【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第三幕


全裸美人コンテスト


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 二〇二十年大寒上元
 (この二十四節気は平気法によるものです)
 如月鬼堂らは一月半ばに熱海駅から伊東線を少し下った宇佐美にあるマンションに移った。
 海が見渡せる。海岸線のやや高台にある24階。ロケーションは抜群。だが買い物とかは不便である。
 珠洲か瀬里奈の運転する車で熱海まで買い出しに出る。
 酒類は一年前に纏めて購入した。酒屋から配達されたビールとスパークリングワインが積まれたままである。
 此処も越後湯沢と同じ様に露天風呂を造った。最上階の海側に設えたのでヘリ以外から見られることはない。
 広いリビングにはカウンターキッチンと囲炉裏、テーブル席がある。
 珠洲も瀬里奈も露天風呂から出て全裸である。部屋は暖かく外は雪がちらついている。
 囲炉裏端で鍋を囲み珠洲と瀬里奈はテレビを見ている。モニターは三方の壁に設置されている。
 パソコンにもテレビにもなる。それぞれワイヤレスイヤホンで別の番組を見ている。
 如月鬼堂はノートPCに向かって執筆を続ける。
 囲炉裏はリビングの一部が床から七十センチ嵩上げされその中央に彫られている。囲炉裏のぐるりも彫られていて足を入れるスペースである。
 そこに湯を張り足湯にも出来る構造に成っている。
 如月鬼堂は横に小さなテーブルを置いてそこでノートPCを使う。
 鍋の他に刺身をつまむ。
 カウンターのリビング側は嵩上げしたままの高さで座布団を置いている。そこも足を入れるスペースが彫られ同じ構造である。
 カウンターには刺身とサラダバーの冷やせるケースが置かれている。如月鬼堂の囲炉裏端の小皿が空になると珠洲と瀬里奈が交互に補給する。
 その都度如月鬼堂は二人に女の部分と乳房を弄ってやる。
 二人は何れもその都度膝を着いて躰を密着させる。時には唇も重ねる。
 編集が催促の電話を入れてきた。
 「今読み返しています。もう少しです」
 「他の打ち合わせも御座います。伺ってもよろしいでしょうか」
 次のモデル女性の紹介ルポの打ち合わせである。
 「明日の午前でしたら」
 明日、瀬里奈はさいたま市の事務所の定期視察に向かう。珠洲はぺーの餌その他の買い出しに行く。
 続いて大河内税理士が掛けてくる。
 次の愛好会の件である。
 「滝本美緒里の件ですか。本人はクラブに拒絶しています」
 「でもクラブには出ていますね」
 「他に稼ぎができないからでしょう」
 「一見には付かないで愛好会の会員のみということで落付きました」
 土方の追い込みでそこに落ち着いた。一見客に付いて話が流れてはまずい。本人も風俗で働くことを世間に知られたくない。
 「そこでどうしても愛好会の生贄に出す作戦なのです」
 「蛇を女に直に入れてもまだ治まりませんか」
 「まだまだ。私の権威を犯したのです」
 「まあお好きなように」
 「それと次のSM愛好会ですが」
 「こちらに来られますか」
 「伺います」
 東京から新幹線で夜には付く。
 如月鬼堂は珠洲と瀬里奈に来客衣装に成るよう指示する。
 時間的に今夜は帰れないと予測して泊ルームの準備もする。角部屋の7LDKである。
 二つの区画を一つにして内装を改造した。来客用に鍵が掛かる個室を二つ用意している。其処にはユニットバスも設置した。
 珠洲が車で宇佐美駅まで迎えに行く。歩いてもさほどではないが大切な税理士先生である。
 「私の周りでは次の愛好会で倉科香奈をもう一度という意見が大勢で」
 「そっちも難しい。クラブではソフトコースにと希望を出している。岡田有美も愛好会は拒絶のようです」
 「倉科香奈の歳でそれでは客は付かないでしょう」
 美人だが顔出しはしない。スタイルは良くても顔にモザイクで年齢が判断基準と成る。ソフトではみな倉科香奈の欄を読み飛ばす。
 「少ないようです」
 「一気に蹴りをつけてもう一度とことん泣かせましょう」
 大河内税理士は作戦を耳打ちする。
 「お任せしましょう。ところで深夜インターネット放送ですが全裸美人コンテストという企画はいかがでしょう」
 「面白いですな」
 「ここ数年ミスコンの入賞者の質があまりにも落ちます。あれではミスコンはやらなくてよいのでは」
 「全くですな」
 「水着姿になっても閉じて立った脚の内腿に隙間がないのはスタイル的にはNGです」
 「仰る通りで」
 「こちらで制作して売り込もうかとも考えています」
 「局の方は」
 「問題は賞金ということです」
 「AVにして自費出版されますか。お任せください。鬼堂先生主催ならスポンサーは居ります」
 「それは助かります。なかなか会議が纏まらなくて。自費配信には無修正がちょっと個人では」
 スポンサーは大河内税理士の客である。
 
 滝本美緒里と倉科香奈が登録するSMクラブで大河内税理士はもう一人の仲間とまず倉科香奈から連続指名を行った。作戦は成功である。
 翌日同じ様に滝本美緒里を指名する。
 如月鬼堂の良くやるプレイである。
 一人目の会員は福富麻次郎と言う。風俗店チェーンの会長である。
 鞭も蝋燭も使わない。乳首にクリップを留めただけで二時間話をしていた。
 滝本美緒里も今日は楽と油断していた。
 「そろそろプレイの本番かな」
 「えーこれから」
 あと三十分足らずである。次の予約も入っている。延長は出来ない。
 「もう充分終わりつつあるよ。そのクリップだ。もう逃れられない。出口の無い痛みだよ」
 「・・・・・」
 滝本美緒里には何を言われているのか判らない。
 「そのクリップを片方ずつ取りなさい」
 これまでより強い口調になる。
 滝本美緒里は半信半疑に右の乳首のクリップを取る。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 床に膝を着き転げる。乳首を押えて床を叩く。
 「うおおーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 堪えられない痛みに床を転げ拳で叩き続ける。
 「うおーーー。うおおーーーーーーー。いたあいーーーー。いたいいーー」
 「反対側も取れ」
 福富麻次郎は追い詰める。
 滝本美緒里はもう一つのクリップを見て驚愕の表情になる。
 「ああーー」
 「取らないともっと辛くなるぞ。安全な二時間を計っている」
 福富麻次郎は冷たく追い詰める。
 「ああーーはあーーーーーーー」
 滝本美緒里は震える手でヒステリックに喚きながらクリップを掴む。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー」
 クリップを床に転がし両方の乳首を押えて床を転げる。
 「揉んで置かないといつまでも痛いぞ」
 そう言って福富麻次郎は滝本美緒里の躰を床に押し倒して馬乗りに成る。両方の乳房を?んで揉む。
 「あがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーー」
 揉まれると激痛である。
 それでも十分位でほぼ痛みは去った。
 滝本美緒里は支度を整えて一度クラブに戻る。
 次の予約の客に行かねばならない。
 次の客は大河内税理士である。
 大河内税理士は滝本美緒里を全裸にして磔にしてからクリップを取り出す。
 「いやーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー」
 クリップを見て滝本美緒里は驚愕の悲鳴を上げた。
 昨夜の倉科香奈とまったく変わらない。
 「これもプレイに入っているぞ。ピンチ、クリップと確り書かれている」
 「でもだめーーーーーーーーーー。前のお客に二時間付けられて気が狂うような痛みで」
 「前の客は関係ないよ」
 「だめですーーーーーーーーーー。乳首落ちちゃいますーーー」
 「俺は二時間しか付けない。前のは終わっている」
 「そんな。だめーーーー。乳首もげちゃいます。やめてーーーーーーーー」
 「駄目だ。あと二時間だよ。我慢しな。究極に痛いけど」
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。やだーー。ゆるしてーーーーーーーーーー」
 「前の客を取っているのはお前の都合だ。おれも同じハード料金だよ」
 「お金返します。許して」
 「駄目だ。ホテル代も掛かっている。それにせっかく予約した時間の無駄だよ」
 大河内税理士は容赦なく乳首を鋏む。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーー。だあめーーーーーーーーーーーーーーー。だめですーーーーーーーーーーーー」
 この上ない驚愕の叫びである。
 それでももう一個を反対の乳首に付ける。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。私の乳首とれちゃうよーーーーーーーーーーーーー」
 「俺は二時間しか付けない。安全な範囲だ」
 「だから言っているでしょーーー。前の客が二時間付けたってーーー」
 滝本美緒里は半狂乱で講義する。
 「それはお前の都合だ」
 「ゆるしてーーーーーーーーーーーーー。おねがいーーーーーーーーーーーーーー。乳首なくなったらかせげないでしょーーーーーーーー」
 滝本美緒里は既に泣いている。
 「それなら代わりの条件を呑むか」
 「うん。なに」
 「SM愛好会に出て貰う」
 「えーーーーーーーー。あれに。あたしに蛇入れた。ああーーーーーーーーー。そんなーーーーーーーー」
 滝本美緒里の表情は破裂している。
 「嫌ならこのまま二時間だ。それより愛好会の生贄をもう一回やって三百万だよ」
 「ああ。酷い。ひどいよ。分かったよ。やるよ」
 滝本美緒里は恨みの篭もった表情を引き攣らせて承諾した。
 直ぐにマネージャーを呼ぶ。
 既に契約書は出来ている。
 滝本美緒里はマネージャーの前で全裸である。
 大河内税理士はサインを完了するまでクリップを取ることを許さない。
 滝本美緒里は読む暇もなくサインする。
 「酷いよ。蛇におっぱい噛ませたんだよ」
 契約書の控えを畳んで滝本美緒里は抗議のようにぼやく。
 「あれはもうないよ。鬼堂先生から禁止されたから」
 大河内税理士はさらりと言ってのける。
 滝本美緒里はそのあとは鞭百条の責めを受ける。そして蚯蚓腫れの躰に溶かした蝋燭を流され驚愕の悲鳴を上げ続けた。
 それでも大河内税理士は僅かに溜飲が下がったに過ぎない。
 
 如月鬼堂は露天風呂で珠洲の躰を責める。
 そこには女躰が寝かされたまま半分湯に浸かり脚を置く檜の台まで設えてある。躰を冷やさず電マやバイブ責めを受けられる。
 珠洲の女の中には卵バイブが一個入っている。如月鬼堂は電マの球の部分を手で握って僅かな部分を珠洲のクリトリスに微かに当てる。
 「うううああーーああーーああーーーーーーー」
 珠洲は官能に翻弄され藻掻く様に躰を震撼させ続ける。表情は顔を右に左に躱して破裂状態を続ける。
 「あうーーーーーーー。ああううーーーーーーー。あうーーーーーーーーー」
 官能に反発するように藻掻き歪む珠洲の表情は美しい。
 女の部分は痙攣している。
 「あはああーー。あはあーー。あはああーーーー」
 珠洲は拳を握り締め檜に横顔を擦りつけ躰を震撼させ続ける。
 「ああーー。きもちいーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー」
 やや開いたびらびらの内側に覗く尿道の小さな亀裂が膨らむ。そこから潮を高く噴き上げる。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 珠洲の躰は官能に燃焼している。如何なる制御もない。恥ずかしさに崩れる顔が可愛い。
 如月鬼堂のさおも怒張して起立している。
 瀬里菜は後ろに立って如月鬼堂の背中に乳房を押し付けて珠洲の官能をみている。
 瀬里菜も如月鬼堂にとことん弄られ官能の極致に何回も上り詰めた。
 いま姉の珠洲は如月鬼堂に躰を総て預けて官能に翻弄されている。瀬里菜には今の状態が躰の底から分かる。
 「またいくうーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 珠洲はまた一頻り潮を噴き上げる。
 瀬里菜は我に反って露天風呂の棚に置いた水差しを手にする。
 珠洲のアクメが落ち着いたところで水分補給させる。
 珠洲は大量の潮を何度かに分けて噴いた。露天風呂は珠洲の潮が沢山混じっている。
 美人の珠洲の潮なら問題はなさそうだが三名は内湯に移動する。珠洲はふらふらの躰を小柄なので如月鬼堂が抱き上げて運ぶ。
 
 風呂から出て珠洲はミニチュアダックスのぺーと遊ぶ。
 如月鬼堂は刺身を切って呑む準備をする。瀬里菜はサラダの野菜をサラダバーに準備する。
 夕食は生麺を茹でてのラーメンである。食事は簡略して呑む方の刺身にウエートを置いている。
 昼には編集がたずねて来て次の風俗レポートの日程が決まった。もう訪問客の予定がないので珠洲も瀬里菜もバスロープ一枚である。
 原稿は昼にUSBで編集に渡した。今夜は少しまったり出来る。
 大河内税理士から電話が入る。
 「二人とも契約書を作成できました」
 「今回宇佐美なのにかなり希望者が多くて、どうしたものかと」
 「女二人ですよ。人数が集まらないと会員一人の負担も高いですよ」
 「問題は場所です。プレイルームではとても」
 「確かにそうです。熱海のファッション喫茶を使えませんか。昼間の営業時間を貸し切りにしていただいて」
 「うーん。交渉してみないとね」
 「百人位で割ればファッション喫茶の営業保証も出せますよ。多少使用料を割り増しで払って如何でしょう」
 大河内税理士は何としても多く集めて二人に過激なショーを行いたい。その意気込みが伝わって来る。
 「それしかないかな。または東京に変更するか」
 如月鬼堂はそれほど期待感を持ってない。愛好会の人数が増えればクラブに払うギャラはやや増える。如月鬼堂のバックも少し増えるだけである。
 「お願いします。それと全裸美人コンテストのスポンサーをお連れしたいのですが」
 「こちらから伺わなくてもよろしいのですか」
 「ご安心下さい。会員で先生の信望者です」
 「それは助かります」
 「風俗業チェーンのオーナーで、そっちにもメリットがある様で。今回の二人の契約を強行に取るのもお手伝い頂きました」
 「いつお連れ下さいますか」
 「明日如何でしょう」
 「明日。大丈夫です」
 「それでは二時くらいに伺います」
 「よろしく」
 こっちは希望が湧いた。インターネットアダルト放送が渋った案件をスポンサー付きで押せる。
 無修正版は海外から自費配給でも良い。それでも局から実況は流したい。
 「大河内先生まだ怒りが治まらないのですね」
 瀬里菜はしつこいという表情である。
 「そうらしい」
 珠洲はぺーを犬の部屋から抱いたまま連れて来る。
 囲炉裏のある居間に放つ。
 気を引こうとペーは部屋を走り回る。如月鬼堂が呼ぶと駆けてくる。膝に乗り後ろ足二本で立って体に上ろうとする。
 実に可愛い姿である。
 如月鬼堂が抱き上げて肩の高さに持ってくる。その横顔をぺろぺろ舐める。
 表情を伺いながら珠洲が引き取る。
 如月鬼堂の執筆が進んでないので珠洲と瀬里菜は衣装換えをする。
 バスロープを脱いで高さの短いピンクのショーツを履く。ブラではなくテープ状の白い紐を着ける。辛うじて乳首が隠れるだけである。
 二人は如月鬼堂の両側から肩に躰を充てる。
 「パパ、進んでないよ」
 「拷問が浮かばないよ」
 如月鬼堂は拷問シーンの斬新さに苦慮している。
 如月鬼堂は瀬里菜の躰を捕まえ縛り始める。拘束性のない亀甲縛りである。
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