【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第十三幕


究極の隠れ売春


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 二〇二十年大暑下元。太陰太陽暦六月二十七日。
 (この二十四節気は平気法によるものです)
 八月十六日。厳しすぎる残暑。熱中症の危険と搬送。新型コロナの感染さらに酣である。
 連続拉致強姦傷害事件と銀行爆破強奪事件は現金と一緒に拉致されたテラー四人が解放されてから捜査の進展はまったく無い。
 如月鬼堂らの全裸美人コンテストの企画は待っていましたと言うように受け入れられた。
 如月鬼堂は乗客がまばらな上越新幹線のグリーン車で越後湯沢に帰り着く。瀬里菜が迎えに来ている。
 「皆さんお待ちです」
 リビングには福富麻次郎、杉下一行、館山弁護士が待っていた。
 「先生。どうでした」
 開口一番福富麻次郎が確認する。
 「待っていましたとばかりOKでした。この先は福富会長の方で進めていただきます」
 「ありがとう御座います」
 「確かに局では賞金は出せないので海外サイトからクラウドファンティングで集めるそうです。広告収入が期待できないですから」
 「それで特典は」
 「出資してくれた人の投票権を五倍にします。さらに海外から販売するものとは別にノーカット版を出すとのことです」
 無修正版を後日販売する為に投票も販売も海外サイトからとなる。
 ノーカット版は局の海外サイトから。通常の無修正版は福富麻次郎の海外事務所からである。
 「ああ。成程そう言う手で」
 「無修正にも出られるAV女優ほか出演者の確保が大変です。私は台本も書かなければ成りません。そちらのご協力をお願いします」
 「裏に出た方は三名だけですか」
 「来島結奈以外は交渉次第です」
 「判りました。予算の打ち合わせを行ってから掛かります。私もこれを成功させないと厳しいですから」
 福富麻次郎はこの企画が起死回生である。コンテストのAVを海外サイトから販売して今の急場を救わなければ成らない。
 樽常マネージャーと雨蔵編集長が駅に着いたので珠洲が迎えに行った。
 来てもらった用件は出演者の確保である。
 「ところで先生。この先どうなりますか。感染拡大は止まりません。野党もマスコミも営業自粛感染対策一辺倒な方向で国会を開けと迫っています」
 福富麻次郎は不安で堪らない。
 「このまま僅かな支援金だけで自粛要請。更に特別借地法改正して強制すれば日本経済はどうにも成らないですよ」
 杉下一行も同意見である。
 「補償はなかなか慎重ですが。官房長官はもう少し経済破綻寸前の現状を見極めて慎重なのが救いです」
 如月鬼堂は不満だが野党よりは慎重な考えをすると見ている。
 「今のリベラルは本来の個人の権利は守ろうとしてない。先生の嫌いな多様な価値観は尊重していますが概ね共助、共生を強制する勢力になっています」
 館山弁護士が解説する。
 「そうです。リベラルと言う国民に聞こえの良い美名を利用して与党の僅かな問題を叩いて少しでも議席を蔓延らせたいだけです」
 福富麻次郎はこの時とばかり溜まっていた不満をぶちまける。
 「アメリカ程ではないが、日本のマスコミもリベラルを掲げて完全に野党応援に回っている。とくにテレビ太陽だ。テレビ関東は中立だが」
 如月鬼堂もこれまでの不満を更に爆発させた。
 「国会など開かないで特別借地法も廃止して一切の強制を止めてほしい。そして二月に遡って完全補償と言うか賠償をすべきだ」
 「そして医療費を抜本的補填して重傷者のみ対応すべきだ。検査拡充はもう要らない」
 全員が不満をぶちまけている。その間に珠洲が樽常マネージャーと雨蔵編集長を出迎えて案内して来たので話は中断した。
 樽常マネージャーも雨蔵編集長も女優の推薦、売込みに余念が無い。如何に盛り上げるかである。
 そして刑法百七十五条猥褻図画等販売目的所持と言う日本の要らない法律。これにより公開できない重要な部分を海外から提供する。
 それによって大きな利益が期待できるのである。
 
 埼玉県警は酒井俊克が大田正勝の線を捨てきれない。奈良県警に酒井俊克の指紋提出を任意で依頼する要請が出される。
 太田正勝は弁護士を通して拒否した。対応したのは野崎卓郎弁護士である。
 埼玉県警は大田正勝が寸前まで勤務していたアンビションで採取した指紋と照合しようとしていた。
 実際パソコンは本人持込で事前に回収。LANケーブルや机の指紋は綺麗に拭き取られている。
 それでも事件当初令状を持ってオフィスから取れるだけ指紋を採取した。既に事件以来アンビションはオーダーが激減して大方機能していない。
 奈良県警も弁護士から任意提出を断られて了解せざるを得なかった。指紋押捺と同じと言う主張である。
 それで任意提出された便座とタンクから採れた指紋を埼玉県警に渡す。その照合では一致する物は無かった。
 
 大田正勝も強く不安を感じてしまう。もう一度連続拉致強姦傷害事件の首謀者に相談した。
 機関銃の製造に応じてもらう。
 ブルドーザーをレンタルして上の山荘の裏を耕し平らにした。川口付近の鋳物工場に分割して山小屋の壁を手配する。
 鉄板八枚に囲まれたトーチカ小屋を造った。
 山ごと自爆ができる発破も用意する。
 手が回ったら逃れられない。間違いなく死刑である。覚悟を決めた準備であった。
 絶対に逮捕はされたくない。自分を追い詰めた警察官を一人でも多く道連れにする目論見である。
 
 埼玉県警は解放された四人のテラーに何度も執拗に事情聴取を進めた。だがそれは犯人への手掛かりが何処までも無い事の塗り替えである。
 その内容がワイドショーで繰り返された。
 関東帝国銀行埼玉支店三時閉店後。パソコンの入れ替え作業を予定していたアンビションのスタッフ二十名がセキュリティカードをぶら下げて入る。
 それは入れ替えられたスタッフであった。
 先導者の大田正勝以外全員入れ替わっていたのである。
 荷物を背負ったまま店舗に入った。近くに居た男性行員が控室に置くよう注意する。男性行員は行き成り後ろから射殺された。
 田村摩子の証言では射殺したのは大田正勝であったとされている。
 更に大田正勝が先頭で男子行員に向かって発砲した。この時既に最初の二十名と姿の違う四人が後ろから入っている。
 この四人はセキュリティカードを付けてなかった。
 最初に入った大田正勝以下十九名はサングラスにマスク。白ワイシャツネクタイ。下も黒のスラックスであった。
 人数は確認してない。セキュリティカードの枚数からである。
 後から来た四人は防護服に付ける頭の部分を被っていた。
 このうち二人が内部を確認に回る。
 男性行員の射殺は大田正勝と後から来た四人の内二人が行った。
 女子行員にスマホを出させて服を脱ぐように命令したのはサングラスにマスクの十九人のうち一人である。
 大下洋子係長が裸にする理由を確認した。
 「逃げられない様にだ」
 サングラスにマスク。白ワイシャツネクタイの一人が説明する。
 「それなら下着はいいでしょう」
 大下洋子係長が下着を取ることを拒否した。
 後から来た四人の内一人が大下洋子係長を射殺してしまう。
 田村摩子ら四人を別にしたのも後から来た四人であった。
 現金輸送車が来た時点で後から来た二人が店舗から消えてしまう。ガードマンの射殺は通用口付近で行われたと思われる。
 それから拷問が始まった。
 拷問には後から来た四人は参加してない。
 その後に他の女子行員を射殺したのは後から来た四人の内二人であった。
 あと二人加わりキャリーバック、ガソリン携行缶その他が運び込まれる。その時点でテラー四人は麻酔を嗅がされて意識がない。
 意識を戻した時。生駒莉那、加東彩子、真野枝里の三名で地下室の中である。田村摩子だけ姿がなかった。その後開放されるまで三人とも見てない。
 田村摩子も最初地下室の様なところで太田正勝だけが居たと供述している。その後キャンピングカーに移された。
 地下室の床が板張りで窓が無いなど供述は一致している。
 この時。田村摩子は尿意に堪えられず床に失禁したことは話さなかった。
 加東彩子、真野枝里はトイレが鉄格子の中に付いていたと供述している。生駒莉那の供述では地下室にトイレが有ったと成っていた。
 生駒莉那は鉄格子に入れられてない。
 田村摩子がキャンピングカーに移されるまでのトイレの供述はなかなか取れなかった。
 眠らされていたの一点張りを続けているのである。
 年配の女性警察官がやんわり確認して尿瓶にさせられたと供述した。
 最初にテレビを見せられた地下室と六人から拷問された地下室。これは同じ場所であったかを田村摩子に問い質す。
 これには違うと思うという供述であった。だがはっきり示す根拠は無い。
 移動させられたかどうかも先入観だけで定かではない。
 奈良県警は大田正勝と防護服の六人が同じ場所に居るとの見解である。そしてそれは天川村ではなく関東と指摘した。
 
 連続拉致強姦傷害事件の防護服六人のアジトである。
 報道内容をテレビで確認していた。
 今アジトに居るのは川口の旅館でSM三昧した二人だけである。
 「大田の奴いろいろ準備したが警察はまだ天川村の太田を捜査するのか」
 「多分しないだろうと思うが。今度は弁護士も付いた」
 「我々と大田が一緒に居るとは何とも誤捜査だ」
 「ふぁあふぁあふぁははっは」
 「機関銃を渡したのか」
 「そうだ。奴は死ぬ気だ」
 「警察がこれ以上捜査に入らなければ良いのだろう」
 「そうだ」
 「指紋は一致しなかったな」
 「会社は上手に拭き取ったらしい。会社側に残ってなかったから一致しなかったのだろう」
 「しからば安全だろう」
 「そうとも言えん。危険を感じて放蕩三昧だ。警察は他に当てが無いから大田に迫る」
 「警察は太田の監視を続けるか」
 「そうだ。金遣いが荒ければ尚だ」
 「見切りで任意出頭か」
 「その可能性はある」
 「弁護士が抵抗するだろ」
 「その前に奴が切れる」
 「うーん。こっちも危険か」
 「いいや。奴はこっちを知らない。奴との連絡携帯を処分すればそれまでだ」
 「白ロムから外したSIMだから問題なしか」
 「それがこんなに長く使えるか。せいぜい一ヶ月だ」
 「だったら料金は」
 「持ち主は海外に住んでいる。引き落とし口座はある組織が管理している。今回の資金洗浄もその組織が行った」
 「しかし携帯の位置情報は残る」
 「それも問題ない。日本の捜査が及ばない海外の拠点幾つかを通している」
 「と言う事は大田の会話は海外と行った事に成るか」
 「そうだ。そしてその持ち主は別の国に居る。その前に大田は携帯を処分する筈だ」
 「本当にお主は抜かりが無いな」
 「どうだ。また川口で遊ぶか」
 「いいな」
 男はあの時の女が吐いた『みんな警察沙汰を免れる示談金だから。何でも泣き寝入り』の言葉が熱く去来して忘れられない。
 
 越後湯沢。如月鬼堂のマンション。中央の居間である。
 連続拉致強姦傷害事件の防護服二人と同じワイドショーを視聴していた。
 珠洲と瀬里菜は全裸に乳房と腰をぎりぎり隠すエプロン一枚である。
 如月鬼堂はワイドショーを観ながら執筆があまり進まない。珠洲と瀬里菜が交代で時間を置いて躰を密着させた。
 如月鬼堂は指で女の部分を柔らかく弄る。顔を引き寄せて唇を強く重ねた。
 「しかし捜査は何も進展しないらしいな」
 「連続拉致強姦傷害事件からずっと捕まらないのでしょう」
 「大概の犯罪は直ぐに割れる。犯人が狡猾だとこうなる」
 「大田正勝と判っている人も捕まらないのね」
 「連続拉致強姦傷害事件の六人がアジトに匿っているのでしょう」
 瀬里菜が付け加える。
 「さっきの放送内容ではそうも考えられる」
 「パパ大丈夫。もうじき土曜日だよ」
 「言うな」
 如月鬼堂は興奮度が一瞬上がったのか。珠洲の膣に入れた指を強く?きだす。
 「ああーーーーーー。ああーーーーーーーーーー。ああーーーーー。あーーーーーーーーあーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーー」
 珠洲の尿道口から高く潮が噴き上げた。
 囲炉裏端はびしょ濡れである。
 「はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。駄目よパパ。此処でやっちゃ。びしょぬれーー」
 珠洲は荒い息遣いが治まりかけて苦情を言う。
 瀬里菜が雑巾を束で持って来る。
 珠洲はそれで濡れを拭き取って雑巾を洗濯機に投げ込んで回してしまう。
 「パパは土曜日お休みしたいのね」
 「コロナに成った事にするか」
 「そうしたら隔離されちゃうよ」
 「それも困るな。熱中症にするか」
 「駄目だよ。取材されちゃうよ。それで編集の叔母さんが見舞いに来てしまったらどうするの」
 「うーーん。困ったな」
 そこに館山弁護士からテレビ電話が入る。
 「たいへんですよ。この暑い中検問だらけで。警察官が熱中症で救急搬送されていました」
 「無駄な検問ですね」
 「それしか手段が無いのでしょう。あちこちでキャンピングカーのトイレを回収してDNA検査していますよ」
 「それも膨大な無駄ですな」
 「他に手掛かりが無ければそんな事に成ります」
 「ところで太田正勝と判っていて捕まらないのですか」
 「指紋も採取できていません」
 「ニュースでは照合したとか。奈良県に住む似ている人と」
 「事務所から出た指紋のどれかとその人が一致すればです。押捺は拒否されたようです。野崎先生が拒否しました。そこまでの義務はありません」
 「当然ですね」
 「照合したのは任意で回収したキャンピングカーの便座とタンクに付いた指紋です」
 「完全に否定する決め手には成って無いと」
 「そうですね。それと遊び歩いていると言う噂があります」
 「警察がまだ張り付いているのですか」
 「そのようで。資金は一部山を売却しています。それなので強奪した資金とは言えません」
 「そうですか」
 「明日は大丈夫ですか」
 館山弁護士は明日土曜日のインターネットアダルト放送のコメンテーター出演の事を警戒して連絡をくれたのである。
 「いま頂いた情報で何とか切り抜けます」
 
 大田正勝は生駒の旅館街に入った。其処は知る人ぞ生駒新地とも呼ぶ。
 通常は宿泊込みで六万と安い。だから女性の年齢は若くない。
 其処に特別なコースができた。紹介したのは機関銃を作った鋳物工場の会長である。
 刑事二人が行動を尾行している。
 「いつまで酒井俊克を尾行するのですか」
 「仕方ない。無駄だが埼玉県警の依頼だ」
 「どう見ても酒井俊克の周りに連続拉致強姦傷害事件の六人が居るとは思えません」
 「酒井俊克が大田正勝なら事件後は別行動ということだな」
 「そうなると地下室が二つ必要です。麓の家も山奥の家も赤外線センサーで確認しました。地下室はあり得ません」
 「そうだな」
 「野崎弁護士から猛然と抗議が有ったらしいですね」
 「埼玉県警にも強く抗議したらしい。全部向こうに抗議してもらいたいものだ」
 「マイナンバーも戸籍も住民票も別人です。ただ似ているだけですからね」
 「大田正勝が何処にも確認できない。だからそういった疑いを掛けるのだろう。まったく見込み違いだ」
 大田正勝は旅館の部屋に通された。旅館は一組だけの使用である。
 「お部屋代とお料理、お飲み物でこちらになります」
 女将らしき中年の女が伝票を差し出す。収入印紙が貼られて領収とスタンプが押されているので領収書兼用である。
 大田利勝は二十万を帯封から抜いて支払う。
 もちろん帯封の刻印に関東帝国銀行等とは記されて無い。
 「女の子お呼びします。女の子にはお約束の通り五十万をお願いいたします」
 「うん」
 女はミニスカスーツで入って来る。
 横に座ると太腿はほぼ丸出しである。乳房もそれなりに有りそうに見えた。スタイルは悪くない。
 だが美人とは言えない。それでも美人の役をやっているがどうにも美人とは言えない七光り個性派女優よりは良い。
 歳は三十やや手前に見える。充分に大人である。
 性行為を浴する対象と成る女の範疇とは言える。
 「枝里菜です。本日はありがとう御座います」
 一夜限りの源氏名を名乗った。
 五十万を渡す。
 枝里菜はそれを数えないでバックに仕舞う。
 大田正勝は行き成り女の手を引っ張り立たせる。
 ジャケットを脱がす。カット層を捲り上げて首から抜く。方紐の無いピンクのブラが丸出しに成った。
 ブラは乳房を斜め半分隠している。乳首は辛うじて納まっているだけである。
 大田正勝は傷付けたい衝動に強く駆られた。
 ブラのフロントフォックを外して乳房を丸出しにする。
 やや垂れ気味だが柔らかく大きさもそれなりにあって形も良い。乳輪は二.五センチくらい。色は濃い。逆に肌の色は薄い。
 乳首は丸くやや出ているだけである。
 片方の乳房を手で掴んで顔を寄せて唇を貪る。
 スカートを捲り上げた。内腿を触って余分な肉が無いことを確認する。
 太田正勝はこの女を破壊したい衝動に強く駆られていた。
 田村摩子を自分で破壊しなかった事に未練を感じる。あのように乳房を斬りたい。だがそこまではできないと思う。
 契約には服からはみ出す部分に治らない傷を付けないとされていた。また再生できない躰の一部を切り取るのは禁止されている。
 スカートの後ろのファスナーを下ろしてスカートを畳みに落とす。
 ピンクのショーツの上から女の部分を強く刺激して膣液を滲み出す。
 汚れたショーツを掴んで下ろすいた。それを裏向けて股間の二重布を翳す。
 「ああ」
 枝里菜は恥ずかしさを飲み込む溜息を漏らした。
 そのまま風呂に連れて行く。男湯にだけ湯が張られていた。
 枝里菜を湯に浸けて太田正勝は脱衣する。
 湯の中で挿入して中出ししてしまう。条件の範囲である。
 中出ししても太田正勝の興奮度は下がらない。
 そして警察が幾度も捜査に来る事で精神的に追い詰められていた。
 警察の捜査へのさかしまな怒りを枝里菜にぶつけようとしているのである。
 枝里菜は相当の因果を含められていた。それでも軽いことで済ませてほしい。恐々と怯えながら逆らって刺激しないように身構えている。
 湯から出した枝里菜の躰を入念に拭く。ドテの黒い塊をドライヤーで乾かす。
 蝋燭に点火する。
 金属の櫛で陰毛を持ち上げる。蝋燭の火でそれを焼く。陰毛は瞬時に燃えて縮れる。
 「ああーーーーーーーーーーーーーー」
 何度も持ち上げて焼く。
 「ああーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 縮れて僅かになった陰毛に強力な粘着テープを充てる。
 それを一気に剥がす。
 「あわあーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーはあーーーーーーーーん。抜いたらなくなちゃうーーーーーーーーー」
 枝里菜は泣きべそ顔で抗議する。
 「何言ってる。ルールの範囲だろ」
 「ああーーーーーーーーーー」
 更に抜けてない部分に当てる。
 「ええーーーーーーー」
 また一気に剥がす。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーー」
 完全には抜ききらない。何度も繰り返した。
 「あ、ああーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーあはあーーーーーーーーーー」
 枝里菜はポロポロ涙を溢す。
 薄っすらと紅い皮膚が丸出しに成った。綺麗なパイパンである。
 鏡を当てて見せる。
 「綺麗だよ」
 「いやあーーーーーーーーーー。いや。いや。ああん。あはん。あはん」
 枝里菜は泣き続けた。
 だがこれだけでは許さない。
 床に寝かせる。両手を広げて竹竿を当てた。短い縄六本で一箇所ずつ手首、肘、二の腕を縛る。
 脚首に革の拘束具を付けた。それにはフックが付いている。天井から滑車が下がっていた。滑車から下がったフックを下げて脚首のフックに引っ掛ける。
 滑車の縄を引いて脚を引っ張り上げた。お尻がやや浮くところで止める。
 枝里菜の躰は床に両手を広げて寝かされ脚がV字開脚に吊るされている。閉じ合わせた女の部分は真上を向いて丸出しである。
 大田正勝は何本も蝋燭に点火した。
 枝里菜は恐々とそれを見つめる。
 最初は乳房に流す。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 溶けた蝋涙が乳房を包む。
 「あ、ああーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーー」


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