【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第十七幕


お仕置き


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
戻る|
1| 5| 9| 13| 17| 21| 24| 27| 30| 33| 36| 39| 42| 45| 48| 51| 52| 53| 54| 55| 56| 57| 60| 63| 66| 67| 68| 69| 72| 75| 78| 84| 87| 90| 96| 戻る
 二〇二十年霜降中元。太陰太陽暦九月二十一日。
 (この二十四節気は平気法によるものです)
 十一月六日。
 アメリカ大統領選挙は決着を見ない。
 マスコミの事前予想の支持率報道とは大幅違ってトランプ大統領は善戦した。だが疑わしいといわれていた郵便投票でバイデン候補が追い上げている。
 投票所では本人確認を行う。郵便投票では選挙に行かない人の票を買い取る事ができる。
 本人確認は事前登録のサインだけである。お金になるならサインした投票用紙を売る者が多く居ても不思議はない。
 今回選挙資金を多く集めたのはバイデン陣営である。
 日本でも昔は票を買うのは良くあった。それも毎回同じ人から集める。日本では投票所で本人確認はしないのである。
 この選挙で人気の有るのはトランプ大統領。バイデン候補にあまり人気は無い。反トランプの人が大方である。
 何故トランプ大統領は人気があるのか。
 マスコミ、文化人、知識人系にリベラルが多い。又はリベラルを装っている。
 日本などマスコミモラル=リベラルである。リベラルに合わない意見を行っただけで猛叩きされるてしまう。
 リベラルに対抗する旗など到底上げられない。
 トランプ大統領は堂々とリベラルに反対する政策を打つ。
 まだ半数前後の国民は社会の為より自分の利益を優先したい。
 それでも周りの批判を気にして建前社会に従うしかない。
 トランプ大統領は反リベラルで保守を死守する指導者の様な存在と言える。
 蓋を開ければ半数前後のアメリカ人がこれを応援しているのが現実である。
 アメリカのマスコミは完全に片方の政党を応援する。それが許されている。それでも微力ながら共和党寄りの局もある。
 日本では応援を表明はしない。しかしマスコミはジャーナリスト、文化人、知識人系で固まっていた。
 政策批判、社会現象には圧倒的にリベラル寄りのモラルを基準に報道する。
 マスコミは政党の応援を表面化しないまでも既にリベラルをモラルとして国民を洗脳していた。
 それでもリベラル政党の色の濃い立憲国民党は微数野党である。
 リベラルに反論はしない。リベラル的な政策もスローガンには掲げる。現実はスローガンだけで進まない。その民事党がアメリカと違って巨大与党である。
 如月鬼堂は金曜日のインターネットアダルト放送の特別番組でこんな事を語った。
 
 翌朝。十一月七日。
 如月鬼堂は上越新幹線のグリーン車で越後湯沢に帰り着く。
 駅には珠洲が迎えに来ていた。
 「館山先生と野崎先生がお待ちです」
 珠洲の報告に如月鬼堂はなまむつかしと表情に表す。
 「どうしたの。パパ」
 珠洲はその表情の内側を瞬時に理解した。
 アポぐらい取ってほしいと言いたいが言うだけ無駄である。
 最上階如月鬼堂の居間。
 館山弁護士も野崎卓郎弁護士も瀬里菜にビールを注がれて飲みながらワイドショーを観ていた。
 原直子の事件は圧倒的にマスコミがこれを擁護し始めたのである。
 当然の如く関係のない被害者を数人出した事は最初に一言非難された。その先多くのコメンテーターは原直子擁護に徹底する。
 アニメーションスタジオ放火犯とは大きな違いである。
 二審で無罪に成り掛けている六人は犯人扱いとなった。もちろん犯人で無かったかも知れないと一応の前置きは付ける。
 「何ともやりにくくなったな」
 野崎卓郎弁護士もなまむつかしの表情である。
 「殺された三名を含めて無罪にできないと言うことですか」
 如月鬼堂もそこが微妙に思える。
 「報道に裁判が影響されてはいけないのですがね」
 現代でも政治はともかく司法に本来それは無い。だが野崎弁護士は報道に流される懸念を強く持っている。
 「疑わしきは罰せずであるべきですね」
 館山弁護士も野崎弁護士の言葉に同調する。
 「ところで鬼堂先生。今夜ですが野崎先生と同伴でお願いできませんか」
 館山弁護士から依頼して来た。
 「私から局に交渉しろと」
 如月鬼堂は瞬時やや面食らってしまう。
 「ええ。お願いして宜しいでしょうか」
 館山弁護士は丁寧に押す。
 「ちょっと交渉してみます」
 如月鬼堂は通話の為に居間を離れて吹き抜けでない部分の上の階に上がる。
 「ところで鬼堂先生は次の愛好会の予定考えていますか」
 館山弁護士は瀬里菜に訪ねた。
 「いいえ。今のところは何も。もう催促のメールどんどん来るのですよ」
 瀬里菜は対応に困っている。
 「コロナがまた怪しい雰囲気だしな。アメリカは酷いらしいね」
 「もう会員数七百人を超えているのですよ」
 「東京、埼玉を外したらそんなに煩くは無いです。大きな会場を探しますか」
 「またオンラインかなって言っていましたけど」
 「オンラインではね。集る事も意味が有るから」
 如月鬼堂は電話が繋がったまま固定電話の子機を持って階段を下りて来た。
 「野崎先生。部長が少し早い時間から出て頂いて特集を組みたいとの事です」
 そう言って如月鬼堂は子機を野崎弁護士に渡す。
 今度は野崎弁護士が広い居間の入口近くの隅に移動した。
 「ねえパパ。もうどっちにしても三つの店舗に収まらないよ。開催回数を増やして店舗ごとに抽選にしてオンライン併用にしたら」
 「要するに会場参加者はその店舗だけ。後はオンラインで録画可能。店舗ごとに頻繁に開催してその都度抽選を行うのですね」
 館山弁護士が内容を確認する。
 「そう。それで今までに出た女の子もまた出すのよ」
 「そうですね。それでショーに出た女の子は数日店舗に出すのですよ。会員ブロックを決めて会員だけの担当にしましょう」
 館山弁護士は瀬里菜の案にさらに内容を強化した。
 「そうだな店舗の一般客はコロナで芳しくない。会員を分散して呼ぶか」
 「そうよ。それ以外会場問題は解決しないよ」
 「そうだな。主なメンバー集めてその方式で検討しよう」
 如月鬼堂も他に手段は無い。人数が増え過ぎては会場を広くしても上手くはない。
 「そうよ。全裸美人コンテストだけコロナが治まったら大きな会場でやるのよ」
 「そうですね。毎回会場とオンラインで繋がれば会員の特典はあります。店舗で集まれる会員ブースがあればそれなりに問題は有りません」
 
 連続拉致強姦傷害事件。その防護服六人のアジトである。
 「バスの運転手さん随分派手にやらかしてくれたな」
 「原直子。相当怒りに滾ったな」
 「どっちみち死刑は免れまい」
 「当然だ。関係ない人を三人以上殺して重傷者も出している」
 「真犯人は二審も無罪に成るかな」
 「微妙に成ったな」
 「あの社長のインタビュー。あの言葉も凄かったな」
 「あの日あの六人は熊谷から寄居に向かう予定でした。バスで東松山周りでは間に合いません。ちゃんと現地の仕事は終わっていました。だったな」
 「状況証拠は無罪のはずだ」
 「髪の毛一本と原直子本人の主張だけだな」
 「今井正仁が絶対に犯人という思い込みだな」
 「だがそれが判決にどう影響するかが微妙だ」
 「だが六人も電車に乗っていて別人なら何故一人も名乗り出ない」
 「だから頼まれた共犯だよ」
 「この時点でも名乗らないか」
 「名乗れない人物らを使ったのだろう」
 「こっちに危険は」
 「あの実行犯三人が捕まっても無いよ」
 実行犯とは彼らが前金二十万後金四百八十万で雇った三名である。
 「そうだな」
 「次はどうする」
 「板橋の猟奇殺人がはっきりするまで動かない方が良い」
 「あれは女の犯行じゃないのか」
 「多分そうだな」
 「板橋の男は俺達の仲間と間違えられたか」
 「その可能性はある」
 「赤羽のホテルで殺された女か」
 「その女の復讐か。子宮取られていたからな」
 「だが監察医は俺達の手術とは別の医者の処理だと鑑定していたぞ」
 「益々状況が複雑になったな」
 「何か拡散したいな」
 「じっくり作戦を練ろう」
 川口の会長である。
 
 インターネットアダルト放送。トップレスのセクシー女優がニュースを読む番組である。
 この前の時間に野崎卓郎弁護士が出演して埼玉路線バス女性運転士集団強姦事件の解説を行った。
 その後も野崎弁護士は如月鬼堂の出演番組まで出演を続ける。
 原直子の思い込みが強い。痴漢冤罪事件でよくあるパターンである。原直子は以前からこの客に批判的で自らのモラルを強く押し付けていた。
 そして女性に態度の悪い客と決めてしまっている。
 身体、声など少しでも似た部分が有ればこいつが犯人と決め付けてしまう可能性は多分にある。
 野崎弁護士は一貫してそう語る。
 「一体この事件の真犯人はどっちなのでしょうか。原直子容疑者が殺したのは冤罪者なのでしょうか。真犯人なのでしょうか」
 今夜の岡田有美は最初からトップレスである。
 脱ぐシーンの刺激が人気を呼んでいたが今夜は刺激を控えた。
 「関係の無い人を殺したことや判決を待たなかったことに一応非難をしながら原直子容疑者を擁護する声が静かに沸いています」
 本多椿もトップレスでややボリューム感のある乳房を丸出しで読む。
 このインターネットアダルト放送主催の全裸美人コンテスト。その優勝者二人のトップレスステージである。
 教上主義的な条件を付けない真の全裸美人によるヌード比べと言える。
 「鬼堂先生。これは原直子の思い込みでしょうか」
 メインキャスターは問題の核心から強引な意見を期待していた。
 「何とも言えません。思い込みの可能性も有ります。寄居に向かう予定とその仕事結果は状況証拠的アリバイです。逆に検察は同じ防護服を指摘します」
 如月鬼堂は慎重な姿勢を崩さない。
 「同じ防護服、同じ人数がアリバイ作りをしたという検察の言い分ですが」
 メインキャスターはさらに追い込む。
 「どちらにしても車内に残った髪の毛一本と原直子の確証を示せない供述だけです。防護服は同じと言っても市販品です」
 「野崎卓郎先生はあの防護服から髪の毛は簡単には落ちないとご指摘されます」
 メインキャスターは野崎弁護士の見解を付け加える。この番組の視聴者からはどうしても容疑者六人が無罪という意見が期待されてしまう。
 「そうです。殺害された今井容疑者は常時このバスに乗車していました。髪の毛の証拠価値は無いと思います。あくまで疑わしきは罰せずで無罪判決が当然です」
 如月鬼堂は一貫した見解を言い切った。
 その後も野崎弁護士は原直子の思い込みであると主張する。
 これまでに批判していた男性に似た部分があった。それでこういう人が悪人と決めてしまっている。
 非常に危険な思い込みでその結果による無謀な殺人である。殺された全員が純然たる被害者と言い切ってしまった。
 元より原直子の注意は運行上の安全などではない。
 女性に対する男性の言葉遣いに対する注意である。今井容疑者はお客。客と乗務員の関係でこの注意は行すぎであると表明した。
 
 翌日十一月九日。
 如月鬼堂は上越新幹線で十時過ぎに越後湯沢に帰り着く。駅には瀬里菜が迎えに来ていた。
 「編集のおばさんと他の皆さんお待ちですよ」
 瀬里菜は如月鬼堂担当の女性編集者が嫌いである。居ないところでは堂々とおばさんと言う。
 「樽常氏も来ているか」
 「おいでになっているよ。ちゃんと女の子のリスト持って」
 瀬里菜は笑っている。
 樽常マネージャーは新人三名のリストを持参していた。コロナ渦で逆に応募者は増えている。
 SMクラブは少ない接客人数で稼ぐ事ができたからである。
 佐藤栞李二十九歳、佐東詩織二十四歳、武井里美二十七歳の三名。
 武井里美が一番色香を強く感じさせる。逆に弱々しさも感じさせた。他の二人もそれ程気丈さは感じさせない。
 佐藤栞李は二十九歳ながら顔にやや幼さを感じさせる。だが奥に気丈さも宿していた。
 佐東詩織が一番若くて可愛い。だが我侭さも感じさせる。
 全員全裸の立ちスタイルは綺麗である。どうしても脚の美しさ、股間部分の形の良さ、乳房の形が良い事は必須でとなる。
 そこは三名とも申し分ない。
 「一回目はどうします」
 「平日の熱海で人数を絞りましょう」
 如月鬼堂は直接参加者を減らしたい。
 「誰から行きます」
 大河内税理士は何としても早く進めたい。
 「お勧めはこっちの佐藤栞李です」
 樽常マネージャーが答える。
 「二十九歳の方ですか」
 佐藤栞李と佐東詩織で字は違うが同姓同名である。イメージはまったく違う。
 「こっちの方がハードを観念しています。稼がなければ成らない事情が大きいです」
 「それでは佐藤栞李に決めて熱海百五十名で抽選しますか」
 大河内税理士は一気に進めようとする。
 「すみません。22.23と二箇所開催できませんか。佐藤栞李と武井里美で如何でしょう」
 樽常マネージャーーは営業に徹底していた。
 「いいですね」
 杉下一行も賛成する。
 「月曜日は生駒に武井里美を出張させます。ただ。二日とも三店舗会員営業にできませんか。スクリーンだけでも。そしてショーでない二人もホステスで」
 「成程。一週間店に出るのをその日から出すか」
 「そうです。会費無しの通常営業で」
 「いい考えだ。会場二万。動画一万。店舗はオーダーのみでプレイの予約は取る」
 如月鬼堂もようやく納得に行くペースになったという口調である。
 「その方法で当面は完成ですよ」
 福富麻次郎も納得する。
 僅か一年。三十名が七百名に成ってしまった。それは樽常マネージャーの真性奴隷女の館も繁盛させている。
 もっとも如月鬼堂には一人当たりクラブの取り分から5パーセントのバックが入った。課税対象にならない収入である。
 熱海、生駒、長野の店長も納得した。元より店舗の客は会員が七割である。影響はまったく無い。
 
 弦葉浩一郎はハードコースのSMクラブを選んでいた。SMクラブはコロナ自粛など無視して営業している。
 樽常マネージャーの真性奴隷女の館は如月鬼堂の主催する愛好会の会員だけに絞っていた。会員の医師が検査も行なう。
 普通のSMクラブではまったく行っていない。
 弦葉浩一郎は真性M女コースを選んだ。女は山本恵理華という。まなみという源氏名で挨拶した。
 そのSMホテルの中では設備ランクの高い部屋を選んでいる。ハードができる設備である。
 山本恵理華はゆっくりシャワーを浴びて時間稼ぎをする。三時間十万のプレイである。
 弦葉浩一郎は怒って急かす。
 それでも緩慢に出て来る。
 弦葉浩一郎は山本恵理華が巻いて来たバスタオルを取り上げて股間を乱暴に拭く。
 床に尻を降ろさせて膝を縛り合わせた。そこにフックを付ける。そのまま天井から下がった滑車のフックに接続した。
 滑車の縄を引いて逆さ吊るしに引っ張り上げる。
 「あ、あーーーーー。いきなりなによーーーーーーーーーー。らんぼうだよーーーーーーーーーー」
 山本恵理華は慌てふためいて抗議してしまう。
 「なに言ってる!真性M女ハードコースだろ!」
 弦葉浩一郎はシャワーの時間稼ぎに怒っていた。
 手が開放されているので手首を縛り合わせて背中に廻して滑車のフックに縛り付ける。
 山本恵理華の躰は胸を突き出しやや背中に反る形の逆さ吊るしに成った。乳房を叩き易い状態である。
 「なによーーーーー。駄目よこんな乱暴なの!」
 山本恵理華は慄きながら怒りの言葉を発してしまう。
 弦葉浩一郎は鞭を構える。
 一本鞭と長い柄の付いた蝿叩きの様なスパンキングを用意していた。
 「なに。この状態で鞭。むりーーーーー。無理です」
 山本恵理華は緊迫した声で拒絶する。
 弦葉浩一郎は無視してスパンキングで乳房を叩く。
 「うわああーーーーーーーーーん。ううーーーーーーーーー」
 山本恵理華は恐怖の表情で睨み返す。
 「真性ハードM女。ハードコースだ。スパンキング、一本鞭、吊るしは標準メニューだ」
 弦葉浩一郎は強気で畳み掛ける。
 「それだってーーーーーー」
 山本恵理華は抵抗する。
 「お前はそうやってメニューの半分もプレイをさせないのか」
 弦葉浩一郎はさらに乳房を叩く。
 「うう、お、おおーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに乳房に平たいスパンキングを叩き付ける。
 「あ、あ、あ、ああ、あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山本恵理華の逆さ吊るしの躰は空中で跳ねてまた戻る。さらに強く前後ろに振られて揺れた。
 弦葉浩一郎はその反動を狙って鞭を叩き付ける。
 「ぐう、う、う、お、おお、おーーーーーーーーーーーーーー」
 山本恵理華の躰は空中で振り子状態である。
 弦葉浩一郎は腰を低くして乳房を横から狙って構えた。
 「もう。もうやめてーーーーーーーー」
 その声に怒りを込める。振れて反動で前に突き出た乳房を振り被った力を込めて叩く。
 「う、うう、おーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴を上げる山本恵理華の顔は歪み大きく口を破裂させていた。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山本恵理華は痛みに躰を揺すって藻掻く。
 弦葉浩一郎はその乳房の弾力をへしゃげる様に叩いた。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山本恵理華の顔は汗を噴き目から涙が溢れている。
 弦葉浩一郎にはまだまだ序の口以前である。
 次の鞭は先端のチップが小さい長方形の革。それを二枚縫い合わせて中に芯が入っていた。
 狙うのは女の部分である。内腿の間は長い三角に開いでいた。
 「やめてーーーーーーーーーー。それはやり過ぎよーーーーーーーーー」
 山本恵理華にも弦葉浩一郎の持つ鞭の先端が女の敏感な部分を狙っていると判る。強烈に叫び拒絶した。
 弦葉浩一郎は先端に狙いを定める。やや力は弱くなるが確実に直に突き出し閉じ合せた粘膜の筋を叩く。
 「ぐおーー。おーーーーー。おーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーーー」
 山本恵理華は涎を飛ばして悲鳴を轟かせた。
 それでも加虐心を滾らせて生唾を飲み込んで次の一発を中段に構える。
 「やめてーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーー」
 山本恵理華は瀕死の形相を破裂させて涙を飛ばして叫ぶ。
 弦葉浩一郎は女の部分を包皮で包まれたクリトリスから複雑に閉じた粘膜の唇まで縦一筋に狙う。それをチップの先で強く叩く。
 「うごー。うご。うごおおーーーーーーーーーーーーーーー。ううがあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーー」
 山本恵理華は首を複雑に振って悶えながら腹の底から悲鳴を絞りだす。
 弦葉浩一郎のさおは更に刺激で固くなる。久々に濡れがトランクスの中に広がっていた。
 「ああーーーーーーー。あは、あ、あーーーーーーーーーーん。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山本恵理華は痛みに逆さまの上半身を藻掻き捩り苦しむ。
 弦葉浩一郎はクスコを取り出す。逆さ吊るしの体勢で強引に鴉の嘴を膣に挿入する。
 「降ろしてからにしてーーーーーーー」
 山本恵理華は顔の表情を究極に歪めて抗議していた。
 螺子を回して広げる。中をペンライトで観察してからブジーを手にする。
 「痛いぞ」
 弦葉浩一郎はブジーの先端を子宮口に捻じ込む。
 「あ、があーーーーーーーーー。ぐううわああーーーーーーーーーー。あ、ああ、あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山本恵理華は強烈に苦しむ。これ以上ない苦しみの極地を甲高い悲鳴で叫び続けた。
 弦葉浩一郎は手首の縛りを開放してからゆっくり吊るしを降ろす。
 山本恵理華は痛みで動けない。
 クスコは抜いてない。
 弦葉浩一郎は苦しむ山本恵理華に手錠を掛けて更に腕を縛り合わせる。
 山本恵理華は動けない。抵抗能力もない。
 床から抱き上げて開帳台に乗せた。
 「まだなにするのーーーーーーーーーー」
 腹をベルトで固定して脚首と太腿を脚載せ台にきっちり縄で固定する。
 「後二時間半だぞ」
 「そんなーーあ。目いっぱいハードは」
 山本恵理華は泣き声で抗議する。
 縛り合わせた腕を頭の上に引っ張りその縄を開帳台の背の裏側に縛り付けてしまう。
 乳首に書類を挟む黒い三角のクリップを付ける。
 「いやあーーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーー」
 山本恵理華は躰を揺すって藻掻く。
 「二時間後のお愉しみだ」
 「なにーーーーー。二時間もつけるのーーーーーーーー」
 「そうだ。取る時のお愉しみには二時間必要だ」
 「うそーーーーー。乳首ちぎれちゃうよーーーーーーーーー」
 「取れない。それには三日は必要だ」
 「ほんとう」
 「如月鬼堂の小説にそう書いてあった」
 「そんなのほんとかどうか判らないでしょ」
 「何回もやっている。床を転げ回って苦しむけど。乳首が落ちたりはしない」
 「酷い」

次頁
戻る


ご感想、アンケート/a>
ご感想、ご質問、ご用件、ご依頼などございましたら以下のメールにお送りいただければ幸いです。
sado9364○yahoo.co.jp
(お手数ですが○を@に変えてご使用ください)