【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第二十二幕
篭城事件その傷痕
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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二〇二十一年雨水中元。太陰太陽暦一月二十三日。
(この二十四節気は平気法によるものです)
二〇二十一年三月六日。
名古屋市千種区東条ビル篭城事件の現場である。
警察は犯人らの食料、水が尽きるのを待つしか手段は無い。あくまで犯人らの要求には屈しない方針である。
「良いか。このクレーンに掴まれ。万一落ちた場合に備えて安全帯を着ける。下に着いたらこのフックを押して外せ」
犯人らは一応の説明をして広末鈴夏をクレーンに捕まらせる。
広末鈴夏は犯人らから与えられたのがセーラ服なのでスカートの裾を下着の中に挟みこんで広がって丸見えに成るのを防ぐ。
クレーンが伸びて広末鈴夏の躰は空中に吊るされた。正面の道はロケット弾で大きく抉れている。
正面の民家の前の僅かな崩れていない部分に照準を合わせて降ろす。
下着に挟み込んだがスカートは下降と共に風が入って一気に広がる。
中のショーツは丸見えに成る。それどころではない。降りたらフックを外して民家と民家の間の私道の様な細い道を一気に走らなければならない。
警察に言うべき事を頭の中で復唱しながらクレーンから降りてフックを解除して安全帯を外し一気に走る。
犯人らは上からそれを確認して建物の窓から吊るした広末明日香と秋元茉那二人の遺体を地上に降ろす。
マスコミはスクープに向けて色めき立つ。
「大丈夫か」
警察官らが広末鈴夏に駆け寄る。
「犯人達は姉ともう一人の遺体を降ろすから武器を持たない二名だけで引き取れと言っています」
広末鈴夏は息を整えてそこまで言う。
暫くまた息を整える。
「それから後の二人を降ろすので救急車を待機させろと」
警察隊員は既に報告に走る。
広末鈴夏はそこまで言うとお尻を地面にべったり着いてぐったりする。
救急車は既に待機していた。
広末鈴夏はその一台に乗せられる。刑事が二人一緒に乗り込む。
刑事らは広末鈴夏から内部の状況を確認しながら病院に向かう。
犯人らは残る二人を降ろす前に最後に二組に別れて輪姦す。
二人はもう泣かない。諦めた様に躰を任せる。
犯人らは東野静香から全裸のままクレーンで吊し上げて伸びる限りアームを伸ばして建物の正面からやや外れた広い道の真ん中に降ろす。
犯人らは発光信号で指示する。
「直ぐに引き取れ。クレーンを回収する」
警察部隊はジュラルミンの盾で囲みながら東野静香を回収する。
ブルーシートを被せて救急車に運び込む。
犯人らは倉科果莉菜を担架に乗せて縛りつける。その担架ごと吊し上げた。
そのまま警察部隊の待ち構える上に降ろす。地上一メートル位で警察部隊が受け取ったところでクレーンを離す。
クレーンは一気に屋上に回収される。
倉科果莉菜が救急車に乗せられ発車すると屋上の機関銃と迫撃砲が一斉に火を噴く。
警察部隊は一気に退く。
ロケット弾が警察部隊に向けて発射される。
固まった集団の真上に飛んで来る。
屋上のクレーンはカタパルトにもなる。その上に小型の飛行機が乗せられた。その翼には八百キロの爆弾が装着されている。
五人乗るにはスペース、重量ともかなり無理と思われる。それでも操縦席の後ろに四人乗り込む。
機関銃と迫撃砲はオートで撃ち続けている。
操縦席の男はエンジンをフル回転する。八百キロ二つぶら下げて五人乗ってはカタパルトを使っても一キロ飛ばすのが精一杯である。
ブレーキを踏んだまま出力を上げる。
五分くらい溜めて一気にジャンプする。
「飛行機だ。逃げたぞ」
「あ、ああーーー。墜落する」
警察部隊は慌てる。
その中枢が居そうな部分に突っ込む。
大爆発とともに辺りは大火災になる。
民家、商店が火に包まれる。大被害である。
八百キロ爆弾は大戦中の正規空母一隻大破させる威力があった。それが都市部を破壊したのである。
警察部隊の犠牲者は甚大な上に中継に入っていた報道関係者にも大きな被害が出ている。
報道は震撼した。
人質の女性三名が解放されて報道が沸き立っていた矢先である。
犯人らの特攻攻撃はそのスクープに乗り出す記者らを直撃した。
最早全世界を震撼させる出来事である。
「人質の解放は犯人らの最後の特攻攻撃を成功させる手段だったのです」
ニュース番組のキャスターは怒りを込めてそう報道した。
静岡県宇佐美。如月鬼堂の居間である。
それは如月鬼堂がスタジオに向けて出発する寸前であった。
報道を確認してぎりぎりに出発する。
まだ名古屋市内の大火災は治まってない。二発の爆弾の被害は警察が避難指示を出した地域を越えて被害をもたらした。
そして中東のある地域から今回の犯人らの戦いぶりを高く評価する声明が出された。
インターネットアダルト放送。ニュース番組のスタジオである。
今夜も岡田有美と本多椿はトップレスではなくミニスカスーツで登場する。事態に配慮して脱がないのは苦情が出ると思われたがそれは無かった。
「遂に事件は国際問題に発展しかねない状況です」
コバルトブルーのスーツ姿で岡田有美が読む。
「名古屋の火災は収まっていません。消火活動は難航しています」
本多椿はワインカラーのスーツである。
「二月十四日から何日も続いた篭城事件です。人質が解放されてやや安堵に見えた矢先途轍もない結果と成りました。鬼堂先生。恐ろしいですね」
メインキャスターも突っ込むより発言に細心の注意を払っている。
「今回は女性の人質を最大限に悪用されました。一部を殺害までして警察の突入を抑止してさらに死を覚悟した行動の代償に凄惨な犠牲にされました」
「やはり武器の製造が自給だった事が大きいのでしょうか」
「そうです。それがこの犯罪の恐ろしさです。そして協力した連続拉致強姦傷害事件の六人より犯人らの組織も規模も目的も大きかったと言う事です」
「犯人らの目的は戦闘能力をゲリラ組織にアピールしてその中心に立つこととの広末鈴夏さんの証言ですが目的が今一解明されません」
「判らないのは最初から死を覚悟して犯罪に望む。その根本にあるイデオロギーが解明できません」
「そうです。ゲリラの中心に日本人の若い青年が立つことにその意味が理解できませんね」
「今回金は先に得ていました。金銭目的ではまったくありません。中東のゲリラに認められる目的です。それが日本赤軍などとは時代も次元も違います」
「連続拉致強姦傷害事件の六人は武器製造の指南をしただけでしょうか」
「そうでしょう。連続拉致強姦傷害事件の六人の目的にどこか一致していたのでしょう。両者の思想は必ずしも一致してはいないと思います」
如月鬼堂は喋り過ぎに警戒している。
「犯人らの異常なSMプレイでした」
「SMプレイでは有りません。死の最後の代償に得た女躰に性的満足の限りを追及した虐待暴力行為の典型です」
如月鬼堂はSMと呼ぶには強く反論する。
「何故。公開までしたのでしょう」
「一つは社会への威嚇と人質の悲惨さを公開して警察の判断を揺する事です。あとは協力した連続拉致強姦傷害事件の六人の要求に従ったのでしょう」
如月鬼堂はだらだらと解説しながら問題発言に成らない様に切り抜けた。
三月七日。
如月鬼堂は翌朝早くホテルをチェックアウトして宇佐美に戻った。
愛好会の主力メンバーも既に押し寄せていた。
「なかなか愛好会を開きにくい材料を作ってくれる事件でしたね」
福富麻次郎である。
「早くあの六人を捕まえてくれないと」
大河内税理士もそう呟く。それでも得た情報を警察に提供して愛好会をもっと開催しづらくなる事は避けたい。
ニュース番組は五割方篭城事件の報道である。
名古屋市内の火災は沈下した。まだ警察部隊は建物を囲んだままである。
二人の女性の遺体は回収したが建物の中には突入した警察部隊の遺体が残っている。そして事件の解明にも捜査が必要である。
広瀬鈴夏は病院に着くまでの救急車の中で刑事らのやんわりした確認に犯人らの漏らした言葉を思い出した。
勝ち誇っていた犯人らは警察を誘い込んで火災を起こして爆破すると広末鈴夏に公言したのである。
その為警察部隊の行動は更に慎重に成った。
機関銃の自動射撃が止んだ屋上からヘリで降下する。
まずは犯人らの居たと思われる五階から捜査する。
パソコンは一台を除いてハードデスクが外されて溶解までされていた。データを完全に抹消したのである。
残った一台が建物の起爆装置と思われた。そこでも慎重に議論が行われた。
警察部隊は起爆装置の解除を試みた。
パソコンを捜査すると建物は一気に火に包まれた。
それでも警察部隊はヘリに戻って待避できた。
証拠は総て破壊された。
さすがに犯人らはそこまで準備してなかった。連続拉致強姦障害事件の犯人らが遠隔捜査で火災を起こして爆弾を誘発したのである。
如月鬼堂らは事件より今は今夜予定している愛好会のショーの打ち合わせが重要である。
「あの動画が撒かれたあとだ何か斬新さが欲しいものだ」
大河内税理士は考え込む。
「年齢とかけ離れて躰は綺麗です。羞恥責めに撤しませんか」
福富麻次郎である。
「ショーではあれに準じても良いのではないですか」
杉下一行はハードで行く意志である。
「あくまでも内部のショーです。年齢も行っています。ある程度覚悟して頂いて問題はないと思われます」
館山弁護士も認める。
最終的に今夜の南七香のショーはハードで行くと結論が出された。
連続拉致強姦障害事件の犯人六人のアジトである。
「危なかった。遠隔起動を仕込んでおいて良かった」
川口の会長は安堵の表情で語る。
葬儀会社の社長は浮かない表情で話の輪からやや離れぎみである。館山弁護士らの来訪は仲間に話してない。
愛好会の面々がそれ以上動く筈はない。名前の通った弁護士らの来訪だったのがやや懸念に残る。
「遠隔起動を仕込んで危険は無いのか」
「確実に破壊すれば問題はない」
「しかしこの前の連中より派手にやってくれたな」
「機械の中古は中国から渡る。そっちは我々に関係ない。武器の図面はデータだ」
「あの五人は行かないでアラブ系だけか」
「以前から一チームが渡っている。あの五人は合流するだけだったのだ」
「金は」
「クラウドで集めた資金だ」
「そんなに有ったのか。五億貰ったのだぞ」
「一つのクラウドだけではない。あの五人は宣伝と囮だよ」
「なんと。それであの最後か」
「首謀者は国際手配されていたテロリストの孫娘だ」
「そ、そいつが自爆まで指導したのか」
「そうだ女は怖い」
南七香は覚悟を決めて新幹線で大阪に向かった。五百万は月曜日の朝には入金して貰える約束である。
殆ど食事は摂ってない。携帯食と栄養材で済ませた。
今回愛好会の都合で生駒の店舗にてオンライン開催となった。招待会員十名を招く。それを関西の会員から抽選したからである。
店舗は営業しない。
次の開催を行う様子見を兼ねている。緊急事態宣言が解除され次第定員の半分二百名で開催する。
それも新型コロナの変異型の発生で微妙に成りつつはある。それでも愛好会の開催を皮切りに店舗を正常営業に戻したい。
南七香は難波に出て近鉄に乗るとさらに緊張感を強めた。
コロナより日本政府と東京都知事が憎い。完全な補償を付けて緊急事態宣言して欲しい。
自らの経営不振ではない。緊急事態宣言が原因である。会社を救わなければ自分の一生は破滅となる。
今資金繰りが繋げなければ莫大な借金が残る。そうなれば行き着くところはあまり変わらない。
借金を返しながら普通に勤めるなど成り立つ筈はない。
破産宣告してもソープかSMクラブくらいしか開業資金を作る方法はない。
それならばいま究極の恥ずかしめと傷みを受けても限られた会員だけである。
双方秘密を守らなければ成らない関係というところが安心できる。
樽常マネージャーからは究極に辛いとは聞かされている。
それでも今回のショー以外に当分は運転資金を稼がなければ成らないと思う。
緊急事態宣言がいつ解除されるか。されても客の需要が何処まで戻るか。先の見通しは立たない。
また数ヶ月後に緊急事態宣言に突入の危険性すらある。
樽常マネージャーからは年齢の事も言われた。会員らの要求を相当に受け入れないと指名に繋がらないらしい。
容姿と躰の線を見て愛好会の推薦に踏み切ってくれた。
他の業種では場末になると言われた。
今夜のショーが終わって会員からいくつか指名が入れば暫くは稼げるだろうとのことであった。
南七香は空中に躰のフロント面を真下に泳ぐ様な体勢で吊るされている。
腕は左右に広がって手首に巻いた縄を自らの手で掴んで体勢を保っている。
腰に巻いた一本の縄が吊るしの主力である。
膝から脚首を縛った縄は股間を大きく広げて開放する。
完全に全裸の躰を開き切った状態で吊るされている。スタイルが良くこの年齢でも躰の綺麗さが充分に表現されているのである。
現代では女性の躰の美しさは格段に長く保てる様に成った。限界は有るが南七香の場合二十代と偽ってもばれないくらいである。
好みに煩い大河内税理士が認めただけに価値は高い。
この状態のまま空中で浣腸と尿道責めを行う。
その前に女の部分とアナルの内部の完全公開を行った。閉じ合わせた粘膜を広げる。薄橙の綺麗な粘膜が広がる。縁もドドメ色感はない。薄小豆色である。
尿道の小さな亀裂とたくみに閉じ合わせた膣口が確認される。
クスコを挿入して内部をペンライトで照らして子宮口まで公開する。
南七香は堪らない恥ずかしさに目を閉じて顔を赤く染めて堪える。
次は尿道の小さな亀裂に尿道カテーテルを挿入する。
「うはああーーーーーーーーーーん。い、い、たいいいーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーー」
南七香は痛みに藻掻き暴れる。
太いバルーンカテーテルである。
尿が出始めた状態でカテーテルの途中をクリップで挟んで流れ出るのを止める。この状態でこっちは放置する。
特注の透明なバルーンカテーテルを使用している。
尿が途中まで出ているのが確認できる。
苦しい状態である。
四人がかりで躰を押える。そのうち二人の片手は確り乳房を掴んでいる。片手に収まらない。体系の割には掴みがいのある大きさである。
真っ赤な乳首は強い印象を与える。
続いて浣腸を行う。こちらも冷たく冷やした水だけである。千CCくらいを注入する。
直ぐにアナル栓を挿入する。
「う、ううーーーーーーーーーーーーー。うううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーー」
冷たさが一気に直腸から腹を襲う。
南七香は空中で藻掻き苦しむ。躰を動く限り斜めに捩り右に左に動かし悶え続ける。
歪み苦しむ表情は実に艶かしく欲情をそそらせる。
如月鬼堂らは静岡県宇佐美の自宅マンションの居間の囲炉裏端で見ている。
生駒には大河内税理士と杉下一行が行った。生駒の店長と抽選で呼ばれた会員十名だけである。
相変わらず珠洲と瀬里菜はミニワンピース姿で客人を挑発することを愉しんでいる。
「この先順調に開催できますかね」
福富麻二郎は緊急事態宣言の行方が心配である。
「緊急事態と時短要請が解除されなければどうしようもない」
「全裸美人コンテストはまだまだ無理ですね」
福富麻二郎はこっちの臨時収入が欲しい。
「いくら緊急事態宣言を発令しても時短要請で業者を破滅させても解決はしない。悪戯に裾野の経済を破綻させるだけだ」
如月鬼堂はスタジオで言えなかった不満をぶちまける。
空中で浣腸と尿道カテーテルの責めに苦しむ南七香は頭のなかで怒りを爆発させていた。
自分がスナイパーと成って総理と東京都知事を殺す回想を続ける。
自分が今こんな酷いことを受け入れなければならないのは大池都知事と菅原総理のせいである。
特に東京都知事が憎い。
そして次はいつも経済の足を日っ張る野党である。
数ヶ月前立件国民党の建物に自爆攻撃をしたある部落出身者達が居た。
都庁は到達できなかった。
もしも自分が破綻するなら自分が実現したいとさえ思う。
自分が男なら既に破綻していると思われる。女だから最後の手段があった。
南七香を樽常マネージャーに紹介したのは佐藤栞李である。
南七香はその同業であり客でもあった。
佐藤栞李の派遣会社から従業員を入れていた。
佐藤栞李の会社に残債務もある。だから佐藤栞李は自分の受けた辛さは言わなかった。
回収目的を兼ねて紹介したのは分かっている。それでも総てを救う為にはやるしかなかった。
南七香は女性向けの焼き肉店を七店舗経営している。
家賃の高い都心の二店舗は閉店した。
全店舗で高い派遣は解約して社員とアルバイトのみで残る五店舗に配分して時短要請のない地域重点になんとか運営を続けている。
時短の掛かっている店舗は赤字になる。時短の掛かってない地域は黒字でも全体の赤字は補えない。
銀行融資は据え置きだが利息は払わなくてはならない。
待ってもらっている仕入れの残債務を払わなくては追加の仕入れができない。
今夜の五百万だけでは足りない。なんとか会員からの指名を取らなくてはならない。
樽常は何人も断られている愛好会に通っただけでも幸運という。
年齢的に難しいらしい。
あるSM系の映画には四十越えた大女優が出ているのにと思う。だが愛好会では駄目らしい。
一般客でも三十を過ぎるとよほどハードなプレイ内容を受け入れないと難しいと言われた。
それでも愛好会のメンバーは自分を見て落胆はしていなかったと思う。
南七香は浣腸の苦しみと尿道責めに苦しみながらも金の心配が頭を離れない。
南七香は顔から脂汗を噴いて苦しみ続ける。
「さあ。苦しいだろ」
杉下一行が声を掛ける。
「うう。はい」
南七香は顔を歪めて答える。
「私の汚い排泄を隅々まで見てください。そう言うのだ」
杉下一行はそう命令する。南七香はそう意地悪をしたくなる女である。
虐められ辱められるだけでは済まして貰えない。この発言も保存版に残ってしまう。
「どうした言わないといつまでも苦しいぞ」
杉下一行はやんわり追い詰める。
従うしかない。ここまで堕とされるとは。それでも従うしかない。
「私の排泄を。・・みてください」
声は乾いて無理やり押し出している。
「隅々までが抜けている」
「・・・」
南七香は藻掻き苦しむ。
「ああーー。私の・・排泄を・・隅々まで。・・・・・みてください。ああーーーーーーーーん」
南七香は辛そうである。
会員二人がマジックハンドで両側から手を伸ばして南七香の女の部分を抓んで広げる。
カテーテルが尿道口に刺さっている部分が露になる。
先に針のない注射器でバルーンの水を抜く。そしてそのままカテーテルを抜いてしまう。
「あーーーーーーーーー」
尿は強く飛び散るよう噴出す。
「あ。ああ。ああーーーーーーーーー」
恥ずかし過ぎる放尿が公開されてしまった。
続いてアナル栓を抜く。
茶色い水が噴出す。続いて便が繋がったまま出てくる。猛烈な臭いが一気に充満する。
大河内税理士が天井の大型換気扇を回す。
脳を劈く程の臭いである。南七香の羞恥心を究極に傷付ける。
もろに股間が広がっていてアナルから流れ出るところが動画に残ってしまった。臭いだけは動画に残らない。これだけが救いである。
ここで南七香は吊るしから下ろされてシャワータイムに入った。
静岡県宇佐美。如月鬼堂の居間である。
囲炉裏端で魚を焼きながら酒とビールを好みで飲みながら生駒のショーを観戦していた。
立て篭もり事件は悲惨ながら終了した。
それにも拘らず動画がスパムメールで配信された。
杉下一行が直ぐに気付いて転送してきた。
同じ場所ではない。日本の建物ではなさそうである。日本人らしき女性が三人着衣のまま縛られて壁に磔にされている。
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