【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第二十二幕
篭城事件その傷痕
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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三月三十一日。
如月鬼堂らは宇佐美のマンションから越後湯沢のマンションに戻った。夏から秋の間此処に住む。
テレビ会議が繋がっていた。
部屋には珠洲と瀬里菜、ミニチュワダックスのペーだけである。
「早いですね。大阪から一気に来ました」
館山弁護士である。
「先生。どうします。四日ですよ」
杉下一行である。次の開催の件を確認した。
「まだやれるだろう。熱海は静岡県だ」
「店舗営業はどうするのですか」
福富麻次郎はそっちが気になる。
「会員のみで簡易検査入店だ。一般はオンライン営業のみで看板は点けない」
如月鬼堂は再びすれすれまでやる考えに変わったようである。
「今回は新規入会者優先ですね」
大河内税理士の確認である。
「そうだ。来島結奈が二回目だ。二百名の枠に新規入会を優先する」
「今回からですか」
「いいや。来島結奈に指名が緩慢になったと言うからショーに出す。だから新規入会が優先だ」
「あちこちで金が不足していますね。先日プレイしました南七香ももう一度出せと言っています」
大河内税理士は態度のはっきりした南七香の涙が嬉しいようである。
「では大河内先生の意見を採用してその次を長野でやってしまうか」
「そうですね。是非」
「大河内先生随分虐めたでしょう」
杉下一行が指摘した。
「はい」
大河内税理士は如何にも満足な表情で答える。
南七香は佐藤栞李から自社の分を優先して払ってくれと強く要求された。
佐藤栞李は入金を知っている。自分が紹介したからである。
南七香は当分派遣を使う心算はない。できれば仕入先を優先したいのである。そちらに先に払ってしまったと断った。
佐藤栞李はもう一回ショーの出演が取れると言い出して大河内税理士に代わって交渉する。
佐藤栞李に支払うのは百五十万だけである。現状の感染状況や蔓延防止等重点処置の適用などを見ているとまだまだ資金が必要と思えた。
大河内税理士の情け容赦ない要求で『奴隷としてお買い求め下さい』と挨拶したお陰で指名はそれなりには取れている。
それでもこの先が不安である。
大河内税理士からプレイの時に確認されてお願いしてしまった。
ここまで辛い仕事はないと思う。それでも今これだけのお金を借金以外に得られる手段はない。借金すら難しい状況である。
国の支援金はまったく入金されない。
感染対策を飲食店に押し付けるだけで支援金は貰いにくい条件になって行く。更に待たせるだけでいつまでも入金されない。
篭城事件のテロ組織は三回目の動画配信を行った。
驚きの人物が人質に加わっている。
モントゴメリー氏七十二歳。アメリカのCSCテレビ局CEOである。
『日本政府に要求する。モントゴメリー氏の身代金として五十億円を要求する。応じない時は段階的に執行して行く。
まずはこの人質の女らを一人ずつ毎日拷問する。
それで五日だ。
次はモントゴメリー氏に究極の辱めを行う。
最後はもっとも残酷な方法で処刑だ』
遂に世界が震撼する宣告である。
『これから一人目の拷問を開始する。残酷さにご期待あれ』
テレビ太陽記者小柴風香がまた引き出された。三名の拷問は順番には行われてない。
如月鬼堂の居間でのテレビ会議は全員がこの動画に集中となった。
興味や満足ではない。愛好会の会合としてのショーと同じ内容がないかのチェック体制である。
小柴風香は床に大股を九十度に開かされて躰を大の字に広げられ磔にされている。
脚首、手首に一本ずつ縄を掛けられ板の床にボルトで止めたフックに縛り付けられている。
股を閉じることはできない。女の部分は丸出しである。
最初は五人の男に順番に輪姦された。
男らは小柴風香の上に乗り床にまっすぐ足を伸ばして乳房を鷲づかみにして強い力で押しまくる。
「ぐうおおーーーーーーーーーーーーー。あうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーー」
小柴風香の白く細身の躰に太い肉棒を突っ込んだまま強力に腰を振り続ける。
「うおおーーーーーーーーーーーーーー。う、ううおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーー」
小柴風香は堪えられない悲鳴を上げ続けた。
凄惨な強姦シーンである。
「うう、おおーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーー」
小柴風香は涙を溢れさせながら悲鳴を上げ続ける。まったく痛いだけの様子である。
顔を歪めて痛みに藻掻き続ける。
男は勝手に果てると膣に指を突っ込む。奥まで指を伸ばして情液を流しだしてグラスに受ける。
五人が輪姦し終わると集めた情液をぐちゃぐちゃになった土手の陰毛に掛けた。
二人の男が両側から一枚刃の剃刀で剃毛する。
「悲惨なだけの強姦シーンです。AVのように鑑賞にはならないですよ」
「それでもAV購入者のリストで配給していれば一通りは見る。女は悪くない。そして犯人の目的は悲惨なものを焼き付けることだ」
如月鬼堂は何度も見たくなるものではないが一通りは見るという見解である。
「先生。長野に時短要請です」
突然。福富麻次郎の報告である。
「時短は九日までだな。十一日だが昼間に行う。日曜なら問題ない」
如月鬼堂は一歩も引かない。
既に南七香には伝えてある。
瀬里菜は会員に案内を送っている。その時間を変更する。
動画は長々とねちねちした剃毛が終了した。
テロ組織の男らは剃毛の終わった小柴風香の女の部分を広げたりしてあらゆる形でカメラに公開する。
「やめろーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーー。みないでーーーーーーーー」
小柴風香はカメラと男らに泣き叫び続けた。
男らは鞭を構える。
三人が一本鞭を持っていた。先が長細くなったものである。
二人が小柴風香の躰の左右に立ち一人が股間の正面やや左に立っている。
カメラは天井からと股間の正面の二箇所である。
右の一人が左の乳首を狙って乳房を横に薙ぐ。
「う、うう、おーーーーーーーーーーーーーーーーー」
小柴風香は腰を迫り上げて躰を振って悲鳴を上げた。
鞭は乳房に横一文字に当たっている。直ぐに蚯蚓腫れが浮く。
左の一人が反対側から乳房を薙いだ。強い叩き方である。
「ぐう、お、おおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
小柴風香の痛みに目を吊り上げた悲鳴が画面に焼き付く。
一発目に叩いた痕は真っ赤な筋になっている。
正面の一人が女の部分を狙って振り下ろす。
「あーーーーーーーー」
小柴風香は振り下ろされる鞭に悲鳴を上げる。
一本鞭の先端は無毛にされてやや赤みの掛かった土手から包皮に包まれたクリトリスをきっちり叩く。
「ぐうーーーおおーーーーーーーーーー。ぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーー」
小柴風香の股間は迫り上がって空中に一瞬固まる。それを強烈に振って悲鳴を轟かせた。
男らは小柴風香を叩き続ける。
躰は真っ赤な鞭の筋だらけになった。涙を流し汗も涎も垂らしている。無残な表情で躰を床に晒していた。
男らは三人で小柴風香の躰を磔の状態から更に押える。
「やめてーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーー。あーーーーーー。があーーーーーーー」
小柴風香は藻掻く。
それでも男らは強く押え続ける。
他の一人がやや長めのブジーを持つ。
押えている三人の男らは小柴風香の膣口に指を入れて抉じ開ける。
「うおーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーー。う、う、おおーーーーーーーーーー。いやだあーーーーーーーーー」
それでも膣口は大きく広がった。薄橙の膣壁が広がりその奥に亀頭の先端の様な子宮口が確認される。
ブジーを持った男がペンライトで照らして三名が広げた膣の中にブジーを突っ込む。
「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
小柴風香から強烈な悲鳴が上がった。
ブジーは子宮口に減り込んでいるようである。画像からそこまでは確認できない。
「ぐううーーーーーーーーーーーー。う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
小柴風香は痛みに躰を微かに震撼させ続けている。
男はもう一本取り出す。
今度は尿道の小さな亀裂に刺し込む。
「うう、おおーーーーーーーーーーーーー。う、うううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
小柴風香の痛みに破裂した表情から涙が溢れるように流れた。
「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
小柴風香は泣き叫ぶ。
そのブジーにスタンガンを充てる。
「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
小柴風香から甲高い悲鳴が轟く。
子宮に電流を流されたのである。
更にもう一本スタンガンを取り出して尿道に刺したブジーにも流す。
「う、うう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うう、おおーーーーーーーーーーーーーーー」
小柴風香は蒼白な表情を崩しきって震え続ける。
ブジーを抜くと失禁した。
「う、う、うーーううーーーーーーーーーーーーーー」
失禁尿が尿道内で沁みるのである。
「あはあーーん。ああーーーーーー。ああーーーーー。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
小柴風香は涙をぽろぽろ零す。
動画はそこで終わっていた。
その後メッセージが表示されて止まる。
身代金の振込先が何行か表示され金額の詳細が出た。犯人は振込を要求している。
その存在も犯行声明もない。
「しかしアメリカのVIPを人質にされると厄介な問題ですね」
館山弁護士が危惧する。
「それでも日本政府は払わないでしょう」
大河内税理士はそれが日本政府の方針と言いたい。
「アメリカはどう出るかな」
「日本に解決を要求するでしょう」
館山弁護士の見解である。
連続拉致強姦障害事件の犯人六人のアジト。
今日は地下室ではない。テラスに座れる気温である。そこから下の町と向こうの山まで見渡せる。素晴らしいロケーションが広がっていた。
バーベキューを焼く。生ビールを飲みながら会合である。
「まだ追加の設計図を要求してきたのか」
「また五億払ってくれた」
「あの身代金の一部ではないのか」
「既に入金されている」
「身代金より先に金があるのか」
「奴らもあの身代金は振り込まれないと分っているだろう。本来の資金稼ぎはクラウドファンティングだ」
「この肉は」
「三重牛だ」
「活きた帆立か」
「焼き牡蠣もできるぞ」
川口の会長は働かなくても金は入って来る。年金もあった。更に金は入って来る。気に入らないのは現代社会である。
「なんかまた犠牲者を愉しみたいな」
「今やっても注目されない」
「そうだが」
「奴らの目的は金稼ぎではないのか」
「違うよ。どこかに自分らの国を創ろうという野望だ」
「しかしクラウドファンティングで金集めていずれ限界が来ないか」
「事業もやるのだよ」
「日本から金を動かして国家を運営か」
「そんな計画らしい」
「成功するのか」
「しない。ただの娯楽番組で終わる」
川口の会長はしないと断言してしまう。
「娯楽番組か。正しい見解だな」
「それで死んだ男らは何を信じてあの選択をしたのだ」
「一つは現代日本への抵抗だ。あとはリーダーの女にうまく丸め込まれただけだよ」
「それで女は怖いか」
「そうだ」
六人は優雅に黄昏た平野を眺めながら肉を焼いてビールを酌み交わす。
四月三日。
インターネットアダルト放送。ニュース番組のスタジオである。
「立て篭もり犯は何処の国に居るか判りません。アメリカのCSCテレビ局CEOの身代金を要求してきました」
本日の岡田有美は下着スタイル。真っ赤なブラを外しながらニュースを読む。
「菅原総理はテロに身代金の支払いはしないと宣言しました」
本多椿は純白の下着姿である。こっちもブラを外しながら読む。
二人は従来通りのトップレス姿になった。
「アメリカのマスコミはテロに身代金は払うべきではないと明言しています。でも人命尊重の解決を日本政府に求めています」
岡田有美は真っ赤なショーツを脱ぎながら片手で股間を隠して読んだ。
「犯人はその所在すら解りません。口座への振込みは大規模なマネーロンダリングを敷いていると考えられます」
本多椿も同じように純白のショーツを脱ぎながら読む。
「鬼堂先生。名古屋だけでも大変な事件でした。海外で同じ組織の犯人が拉致を始めて暫く沈黙していました」
「一月弱ですね」
「行き成り拷問が始まって身代金要求です。犯人の狙いは何でしょう」
「途轍もなく大きな目論見に思えます。いま居る面々が総てではないと思います。身代金を要求していますが支払われないと承知しているでしょう」
「それでは目的は何でしょう」
「いまの段階では何も解りませんね。今やっていることは自分らの戦闘能力を誇示しているだけとしか思えません」
「これだけのことをして戦闘能力を誇示するからには相当の計画があるのでしょうね。どんな犯人像が考えられますか」
メインキャスターはまだこの番組らしい見解を如月鬼堂から引き出そうとしている。
「この犯人の死を覚悟しての犯行理由すら謎のままです。唯一連続拉致強姦傷害事件の六人の関わりが明白です」
「そうですね。武器に関しましてはさいたま銀行爆破強奪事件に始まる一連の事件と同じ内容です」
「マネーロンダリングを含んだ身代金要求もこの六人のパターンです。こっちを逮捕することが一番の近道です」
如月鬼堂はのらりくらり逃げ切った。
「感染拡大は一気に進んでいます。五日から蔓延防止等重点措置が大阪、兵庫、宮城の三府県に適用が決定されています」
岡田有美は真っ赤な褌を股間に巻いている。
「大阪の感染者は本日六百六十六人となりました。蔓延は何処まで続くのでしょう。そして時短要請に何処まで堪えられるのでしょう」
本多椿も白い褌を巻いていた。
本多椿の太腿は綺麗なスタイルながらむっちり感もある。岡田有美は長身で完璧スレンダーと言えた。
人によって好みは違うが二人を並べると美しさの違ったパターンの比較ができて美の二つのサンプルと言える。
「鬼堂先生。時短要請の連続で倒産、廃業が加速しています。いったいどうしたら修まるのでしょう」
遂にメインキャスターは如月鬼堂の過激な意見を煽りに出た。
「全部無駄な対策です。何をやっても感染は一時的にしか止まりません。感染対策を諦めて経済を重視すべきです」
如月鬼堂は遂に箍を外してしまう。
「しかし。医療崩壊が迫っています」
「政府のやるべきことは完全かつ充分な補償と治療薬の早期開発、、ワクチンの確保です」
「日本のワクチン接種は殆ど進んでいません」
「これは政府の責任です。治療薬さえ確立すれば時短要請など必要ありません。どうやってもこのままでは医療崩壊します」
如月鬼堂は遂に言いたいだけ言ってしまう。
四月四日。
熱海の開催は種々の状況により正午から開始された。
本日の生贄は来島結奈である。
如月鬼堂は倒産防止の稼ぎに来る女性社長より長くSMで働いてくれる来島結奈を優先したかった。
希望者が多かったのでオンライン開催併用となる。稼ぎたい来島結奈は唯々諾々それを承諾した。
SM愛好会の開催に対抗するように立て篭もり犯に始まるテロ組織の動画が配信される。
五人目の人質犠牲者の拷問動画である。
如月鬼堂は熱海の升席正面最上段に居た。横には店長の荒井枝里が随伴する。珠洲は大宮の事務所に向かい瀬里菜は越後湯沢に留まった。
十一日の変更受付と本日の後処理が溜まっていたのである。
如月鬼堂は前にノートパソコンを置いて動画の内容を確認する。
横山結依。テレビ関東海外駐在記者である。
典型的な美人ではない。可愛いとも言わないがこれはこれで良い女。全裸で磔の姿はスレンダーで綺麗なスタイルである。
全身の体形は岡田有美に近い。乳房の容は更に印象が強く本多椿タイプである。なかなかそそらせる女躰と言える。
モントゴメリー氏が一瞬画面に映った。鉄格子に入れられた状態でこの拷問を見せられている様子である。
男らは一人が自動小銃を構えていた。
二人の男が横山結依の左脚の戒めを外して持ち上げようとする。
「おのれーーーーーー」
横山結依は蹴り上げようと藻掻く。
「うごくなーーーーー」
自動小銃を構えた男が威嚇する。
「ころせーーーーーー」
横山結依は真紅の表情を歪めて叫ぶ。
それでも暴れる。
残る二人が加勢した。無理やり股間を広げて壁に設えた金属具に脚首を嵌め込んで金属のカバーで押え付けてボルトで固定する。
「やめろーーーーーーーーーーーー。はんざいだぞーーーーーーーーーーー」
「もとより犯罪以上だ。今更言うな!」
「こんなことしてーーーーーーーー」
横山結依は怒りにわなわな震えた。
横山結依の右脚を二人が持つ。一人が脚首の戒めを外す。それを三人で持ち上げる。
「うーーーーーーー。やめろーーーーーーーーー」
横山結依は脚を力の限り揺すって抵抗した。
四人で押えて壁の金属具に押し込む。
ボルトで止めて完了である。
五人の中で横山結依が一番抵抗した。
股間を広げたが女の部分は自然なままの陰毛に覆われている。閉じ合わせた粘膜は色の濃い部分がない。ほぼ薄橙のままである。
その粘膜を男が広げる。
「こらーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーー」
横山結依は顔を真紅に染めて叫ぶ。
カメラはアップで捕らえる。
男らは土手にローションを掛けた。
左右から二本の一本刃剃刀で剃毛を始める。
「やめてーーーーーーー。かってにそるなーーーーーーーー」
「動くな。斬れるぞ」
当たり前すぎた台詞である。
「おのれーーーーーーー」
横山結依は顔に汗を滲ませている。
まるで時間を合わせたように熱海のステージでも来島結奈の剃毛が始まった。
「このテロいったいどうなるの」
「やり放題だな」
荒井枝里の質問に如月鬼堂も答えがない。
「人質はヨーロッパから拉致されたのでしょう」
「どのように運んだかだな。地域がまばらだ」
「企業の駐在員が一人。留学生が一人。放送局の海外駐在記者が三人。何かこの辺に意味があるのですか」
「どうかな。コロナで旅行者が少ないからな。偶然かもしれない。この連中は容姿だけで選んでいる」
「そう」
「目的が見えないけど恐ろしい予感がするよ」
如月鬼堂はこのテロよりこの先の開催が心配である。コロナの不本意な自粛に我慢できない。
最期のSM小説家 第二十二幕 篭城事件その傷痕 完
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