鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その二十 核戦争そして新たなる帝國

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 女性工作員らが全員立ち上がって峰崎静香の周りに来た。
 四人が押さえて残りの面々で縄を全部解く。
 「仁延頴娃以来ですね」
 東丸秀三郎警部が三田園矢一警部補から高枝斬り鋏みを引き取る。
 三方の上に高枝斬りバサミがもう一本白い紙に巻かれていた。
 これまで何人の女の乳房を斬ったか知れない高枝斬り鋏みである。その中でも仁延頴娃が一番たくさん斬った。
 搬送のタイミングを考慮して縄を解いた峰崎静香の躰を女性工作員らが押さえている。
 さすがに女性工作員らの東丸秀三郎警部を見る目は凍り付いていた。
 東丸秀三郎警部はもう一度日本酒で高枝斬りバサミを清める。
 峰崎静香は東丸秀三郎警部が自分の乳首を斬る行為を愉しんでいると思う。恐ろしい警察員らである。もう人ではない別の生き物のように見える。
 壮絶な痛みに襲われると思う。それでも峰崎静香は今の苦しみを終わりにしたい。もうどうでも早く病院に運んで欲しい。
 東丸秀三郎警部は仁延頴娃がこれまでやった通り鉛筆を付けるコンパスに油性マジックをセットする。
 峰崎静香の乳首を中心に乳房に半径十五ミリの円を描く。
 それを見る峰崎静香の表情は青く凍り付いていた。
 円にぴたりと高枝斬り鋏みを当てる。軽くて鋏む。
 「・・・・・」
 峰崎静香の躰は明らかに震えている。
 「斬るぞ」
 東丸秀三郎警部は残酷な表情で一こと言う。
 「・・・・・」
 峰崎静香から声は出ない。
 東丸秀三郎警部は峰崎静香の乳輪を高枝斬り鋏みの刃で軽く引く。血が浮き出る。一気に引いた刃を戻すように鋏む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳首は千切れ落ちて血が飛び散る。そして流れ落ちた。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー」
 看護士がガーゼで止血するように拭いて素早く止血パットを貼って局部麻酔を打つ。
 峰崎静香の躰は震えている。
 東丸秀三郎警部は容赦なくもう片方の乳首にもう一本用意した高枝斬り鋏みを当てた。
 峰崎静香は目を瞑る。
 東丸秀三郎警部は一気に鋏んで斬り落とす。
 「あーーーーーーーーああ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲痛な悲鳴と共に血が飛び散る。
 峰崎静香の顔は血の気が引いていた。
 これも直ぐに看護士がガーゼで押さえて止血パットを貼る。そのまま局部麻酔を打つ。
 そしてストレチャーに乗せて看護士らが屋上に上げる。そのまま待機していたヘリが娼国の病院に搬送した。
 僅かな距離を屋上から屋上へ移動である。
 
 羽田ニューシティ。今田美央の部屋である。
 古くからの仲間が数人集まっていた。勿来亜里沙らはこの区画に入ることはできない。
 「これ過激なAVより酷くない」
 今田美央は怒りと非難の言葉を吐く。
 「これ脅しなの。この国家に人権はないの」
 本多千秋も叫ばずに居られない。
 「加重死刑囚に人権はないときっぱりやくざと区別の付かない禿の警部が言っていたね」
 こっちのグループの細村麻里という女である。
 「この國には裁判もないのね。行き成り加重死刑の加重部分の拷問が始まったのね」
 今田美央はあまりの拷問に涙を流している。
 菅野瑞穂らの拷問も大きくは変わらない。佐々木舞に至っては今以上かもしれない。それでも仲間だった峰崎静香の拷問には怒り嘆く。
 「私達もちょっとでも抵抗すると見られたらああ成るのよ」
 「そうだね」
 「ねえ。とろろってあんなに痒くなるの」
 「なるみたいよ。大昔日本の特高警察が使ったのだって。殆ど白状するみたいよ」
 「特高警察もあいつらもまったく変わらないね」
 「権力はその時代に戻ったよ」
 「それ以上に酷いよ」
 「峰崎静香どうなちゃうの」
 「病院で綺麗に治すと思うけど。佐々木舞のように」
 「斬られた乳首は治るかもしれないけど。失神している間にあそこに蛇入れられたら精神異常になってしまわない」
 「そうだよ。そっちが恐ろしいよ」
 「ねえ。仲間を募ったら荒木祐子と合流できないの」
 「現状では無理に近いね」
 「でもどこかで実現しないと」
 本多千秋は何としても実現したいと思っている。
 荒木祐子を最高リーダーにして民主化運動を起こして現体制と戦って行くべきであると考えていた。
 
 娼国。南の島の鉄格子の部屋である。
 柏木理佐は峰崎静香の拷問を見ながら泣き寝入りしてしまった。
 食事はまったく喉を通らない。
 警備員が見かねて栄養ゼリーを保冷バックに入れて置いてくれた。
 到底荒木祐子の名前をしゃべった峰崎静香を責めることはできない。恐ろしい拷問であった。
 何れ自分も呼び出されて同じ目に合わされる。もうしゃべる秘密はない。同じ病院に運ばれると思う。
 
 荒木祐子らはT国内を散策して動く軍用トラックを見つけた。
 「ガソリンが殆どないです」
 「破壊されている車両でもガソリンタンクが無事な車両を探しましょう」
 「山小屋からどうやって武器を運び出す」
 黒田定は運び出すに山の斜面を降りなければならないと案じていた。
 「筵に撒いて使われてない電線で吊るして斜面を降ろしましょう」
 「そうだな。電流の流れてない電線を外そう」
 小柴文香らはガソリンの残っている車両を探し回る。
 男性六人と荒木祐子で武器を運び出して軍用トラックに積み込んだ。
 「これ中国軍のトラックね」
 「多分燃料が切れて放射能汚染から徒歩で逃げたか救援のヘリで逃げて乗り捨てられたのだろう」
 「燃料はまだ足りないですね」
 「途中で補給しましょう」
 「進みながら車両を探すか」
 「どっちに向かいます」
 「とにかく港に向かいましょう」
 T国も日本と変わらない瓦礫の山である。R国内は廃墟でも戦火で破壊されてはいない。
 T国内は中国軍の侵攻で大方が焼け野原である。
 「中国軍は国内が核で破壊され尽くしてT国に侵攻したのだな」
 「そのT国も核攻撃に曝されて退却しかなかった」
 「そうだな」
 黒田定が運転していた。荒木祐子と小柴文香が助手席であとは荷台サイドの座席に座っている。
 途中放置された戦車からガソリンを抜いて軍用トラックに補給した。
 さらに破壊されてないコンビニが見つかって停める。
 前の駐車場にはT国の兵隊と中国の兵隊の死体が転がっていた。
 コンビニには長期保存の効く食料も残っている。
 幸いコンビニにはプロパンガスが残っていた。カップ麺の湯を沸かす。あとはお菓子類で済ませた。
 薪が見つかったので外の遺体を荼毘にしてやる。
 積めるだけの長期保存の効く食料を軍用トラックに積み込む。
 海岸線までは二日くらい掛かる見込みである。荷台に居るメンバーから交代で眠ってもらう。
 夜間の走行は危険なので控える。街灯が殆どなくあっても電気が来てない。
 見張り三人を残して眠る。
 娼帝國の戦闘機が上空を通過した。見張りの三人に戦慄が奔る。
 戦闘機はトラックの近くに高度を下げて来た。
 見張りは身を隠して通過を待つ。
 トラックの周りに人影がないので去って行った。
 翌朝それを聞いて全員に戦慄が奔る。
 「無人やロボット操縦でなくパイロットの姿が見えた」
 見張りの一人がそう報告した。
 「T国まで偵察するのね」
 荒木祐子も警戒心を深める。
 さらに進むと殆どが焼け野原である。
 止まって湯を沸かして食事をしたいが菓子類で済ませた。此処で停めるのは危険である。
 さらに進むと滑走路が完全に破壊された空港に出た。
 ビルの一部が破壊されないで残っている。飛行機の燃料タンクは壊されていて燃料は全部燃えてしまっていた。
 車両用のガソリンタンクが無事である。さらにガソリン携行缶も見つかった。
 さらに動くトラックがもう一台見つかる。二台に分譲することにした。携行缶に入れられるだけガソリンも積む。
 食料は見つからなかったが建物の中で湯を沸かしてカップ麺を食べる。
 此処から二台とも運転は女性に代わった。
 黒田定らは夜間の見張りを行うので先に眠る。夜間の見張りは男性六人が一日交替と決めていた。
 
 娼国。南の島四階の拷問会議室である。
 平佐和、真紀子、湯野中、葛城義和の四人の他に女性工作員四人が制服姿で構えていた。
 鄭淑徳少将の部下が鉄格子から柏木理佐を引っ張って来る。だが女性工作員に引き渡して引き上げてしまう。
 平佐和ら四人は正面の机に並んで座っていた。
 「座って」
 真紀子が自分らの正面に置いた椅子を指す。
 女性工作員二人が両横に立つ。
 真紀子らの席の両側に二人が立っている。柏木理佐が突撃した場合の護りである。
 「静香はどうなったのですか」
 柏木理佐は座るなりそう質問を投げる。
 「北の島の病院の中よ。もう手術は終わっているから後で彼女らが案内してくれるよ」
 真紀子はあっさりそう答えた。
 「精神異常にならなかったのですか」
 柏木理佐は堪えられずそう確認する。
 「魘されてはいるみたいだけど。精神異常ではないみたいよ」
 また真紀子はあっさり答えた。
 「そうですか」
 そう答えながら柏木理佐の声は震えている。
 「どう。鉄格子の居心地は」
 真紀子はやや揶揄う。
 「警備員の方が親切にしてくれます。あのバスロープで目のやり場に困っていらっしゃいます」
 「しょうがないわね。じっくり見れば良いのに」
 「そんな女性の貴女が」
 「あーら。私は平気よ」
 真紀子はワンピースを脱捨てる。さらにブラも外してショーツも脱ぐ。
 「えーーーーーーー。どうして。男性が」
 「だって始めてみる裸じゃないもの。私達露天風呂で裸で会議するのよ」
 真紀子はそのまま下着を着けないでワンピースだけを羽織った。
 「他に聞きたいことはないか」
 平佐和が確認する。
 「岡村一美どうしてます」
 柏木理佐は意を決して聞いてみた。
 「ああ」
 真紀子はテレビ電話を衛星通信で繋ぐ。
 「ラドルフマレカル邸です」
 警護の女性下士官が出る。
 「岡村一美さんを」
 「畏まりました」
 モニターに岡村一美が出る。以前と若さがそんなに変わらない。真紀子らと同じ手術を受けていた。
 真紀子はカメラを柏木理佐に向ける。
 「岡村さん。この人覚えている」
 「はい。理佐。柏木理佐さんです」
 岡村一美は真紀子の前なので親しげな態度は取らない。
 「岡村さん。ご無事だったのですね」
 「ええ。いろいろありましたけど。今はおかげさまで落ち着いています」
 岡村一美は明らかに迷惑そうである。
 柏木理佐もそれを強く感じ取った。
 「はっきり言っていいよ。日本で冤罪着せられて娼国に流されましたって。そしてAV女優にされました。今は強制的に軍人の妻ですって」
 真紀子はあっけらかんと日本とR国の罪状をばらす。
 「最後が違います。夫は強制していません」
 岡村一美は自分の意思だときっぱり言う。
 五年くらい前に日本から消えた岡村一美は元テレビ太陽で荒木祐子の先輩であった。
 その後テレビ太陽は娼国に買収され旭日放送となる。荒木祐子はその時点で退社した。
 「そうね。奥さんにしてもらえたのね」
 真紀子はあまり納得してないかもしれない。ラドルフマレカル少将が岡村一美を気に入ったようである。
 「結婚の制度はないのではないですか」
 柏木理佐は制度との矛盾を確認せずには居られなかった。
 「核戦争前に結婚していれば継承されます。一般には家族だけの隔離棟が配分されます」
 真紀子の言い方はやや柏木理佐の神経に刺さる。
 その間に岡村一美は衛星通信テレビ電話を切ってしまう。画面が真っ黒になってしまった。
 「ああ」
 柏木理佐は落胆の声を漏らしてしまう。
 「よっぽど迷惑そうね」
 真紀子は苦笑いする。
 「わしと同じ棟の同じ最上階に住んでいるよ」
 平佐和があっさり現状を言ってしまう。核戦争後邸宅には住めない。C市のニューシティに移動した。VIP待遇である。
 「それじゃ本題に入るわね。山荘のアジトが見つかったよ。もぬけの殻だったけど。どっかへ逃げたみたいね」
 「私は知りません」
 「判ってるよ。逃げた一人が報告したのでしょう。貴女が知る訳がないでしょう」
 真紀子はそんなことは聞いてないという口ぶりである。
 「よく見ろ。昨日偵察機が見た映像だ」
 湯野中がスクリーンを指差す。
 「ああ」
 焼け野原を移動するトラックが映っていた。
 「拡大した運転席を見て」
 「ああーー」
 そこには黒田定と荒木祐子、小柴文香が映っている。
 「これが夜間に上野大尉が撮影した写真。位置は此処よ」
 別のモニターにT国の地図が表示されていた。
 「解る二つの位置関係」
 「はい」
 「良く見て。この赤い範囲表示」
 「まさか核汚染地域」
 「そうよ」
 「・・・・・」
 柏木理佐は深刻な表情になる。
 「放射能検知器は持っているの」
 「持っていると思います。いいえ。持っていました」
 「そう。港に向かっていると思うけど危険は避けるかな」
 「もういつでも捕まえられるのですか」
 「ううん。此処で捕まえるのは危険。既にこの破壊された空港は汚染されています。たいしたことないけど」
 真紀子は地図で空港を指す。それは軍用トラックの進路方向に在る。
 「大方港に出て放置された潜水艦を得ようと考えていると思う。だがR国寄りでないと危険だ」
 平佐和の推測である。
 「それと米軍が乗り捨てた潜水艦とT国の老朽艦が確かにあるわよ」
 今度はドローンの映像を見せる。
 「・・・・・」
 柏木理佐は息を飲み込む。荒木祐子らが此処に来ると想定が着く。
 「上手に進めば放射能をたくさん浴びないで済む」
 湯野中も今後の進み方だと言う。
 「此処で捕まえるのですね」
 柏木理佐はもう堪えられない。
 「捕まえになんか行かないよ。この国の都市に侵入しなければ何処に行こうと日本民族はご自由によ」
 真紀子はきっぱり宣告した。
 「だがあんたと峰崎静香は違うぞ。街に不法侵入して葛城先生を狙った」
 湯野中はその違いを宣言する。
 「はい」
 「そしてシティ内で国に反旗を翻す場合も過重死刑囚よ。私が警戒しているのは内部よ。外に出るなら四国に行った面々と同じでご自由にです」
 「内部に居る限りは娼帝國に従えと」
 「そうよ。でも貴女は侵略者よ。国民でもないの」
 真紀子は女の怖さを滲ませてそう宣告した。
 「いつ処刑されますか」
 「貴女が脱走するか、抵抗した時よ」
 「いつまでも拷問されるのですね」
 柏木理佐は峰崎静香の拷問を見て殺された方がましと思う。
 「どうかしら。一番長かったのが市江廣子」
 真紀子は明るく哂ってしまう。
 「そうだな。それでも二年。今では我々の協力者だが」
 平佐和も笑っている。
 「どうする。貴女が彼女たちに警告に行く。ロボット操縦の飛行機に乗せてあげるよ」
 「私が行っても信用しません」
 柏木理佐は荒木祐子が勝手に侵攻して捕まった今の自分が何を言っても信じないと判っていた。
 「そう。それじゃ上野大尉にやらせましょう。彼女を病院に案内して」
 真紀子が女性工作員にそう指示すると四人は部屋を出て行く。
 
 R国南の空軍基地である。
 指示を受けた上野愛菜海軍大尉が単機で出撃した。
 T国国境を越えて低空で飛行する。二台で進むトラックを発見した。
 高度を落として接近する。
 「東南に進行するトラックに告げます。その先は放射能汚染が拡大します。進路を変えてください」
 機体のスピーカーで通告する。
 「なに」
 運転席の小柴文香が後ろを振り返った。
 「私は娼国海軍大尉上野です。貴方々の進行方向は放射能汚染が強くなります。国境沿いに進路を変えてください」
 「確かに汚染されているよ」
 荒木祐子も気付く。
 「貴方々の求めている潜水艦は娼国との国境に近い港に二隻あります。娼帝國に侵攻しなければ攻撃はしません。進路を変えて下さい」
 そう告げて上野愛菜大尉は機体をバンクさせて上昇して去って行く。
 「攻撃しないって。充てになる」
 「従うしかないよ」
 荒木祐子は已むを得ないと言う。
 小柴文香は後ろの車に合図して進路を変える。
 
 娼国。国際病院インターン養成部。
 「R国諜報機関溝口大尉。入ります」
 女性工作員はそう名乗ってインターン養成部に入る。
 「奥の2203よ。時間は三十分以内です」
 女性工作員はそう告げて柏木理佐を一人で峰崎静香の病室に向かわせた。
 「理佐。ごめんなさい」
 峰崎静香は白状したことを詫びる。
 「仕方ないよ。あの拷問では。私だって耐えられない」
 柏木理佐はそう宥めて真紀子から説明された内容を話す。
 三十分調度でインターン数名と女性工作員が入って来る。峰崎静香の乳房の包帯を解く。
 「綺麗になっていますよ」
 医師らしきがそう言って鏡を見せる。
 「ああ」
 峰崎静香が感嘆するほど綺麗に治っていた。
 「ふーん。確かに綺麗に治っているよ」
 柏木理佐も気を使って以前よりとは言わないが認めざるを得ない。
 
 夕方遅くなって荒木祐子らの二台のトラックはT国の古い港に着いた。
 太陽は沈んでいるがまだ明るい。
 「あそこに一隻」
 小柴文香が双眼鏡で潜水艦のセイルと潜航蛇を発見する。海面にぎりぎり頭を出していた。
 男性らは上空と後方を警戒している。
 「もう一隻いる」
 荒木祐子が発見した。
 「うーん。日本が払い下げた老朽艦だな」
 黒田定がそれを見て評価する。
 「ボートがないと近付けないよ」
 「探しましょう」
 
 娼国。南の島の鉄格子。
 柏木理佐は食事のあと二十時を過ぎて鄭淑徳少将の部下らに引き出された。
 純白のブラとブラウス、ミニスカートが渡される。柏木理佐は仕方なくそれに着替えた。
 ヘリでD市のスタジオに移送される。
 スタジオには舛田警視正が待っていた。
 柏木理佐の心臓は張り裂けんばかりに強い鼓動を打っている。
 応募した一般男性も六人居た。
 「今夜は貴女をもっとも恥ずかしい姿にしてあげるわね」
 舛田警視正は残忍さを込めた口調で言う。
 「・・・・・」
 柏木理佐は声も出ない。
 「脱がして」
 舛田警視正は男らに指示する。
 四人が柏木理佐の躰を押さえた。残る二人がブラウスとスカートを脱がしに掛かる。



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