鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その二十 核戦争そして新たなる帝國

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 「大丈夫よ。毒はないのよ」
 舛田警視正は菅野瑞穂の恐怖心を鼻で哂う。
 「だめーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂の躰はがたがた震えていた。
 菅野瑞穂の真下に水槽。その中に蛇が泳いでいる。
 男の一人が合図した。
 四人が縄を緩めて少しずつ吊るしを下げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は強烈な悲鳴を上げた。
 六人目の男が準備していたのはクリップである。床に埋め込んだフックから凧糸を伸ばしていた。
 その先端に書類を挟む黒いクリップが結び付けられている。
 五十本近く準備されていた。
 「そんなに蛇の水槽が嫌ならあっちの拷問に変えようか。あのクリップ五十個を貴女の躰に鋏みつけて吊るしを一気に上げるのよ」
 舛田警視正は代わりの拷問を提示する。
 「あーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーーーーーん」
 菅野瑞穂はそれにも悲鳴を上げた。躰を五十個のクリップに鋏まれそれが一気に飛ぶのである。
 「どうするの」
 舛田警視正は追い立てる。
 「・・・・・」
 菅野瑞穂は返事どころではない。震えている。
 舛田警視正が高さを見ている男に目配せした。その男が合図して四人が縄を少し緩める。
 吊るしの高さが二十センチくらい下がった。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は恐怖に大口を破裂させて悲鳴を上げる。
 「どうする」
 舛田警視正はさらに追い詰めた。
 「あっち。あっち」
 菅野瑞穂は顔を振ってクリップに向けて怯えながら叫ぶ。
 「クリップね」
 舛田警視正は強く念を押す。
 「あーーーーーーー。はい」
 菅野瑞穂の唇は震えている。
 その真下から水槽が撤去された。
 クリップを準備していた男が凧糸の束をボルトごと外して菅野瑞穂の真下に埋め込まれたナットに移す。
 六人が掛かって菅野瑞穂の躰にクリップを鋏み付ける。乳房、乳首、腹、女の部分、内股と各々残忍な目論見を持って鋏み付けて行く。
 その間にもう一組の六人が東悠里の準備に入った。一人一本短めの縄を掴んで来る。
 「あーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 六人が近付くと東悠里は悲鳴を上げた。
 横で菅野瑞穂が蛇の水槽に浸けられる寸前を見て震えている。
 「これから彼女を駿河問いにします。今回はやや簡易にした吊るし方になっています」
 緊縛師の一人が宣言した。
 二人が東悠里の躰を押えて四人が手首、脚首に一本ずつ縄を掛ける。二つに折った縄の輪っか状の部分に通して縛るので合計八本になってしまう。
 これを緊縛師がフックに通して八本を縛り付ける。そのフックは鎖に繋がり鎖を巻き上げるチェーンブロックに吊るされていた。
 東悠里は恐怖に震えて緊迫した息遣いを漏らし続けている。
 手首、脚首の四本がやや離れて吊るされた形になるがこれでも一応駿河問いである。
 男が一人でチェーンを巻き上げた。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里の躰が藻掻きながら吊るし上げられて行く。
 その躰は空中に歪んだ六角形を描いていた。本来腕と脚首四本が束ねられているのが離れているのである。
 怖そうな毒蛇とは別の蛇が水のない水槽に入れて運ばれて来た。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里も強烈に叫ぶ。
 緊縛師が六人にスネークフックを配る。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は震えていた。声も震える。
 「貴女は逃げられないよ。彼女がクリップ選んだから貴女は蛇。分るよねえ。仕方ないよね」
 舛田警視正は意地悪さを込めて言う。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は半狂乱に訴える。
 緊縛師のアドバイスを受けながら男らは二人で一匹の蛇を頭の近くと尻尾の手前を持って掴む。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は男らが蛇を掴んだのを見てヒステリー状態になって叫ぶ。
 男らはそれを駿河問いに吊るされて海老反りになった背中に持ってくる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な悲鳴である。甲高い声が恐怖に掠れていた。
 もう一人が反対側から蛇の頭の手前を掴む。最初に掴んでいた男が離す。尻尾を掴んだ男はそのまま。二人で東悠里の両側から蛇を掴んでいる。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 そのまま蛇を背中に放す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴はサイレンとなる。
 適度にタイミングを見て緊縛師が蛇を掴んで水槽に戻す。
 「あーーーーーーーーー。あはあーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ」
 東悠里の躰は強く震え荒い息遣いは暫く続いた。涎が落ち目からは涙が溢れて流れ落ちる。
 男の一人がクスコにローションを塗って東悠里の膣に押し込む。
 「あーーー。・・・・・・あ。・・・・・いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は恐怖に震えて声もまともに出ない。
 クスコに蛇が入ると充分に想定できる。
 ガチガチ歯を晴らして震え続けた。
 「大丈夫よ。毒はないし。貴女のお○○こを刺激してくれるのよ」
 東悠里は顔を振ってさらに歯をガチガチ鳴らし続けた。躰は強く震撼している。そして遂に失禁してしまう。
 クスコが入っているので尿は飛び散る。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は血の気の引いた顔で震え続けた。
 「あらーーーーーーーーーー。おしっこしちゃ蛇が入れられないわね。代わりにこれね」
 舛田警視正は細い電線の先に付いたマイクロローターをピンセットで摘まんで翳す。
 「あはーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ」
 東悠里は恐怖が溶けるように息遣いを漏らす。
 緊縛師がモップで床の失禁尿を拭いている。
 各地のラウンジでは一部の男性が東悠里の失禁に沸いて歓声を上げていた。現代日本の硬いモラルから開放されて本性が丸出しとなっている。
 昭和中期には中学生、高校生までもこんな状態であった。年配者はそのように記憶している。
 男が一人マイクロローターを長いピンセットで受け取った。それをクスコで広げた東悠里の膣の奥に突っ込む。
 一人がカテーテルタイプのカメラで中を照らしパソコンに映像を映す。
 舛田警視正が責める位置を細かく指示する。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああはああーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は蛇の恐怖のあとで最早抵抗する気力はない。為されるがままに官能を受け入れてしまう。
 隣では菅野瑞穂の乳房、乳首から股間、太腿までクリップ五十個が鋏み終わっていた。
 菅野瑞穂は表情を究極に歪めて涙を流しなら苦しみに藻掻いている。
 「痛いでしょう」
 舛田警視正は菅野瑞穂を詰った。
 「うう、ぐううーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は苦しい呻き声を搾り出して藻掻くのみである。
 「一挙に飛ばすよ」
 舛田警視正が究極の拷問を宣告した。
 「ああーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は恐怖から究極に表情を崩す。
 「行くよ」
 舛田警視正が縄を掴む四人に顎で合図を送る。
 四人は一気に引っ張り上げた。
 「あーーーーーーがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぐっがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は空中で藻掻き躰を強く揺すって暴れる。
 「ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は全身の痛みに堪えられない。何処までも暴れ藻掻き続ける。そして失禁してしまった。
 今度は拷問を担当していた六人から拍手が沸く。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はまだ藻掻き続けている。
 隣では東悠里が逝き顔を晒して責められていた。
 「さあ。痛そうよ。これで慰めてあげましょう」
 舛田警視正は菅野瑞穂を責める電マを翳す。
 その言葉に従って緊縛師が六人に電マを配る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は苦しい全身に渡る痛みからその責めを受け入れてしまう。
 その躰のフロント面はクリップに鋏まれた無残な痕だらけになっている。一部血も滲んでいた。
 舛田警視正は二人の逝き顔を晒し者にさせる。それからもっと残酷な刑を予定していた。病院に訓練患者を送る目的からである。
 
 D市。鉄格子に残った森山雪路と川越奈津美は蒼い顔で震えていた。
 「いやだ。あのクリップの数。もう強烈に痛いよ。瑞穂の空中で暴れるの凄かった」
 川越奈津美は鉄格子に掴まって森山雪路の方を横目で見て訴える。
 「見てられない。恐ろしいよ」
 森山雪路も首を振って恐怖を訴えた。
 「いつになったら終わるのかな」
 「終わるときは殺される時よ」
 「病院に居る時が一番平和かな。でもね。死刑になるとは限らないって。立場が全く変わった人や安定生活を得られた人も居るのだって」
 「病院で聞いたの」
 「うん」
 「でも私達四人以外殺されたね」
 森山雪路は最後まで抵抗した仲間が処刑されたと言う。
 「処刑される時は早いのだって。安定生活を得られるのは大方が北嶋副主席の判断らしいけど」
 
 R国D市。SMショーが行われているスタジオである。
 東悠里と菅野瑞穂は責められ続けて逝き顔を晒し捲くった。
 今は拷問椅子に乗せられぐったりしている。
 舛田警視正は菅野瑞穂の顎を掴む。
 「気持ち良くなったでしょう」
 「・・・・・」
 菅野瑞穂は顔を叛ける。
 「正直に言いなさい。気持ち良くなって逝き顔を見せたでしょう。全部の街に貴女の何回もアクメを晒して逝く姿が公開されたのよ」
 「・・・・・」
 菅野瑞穂は言葉なく首を振る。嫌だと言う表現らしい。
 「あら。気持ち良くなかったの。嘘を言っちゃ駄目ねえ。そうか拷問の方がいいのね」
 舛田警視正は執拗に詰った。
 「いやーーーーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は泣き声になる。
 「どうして認めないの。あんなに逝き顔を晒して」
 「はい。気持ち良くなりました」
 「そうでしょう。貴女のお○○こ。こんなに濡れているのよ」
 舛田警視正は菅野瑞穂の膣に指を突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は涙を滲ませる。
 「そんなことで泣くの。まだプライドが高いのねーー。もっともっと調教が必要ね」
 舛田警視正は残忍な笑みを浮かべる。
 「ああーー」
 菅野瑞穂は恐怖に震えるのみである。
 舛田警視正は緊縛師に合図した。
 緊縛師らは菅野瑞穂の躰を押えて拷問椅子から降ろす。両手首を縛り合わせてフックを付ける。
 東悠里を駿河問いに吊るしていたチェーンブロックにそのフックを引っ掛けた。そのまま爪先が床に着かない高さに吊るし上げてしまう。
 舛田警視正は菅野瑞穂を担当していた六人に牛追い鞭を配る。
 菅野瑞穂は牛追い鞭を見て震え上がった。
 「よく見ていて」
 舛田警視正が一発叩いて手本を見せる。鞭は長く伸びて菅野瑞穂の腰に巻き付く。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐうーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は両脚の膝を折って引き上げ藻掻き悲鳴を轟かせる。
 「はい」
 舛田警視正は一人目を指差す。
 その男は鞭を強く振る。
 鞭は腹に巻き付く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は痛みに空中で暴れる。
 「あんまり上を狙わないで。目に入ると駄目よ。お腹もあまり良くありません。腰の辺りを狙って」
 舛田警視正が注意を促した。
 二人目が鞭を振り出す。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は太腿に巻き付く。あまり問題はない。
 既に舛田警視正が一発目を叩いた腰の蚯蚓腫れが紅く鬱血していた。
 牛追い鞭はさすがに一人一発である。
 最後の一人が鞭を振り出す。それが乳房に巻き付いた。
 「ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は空中で脚を振って藻掻く。全裸で吊るされて空中で藻掻く姿はなかなか良い。
 「貴方。駄目よ。そんなに上を狙っては。この女は加重死刑囚だけど。普通のプレイでやっちゃ駄目」
 「はい」
 男は舛田警視正に怒られて直立不動になる。そのくらい怖いらしい。
 舛田警視正は次に東悠里の横に来る。
 「貴女は気持ち良かった」
 同じ詰問を始める。
 「あ、あ、はい」
 東悠里は震え上がっていた。
 「どこが気持ち良かったの」
 舛田警視正はさらに詰る。
 「え、ええ」
 「はっきり言いなさい。躰のどの部分が感じて気持ち良かったの」
 舛田警視正はさらに追い詰めた。
 「あーーーーーはい。ち・つ・が」
 東悠里は泣きそうな声である。
 「どこそれ。お○○こじゃないの。ちゃんと言いなさい」
 膣で間違ってないが舛田警視正はもっと恥ずかしい言い方をさせたい。
 「はい。お○○こです」
 「そう。お○○このどの辺が気持ち良いの」
 「あーーーーーーーん。そんな。上の方です」
 東悠里は消えそうな声である。
 「お○○この天井部の奥の一番感じるところと言いなさいよ。もうお嬢ちゃんじゃないでしょう」
 舛田警視正は既に鞭を手にしていた。
 「はあーーーーーーーー。はい。お・○・○・この一番感じる奥の方です」
 東悠里は恐怖に声が震えている。
 「何とか言えたわね。貴方達残念ね。叩けないわね」
 舛田警視正の言葉に男らは落胆のどよめきになる。
 「鞭は許してあげるから。もう一言言ってもらうよ」
 舛田警視正はさらに辱めたい。
 「・・・・・」
 東悠里は唯々慄いている。
 「この通り言うのよ」
 舛田警視正はメモを渡す。
 メモを見て東悠里は驚愕する。
 「さあ」
 「は、はい」
 「言わなければ彼達が悦ぶか。鞭打ちできるものね」
 「あーーーー。めちゃくちゃ・・・感じて・・・濡れてしまった東悠里のお○○この・・・奥まで良く見てください。あーーーーーーあはあん」
 直ぐに緊縛師がハンドルを廻して開帳台の脚乗せ部分を広げて東悠里の膣にクスコを挿入した。
 「あーーーーーーーーーー」
 緊縛師は螺子を回してクスコを目一杯広げる。
 「ふはぁーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は恥ずかしさに吐息を漏らす。
 緊縛師らはペンライトで内部を照らしてアップで公開する。
 ラウンジでは男性らが沢山飲んでいた。何処でも歓声が上がっている。
 R国では普通だが核戦争前の日本ではありえない光景。既に国民が娼帝國の体質に馴染んでしまっていたのである。
 年配女性は社会が五十年戻ったと感じていた。
 
 R国C市。ニューシティを少し離れた山間部。その先はT国との国境になる。既に滅びた国である。
 本来此処に人は住んでない。だがその山荘には十数人が隠れ住んでいた。
 娼国、R国を非難して仲間の所在を案じて核戦争前に日本から渡航した集団である。
 かなり武器も準備していた。
 狙うのは平佐和周一郎、葛城義和である。
 生活は山に段々畑が在りT国側の川で魚を釣る。
 多少の放射能汚染は覚悟していた。だが今のところ影響はない。
 低空で小型ドローンを飛ばして無人になった旧市街地を偵察する。航続距離がないが廃墟の市街地にバッテリー充電ポイントを幾つか作った。
 廃墟に残った太陽光パネルを流用している。ドローンに充電する設備を開発した。
 弁当を持って徒歩で街の中を移動して工事する。D市に首脳部が移ったことを確認するまでかなりの期間を要した。
 現状はD市に一番近いポイントにドローンを待機させて中継ポイントを幾つかリレーして監視を行っている。
 リーダーは荒木祐子という。三十七歳である。
 男性が六人。女性が九人の総勢十五名からなる。
 此処の面々はもう何処に帰ることもできない。討ち死に覚悟で隠れて訓練を積んでいたのである。
 T国が大方核で汚染されていて中国軍に破壊されていた。R国の警備はT国国境より中国国境に集中していてこっちは手薄になっている。
 それゆえこの集団は生き延びていた。
 「葛城義和と平佐和周一郎はD市中央棟に居ます。これは間違いないです」
 柏木理佐が報告する。
 「ニューシティはもう何処も外部から進入はできないよ」
 荒木祐子は正面から突破するのは不可能と言いたい。
 「葛城義和は二人の愛人に合うため移動します」
 柏木理佐の調査である。
 「滝澤沙緒里か」
 黒田定は吐き捨てる口調になった。
 「もう一人。出水茉里元千葉県警巡査部長」
 こっちは小柴文香の調査である。
 「そいつも裏切り者か」
 「単独で娼国に進入したと聞いています」
 「平佐和はC市に愛人が居ます。これが元道警警部で小倉紘子」
 「なんと。一緒に捕らえられた部下の笛木祐子巡査部長は殺されたのに。そいつは鞍替えか」
 黒田定はさらに呆れる。
 「要するにその三つの移動が狙い目ね。それに絞って調査を続けましょう」
 荒木祐子は目的を絞った。
 
 R国D市。SMショーが行われているスタジオである。
 放送が帯広のスタジオからの放送に切り替わっていてこっちのスタジオは暫く休憩していた。
 東悠里と菅野瑞穂も拷問椅子に固定されていたが手の戒めだけ外されている。
 この二人にも冷たいドリンクが配られていた。
 「さあ。最後に病院の医療実習のご協力と行きましょう」
 舛田警視正が恐ろしい宣言をする。
 緊縛師がモニターにルーレットを表示させる。
 ルーレットの項目は乳首、クリトリス、小陰唇の三つである。
 「さあ。お二人さん。あそこに蛇が居るでしょう」
 舛田警視正はやんわり話しかける。そして最初から待機している凶暴そうな蛇を指差す。
 「ぎゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里と菅野瑞穂はほぼ同時に悲鳴を上げる。
 「そんなーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂が堪らず叫ぶ。
 「大丈夫よ。綺麗に直すから。それにこの蛇強暴だけど毒はないよ。ハブを食べることもあるけど」
 舛田警視正の宥めはさらに恐怖を煽る。
 「あーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は号泣してしまう。
 「どう。抽選でなくて自分で選んでも良いのよ」
 舛田警視正は菅野瑞穂に向って言う。東悠里は顔を両手で覆って泣いてしまっていた。
 「あ・・・・・・」
 菅野瑞穂は恐怖で口から泡を噴いてしまう。



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