鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その二十 核戦争そして新たなる帝國

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 「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は泣き濡れた顔を恐怖に引き攣らせて小柴雄二を見る。
 「ふっふっふ」
 小柴雄二は両方の乳首を鋏んでいる洗濯鋏みを指差す。
 「え、ええーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は意味が判らないが恐怖に駆られた。
 「それを片方叩き落とすから。取るとそのあと物凄く痛いぞ」
 小柴雄二は志村恵里の悲鳴を愉しみにしている。
 「えーーーーーーーー」
 志村恵里は驚愕した目で小柴雄二を見返す。
 小柴雄二は鞭を構える。先端が長方形の革二枚を縫い合わせた硬めの一本鞭である。
 それで左の乳首を鋏んだ洗濯鋏みを叩く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 洗濯鋏みは落ちる。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわああああーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわああーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は強烈な痛みに襲われて躰を固くして藻掻いた。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は力の篭った硬い動きで躰を揺すって藻掻く。拷問椅子に固定されて患部を摩ることもできない。
 「さあ。揉んでやるよ」
 小柴雄二は志村恵里の乳房を掴む。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 揉めば激痛である。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は拷問椅子の上で暴れ藻掻き涙を溢れさせる。
 小柴雄二は揉む手を離して鞭を構えた。
 「えーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は右の乳首のクリップを叩かれると悟って泣き叫ぶ。表情は恐怖に破裂している。
 「良いのか。付けたままだとどんどん痛みは増すぞ。二時間なら鋏んで痛みを導くに丁度良い。鋏んだままだと三日くらいで乳首は落ちるぞ」
 小柴雄二は悦びを含んだ口調である。
 「おのれーーーーーーーーー。なんて酷いことを」
 志村恵里は恨みを込めて小柴雄二を睨み返す。そして搾り出すように怒りの言葉を吐き出した。
 小柴雄二はその表情を叩き割るような勢いで鞭を振る。鞭はほぼ空を斬って先端が乳首を鋏んだ洗濯バサミの尻を僅かに叩く。
 乳首の挟みが僅かにずれる。
 「うーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里から歯が浮き上がるような強烈に甲高い悲鳴が上がる。その目は半分瞑って怒りに震えていた。
 小柴雄二はもう一回構える。
 「・・・・・」
 志村恵里の躰は恐怖に固まった。
 鞭の先端は強い力で洗濯鋏みを弾き飛ばす。
 「はあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳首から飛ぶ痛み。続いて鋏まれていた肉が戻る痛みが強烈に襲う。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村理恵は拷問椅子を震撼させて藻掻き暴れ続けた。
 小柴雄二は志村恵里の究極に苦しみ堪えられず藻掻く姿を限りなく悦び愉しんでいる。
 「ぐぐがああーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な悲鳴である。
 小柴雄二は志村恵里の二つの乳房を両手で?んで揉む。
 「ううおおーーーーーーーーーーーー。うおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里の悲鳴は何処までも続く。
 小柴雄二は三十分くらい揉んで拷問椅子から開放した。志村恵里は泣き続けている。
 小柴雄二は志村恵里をそのまま置いてプレイルームを出て行った。
 
 東京。羽田ニューシティ。勿来亜里沙の部屋である。
 志村恵里が泣きながら飛び込んで来た。
 勿来亜里沙は柳瀬香織と広中美沙を呼びに行く。さらに柳瀬香織は吉村恵里を呼びに行った。
 「あの男はソフトの範囲のぎりぎり。それを上手くアレンジして酷過ぎる拷問ばかりするの。物凄いハードだった」
 志村恵里は涙混じりに語る。
 勿来亜里沙はその男の人相を確認する。
 「それ私が呼ばれた男よ」
 「そいつSMばかりやっているのね」
 柳瀬香織はとんでもない男と言いたい。
 「こんなのがちょくちょく起きたら堪えられないよ」
 「待って。あの男。俺は元R国の工作員だ。いつでも推薦できると言っていたよ。そんなにSMを受けた人は多くない。私達見張られているの」
 勿来亜里沙は強い懸念を持つ。
 「それだったらやばいよ」
 志村恵里は慄いている。
 「まだ探りじゃない」
 柳瀬香織はまだ確信には行ってないと言う。
 「そうね。その男は私達を探っているのよ。菅原一美のようにならなければ大丈夫よ」
 吉村恵里も現状はまだ無難と見る。
 「私達が集まっているから疑われるの」
 勿来亜里沙は集まるのを既に勘繰られていると懸念した。
 「それだったらあちこちで集まっているよ。私達だってたった五人よ」
 柳瀬香織はそれだけで自分らが目を付けられるとは考えない。
 「個人の部屋にマイクやカメラはないよね」
 「通路にはあるよ」
 「ラウンジも」
 「全ての会話をAIが管理するの」
 柳瀬香織はそこまではしないと考えていた。
 「核戦争前の中国はそんな管理社会だったよね」
 志村恵里は中国の管理社会が究極に進んだことを恐れている。
 「でもそれは画像による行動管理でしょう」
 柳瀬香織は会話まで完全に分析はされてないと言う。
 「でも娼帝國の批判をする声はあんまり聞こえないよね」
 「献身婦がなければ収入生活の不満はそんなにないもの」
 「そうだよ。献身婦にされるのは全人口の一割から二割だよ」
 「昔のように違法でなければそれで稼げば良いと考える女性も居るよね」
 広中美沙である。
 「生活の不安も災害の不安もない。これが大きいよ」
 吉村恵里は今の体制の磐石さに口惜しいながら感嘆している。
 「今度あっちのメンバーとの打ち合わせ誰が行く」
 勿来亜里沙が確認する。
 「亜里沙は必須。恵里が行くべきよ」
 柳瀬香織の意見である。
 「そうだね」
 「うん」
 広中美沙と志村恵里も賛成する。
 
 R国D市。SMショーに使われていた天井の高いスタジオである。
 D市の新しい鉄格子に移送されていた東悠里と菅野瑞穂が引っ張り出された。
 鉄格子に残った森山雪路と川越奈津美も恐々としている。
 川越奈津美は娼国の病院を退院したばかりである。
 スタジオには舛田警視正が待ち構えている。その外に緊縛師が四人だが一般と見られる男性が十数人居た。
 「今夜は加重死刑囚の二人を生贄にして抽選で選ばれた男性参加でSMショーを行います。男性の参加は投票結果によるものです」
 舛田警視正が説明する。
 東悠里と菅野瑞穂は一般参加者の出現に恐々としていた。
 「さあ。皆さん。今夜はこの二人が生贄です。目と頭に損傷を与えなければ何をしても良いのよ。存分に遊んで頂戴ね」
 舛田警視正は男性の加虐心を煽るように言う。
 「こっちから六人は東悠里死刑囚。残りは菅野瑞穂死刑囚。そっちのマットに運んで全裸に剥いて下さい」
 緊縛師の一人が指示する。
 男性らは一斉に二人に向う。
 「あーーーーーーーーーーー」
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人が悲鳴を上げる。
 緊縛師は戒めを外して既に押さえに掛かっている男性らに東悠里と菅野瑞穂の躰を解放した。
 二人は喚き散らす。
 男性らは二人のスーツを引っぺがした。スカートは捲れ上がってストッキングは破られショーツは一気に引っ張り取られてしまう。
 東悠里の躰には腹にスカートが丸まってブラがずらされて残っていた。
 男性らはスカートを抜き取りブラも引っ張る。ブラを輪っか状のまま頭から抜き取って全裸にしてしまった。
 菅野瑞穂も握っていたショーツを擽って取られる。
 「あーーーーーーはあっはっは。あはあーーーーーーーーーーー」
 こっちも一糸纏わぬ全裸にされた。
 「はい。ストップ」
 緊縛師は二人が全裸にされたところで止める。
 「それでは順番を決めてあとの人は押さえに回ってください。挿入しましょう。一人終わったら膣を洗浄します」
 緊縛師が男性らに手順を説明した。
 「それでは暫く輪姦ショーをお愉しみ下さい」
 舛田警視正はまず参加男性の性を落ち着かせる目論見で二人を輪姦させたのである。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間。
 本日は会席料理が順番に出されていた。津梨清吉のお品書きである。
 柿崎一行が報告に来ていた。
 「二十五くらいのグループに絞って二人ずつSMの指名で虐めたのですが反逆に至る者は居ませんでした」
 「この先はどうするの」
 「次のグループをノミネートします」
 「定期的に部分的に揺さぶるのね。一般のSM希望者は居ないの」
 「それが少ないです。SM専門の献身婦にされた増田枝理那にも一般の献身婦の指名ばかりです」
 「男性の収入設定が少ないかな」
 真紀子は懸念する。
 「仕事に就いていれば遊べるが」
 平佐和は不思議がった。
 「男性は殆んどが働きません。女はチケットで遊べて食べるにも飲むにも困りません。好きな仕事が見つからないと駄目ですね」
 柿崎一行は多くの男性が働きたがらないと説明する。
 「それに昔のように借金の女が居ないです。だからハードコースが皆無ですよ。遊んでいた面々はソフトでは不満です」
 葛城義和も問題点を感じていた。
 「SMの過激派を呼んで会議を開くか」
 平佐和が切り出す。
 「それが良いな」
 湯野中も納得する。
 「ところでテレビのSMショー今日は何か緩慢ね」
 真紀子が詰まらないと指摘した。
 「本日は縛り方とかを一般に教授する目的でね。暫く初心者向けだ。この後は一気に過激になるよ」
 湯野中だけが舛田警視正と打ち合わせている。
 「そう。それも方法ね」
 真紀子もやや納得した。
 
 R国D市。SMショーが行われているスタジオ。
 「それでは一通り縛り方の勉強をして頂きました。二人の死刑囚も何とか亀甲縛りの上から高手小手に縛られています」
 舛田警視正の説明である。
 「それではこれから逆さ吊るしにします」
 緊縛師が二人ずつ掛かって膝を縛り合わせる。亀甲縛りの縄は次のプレイに邪魔なので解いて抜き取ってしまう。
 膝の縄にフックを付けて天井から下がった滑車に吊るす。
 縛り合わされた膝を折って太腿を揃えた単純な逆さ吊るしである。
 「前回この二人は蛇拷問に耐えました。今日はもっと過激に行きます」
 舛田警視正が宣言する。
 「はい。その前に吹き矢のショーです」
 そう言って緊縛師らは二人の生贄に透明な硝子の面を被せる。
 既にスタジオには水槽に入れて蛇が運ばれていた。
 如何にも毒蛇に見える。凶暴そうである。
 二人は既にその存在に怯えていた。
 「それでは吹き矢のルールを説明します」
 「まず縄に刺さったらゼロ点です。躰の通常の部分に当たると一点です。躰の局部、ま○○、乳首は十点です。乳房には円を描いています」
 円の外から三、五、七、乳輪が九点となる。但し顔を覆っている硝子に当たると持ち点が押収されてしまう。
 一人目が狙う。
 ただの吹き矢ではない。先端に微毒が塗られている。数秒間猛烈な痛みを発する。
 菅野瑞穂の股間を狙ったがドテの陰毛の茂みに刺さる。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は逆さ吊るしの躰を急激に左右ジグザグに揺すって藻掻く。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大口を破裂させて悲鳴を上げる。
 「オーバーに見えますね。実は刺さると物凄く沁みるのです。微毒です。でも一瞬で消えてしまいます」
 舛田警視正が藻掻く理由を説明した。
 二人目が東悠里の乳首を狙う。
 乳首の突起の側面に斜めに命中した。
 「うーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーー。ぐうっがああーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーー」
 東悠里も猛然と空中で藻掻く。男は十点獲得である。
 「はあい。十点おめでとう。一点が一万円です。でも十点の次は一点が十点です。十点は百点となります」
 舛田警視正は高額賞金が獲得できると説明する。
 三人目が菅野瑞穂の女の部分を狙う。
 「あーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は辛い悲鳴を漏らす。
 吹き矢はクリトリスを包んだ包皮に刺さる。
 「う、ふうーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は頭を振り躰を強く小刻みに揺すって藻掻き続けた。
 「ううーーーーーーーーううーーーーーーーううーーーーーーーーーーうーーーーーーうーーーーーーーーーーーうーうーーーーーーーーーーーーー」
 沁みる痛みに堪えられない。狂ったようにどこまでも藻掻き続ける。
 次の男は東悠里の女の部分を狙う。
 東悠里は恐怖に身構えた。
 女の部分は何人にも輪姦されてぐちゃぐちゃになりやや緩く広がっている。その割れた部分に掠るように刺さった。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに東悠里は躰を揺する。そして失禁した。血が滲み失禁尿が流れ出て腹を伝う。
 それが乳房の部分を縛った高手小手の縄に掛かり分散して流れる。
 目からは涙が流れていた。
 「あはあーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーん。ああーはあーーーーーーーーーーーーん。ああははあーーーーーーーーーーーん」
 東悠里は泣きさらに藻掻き続ける。
 刺さりが浅かったので吹き矢は流れ落ちた。
 舛田警視正が股間の血を止血して躰に流れた尿をタオルで軽く拭く。
 次が菅野瑞穂の股間を狙う。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はまた先に悲鳴を上げる。
 矢は弧を描いて女の部分のびらびらの片方に刺さる。
 「うふうーーーーーーーーーーーーーーーー。うふはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふううーーーーーーーーーーーーー」
 甲高い悲鳴がスタジオを劈く。
 まだ失禁はしてない。
 抜くと僅かに血が浮き上がる。
 菅野瑞穂は蒼白な表情で顔を歪めて痛みに堪えた。
 東悠里はかなり疲弊している。
 次が乳首を狙って乳房に刺さった。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 東悠里から涙と涎が流れる。矢を抜いた乳房から血が浮き出す。それが一本筋に肩に流れる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーん」
 東悠里は顔を究極に軋ませて涙を二回溢れさせて泣き喚いた。
 次が菅野瑞穂の緩く閉じた女の部分のびらびらを割って中の粘膜に刺さる。
 「うーーーーーふうーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうああーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は躰を揺すりながら失禁してしまう。矢は失禁尿に押し出された。
 尿道の亀裂に突き刺さっていたようである。
 「あーーーーーーーーーーーはあん。あはん。あはん。あはん」
 菅野瑞穂は泣き続けた。
 六人ずつ二回転して一番点数の多い者は百二十万を得た。これでかなりの遊びができる。
 東悠里も菅野瑞穂も逆さ吊るしから降ろされて床に倒れこんでしまった。
 暫く休憩となる。
 バスタブが二台運ばれて二人は湯に浸けられた。
 
 帯広ニューシティ。報道スタジオである。
 「水田奈那緒です。ニュースをお伝えします」
 休憩時間だけこっちのスタジオに切り替わった。
 「姉ヶ崎、川越、新川越間に高速鉄道が整備されました。また東海道新幹線が整備されまして新川越に繋がる予定です」
 木内咲江が読む。
 「陸上の養殖場は北海道、東北に大方が集中しています。今回の整備で鮮魚の輸送が順調になりました」
 「空港は軍用基地以外整備しない予定です。日本大陸でヘリポート以外帯広空港を覗いて空港は破壊されています」
 「娼帝國には空母があります。それで空港は後回しのようです」
 現在空軍基地はR国の二箇所だけである。旅客機は一機も残ってない。全部中国軍に破壊された。
 「陸上養殖も新たな養殖場が建設されています。いまだ充実されてないのが畜産で。大方は代替肉で賄われています」
 ここが娼帝國の不完全な部分である。だが葛城義和は肉食をあまり広げたくない考えを持っていた。
 本人が肉を食べないからである。
 さらに暫く状況報告のニュースは続いた。
 
 R国D市。SMショーが行われているスタジオである。
 東悠里と菅野瑞穂は三十分の休憩で疲弊した状態からようやく首が起きた。
 相変わらず水のない水槽の中に毒蛇らしきが蠢いている。
 二名とも失禁までしたがたいした傷は負ってない。
 一時的に沁みる痛みのショックが大きかっただけである。
 「次は六人ずつで話し合って頂きました。討論の結果で二人にそれぞれ責めを行って頂きます」
 舛田警視正が宣言した。
 幾ら話し合っても素人にできるショーは限られる。
 それでもそれぞれ六人の主体性を損なわない範囲で舛田警視正がアドバイスを行う。
 最初の六人は菅野瑞穂を先ほど習った通り亀甲縛りにする。その上から高手小手に縛った。
 亀甲縛りは簡単である。高手小手に縛るのは一回くらいの指導では難しい。緊縛師が横からアドバイスしながら行う。
 今回の参加者は日本で希望者を募ってイージス艦が輸送した。
 何故か日本ではこういう遊びを知らない男性が多い。希望者と雖もAVやゲームで知っているだけである。
 SMプレイは愚か女性経験も少ない。娼帝國になってソープランド、トルコが配給チケットになった。それで女性経験がやや増えた程度である。
 日本では四十代以下に女性経験が少ない傾向が顕著と言えた。
 葛城義和と真紀子はこれを強く懸念している。
 昔の日本にはソープランド以前のトルコ。さらにそれ以前は全国至る所の街に遊廓が存在した。
 核戦争前の日本はそれらが下火となり主婦層のモラル的綺麗な社会になり過ぎていたからである。
 逆にR国は売春風俗の自由国。さらにSMのメッカであった。
 六人の男らは亀甲縛り、高手小手に縛った縄、さらに膝を縛っている縄。その縄の膝と背中三箇所フックを付けた。
 これを天井から下がった四本の滑車で吊るし上げる。
 菅野瑞穂の躰は空中で横に俯きに吊るされた。
 その下に大型の水槽が運ばれて来る。
 運ばれて来た大型水槽は人の身長がすっぽり入る長さで深さ七百ミリあった。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は強烈な悲鳴を上げる。
 中には蛇が泳いでいた。水のない水槽に蠢く蛇ではない。別の種類である。
 「ふふ。心配しなくても毒はないわよ」
 舛田警視正は嘲るように言う。
 「やだあーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は吊るされた躰を揺すって半狂乱である。
 男らは四人が滑車を動かす斜めの縄を掴む。一人が傾きを見て合図をする。一人が水槽の横に座って別の準備を始めた。
 ゆっくり吊るしを下げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は恐怖に表情を破裂させて叫ぶ。



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