鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その二十 核戦争そして新たなる帝國

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 女衒の國その二十に至る。遂に核戦争が起きてしまった。それは世界の九割以上を滅ぼしてしまう。
 ロシア軍は停戦になったウクライナにまた侵攻した。中国は中華民国に侵攻する。
 同じ日北朝鮮がアメリカに向けて数十発のミサイルを発射した。
 それから数時間後に核ミサイルがアメリカ、ロシア、中国、インド、中東、EUを始め世界中を襲った。
 生き残ったのは娼帝國のニューシティとその付属施設だけである。それらは核戦争前に娼国とR国、その隣国と日本に展開していた。
 この部分だけが核戦争を予期して核防止ができていたのである。
 娼帝國は核戦争後その国家体制を一新した。それは民主主義でも社会主義でもない。
 娼帝國のニューシティに収容された者は働かなくても生活が保障される。
 住む所はニューシティ内に提供されていた。食事はラウンジにてバイキングで提供される。
 三十五歳以上は他に年金が支給される。必需品を買う程度のものだが生活には一切困らない。
 三十五歳まで男性は軍事訓練を受ける。だが銃の使い方、ヘリの操縦、救護活動程度で楽である。これで僅かな給料が支給される。
 実際の軍事、警察は総てAI化されロボットが行う。製造も建築も調理もロボットである。個人の有料の飲食店のみ人間が調理する。
 農業、工業生産もロボットが行う。
 女性は容姿スタイルでSABCDのランクに分けられABCは三十五歳まで献身婦を義務付けられる。献身婦とは躰を提供する。
 ABは有料だがCはチケット制で國が支払う。
 Sは女優、アナウンサーだが全裸は公開しなくてはならない。
 Dは生む専門と成るが生むのは人工授精した他人の精子と卵子である。三十五歳以上は保母で収入も得られる。
 制度に反対の者はニューシティを追い出されてしまう。ニューシティの外は核と中国軍等に破壊された人外魔境である。
 中に残って抵抗した者は加重死刑囚となる。
 この加重の部分がSM拷問で毎週テレビ放送される。また医療自習や軍人のSM的慰問に提供されてしまう。
 さらにこの國から家族と言う制度が廃止されてしまった。



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