鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その二十七 帝國はリベラル的正義の撲滅を繰り返す

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 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は考え込む。
 「私は葛城らがどっちにも居ないか。娼国だと思うな」
 田川真琴元中尉は言い切ってしまう。
 「そうだね」
 吉丘蓮実元中尉も同感である。
 だが話は決らない。
 
 娼国。四十八階の会議室。
 浜田佳美元中尉のドテには蝋燭立てが縫い込まれている。
 そこに蝋燭を立てた。
 キャンドル用のかなり熱い蝋燭である。
 山賀元一曹と永井元一曹はバーナーを持って来た。
 二人は床の鉄板に大股開きに磔にされた浜田佳美元中尉の両方の膝付近に座る。そこからドテの蝋燭に向かってバーナーの火を放つ。
 ぎりぎり蝋燭に当たらない範囲である。
 それで蝋燭は柔らかくなりゆっくり溶け始める。
 蝋涙は蝋燭の根元に流れて来た。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は遂に悲鳴を上げてしまう。
 さらに溶けて徐々に熱い蝋涙がドテの蚯蚓腫れに流れて来た。
 SM用の蝋燭ではない。強烈な熱さである。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さすがに浜田佳美元中尉も大きな悲鳴になってしまう。
 太刀川俊二はその流れた蝋涙にブロアーで冷風を当てる。
 乾いたところで蝋涙を剥がす。
 火傷にまではなってない。
 太刀川俊二は浜田佳美元中尉の両肩の近くに鉄パイプを埋め込む。
 山賀元一曹と永井元一曹は太腿を押さえた鉄パイプを外してゆく。
 太刀川俊二は山賀元一曹らの外した脚を引っ張ってマン繰り返しにして脚首を肩の横で押さえる。
 山賀元一曹と永井元一曹の手で浜田佳美元中尉の肩の両側にコの字を伏せた形で組まれた鉄パイプに脚首が固定されてしまった。
 「少しカメラにサービスするか」
 そう言って太刀川俊二は両手の人差し指で浜田佳美元中尉の膣口をカメラに大きく広げる。
 薄橙でごつごつした膣の内側の粘膜が丸出しになった。
 「・・・・・」
 浜田佳美元中尉は今更と無表情である。
 永井元一曹は太刀川俊二が指で開いている膣口にクスコを突っ込んでしまう。
 そして内部を大きく広げた。
 奥の薄紅色の子宮口がカメラにアップになる。
 山賀元一曹が筒玉花火を持って来た。
 それを根元からクスコに突っ込む。
 直径二十ミリくらいの家庭の庭で打ち上げられるくらいの筒玉花火である。
 クスコの横に導火線がはみ出している。
 太刀川俊二がガスライターでそれに点火した。
 バスーーーーーーーーーーン。
 天井にはスタッフの手で大きな金属製のボウルがセットされている。
 その中で煙が広がった。
 明るい会議室なので火は見えない。
 浜田佳美元中尉に衝撃もなかった。ただのこけ脅しである。
 悲鳴すら上がらない。
 太刀川俊二は次に線香花火の束をクスコに突っ込む。
 永井元一曹がガスライターで一気に点火した。
 線香花火はパチパチ小さな火を飛び散らす。
 これも浜田佳美元中尉から声一つ上がらない。
 太刀川俊二は放送時間稼ぎのこけ脅しである。
 だが映像にはそれなりの見せ場と言える。
 次は竹ひごの先端に付いたロケット花火である。
 太刀川俊二はその竹ひごの根元にワセリンを多量に塗る。
 そして膣の中をカテーテルカメラのライトで照らして竹ひごの根元を子宮口に突っ込む。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さすがに浜田佳美元中尉から強烈な悲鳴が上がった。
 永井元一曹が先端のロケットから出ている導火線に点火する。
 シュアーーーーーーーーーーーーーー。
 ロケットは火花をクスコの中に噴射して飛び上がる。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 これも浜田佳美元中尉から悲鳴が上がった。
 さすがに火傷か火膨れにはなってしまう。
 ロケットは天井に取り付けたボウルに当たって落ちる。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ロケット花火の噴射は膣の中に強く吹き込んでいた。
 太刀川俊二は一度クスコの中に水を流し込む。応急処置である。
 そしてポンプで吸い上げる。
 三回繰り返して中を洗った。
 今度は三本足で立つロケット花火である。
 クリトリスの真上に立てられた。マンぐり返しの内股と内股の間のデリケートな部分である。
 導火線はクスコの真上に来ている。
 ロケットの出力は三本。三本の導火線が纏められていた。
 これに点火すればロケットの出力で皮膚にかなりの衝撃である。さらに三本のロケットの先端には爆竹が一本ずつ接続されている。
 「病院に送る心算。それとも」
 浜田佳美元中尉は太刀川俊二の近くで囁く。
 「病院行きの予定だな。そういう作戦らしい」
 太刀川俊二はあっさり答えてしまう。
 「そう」
 浜田佳美元中尉は事態を悟った。
 「行くよ。今度はきついよ」
 太刀川俊二は宣告してしまう。
 「判った」
 浜田佳美元中尉は強気に返事した。そして覚悟して身構える。
 山賀元一曹がガスライターで点火した。
 ブスーーーーーーーーーーーーーーー。
 花火のロケットは細かい火花を多量に噴射して浜田佳美元中尉の股間に浴びせて天井のボウルに突き当たる。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さすがに浜田佳美元中尉から悲鳴が上がる。
 落下して回転しながら浜田佳美元中尉の頭上で爆発した。
 「あ、ああーーーーーー。ああ」
 恐怖の表情で空中を見据える。
 股間部分は花火の噴射で真っ黒になっていた。
 火傷ではない。
 そして爆竹の破裂した衝撃を躰で受けていた。
 「次は爆雷だ」
 太刀川俊二はそう言って浜田佳美元中尉の顔に眼鏡を被せる。レンズではなくただのガラスで目の保護である。
 スタッフらが床に敷いた鉄板の縁に沿って櫓を組み始める。
 天井部に何本か鉄パイプを渡す。
 そして足場を組み立てる。
 
 天昇の間である。
 既に津梨清吉は帰って平佐和も部屋に引き上げた。
 今日はカウンターの内側に溝口明日香中佐が居る。
 井上貴江中佐はルームに引き上げて仮眠を取っていた。
 代わりに小滝橋香苗中尉が部屋の奥に待機している。
 他に隊員は二人である。
 「これって今のところ大きな衝撃はないけど。見ている一般にはかなりハードだよね」
 「既に病院に搬送するだけの衝撃ですよ」
 「奴らを娼国の病院に引き寄せるの」
 「潜水艦を退避して空中から水中聴音器だけの索敵にしています。旨くすれば同じ手で出撃したところを途中の海中で仕留められると考えています」
 「それで第一機動部隊だけなのね」
 「先生は奴らを基地から動かして早く片づけたいのですね」
 湯野中は今夜もコップ酒である。
 「うまく手に乗ってくれればですが」
 葛城義和は相変わらずビールを飲む。
 「でも処置は病院ではなく鉄格子の中ね」
 「そうです。既に一つの房に器具が運び込まれています。今回は処置と看護の様子も放映します」
 「娼国を狙って来させるのですな」
 「いや。我々がD市に居ると判断して向かう可能性もあります。何とか唐津から百キロ圏ぐらいで片付けたいのですが」
 「おや。櫓を組んで上から何か吊るしたな」
 湯野中は中継を見ながら言う。
 「爆竹ね」
 真紀子は点火して落とすと見た。
 
 四十八階の会議室。
 爆竹三個の束を十五個くらい吊るし終わって永井元一曹がガスライターを手に足場に上がる。
 導火線に火を点けると爆竹が落ちる仕組みである。空中の爆雷とも言えるかもしれない。
 浜田佳美元中尉はマンぐり返しを解かれて大の字の磔にされていた。
 永井元一曹は膝の真上に吊るされた一発に点火する。
 導火線が燃えながら落ちて行く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ズガーーーーーーーーーーーーーン。
 膝の真上三十センチくらいで破裂した。
 「は、あーーーーーーーーーーーーーーー」
 当たってはいないが強い爆風が皮膚を突き刺す。
 次は内腿と内腿の間のXゾーンの真上の一発に点火した。
 これも導火線が燃えながら落ちて行く。
 ズガーーーーーーーーーーーーーン。
 今度は躰を外してはいるが鉄板から十センチくらいで破裂した。
 「あは。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 爆風がもろに股間を襲う。
 「う、うう、ううーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は固定された脚を交互に揺すって躰を歪めて藻掻いた。
 
 唐津。海底の潜水艦桟橋。
 吉丘蓮実元中尉らの潜水艦の会議室。
 「救出に行きましょう。娼国の病院か中央棟の鉄格子の中だよ」
 小日向奈央元少尉はもう見ていられない。
 「そうだね。行きましょう。天昇の間を襲ってそっちを囮にして突っ込みましょう」
 吉丘蓮実元中尉は決断した。
 既に出港準備はできている。
 東条大統領らに挨拶を交わして出港した。
 「なんで急に病院送りにする方向に出たの」
 田川真琴元中尉が疑問を呈する。
 「四人が新天昇の間に居ると思わせるか娼国に引き寄せるかね」
 「罠があるよね」
 「そうよ」
 吉丘蓮実元中尉はもう覚悟していた。
 「私が先導する」
 田川真琴元中尉が小型潜航艇に乗ると言い出す。
 フランスの艦のただ一人の生き残りイヴェット中尉も一緒に乗り込んで来ている。
 女性である。
 
 東シナ海。空母加賀の艦橋。
 荻野結花大尉以下八機のF18が発艦する。
 続いて哨戒機が加賀、赤城の二隻から発艦して行く。
 暫くして天野楓中尉以下八機が戻って来て一機ずつ着艦した。
 続いて哨戒機が二艦に着艦する。
 夜間の離着艦だが全く問題はない。
 
 吉丘蓮実元中尉らの潜水艦。
 洞窟の出口の海底の割れ目付近に近づいていた。
 田川真琴元中尉が小型潜航艇で発艦する。操縦を覚えたい希望でイヴェット中尉も乗り込んだ。
 
 娼国。四十八階の会議室。
 永井元一曹は六個目に点火する。
 浜田佳美元中尉の胸の谷間。その真上に吊るされた一発である。
 導火線は比較的短い。
 ズガーーーーーーーーーーーーーン。
 胸の真上五十センチくらいで破裂した。
 「ふあぁあーーーーーーーーーーーーー」
 それでも爆風は強い。かなり慄いている。
 だが躰に火傷までは行かない。
 永井元一曹は次に顔の真上にぶら下がった一発に点火した。
 これも比較的導火線が短い。
 ズガーーーーーーーーーーーーーン。
 顔の真上四十五センチくらいで破裂した。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉はさらに強い悲鳴になってしまう。
 顔には太刀川俊二が眼鏡を掛けさせている。顔に爆風が当たってもほぼ影響はない。
 次は左の太腿の真上にぶら下がった一発である。
 これは導火線がやや長い。
 永井元一曹は足場から降りていた。代わりに登った山賀元一曹が点火する。
 ズガーーーーーーーーーーーーーン。
 浜田佳美元中尉の太腿の真上十センチくらいで破裂した。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は強烈な悲鳴になってしまう。
 そして脚を震えさせて藻掻く。
 このくらい近いと爆風は痛い。
 次の一発は股間のXゾーンの真上にぶら下がっている。
 山賀元一曹はにたり哂ってこれに点火した。
 導火線はやや長い。
 ズガーーーーーーーーーーーーーン。
 ほぼ鉄板に落ちて破裂した。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴になる。
 股間と内腿に強い衝撃が奔った。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は顔を揺すって躰も揺すって衝撃に藻掻く。
 永井元一曹がもう一度足場に登り太刀川俊二も登った。
 残りは右の太腿の上と左右の乳首の真上である。
 三人が一気に点火した。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さすがに浜田佳美元中尉から恐怖の悲鳴が上がる。
 ズガーーーーーーーン。ズガーーーーーズガーーーーーーーーーーーーーン。
 太腿はに十五センチくらい上で破裂して二発は乳房から十センチくらいで破裂した。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 さらに躰を揺すった強烈な悲鳴が上がる。顔は大口を破裂させていた。
 この間にスタッフらが太刀川俊二からの指示を受けていて次の準備に掛かる。
 天井から二本のロープで一本の太い竿を真横に吊るしていた。
 太刀川俊二らは三人掛かって浜田佳美元中尉を鉄板に磔にした鉄パイプを外してゆく。
 スタッフらはロケット花火を大筒にした物を真横に向けてマイクスタンドに差し込んで三方に立てて準備していた。
 浜田佳美元中尉は鉄パイプから解放されて爆竹の衝撃を受けた乳房を手で摩っている。
 山賀元一曹と永井元一曹がその手を掴まえて横に流した竹に手首、肘、二の腕を縛ってゆく。
 浜田佳美元中尉の脚は床に普通に立っていて固定してない。
 太い筒にロケット花火の火薬を詰めて三方向からバーナーの様に噴射させる目論見である。
 浜田佳美元中尉は今度こそ完全に火傷になってしまうと観念して周りを見ている。
 既にストレッチャーを用意して看護婦が二人待機していた。
 太刀川俊二らはガスライターを手にスタンド一台に一人ずつ立つ。
 そして大きな盥に大量の雪を盛って運び込まれた。
 太刀川俊二の合図で三人が一斉に点火する。
 シューーーーーーーーーーーー。
 細かい多量の火花が放水の様に三方向から浜田佳美元中尉の腰に浴びせられてゆく。
 「あーーーーーーーーーー。あわあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あわああーーーーーーーーーーーーー」
 躰を揺すって叫びながら脚は右に左に立ち位置を動いて藻掻き暴れる。
 十五秒くらいで噴射は収まった。
 永井元一曹と山賀元一曹が後ろに回って戒めの縄をハサミで全部切る。
 浜田佳美元中尉は盥の雪に突進して両手で躰に掛けまくった。
 「あはあーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いを続けながら手で躰に雪を被り続ける。
 頃合いを見て看護婦二人がストレチャーに促す。
 浜田佳美元中尉は自分でそれに乗った。
 既に膣の中もロケットの火で焼かれてヒリヒリしている。さらに腰も火膨れになることは免れそうもない。
 放送は此処までで終了である。
 
 吉丘蓮実元中尉らの潜水艦。
 小型潜航艇が放つ音波で一定の位置まで進む。
 フランスの艦が遭遇した五十キロ圏を過ぎてもR国の艦とは遭遇しない。
 少しずつ偵察しては進む。
 七十キロ圏を過ぎたあたりで一度潜望鏡深度に上昇する。
 放送の続きを収録したかったのである。
 「爆音」
 直ぐに気づいて深度を下げる。
 
 上空の哨戒機は機械音を捉えていた。
 その哨戒機を従えていた須黒少尉は直ぐに加賀に連絡する。
 哨戒機は一斉に聴音器を垂らして吉丘蓮実元中尉らの潜水艦を追う。
 空母加賀から上野愛奈大尉以下八機が発艦した。
 
 吉丘蓮実元中尉らの潜水艦。
 「ジグザグに降下しながら進むよ」
 「もうじき海底」
 「大型爆弾使われたら海底が危険よ。上昇。そのまま全速」
 小型潜航艇も推進機を使って先導する。
 「ソナー音よ。こっちを捉えた」
 「デコイを撃って着底」
 
 上野愛奈大尉らは着底したとみて爆撃体制に入る。
 デコイは五百メートル後ろに海中で停止していた。
 上野愛奈大尉らは横一列で八百キロ爆弾を投下する。
 
 小型潜航艇はデコイを狙って投下されたのを確認して艦に戻った。
 海底に爆発音が起こると直ぐに全速で進路を変えて海域を離れる。暫く進んでまた着底する。
 「潜水艦が居ないと思ったら上空から来たね」
 小型潜航艇から戻った田川真琴元中尉は驚いていた。
 「かなり離れたから此処に留まって待とう」
 吉丘蓮実元中尉は動くと危険と判断する。
 そのとき今度は続けざまに爆発音が起こった。
 「今度は爆雷の絨毯爆撃だよ」
 中依美緒元少尉が聴音器を耳から外して言う。
 全員に音は聞こえていた。
 爆発音の間に方向を変えて全速で移動したので絨毯爆撃の範囲から逃れていたのである。
 田中一美元特務中尉が料理に掛かった。
 軽い酒のつまみを作るのである。
 「そうだね飲みながらじっくり待ちましょう」
 吉丘蓮実元中尉はそういって海上にアンテナだけを出した。
 「待って哨戒機に見つからない」
 田川真琴元中尉は危険じゃないかと言う。
 「海上の様子が判ったら下げるよ」
 序に放送の残りを受信した。
 「また上野大尉らのチームだね」
 小日向奈央元少尉は苦々しい。
 「女王の親衛隊と揶揄されていましたけど」
 田中一美元特務中尉である。
 
 東シナ海。空母加賀の艦橋。
 上野愛奈大尉らは既に着艦していた。
 「失敗だと思います。全く残骸も何も浮かびません」
 荻野結花大尉からの報告である。
 「水平爆撃も絨毯爆撃も失敗ね」
 上野愛奈大尉は落胆する。
 真夜中なので天昇の間への報告は翌朝になる。
 「全機戻って下さい」
 上野愛奈大尉はあきらめて帰還を指示した。
 
 吉丘蓮実元中尉らの潜水艦。
 「海上が静かになった。行くよ」
 吉丘蓮実元中尉は全速で海域を離れる決断をする。
 総てが際どいタイミングであった。
 
 翌朝未明。インド洋。
 かなり大型の潜水艦と対潜潜水艦が浮上して航行中。国籍は判らない。
 やがてそれを娼国の衛星が捉えた。
 CIC管理棟の指令室に報告が入る。
 当直の大尉からホテルで休んでいた津島に報告された。
 津島は天昇の間に当直するR国の工作員に連絡する。
 一番先に真紀子が天昇の間に入った。
 当直の准尉から話を聞いて直ぐに衛星電話で葛城義和を呼ぶ。
 そして第五機動部隊に召集が掛かった。




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