鬼三のSM小説
女衒の國
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
その二十六 娼帝國の夕嵐再び
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「武器弾薬はかなり製造ベースになっています」
五十代の議員澤田康弘が報告する。
「ロボット銃とその弾丸は完成だな」
東条英治大統領である。
「そうですね」
「次は機関銃にする段階だな」
「設計図はできています。NC旋盤やマシニングセンタの様な物がありましたら早いのですが」
唐津では設備までは簡単に作れない。
「魚雷発射管の企画はR国とフランスでも変わらない。R国の魚雷で同等に製造可能だな」
「こっちも設計図はできています」
「問題は地下の桟橋にクレーンを作らないと駄目です」
「まあ。技術系の人が多くいて良かったよ」
唐津では吉丘蓮実元中尉らへの支援が徐々に進んでいた。
R国D市。中央棟最上階新天昇の間。
四人が揃ったのは昼前である。
カウンターでは津梨清吉が昼食の鰻を焼いていた。
「唐津の動きがさらに気になります。技術系の人が多く居たのだと思います。魚雷を作ろうとしている可能性があります」
井上貴江中佐が監視部隊の報告をする。
「魚雷や機関銃くらいは可能かもしれません。戦闘機、戦車までは無理でしょう」
葛城義和もそのくらいのことはあると思っていた。
「葛城君。向こうの天昇の間は津島氏が護っているのだな」
「そうです。津島長官が仁川ホテルに泊まり込みです」
「上手く囮に噛みついてそこを仕留めてくれたら良いのだがな」
平佐和は夕嵐を早く撲滅したい。
「夕嵐が居なくなれば唐津は大人しくなるかな」
湯野中はそれに期待する。
「フランスの潜水艦も叩かないと」
真紀子はフランスの潜水艦だけでも手を焼いていたと言う。
「奴らは鉄をどうやって手に入れる」
平佐和は鉄の原料はないと言う。
「放置された戦争前の船とか車からです」
溝口明日香中佐が答える。
「そうだろな。我々でさえ核汚染の国からロボットが採って来るのだ。それなら限界はある」
平佐和はやや安堵した。
R国D市。阿南瑤子らの鉄格子。
舛田警視正が入って来た。
五人に戦慄が奔る。
「阿南瑤子。今夜あんただよ」
鉄格子の中の阿南瑤子に宣告した。
「あ、ああ」
阿南瑤子は床に座り込みベッドに頭を押し付けたまま震える。
「二十二時に迎えが来ます。心の準備しておいて。男は五人用意してあるよ」
舛田警視正はそう言い置いて出て行ってしまう。
インド洋。吉丘蓮実元中尉らの潜水艦。
「娼国の近海に一隻最新鋭の空母が居る。護衛はイージス艦二隻」
吉丘蓮実元中尉は状況を把握する。
「哨戒機と戦闘機が混成で娼国を中心に大掛かりに索敵しているのね」
中依美緒元少尉は事態にやや慄く。
「下手に突っ込めないよ」
「海底すれすれに行くよ。哨戒機がソナーブイを垂らして来るからソナー音をキャッチしたら直ぐ着底よ」
吉丘蓮実元中尉は強気に出た。
「向こうの艦と話し合わないと」
田川真琴元中尉が小型潜航艇でベルナール中佐を迎えに行く。
エドガール大佐もベルナール中佐も吉丘蓮実元中尉の決断に賛成した。
二艦は進路を娼国に取る。
艦内では田中一美元特務中尉の料理で酒を飲みながら海底すれすれを自動操艦で進む。
R国D市。報道スタジオ。
阿南瑤子はショーの開始前に五人に輪姦されて数回逝ってしまった。ここ迄はまだ束の間の平和である。
若い男が五人でそれなりに楽しめた。
舛田警視正とアナウンサーの高嶋波琉がスタジオに入る。
阿南瑤子に一気に恐怖が去来した。
「舛田紗香です。今週もこの時間がやってきました。今夜の生贄は加重終身刑の阿南瑤子です。今夜はたっぷり女の性を弄ります」
舛田警視正の挨拶のあと高嶋波琉が五人を紹介する。
「さあ。全裸にしてこの産婦人科診察台に固定して。浣腸からだよ」
舛田警視正が五人の若者に指示した。
スタッフがイルリガードルスタンドを立てる。栄養ボトルタンクにグリセリンを入れて腸カテーテル接続した。
「安心して。冷たい水じゃなくてグリセリンよ」
舛田警視正は阿南瑤子に言う。
「はい」
阿南瑤子の声は震えている。
五人の若い男に全裸にされて産婦人科診察台に腰と膝で躰を固定された。
一人がスイッチを捜査して診察台の脚乗せを大きく広げて大股開きにしてしまう。
一人が腸カテーテルを阿南瑤子のアナルに差し込む。
「あ、ああ」
阿南瑤子はグリセリンが直腸に流れ込んできて声を漏らした。
「痛くないよ。うんこ漏らさせられて恥ずかしいだけ。中を綺麗にして三つのアナで逝き顔を晒して貰うから」
舛田警視正は簡単なことのように言う。
「・・・・・」
阿南瑤子は答えようがない。
グリセリンがゆっくり直腸に流れ込んで行く。
R国D市。中央棟最上階新天昇の間。
真紀子と葛城義和だけである。
カウンターの中は溝口明日香中佐が座っていた。
津梨清吉は引き上げて平佐和は鰻重を持って今夜からホテルルームに引き上げている。
小倉紘子元警部もD市に移動した。
湯野中はT市である。
一か所に居ない方が無難と考えていた。
警護は溝口明日香中佐の他にR国の工作員が四人である。
「ねえ。私達は防弾チョッキ着ないのに影武者には着せるの」
「着けたければ着ければ宜しいでしょう。毎日は辛いですよ」
「そうだよね」
「ですが影武者の安全は護らないと」
「そうね。でも此処は安全なの」
「前に娼国の病院の屋上に来たステルスドローンで窓から狙われたら何とも言えません」
「でも此処のガラスは機関銃でも」
「手持ちのロケット砲を使われたら堪りません」
「でもあれは海面すれすれに来ましたから。そして高層ビルの谷間から急上昇しました。此処なら発見できると思います」
溝口明日香中佐がきっぱり答える。
だがこれは判断が甘いと後に悟る結果が待っていた。
「それじゃ葛城先生の言う通りこっちに移って良かったのね」
「それはそうです。平佐和先生の様に海が綺麗な方が良いかもしれませんが」
「ところで舛田警視正。今夜は若い男集めてソフトで行くの」
「まあ。一応加重死刑囚まで行きませんから考慮はしているでしょう。巷であまり過激にならないようにそこらで区別もしているのでしょう」
「そうだね」
今夜も真紀子と溝口明日香中佐が日本酒で葛城義和だけビールである。
R国D市。報道スタジオ。
阿南瑤子は浣腸の排便を公開されてさらに直腸を微温湯で洗われた。
舛田警視正はクリステル腟鏡を痩せ型可愛い目の男に渡す。クリステル腟鏡はクスコの片側の様な物である。
「それをお〇〇こに突っ込んで」
「はい」
若い男はそれを受け取る。
阿南瑤子とは十くらい違う。阿南瑤子は異常に恥ずかしい。
若い男は阿南瑤子の女の部分を指で開いてよく観察しながらクリステル腟鏡を差し込む。
「あ、あはあ」
阿南瑤子は堪らない恥ずかしさに声を漏らしてしまう。
「膣の内側の上半分が露になったでしょう。まずこれで粕を取って」
舛田警視正はへらを渡した。
「・・・・・」
阿南瑤子恥ずかしさに火照らした顔を逸らす。
舛田警視正はそれを逃さない。即座にカメラに顔のアップと局部のアップを要求する。
若い男は自分らが遊んだ後の膣の中の汚れを採取して舛田警視正の構えるプレートに擦りつけた。
「あ、あは」
阿南瑤子は堪らない恥ずかしさに眉間に皺を寄せる。
若い男はもう一回突っ込む。
奥からゆっくりへらを取り出した。
今度は白く濁った液が先端に付いて濁った液の中に粕も混じっている。それを舛田警視正の持つプレートににじるように付けた。
「・・・・・」
阿南瑤子はさらに眉間に強い皺を寄せ目を細める。
目の前の若い男の存在が恥ずかしい。そしてその向こうのカメラから全部の街に流される恥ずかしさである。
つい少し前に自分に入って来た男。完全にスキンシップはしていた。それでも堪らなく恥ずかしい。
「さあ。それじゃ今度は指で直にお〇〇この上の部分をじっくり弄って」
若い男はクリステル腟鏡が入ったままその上に指を滑り込ませた。
「あ、はあーー」
阿南瑤子も先程まで濃厚に唇を重ねた男である。今度は艶のある声を漏らした。指なら受け入れられる。
既に指の侵入で膣の中は濡れ始めていた。
まだ二十歳くらいである。年下の可愛い男。たっぷり唇を味わった。
そして中で果てても離さないでさおを咥えたままもう一度勃たせて自分も逝きながら二回目を抜いてしまった。
舛田警視正はジェスチャーで指の動かし方を指示する。
阿南瑤子は恥ずかしさの真っただ中で逝きそうになってしまう。
「あふぁあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー」
遂に声を漏らしてしまった。
舛田警視正は若い男に手で押さえるジェスチャーでゆっくりと指示する。
「あーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
阿南瑤子はまったく堪えられない。
遂に男の肩を引き寄せる。
首の後ろに手を回して唇を引き寄せてしまう。
若い男の指は膣に入って動いたままである。
濃厚に唇を重ねてしまった。若い男も嫌ではない。三十手前でもそれなりの女である。
阿南瑤子の膣に挿入した若い男の指から膣液が流れ落ちていた。
「そのくらいで良いよ。ばっちり濡れている」
舛田警視正は終了させる。
「はい」
若い男は指を抜いてクリステル腟鏡も抜いてしまう。
「ねえ。貴方彼女と何回した」
「え、二回です」
「駄目でしょう。一回と言ったでしょ」
舛田警視正はやや笑いながら咎める。
「そうなのですが。いや一回目が早くて抜かせてくれなくてそのまま」
若い男は舛田警視正に怯えながら言い訳する。早く逝ってしまったことも認めてしまった。
「ねえ。貴女。可愛い男性だから咥えたのでしょう」
舛田警視正は阿南瑤子を詰る。
「だって」
「なによ」
舛田警視正は阿南瑤子が言葉を濁しても許さない。
「だって。あの牢獄の中です。こんな若い子だったら離せない」
「ねえ。今回何回逝ったの」
「はい。三回です」
「あっはっは。正直に言ったから許してあげる」
舛田警視正は極めて愉快そうである。
「ああ」
阿南瑤子の膣から白く濁った液が膣圧で押さえられず流れてしまった。
カメラの真正面で恥ずかしさの極致である。
「次。貴方と貴方」
舛田警視正は三十手前の男性と二十代半ばの男性の肩を叩く。そして阿南瑤子の膣にクスコを突っ込んでしまう。
「はい」
「はい」
横向きに入れたので金属の嘴が左右に広げて膣天井部と底部の波打った粘膜が露になった。
さらにアナルにたっぷりローションを塗ったアナルパールを入れてしまう。
舛田警視正は二人にそれぞれ長さ五ミリ、直径三ミリのマイクロローターと長いピンセット渡す。
「いい。貴方はここを責めて。貴方はこっち」
舛田警視正は膣の中をレーザーで照らしてブジーの先端で指示した。
産婦人科診察台は脚乗せ部分が左右に大きく広げられ背凭れは六十度くらいに跳ね上がっている。
二人は床に片膝を着いて広がった太腿の下から膣に手を伸ばす。
カメラの位置からレーザーが内部を照らす。
二人は舛田警視正の指示通りに膣天井部の一番敏感な部分とその反対側を責め始める。
「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
阿南瑤子は全く抑えようとしない。直ぐに声を上げてしまう。
吉丘蓮実元中尉らの潜水艦。
「到着は明日の夜ね」
唐津で製造してくれた生ビールの樽から艦に備え付けのサーバーから注いだ生ビールで乾杯しながら海底すれすれを航行していた。
「今回エドガール大佐と穂美が艦に残る。小型潜航艇には美緒が残る。天昇の間には香澄と佳美が突っ込む。CICの下には私と真琴、一美が行く」
吉丘蓮実元中尉の決定に全員が頷いた。
つまみは唐津で陸上養殖した魚を天ぷらにしている。
ベルナール中佐の艦が哨戒機を引き付ける作戦内容であった。
できたら空母神龍を沈めてしまいたい。
R国D市。報道スタジオ。
阿南瑤子は数回逝き顔を晒した。
クスコからは濁った膣液が多量に床まで流れ落ちている。
スタッフがクスコを抜いて股間部分をタオルで拭く。そして床をモップで掃除した。
舛田警視正は二十代前半の長身の男に尿道バイブを渡す。
「貴方はこれで彼女のおしっこの出る穴を責めて」
「はい」
「えーーーーーーー」
阿南瑤子はそれを見て表情を歪める。
長身の男は阿南瑤子の女の部分を指先で開く。
「いやああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
阿南瑤子は泣き声交じりの悲鳴になる。
長身の男は尿道の小さな亀裂に細い尿道バイブの先端を突っ込む。
「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
阿南瑤子はさらに強い泣き声交じりの悲鳴になってしまった。
長身の男は指先で尿道バイブを静かに僅かなピストンをさせる。
舛田警視正は後ろから尿道バイブのスイッチを入れてしまう。尿道バイブは微振動を開始する。
「ううーーーーーーーーーーーふーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーーうふうーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーー」
阿南瑤子は産婦人科診察台の上で躰を強く捩って頭を後ろに逸らせて藻掻く。
「いやあーーーーーーーーーーーー。いやあ。あーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
躰は固まり頭を後ろに逸らせたまま弾ける。
「あは、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。あはあ。はあ。はあ。はあ」
長身の男は責め手を緩めない。
阿南瑤子は顔を斜め左上に捩って躰を究極に反らせる。そして小刻みに躰を震撼させた。
「あーーーーーーーーーはん。あはあ。あはああ。ああ。あはあ。ああ。あはあ。ああ。ああ。あはーーーーーーーーーーーーーーーーー」
また強烈に突っ張って躰を弾けさせる。
「やめてーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おかしくなちゃうよーーーーーーーーーーーーーーー」
喚き出してしまった。
R国D市。中央棟最上階新天昇の間。
「ねえ。舛田いったい何考えているの」
真紀子は生ぬるいと言いたい。
「何を考えているいるのでしょうね」
葛城義和はあまり見ていなかった。
「ソフトなプレイで愉しめることを教えているのではないですか」
井上貴江中佐はそっちの必要性も考慮しているのではないかと言う。
「うーーん。献身婦ではできなくてもソフトSMではできる内容ね」
真紀子もそれなら良いかと思う。
R国D市。報道スタジオ。
阿南瑤子はアナルにバイブレーターを入れて固定された。最後の一人二十代の小太りの男が舛田警視正からドリルバイブを渡された。
「貴方はこれで失神するまで責めるのよ」
「はい」
男はドリルバイブを受け取ってローションを塗る。
「ねえ。かなり泣き叫んでいたけど結構気持ち良いでしょう」
舛田警視正は阿南瑤子に囁く。それでもマイクは音声を拾っていた。
「そんな。何か熱くなって。変な感じです」
阿南瑤子は半信半疑である。
「尿道バイブ貴女にあげるよ。持って帰ってじっくり試しな」
舛田警視正は尿道で感じていたと見做していた。
小太りの男が阿南瑤子の膣にドリルバイブの先端に接続された疑似男根を挿入する。
直径二十五ミリくらいだが回転とピストン運動をするタイプである。
スイッチが入った。
続いてアナルのバイブもスイッチを入れる。
「あ、ああーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーー」
阿南瑤子の躰は産婦人科診察台の上で一気に迫り上がった。
固まったまま太腿の筋肉が怒張して真っ向からドリルバイブの責めを受けてしまっている。
福岡。一般のラウンジ。
太刀川俊二の周りに集まって無料のビールとバイキングのつまみで飲みながら舛田警視正の番組を観ていた。
部屋には持って帰れない。ラウンジ内のみ無料である。
部屋で飲むにはスーパーで買うしかない。
それでも核戦争前のコンビニの半額以下。スーパーと比較してもほぼ半額である。
「女のレベルに差はないが昨日の女の方が羞恥責め感が強かったな。今夜はソフトSMレベルだ」
太刀川俊二はやや退屈していた。
「そうですよ昨夜の永井美幸の羞恥に崩れ切った姿は生唾の連続でした」
山賀元一曹も同意見である。
「ソフトSMでもこのように遊べますソフトの指名もして下さいですかね」
永井元一曹もやや退屈していた。
「次のお呼び出しはないのですか」
山賀元一曹はまた小日向奈央元少尉を拷問して屈辱を与えたい。そしてあの多額のギャラが魅力である。
R国D市。報道スタジオ。
蝋燭が何本も点火されていた。
阿南瑤子の躰は大股開きに大の字にU字金具で手首、脚首を固定して磔にされている。
「さあ。後は全員で蝋燭垂らしよ。一本ずつ持って」
舛田警視正の指示で五人が阿南瑤子の躰の周りに片膝付いて座った。
「えーーーーーーーーーーーーーーー」
阿南瑤子は恐怖に悲鳴を上げてしまう。
「さあ。まずは蝋燭を平行に持って十センチくらいから垂らして」
五人は指示通り一斉に垂らす。
「あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
阿南瑤子は悲鳴を上げ続けた。
「ねえ。そんなに熱くない筈よ」
舛田警視正は阿南瑤子にオーバーと言わんばかりである。
「えーーーーーーーーーー。あついですーーーーーーーーーーー」
阿南瑤子は恐怖が大きい。
「さあ。それじゃ。一メートル離して火を斜め下に向けて」
五人が高さと角度を変えて一斉に落とし始める。
「あはあーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーー。うはあーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
阿南瑤子の悲鳴はさっきより切迫した。
「よしいいよ」
舛田警視正は終了を宣告する。
「どう。最初と二回目。どっちが熱かった」
「二回目だよーーーーーーーーーーーーー」
阿南瑤子の躰はオーバーに震えていた。そしてフロント面は蝋涙で真っ赤にされている。
これで放送終了である。
翌日。
吉丘蓮実元中尉らの潜水艦。
今日の夜中に突入する。天昇の間に突っ込むのは22:00が妥当と考えていた。
唐津で積んでくれた勝栗を入れたおこわと日本酒、陸上養殖の鯛の刺身で夕食を摂る。
ベルナール中佐の艦はR国S市に向けて針路を取っていた。
目的は上空の索敵機を引き付けることである。
荻野結花大尉の指揮でF18一機にロボット操縦の哨戒機五機が索敵する。夜間なので海面すれすれソナーブイを垂らしていた。
上野愛菜海軍大尉は空母の甲板に部下八人と待機している。
戦闘機に八百キロ爆弾を準備していた。
古い作戦をアレンジしたものだが海中に水平爆撃を行う。
ベルナール中佐の艦は21:50に海上にアンテナを出す。
突入の十分前である。
発見した哨戒機はそのままコンタクトを取る。直ぐに攻撃はしない。
空母神龍から待機していた上野愛菜海軍大尉以下八機が発艦する。
上野愛菜海軍大尉らの接近を待って哨戒機の編隊を指揮していた荻野結花大尉が海中にミサイルを投下した。
哨戒機五機はソナーブイを垂らしたままである。
他の編隊も移動する。発見したベルナール中佐の艦が逃げる半径の哨戒をカバーするのである。
ベルナール中佐の艦はミサイルを防御ロケットで迎撃した。
そのまま深々度に降下する。
上野愛菜海軍大尉らの九機は哨戒機のソナー情報をもとに横一列に低空飛行になった。
「投下」
上野愛菜海軍大尉の指示で一斉に横一列に八百キロの海中爆弾を投下する。
一発当たれば轟沈である。
ベルナール中佐の艦は頭上の爆弾をキャッチして機関始動して移動するが手遅れである。
一発が艦尾に命中。
左右の海底で二発が至近弾で破裂した。
海上に浮いた漂流物で撃沈が確認される。
イージス艦が接近して漂流物を引き上げた。
吉丘蓮実元中尉らの潜水艦から小型潜航艇が発進して二つの島の間の僅かな海峡に向かう。
中依美緒元少尉の操縦である。
吉丘蓮実元中尉、田川真琴元中尉、田中一美元特務中尉、藤香澄元中尉、浜田佳美元中尉の五人が此処からランドセルドローンで突っ込む。
潜水艦は反対側から天昇の間の直ぐ下の海底に待機する。
藤香澄元中尉、浜田佳美元中尉はホテルの下から一気に外壁すれすれに上昇して天昇の間に突っ込む。
潜水艦はこの二人を収容する目的で待機する。
吉丘蓮実元中尉、田川真琴元中尉、田中一美元特務中尉がCICのビルと後ろのビルの谷間から上昇した。
田中一美元特務中尉は屋上まで上がって二人分のランドセルドローンを用意して待機する。
吉丘蓮実元中尉と田川真琴元中尉が鉄格子の在る階の窓をプラスティック爆薬で破壊した。
一気に突っ込んで逢見由愛元少尉と小日向奈央元少尉の鉄格子も破る。
そのまま屋上に走った。
中からは屋上へのドアは開く。
藤香澄元中尉と浜田佳美元中尉は露天風呂の入口から突っ込む。
浜田佳美元中尉が露天風呂の入口に構えていた二人を射殺した。
藤香澄元中尉が天昇の間に突っ込む。
浜田佳美元中尉が座敷に居た隊員二人を射殺して藤香澄元中尉が真紀子の影武者と葛城義和の影武者を射殺した。
ランドセルドローンで飛び出して一気に降下する。
一つ下の階の窓から津島が二人を撃つ。
藤香澄元中尉は頭を撃たれて海に落ちた。
浜田佳美元中尉は脚を撃たれてホテルの敷地に難着する。それをロボット警官が確保した。
浜田佳美元中尉は捕まった信号を発信する。
潜水艦からロケット弾が天昇の間に向けて発射された。
当然防御システムが撃ち落とす。
その破裂の間に潜水艦に藤香澄元中尉の遺体を収容した。
潜水艦は高速で逃げる。
吉丘蓮実元中尉と田川真琴元中尉が追って来た娼国の隊員四人を屋上の出口で射殺した。
この間に逢見由愛元少尉と小日向奈央元少尉がランドセルドローンを着けて五人で小型潜航艇に戻った。
小型潜航艇は大陸棚の下で潜水艦に収容される。
そのまま最大戦速でこの海域を逃れた。
「佳美が捕まった。MとKを射殺と打って来たよ」
潜水艦を操艦していた黒田穂美元少尉が報告する。
全員藤香澄元中尉の遺体に手を合わせた。
そのままベルナール中佐の艦と合流点に向かう。
翌朝。
R国D市。中央棟最上階新天昇の間。
緊急事態を聞いて四人は九時に集まった。
溝口明日香中佐はカウンターの中に。井上貴江中佐は座敷の奥で警護に就いている。
他に六人の隊員が新天昇の間の中で警護していた。
物々しい会議の中で津梨清吉は朝食の準備に掛かっている。
「二人を直ぐ下の階の窓から撃った。浜田佳美元中尉は脚を撃って確保した。藤香澄元中尉は頭を撃ち抜いて海に落ちた」
モニターに出ているのは津島である。
「遺体は」
真紀子が確認する。
「潜水艦からロケットが発射された。防空システムが迎撃したがその間に遺体を回収して逃げた。その間に鉄格子の二人を回収された」
「それでこっちの被害は」
「天昇の間の四人と鉄格子の四人で八人になる」
「ううん」
真紀子は暗い表情になった。
「でも上野愛菜海軍大尉らがフランスの潜水艦を一隻撃沈しました」
溝口明日香中佐が報告する。
インド洋。吉丘蓮実元中尉らの潜水艦。
ベルナール中佐の艦を待っていた。
さすがに索敵範囲の外なのでアンテナを海上に出す。
「大変。ベルナール中佐の艦が撃沈された」
全員に衝撃が奔る。
「えーー。水平爆撃で八百キロの海中爆弾」
「それを海底でまともに喰らってしまったのだな。海水温から脱出しても助からないな」
エドガール大佐は事態を悟る。
そして天昇の間に居たのは影武者であったと知った。
女衒の國 その二十六 娼帝國の夕嵐再び 完
女衒の國 その二十七 帝國はリベラル的正義の撲滅を繰り返す に続く
続きは3月22日に公開
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