鬼三のSM小説
女衒の國
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
その二十六 娼帝國の夕嵐再び
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「何時狙う」
「早い方が良いけど。稲垣警視正らが出て来る時は止めましょう」
吉丘蓮実元中尉は稲垣七郎警視正を警戒している。
「そうね。一般から来た奴らが狙い目ね」
田川真琴元中尉も同意する。
「でもあの警部たち大した戦力にはならないよ」
浜田佳美元中尉は戦闘能力はないという。
「戦闘能力はない。でもこれまでスパイとか何回も防いでいる」
「そうか」
「それじゃもう一度娼国の大陸棚の下まで移動します」
吉丘蓮実元中尉が再進撃を決めた。
「そうね」
田川真琴元中尉も納得する。
逢見由愛元少尉が小型潜航艇でエドガール大佐をフランスの艦に送って行く。
多分翌日は稲垣七郎警視正らの順番と予測した。
今から移動して丁度良い。
娼国。南の島の鉄格子。
藤香澄元中尉と小日向奈央元少尉は失神したまま鄭淑徳少将の部下に鉄格子に戻された。
小日向奈央元少尉は五回。藤香澄元中尉は四回失神している。
鉄格子に戻されて適度なタイミングに警備員に起こされた。
まだ躰中が痺れている。
頭は軽いが朦朧としていた。
とにかく二人は気分を変えるべく飲むことにする。
「ねえ。あの津島。あれだけ激しく責めて一回も私に出さなかった」
「私も出されてないよ」
「失神している間に洗ったかな。ううん。そうしたら何か違う」
「恐ろしいね」
「どう頑張っても抜けなかったのよ。絞めても力で押し切られた」
「ねえ。此処の窓って鉄格子が嵌ってないよね」
「でもそれだけに小さい窓四つよ。絶対に抜けられない」
「昔はプラスティックのナイフフォークが出ていたけど。あれを鉄格子を鑢にして研いで自殺した人が居たから今は切って来るのよね」
「病院に送られたら手段はあるけどね」
「うーーん」
二人は死ぬことをそれぞれ真剣に考え始めていた。
もう一歩で天昇の間の二人は葬れたのである。藤香澄元中尉はそれがいつまでも悔しい。
娼国。ホテル最上階天昇の間。
「もう少し。昼間の体制を強化しましょう」
溝口明日香中佐は次か昼間来ると見ていた。
「昼間此処を襲って来るのか」
湯野中はやや警戒する。
「いいえ。私はあくまで二人を奪還に来ると思います」
溝口明日香中佐はきっぱり答えた。
「我々が立ち会わない方が良いかもしれないですね」
「そうね」
真紀子も葛城義和の見解に納得する。
「全員此処に居るか」
湯野中もそれが良いと思った。
「明日は東丸らよ。任せましょう」
真紀子が結論を出す。
そして天昇の間の昼間の警備も強化された。
新青森。一般ラウンジ。
小滝橋佳苗中尉が當間五郎を探しに来た。
今回も溝口明日香中佐の指示である。
ルームに居らずプレイルームの予約もなし。
ラウンジを探す。
當間五郎は今夜も若い四人と一般ラウンジで無料のビールを何本も飲み続けていた。
「R国諜報機関。小滝橋中尉です。明後日大丈夫ですか」
小滝橋佳苗中尉は形通りの確認をする。
「大丈夫です。十時に屋上ですか」
當間五郎らは待ってましたとの返事である。
「お願いします」
小滝橋佳苗中尉は引き上げた。
娼国。南の島五号棟四階。拷問部屋である。
本日は東丸秀三郎警部、大谷彰浩警部、宇佐美伝吉警部補、三田園矢一警部補の四人だけで待機していた。
そして娼国の工作員十人が警護に就いている。
鄭淑徳少将の部下が藤香澄元中尉と小日向奈央元少尉を連行してきて工作員らに引き渡す。
本日はバスロープではなくショーツの上に白いミニスカート。上半身はブラを着けてタンクトップを着せられている。
小日向奈央元少尉は東丸秀三郎警部を見て露骨に嫌な顔をしてしまう。
東丸秀三郎警部は蟻と蛇を用意していた。
「蛇は意味がありますか」
小滝橋佳苗中尉はそれを見て一言言ってしまう。
「使いようだよ」
東丸秀三郎警部は哂っている。
透明なバスタブとシャワースタンドが二組運ばれた。そして給排水がセットされる。
バスタブとシャワースタンドは大きなバットに載せられバットには排水が繋がれていた。
さらにバットの四隅の外側に櫓が組まれて滑車が吊るされる。
宇佐美伝吉警部補、三田園矢一警部補の二人で藤香澄元中尉と小日向奈央元少尉に着衣のまま膝に縄を掛けた。
両方の膝を束ねて縛り合わせただけである。そこにフックを付ける。
四人でまず藤香澄元中尉を持ち上げて櫓から下がった滑車のフックに膝のフックを接続して逆さ吊るしにしてしまう。
スカートを履かせていたがタイトスカートでも腰に寄ってしまった。
東丸秀三郎警部はそれを態と引っ張り上げる。
同じように四人掛かって小日向奈央元少尉も同じように逆さ吊るしにしてしまった。
こっちは白いタイトスカートが完全に腰まで落ちてショーツが丸出しになってしまう。
宇佐美伝吉警部補、三田園矢一警部補の二人がそれぞれバスタブに湯を出す。四十度に調節していた。
「忘れていた」
東丸秀三郎警部はそう言って小日向奈央元少尉のスカートを下に引っ張ってショーツを上に引き上げる。
左右の内腿の間に閉じ合わせた女の部分がくっきり露になった。
小日向奈央元少尉は無言でそれを見ている。
東丸秀三郎警部は粘着テープで女の部分からアナルまで覆うように貼ってしまう。
そしてショーツを戻してスカートを引っ張り上げる。
大谷彰浩警部が藤香澄元中尉にも同じように粘着テープで女の部分からアナルを覆ってしまう。
東丸秀三郎警部は湯が満タンになったのを見定めて蟻が多量に入った広口瓶を取り出す。
小日向奈央元少尉の白いタイトスカートの裾を指で持ち上げてその中に広口瓶から蟻を全部流し込んでしまう。
終わった広口瓶は蓋付のごみ箱に投げ込む。
「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
小日向奈央元少尉もさすがに堪らない悲鳴を上げてしまう。
大谷彰浩警部も藤香澄元中尉の逆さ吊るしのスカートの裾を持って蟻を流し込む。
「うあ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
藤香澄元中尉はサイレンの様な悲鳴になってしまった。
これで放置である。
二人の手は縛ってない。
「今から吊るしを降ろす。自分で縄を解いて湯で洗え」
東丸秀三郎警部はそう言い放つ。
宇佐美伝吉警部補、三田園矢一警部補の二人がそれぞれ鉄パイプから下がった滑車の縄を引いてゆっくり吊るしを下げる。
藻掻く二人の躰はシャワースタンドを置いたバットの上に降ろされた。
小日向奈央元少尉は慌てて膝のフックを縄から外す。
「うぐうーーーーーーーーーーーーー」
そして膝上を縛った縄を解く。
「うーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーー」
着衣のまま湯に躰を突っ込む。
タンクトップを破って湯の外に投げ捨てる。
「うおーーーーーーーーーーーーーー」
さらにブラも外す。それもシャワースタンドの下に投げた。
スカートを脱いで多量の湯に浮いた蟻と一緒にバットに流し出す。
「あふぁあーーーーーーーーー」
ショーツも脱いでバットに投げ捨てた。
湯の中で躰を強く洗う。
藤香澄元中尉は縄を解くのに手間取って解いたら頭から湯に浸かってしまう。
着衣のまま頭からシャワーを被る。
ある程度蟻を流したらタンクトップを破り捨てブラも外してバットに落とす。慌ててスカートを脱ぎショーツも脚先からかなぐり捨てた。
シャワーを頭から被って蟻を流し落とす。
「あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
小日向奈央元少尉も頭からシャワーを被っていた。
宇佐美伝吉警部補、三田園矢一警部補が二人の脱いだ衣服を大きなトングで拾って蓋付のごみ箱に投げ込む。
「あふぁあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
藤香澄元中尉はシャワーを止めて湯に浸かって溜息を漏らす。
小日向奈央元少尉も入念に躰を洗っていたが湯に浸かって粘着テープを剥がして膣の中を指で洗う。
実況されていると判ってもお構いなしである。
ようやく落ち着いた藤香澄元中尉もそれを見て粘着テープを湯の中で剥がして膣の中を入念に洗った。
どっちも膣に蟻は侵入してない。
進入してないかという懸念から入っているという感覚になってしまう。
透明な浴槽なので二人が入念に膣に指を突っ込み広げて中を洗う姿が公開された。
巷では大悦びである。
吉丘蓮実元中尉らの潜水艦の中では怒り沸騰したに違いない。
「なかなか生々しい姿が公開されたな」
東丸秀三郎警部は哂っていた。
藤香澄元中尉も小日向奈央元少尉も自分らが狂ったように服を脱ぎ捨て恥ずかしい部分を構わず洗う破廉恥な姿を公開する目的と分かる。
「まあ。ビールでも如何ですか」
女性工作員がジョッキで生ビールを持って来た。
二人は喉を鳴らしてそれを飲む。
女性工作員がバスタオルを二枚ずつ用意していた。
藤香澄元中尉も小日向奈央元少尉も一息ついて湯から出て躰を拭く。
勿論これで終了ではない。
東丸秀三郎警部と大谷彰浩警部は新しい縄を準備していた。
それでまず二人を高手小手に縛る。
そして床にお尻を降ろさせてV字開脚にして膝と脚首を三本組んだ鉄パイプで固定してしまう。
続いて小日向奈央元少尉の口に開口器を押し込もうとする。
小日向奈央元少尉は後ろに顔を逸らす。
宇佐美伝吉警部補と三田園矢一警部補が後から躰を押さえた。
東丸秀三郎警部はラジオペンチを手にする。
こじ開ける姿勢である。
小日向奈央元少尉は無駄な抵抗を諦めて口を開く。
東丸秀三郎警部は哂いながら小日向奈央元少尉の口に開口器を突っ込む。
続いて大谷彰浩警部が藤香澄元中尉の口に開口器を突っ込む。
藤香澄元中尉も小日向奈央元少尉が諦めて受け入れたので抵抗はしなかった。
三田園矢一警部補が水の入ってない水槽から蛇を二匹掴んで取り出す。
「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
藤香澄元中尉がそれを見てくぐもった悲鳴を漏らした。
小日向奈央元少尉も驚愕の表情に成る。
三田園矢一警部補は一匹を東丸秀三郎警部に渡す。
そしてもう一本を藤香澄元中尉の口に突っ込む。
「ぐぼおーーーーーーー」
藤香澄元中尉は衝撃から苦しい声を吐き出し躰を揺すり顔を震撼させた。
続いて東丸秀三郎警部が小日向奈央元少尉の口に蛇の頭を突っ込む。
「ぐぐううう」
小日向奈央元少尉も苦しい呻きを漏らして躰を震撼させる。
「ふっふっふ。蛇を掴めても口に入っては堪えられないな」
東丸秀三郎警部は意地悪さを滲みだした哂いを浮かべて言う。
「ぐぐうう」
「ぐ、うう」
二人とも藻掻くだけである。
目的は達成したので藤香澄元中尉から順に抜いて水槽に戻した。
小日向奈央元少尉の開口器で開いた口からドバっと唾液が流れ出る。そのまま胸の谷間から股間に流れて行く。
泡の強い唾液が胸の谷間から腹に残った。
綺麗な女なので生々しい姿である。
藤香澄元中尉は一気に吐き出す。乳房に被り内腿に滴り落ちる。
生々しさは変わらない。
宇佐美伝吉警部補が小日向奈央元少尉の髪を掴んで頭を押さえた。
三田園矢一警部補も藤香澄元中尉の髪を掴んで頭を押さえる。
女性工作員がボウルに入れた蛞蝓と粗塩を持って来た。
「ふっふ。口直しや」
東丸秀三郎警部はそう言って蛞蝓をロングスプーンで掬う。
そのまま宇佐美伝吉警部補の押さえている小日向奈央元少尉の開口器の中に突っ込む。
「ぐご」
蛞蝓は小日向奈央元少尉の舌の上である。
小日向奈央元少尉は舌をやや持ち上げて固まる。
不快感にどうにもならない。
東丸秀三郎警部はロングスプーンで粗塩を掬う。それを小日向奈央元少尉の口の中の蛞蝓に掛ける。
「う、ぐ、ううーーーーーーーーーーーー」
小日向奈央元少尉は強烈な不快感である。
蛞蝓は小日向奈央元少尉の舌の上で萎む。
不快極まりない液が小日向奈央元少尉の舌を蹂躙していた。
東丸秀三郎警部はピンセットで小日向奈央元少尉の口の中の蛞蝓を取り出して目前に翳す。
「ふふぁあーーーーーー」
小日向奈央元少尉は目を見開いて不快さに顔を小さく震撼させた。
そして口から不快な液体を流し出す。
それでも容姿が命の元女性工作員である。醜い姿でも生々しさを感じさせる。
藤香澄元中尉は驚愕の表情でそれを見ていた。
今度は大谷彰浩警部がボウルから蛞蝓を掬う。
そして三田園矢一警部補が後から頭を押さえている藤香澄元中尉の開口器に近付ける。
藤香澄元中尉は顔を強く振って藻掻く。
宇佐美伝吉警部補と東丸秀三郎警部が手伝って三人で藤香澄元中尉の頭を押さえた。
大谷彰浩警部は一気に蛞蝓を口に突っ込む。
「ぶふぃーーーーーーーー」
藤香澄元中尉はそれを舌で強く押し出した。
だが蛞蝓は開口器に引っ掛かる。
大谷彰浩警部はそれをロングスプーンの先端で押し込む。
「ぐふぁあーーーーーーー」
さらに大谷彰浩警部は一気に粗塩を山盛り掬って藤香澄元中尉の口に突っ込んでしまう。
「ぶがふぁーーー」
藤香澄元中尉の口の中で蛞蝓は一挙に溶けて不快な水が充満した。
「ぐふぁあーーーーーーーーーーーー」
蛞蝓と一緒に塩水を吐き出す。
「ぶふぁーーーーーーーーーーーーーーー」
さらに不快な水を押し出した。
「ぐわあーーーーーーーーー。ぐわあーーーーーーーーーーーー」
藤香澄元中尉は涙を溢れさせている。
吉丘蓮実元中尉らの潜水艦はフランスの艦の後ろからスールー海を航行していた。
アンテナを出して放送を受信している。
「酷い陰険な拷問です」
田中一美元特務中尉は堪らずそう呟く。
「ううん」
浜田佳美元中尉も堪らず唸ってしまう。
「酷い」
田川真琴元中尉も強い怒りの眼付きで見ていた。
「あいつ等のやりそうなことだよ」
吉丘蓮実元中尉は吐き捨てるように言う。
そして全員が明日の昼には突入の意志であった。
娼国。南の島五号棟四階。拷問部屋である。
ようやく藤香澄元中尉と小日向奈央元少尉は口から開口器を外される。一応ビールで嗽が許された。
湯の入ってない浴槽が二つ運ばれる。
運んで来たのは警備員である。
最初に使った物はシャワースタンド共に片付けられた。
浴槽の下にはバットが敷かれている。排水も繋がれた。だがシャワースタンドはなく上水は繋がれてない。
代わりに放水銃が繋がれた。
藤香澄元中尉と小日向奈央元少尉の手首、脚首をそれぞれ縛り合わせる。
そのまま東丸秀三郎警部と大谷彰浩警部が二人掛かって一人ずつ持ち上げて浴槽の中に降ろした。
女性工作員が虫が大量に入れられた水槽を運んで来る。プラスチックの板で蓋がされていた。
また藤香澄元中尉と小日向奈央元少尉に戦慄が奔る。
宇佐美伝吉警部補と三田園矢一警部補がその一つを持ち上げて小日向奈央元少尉を入れた浴槽の淵に逆さまに被せた。
そして一気に蓋をしていたプラスチックの板を抜き取る。
虫が一気に小日向奈央元少尉の躰になだれ落ちた。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
さすがに小日向奈央元少尉も強烈な悲鳴を上げてしまう。
「あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
サイレンの如く悲鳴は治まらない。
「どうですか。あなた方の潜水艦はどうやって唐津から食料を運ぶのですか」
大谷彰浩警部は無駄っと分かってながら態と詰るように聞く。
「ころせーーーーーーーーーーーーー。はやくころせーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
小日向奈央元少尉は狂ったように叫ぶ。
「ご希望でもそう簡単には殺しません」
東丸秀三郎警部はそう言いながら放水銃を持つ。
少し水圧を弱めにして小日向奈央元少尉の肩から躰に掛けて虫を洗い流す。
「お姉さんこれ養殖したカナブンだよ」
大谷彰浩警部はそう言って揶揄う。
「いくら養殖だって虫がたくさん躰這ったら誰でも堪えられないよ!!」
小日向奈央元少尉のは大谷彰浩警部に向かって怒りの限り叫ぶ。
「それじゃ白状しちゃいましょ」
大谷彰浩警部も哂いを浮かべて詰る。
「だからころせーーーーーーーーーーーーーーーー。早く殺せよーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
小日向奈央元少尉はまた強烈に叫ぶ。小日向奈央元少尉は特にこの連中が以前から嫌いである。
「そんな。こんな綺麗な躰。殺しちゃ詰まらないでしょう。生きている限り男を悦ばせる玩具ですよ」
大谷彰浩警部は完全に揶揄っている。
その間に東丸秀三郎警部は大方カナブンを洗い流してしまった。
気狂いにして病院に送るのは今回は宜しくない。
宇佐美伝吉警部補と三田園矢一警部補がもう一つの水槽を担ぎ上げた。
藤香澄元中尉の躰は微妙に震えている。
逆さまにして浴槽の淵に載せた。
そのまま置いておく。
東丸秀三郎警部が浴槽の横に座る。
「どうします。これが躰に落ちて来ますよ。潜水艦は何処から唐津に入りますか」
「やれよ」
藤香澄元中尉は膝を動かして水槽の蓋を蹴ろうとするが縛りでほとんど動かない。
女性工作員が蜜の入った瓶を持って来る。
東丸秀三郎警部がそれを藤香澄元中尉の躰に掛けてしまう。
そして水槽の蓋に成っていたプラスチックの板を引き抜く。
一挙に多量の黄金虫が藤香澄元中尉の躰になだれ落ちる。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
藤香澄元中尉も堪らずサイレンの様な悲鳴を上げてしまう。
黄金虫は藤香澄元中尉の躰を覆いつくして徘徊する。
「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
悲鳴のサイレンはなかなか治まらない。
「どうです。あっちの人辛いですよ。しゃべって助けてあげません」
大谷彰浩警部が小日向奈央元少尉を詰る。
小日向奈央元少尉は顔を叛けて無視してしまう。
だが東丸秀三郎警部は適度に諦めて放水銃を手にした。
水を掛けて肩から藤香澄元中尉の躰を洗ってしまう。
女性工作員が預かって来た真紀子からの寸志を配る。
「特別のお手当の方はもう振り込まれています。こちらは主席からの寸志でございます」
ここで終了らしい。
鄭淑徳少将の部下が迎えに来ていた。
翌朝。新青森。
小滝橋佳苗中尉が部下二名とヘリで當間五郎らを載せて娼国に向かう。
用意した弁当が配られた。
着いたら直ぐに開始である。
「昨日はもう少し粘っても良かったのでは」
當間五郎は態とそう質問する。
「帰ってしゃべらない方が良いのです。しゃべってしまったら吉丘らは奪還に来ません」
小滝橋佳苗中尉はうっかり真相を言ってしまった。
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