鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その二十六 娼帝國の夕嵐再び

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 そして右手の戒めだけ外す。
 「どうぞ。ビールを飲んでおしっこで痒い尿道を洗ってください」
 太刀川俊二は哂いながら言う。
 「・・・・・」
 小日向奈央元少尉は太刀川俊二を怒りの籠った眼で睨み返すがビールを手にした。洗うしかないのである。
 尿道口を剥き出しにされている。それでもそこから小水をどんどん流して洗って痒みを解消するしかない。
 残った夕嵐の面々を心底怒らせ焦らせるに最適な手段である。
 
 R国D市。ニューシティ中央棟最上階新天昇の間。
 仲居がミニ懐石を配膳していた。
 「なかなかいいじゃない」
 真紀子は今回の太刀川のやり方を褒める。
 「なかなかえげつない。吉丘らを怒り沸騰させるに貢献してくれている」
 湯野中も認めた。
 「痒みが治まった頃には急性アルコール中毒ですね」
 溝口明日香中佐は先を読んで哂う。
 「ゆっくり時間を掛けてやって貰えば良いのです。長いところはカット、早送りできます」
 葛城義和は小滝橋佳苗中尉を通してそう説明した。
 「それなら撮影中に襲うことは諦めるな。そして天昇の間に狙いを定めるか」
 湯野中も影武者を襲わせて捕らえる方に期待を懸ける。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 小日向奈央元少尉が先に放尿してしまった。
 山賀元一曹は次々と冷やした缶ビールを差し出す。
 小日向奈央元少尉も逢見由愛元少尉も膣に入れられたビールと飲むしかないビールでかなり酔いが進行していた。
 続いて逢見由愛元少尉も放尿してしまう。
 一回くらいの放尿では痒みは消えない。二人は飲み続けるしかなかった。
 
 唐津。吉丘蓮実元中尉らの潜水艦の発令所。
 洞窟の外に設置したアンテナから繋いで衛星の電波を傍受して機動部隊の様子を確認していた。
 「何か動きがありそうね」
 「まだ爆撃をするのかな」
 「うーーん。可能性はあるね」
 「哨戒機の出入りが激しいね。何を企んでいるのかな」
 「飛龍が全体の旗艦で天葛が指揮を執っている」
 藤香澄元中尉はそう分析する。
 田中一美元特務中尉の料理で飲みながらの会議である。
 「奈央たちはD市かCICの下よ。何とか突っ込めないかな」
 「CICの下は突っ込むのはさすがに難しいよ」
 「其処の可能性が高いかな」
 吉丘蓮実元中尉もそれを疑う。
 「ねえ。天昇の間に突っ込んでそっちに奴らを集中させてその間にCICの下に突っ込むのは」
 藤香澄元中尉はかなり苛立っていた。強引な作戦である。
 吉丘蓮実元中尉は腕組みをしてしまう。
 「夜間にランドセルドローンで五十階まで行けるのかな」
 黒田穂美元少尉はやや不安を感じた。
 「唐津の開発した人たちが試験してくれたからそれを信じましょう」
 吉丘蓮実元中尉は洞窟の天井まで上がって試している。
 「問題は井上と溝口よ」
 田川真琴元中尉はそっちが問題と言う。
 「発煙弾で何とかならないかな」
 浜田佳美元中尉は古い手を持ち出す。
 「それより天昇の間の南の窓。撃ち抜けないかな」
 中依美緒元少尉の状況を知らない提案である。
 「無理よ。五十ミリでも貫通しない」
 「その前に防空システムに引っ掛かる」
 吉丘蓮実元中尉に続いて田川真琴元中尉も否定した。
 機動部隊の動きも不穏。作戦が纏まるにもまだまだ時間が掛かりそうである。
 「テレビ」
 黒田穂美元少尉が気付いた。
 「今度は録画だって」
 「生放送で乗り込まれたからね。録画放送にしたのね。こうなったら益々未央たちの居場所が分からないね」
 「しかし作戦を変えたのかな。これまでは誘き寄せようとしていたよね」
 「犠牲者が十人を重く見たのでしょう」
 「あーーーーーーーーーーなによーーーーーーーーーーー。あいつらの小便に山芋混ぜて未央たちの膀胱に逆流させるのよ」
 「えーーーーーーーーーなんて酷いこと」
 全員の怒りが沸点に達した。
 「あれをビールをたくさん飲んでおしっこで洗えって。ゆるせないよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「それに膣にビール入れたから飲んだビールと合わせて物凄い急性アルコール中毒だよ」
 吉丘蓮実元中尉も二人の状況に驚愕する。
 
 娼国。CICビル四十二階の鉄格子。
 小日向奈央元少尉と逢見由愛元少尉は急性アルコール中毒で娼国の病院に搬送された。
 膀胱を消毒して点滴とバルーンカテーテルに排尿タンクを接続されて鉄格子の快復用に改造された部屋に戻されている。
 「由愛。大丈夫」
 小日向奈央元少尉が先に楽になって声を掛けた。
 「う、ううーーーーーーん。だいじょうぶうーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉は朦朧とした声で答える。
 かなりまだ重症である。
 「もう点滴外して水飲んだ方が良いよ」
 その時。看護婦とロボット兵が入って来た。
 「点滴を外してバルーンカテーテルを抜きますが。どうします」
 「お願いします」
 よく考えたら自分らで抜くのは大変である。
 バルーンカテーテルは中の水を針を付けない注射器の小さいもので抜かないと尿道から抜けない。
 「そのまま元の部屋に戻って頂きます」
 点滴だけ外されてバルーンカテーテルが付いたまま収監されていた部屋に戻された。
 中で看護婦がバルーンカテーテルを抜いてカギを絞めて出て行く。
 警備員がバスロープと下着、清涼飲料を搬入してくれた。
 「あいつ等一番酷いよ。自分らのしょんべんに山芋混ぜやがって」
 小日向奈央元少尉は二人だけになって怒りを吐き出す。
 「効いたね」
 逢見由愛元少尉も辛かったようである。
 清涼飲料を飲みながらベッドに横たわってしまう。
 「どうやら私達。自力で脱出するしかないね」
 「そうだよ。蓮実たちに私達が此処に収監されているとは分からないよ」
 「今日は全部R国の隊員だったね」
 「此処は娼国なのに」
 「何とか脱出方法を探るしかないよ」
 そのまま逢見由愛元少尉から眠ってしまった。
 
 対馬海峡。第二機動部隊飛龍の艦橋。
 哨戒機の離着艦が続いていた。
 「閣下。唐津から三十キロ圏から五十キロ圏迄何も発見されません」
 艦隊参謀の大佐が報告する。
 「イージス艦から特殊潜航艇を出しても哨戒機からソナー探索でも何も出ないか」
 「さらに六十キロ圏まで伸ばしますか」
 「やってみよう」
 天葛少将は何も出ないのが納得行かない。何かを見落としていると言う見解であった。
 既にコンパニオンは着いている。
 宴会の準備もできていた。
 だが幹部八人が飛龍の作戦室から動けない。
 「我々を除いて宴会始めろ」
 天葛少将は部下だけ開放する。大方はロボット兵が行うので影響はない。
 会議室で八人分空席のまま宴会が開始された。
 コンパニオンは人数分来ていたがハードコンパニオンは八井田マリー一人である。
 さらに空母四隻の艦長も席を立って作戦室に向かった。
 会議室には中佐以下だけである。
 大尉の徽章二人が八井田マリーに掛かった。
 「えーーーーーーー。今夜は大御所が居ないの」
 八井田マリーは自分を指名した天葛少将が居ないのに唖然としている。
 「大事な作戦会議だよ。俺たちがタップリ弄ってやる」
 大尉の徽章二人で全裸に剥いてしまう。
 八井田マリーは会議テーブルを外に出して中央に置かれた拷問椅子に大股開きで磔にされてしまった。
 料理は各自の横に小さなテーブルが置かれている。宴会場のお膳の代わりである。
 中尉の徽章が大型のクスコを持って来た。
 「今日はお前の膣の奥で爬虫類の餌付けショーだ」
 大尉の徽章がぽろっと言う。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやだよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーそんなのーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは驚愕の表情で叫ぶ。
 水のない水槽が三つ。中身はそれぞれ蛇、カメレオン、イグアナである。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめだよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。そんあのだめーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは泣き叫ぶ。
 「お前。ハードコンパニオンだろ。こんなの受けるの当然だろ」
 大尉の徽章は詰る口調で言う。
 「そんなーーーーーーーーーーーーー。きいくるちゃうよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーはごねた。
 「良いか。水槽に1.2.3と番号が書いてあるな。あっちのテーブルの上に伏せた紙コップにコインが一.二.三枚のいずれか入っている」
 大尉の徽章は無視して説明する。
 「え、ええーーーーーーーーーーーーーーーー。むりーーーーーーーーーー」
 八井田マリーはまだ首を振ってごねる。
 「当たったどれか一つの餌付けだ」
 「むりーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに首を振って拒絶してしまう。
 「選ばないと全部やるぞ!」
 大尉の徽章は強い口調になる。
 「だめーーーーーーーーーーーーーーーーー。むりーーーーーーーーーーーーーーーーーー。むりだよーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは泣き出してしまった。
 「それじゃ蛇イレポンだな」
 大尉の徽章が宣告する。
 「なにそれーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「蛇の頭がお〇〇んの代わりだ」
 「いやだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは半狂乱に叫ぶ。
 中尉の徽章がスネークフックで水槽から蛇を掴み取る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは顔を振って拒絶してしまう。
 大尉の徽章がクスコを膣に突っ込んでしまった。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーからさらに強烈な悲鳴が上がる。
 もう一人の大尉の徽章がケースの中からカナブンを掴む。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは遂に失禁してしまった。
 クスコの金属が差し込まれた上に押し上げられた尿道の亀裂から小水が飛び散る。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーーー」
 喚き続ける。
 中尉の徽章が八井田マリーの股間を拭いてクスコを抜く。
 八井田マリーは瞬間ほっとした。
 だが大尉の徽章が別のクスコを取り出す。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやだあーーーーーーーーーーーーーーーー。きがくるちゃうよーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは泣き喚く。
 それでも大尉の徽章はクスコを八井田マリーの膣に突っ込む。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは殆ど半狂乱である。
 「よーし。蛇は許してやる。お前のま〇この中に蜜を塗ってカメレオンの舌で舐めて貰おう」
 大尉の徽章はやんわり宣告した。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。それもむりだよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーはまだ拒絶する。生き物は苦手らしい。八井田マリーに限らず大方の女性はこうなる。
 それでも大尉の徽章はクスコで開いた膣の奥にスポイトで蜜を流し込む。
 「あーーーーーーーーーー。だめーーーーーー。だめーーーーーーー。だめーーーー。だめーーーーーーーーーー。だめ。だめ。だめーーーーーーーーー」
 八井田マリーはまた半狂乱になって泣き叫ぶ。
 中尉の徽章がカメレオンを抱きかかえて近寄る。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーからさらに強烈な悲鳴が上がった。
 中尉の徽章は構わず嗾ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーの悲鳴を聞きながらカメレオンの舌はクスコの奥に進入した。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 顔は強烈に破裂して大きな悲鳴を轟かせる。
 カメレオンの舌は粘膜の上の蜜を舐めまくった。
 「あーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーー」
 八井田マリーの悲鳴はサイレンの如く鳴り響く。
 一同はその光景を暫く愉しむ。
 カメレオンが舌を引いたところで中尉の徽章は水槽に戻した。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん。はあ。はあ。はあ。はあ」
 八井田マリーの荒い息遣いと震えは暫く治まらない。
 「どうだ。気が狂ってないだろ」
 大尉の徽章は簡単に言う。
 「だめだよーーーーーーーーーーーーーーー。きっと夢に出て来て散々魘されるよーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーはぽろぽろ涙を零す。
 「それじゃ次は三択だな」
 「えーーーーーーーーー」
 八井田マリーは完全に疲弊していた。
 「誰か案はないか」
 何と大尉の徽章は何も考えてなかったのである。
 大方がコンパニオンの躰を弄って濃厚に唇を貪っていた。
 八井田マリーの強烈な悲鳴で熱くなってコンパニオンの女の奥を弄って興奮度を満喫する。
 コンパニオンらはこのあと将校の部屋で抱かれて為されるがままである。それでも一般の女性が献身婦のみの稼ぎより収入になる。
 だが八井田マリーはその倍以上になっていた。
 
 飛龍の作戦室。
 「閣下。何も掴めませんね」
 「・・・・・」
 天葛少将は腕組みをしたままである。
 「何か見落としていませんかね」
 飛龍の艦長は納得できない。
 「唐津近海の海は浅い。唐津に近付けば発見できる。海を船で運んだ形跡はない」
 天葛少将も飛龍の艦長の見解の通りと思う。そしてなんとしても解明したい。
 「元日本の排他的経済水域の外まで潜水艦が海底洞窟を航行するとは思えません」
 「さすがに日本の排他的経済水域の中に中国と雖も基地を作ったとは思えません」
 天葛少将の参謀も角谷少将も迷いの意見しかない。
 「やはり自然に存在する出口ですか」
 飛龍の艦長は考えながら前言を撤回する。
 「明日。もう一回やり直そう」
 天葛少将はそう結論を出した。
 一同は会議室に合流せずコンパニオンを作戦室に呼ぶ。料理もロボット兵に運ばせる。
 飲み、食べながらも会議から頭が離れない。
 コンパニオンは呼ばれても酌をするだけである。
 「とにかく我々がフランスの潜水艦に遭遇してからずっと解決せずに今日まで来ています。我々が一番何も果たしていません」
 天葛少将の艦隊参謀は自分らの不甲斐なさを恥じている。
 対馬も壱岐島も調査したが何もなかった。
 「ラドルフマレカル少将の海底艦隊が南の島を襲った潜水艦が戻って来るタイミングで海底を見張っていたのですよね」
 第七機動部隊の長官角谷少将である。
 「いくら海底で聴音器を聴き耳立てていても奴らも小型潜航艇で前路警戒している。小型潜航艇は航行音を出さない」
 第七機動部隊の艦隊参謀の大佐は見張っていても完全とは言えないと言う。
 
 唐津。吉丘蓮実元中尉らの潜水艦。
 「機動部隊の動きが止まったよ」
 「いま出るしかないよ」
 吉丘蓮実元中尉は出発を決断した。
 ベルナール中佐も続いて出港する。
 エドガール大佐は吉丘蓮実元中尉らの艦に同乗した。
 目標は天昇の間とCICの下と思われる小日向奈央元少尉らの鉄格子である。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間。
 カウンターは出されていたが仲居が出入りして刺身などを運んでいた。
 「上野愛菜海軍大尉。入ります」
 呼んだのは葛城義和である。
 L字カウンターの窓際に通された。
 「潜水艦が海上に一時出すアンテナを発見してもらいたいのです」
 葛城義和は無人機やロボット操縦では難しいことを依頼する。
 パイロットが乗った飛行隊は上野愛菜海軍大尉以下十五名の隊員だけである。
 「空軍基地からですか」
 「航続距離的に索敵時間が足りないか」
 「イージス艦一隻あれば充電はできますが」
 「空母が居た方が良いのね」
 真紀子が横から確認した。
 「できましたら」
 上野愛菜海軍大尉は数日かかると見ている。
 真紀子は天葛少将に連絡を取った。
 第七機動部隊の新鋭艦神龍がイージス艦初月と冬月に護られて娼国沿岸に向かう。
 娼国に接近する手前の海上を超低空で索敵を続けた。
 昼間なら潜望鏡深度に上がって来れば水の中にその姿が確認できるはずである。夜間は難しい。
 昼夜八機ずつ交代で行う。
 上野愛菜海軍大尉は神龍に搭載の哨戒機を使って夜間は海中にソナーブイを垂らして索敵を行った。
 
 川越。中本克己元大佐の部屋。
 早くも小滝橋佳苗中尉がやって来た。
 「北嶋主席がお呼びです」
 「うん」
 「明日の十五時に管理棟の屋上で。その日はD市に一泊していただきます」
 中本克己は直ぐにラウンジに向かった。
 
 R国D市。黒田美優らとはやや離れた鉄格子。
 黒田美優はまだ病院である。
 じっくりインターン訓練に女躰を使われていた。
 舛田警視正が入って来る。
 その鉄格子には永井美幸受刑者が移送されていた。献身婦で嫌な客に当たって金玉を蹴った傷害罪である。
 公開拷問刑が科された。
 「明日。執行します。いいわね」
 舛田警視正が宣告する。
 「はっ。はあ」
 永井美幸は舛田警視正を見て驚愕の表情になってしまう。
 既に三十歳。落ち着いた大人の表情の女である。
 恐ろしいことになってしまった全部のシティに自分の恥ずかしい姿が放映されてしまう。
 そこまでのことはないと思っていた。
 その後から三田園矢一警部補とロボット警官が入って来る。
 全裸にして身体検査を行う。
 警備員がバスロープと下着を搬入した。
 浴槽とトイレも設置される。
 その後で警備員が夕食を搬入した。
 永井美幸は内容の豪華さにやや驚く。
 だが翌日を考えると食べるどころではない。
 警備員はそれを考慮して生ビールも搬入してくれた。
 永井美幸は男の強引な行為に堪えられなかったのである。
 明るい部屋で男の手で女の部分を広げられるなどあり得ない。そんな女であった。
 永井美幸は強く拒絶する。男の客は強引に押さえつけて来た。
 弾みで蹴り飛ばしてしまう。
 永井美幸はBクラス。配給のチケットではない。金も払っていたのである。
 男は管理事務所に連絡した。
 警部補が入って来て直ぐに逮捕されてしまう。そのままジェットヘリで此処に送り込まれた。
 行き成り公開拷問刑が言い渡される。
 簡易裁判でAIが言い渡すだけである。




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