鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その二十六 娼帝國の夕嵐再び

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 将校らが会議テーブルを端に寄せて拷問椅子を運び込む。
 八井田マリーは自分でスーツを脱いで下着も取る。
 全裸になって自分で拷問椅子に乗ってしまう。
 中尉の徽章が二人で手首をそれぞれ肘掛けに縛り膝と脚首を脚乗せ部分に縛り付ける。
 完全に百五十度全開の大股開きである。
 少尉の徽章が二人加わって四人で女の部分を広げてしまう。緋色の内側が広がる。
 大尉の徽章が小型のカメラでスクリーンに映し出す。
 スクリーンが八井田マリーの真後ろと正面に設置されていた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。そんなに拡大したらはずかしいよーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは顔を逸らせて恥ずかしさを訴える。
 「お前ハードコンパニオンだろ」
 天葛少将が素見す。
 「それだってーーー。大勢でこんなに拡大したら」
 八井田マリーの表情は恥ずかしさに崩れている。
 天葛少将はこの表情が愉しみである。
 そして両方の人差し指をL字にして左右に引っ張る合図をする。
 四人の指先が八井田マリーの膣口に進入した。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーあはあは、ああーーーーーーーーーーーーーーん」
 八井田マリーは大口を破裂させて叫ぶ。
 「奥の真っ赤な子宮頸部がくっきりだぞ」
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーん。はずかしすぎるよーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは藻掻きながら顔を振る。
 「さあ。今日は酔わせてしまうぞ」
 大尉の徽章が拷問椅子のハンドルを回して後ろに倒す。
 「えーーーーーーーー。なにするのーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは怯える。頭が平行に寝かされ股間は斜め上に向いてしまう。
 大尉の徽章はクスコを手にしていた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。まだひろげるのーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは恥ずかしさに火照っている。
 「お前。ハードコンパニオンだぞ。そういうサービスする仕事だろ!」
 天葛少将はふざけながら檄を飛ばす。
 「だってーー。二人だけで見せるのだよーー」
 「順番に十人の客に着いたら十人に恥ずかしいところ見られるぞ」
 「そうだけどーーーーーーーーーーー。こんなのはずかしいよーーー」
 大尉の徽章が持つカメラでクスコの奥がスクリーンに投影されていた。
 指で広げたのとは違う見え方である。
 「さあ。ビール入れるぞ」
 天葛少将が宣告する。
 「そんな。夕嵐の拷問になっちゃうよ」
 「あれはウオッカが混ざっているの」
 大尉の徽章は冷やしてない缶ビールをクスコに流し込む。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーん。酔っぱらちゃう」
 八井田マリーは既に泣き悲鳴である。
 小柄で小顔でも柔らかみのある美人顔。
 泣き悲鳴が実に可愛い。
 「酔っぱらったら気持ち良くしてやる。逝き顔をたっぷり晒したら徐々に覚める」
 天葛少将はたっぷり一夜愉しむ目算である。
 「あ、ああーーーーーーーん。早く出してよーーーーーーーーー」
 八井田マリーは堪らず訴える。酔いたくはない。
 将校らがイルリガードルスタンドを立てて利尿剤を点滴でセットする。
 そして八井田マリーからクスコが外されて尿道の亀裂にカテーテルが差し込まれた。
 中に入ったビールは僅か少量しか流れ出てない。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーー。中に残っているよーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーー」
 さらに泣き悲鳴になる。
 少尉の徽章二人と中尉の徽章二人がローターを手にしていた。
 それをクスコを抜いた膣に一人ずつ突っ込む。
 「いやあ。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 八井田マリーはまたごねる。
 三個まで入れてしまう。ビールがやや流れ出た。
 最後の一人は尿道カテーテルの刺さったその上部に半分剥けたクリトリスに当ててしまう。一気にスイッチが入る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは大口を破裂させて叫ぶ。
 アルコールはさらに拡散されて効く。そして激しい官能に堕ちて行くのである。平佐和の趣味が此処にも蔓延していた。
 
 吉丘蓮実元中尉らの潜水艦の発令所。
 唐津で製造した地ビールの様な物で乾杯していた。
 水中通話機でフランスの艦からスナイパーをこっちの艦に移すと連絡が入る。
 田川真琴元中尉が小型潜航艇で迎えに行く。
 ディオン中尉とダミアン大尉が移って来た。
 スナイパーはディオン中尉である。
 明日の夜は舛田警視正の番組が始まって直ぐ突っ込む。
 フランスの艦からの雷撃は2時5分と決めてあった。
 娼国まではまだ二十時間近く掛かる。
 
 翌朝。帯広。管理棟屋上。
 小滝橋佳苗中尉が田村祥司警察庁長官らを迎えに来た。
 舛田警視正も一緒である。
 田村祥司警察庁長官が連れて来たのはロボット警官の動員で退役した巡査長、巡査部長である。
 
 対馬海峡。第二機動部隊蒼龍の会議室。
 八井田マリーは急性アルコール中毒の状態で散々責められて失神したまま朝を迎えた。
 中毒状態は去ったがまだ躰は気怠い。
 天葛少将らが起きて来た。
 「さあ。まだ躰が重いだろ。もっと気持ち良くなろう」
 天葛少将はまだ弄る心算である。
 将校らがドリルバイブを持ち出していた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーそれーーーーーーーーーーー。漏らしちゃったんだよ」
 八井田マリーはドリルバイブを見て拒絶する。
 「お前昨夜たくさん漏らしただろ。下の壺にいっぱい溜まっているぞ」
 天葛少将は壺を掲げて詰る。
 「それはーーーーーーーーーーー。利尿剤とこの管だよ」
 八井田マリーはお漏らしではないと主張。そして拒絶表情である。
 「どうであれあのお漏らしがもう一回見たいのだよ」
 天葛少将は強硬になる。
 「いやああーーーーーーーーーー。みんなお〇〇〇ん出せばいいじゃない」
 八井田マリーはそっちに逃げたい目論見である。それを受け入れることに躊躇いはない。
 「はっはっはは。それには囲いをしないとできない。昔の日本のストリップ劇場の生板ショーではないのだ」
 天葛少将の若いころの話である。
 大尉の徽章がドリルバイブにローションを多量に塗って準備していた。
 「やだあーーーーーーーーー。お○○〇んが良いよーーーー」
 八井田マリーはまだごねる。
 「これ受け入れないともっと太いの持って来るぞ」
 天葛少将はさらに強硬に出る。
 既にカテーテルも点滴も外されていた。もう直の排泄しかない。
 「さあ。迎え酒だ」
 少尉の徽章が冷えた生ビールを持って来る。
 八井田マリーは躊躇うが飲んでしまう。
 その方が楽になると知っている。
 そして大尉の徽章の手でドリルバイブが挿入された。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 八井田マリーは藻掻くが確り挿入されてしまう。
 「がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 躰を硬くして強烈に藻掻く。
 そして直ぐに上り詰めてしまう。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 八井田マリーは拷問椅子から躰を迫り上げて固まる。そして強烈に弾けた。
 「あふぁあーーーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ」
 何回も上り詰める。
 その方が急性アルコール中毒から逃れられるからである。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 遂に失禁尿を噴き上げてしまった。
 会議室全員から拍手が沸く。
 八井田マリーはようやく入浴が許された。
 既にロボット水兵が昼食の準備に掛かっている。
 敵が現れないので機動部隊は指揮が緩みつつあった。もうじき指揮は生方少将の第三機動部隊に交代である。
 
 小滝橋佳苗中尉が操縦するジェットヘリは娼国南の島五号棟の屋上に着いた。
 天昇の間でも昼食が終わっている。
 既に真紀子と葛城義和が四階の拷問部屋に待っていた。
 田村祥司警察庁長官と四人の部下を四階に残して舛田警視正と工作員四人が鉄格子に向かう。
 藤香澄元中尉も小日向奈央元少尉も舛田警視正を見て戦慄が奔る。
 やはり恐怖である。
 「主席もやり方を変えたのね。毎日入院させない程度に責める。向こうは心配で堪らないわね」
 舛田警視正は態と状況を突き付ける。
 「・・・・・」
 二人は何も答えようがない。
 四階に入って真紀子は何も言わなかった。舛田警視正に総て条件は提示されている。
 田村祥司警察庁長官は離れたシートに座ったままである。
 池上元巡査部長以下三名が立ち上がった。
 残間元巡査長と細野元巡査長が小日向奈央元少尉を全裸に剥く。
 そのまま高手小手に縛ってしまう。
 池上元巡査部長と岩佐元巡査長が藤香澄元中尉に掛かる。
 その間に女性工作員が三角木馬を二台用意した。
 何故か頂点は一センチくらい金属で平らになっている。
 高手小手に縛った後ろの縛り目にフックを付けた。それに天井から下がった滑車のフックを下げて引っ掛ける。
 残間元巡査長と細野元巡査長が小日向奈央元少尉の膝を片方ずつ抱えて持ち上げ池上元巡査部長が滑車の縄を引き上げ始めた。
 三角木馬を跨がせて乗せるだけである。
 その間に細野元巡査長が膣にローターを二つ入れてしまう。線は繋がってない。無線で操作も充電もする。
 ローターを二つ小日向奈央元少尉の膣に呑ませたまま三角木馬の頂点に乗せてしまう。
 一メートル四方の鉄板に立てた高さ一メートルくらいのアームに底辺の幅二十。高さ二十。奥行き一メートルの鞍が乗っている。
 小日向奈央元少尉は天井から縄で吊るされてその鞍を跨ぐ状態である。
 脚は床に着かない。
 「うう。・・・・・うう。・・・・・ぐう。うう」
 膣の中では二個のローターが暴れている。
 続いて藤香澄元中尉も同じように吊るして三角木馬を跨がせた。
 二人は三角木馬の鞍を内腿で掴むことになる。掴まなくても倒れたりはしないが安定が悪い。
 二人はローターの責めに表情を崩して呻き続けた。
 舛田警視正が細野元巡査長と残間元巡査長にスタンガンを渡す。
 二人はそれを三角木馬の頂点の金属部に当てる。
 「ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「ぐがあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉から順に悲鳴を上げた。
 容赦なくスタンガンを押し付ける。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の表情は強烈に軋み大口を破裂させる。そしてローターの責めに藻掻く。
 舛田警視正は水分補給用の生ビールにストローを差して待つ。
 「いい。ローターの責めで登り掛けたところを狙って」
 そしてタイミングを指示する。
 小日向奈央元少尉の腰は微妙に揺れていた。
 「ぐふうーーーーーーーーー。ああ。・・・・・ああ」
 小日向奈央元少尉は太腿で三角木馬の側面を掴んで膣内のローターの猛攻撃に堪え続ける。
 舛田警視正は態と藤香澄元中尉のローターを止めていた。
 「あーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーうぐううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ローター二つは効く。
 そして空中で三角木馬を内腿で挟めば膣にも力は入る。
 「今よ」
 舛田警視正が号令した。
 残間元巡査長が三角木馬の頂点の金属にスタンガンを当てる。
 「ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぎやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の躰が強烈に震撼した。
 「あふぁああーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。ああ。ああ。ああ。ぐふぁあーーー。ああ。ああ。ああ。あはあーーーーーーー。ああ。ああ」
 暫く三角木馬の上で上半身を強く捩って悶え続ける。
 「あーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーん。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 小日向奈央元少尉は暫く荒い息遣いを続けた。
 舛田警視正が近付く。
 「ねえ。気持ち良かったでしょう」
 ねっちりとした口調で確認する。
 「ああ。そうだよ。あんなことされたらズタズタに気持ち良いよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。逝ったよーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は怒りの限り開き直った。
 「ふふぁあっふぁっふぁ。ざまあないわね。いい顔よ」
 舛田警視正は嘲る。
 「好きなだけやったら。いくらでも逝ってやるよ」
 小日向奈央元少尉は完全に開き直った。
 「ふふ。次はこっちよ」
 舛田警視正は藤香澄元中尉を指さす。
 そしてローターのスイッチを入れた。
 「あはあ。ああ。ああ。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉もローター二つに堪えられない。膝の手前の内股で三角木馬の両側面を挟んでいる。
 膣の力も入ってしまう。
 「あは。ああ。あはあ。ああ。・・・・・あーーーはああーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 藤香澄元中尉も悶え藻掻く。
 「いいよ」
 今度は細野元巡査長が三角木馬の頂点の金属にスタンガンを当てた。
 「がふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉の躰は強烈に弾けて強く捩る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 躰は強く震撼し続けた。
 こっちにも舛田警視正が近付く。
 「ねえ。オナニーより気持ち良かったでしょう」
 馬鹿にするように詰る。
 「どうぞ。もっとやって下さい」
 藤香澄元中尉も開き直った。
 「ふっふっふっふ。いいわね。失神するまで逝かせたら傷にならないように平らなスパンキングね」
 舛田警視正は四人の元下級警察官に言う。
 そして一気にローターのスイッチを入れる。
 もう二人は遠慮なく逝き声を上げてしまう。
 舛田警視正は温くなった生ビールを捨てて新たに注がせる。そして適度なタイミングで飲ませた。
 状況から受け入れるしかない。
 細野元巡査長と残間元巡査長はそれぞれ適度にスタンガンを使う。
 藤香澄元中尉も小日向奈央元少尉もなかなか失神はしない。
 三角木馬の頂点は膣液が流れ出て側面まで濡れていた。
 藤香澄元中尉は三角木馬を跨いだ内腿で股間を捩る。そして行き声を上げ続けた。
 池上元巡査部長が先端が四角い革のスパンキングになった鞭を構える。
 細野元巡査長がスタンガンを当てるタイミングで乳房を鞭の四角い平面で叩いた。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴を上げて躰を強く震撼させる。
 そして遂に失禁してしまった。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 それでも悶え続ける。
 舛田警視正がタイミングを計らって勧めるので三杯も飲んでしまった。
 藤香澄元中尉は殺さない病院送りにしないならどうにでもなれである。
 真紀子が舛田警視正に近寄る。
 「ねえ。これ相当に気持ちいいいよね」
 「はい」
 舛田警視正はきっぱり答えた。
 「最近ソフトMだけ受ける子は増えたようよ」
 「そうですね。少し贅沢のできる収入は欲しいですからね。これで気持ち良くなることも理解できます」
 「いいよ。もっと続けて」
 「はい」
 さらに真紀子は藤香澄元中尉に近寄る。
 「ねえ。最高に気持ち良かったでしょう」
 真紀子は真顔で声を掛けた。
 自分を殺しに来たテロリスト思想犯である。そして娼帝國の裏切り者。本来の独裁権力者なら射殺している。
 それを余裕綽々虐め続けるのが真紀子と葛城義和の目論見である。
 「ええ。死ぬほど気持ち良かったです」
 藤香澄元中尉はここまで逝ってしまって嘘をついても無駄だと判っている。堂々と開き直った。
 「そ。まだ行けるわね」
 「はい。ビールも」
 真紀子は女性工作員に合図する。
 
 吉丘蓮実元中尉らの潜水艦の発令所。
 田中一美元特務中尉が食事の他にビールをディオン中尉とダミアン大尉に勧めたがディオン中尉は目測が狂うと断った。
 「この南の擂鉢の上から五号棟の屋上までの距離は」
 ディオン中尉が確認する。
 「約八百です」
 「向こうの狙撃も難しいな」
 「いいえ」
 「なに」
 「津島は人質を押さえたままの籠城者をその距離で人質に危害を加えないで射殺しました」
 田川真琴元中尉がきっぱり答えた。
 「かなり銃の性能が上がったか」
 「いいえ。十九年前のことです」
 これも田川真琴元中尉がきっぱり答える。
 「ううん」
 ディオン中尉は考え込む。
 「私の小型ロケットと相乗効果で行こう。やることは援護射撃だ」
 ダミアン大尉が妥協案を出した。
 「そうだな。命中はしなくて良いのだな」
 こっちは何とか収まったようである。
 吉丘蓮実元中尉らは娼帝國の放送を見て怒り沸騰していた。
 「香澄も奈央も大丈夫とメッセージを送っているのかな」
 中依美緒元少尉は二人のメッセージと受け取っている。
 「そうでも許せないよ。とことん屈辱を演出したいのよ」
 吉丘蓮実元中尉は真紀子にとことん怒りが沸騰していた。
 「これって国内に影響しないの」
 浜田佳美元中尉は国民の怒りを買わないのかと言う。
 「今の国内なら逆よ。核戦争前の日本なら私達のように怒るけど。寧ろ女の性の深さを教えただけよ」
 「それじゃ奈央たちの判断は間違っていたの」
 「間違ってないよ。あれでは否定しても見ている女性にも嘘と見破られるよ。無駄な抵抗をしないだけよ」
 吉丘蓮実元中尉の声はさらに怒りに震える。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 藤香澄元中尉と小日向奈央元少尉は完全にダウンして一階の鉄格子に担架で戻された。
 溝口明日香中佐が唐津を見張るチームからの情報を報告する。
 てんとう虫に見せかけたカメラアイの映像から鋳物の鋳造が確認された。金型の製造も確認されている。
 「何を作っているかは分からないな」
 湯野中はそれを知りたい。
 「一部は農機具です。耕作車両の部品もあります」
 「そんなら自給自足の範囲ではないか」
 湯野中は問題ないと言う。
 「でも銃も作れないとは言えません」
 溝口明日香中佐は危険はあると主張する。
 「ならばどうすれば良い」
 「見張りを続けさせます」
 「だが唐津で銃を作ってそんなに威力が発揮するか」
 「潜水艦ごと対ロボット銃の他に幾つか奪われています」
 「それを分解して製造すると言うことですね」
 葛城義和もやや考える。
 「そうです」
 「強化して見張りを続けていただきましょう」
 葛城義和も現状それ以上は言えない。
 「あしたはどうする」
 真紀子は今度はそっちでと言わんばかりである。




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