鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その二十六 娼帝國の夕嵐再び

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 確かに蹴ったのは不味かった。だが女性の権利は江戸時代に戻ったと思う。いやそれより酷い。
 この国で献身婦は義務である。
 そうでなければやってない。衣食住は国が保障している。だが自分で職業を開発しない限り核戦争前の日本のような就業はない。
 この国から出れば人外魔境である。
 仕方なく従っていた。刑があまりにも理不尽だと思う。蹴ったと言っても潰したわけではない。
 風俗店でそんなトラブルがあっても表沙汰にはしないと思う。昔の日本で暴力沙汰でも普通の喧嘩なら罰金刑程度である。
 あんな姿が公開されたらラウンジで食事などできない。
 スーパーでこそこそ買い物をして自炊しかないと思う。
 酷い見せ締めである。
 
 翌朝未明。
 空母神龍に哨戒機が着艦する。人が操縦する機材がこの艦に着艦するのは初めてである。
 「天野中尉以下七名戻りました。ソナーには潜水艦の反応なしです」
 分隊士が報告した。
 払暁を待って上野大尉以下七機がF18で発艦する。見かけはF18だが中身は全く違う機材である。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間。
 まだ葛城義和と溝口明日香中佐。警護の隊員が四人だけである。井上貴江中佐は仮眠を取っている。
 「まだ索敵の成果はないですね」
 「奴らは機動部隊の位置を衛星の電波から傍受する。そして放送内容は必ず確認している。どこかで見つかる」
 「発見して撃沈します」
 「拿捕したいが無理だろう。北嶋は承知した」
 「総統は」
 「北嶋が承知すればそれほど固執してはいない。被害が大きすぎる」
 「そうですね」
 溝口明日香中佐もその方が良いと考えていた。
 
 R国D市。黒田美優らとはやや離れた鉄格子。
 三田園矢一警部補とロボット警官二体が永井美幸を迎えに入って来る。
 バスロープとショーツだけの永井美幸は慌てて胸を隠す。
 三田園矢一警部補がスーツとブラを投げ込む。
 「着替えろ。見ている前でだ」
 容赦のない命令である。
 永井美幸は瞬間三田園矢一警部補を睨み返した。
 これは永井美幸がさらにハードな責めに追い込まれる結果となってしまう。
 スタジオには舛田警視正と宇佐美伝吉警部補が待っていた。
 「今夜は特別公開です。この女。永井美幸は公開拷問刑を宣告されました。献身婦で客の態度が気に入らないと金蹴りをしました」
 舛田警視正が解説する。
 三田園矢一警部補と宇佐美伝吉警部補が二人掛かって永井美幸を脱がしに掛かった。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 正面からカメラが撮影している。生放送と判って猛然と藻掻く。
 舛田警視正が近寄ってビンタする。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永井美幸は悲鳴と共に舛田警視正を睨み返す。
 「反抗するとさらに重い刑になるよ」
 舛田警視正は強い口調である。
 「あーーーーーーーーーーーーあはん。あはん。あはん」
 永井美幸はいい年して泣き崩れてしまう。
 「あんたはね。男がお〇〇こを広げようとしたら金蹴りしたのよ。だから此処で女の総てを晒し者にするのよ。みんな録画撮って隠すものはなくなるよ」
 舛田警視正は容赦なくきっちり宣告する。
 「姉ちゃん。此処で抵抗したら街から追放だよ。もう動物も虫も駆除されて生態系は綺麗になっている。危険もないが食べ物もない」
 宇佐美伝吉警部補が忠告した。
 「ああ」
 永井美幸は追い詰められて涙を浮かべる。
 二人は容赦なく永井美幸を全裸に剥いてしまう。
 「あーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーー」
 永井美幸は恥ずかしさに震えながら床に身を伏せる。
 二人で持ち上げて拷問椅子に乗せてしまう。
 先に腰をベルトで押さえて腕を背凭れの後ろに回して手首を互い違いに縛り合わせる。
 二人で脚を左右から持ち上げた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永井美幸は一気に大股開きにされて悲鳴を上げる。
 二人は膝を拷問椅子の脚乗せ部分に縄で固定してしまう。
 そして左右のハンドルを回して開脚を最大に広げた。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永井美幸は泣きそうな声の悲鳴である。
 さらに上下のハンドルを回して腰を高くした。
 女の部分のすぐ後ろに顔が来て内腿の直ぐ上に乳首が見える。
 その姿は正面のモニターにも映され永井美幸がどんな姿を放映されているかを示していた。
 「いやあ。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 三十を超えたきりりとした大人の女の表情が少女の様に崩れる。
 そして二十歳そこそこの女の悲鳴である。
 ラウンジの男性客らは食い入るように見る。女性もそれなりに笑みを浮かべて見ていた。
 三田園矢一警部補と宇佐美伝吉警部補が両側から永井美幸の女の部分を開く。
 「あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 永井美幸の悲鳴はサイレンの如くスタジオに響いた。
 「これだけじゃないのよ。女の性を総て晒して貰うよ」
 舛田警視正が女の怖さを滲みだして宣告する。
 「・・・・・」
 永井美幸は驚愕した表情で見返す。
 「でもたくさん指名が付いて稼げるかもね。もう普通のラウンジで食事したらプライベートで遊びたい男がたくさん寄って来るわね」
 舛田警視正は稼いで自前で生活するしかないと言っているのである。
 二人はさらに強固に永井美幸の女の部分を広げる。
 「あーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永井美幸の恥ずかしさの極致から漏らす息遣いが拡声されて流されていた。
 小陰唇そのものは裏側まで深紅だが内部は膣口も尿道の亀裂も透明感のある白い粘膜である。
 「ねえ。貴女のお〇〇こ綺麗で生々しい特徴があるわね」
 舛田警視正は言葉を極めて評価した。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永井美幸は恥ずかしさに崩れ切った表情である。
 「今日は朝から念入りに洗ったようですね。もっとお〇〇この奥の奥まで公開しましょう」
 三田園矢一警部補はそう言ってクスコを翳した。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永井美幸は強烈に叫んで拒絶する。
 三田園矢一警部補は構わず膣に突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永井美幸はさらに強烈な悲鳴を上げた。
 三田園矢一警部補は螺子を回して奥を広げる。奥の子宮口がモニターに拡大されて露になってゆく。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
永井美幸はまたサイレンの如く悲鳴を上げ続けた。
 また舛田警視正が近寄ってビンタする。
 「煩いな。まだ序の口だよ。これから浣腸して二穴責めで散々逝き顔を全シティに晒して貰うんだよ」
 そしてさらなる屈辱を宣告した。
 宇佐美伝吉警部補がロングスプーンで膣の奥の汚れを掬い出す。かなり中まで入念に洗ったようで僅かな滑りが取れただけである。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永井美幸は堪らない恥ずかしさに息遣いを漏らした。
 イルリガードルスタンドが運び込まれる。栄養ボトルタンクにグリセリンを入れて腸カテーテルが接続された。
 宇佐美伝吉警部補が腸カテーテルの先端を永井美幸のアナルに突っ込む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 永井美幸はグリセリンが直腸に進入しただけで悲鳴を漏らしてしまう。
 「暫く休憩ね」
 舛田警視正はスタッフにビールを要求した。
 
 スールー海。
 吉丘蓮実元中尉らの潜水艦は海上にアンテナを上げて放送と衛星の電波を傍受する。
 定期的な行動であった。
 「哨戒機接近」
 直ぐにアンテナを下げて深々度に降下する。
 
 橋爪少尉はアンテナを見逃してない。
 哨戒機も一気に海面に降下した。
 海中にソナーブイを落として海中誘導ミサイルを投下する。
 スクリュー音を追うタイプではない。
 哨戒機から投下したソナーブイで誘導する。
 
 「ミサイルが投下された」
 聴音器を付けていた藤香澄元中尉が叫ぶ。
 潜水艦は全速で逃げる。
 「海面のソナーブイから誘導している。デコイを撃っても駄目よ」
 今度は田川真琴元中尉が叫ぶ。
 「防御ロケットで迎撃よ」
 吉丘蓮実元中尉の判断である。
 潜水艦はミサイルを迎撃して直ぐに着底した。
 その間に後方から接近していたベルナール中佐の艦が対空ミサイルを放つ。
 ミサイルは哨戒機を迎撃した。
 
 橋爪少尉は脱出する。
 直ぐに空母神龍から救難ヘリが向かう。
 
 その間に二隻の潜水艦はこの海域を離れる。
 「あの哨戒機。人が乗っていたのかな」
 吉丘蓮実元中尉は無人機ではないような気がした。
 「そう言えば南の空軍基地に一個中隊だけ元日本の自衛隊から来た女性パイロットの部隊が居たよ」
 田川真琴元中尉はそんな情報を得ていたのを思い出す。
 「だったら相当に警戒しないとね」
 吉丘蓮実元中尉は事態を重く見た。
 「どうする」
 「一旦娼国の西側に逃れましょう」
 そしてエドガール大佐が水中通話機でベルナール中佐に針路を告げる。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間。
 夕食が終わってカウンターにつまみと酒だけである。
 「発見して攻撃したけど逃げられて逆に被弾したよ」
 真紀子が報告を見て伝達した。
 モニターは空母神龍と繋がっている。
 艦長、副長、将校二名が乗艦していた。状況報告は上野愛菜海軍大尉からである。
 「ソナーブイを投下してミサイルを誘導していたところをもう一隻に攻撃されたのですね」
 葛城義和が代わって確認する。
 「そうです。ミサイルは海中で迎撃されて吉丘蓮実元中尉らの艦は逃げてしまいました」
 「撃墜された搭乗員は」
 葛城義和は被害を増やしたくない。
 「橋爪少尉はソナーブイを投下していて回避できませんでしたが脱出して救難ヘリが向かっています」
 「見失ったと言うことですね」
 「はい。索敵範囲が広がりました」
 上野愛菜海軍大尉は失敗に責任はないと思っている。
 「そうですね。警戒してこれまで以上に裏をかいてきますね」
 葛城義和も難しい作戦で発見できただけでも成果と見ていた。
 「私は隊員一人に無人機ではなくロボット操縦の機を五機付けて索敵範囲を広げようと思います」
 上野愛菜海軍大尉の挽回策である。
 「良いと思います」
 葛城義和は納得した。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 永井美幸は拷問椅子に大股開きのままである。
 グリセリン浣腸で繋がった便を排出する恥ずかしすぎる姿も晒してしまっていた。
 そして剃毛も行われ永井美幸のドテは既に無毛状態である。
 躰の皮膚は白く肌理が細かい。そしてドテの下から大陰唇の周りの皮膚の紅が濃く女の部分が周りの白い肌に際立つ。
 「いい。この女はおしっこ出せと言っても絶対に出さないからクリとGスポットとアナルを一気に責めて失禁させて」
 舛田警視正は三田園矢一警部補と宇佐美伝吉警部補に要求する。
 そして自ら膣にもう一回クスコを横向きに挿入して螺子を回して膣天井部を露に広げてしまう。
 「あら。貴女。膣の中側まで白く透明感がるのね。へえなかなか綺麗なお〇〇こよ」
 発見したように言う。
 確かに特徴のある女の部分である。
 「・・・・・」
 永井美幸は恥ずかしさに震えるだけで言葉が出ない。
 舛田警視正は三田園矢一警部補に電動歯ブラシの先端がマイクロロータになったアイテムを渡す。
 「何ですかこれは」
 三田園矢一警部補は指で責める心算でいた。仕方なくそれを受け取る。
 「帯広の元公務員が作ったの」
 舛田警視正はまあいいじゃないと哂っていた。
 宇佐美伝吉警部補がアナルバイブを受け取って拷問椅子の正面に座る。下からカメラを妨げずアナルを責める態勢である。
 三田園矢一警部補は大股開きの右の太腿の向こう側から体を太腿の上に倒して太腿に片手を着いてクスコの中をマイクロローターで責める態勢になる。
 クスコの中は正面のモニターに拡大されていた。
 そして舛田警視正は女性スタッフを一人捕まえて普通のローターを渡す。
 「これでクリをじっくり責めて」
 そう言って左の太腿の向こう側に立たせる。
 「・・・・・」
 永井美幸は恐怖に凍った表情で周りを見回す。
 「さあ。行くよ」
 舛田警視正は号令を掛ける。
 一斉にスイッチが入って責め始めた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーだめーーーーーーーーーー」
 永井美幸は慌てて大口を破裂させて叫び藻掻く。
 三田園矢一警部補は入念にスイッチをLowにして膣天井部の一番敏感な部分を責める。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 永井美幸はまったく堪えられない。
 大口を縦に破裂させて顔を振って藻掻き続ける。
 拷問椅子の上で強く躰を突っ張って藻掻く姿が上からのカメラで放映された。
 何回かその躰が弾けて逝き顔らしきを晒す。
 クスコで広げた膣口から濁った液が流れ出る。
 そして失禁してしまった。
 さらに責め続ける。
 目標は失神である。
 
 吉丘蓮実元中尉らの潜水艦はM国沿岸まで逃れた。
 途中まで傍受した永井美幸の放送内容を見てまた怒り沸騰する。
 「障害にすらなってない罰金刑程度の内容だよね」
 浜田佳美元中尉である。
 「献身婦のシステムに反逆したらこうなると言う見せしめよね」
 吉丘蓮実元中尉も絞めつけたがる制度を批判する。
 「何としても北嶋と葛城はやってしまいましょう」
 藤香澄元中尉は決意を強く言う。
 「夜間にランドセルドローンで五十階まで上がって発煙弾を投げて露天風呂の入口から突っ込むのね」
 今度は浜田佳美元中尉が一緒に行く決意をしていた。
 「うん」
 吉丘蓮実元中尉らはCICの下に突っ込む。小日向奈央元少尉と逢見由愛元少尉の奪還を目指す。
 「問題は上空の哨戒機よ」
 吉丘蓮実元中尉は直ぐには動けないと見る。
 「あれをどう躱すかね」
 田川真琴元中尉もそれを懸念していた。
 とにかく一回西に逃れることとする。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 永井美幸は拷問椅子の上で白目を剥いた躯状態を晒していた。
 大股開きの躯状態。女の部分に刺さったクスコからは濁った女の液が流れ出ている。
 口から噴いた泡が顎に流れていた。
 限りなく恥ずかしい大人の女の醜態そのものである。
 「ビンタで起こして」
 休憩が終わって舛田警視正が宇佐美伝吉警部補に要求する。
 宇佐美伝吉警部補のごつい手が永井美幸の頬を叩く。
 「う、うう。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永井美幸は意識を戻して朦朧としながら目を開いた。
 「前のモニターを見なさい」
 舛田警視正が指摘する。
 そこには永井美幸の白目を剥いた躯姿が静止画になっていた。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 泣き崩れてしまう。
 「暫くは大人しくお客さんに奉仕してお金を稼ぐことね」
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーん」
 「今回はここ迄だけど今度やったら大変よ」
 舛田警視正は永井美幸が頷けないと分かって宣告する。
 ここで番組は終了である。
 
 R国近海。空母神龍の艦橋。
 哨戒機は六機編隊ごとに発艦して八方向に索敵していた。
 吉丘蓮実元中尉らの潜水艦が向かった方向にも索敵は行われる。
 空母神龍の艦尾に一機のF18が接近していた。
 神龍は風上に向かって速度を上げる。
 並んだ光に照らされた甲板に艦尾から着艦した。
 乗って来たのは荻野結花大尉である。
 溝口明日香中佐の指示で上野愛菜海軍大尉の応援に派遣されて来た。
 R国諜報機関の荻野結花大尉は娼国の上野愛菜海軍大尉から引き継ぎの指示を受ける。
 同じ大尉でも上野愛菜海軍大尉が先任で事実上上官である。
 上野愛菜海軍大尉は指揮を交代して貰って仮眠を取る。
 艦長らも同じように部屋に引き上げた。
 艦橋には荻野結花大尉だけで操艦はロボット任せとなる。
 さらにF18二機が艦尾に近寄って来た。
 神龍は再び着艦体制に成る。
 着艦したのは荻野結花大尉の部下二名である。
 
 翌朝。
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間。
 モニターで溝口明日香中佐と上野愛菜海軍大尉が交信していた。
 「あと五人何とかなりませんか」
 上野愛菜海軍大尉は集中力を考えて三交代にしたい。
 索敵をしながらロボット操縦の五機の指揮を執るのは疲労が大きいのである。
 「判りました。井上中佐が来たら至急相談します」
 溝口明日香中佐もこの任務の大変さは分かる。
 そこに葛城義和がひょろひょろ出て来た。
 それでも一番早いのである。
 「お早う御座います」
 「お早う御座います」
 葛城義和も同じように挨拶を交わす。
 「上野大尉から増員を要求して来られました」
 溝口明日香中佐が事態を報告する。
 「そうですね。申し訳ありません。何とかなりますか」
 「します。娼国から出して貰っても上手く行かないでしょうから」
 溝口明日香中佐は上野愛菜海軍大尉が娼国に要求しない事情も分かっていた。
 娼国のパイロットは核戦争のずっと前に引退している。
 R国の工作員の訓練も上野愛菜海軍大尉らが行った。
 引退した隊員を呼んでも直ぐに搭乗は難しい。
 一般男性の訓練はヘリしか行ってない上に実戦には距離がある。
 無人機やロボット操縦は安定しているが難しい任務には向かない。
 「工作員の訓練は進んでいるようですが。問題はありますか」
 「歴戦の隊員が少ないのです」
 葛城義和だけなので溝口明日香中佐もきっぱり言ってしまう。
 「そうですね」
 葛城義和も察しは付いていた。
 「今の状況では娼国もこっちも訓練に教官を次ぎ込めません」
 「そうですね」
 葛城義和も充分に分かっている。
 
 吉丘蓮実元中尉らの潜水艦。
 ベルナール中佐の艦の最高速度に合わせてM国の近海を過ぎてインド洋に入った。
 娼国の戦闘機の航続距離の範囲を過ぎるまで行く。
 状況の把握には衛星の電波を傍受したい。
 
 唐津。洞窟内の桟橋の会議スペース。
 東条英治大統領らの会議である。R国の工作員が放つと思われるスパイアイの監視を避けて此処で行う。




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