鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その二十四 続娼帝國の憂鬱

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 図柄から先に剃毛をしなければならない。
 抽選で一番若い少尉が当たった。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間である。
 津梨清吉が刺身を切り魚を焼き寿司を握る。
 溝口明日香中佐から唐津の会議内容が届いていた。
 「移動手段を得ようということだな」
 湯野中の表情が険しくなる。
 「もし潜水艦を発見して動き出したら撃沈するしかないね」
 真紀子はきっぱり怒りを示す。
 「修理して使える艦が日本の周りに有るかな」
 平佐和はまだ楽観気味である。
 「四国の方が大人しいですね。確かにあの連中は潜水艦を発見したら修理くらいはやるでしょう」
 葛城義和も危険を感じた。
 「そうね。トラクターで陸を移動して港を探せば修理して使える漁船くらいは有るよ。重油のエンジンも電気で動かそうと思えば改造もできるね」
 真紀子の表情はさらに険しくなる。
 「とにかく見張りを続けます。油断はならないと思います」
 溝口明日香中佐である。
 「中佐の指揮下に専門のチームを作った方が良いな。空軍基地からの見張りも兼ねて」
 湯野中は専門的に見張らせる方針を指示した。
 「先に索敵して潜水艦が有ったら破壊してしまえば」
 「いいえ。寧ろそこまでやらせて撃沈してしまう方が良いかもしれません」
 葛城義和は潜水艦が動いたら敵と見做して叩く所存である。
 「そうだな。あそこの連中はあの世代だけで先細りしてもらわないとな」
 湯野中はきっぱり方針を口にしてしまう。
 「そうだな。娼帝國の民主化なんて言葉が出てきてはな」
 平佐和も同意する。
 「漁船ならどうするの」
 真紀子はそっちも気になる。
 「漁船がどこかの街に接近したらロボット警官が攻撃するでしょう」
 「そうだな」
 湯野中もそういう体制と理解していた。
 「それまでは無視ね」
 「見張るだけです」
 さらに監視は強化された。
 
 娼国。ホテル四十六階二百畳の宴会場。
 小日向奈央元少尉の入れ墨は終わった。さすがに元工作員。泣きはしない。じっと鏡を見たまま座っている。
 「心配するな。娼国の病院が完全に奇麗にしてくれる」
 艦隊参謀の大佐である。
 「えー。刺青は消えませんよ」
 小日向奈央元少尉は何を言っているのと反論してしまう。
 「それが消えるのや。二週間ぐらい痛い治療の連続だがな。その訓練のリクエストや。序に黒子やシミもなくなる」
 艦隊参謀は面白そうに語った。
 「凄い玩具ですね」
 小日向奈央元少尉は一言吐いてしまう。
 その間に黒田穂美元少尉の刺青の図柄が投票で決まった。
 お岩さんが二人レズっている画像である。躰のフロント面全体に広がって乳房を潰していた。
 逆に乳房を丸出しにしても乳首が刺青に隠れてしまう。
 その凄惨な色使いが何とも言えない。
 恐ろしい玩具である。
 そして小日向奈央元少尉の出来上がった刺青に宴会場は興奮の坩堝となっていた。
 女躰盛りのコンパニオンの躰には烏賊と鰺の活き造りが乗せられて全身で女躰奉仕するコンパニオンは女の奥を弄り続けられている。
 黒田穂美元少尉の刺青が終わったのが夜の九時を回っていた。
 二人の凄惨な女躰を晒し者にして興奮の坩堝のまま将校らはコンパニオンを連れてホテルの部屋に引き上げる。
 小日向奈央元少尉と黒田穂美元少尉は娼国の病院に移送された。
 
 翌朝。
 アンドラ公国から来た集団の乗った元フランス海軍の潜水艦三隻は長崎に近付いている。
 五島と長崎を結ぶ航路に入って潜望鏡を上げた。
 「此処も破壊されているが核攻撃の破壊ではない。地上戦と爆撃、ミサイルによる破壊だ」
 「核汚染されてないのか」
 「ないな」
 「上陸するか」
 「いいや。この瓦礫と焼け野原では。娼国とR国が日本に進出した街が健在かもしれない。唐津に行ってみよう。あそこは海から見える筈だ」
 「そうだな」
 
 まだ娼帝國は元フランス海軍の潜水艦の接近に気付いてない。
 だが唐津の街の見張りは強化された。
 唐津の街の周りには農業、陸上養殖、畜産、酪農が行われている。
 大方の市民は何らかの生産に従事していた。耕運機がなければ核戦争前の日本の田舎である。
 そして五十代の議員澤田康弘の提案を議会で話し合って一部のグループが探索の計画を立て始めた。
 
 夕暮れ近くになって元フランス海軍の潜水艦三隻は唐津の沿岸に潜望鏡深度で近付いた。
 「唐津ニューシティだ。街は死んでない。人が住んでいる雰囲気がある」
 「乗り込むか」
 「一か八かやってみよう」
 一隻だけ浮上してゴムボートを出す。白旗と三色旗を掲げた。
 ゴムボートは奥の小型船舶の停泊できる桟橋に着いた。
 気が付いた者が議員らに知らせる。
 「フランスか」
 対応したのは五十代の議員澤田康弘である。女性議員山本由紀乃も一緒に対応した。
 「そうだ」
 通訳のできる者が答える。
 「危険だ!直ぐに潜水艦を隠して」
 澤田康弘は強い口調で注意した。
 「何故。白旗と三色旗揚げても」
 通訳は両手の掌を上に向けて何故というゼスチャーである。
 「娼帝國にそんなものは通用しない。此処は娼帝國から分離した街だから我々は攻撃しない。娼帝國の警備か軍に見付かったら容赦なく攻撃してくる」
 「そんな。娼国はアメリカ、日本の友好国じゃないのか」
 「核戦争の後は違うよ」
 「確かにアンドラ公国の破壊されなかった山間部に居たら行き成り爆撃されました」
 「奴等は核戦争のあと世界中を爆撃した」
 「何の為に」
 「二度と戦争が起きないように日本民族以外を抹消した」
 「日本は核攻撃を受けてないのですか」
 「一部北朝鮮から受けたが。アメリカと中国の残存軍が日本で戦争した。娼帝國はその両方を壊滅させた」
 その間に潜水艦は海底に隠れた。
 「中に入って下さい。中で話しましょう」
 女性議員山本由紀乃はフランス人らを議場に成っている会議室ではなく最上階のラウンジに案内した。
 大統領東条英治他数人の議員も出て来た。
 「娼国から分離したと言われました。対立しているのですか」
 一応の紹介が終わったところで通訳が質問を続けた。
 「何とも微妙ですよ。日本民族なので攻撃は当面ありません。ですが監視下です」
 「どうしてそうなったのですか」
 「娼帝國は家族というものを認めません・・・・・」
 それから大統領はこれ迄の経緯と娼帝國の体制を説明する。
 その態度には手を組みたい気持ちが滲み出ていた。
 「日本国はどうなりました」
 「既に存在しません。ですが娼帝國の四つの頭の平佐和、葛城は元日本の総理です」
 「R国の闇総統と娼国主席と日本の民事党の権力者が手を組んで娼帝國になったのですね」
 「その通りです」
 「娼帝國の軍事力は核戦争前のアメリカに匹敵しますか」
 「それ以上と思います。ですが殆んど人は投入されません」
 「すると私達を爆撃したのは無人機ですね」
 「それがやや違います。指令以外遠隔操縦はしていません。総てロボットが操縦しています」
 「AI判断で総て行いますか」
 「そうです。陸軍もロボット師団ですし艦船も将校以外ロボットです」
 「それでは戦争が起きても戦士者は皆無ですね」
 「そうです。警察官も幹部以外ロボットです。そして反乱もクーデターも不可能です」
 そのあと大統領は夕嵐が失敗した話をした。
 「AIの基本理念に娼帝國の理念が生きているのですね」
 「だから白旗も国旗も無視されます」
 「お願いが有ります。食糧を分けて貰えないでしょうか」
 「いいですよ。その代わりではないですが潜水艦で探索にご協力戴けないでしょうか」
 「是非。協力し会いましょう」
 「それと潜水艦の中は狭いでしょう。お一人一部屋は無理ですが空いている部屋をお使いください」
 この会談は議会の部屋を使わなかったのでまだ娼帝國に漏れてない。
 潜水艦を直ぐに潜らせたので空軍基地から索敵が飛んだ時には発見されなかった。
 その日はラウンジで夕食が振る舞われて会議もそのまま行われたので娼帝國の工作員溝口明日香中佐らに事態が確認されるのが遅れてしまったのである。
 
 翌日。一隻の潜水艦に大統領と議員らが便乗して日本沿岸の偵察に出た。
 潜水服で海底の潜水艦に乗り込む。
 「使えそうな潜水艦を探したいのです」
 「フランスの港にはあと二隻隠しています。あとの二隻で行って移送しましょう」
 「そこまでして頂いては」
 「私達も生産をお手伝い致しますがこれからも食糧のお世話にならなくてはなりません。それに使ってない艦です。日本とフランスは友好国です。お互い協力しましょう」
 その後大統領らは潜望鏡から国土の荒れ具合を確認して潜水服で出てそのまま一部上陸もした。
 「本当に娼帝國の街だけが健在なのですね」
 「核戦争前から核防止が行われていました。養殖も畜産も田畑も屋内でロボット生産です」
 その日の夜。二隻の潜水艦は食糧を積んでフランスに出発した。
 
 R国。報道スタジオ。
 今週も舛田警視正の担当時間となった。
 今夜の生贄は藤香澄元中尉とまた黒田美優である。
 既に帯広のスタジオも待機していた。
 「こんばんは。舛田紗香です。あれからまた元帯広市役所の職員からリクエストの要望が出ました。今夜も黒田美優を拷問します」
 抽選に当たった十二名がアナウンサーの高嶋波瑠に紹介されてゆく。
 「帯広の木内咲江さん。リクエストをお願いします。今回はこっちの元工作員の藤香澄元中尉に行ってから立憲国民党市会議員の黒田美優に行います」
 一度拷問の壮絶さを見せてから目的の黒田美優を拷問する。舛田警視正の残酷な思い付きである。
 「帯広の木内咲江です。一人目は出納係長の稲村幸雄さんです。自己紹介とリクエストを」
 咲江が紹介する。
 「黒田市会議員には大変お世話になりました。二次会ではパンプスになみなみとブランデーをご馳走して頂きました」
 「それではリクエストを」
 「駿河問いと言うのでしょうか。あの吊るしで床から繋がった洗濯バサミを吊るしを上昇させて一気に落としますが。それを何段階かで見たいのです」
 稲村元係長は考えに考えて思いついた案のようである。
 「うーーん」
 舛田警視正は暫く考える。
 「洗濯バサミを竹の細いタイプにして糸の長さを五段階でどうでしょう」
 藤香澄元中尉担当の一人が提案する。三十代のインテリタイプの男である。
 「基本はそうだけど。その配置。少し待ってよく考えて残酷に行きましょう」
 舛田警視正はまだ考えていた。
 「すみません。余計なことを言いました」
 男は謝って下がる。
 「駿河問いですけど。三本で吊るしましょう。まずは手首を縛り合わせて」
 舛田警視正は六十代の男に要求した。
 六十代の男は藤香澄元中尉を俯せに倒して手首を背中の上で縛る。
 「脚首は別々に一本ずつよ」
 舛田警視正は二十代の小太りの男と背の高い男に要求する。
 藤香澄元中尉の躰は三本で空中に吊るし上げられた。
 舛田警視正は女の部分に洗濯バサミを付け易くしたのである。
 「一発目が太腿に二十本。二発目は乳房の下から腰まで二系統。三発目はお臍の周り。四発目が乳首の線を真横に十個。最後はお○○このビラビラに五個ずつよ」
 かなり考えて残酷である。
 既にスタッフの手で五段階の糸が用意されていた。
 スタッフが五人掛かって竹の洗濯バサミの金属バネ部分に糸を結び付けて男らに渡してゆく。
 男らは舛田警視正の指示通り各々担当部位に鋏付ける。
 床のフックは五本用意されて飛ばす部位ごとに纏めて糸を結び付けてゆく。
 全部で九十本である。
 このスタジオの天井は高い。三フロア分有る。
 今は一番下に成っている臍まで一メートルの高さに吊るしが下がっているが最後は五メートルくらいまで上がって全部飛ぶ。
 「交代で三人ずつ掛かって印のところまで息を合わせて引っ張って」
 舛田警視正が激を飛ばす。洗濯バサミが飛ぶ段階までごとに引く縄に印が付けられていた。
 最初の三人が一気に一区切りまで引っ張る。
 内腿の二十本が毟り取れるように飛ぶ。
 「うごおーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉の腹の底から悲鳴が上がる。
 拷問椅子に磔にされて見ている黒田美優は悲痛な表情である。
 「次」
 二組目の三人が交代する。
 「三、二、一」
 三人が一気に二つ目のメモリまで引っ張った。
 「ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳房の下から腰までの二系統がドミノ倒しの様に連続して飛ぶ。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉が空中で藻掻く。
 「次」
 舛田警視正の声がやや興奮している。
 最初の三人がもう一度交代した。
 今度は臍の周りを円形に鋏んでいる十個である。
 「はい。三、二、一。はい」
 舛田警視正は強い掛け声である。
 吊るしの高さは二メートル五十まで上がっていた。
 三人が一気に引く。
 「ぶおーーーーーーーーーーーーー」
 腹の十個が肉を引き千切るように飛ぶ。
 「うぐう、うーーーーーーーーーーーーーー」
 柔らかい部分に固まって十個は痛い。
 藤香澄元中尉は空中で強く藻掻く。
 「次ーー」
 舛田警視正の興奮度はさらに上がる。
 黒田美優は拷問椅子の上で震えていた。
 また二組目が代わる。
 「三、二、一。ほい」
 舛田警視正の掛け声と同時にゆっくり引く。
 乳房が一気に引っ張られて伸びた。その咥えが徐々に浅くなって一個ずつ弾ける。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴になってしまう。
 さらに残りが弾ける。
 「うふふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 甲高い悲鳴が上がった。
 痛いが藤香澄元中尉にはまだ堪えられる。
 態とオーバーにやっているのである。
 藤香澄元中尉に舛田警視正に協力する心算はない。
 憮然と構えていれば舛田警視正は焦れてさらにハードになる。
 「最後よ。全員で」
 舛田警視正は黒田美優の表情を見ながら激を飛ばす。
 一本の縄に二人が掛かる。
 「一気に引っ張って。三、二、一」
 六人が縄にぶら下がるように引っ張る。
 「ぐわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉の躰は一気に五メートルの高さまで吊るし上がってさらに迫り上がった。
 そのまま強烈に空中で震撼する。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さすがに工作員と雖も相当な痛みである。
 藤香澄元中尉の表情が強烈に軋んでいた。
 既に黒田美優に使う分の洗濯バサミは全部糸を結び付けて準備されている。
 「さあ。こっちの六人よ。掛かって」
 舛田警視正は藤香澄元中尉より黒田美優の方が関心事である。
 黒田美優を担当する六人は見ていた通りに吊るす。黒田美優の躰は強く震えていた。
 六人の興奮度がさらに上がる。
 「あ、ああ。ああ」
 黒田美優は怯えていた。既に呻き声が震えている。
 スタッフから洗濯バサミを受け取って手際よく鋏付けてゆく。
 「うう。うーーーーーーーーー」
 黒田美優は鋏まれた痛みだけで声を漏らす。
 男らは容赦なく女の部分のビラビラを指で抓んで粘膜に鋏付けてゆく。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は涙を溢れさせていた。
 強いはずの工作員の悲鳴を聞いたばかりである。到底自分には耐えられそうもない。
 「さあ。行くよ」
 「おーーーーーーー」
 最初の三人が舛田警視正の掛け声に応答する。
 「ゆっくり苦しめるように引いて。三、二、一」
 最初のメモリまで緩やかに引く。
 「うぐうーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の内腿が引っ張られる。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一気に飛ぶと強烈な悲鳴に成った。
 内腿の皮膚が一部剥けて血が滲む。
 「あ、あああーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優は既に号泣している。
 暫くそれを鑑賞して待つ。
 「はあーーーーーい。次」
 舛田警視正は交代を指示する。
 二組目が縄を掴む。
 「行くよ。ゆっくり。三、二、一」
 乳房の下から腹の横を腰まで繋がった二系統が一気に飛ぶ。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は強烈に暴れる。
 「あーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いたあーーいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な表情で涙を振り飛ばす。
 「はい次」
 舛田警視正は容赦なく進める。
 また一組目に交代する。
 次は臍の周りである。
 黒田美優は泣き濡れていた。
 舛田警視正はそれを見てほくそ笑む。
 稲村幸雄がヒールになみなみとブランデーを戴いたの供述に黒田美優に同情する者はほぼ居ない。
 「この程度じゃ許さないよ」
 舛田警視正は泣いている黒田美優に宣告する。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーん。もうむりーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優はさらに涙を溢れさせた。
 「行くよ。三、二、一」
 吊るしは一気に二メートル五十まで上がる。
 「ぐぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は涙を飛ばしながら空中で猛然と暴れてしまう。
 引っ張る男らも稲村幸雄の供述が頭に焼き付いていた。加虐心と代理復讐心は沸騰している。
 「はーーい。行きますよ」
 また二組目に交代した。
 いよいよ乳房を横に並べて鋏んでいる十本である。
 「ゆっくり引き上げてね」
 舛田警視正は乳房の柔らかい肉を強く引っ張って洗濯バサミの鋏みがずれて苦しむ姿を画面に焼き付けたいのである。
 「はあい」
 一人が明るく返事をする。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優は堪えられずまた号泣するように涙を溢れさせた。
 「はい。三、二、一」
 男らは拳一つずつ互い違いにゆっくり引く。
 「うぐ、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は涙を溢れさせながら強烈に悲鳴を絞り上げる。
 乳房の白く肌理の細かく柔らかい肉が下に引っ張られた。表情は強烈な痛みに究極に軋む。




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