鬼三のSM小説
女衒の國
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
その二十四 続娼帝國の憂鬱
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二〇二十七年夏至上元 太陰太陽暦二〇二十七年五月十七日。
(この小説は2023年7月現在未来形です。またこの二十四節気は平気法によるものです)
二○二十七年六月二十一日。
娼国。ホテル最上階天昇の間。
昼下がりと成り掛ける時間である。
まだ津梨清吉は来てない。カウンターは用意されていたが仲居が流しそうめんをセットして行った。
昼食が終ったら露天風呂に移動する予定である。
「四国の女達は全員退院して戻ったのだろ」
平佐和は振り回されたのがようやく終わったとの認識である。
「かなり酷い状態だったようですが菌を完全に殺して粘膜の裂傷や亀裂も治って四国に送り届けました」
葛城義和は彼女らの供述から祖国なき中国残存軍の奔放かつ無謀な性欲をまざまざと確認した。
海底の基地での強姦拷問は凄まじいものであった。
「献身婦の制度は秩序の上で間違ってないね」
真紀子はそれが核心と述べる。
その時モニターが受信を伝えた。
R国諜報機関溝口明日香中佐である。
「唐津ですが。当面何かの行動を起こすとは思えませんが。彼らは民主的選挙を行って大統領を選出しています。議会で娼帝國を非難する討議が行われていました」
キャッチしたのは小さなてんとう虫に見せかけたスパイカメラである。R国諜報機関はこれを至る所に進入させていた。
「こっちの非難をしているのか」
湯野中は不快感を表す。
「そうです。内容をファイルでお送りします」
溝口明日香中佐はファイルを送信して通信を終了した。
「唐津は完全に自給自足できているな」
平佐和は完全に娼帝國から分離独立したとの見解である。
「そうよ。生簀も田畑も酪農もちゃんと運営されている。医者も二人いる」
真紀子は状況をそう掴んでいる。
四人は流しそうめんを終わらせて露天風呂に移動した。
ファイルの内容を確認しながら露天風呂会議である。
「奴らは家族の定義を廃止する娼帝國の基本に反論しているのだな」
湯野中は不快そうな表情を作る。
「だが戦闘能力はないだろ」
平佐和は軍備が無ければ何もできないと言いたい。
「今は無くとも何れ武器を作らないかな」
湯野中は過剰に懸念する。
「それでも潜水艦や戦車は造れまい」
平佐和は軽く見ている。
「どうでしょう。設計能力のある人間は居るでしょう」
葛城義和は長い目では警戒が必要と言う。
「うーーん」
平佐和は遠く南洋を見ながら唸ってしまう。
「今は見張りに徹しましょう」
真紀子も直ぐには危険が無いと見ていた。
「しかし政府のような体制を作ること自体危険ではあるな」
湯野中は強く不満を持ってしまう。
「だからと言って干渉はできないよ」
真紀子はそれならどう対処すると言いたい。
「威嚇に成らない範囲で軍を配備すべきかもしれません」
葛城義和は先手を打っておくべきと言う。
「機動部隊を配備する」
「いや。熊本と下関に軍を配備して空軍基地を造りましょう」
核戦争後の娼帝國にはR国南の空軍基地以外稼働している空港は無い。また破壊されてないのは帯広空港だけである。
山口と熊本に空軍基地を造って威嚇を兼ねようとの計画と成った。
羽田ニューシティ。
SM用のプレイルームである。
本庄翼は田村祥司警察庁長官に指名された。
舛田警視正の最終拷問で鉄格子からは解放されたが収入の手段は当面献身婦しかない。
Aクラスに評価して貰えた。
だが国営放送で恥ずかしい姿を散々公開されて一般ラウンジで食事はできない。だから稼ぎは必要である。
本庄翼はこの人物を元道警本部長と知っていた。
そして自分をSM番組で最終拷問したのはこの人物の部下であった舛田警視正である。
いま新たなる恐怖が本庄翼の全身を支配している。
「どうだ。本庄翼三等海尉少し落ち着いた」
「はあ」
本庄翼は昔の階級を言われてさらに怯える。この男は自分を強く虐めたがっているとしか思えない。
「金は足りているか」
「いいえ」
「少し援助するから。多少目を瞑って愉しませてくれ」
そう言って警察庁長官田村祥司はやや纏まった金を出す。
本庄翼は怯えて受け取れない。
「そんなに心配するな。元自衛隊のエリートだろ。此処であんたを病院送りにしたら俺も罰されるよ。痕が付かない範囲で痛く恥ずかしいだけだ」
警察庁長官田村祥司は笑っている。
「うん」
生活費は必要である。一般のラウンジで比較的空く時間を狙って隅の方で食べていても居心地は悪い。
その範囲なら受け入れるしかない。
もう核戦争前の民主主義国家は何処にも無い。
三十五歳まで献身婦は免れない。いやそうではない。寧ろそれまでに稼ぐしかないのである。
献身婦が終るとSMでも自分で受けてお金を貰う事はできない。
国が個人の売春風俗を認めていないからである。
それまでに資金を作って何か仕事を始めるしかない。
そうでなければ国が支給する生活年金で居心地の悪い一般ラウンジで晒し者にされて食事をするしかないのである。
警察庁長官田村祥司は洗濯鋏と注射針を準備していた。
本庄翼を十字架に磔にする。十字架の横柱に腕を広げて手首、肘、二の腕を縛る。
腰は十字架の柱に打ち込まれたベルトで固定した。
股間を三十度に開き脚首を縛って床のフックに固定する。
警察庁長官田村祥司は七十センチくらいの鉄柱の先端に疑似男根の付いた物を持って来た。
その根元に付けられた十センチ四方の四角い盤を床にボルトで固定する。
疑似男根にローションをたっぷり塗ってアームの長さをハンドルで調節して下から本庄翼の膣に挿入してしまう。
疑似男根は回転運動と振動をする。
警察庁長官田村祥司はローでスイッチを入れた。
本庄翼の表情が軋む。だが声は押さえている。
その状態で責めながら洗濯鋏を凧糸で繋いでゆく。二系統作った。これを乳房の上から腹の横を通して太腿を膝の手前まで三センチ置きに鋏んで行く。
一気に引っ張れば強烈な拷問である。
天井から十字架より手前に下がったフックに大きな金属の重しを吊るす。その吊る下がった重しのフックに二本の凧糸の先端を縛り付けた。
「判るか。このフックを外すとどうなる」
警察庁長官田村祥司は愉しそうに確認する。
「えーー。このピンチが一気に飛びます」
本庄翼は震えていた。
「相当に痛いぞ」
警察庁長官田村祥司は態と脅かす。
「ああ。はい」
本庄翼は恐怖に縮み上がる。
「これからお前のお○○こに入ったバイブレーターの動きを強くする。十分間声を抑えられたら赦してやる。声を出したら一気にこの重しが落ちる」
警察庁長官田村祥司は淡々と簡単な事のように言う。
「ああ」
本庄翼は身を縮めるように委縮させて怯える。
警察庁長官田村祥司は疑似男根に回転運動を加えた。
「あ、あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
本庄翼は一瞬で声を出してしまう。
「何も聞こえなかったな」
警察庁長官田村祥司は耳に指を突っ込んで掻き回す仕草をする。
直ぐに洗濯鋏を飛ばして悲鳴では詰まらない。逃れようとたくさん藻掻いて欲しいのである。
「・・・・・」
本庄翼は顔を竦めて耐える。
疑似男根の回転運動は速くなる。
「・・・・・」
本庄翼は顔を究極に歪め頭を振って藻掻く。何とか洗濯鋏が一気に躰から飛ぶ痛みから逃れたい。
警察庁長官田村祥司はその表情を覗き込んで愉しむ。
本庄翼は必死に耐える。
警察庁長官田村祥司はさらに振動を強くした。
「・・・・・」
本庄翼は顔を斜めに振って捩る。顔は究極に軋み藻掻く。
「悲鳴が聞きたいな」
警察庁長官田村祥司は笑顔で詰る。
「え、ええーーーー」
本庄翼は重しを見上げて慄く。
警察庁長官田村祥司はボリュームを最大にする。
本庄翼の躰は強く震撼して揺れる。
「うぐ、あ、ああーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
表情は完全に崩壊していた。
「あーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーー。ああはああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
もう堪えられない。
警察庁長官田村祥司は本庄翼の乳房の洗濯鋏を避けて乳房を掴む。首に腕を回して顔を引き寄せて乳房を掴んだまま唇を貪る。
数十秒間貪って放す。
「行くぞ」
警察庁長官田村祥司は天井から下がったフックから重しのフックを外す。
重しは滑り落ちてタコ糸は一気に引っ張られる。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
洗濯鋏は一気に空中に飛ぶ。
「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あううーーーーーーーーーーーーーーー」
本庄翼は強烈な力で十字架を揺すって藻掻き暴れる。
それでも膣の中で疑似男根は暴れ続けていた。
「あーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
本庄翼は全身の痛みから官能に逃れる。
警察庁長官田村祥司は疑似男根のアームのハンドルを回す。アームを短くして膣から先端を抜く。
今度は両方の乳房を片手で掴む。
肩に腕を回して顔を引き寄せた。もう一度強く唇を重ねて貪る。
女の部分に手をやるとぐちゃぐちゃである。
警察庁長官田村祥司はファスナーからさおだけ出す。
腰を下げて一気に本庄翼に挿入してしまう。
興奮度は上がり切っていた。
生挿入だが避妊は行っている原則である。
万一妊娠してもCクラス以上の出産は認められない。
出産できるのは生む専門のDクラスが体外受精した他人の子供だけである。
警察庁長官田村祥司は十数分で本庄翼の女の中に果ててしまう。
本庄翼の股間からは情液と膣液が混じって流れ落ちていた。
警察庁長官田村祥司は水絆創膏を取り出す。
「何だか判るか」
パッケージを翳して確認する。
「えーー。水絆創膏」
「そうだ。危害がある物ではない。だけど。・・・塗ると・・・これがねえ」
「・・・・・」
本庄翼はその口調に怯える。
「物凄く沁みていたいのだあ」
警察庁長官田村祥司はふざけ乍ら恐怖を誘う。
「・・・・・」
本庄翼はさらに慄く。
沁みない水絆創膏も存在するらしい。だがこれは昔からの強烈に沁みるタイプである。
警察庁長官田村祥司は掌に水絆創膏を流す。それを乳房に被せて塗る。
「ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーー」
本庄翼は警察庁長官田村祥司の腕の中で強烈に顔を振って藻掻く。
ここで警察庁長官田村祥司は本庄翼の躰を十字架の磔から一気に外した。腕の縄を解き腰のベルトを外す。
脚首を縛った縄も床のフックから外した。
警察庁長官田村祥司はさらに片側の腹から太腿に水絆創膏を塗る。
「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーー」
本庄翼は警察庁長官田村祥司の腕を振り解いて床を転げる。そのまま床で躰を丸めて痛みに苦しみ藻掻く。
「うーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
暫く荒い息遣いのまま床に蹲った。
「十五分やる。シャワー使って来い」
本庄翼はそれを聞いてややほっとする。ようやく立ち上がってふらふら浴室に消えた。
警察庁長官田村祥司は立場上四国の女性七人が中国残存軍から受けた拷問を詳細に確認している。
その中で興味を持った事を問題のない範囲にして試してみたい。
警察庁長官田村祥司は医療用手袋や持針器と縫合針を持ち出す。
消毒液とカット綿も用意していた。
本庄翼は十数分で浴室からタオルを巻いて出て来る。
警察庁長官田村祥司は冷蔵庫からビールとグラスを二つ出す。
本庄翼にも注いでやる。
「飲もう」
そう言ってソファーに促す。
「ありがとうございます」
喉は乾いていたので一気に飲み干してしまう。
警察庁長官田村祥司はもう一杯注いでやる。
「お前機動部隊に派遣されていただろ」
「はい」
「誰にも拾って貰えなかったか」
「はい。生方少将は横山美由紀さんにそんな話をされかけていたようですが。自分や来栖美香には何も」
「生方少将じゃ駄目だな。奴は海自を追われて娼国に来ているからな。元自衛隊の将校は論外だ」
「そうなのですか」
本庄翼は天葛少将の女に成った森知治元巡査部長の判断を現状では最善と思う。だが自分にはその機会も無かった。
「さて。それじゃお○○こを縫わせてくれ」
警察庁長官田村祥司は立ち上がってそう告げる。
「え、ええーーーーーーーーーーーーーー」
本庄翼は躰を逸らせて身構えた。
「そう驚くな。直ぐ後で抜糸する。縫う時と糸を抜く時の歯の浮くような悲鳴を愉しみたいのだ」
警察庁長官田村祥司はやんわりと言う。
「え、ええーーー」
だが駄目とは言えない。別額を貰ってしまった。
「さあ。それに乗って」
警察庁長官田村祥司は産婦人科診察台を指さす。
本庄翼は震えながら躰を横たえる。
地位の有る人間だ。自分が罰される事はしないと思いたい。痛みさえ堪えればと言い聞かせる。この相手を信じるしかない。
警察庁長官田村祥司は脚乗せ台には縄で本庄翼の膝を固定した。腰はベルトで止める。
診察台の上半分を斜めに上げて本庄翼から小陰唇を縫う状況が見えるようにしておく。
警察庁長官田村祥司は医療用手袋を填める。
先に小陰唇を消毒液で拭く。
そして持針器で縫合針を持つ。
本庄翼も一応衛生面の手順を踏んでいる事は理解できた。
警察庁長官田村祥司は左手の指で本庄翼の小陰唇を二枚合わせて抓む。
小陰唇の根元に三分の一円を描いた縫合針を刺す。
「う」
一気に貫いて縫合糸を引っ張って通す。
「うふふぁう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
本庄翼のから甲高い悲鳴が上がる。
もう一針刺す。
「う、ううーー」
また一気に貫いて縫合糸を引き抜く。
「うふわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
本庄翼から涙の玉が溢れる。
警察庁長官田村祥司はにんまり悦ぶ。
もう一針刺す。
一気に貫いて縫合糸を引っ張る。
「うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
遂に涙の玉は壊れて流れ落ちる。本庄翼は診察台の背に顔を横に倒す。
「あはーー。ああ。ああ」
痛みに悶える。
「あと二針縫わせてくれ」
警察庁長官田村祥司はそう断って四針目を刺す。
「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
本庄翼は診察台のシーツを掴んで堪える。
警察庁長官田村祥司は五針目を刺してゆっくり貫いた。
「うふふぁああーーーーーーーーーーーーーーー」
そしてゆっくり縫合糸を引き抜く。
「あふぁあ。あふぁあ。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーん」
警察庁長官田村祥司はその表情を覗き込んでじっくり愉しむ。
「四国に出て行った女達が中国の潜水艦に拉致されたのは知っているな」
「はい」
「早瀬川來未と言う女は蜥蜴を膣の奥に入れられてこのように縫われたらしいぞ」
警察庁長官田村祥司は恐怖を煽って愉しむ。
「え、ええーーーーーーーーーーーーーー」
本庄翼は驚愕の表情を破裂させた。
「さすがに蜥蜴は直ぐに出して貰ったようだが」
「気が狂ったのでは」
本庄翼は悲痛極まりない表情である。
「病院で夜中に魘されていたらしいが。精神異常は避けられた」
「良かった」
本庄翼は溜息の様にそう漏らした。
「献身婦の年齢限界が来たらどうする」
警察庁長官田村祥司は状況を見透かしたように言う。
「ああ」
本庄翼は困った表情を示す。
「金を稼いで店を申請するか。内容によるが多少は審査に通るように応援はできるぞ」
「え。お願いします」
「いま帯広でアナウンサーの奈那緒と咲江。二人居るだろ。どっちも俺が推薦したのだよ」
警察庁長官田村祥司は誇らしげに言う。
「核戦争の前に二人は何をされていたのですか」
「詳しくは言えないがR国でスタントコンパニオンで一発借金返済した。乳首両方斬られて娼国の病院で再生したのだ。以前より綺麗に成ったよ」
「えーーーー」
本庄翼は驚愕の表情で固まる。
「仕方なかったのだよ」
「そんなに借金を」
「何で作ったかは知らないが湯野中氏にマンション貰って帯広に戻ってカウンターバーやっていた」
「えーーー。乳首と引き換えに借金消してマンションとお店が手に入ったのですか」
「そうだよ」
「湯野中氏とはR国の闇総統と言われた」
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