鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その二十五 残存海軍

1| 2| 3| 4| 5| 6| 7| 8| 9| 10| 11| 12| 13| 14| 15| 16| 17| 18| 19| 20| 21| 22| 23|
 「でも唐津を完全に見張って動きが見えないのは」
 真紀子は謎の深さに如何ともし難いと焦れていた。
 「鄭の言う通り爆撃したくなって来るな」
 湯野中も苛立ちを隠せない。
 「小型潜航艇の索敵範囲を広げましょう。爆撃よりは」
 葛城義和は市民への無差別攻撃は避けたい意志である。
 「小型潜航艇を総動員するか」
 「そうです」
 「機動部隊を北九州に集める」
 「いいえ。潜水艦だけの方が。空母とイージス艦は今の位置のままの方が良いです」
 「やってみよう」
 湯野中は承諾した。
 葛城義和はこれで解決できるとは思ってない。唐津の周りの海底の状態を完全に掴んでおきたいのである。
 
 宮崎ニューシティ。プレイルーム。
 田代未代は太刀川俊二の責めで失神していた。
 そのまま麻酔で眠らせる。
 そして高手小手に縛ってしまう。
 管理事務所に三角木馬を手配して運ばせた。
 昨夜報道スタジオで使った物と同型である。
 天井から下がったチェーンブロックを下げてそのフックを高手小手の縛り目に接続する。
 チェーンを引っ張って天井から吊るし上げてしまう。
 その下に三角木馬を移動する。
 鞍の高さを調節してその先端を股間に当てた。ビラビラで先端を咥えさせるようにして下から突き上げる。
 膝から脚首に縄を掛けて三角木馬の下の鉄板のフックに縛り付けた。左右同じようにする。
 これで田代未代が三角木馬のプレイを拒否しても簡単に逃れられない。
 太刀川俊二の興奮度は異常に高まっていた。
 スタンガンを準備する。
 意識を回復したら今の状態で相当に痛い。
 太刀川俊二はスタンガンの端子を左の乳輪の直ぐ近くに当てる。
 「う、うう、うぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田代未代の躰は強く震撼した。
 「おはあーーーーーーーーーーーーーん。いたいーーーーーーーーーーーーーーーー。い、い、いたいよーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田代未代は強烈に喚いてしまう。
 「失神するほど気持ち良かったな。今度は痛みだ」
 太刀川俊二は淡々と宣告する。
 「これーーーーーーーー。昨日のテレビで工作員のお姉さんのお〇〇こが血に濡れていたよーーーーーーーーーー。だめだよーーーーーーーーーーーーー」
 田代未代は辛そうな表情でやりすぎを訴えた。
 「ハードの範囲だろ」
 「そんなーーーーーーーーーーーーー。お〇〇こ斬れたら痛くて歩けないよーーーーーーー。だめよーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーー」
 泣きそうな表情で訴える。
 太刀川俊二はスタンガンを構えた。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーまってーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に叫ぶ。
 「だめだ!」
 太刀川俊二はスタンガンを腰に当ててしまう。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田代未代の躰が強烈に震撼する。
 「うぐうーーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーいたいーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴を絞り出し叫ぶ。
 田代未代は三角木馬の上で痛みに藻掻き震えていた。
 太刀川俊二の加虐心はさらに込み上げる。
 田代未代の右の乳房を掴んで谷間にスタンガンを当ててしまう。
 「うぐがふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。うがああーーーーーーーーーーーー」
 痛みに藻掻く田代未代の躰は金属の頂点をスライドする。
 「ぐふふぁあーーーーーーーーーーーーーー。ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに涙を溢れさせ藻掻き悲鳴を絞り出した。
 太刀川俊二の興奮は全く治まらない。
 三回目を三角木馬を跨いだドテに当ててしまう。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーー」
 田代未代躰は震撼して後ろにスライドする。強烈な悲鳴を上げて号泣してしまった。
 「あはああーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 顔を引き攣らせて痛みを訴える。
 「いたいーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーー。お〇〇こきれちゃうよーーーーーーーーーーーーーーー」
 泣きながらさらに訴え続けた。
 太刀川俊二の興奮はまだまだ治まらない。今度は鞭を構える。
 「えーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田代未代は泣きながら許しを請う。
 だが太刀川俊二の構えた鞭は乳房を二つ並べて横に薙ぐ。
 「うう、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーー」
 表情を究極に軋ませ藻掻き悲鳴を絞り出した。
 太刀川俊二は間髪入れないでもう一発乳房にお見舞いする。
 先端の細長い一本鞭である。
 「がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあふぁあああーーーーーーーーーーーーー」
 田代未代は汗を噴いた顔を振って涙を飛ばして藻掻き叫ぶ。
 太刀川俊二は次の一発を三角木馬の頂点に乗った股間を狙って直撃させた。
 「うーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大口を破裂させて瞬間固まる。
 「ぐうがふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらにもう一発太腿を狙って構えた。
 既に一発目の蚯蚓腫れが強く浮いている。乳房の蚯蚓腫れは真っ赤な筋になっていた。
 「えーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーー」
 それでも太腿に力の限り叩き込む。
 「うーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーーー。ぐうがふぁあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーー」
 田代未代は号泣の涙を溢れさせて叫び続けた。
 もう一発横に薙いだ痕が強く付いた左の乳房に斜めに叩き込む。
 「ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 壮絶な表情で藻掻き続けた。
 太刀川俊二はここでチェーンブロックの鎖を引きながらハンドルで木馬を下げ始める。
 だがテーブルの上にクロロホルムを染み込ませたタオルを用意していた。
 木馬の鞍が下まで下がったタイミングで田代未代の躰を床に倒すようにする。クロロホルムを染み込ませたタオルを口に当ててしまう。
 田代未代は一瞬藻掻いたが首を垂れてしまった。
 そのまま床に寝かせて三角木馬を移動する。
 三角木馬の頂点には血が付着していた。股間は血が滲んでいる。相当の痛みだったようである。
 太刀川俊二は用意していたレモンを搾る。
 多量に二十個くらい搾った。
 田代未代は高手小手に縛られたまま床に大股開きにされている。
 搾ったレモンにガーゼを三枚浸す。
 それを左の乳房の蚯蚓腫れと太腿の蚯蚓腫れに載せる。さらに血の滲んだ股間に押し付けた。
 それでも起きないので太刀川俊二は電子鞭を持ち出す。
 右の乳房に当てる。一発。二発。
 「うう。ううーーーーーーーーーーー。ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田代未代の躰は強烈に震撼した。
 「がふぁあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 高手小手に縛られているので脚を強烈に暴れさせる。
 「がふぁああーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁああーーーーーーーーーーーーーーー。ぐあがふぁああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 何処までも暴れ叫び続けた。
 太刀川俊二は浴室に行って浴槽に微温湯を入れる。
 田代未代は狂ったように喚き暴れ続けていた。
 太刀川俊二はその上半身を起こして高手小手の縄を解く。
 「ねえーーーーーーーー。なにをしたのーーーーーーーーーーーーーーー」
 田代未代はあまりの地獄に抗議する。
 「レモンの汁を塗っただけだよ。湯を出してある。洗って来い」
 田代未代は四つん這いになりながら立って浴室に駆け込む。
 湯に浸かって号泣する声が長く続いた。
 太刀川俊二はそのまま立ち去ってしまう。
 田代未代は暫く湯で躰の痛みを治めて服を着けてプレイルームの衛星電話で救急を呼んだ。
 状況を聞いて救急は一応病院に連れて行く。
 病院の消毒でまた泣き喚いた。
 股間だけは局部麻酔を打ってくれたがもう一回虐められたようなものである。
 
 翌朝。
 十時を過ぎて小滝橋佳苗中尉が田代未代を見舞った。
 田代未代は泣きながら恐怖の三時間を訴える。
 小滝橋佳苗中尉は医師にも確認して状況を井上貴江中佐に報告した。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 真紀子が井上貴江中佐の報告を聞いていた。
 「一昨日のショーそのままなのね」
 「そうです。ただ本人の疲弊状況は酷かった様子です」
 「そりゃそうだね。あたしも昔あれやられたよ。あそこの粘膜だからそれはもう痛くて」
 真紀子も最初に娼館島に来た頃を思い出す。
 「え、え、主席が」
 「昔の話よ。一回玉川香澄もヒヤリングして貰えます」
 「畏まりました」
 
 R国D市。鉄格子の在る棟。
 今度は小滝橋佳苗中尉だけに任せず井上貴江中佐も一緒に向かった。
 鉄格子から玉川香澄だけを引っ張り出す。
 隣接した取り調べルームに入る。
 玉川香澄は太刀川俊二のプレイ内容を怒りの限りぶちまけた。
 それで玉川香澄が許される訳ではない。
 玉川香澄は体制の酷さを訴えた。
 「でも貴女はハードに登録したのでしょう」
 「はい。そうです。でもあいつは酷すぎます」
 「それは報告します。でも貴女は仲間を募ってフランス残存海軍と合流しようとしたの。だから反逆罪よ。これは消えません」
 「私達どうなるのですか」
 「加重終身刑よ」
 「それって殺されないだけであの人たちと同じなのですね」
 「そうね。何れは監禁のままね。五年くらいはたっぷり泣いて貰います」
 「・・・・・」
 玉川香澄は何も言えず固まってしまった。そのまま鉄格子に戻される。
 その日は他の四人と泣き続けた。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 井上貴江中佐は小滝橋佳苗中尉を伴って報告に来た。
 今夜は鉄板が出されてステーキを焼いている。
 葛城義和は中居が運んだ刺身と天重でビールを呑んでいた。
 津梨清吉は休みである。
 まだ牛肉はあまり提供されてない。
 核戦争後生き残った種牛から子牛が成長してようやく肉牛として食用に回されたばかり。ラウンジでは豚肉がメインである。
 「なんと太刀川も駆け込みをやったの」
 「そうなのです。それで仲間と共闘していました」
 「まあ。針銃はあの時だけとして。あの三角木馬は何時から出て来たのかな」
 「舛田警視正が當間五郎に任せたから五人で藤香澄元中尉を輪姦しているいる間に倉庫から探し出したのよ」
 「メニューには入ってませんね」
 葛城義和はそれは使ってないと言いたい。
 「そうですが管理事務所が注文に応じたと証言しています」
 「あれはAタイプよ。頂点が一ミリしか鑢を掛けてないの。でもBタイプでも皮膚は剥けちゃうよ」
 「プレイにしてはハードになりすぎです」
 「どうする」
 「メニューにないから使用禁止でどうでしょう」
 「そうだな」
 湯野中も納得する。
 「それで太刀川俊二は」
 「井上が厳重注意してきてよ」
 湯野中はそれで済ませてしまう。
 R国の問題なので真紀子もそれ以上の意見は控えた。
 
 ビスケー海。
 エドガール大佐らの乗った元R国の潜水艦はフランスの海底基地の在った海に到着した。
 吉丘蓮実元中尉らは搭載していたドローンを飛ばしてフランスの国土の様子を確認している。
 「完全に焼土」
 女性八人は日本の状態より酷いことを確認していた。
 「小型潜航艇で基地に入りましょう」
 エドガール大佐が呼び掛ける。
 「ねえ。誰が残る」
 吉丘蓮実元中尉は艦に一人残らないとならないので確認した。
 「六人載せて蓮実だけ行けば」
 三名は破壊された基地に関心はない。艦を護る方が大切である。
 「ううん。二隻に分乗した方がいい。田川も来て」
 二隻に分乗した方が緊急時に速度は上がる。
 一隻に七人では小型潜航艇の速度は上がらない。
 吉丘蓮実元中尉の意見に従って二艇で出発した。
 吉丘蓮実元中尉は加賀美少将が一部の兵力を残して行ったことを案じていたのである。
 一艇はエドガール大佐の進路指示通り洞窟に向かう。
 吉丘蓮実元中尉は潜望鏡深度まで上昇する。
 「イージス艦」
 瞬間吉丘蓮実元中尉は深々度に潜航した。
 潜水艦に近づいて水中通話機を取る。
 「十四時の方向。イージス艦。撃沈して」
 「了解。無音魚雷で一発で沈めます」
 小日向奈央元少尉は潜望鏡深度に向かう。
 艦首発射管外門を開く。
 自動側的で二本発射する。殆ど発射音はしない。スクリュー音も雷跡も出さない。
 その間に吉丘蓮実元中尉は田川真琴元中尉の艇の後を追う。
 魚雷は二本とも命中した。
 イージス艦は轟沈である。
 「凄い機転だな」
 エドガール大佐は感心する。
 洞窟の奥に進行すると小型艇の残骸を確認した。
 ブリアック中佐の艦が洞窟を出る時に踏み潰した艇である。
 「水門は開いたままだ。進みましょう」
 エドガール大佐は水に浸かった基地内に進行を指示する。
 桟橋の奥が破壊されていた。
 「何だ。洞窟の中に魚雷を撃ち込んだだけだな」
 「手を抜いていますね。でも娼国の前路警戒艦では此処に入れません。小型潜航艇で中まで破壊には相当手数が掛ります」
 「耐圧服はありますか」
 「どうします」
 「水門を占めて水が抜けるか確認したいのです」
 田川真琴元中尉は吉丘蓮実元中尉と話し合う。
 「いいえ。艇は二隻とも水門の外で待って下さい。最悪私は地上に脱出ができます」
 エドガール大佐の答えに吉丘蓮実元中尉も了解する。
 念の為。川崎優菜元中尉も一緒に行くことにした。
 二艇は水門の閉まる外側の洞窟に着底して待つ。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 太刀川俊二が三角木馬を使った件で舛田警視正とモニターが繋がっていた。
 「私は視聴者に聞こえるように忠告しました。録画を見て下さい」
 確かに『元工作員だけよ。一般のハードでこんなに粘膜斬ったら駄目よ』と當間五郎に注意している。
 「そうだよな。葛城先生。厳重注意より」
 湯野中もやや考えてしまう。
 「いいえ。今回はこのことを正して厳重注意で良いのではないですか。一応脱走も防いだのですから」
 葛城義和は今回は抑えておこうと言う。
 井上貴江中佐らは太刀川俊二のもとに向かった。
 
 ビスケー海。フランスの海底基地。
 エドガール大佐は海底桟橋の水を抜いて基地に入ることができた。
 潜水艦で桟橋に入って必要な物を積み込む。
 武器弾薬、魚雷、ロケットはR国の潜水艦に積んでも使えないので断念した。
 「しかし。あの魚雷は凄いね」
 エドガール大佐はR国の魚雷にも驚いていた。
 「まさかR国の魚雷で娼国のイージス艦が沈むとは夢にも考えてなかったでしょうね」
 小日向奈央元少尉は沈めた感触にやや酔っている。
 ビールで乾杯してR国の潜水艦に積まれていた冷凍の餃子と春巻き、焼売で夕食を済ませていた。
 潜水艦は自動操艦でインド洋に向けて進路を取る。
 
 R国D市に隣接した市江廣子の温泉旅館。
 今は日本庭園や露天風呂が硝子ドームの中になってしまった。核防御の為であったがまだ外してない。
 現在は高級官僚以上しか利用しない運営だが困ることもない。
 基本維持費はR国が保障する。
 久々に平佐和が一人で訪れていた。
 市江廣子も真紀子同様全く老けることはない。
 展望風呂の座敷で料理を振舞われて平佐和も市江廣子共々全裸である。
 「此処で一緒に飲むのは何年振りかな」
 「十五年位になりますよ。民事党が東京都知事を挿げ替えた直ぐ後ですわ」
 「あんたに何か頼まれたな」
 「もう昔のお話です。あの時は滝澤沙緒里さん達を伴って盛高知里さんがR国を日本に脱出して。その盛高さんが娼国日本代表。そして沙緒里さんは」
 「そう言うあんたも娼国にスパイに入った国民党代議士だった」
 百八十度生き方が変わった者。戦って死んで行った者。様々だが一昔以上前の話である。
 最も現代では十年を一昔とは言わないかもしれない。
 「そんな昔もありました」
 その昔。市江廣子はR国で捕まって娼国の鉄格子に面会に来た平佐和に唾を吐きかける。
 それから宴会で生贄にされ平佐和や日本の代議士には随分虐められた。
 いつの日か真紀子の協力者になって平佐和の接待に協力して立場が百八十度変わったのである。
 「ところで湯野中氏から聞いているか。日本の観光地復興構想」
 「いいえ」
 「まだ動いてないのか。コンパニオンを維持するのには金を次込んでいるが」
 「そう言えばコンパニオンをたくさん派遣してきています。お金は湯野中さん持ちで」
 「一部の観光地を復興させてシティごとに温泉旅行を考えている。廣子さんにも協力を要請する筈だが」
 湯野中は平佐和任せにした。
 その辺りの話が曖昧なところは昔の政治家らしい。
 「五代さんと月村さんが若い女性連れて良く来られます。五代さんからもそんなお話が。何れ葛城先生が来られるとか」
 「やれやれ。全部葛城君任せだ」
 湯野中は娼国も巻き込んだ企画なので平佐和、葛城ラインで進めて欲しかったのである。
 「そう言えば月村元総理が日本の街ではSMが過激になりすぎてぎくしゃくしていると」
 「舛田警視正の番組見てないか」
 「あれは私には」
 市江廣子は昔を思うととても見て居られない。
 「そうだったか」
 平佐和もそこは掘り下げたくない。やんわり躱す。
 その日はじっくり躰を重ねて平佐和は朝まで眠ってしまった。
 
 豊後水道。
 第二機動部隊旗艦飛龍の艦橋。
 D市の鉄格子から阿南瑤子と森田紗椰が移送されて来た。
 早速加重終身刑の加重部分が執行されたのである。
 ヘリは哨戒機の着艦する最中に艦橋の横に降りた。
 二人は初めて見る空母の巨大さに驚いている。
 「閣下。生贄が届きました。それとフランスの海底基地を見張っていたイージス艦が撃沈された模様です」
 艦隊参謀の大佐が報告した。
 「何とイージス艦が潜水艦に沈められた!!」
 天葛少将は怒りを破裂させる。
 「夕嵐の連中が盗んだR国の潜水艦から無音魚雷が使われたと考えられます」
 「吉丘蓮実をもっと虐めておくべきだったな」
 天葛少将は悔しがる。
 「今日はこの二人で代用です」
 SM拷問する女としては十分悪くない。
 そしてコンパニオンが十人派遣されていた。




TXTでお読みになりたい場合は小説家になろうのXシリーズ以下のページからDLしていただけます。
https://novel18.syosetu.com/n8449ga/
ご感想、アンケート
ご感想、ご質問、ご用件、ご依頼などございましたら以下のメールにお送りいただければ幸いです。
sado9364○yahoo.co.jp
(お手数ですが○を@に変えてご使用ください)


次頁 戻る


#一本鞭