鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その二十五 残存海軍

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 二〇二十七年冬至上元 太陰太陽暦二〇二十七年十二月十三日。
 (この小説は2023年12月現在未来形です。またこの二十四節気は平気法によるものです)
 二○二十七年十一月十六日。
 
 娼国。ホテル最上階天翔の間。
 カウンターの向こうに南の島と海を見ながら夕食までまだ時間がある。
 真紀子と葛城義和はビール。平佐和と湯野中はコップ酒。陸上養殖の海胆といくら、ヒラメの薄造りが出されていた。
 津梨清吉は暇そうに包丁を研いでいる。
 モニターには第五機動部隊の関谷少将が出ていた。
 一週間潜水艦の航跡は全く発見できないとの報告である。
 「唐津の港には何も現れない。フランスの潜水艦は何処に消えたのかな」
 湯野中は不気味な沈黙が気に成る。
 「確かに不気味です。食料をどうやって補給しているかが大きな疑問です」
 葛城義和も異常に気に成っていた。なかなか娼帝國の憂鬱は去らない。
 「葛城君。フランスに戻って食料が確保できるということはないのか」
 平佐和はまた楽観論に成っていた。
 「ないですよ。それだったら第一機動部隊のあとを追って日本近海まで来ないでしょう」
 真紀子は否定する。
 続いてモニターを福岡の空軍基地に繋いだ。
 井上貴江中佐と溝口明日香中佐が駐留している。
 モニターには溝口明日香中佐が出た。
 「ここのところ唐津に特別な動きはありません」
 異常なしの答えである。
 「うーむ。平和なのか嵐の前の静けさか」
 湯野中はコップ酒を呷りながら首を傾げる。
 「機動部隊が交代で日本海と太平洋沿岸、東シナ海を索敵していて何も出ないのよ。どこか落ち着く場所がないとおかしい」
 真紀子も平和とは思えない。
 「潜水艦の増強は進んでいるが。こっちも何も遭遇しない」
 「内部の体制をどう固めても安心はできないよ」
 真紀子はそっちも不安である。
 「通信手段は無いです。内部に入る手段も無い筈です。それでも唐津の連中は内部の構造を良く知っています。特に元技術系が問題ですね」
 葛城義和もかなり警戒心が深い。
 「そうだよな」
 湯野中もそれは判っている。
 「溝口中佐。各シティを抜き打ち調査ができますか」
 葛城義和は特別警戒を考えていた。
 核戦争前と体制が変わってもクリスマス、正月は賑わう。その時期が心配である。
 「大丈夫です。チームを組んでやります」
 溝口明日香中佐はそんな必要もあるかと井上貴江中佐と話し合っていた。
 
 新青森。プレイルームである。
 娼国工作員小布施匡亘は風間ゆきを指名した。ハードコースである。
 小布施匡亘は核戦争の少し前に兵曹長から特務少尉に昇進した。ギリギリ工作員に留まる事ができたのである。
 今は特務中尉。兵曹長のままだったら核戦争後は解任されて軍人年金生活と成っていた。
 新青森はR国の街である。
 工作員でなければ移動して来る事はできない。
 違う街に来れば違う女が居る。違う女の躰を弄って甚振って愉しみたい。
 風間ゆきは小布施匡亘のやや厳つい表情に怯えていた。
 「どんな事するのですか」
 風間ゆきは声の震えを感じさせないように言う。躰は震えを抑えるのがやっとである。
 「成り行きだよ」
 小布施匡亘は聞かれても頭の中でプログラムまで組んでない。
 「えーー」
 風間ゆきはさらに不安な表情に成る。
 「まあ。消えない痕は付けないから。痛い、恥ずかしいはSMでハードコースだからね」
 小布施匡亘は当然という言い方である。
 そして風間ゆきの肩を押さえて自分の正面を向かせる。
 そのまま一気に全裸に剥かれてしまった。
 小布施匡亘は風間ゆきの乳房を掌で握って感触と震え具合を愉しむ。
 そして唇を奪いながら膣に指を差し込んだ。しばらく唇を貪る。
 小布施匡亘は風間ゆきの手首を縛って天井から下がった滑車のフックに引っかけて爪先立ちまでつるし上げた。
 脚首と膝を縛って縦一文字全裸の丸太状態にぶら下げる。
 爪先の先端を伸ばして辛うじて床に着く状態である。
 小布施匡亘は竹刀を手にしていた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは恐怖に引き攣った目でそれを見る。
 小布施匡亘は風間ゆきの太腿の一番艶めいた部分を二本揃えて横に薙ぐ。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきの躰は腰で全体がくの字に折れて揺れて弾ける。
 小布施匡亘は反動で戻って来る腰を薙ぐ。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは強烈に躰を揺すって藻掻く。
 小布施匡亘は立て続けに乳房を二つ並べて横に薙ぐ。
 「ぐーーーーーーーーーーがはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは手首でぶら下がって縛られた膝を上げて躰を揺らして藻掻く。
 「ぐふーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーー」
 顔を振って痛みに悲鳴を絞り出す。
 小布施匡亘は竹刀を置いてスパンキングを持つ。男の顔ぐらいの大きさで楕円形の革のスパンキングである。
 それで左の乳房に被せるように叩く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは歯を剥き出して顔を振って悲鳴を絞り出す。
 小布施匡亘は構わず右の乳房に叩きつけた。
 「ぐぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは手首でぶら下がって膝を折って藻掻く。
 小布施匡亘はくの字に斜めに成った太腿に被せるように叩きつけた。
 「ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの躰は膝から下が曲がって腰から下が後ろに揺れる。
 「がはああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 その反動で躰全体が前に戻った。その乳房二つの真ん中に叩きつける。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うがはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの躰はぶら下がったまま震撼した。
 既に涙が玉に成って浮き出している。柔らかい乳房に革の平面でスパンキングはかなり痛い。
 「この程度で泣くか!」
 小布施匡亘は同じところにもう一発叩きつけた。
 「ぐがーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの躰はぶら下がったまま暴れるように小刻みに震撼する。
 「あはあーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いが続いた。
 小布施匡亘はさらに数回叩いて一度縄を解いて床に下ろす。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ」
 風間ゆきは床にべったり座り込む。
 「十五分やる。湯を使え」
 小布施匡亘は風間ゆきに休憩を許した。
 自分は冷蔵庫からビールを出す。さらに寿司の出前を注文した。
 風間ゆきは十五分ピッタリで出て来る。
 「バスロープ巻いて。出前来るから」
 「ああ」
 風間ゆきは慌ててバスロープを羽織って前を合わせた。
 小布施匡亘はもう一個のグラスにビールを注いでやる。
 「すいません」
 風間ゆきは一応の礼を言ってそれを飲む。
 そこに寿司桶の出前が届く。
 運んできたのは女性であった。
 「まあ。食べて。遠慮しないでね二人分以上だから」
 「ありがとうございます」
 「今日で何回目だ」
 「ハードは三回目です」
 「ふーん。そう。事務所では。あんたか山崎舞香さんを勧められたよ」
 小布施匡亘は怪訝な表情に成る。
 「あの事務所はおかしいのです。ハードの基準もマニュアルを拡大解釈しているみたいで。それに山崎舞香はハードに登録していません」
 風間ゆきは小布施匡亘の言葉に反射的に不満を言ってしまった。
 「なに。それは聞き捨てならない。その子は何で投書しないのだ」
 小布施匡亘は遊びから工作員の意識に戻る。
 「投書をしたのです。したから事務所の人に見つかってもっとハードな客に付けられたのです」
 「そいつら投書を横から抜いたな」
 「そうなのですか」
 「俺は娼国の工作員だ。今日のプレイが終わったらその子に会わせろ」
 「ええ。工作員なの」
 「そうだ。此処はR国の管理下の街だからR国の工作員に引き渡す」
 「えーーー。だったら。お願いしますよ」
 風間ゆきは地獄から這い上がる思いである。
 「それは任せておけ。でも今日はもう少し愉しませてよ」
 「はい」
 風間ゆきの恐怖の緊張が戻る。
 小布施匡亘は一時間くらいを食事休憩に費やした。
 そこで舛田警視正が国営放送で公開した針銃が持ち出される。
 「えーーーーーーーーー。これあの。・・・・・」
 風間ゆきは恐怖に震えてしまう。
 「確かに相当に痛いらしい。でも吉丘蓮実元中尉はあれだけ刺されて病院で消毒だけで済んだのだ」
 小布施匡亘は簡単なように宥める。
 「はあ」
 風間ゆきは恐怖に言葉が返せない。
 小布施匡亘は震える風間ゆきを拷問椅子に厳重に固定した。
 「何発ですか」
 風間ゆきはほとんど泣き声である。
 元工作員の吉丘蓮実元中尉が失禁してしまった。恐ろしいプレイである。壮絶な痛みだったに違いない。
 小布施匡亘は片手の指を広げて五を示す。
 「えーーーーーーーーーーーーーー」
 恐怖に引き攣った声である。
 小布施匡亘は風間ゆきの膣にクスコを挿入する。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 クスコが膣に侵入してきてお○○この奥を刺されると実感しての悲鳴である。
 小布施匡亘はクスコの螺子を回す。究極に広がるまで回し続けた。
 かなり大きめのクスコである。
 針銃を操作するモニターには風間ゆきの女の奥がくっきり拡大されていた。
 風間ゆきを固定して磔にした拷問椅子の正面のモニターにも投影されている。
 「あーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーん。この中に五発。うーーーーーん。むりーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは泣き悲鳴で訴える。
 「そこには二発。クリに一発。乳首に一発。内腿に一発だ」
 小布施匡亘は淡々と言う。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 それでも風間ゆきは驚愕の表情である。
 小布施匡亘は一発目を内腿に照準を合わせた。女の内腿の白く肌理細かく柔らかい肉に刺して血が見たい願望である。
 内腿の表面を拡大して真ん中辺りの僅かに窪んだ帯状の部分に狙いを定めてボタンを押す。
 ブン。
 金属の羽が付いた小さい弓矢の様な針が真っ白い風間ゆきの内腿に突き刺さった。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーん。うはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは上半身を拷問椅子の背に沿って迫り上げて震え藻掻く。
 「そんなに痛くないだろ」
 小布施匡亘はオーバーと指摘する。
 「ああーーーーーーーん。そんなーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは泣き声で反論してしまう。
 小布施匡亘は血を期待して針を抜く。
 僅かに血の玉が浮き出てそのまま一筋に流れる。白く肌理の細かい皮膚に流れる赤い血が満足感を湧き立たせた。
 小布施匡亘は針銃の操作モニターの位置に戻る。
 次は乳房に照準を合わせた。
 「・・・・・」
 風間ゆきは辛そうな表情を引き攣らせてそれを見る。
 小布施匡亘は左の乳首の根元に照準を合わせた。
 手元のモニターには薄紅色の乳首の肌理の粗い部分が克明に投影されている。
 その位置で二発目を押す。
 ブン。
 針は狙い通り乳首の根元に刺さった。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの躰は瞬間固まる。そして強く震撼した。
 「いーーーーーーーー、いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは顔を究極に軋ませて眉間に皺を強く刻んで痛みを訴える。
 小布施匡亘は淡々と三発目をクリトリスに照準を合わせた。
 そのまま風間ゆきの方に来る。リモコン発射もできるのである。
 先に乳首の針を抜く。
 また血が線に成って流れ出る。
 小布施匡亘はクリトリスを剥いてリモコンを構えた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは表情を破裂させて泣き叫ぶ。
 小布施匡亘は哂いながらボタンを押す。
 ブン。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの強烈な悲鳴の真っただ中針はクリトリスに突き刺さった。
 「ぐわはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは大口を破裂させて涙を溢れさせて藻掻く。
 「あはあーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん。あはん」
 さらに藻掻き暴れる。
 クリトリスから血が流れ付近に滲む。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。ああん。あはん。あはん。あはん。あはん。あはん」
 顔を振って泣き叫ぶ。
 「いたい。い、いいたい。いたいよーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは痛みを訴える。
 「痛いのは受けてくれなきゃ。このプレイはその時痛いだけだよ」
 小布施匡亘は宥めるように言うがこの泣き叫びが嬉しいのである。
 針銃の後ろに戻ってクスコの中に照準を合わせる。
 「・・・・・」
 風間ゆきは蒼白な表情で身構える。
 子宮口への一発目はやや外して奥の粘膜の盛り上がった裾野を狙う。
 風間ゆきの躰は固定されているが恐怖に微妙に震えていた。
 小布施匡亘はボタンを押す。
 狙いが僅かにずれて膣の奥に盛り上がった粘膜の中腹に刺さった。
 「ぐーーぐうーーーーーーーうぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはああーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは涙を振り飛ばして藻掻く。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーー-ああーーーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーー」
 拷問椅子を揺すって暴れ藻掻く。
 「あーーーーーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 さらに号泣の涙が溢れ出る。
 「あはああーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーん。ああ。ああ。ああ。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 風間ゆきは拷問椅子に躰を沈めて荒い息遣いである。
 既に痛々しいくらい蒼白な表情に成っていた。
 小布施匡亘は最後の一発をきっちり照準を合わせる。そして風間ゆきの躰の戒めを絞め直す。
 さらに拡大して照準を細かく調整した。
 狙いは子宮口の亀裂の窪んだ内側すれすれである。
 風間ゆきは恐怖が頂点に達していた。
 「行くよ」
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 恐怖に切れた悲鳴である。
 小布施匡亘はボタンを掴むように押す。
 ブン。
 狙った通り子宮口の窪みの内側に突き刺さった。
 「ぐうがががあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの躰が一瞬固まって制止する。それが弾けて失禁尿がクスコの金属の上で飛び散る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 号泣しながら失禁尿を垂れ流し続けた。
 小布施匡亘は壮絶な状態が治まるまで待って拷問椅子の戒めを解く。
 「何とも無い筈だが病院で消毒して貰おう」
 小布施匡亘は荒い息遣いの治まった風間ゆきに声を掛ける。
 「駄目だよ。何とも無かったら病院でまたお金取られちゃうよ」
 風間ゆきは拒絶してしまう。
 「金を取る!なんだそれは!だったら俺が払うよ。それはおかしいな。娼国もR国もそこは無料だぞ」
 小布施匡亘はきっぱり断言する。
 「でもお金取られたよ。プレイで障害が有ったら無料だけど。何とも無くて来たら自己負担だって」
 風間ゆきは不満をぶつけた。
 小布施匡亘は衛星電話で連絡を取る。
 「溝口中佐殿でありますか」
 「何よ。そんな言い方して。小布施特務中尉ね」
 「今では中佐殿は三階級も上官であります」
 「何よ。私のお○○こにお〇〇〇ん入れたでしょう」
 「はい。三回も抜かれてしまいました」
 「何言っているの。私の中で気持ち良く成って果てたのでしょう」
 「はい。言い方によっては」
 「要件は何」
 「R国の街ではSMプレイで異常が無くて病院に行ったら自己負担なのでしょうか」
 「馬鹿を言わないで。病院は何処のシティも無料でしょ」
 「その筈なのですが。此処に金を取られた女性が居りまして」
 「何処其処」
 「新青森だよ」
 小布施匡亘はここでいつもの口調に戻る。
 「また。新青森。直ぐに行くよ」
 「それからハードに登録してないのにハードのチケット切られた女性も居る」
 「とにかく直ぐに行く」
 溝口明日香中佐は怒り沸騰した。
 溝口明日香中佐がジェットヘリで福岡から着く間に小布施匡亘は風間ゆきに山崎舞香の部屋に案内させて病院に向かった。
 「俺は娼国諜報機関小布施中尉だ。この病院ではSMプレイで心配に成って病院に来て異常が無ければ自己負担か」
 「あの。此処はR国の管理下です。異常なしだと管理事務所が払ってくれません。当人負担と言われてしまいます」
 「R国の溝口中佐を呼んだのでもう直来る」
 「そうですか」
 病院の会計担当者はやや困った表情に成る。
 山崎舞香は泣いていた。
 「投書をしたらもっと酷い報復のようにお客にハードで推薦されたのです。その内容がもの凄くて。もう耐えられません」
 「まあ。君がハードで推薦されていることは判ってる。俺も君と風間ゆきを勧められた」
 小布施匡亘は事態を十分に理解していた。
 「病院も有料でした」
 「それは管理事務所に払い戻して貰おう。もう少しでR国の溝口中佐が来る。じっくり相談に乗って貰え」




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