鬼三のSM小説
女衒の國
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
その十八 女躰売買復活
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「それは駄目ですよ」
もう一人の男性が自分らだけ帰ることは否定する。
「そうね」
入山安奈も覚悟を決める。
「問題は潜水艦が無かった場合ですね」
提案している隊員である。
「そうです」
「潜水服は有ります。これまでの調査で確認されています。それで海中をこっちの島の小型潜水艦のある桟橋まで来ます」
提案者は最悪を考慮していた。
「それで何処に逃れるの」
「TS市の方です」
「大久保水産は大久保が爆破したのよ。日本のテレビでも放送されていたと聞いています」
「TS市の外れに上陸してC市には廃墟がかなり有ります。娼国が日本に進出しているような新都心に人が移りつつあります」
「気候変動の影響ですか」
「それと国の方針です。気候変動を逆に国が利用しています。災害が来ても安全な街。そういう考え方です」
娼国、R国に経済発展を止める意志はまったくない。
R国内や日本、亜細亜に進出する禁則的に建てられた高層ビル群は自然災害に強く対応する。
温暖化が進行して人類が滅び掛けても生き残れる街としても計画的に建造されている。
「その空き家に隠れて作戦を続行しますか」
「そうしましょう」
「丁度良く軍事演習があります。島は手薄に成ります。その日を利用しましょう」
大久保加世の残党らは娼国、R国警備に新しい盲点を見出した。
娼国。昭和中期の高層ホテル。四十五階の宴会場である。
永野芽衣と山本真衣香の二人が一緒に宴会に引き出された。演習の二日前の宴会である。
特別にバイキング形式の料理と酒が提供された。
今日は日本から将校だけである。天葛少将がその範囲で呼びかけた。
「この二人は一回きりの元国会議員です。十数年前の間違った政権交代の波に乗った国民党の人数稼ぎで当選しました」
天葛少将が宣言する。
「これから二人の女を比べます。羞恥の限りを晒し者にしてもらいます」
加賀美少将である。
その間に大佐の徽章の将校二人が永野芽衣と山本真衣香を部下に押えさせてバスロープとショーツを脱がして高手小手に縛る。
二人は喚いているが押えは頑丈である。
「我々はリベラルとフェミニスト中心の知識層が独占したマスコミ主導の日本社会を捨ててこの国に来ました。でも葛城内閣以降日本は元に戻りつつあります」
生方少将である。
公共放送を除いて知識層の意見を強く反映して放送される。大方の知識層はリベラルが正当とする。さらにフェミニストを擁護する。
一般庶民でもマスコミに毒されてない非正規、労働者、自営業そして独身者は女性優遇社会に不満が溜る。
マスコミで知識層は外国人難民受け入れを主張する。さらに入管難民で移民と言うべき対象まで受け入れるべきと主張する。
それはある程度の地位と収入を得ている知識層の意識である。
下層階級は外国人より自分らの境遇こそ改善してほしいと思う。
さらに日本には難民同様のホームレスがまだまだいる。これすら対応できてない国である。
競争社会で負け組みを自己責任と言う者もあるがそれは違う。自由競争で稼ぐのは自由である。
だが社会の中で富を取り合って負け組みも多くできる。自己責任とは言い切れない。その最下層とホームレスは国が保護すべきである。
もし福祉に使う予算を削れば裾野の購買力が下がって経済はもっと悪くなる。稼げない者は消費だけやってくれれば良い。それで経済は回る。
格差の問題と言うが多い方から取り過ぎれば牽引力がなくなる。
格差の問題だけではない。低所得層には税金、年金、保険料の負担が大きい。寮を出されると住居が借りられない低所得層さえいる。
低所得層に住民税は異常に高い。生活保護費より低い所得からも徴収されてしまう。
下層階級は意見を言うと知識階級の意見で直ぐ袋叩きにされる。知識階級の意見だけで蹂躙されていると言える。
言論の自由と叫ぶが報道にしか言論の自由はない。
生方少将らは政権交代の時に日本を捨てたのである。
葛城義和は低所得層の収入改善に娼国の進出を利用した。それが民事党四百余議席を呼んだのである。
アメリカでも半数前後がトランプ支持者であった。一般国民は半分前後しかリベラルを支持していないのである。
「本日は二人をとことん辱めてフェミニストを本来の女に戻して女の性をとことん晒してもらいます」
新鋭第五機動部隊を指揮する関谷少将である。
永野芽衣と山本真衣香を高手小手に縛った乳房の谷間の下。二人の大佐はその六方から縄が交差して縄が強く引き合った部分にフックを付ける。
そのフックを天井から下がった滑車のフックに引っ掛ける。そのまま胸を上に向けて吊るし上げる。
高さ一メートルくらい仰向けの躰が宙に浮く。脚はだらりと弓なりに曲がって爪先は畳に着いている。
片方ずつ膝に縄を掛ける。それをやや離れた天井から下がったフックに通す。
山本真衣香の膝を両側から引っ張り上げる。閉じていた股間が引っ張られる。
「う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーー」
山本真衣香は膝に力を入れている。膝は宙に上がるがなかなか股間が広がらない。
両方の縄に二人ずつ加勢して引っ張る。さらに二人が左右別々に膝を外に押して広げる。
「ちくしょーーーーーーーーーーーーー」
山本真衣香の怒りの叫びと共に股間は引っ張られ広がる。八人の将校が掛かってようやく空中に大股開きになった。
「やめろーーーーーーーーー」
永野芽衣も膝に縄を掛けられて無駄でも叫ぶ。
それでも将校らは一気に引っ張る。
「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
今度は一気に股間が広がって空中に大股開きになってしまった。
「みるなーーーーーーーーーーーー」
永野芽衣は恥かしさ怒りに叫ぶ。
「数年前日本は我々の住めない硬い社会に成りつつありました。葛城内閣以降それを逆転して帯広では女躰オークションが始まりました」
天葛少将が公言する。
「逆転じゃない反動だ」
永野芽衣が反論する。
「だまれーーーーーーーー」
天葛少将が行き成り鞭で永野芽衣の股間を叩く。
「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
永野芽衣の躰は強烈に揺れる。痛みに藻掻き続けた。
「今の日本で反動とはな立憲君主制から君主制に戻る時を言うのだ。葛城先生の民事党は保守政党だ」
天葛少将は異論も唱える。
「議論はそのくらいで女比べに掛かりましょう」
生方少将である。
カメラが設置されて二人の女の吊るされた全裸が股間に照準を合わせて六枚のスクリーンに並べて投影された。
これまで通り女の部分がご開帳される。
准尉の徽章が二人引っ張り出された。日本から来たばかりの若い見習士官である。
「お前らに愉しませてやる。剃毛しろ」
生方少将が命令する。
若い二人は表情を綻ばせて悦ぶ。
永野芽衣と山本真衣香には若い男はさらに恥かしい。十歳近く若い准士官である。
剃毛など有り得ない社会に生きてきた。堪らない屈辱である。
「さあ。絶対にこんな姿になることはなかった女らです。風俗嬢やコンパニオンの剃毛ではありません」
生方少将は態と二人の尊厳を刺激するように公言する。
その間に二人の若い将校は永野芽衣と山本真衣香の陰毛を短くカットし終えていた。
加賀美少将が山本真衣香に関谷少将が永野芽衣にローションを掛ける。ドテから股間に流す。
永野芽衣は自分の躰に掛けている関谷少将ではなく加賀美少将を睨み付ける。
加賀美少将は山本真衣香の躰を入念に点検して掛ける。永野芽衣はその視線に怒りを覚えたのである。
女を性的満足の対象としか見てない。女遊びを愉しむ男性の典型と見た。
若い准士官は永野芽衣の太腿に片手を置いてT字剃刀で永野芽衣の五ミリくらい残った陰毛をぎこちなく剃る。
関谷少将はそれを横から点検している。
スクリーンには剃られて露出してゆくドテと大陰唇の紅い皮膚がアップで二人を比べるように拡大されている。
比べれば山本真衣香の方が肌は白い。逆にその部分の赤みは濃い。
加賀美少将は一通り剃毛の終わった山本真衣香の股間からドテをガーゼで入念に拭く。
山本真衣香は怒りの目で加賀美少将を見るだけである。
加賀美少将は剃り残しを見つけて若い准士官に指摘する。若い准士官はそれを一つずつ剃る。
「次は浣腸です」
天葛少将が宣告する。
二人はそんな事を想定していた。便は鉄格子の中で完全に出している。
また若い将校が指名され極太の浣腸器が渡された。
「浣腸は開口器を使うためです。今回は苦しめるのは省略します」
天葛少将の説明である。
「この度。我が国とR国に滞在する葛城元総理を狙ったこの二人以外のテロリストは全員自爆してサーバールームの二人も射殺されました」
生方少将が公言する。
「残った二人は加重死刑囚です。この先も秘宝館で充分に虐めることができます。宴会にも駆り出せます」
加賀美少将が続いて説明する。
生方少将らは永野芽衣と山本真衣香へこの先の運命を間接的に説明しているのである。
浣腸液の注入が終わりアナル栓を捩じ込まれると二人は苦しみ始めた。苦しむ顔を見合わせながら希望のあることを確信し合った。
まだ殺されてない仲間が居ると判ったのである。
二人は腹痛に腹を捩り腰も揺する。
「抜け」
天葛少将が若い将校に命令する。
二人とも茶色い水だけを流し出した。
「うーーーーーー。ああーーーーーーーー」
永野芽衣は最後に僅かに崩れた便を輩出した。
「見てください。観衆の前で排便の破局です。美人フェミニストの排泄です」
宴会場から拍手が沸く。
永野芽衣と山本真衣香を羞恥のどん底に落とす拍手である。
大佐クラスが二人前に出る。
「今度はこの小さなローターで二人の女の逝き顔をとことん比べます」
天葛少将がローターを翳す。
大佐は山本真衣香の腰の斜め後ろに立ってクリトリスを包んだ包皮を剥く。
「やめろーーーーーー」
女の部分のびらびらも広げる。
「やめろーーーーーーーーー。そんなことしても逝かないよーーー」
山本真衣香は堪えられないと分かっている。それでも抵抗する。
大佐は卵型のローターの先端を剥いたクリトリスと尿道口の上の粘膜に斜めに当てる。
「うーーーーーーーーーーー」
山本真衣香には堪らない刺激である。
もう一人永野芽衣を責める大佐は広げられた股間の左側にしゃがんで潜りこんでいる。
指でクリトリスを剥いてローターの先端を微妙に当てる。
「・・・・・・・・・・・・」
永野芽衣は顔の表情を歪めて堪える。
「これから二人の濡れの量を採取します」
天葛少将が宣言する。
二人は暫く喘ぎ声を漏らし藻掻きながらもやめろーを連発していた。だがやがて喘ぎ声に蹂躙される。
その先二人はクリトリスへの執拗な責めに逝き顔を晒し続けた。既に若い士官が二人の股間の下に潜り込んでボウルを構えている。
「あーーーーーーーーん。あはあん。あはん。あっはん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
永野芽衣はローターの責めだけで逝ってしまっている。
「あーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーー」
山本真衣香も藻掻き続けるが逝ってしまっていた。
天葛少将と加賀美少将がそれぞれ二人の膣をクスコで抉じ開ける。二人とももう抵抗能力はない。
若い士官が流れ出る女の液をボウルで受ける。
スクリーンに二人の量が比較された。
永野芽衣の方が目で判るくらい多い。
「またフェミニストでテロリスト女の生き恥が晒されました」
生方少将が座に宣言する。
ボウルで受けていた若い将校に新しいボウルが渡される。
尿道用の細い小さなクスコが用意されていた。
若い将校二人が呼ばれる。
「え、えーーーー」
その小さなクスコを見て永野芽衣は悲鳴を上げる。
永野芽衣も山本真衣香も恐ろしい事に使われると想像が付く。二人は何をされるのか震え上がった。
「それで尿道口を広げろ」
生方少将が命令する。
「いやーーーーーーーーー」
「いやあ、あーーーーーーーーーー。やめてーーーーーー」
二人は拒絶の悲鳴を上げる。
一人目の若い将校が永野芽衣の膣に刺さったクスコを横向きに直す。その金属の口二枚の間に垂れ下がった尿道口に小さなクスコを刺し込む。
「あ、あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
永野芽衣は強烈な悲鳴を上げる。
「広げろ」
生方少将の命令で若い将校は螺子を回して尿道口を広げる。
「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん」
僅かに尿が流れ出す。
若い将校がボウルで受けている中に流れ落ちる。
「スポイトで抜き取れ」
また生方少将がスポイトを渡して命令する。
若い将校は数回に渡って抜き取る。
クスコを抜くと永野芽衣は残りを漏らしてしまう。
続いて山本真衣香の尿道口にもう一人の若い将校が細く小さなクスコを刺し込む。
「ううーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーー」
山本真衣香も悲鳴を搾り出す。
若い将校は直ぐにクスコを広げる。こっちも尿が飛び出す。
「いやあーーーーーーーーー」
さらにスポイトを生方少将に渡されて吸い取る。
「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
こっちの将校も何度も吸い取る。
一部流れ出てボウルに直接落ちる。
「あ、あーーーーーーーーーーーーーーー」
山本真衣香はスクリーンに映った自分の姿に悲鳴を上げる。
これは色の濃さを比べられた。
終わった後クスコの中がペンライトで照らされ小型カメラを入れて内部が詳細にスクリーンに投影された。
「よく見ろ。お前らのお○○この中だ」
天葛少将が二人の頭を小突いて宣告する。
女の部分は十人十色に違う。その内部も個人差が大きい。子宮口の色の違いまでじっくり鑑賞された。
「時間も迫ってきました。明日は機動部隊全艦で演習です。最後の悲鳴を愉しみましょう」
加賀美少将がそう宣告してブジーを二本翳す。
若い将校がまた二人引き出された。
加賀美少将はブジーを一本ずつ渡す。
「それをクスコの奥に見える子宮口に突っ込め」
加賀美少将は驚愕の命令を出す。
一人目の若い将校が構える。
三人が加勢して吊るされた山本真衣香の躰を押える。
若い将校がペンライトで中を照らしながらブジーの先端を真っ赤な子宮口に強く押し込む。
「うおーーーーーーー。ごおお、お、おお、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
山本真衣香の躰は押えている三名を振り解くように力の限り震撼する。
「う、ううおおーーーーーーーーーーー。う、ううぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
強烈な痛みである。
続いて三名の将校が永野芽衣の躰を押える。
二人目の若い将校がブジーを構える。
「あ、ああーーーー」
永野芽衣は恐怖に崩れきった表情でそれを見る。
若い将校はにたりと哂ってペンライトでクスコの中を照らす。じっくり見て薄紅色の子宮口に突っ込む。
「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
永野芽衣の躰も強く震撼する。
「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
永野芽衣は涙を飛ばして悲鳴を搾り出す。
そのあと永野芽衣も山本真衣香も吊るしから降ろされて歩けない。担架に乗せられヘリで南の島の鉄格子に運ばれた。
二人は数時間ベッドの上で倒れて過ごした。
沙奈美は病院で目を覚ました。
インターン二十名くらいと教授が囲んでいた。
「乳房の整形手術は終わったよ」
教授が宣言する。
胸の包帯をインターが二人で外す。
「火傷の範囲が広いのでやや小さくなったがね」
沙奈美にもおっぱいの大きさが変わったと解る。
やや悲しいが綺麗にはできていた。
「ところで君は避妊手術をしているね」
「いいえ」
教授の突然の言葉に沙奈美は驚いて否定する。
「近い時期に避妊手術が行われている」
「ええーー。そんな。覚えはありません」
「手術をされるような状況に思い当たる事は無いかな」
教授は確信を持って執拗に確認する。
「ああ。そう言えばプレイの途中で暫く気を失ったことがあります」
沙奈美は辛かったプレイを思い出した。
「手術を戻してやろうか」
教授はやさしく提案する。これもインターンらの実習になる。
「はい」
沙奈美は恐怖に震えながらも教えてもらって助かったのである。乳房の整形以外にも医療実習に躰が使われたことは今のことで解ってしまった。
文句が言えないことと分かっている。
そしてこれで辛いことの総てから開放されたのである。
娼国の軍事演習が予定通り行われた。
空母八隻を展開しての演習と成った。中国が南シナ海に赤い舌を伸ばしても娼国は対応しない。それ以上侵攻すれば備えは有るとの構えである。
今回も上野愛菜海軍大尉が飛行隊のスターと成った。
上野愛菜海軍大尉以下八名の九機編隊で曲芸飛行を見せて全部の空母への離着艦を披露した。
大方がリモート操縦かAIによる自動操縦になっている。パイロットが乗る飛行はそれ程多くはない。
大久保加世の残党らは演習の最中に行動を起こした。
コンパニオンの宿舎の裏に入り込む。
北の島と南の島の間に開いた僅か二メートルの海峡。男子隊員が其処に沈んだ橋の欄干の上を歩く。
一人が渡って南の島側で縄を張る。入山安奈が渡り男性隊員が渡る。
男性隊員が一人岩を登る。上から結び目を五十センチ置きに付けた縄を垂らす。後の二人はそれを使って登る。
先頭を行くのは陸上自衛隊員である。
カメラが設置されていることは分かっている。だが死角があるばかりか警備員は殆ど見ていない。
軍から警備を派遣していたが演習日であったのと大久保加世らの自爆で娼国は油断していた。
自衛隊員の男はその隙を突いたのである。
三名は警備室に突っ込む。
自衛隊員が警備員の体を押えて銃を奪う。入山安奈がそれを受け取ってもう一人に突きつける。
「鍵は其処だ。二人は4号房だ」
警備員は抵抗する意志はまったくない。顔で鍵の位置を教える。
もう一人の男が警備員の手を縛る。
入山安奈が4号房に走る。
自衛隊の男は潜水艦の確保に向かう。
入山安奈は永野芽衣と山本真衣香を確認して鉄格子の鍵を外す。
持って来た丈の長いTシャツを渡す。
二人はバスロープを脱ぎ捨てる。丈の長いTシャツを頭から被って入山安奈に続いて逃げ出す。
自衛隊員の男は潜水艦を確保して警備室に戻って来た。
「潜水艦は使える」
「其処にバッテリーの予備が有る。持って行け」
警備員が声を掛ける。
「ありがとう」
自衛隊員の男は警備員に礼を言って走る。
五名は桟橋から潜水艦で脱出した。
「予備のバッテリーがないと目的地まで行けないところだった」
自衛隊員の男は警備員の協力に感謝した。
「あの人達は私達に親切でした」
山本真衣香も警備員の親切に感謝している。
小型潜水艦は演習地域を避けて海岸線すれすれの海中をT国の国境手前まで向かった。
海中に潜水艦を残したまま浜の岩場から上陸する。
TSは危険なのでC市まで山道を進む。
自衛隊員の男はC市内の空き家に幾つか目星を付けていた。夕方に一軒目の空き家に辿り着いた。
人が住んでないことは間違いない。少し離れた斜面の畑に野菜は残されていた。窓から見える範囲に小川がある。
ガスは通ってない。何故か電気は来ていた。
「此処に隠れて葛城を狙おう」
自衛隊員の男である。
「もう一回刺客を呼びましょう」
入山安奈は日本から呼ぶ心算でいた。
「それは無理だ。R国は一定の場所以外携帯電波は通じない」
自衛隊員の男はそれを承知していた。
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