鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その十八 女躰売買復活

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 「だが、その本部長やり過ぎやないか」
 稲垣七郎組長は風俗嬢が帯広から逃げてしまうのを懸念している。
 「なんとも申し上げかねます」
 東丸秀三郎若頭補佐は蛇を使ったお座敷芸がご家業である。風俗嬢をこっちにハード教育したい。
 稲垣七郎組長は湯野中に連絡を取る。
 湯野中も咲江の生々しい告白から会議で聞いた以上のハードに警戒する。
 「その席付けの女警視が問題だな」
 「風俗嬢が堪えられなくなって逃げてしまいますよ」
 「バンスが無ければ辞めるな。バンスが有っても他で借り直しもできる。それでは風俗嬢が護られる街を造っても駄目だな」
 「どうします」
 「取り敢えずそっちに行くよ」
 「判りました。お待ちしております」
 湯野中は事を重く捉えた。稲垣七郎組長と同じ見解である。
 「軽症だが女を病院に行かせなくても大丈夫か」
 稲垣七郎は東丸秀三郎若頭補佐に確認する。
 「病院に行く必要はありませんよ。此処で医者が手当てすれば充分です。痕にも成りません」
 東丸秀三郎若頭補佐は自信を持っている。
 娼国の病院から医者が呼ばれた。
 医者が手当てをしている間に湯野中が空軍に護衛されてジェットヘリで到着する。
 湯野中はまず二千万を置く。
 さらに帯広ニューシティの部屋を咲江に譲渡する権利書の写しとカタログを渡した。
 「金は全部TS市の此処で入金して行けば日本で受け取れる。部屋の引渡しは日本に着いてから帯広空港に夏木と言う者の部下が迎えに来る」
 湯野中は入金場所を図で示し日本での金と物件の受け取り方を説明した。
 咲江はパンフレットの部屋を見て喜びの表情に成る。奈那緒の部屋と比べて遜色はない。
 「女。相手が道警本部長だ。強くは言えないがやり過ぎをわしから注意はしておく」
 湯野中は控えめに約束する。
 「はい」
 咲江はやや怯えながら返事をする。
 「警視と名乗った女はもっと面倒だが警察庁にわしの娘で木下警視正と言うのが居る。そっちから言わせる」
 湯野中の妾の一人に生ませた娘である。
 「はい」
 「東丸さん。警視監から態々蛇を使えと要請が有ったのですな」
 湯野中は態々確認する。
 「へい」
 「風俗嬢を態々潰されては商売に成りませんよ」
 湯野中は東丸秀三郎若頭補佐に遠回しに苦情を言う。
 「申し訳ございません」
 稲垣七郎組長が代わりに謝罪する。
 東丸秀三郎若頭補佐も仕方なしに頭を下げる。
 「女。我々は女性専用ラウンジまで作って女を護る為ではない。風俗嬢を外で誘いを掛ける客や軟派から護っているのだ」
 「はい」
 「もう安心せい。優雅に暮らしてくれ。もう借金は無いだろ」
 「はい」
 「本当は二千万出せば赤字だ。だがなハードコンパニオンで来て貰った者には渡している。この国に来て稼いで帰って優雅に暮らす姿が必要なのだ」
 「え」
 「ハードSMで帰った者が優雅に暮らせばハードはやらなくても稼ぎたい者が増える」
 「ああ」
 「もう何も辛い事は起きない。安心して日本で暮らせ」
 「はい。ありがとうございます」
 「東丸さん。この子は訓練しても蛇は使えませんぞ」
 湯野中はさらに念を押す。
 「はい」
 東丸秀三郎若頭補佐も畏まって頭を下げる。
 
 娼国。南の島の鉄格子の中である。
 浴槽の後ろに設置された身だしなみを整える鏡に口紅で大きく文字が書かれていた。
 『亜理紗ごめん。私もう駄目』
 元フリージャーナリスト伊久美愛琉の収監されていた鉄格子である。
 浅い猫脚の浴槽の縁に頭を倒して伊久美愛琉は死んでいた。浴槽の湯は真っ赤に染まっている。
 食事に出されるミートナイフを鉄格子で磨いで手首を切ったらしい。
 最初に気付いたのは隣の鉄格子で朝遅く目を覚ました広瀬亜理紗元テレビ太陽アナウンサーである。
 伊久美愛琉の躰は鞭の痕が鮮明に確認できた。恐ろしい拷問を長時間受けてきたに違いない。
 広瀬亜理紗はその場に泣き崩れた。
 暫くして広瀬亜理紗は呼び鈴で警備員を呼ぶ。
 警備員が来る前に将校らが広瀬亜理紗を迎えに来た。今日も拷問されるようである。
 「愛琉に何をしたの」
 広瀬亜理紗は伊久美愛琉の鉄格子を指差す。
 将校らも伊久美愛琉の自殺を確認した。
 そこに呼ばれた警備員が入って来た。
 将校らは処置を警備員に任せて広瀬亜理紗を連れ出す。
 「何をしたか我々は知らない。その時のメンバーに聞かないとな」
 将校らは上官の指示通り広瀬亜理紗を連れて行くだけである。
 
 娼国。昭和中期の高層ホテル。四十五階の宴会場である。
 広瀬亜理紗を待っていたのは加賀美少将と関谷少将。関谷少将は大佐から昇進したばかりである。
 新設第五機動部隊を指揮している。
 他の将校は二十名ほどであった。
 「愛琉に何をしたの」
 広瀬亜理紗は同じ言葉を加賀美少将にぶつけた。
 「我々は関与してない。天葛少将らだ」
 加賀美少将はにべもない。
 「病院ではたいした傷ではないと消毒して帰したらしい」
 大佐の徽章が答える。
 「鞭で叩いて金柑塗ったでしょう」
 広瀬亜理紗は自分が受けた壮絶な拷問を指摘する。短い時間だが壮絶に沁みる痛みであった。
 「それ。天葛がやりそうだな。ハードSM嬢にやって物凄い悲鳴を愉しんでいたよ」
 加賀美少将もそれを良く覚えている。
 「やはり一番のサディストですな」
 関谷少将が笑っている。
 「この女はどう責めます」
 大佐の徽章は残酷な刑に期待している。
 「さっさと殺せよ」
 広瀬亜理紗は開き直っているのではない。既に死しかもう逃れる道はないと感じていた。
 伊久美愛琉の死が決定的であった。
 木崎綾乃らの奪還を主張したのは自分である。
 広瀬亜理紗は自分の目論みに二人を巻き込んで失敗した。佐藤栞李は柿崎一行にその場で射殺された。
 そして伊久美愛琉を絶望のどん底に落としてしまった。
 「痒み責めだな。痛みより苦しい」
 加賀美少将は天葛少将とは別のやり方をしたい。
 「早く殺してよ」
 広瀬亜理紗はもう堪えられない。
 「そう簡単には殺さない。もっと苦しんで貰わないと。俺たちは日本に居た頃からあんたに怒り心頭だ」
 「そうだ。あんたのニュースにな。事実だけ読んでいれば良いのに勝手な意見ばかり言って大衆を洗脳する」
 「だから俺たちはこの国に移った」
 加賀美少将は怒りを吐き出す。
 「この国が異常なのよ。それが政治家と官僚、警察を買収して日本を侵略して権力を歪めたのよ」
 広瀬亜理紗は黙って聞けない。
 「黙れ!お前らの報道の通りじゃ女は神様だ!女が小遣い欲しいか気に食わないで痴漢にしたり強姦されたと主張したりで男は一生終わりだ」
 加賀美少将は昔の怒りを何処までも燃え上がらせる。
 「そんな法律作ろうとしたよ」
 大佐の徽章も怒りに滾っている。
 「どうして女が嘘をつく前提でやるのよ」
 広瀬亜理紗はもうどうせ拷問される。自分が助かる道はこの先ない。まったく怯まず言い返す。
 「疑わしきは罰せずだ。冤罪ができないことが絶対条件だ」
 加賀美少将が断言する。女性の訴えだけで強姦罪などを逮捕できるようにしろという要望が世論を圧倒し始めた。
 以前日本では知識階級とマスコミ、野党の圧倒的な押さえ込みで押し切られつつあった。反論する議員はならず者扱いにされた。
 葛城内閣で非正規層の収入と待遇、生活が圧倒的に改善されて日本経済も格段に改善された。
 GDPは世界三位のままだが国民一人当たりのGNIが世界二十二位から世界一位に飛躍した。
 それが民事党四百議席を上回る結果を生むこととなる。
 そして政治家も官僚も娼国とR国に追従する層に蹂躙された。
 若い将校が拷問椅子を押して来る。
 広瀬亜理紗のバスロープとショーツを脱がす。その躰を拷問椅子の上に押さえつけようとする。
 「はやくころせーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は躰を突っ張って抵抗する。
 若い将校らは五人まで掛かって広瀬亜理紗を拷問椅子に強引に固定した。
 加賀美少将は山芋を摺っている。
 関谷少将はクリップと電源を用意していた。
 加賀美少将は部下に指示してカメラを設置してモニターに繋がせる。別の将校が広瀬亜理紗の女の部分にクスコを挿入しようとする。
 だが広瀬亜理紗は強く力を入れて抵抗した。
 指を入れようとするがそれも入らない。
 「二人で両側から」
 加賀美少将の指示に将校二人が左右から指を入れて広げる。
 「あ、はあ、ああ」
 さらに一人が山芋の汁にクスコを浸ける。二人が指で強引に開いた膣口に捩じ込む。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は歪む表情で将校らを睨み付ける。
 関谷少将は一人で電流の準備を整えた。
 どうやら此処に居るのは全部加賀美少将の部下らしい。
 関谷少将は行き成り広瀬亜理紗の乳首をクリップで鋏む。
 「うぐうーーー」
 左右一つずつ鋏む。
 そのクリップに電源から伸びた鰐口クリップを接続する。こっちは電流責めともう一つの目論見がある。
 加賀美少将はクスコに山芋を流し込む。
 「どうなるか知っているよな」
 加賀美少将は含み笑いを浮かべて言う。
 「おのれーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は唾を吐きかける。
 加賀美少将はそれを手で制して手に掛かった唾を広瀬亜理紗の顔に塗る。さらにビンタする。
 「うーーーーーーー」
 関谷少将がトランスから電流を送る。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は悲鳴を搾り出す。
 関谷少将は唾に驚いて一気に強い電流を流したのである。
 「う、うう、ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 関谷少将は適度に電源を切る。
 「痒みが効いてくるまで責めをお任せしますよ」
 加賀美少将は関谷少将に電流責めを任せて飲みに入ってしまう。
 本日も天葛少将の時のように生ビールサーバー及びウイスキーなどの水割りセットと焼酎が用意されている。
 つまみは乾き物だけである。
 本日は加賀美少将の自腹で用意していた。
 広瀬亜理紗の苦しむ姿を飲みながら愉しむ。広瀬亜理紗の躰は隅々まで鑑賞し尽くした。
 幹部は殆ど味見もしている。
 「ううおおーーーーーーーーーーーーー」
 関谷少将は適度に電流責めを続ける。
 広瀬亜理紗は拷問椅子の上に全裸で縛られ大股開きのうえクスコで女の奥まで晒されている。その躰が電流で震撼する。
 将校らはその広瀬亜理紗を肴に飲み続ける。
 関谷少将が電流責めに飽きて加賀美少将に薦められて飲み始めた。
 広瀬亜理紗は徐々に痒みに苦しみ藻掻き始める。
 暫くはそれを眺める。
 「T市の三人処分が決まったらしいです」
 大佐の徽章が小声で報告する。
 「あの三人か」
 伊久美愛琉らの事である。
 「そうです」
 「誰がやるのだ」
 「副主席は北に振りました」
 「そうか」
 加賀美少将はやや残念そうである。
 「う、うーーーーーーーーーーー。うーーーーーふうーーーーーーーーーーーーーーん。う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 もう広瀬亜理紗は痒みに堪えられない。拷問椅子に固定された躰を動く限り捩って太腿を交互に動かして膣の痒みに藻掻いている。
 全裸の女が大股開きで痒みに藻掻く。隠微極まりない。
 加賀美少将が大佐の徽章と一緒に近付く。
 「痒いだろう」
 「あ、ああーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は悶絶した表情である。
 「痛みがまだだな」
 加賀美少将は乳首を鋏んでいるクリップを指差す。
 「ああーーーーーーー」
 広瀬亜理紗はさらに恐怖の表情に歪む。
 「痒みを止めて欲しいか」
 加賀美少将は酢の瓶を翳す。
 「あ、ああ。おねがいーーーー」
 広瀬亜理紗は堪えられない。泣き悲鳴状態である。
 「だったら私は間違った報道をして来ましたと認めろ」
 「そんな。きたないよーーーーーーー。こんなにくるしめてーーーーーーー。それで認めさせるのーーーーーーー。そんなの」
 「そうか。まだ堪えられるな」
 加賀美少将は立ち去ろうとする。
 「まってーーーーーー。だめーーーーーーー。いうーーー。いうよーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーん。あはあーーーーーん」
 広瀬亜理紗は泣き悲鳴で哀願する。とても今の痒みに耐え続けることはできない。
 加賀美少将は笑顔で踵を返す。
 「それじゃ言え。私は間違った報道をして自分の意見まで言い。大衆の一部を洗脳して皆様にご迷惑をおかけしましたとな」
 加賀美少将は紙に印字した原文を広瀬亜理紗の目の前に晒す。最初から計画されていたのである。
 広瀬亜理紗は悔し涙を流しながらそれを読み上げた。
 読み終わったら満場の拍手である。
 広瀬亜理紗はさらに嗚咽する。
 「さあて。痛いのを先に何とかしないとな」
 加賀美少将は愉しそうである。
 「あーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーん。もおーーーーーーーーー。だめーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗はその痛みを知っている。二時間近く挟まれた今の段階ではあの痛みを逃れる術はない。涙がぽろぽろ零れる。
 「まあ取ったら直ぐに揉んでやる」
 加賀美少将は将校二人を拷問椅子の両側に立たせる。
 「少し悲鳴を愉しんでから揉んでやれ。合図したら取れ」
 恐ろしい指令である。
 「あーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は悲鳴を愉しむという加賀美少将の指示に驚愕する。
 「はい」
 将校二人が構える。
 「てーつ」
 二人の将校が一斉にクリップを掴む。
 「う、ううおーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は壮絶な痛みに躰を振って藻掻く。
 「だめーーーーーーーーーーー。はやくたすけてーーーーーーー」
 これまで抓んでいた肉が戻る痛みである。それは抓まれていた痛みの数十倍となる。
 「ううぐううーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は拷問椅子の上で痛みに藻掻き暴れる。
 二人の将校は乳房を左右から片方ずつ掴んで揉み拉く。
 「うう、おーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーーーーーー」
 揉んでも激痛である。
 「あはあーーーーーーーーーーーーん。ああはあーーーーーーーーーん」
 痛みが引くには個人差は有るが三十分くらい揉む。
 加賀美少将は山芋の摺り汁の残りを広瀬亜理紗の目の前に翳す。
 「やめてーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗には痛み以上の恐怖である。
 「もう一回やらないか」
 「いやあーーーーーーーーーー。いや。いや。だめ。もう。もうむりーーーー。たすけてーー」
 広瀬亜理紗は拷問椅子の上で躰を突っ張らせて拒絶する。
 「今から戒めを解く。二十人でお前を輪姦す。抵抗しないで気持ちよくやらせるか」
 加賀美少将は条件を突きつける。
 「え。戒めを」
 将校が畳にマットを敷いている。囲いはしてない。
 関谷少将は昇進する前は加賀美少将の旗艦の艦長。他の将校も同じ艦の乗員である。
 「そうだ。開放しても気持ち良くやらせるか」
 「判ったよ。マットの上でおとなしく寝ているよ」
 広瀬亜理紗にもう抵抗する気力はない。
 「それじゃあ駄目だ。素直に何回も逝ってしまって女の性の極限までとことん見せるのだ」
 加賀美少将はどこまでも広瀬亜理紗が意地を張る事を許さない。
 「判ったよ。どうせ死ぬから。最後に気持ち良くして」
 広瀬亜理紗はこの前執拗な責めによる強制的な官能に抵抗し切れなかった。意地を通しても通せなかったと諦めているのである。
 そして力を抜いて受け入れなければ濡れなければ痛みに堪えられない。
 加賀美少将を除いて抽選が行われた。
 二十人が順番に広瀬亜理紗に挿入した。
 広瀬亜理紗は暫く静かな逝き声だった。
 三回くらい小さく逝ってしまった。それからは轟音のような逝き声を上げ続けた。
 不本意な男らを全部受け入れてしまった。娼婦は男を受け入れても逝きはしない。それ以下の意識に堕ちてしまったのである。
 広瀬亜理紗は何度も逝きまくった。倒れて躯のような姿を晒して横たわったままである。
 かなり濡れていたがそれでも膣は炎症していた。動けないので一応病院に運ばれた。
 
 広瀬亜理紗は夜になって病室を抜け出した。まったく警備は居なかった。
 診察室でメスを盗み出す。
 患者用の浴室の場所は覚えている。其処も施錠されてない。中に入っている者が施錠するだけである。
 浴槽に湯は張られたままであった。広い浴槽なのでそんなには冷めてない。病院なので浴衣と下着は支給されている。
 そのまま湯に入って手首を斬った。
 一番楽な死に方である。
 
 広瀬亜理紗と伊久美愛琉の遺体は娼国の南の島で火葬された。
 遺骨は前に射殺された佐藤栞李の遺骨と合わせて本庄真奈美に引き渡された。
 本庄真奈美はそれを受け取り日本に帰す。葛城義和と北嶋副主席を狙ったテロは日本でも報道されていた。
 
 娼国。ホテル最上階の和食の奥座敷天昇の間である。
 本日もこの部屋だけ開放された大きな窓から南洋に浮かぶ南の島の全容が望める。
 本日は湯野中も来ていた。
 大きな窓の左側にカウンターが設えられて板前の津梨清吉が寿司を握る。いつもの光景である
 「まだ刺客を放った連中は捕まらないのだな」
 平佐和は恐れている。
 「そうよ」
 真紀子も捜査が進展して居ないのに困っていた。
 「広瀬亜理紗らの遺体は本庄社長を通して日本に帰したがT市に本来居てはいけない三人が残っている」
 「そうだな。また奪還に来られては困る」
 平佐和も湯野中の懸念を理解する。
 「米軍に提供して処分してもらいましょう」
 真紀子は湯野中側に押し付けたい。
 「この際それも止めた方が良いのではないでしょうか」
 葛城義和は反対である。
 「葛城先生それじゃ北側の将校に遊んでいただいては」
 「それがよろしいかと」
 葛城義和も納得する。
 
 翌日T市秘宝館から木崎綾乃、椋木美弥、新見由香の三名が湖畔のホテルに移送された。
 三名の拷問は渋谷正臣に任された。
 いろいろ問題を起こす人物だがこの手の役割には向いている。
 誰もやりたがらない。湯野中も柿崎一行も参加しない。
 指宿が最後の確認だけ引き受けた。
 大宴会場だが参加者は二十名ほどである。さすがにコンパニオンは呼ばれてない。
 自動で注げる生ビールのサーバーとウイスキー、日本酒のサーバーも置かれている。
 水割りも自動である。
 料理もバイキングで補充はない。
 拷問を行うスペースはブルーシートで完全に養生されていた。



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