【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第三十八幕
SMに資産をつぎ込む夫婦
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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二〇二十二年寒露上元。太陰太陽暦十一月十一日。
(この二十四節気は平気法によるものです)
二〇二十二年十二月四日。
十二月に入って一気に寒さが去来した。
長野山荘人質立て籠もり事件の報道もようやく収まりつつある。
如月鬼堂らは今月の後半に豊洲のマンションに引っ越す。さらに一月の終わりころ宇佐美のマンションに移る。
冬をやや暖かいこの地で過ごす。
四月初め暖かくなって越後湯沢に戻る工程である。
珠洲と瀬里奈が来てからここ数年同じ工程を繰り返していた。
この日は囲炉裏端に電気が入って炉端で魚を焼く。
暮れの忘年SMツアーの打ち合わせで主なメンバーが集まってい会議を行っていた。
炉端が点いているので暖房は点けない。炉端の部屋はカウンターの内側を除いて床が七十センチ嵩上げされていた。
炉端の周りとカウンターの外側は逆に掘られていて湯を入れることができる。
湯で足元だけを温めていた。
節電の為ではない。眠くならない配慮である。
如月鬼堂は節電で云々言われることはない。二フロア吹き抜けのリビング。その窓の上半分に太陽光パネル八枚が取り付けられている。
売電はしていない。蓄電池数台に蓄電している。電力会社と契約は行っているが基本料金のみである。
「寝台列車の必要がありますか」
雨倉編集長はまだ企画を理解してない。企画書を一通り舐めてそう言う。
「それは今回ゲストの女優とのデートタイムを予定しております」
杉下一行が答える。今回の企画担当である。
乱交クラブの逮捕以来会員制の愛好会であっても慎重に成っていた。今回も杉下一行と館山弁護士で話し合っての企画である。
「参加人数はかなり限られますね」
真性奴隷女の館の樽常マネージャーである。
「今回は入会の古い会員から優先です」
「まあ。参加費用も高いからね」
如月鬼堂は人数が限られても問題ない意識であった
「これリゾート車両ではないですね」
大河内税理士である。
「A個室の寝台を繋いでもらっています。ラウンジカー二両を含めて十六両編成です」
「止まれる駅が限られますね」
大河内税理士は十六両ではホーム有効長の関係で駅に止まれない心配を指摘する。
「運転停止以外停車、途中下車はしません。東京駅を出発して東京駅に戻ります」
「うちからは六人ですね」
樽常マネージャーが派遣するのは岡田有美、高島波瑠、本田椿、来島結奈、飯豊真里菜、牧野茉莉亜の六名である。
全員如月鬼堂の監修するSM系AVに出演しているが樽常マネージャーの真性奴隷女の館の所属と成っていた。
あと椋木美弥が入るが長野のSMクラブの黒の館の所属である。
「他に椋木美弥さんとコンパニオンが七名です」
コンパニオンは如月鬼堂の経営するファッション喫茶三店舗から派遣されることと成っていた。
「金曜の21時54分出発でサンライズの直ぐ後に出て戻るのが月曜日の6時15分ですがインターネット放送はお休みですか」
雨倉編集長の確認である。
「いいえ。列車の車内から中継です」
本多椿が答えた。今日は一人だけ会議に参加している。
十六日出発だがその日に瀬里奈がメールを出して参加者は直ぐに優先順に決まってしまった。
十二月五日。
和歌山県の岬ビューホテル。
離れ座敷で岡田弥一郎は青木学に料理と酒を振舞っていた。
SMツアーの話はこっちにも届いている。
「面白い企画だな」
岡田弥一郎は心が動いていた。
「しかしこのホテルにはプラスに成らないぞ」
「そうでもない。どうせ列車の中でショーはできない。大阪発で和歌山一周して東京や。途中此処に泊めてショーをやって東京で観世音ホール」
「如月鬼堂が最初使っていたところか」
「そうだ」
「それなら此処で集まって此処に戻って二回目にショーでどうだ」
「車中は一泊か」
「そうだ」
こちらは三十名で決行となった。如月鬼堂の愛好会と違ってツインの個室で一人に一人のSMコースのスーパーコンパニオンが付く。
連続拉致強姦事件の犯人六人のアジトである。
「遺体処分の依頼が来た」
川口の会長が仕事の依頼を告げる。
「SMクラブで女性を殺してしまったのか」
「処分料一千万は出せるとの事だ」
「早急に掛かろう」
川口の会長は入金の確認をしてホテルに残るように指示した。
雇われた男が同じホテルに大型のキャリーバックを持ってチェックインする。
依頼者は五十年配の夫妻であった。
どちらもSである。二人でSM嬢を虐める。または援助する条件で若い夫婦を虐めて愉しむ。
二人には十分な蓄えや配当もある。さらに家賃収入も多額に入っていた。汗水垂らして働くことは全くない。
男は二人の部屋を訪ねてキャリーバックを渡す。
夫妻はそのキャリーバックに遺体を詰めてホテルを出た。
外で運送会社の車両がそれを受け取る。
このキャリーバックは空き地で葬儀会社の車に渡された。此処で棺にいれてしまう。
そのまま長距離を輸送する。
最後は廃棄物収集運搬業の車両が受け取って夜間に乾式メタン発酵の工場に運び込む。
六人の一人廃棄物収集運搬処分業の工場だが従業員の居ない金曜の深夜に稼働させる。
土日とも工場は完全休業。稼働するのが川口の会長の手配する闇組織から来る人間である。
此処の産業廃棄物処理場は乾式メタン醗酵という処理法で動植物性の残渣を処理する。
遺体は破砕処理機で細切れにされ醗酵してガスは発電に使われて行く。水分は蒸発して醗酵残渣が残る。
こっちは堆肥となり動物の飼料と成って消えて行くのである。
この夫妻は何度もやって来たプレイで失敗した。
女の首を吊るして白目を剥かせる。その時間配分を誤って蘇生しなかった。
稀にSM系AVの動画で見かける。時間配分を間違えなければ問題はない。
興奮度が高過ぎたのである。そして女が細面で一見気丈そうに見える女であった。それが災いする事になる。
つい長めに苦しめたい欲望が事故と成る結果と成ってしまった。
夫妻には事故でも警察沙汰は有ってはならない。
山井和徳は闇サイトを知っていた。事故で殺人罪に成らなくても過失致死は免れない。
二人が失うものが多過ぎる。それなら一千万の出費は安いと思った。
SMクラブは女が出勤しないだけとそれ以上は対応しない。行方不明のままで事件に成らずに済んでしまった。
本来なら金を使って罪を逃れても反省しなくてはならない。
だが二人の興奮度があまりにも激しかったのである。この二人の猟奇はここから始まった。
川口の会長にさらに要求して来たのである。
「何という奴らだ」
川口の会長も驚愕した。
「事件が続いていたからね」
葬儀会社の社長もこれまでの事件がこの連中を猟奇にした連鎖作用と見た。
「この二人はどこかの時点で死んでもらうしかないな」
医者の男は危険を感じていた。
「そうだな。散々遊んで貰って資産を使い果たして貰うか。何れ手が回って最後の時が来る覚悟はしているだろう」
川口の会長は相手の心理を読んでいた。
「このまま反省して静かにしていれば良いものを」
葬儀会社の社長は馬鹿だと言わんばかりである。
「こうなったらきっちり型に填めるしかない。もうあと戻りは許さない」
川口の会長はじっくり作戦を計画する意思を示す。
「俺たちの遺体処分を信じて貰えないのは残念だが奥さん殺して半年後に逮捕された市会議員よりお利口だな」
医者の男は別の評価をする。
「また社会を騒がせて遊べるな」
印刷会社の社長は動画公開で社会を騒がせて遊びたい。
「奴らの家やホテルは駄目だ。場所を考えてこっちの言う事を聞いてもらおう。だがこれまでのような配信は希望しないのではないか」
医者の男の見解である。
「そうだな。公開は終わってしまってからで良い。場所を考えよう」
川口の会長と医者の男の見解はほぼ一致した。
十二月十六日。
和歌山県の岬ビューホテル。
岡田弥一郎らの企画では十六日の夜に出発する。それまではホテルの部屋で指名したコンパニオンとSM三昧である。
ホテルは十二時からチェックインができる。
浪江はまた赤座元太に指名されてしまった。
大方が十一時四十五分着の列車で着く。
浪江は嫌な客でもこのシーズンに付かなければ大変である。三日で最低でも五十万に成る。
浪江は赤座元太から百万を受取った。
早速全裸にされて高手小手に縛られてしまう。
浪江は恐怖に強い鼓動を撃っていた。
前回は女の部分の粘膜を二枚合わせて縫われてしまったのである。
その日の恐怖が蘇る。
「今回は寝台車が有るから此処では鞭と逝き声を愉しむだけだな」
赤座元太はもっとやりたそうである。
「もう前回は部屋に帰って倒れたのですよ」
「あれが最初か」
「はい。まあ。段々慣れた気はしますが皆ハードです」
「そりゃそうだろ。それでなきゃこんなとこまで来ない」
赤座元太は当然の如く言う。
「でも貴方の言っていたほどお客は付かなかったよ」
浪江は不満を漏らす。以前に赤座元太が『あんたこれからこの会の会員からたくさん指名取れるよ』と言ったようには客は付かなかった。
「そうか。他の人は」
「そんなには儲かってないよ」
全体が儲かってないのである。
「そうか」
「ホテルは盛況そうだが」
「でも。通常のスーパーコンパニオンばかりよ。高いコースは月に二、三回。この会の集まりの時だけよ。お金に成るのは」
赤座元太は浪江の躰を畳に敷いた布団に高手小手の縛りのまま仰向けに倒す。
片方ずつ膝と脚首に縄を掛けて天井から下がった滑車のフックに引っかけてX字開脚に脚を吊るし上げる。
赤座元太は鞭を選んだ。
先端が長方形の革二枚重ねた一本鞭である。
「ねえ。お〇〇こ叩くの」
浪江は悲痛そうな声で訊く。
「そうだよ。ハードの金払っているからな」
赤座元太は当然と言う。
「だってここ痛めたら電車乗れないよ」
「はっはっは。この鞭じゃ血までは出ないよ。強烈に痛いだけだ」
「え、ええーー。本当」
「まあ。車椅子も有るし。それに今日が尿道にマイクロバイブとお○○こに無線ローターを入れて出発だ」
赤座元太はさらに辱める計画をしていた。
「え、ええーーー。それラウンジで動かすの」
「そうだよ」
「あたしだけ恥ずかしいじゃない」
「それが良いのだよ。他の奴も計画しているかもな」
「ああ」
浪江は堪らない表情である。
「尿道の方は漏らすかもね」
赤座元太はさらに恐ろしい事を淡々と言う。
「そんなーーーーーーー」
浪江は驚愕の表情に成る。そんな事をされたらとても堪えられない。物凄い辱めである。
弘枝は因縁の宇治原歳加年に指名されてしまった。
プレイ中に近所のコンビニの男性店員を呼ばれてプレイに参加させられてしまった。
弘枝は強く拒んだがプレイ代二人分で済まされてしまう。
堪えられなかった弘枝はその若い男を連れ込んでしまった。さらに若い男に女の悦ばせ方を教育する。
その挙句は報復に来た若い男の彼女を殺してしまった。
岡田弥一郎らが総てを闇から闇に葬る。
警察が何度も捜査に来たが無駄に終わっていた。
無論宇治原歳加年はその事を知らない。
「今日も君をたっぷり辱めるからな」
なんとこの男も無線操縦の尿道バイブとローターを用意していた。
「何よそれ」
弘枝は既に尿道バイブの責めを受けている。
「ラウンジカーではショーまでは行えないからな。これで狂ってもらおうと。できたらお漏らしてくれると良い」
「ああーー。何という」
弘枝はこの客のえぐさに慄く。
「今からこれで慣らすからね」
宇治原歳加年は弘枝を畳に尻を突かせてスカートを捲り上げショーツを脱がして責めに掛かる。
宇治原歳加年は棘付きのローターを弘枝の膣に突っ込む。これも無線操作で動く。
「いやあーーーーーーーーー。これ中で動かしたら漏れちゃうよ」
弘枝は堪らず訴えた。
「何を言うか。それが愉しみなのだ。それで高い金を払っているのだ」
宇治原歳加年は当然のように押し切る。
「うう、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
弘枝は一気に悶える。
「あーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
弘枝は表情を破裂させて藻掻く。
何処も拘束はされてない。
膣の奥で暴れる棘付きローターに蹂躙されている。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
弘枝の躰は大きく震撼していた。股間は痙攣状態である。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
弘枝は失禁尿を噴き上げてしまった。
「あーーーーーーーー。あはーーーーーーーーー。あはあ。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
宇治原歳加年はリモコンのスイッチを切る。
「電車ではあまりハードはできないからな。これくらいだ」
宇治原歳加年は残酷な思い付きを手加減しているように言う。
「いくら貸し切りでも電車でこれやったら超ハードだよ」
弘枝は宇治原歳加年のやろうとしている事の残酷さを噛みしめていた。
そしてこの部屋の中では電車に乗れるぎりぎりのハードをされてしまうに違いない。
宇治原歳加年は次に棘付きローター以外の二つのスイッチを入れる。
「あはあーーーーーーーーーーーーーー」
「さあ次はこれだ」
宇治原歳加年は尿道バイブを翳す。
「ああ」
弘枝は二つのローターだけで表情を軋ませていた。
宇治原歳加年は弘枝の女の部分を開いて尿道の小さな亀裂に細くしなやかな尿道バイブを差し込む。
「うふうーー。うーーーーーーーーーーーーーー」
キシロカインゼリーを塗っていても入って来る時は痛い。
宇治原歳加年はリモコン操作ではなく手でゆっくり動かす。慣らしの責めの心算である。
「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーん。あはん。あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
弘枝の表情は壊れている。顔は真っ赤に染まっていた。
宇治原歳加年はゆっくり尿道バイブを抜く。
「あはーー」
失禁した後なのに僅かに尿が流れ落ちる。
「ああーーん。あっはん。ああ。ああん。ああ。ああん」
宇治原歳加年はまた尿道バイブを差し込んで動かす。
「あはあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
弘枝の赤だるまの表情は一気に破裂する。
浪江は高手小手に縛られ仰向けに寝かされて脚を吊るされX字開脚にされて鞭で叩かれていた。
赤座元太は浪江の女の部分を叩く。
「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
長方形の革二枚重ねた一本鞭の先端が閉じ合わせた女の部分の粘膜を斜めに叩いていた。
浪江は既に目尻から涙を溢している。
赤座元太はさらに構えた。
浪江は表情を硬くして細めた目で鞭を追う。
赤座元太は避けようと歪める腰に向けて角度を変えて狙いを定める。一気に振り下ろす。
「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
鞭の先端はクリトリスを包んだ包皮を直撃していた。
浪江からさらに涙が零れる。
もう十発くらい叩かれていた。確かに切れて血が滲むまでは行かない。
赤座元太はまだ構える。
「ああーー」
浪江は早く終わってほしい。辛い表情を硬くして身構える。腰を動く限り捩って太腿で局部を護ろうとする。
赤座元太は立ち位置を変えて狙う。
浪江はさらに逃れんと股間の角度をずらす。
赤座元太は手頃なところで一気に振り下ろした。
鞭の先端は真っすぐ直撃する。びらびらを少し割ってめり込む。
「あがうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーーー」
浪江は躰を震撼させて痛みに藻掻く。僅かに失禁尿が零れ出た。
「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーがあーーーーーーーーーーーーーーーー」
相当に痛そうである。
赤座元太はそれでも構える。
「待って。少し待って」
浪江は痛みが治まってない。
涙はぽろぽろ零れる。
「もう少し漏らしてほしいのだがな」
赤座元太は鞭で失禁を期待していた。
「そんなに叩いたら旅行に行けないよーーーー」
「痛みは直ぐ治まるだろう」
「えーーーーーーーーー。斬れたら歩けないよ」
「斬れない。斬れない」
赤座元太は動じてない。
香乃子は赤座元太が紹介した客に付いていた。
男は瀬尾将という。
「これはな。クリトリスを剥いて被せる。この金属の細い枠が包皮を押してクリトリスの玉を掴む。中に小さなローターが付いていてリモコンで刺激する」
瀬尾将は得意そうにアイテムを説明する。
これも杉下一行のポルノショップの通販で買ったものである。
「そんなの付けたままリモコンでスイッチ入れたら漏らしちゃうよ」
香乃子もこの虐めは堪らない。
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