鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その十六 女躰拷問連鎖

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 将校らの鞭の叩き方は鞭の強度も去る事ながら強過ぎた。SM動画や過激に見えるショーなどでは三十回くらい叩いている場合もある。
 田村眞子二等海尉も二十五回叩かれた。それが癒えるには日数が掛かる。
 鞭の選び方。叩き方にも違いはある。この二人は異常に強過ぎた。あまりにも加虐心が強過ぎたのである。
 もちろん担当した医師によってもストップの判断に差はある。
 将校らは不満だがその日は已む無くお開きと成った。
 
 最上階に在る和食の特別座敷。
 徒然に会議は続いていた。
 そこに報告が為された。
 報告に現われたのは鄭淑徳少将とR国北の潜水艦隊指令ラドルフマレカル少将である。
 「M国沿岸を封鎖していますが潜水艦が近付く事はまったくありません」
 M国周辺はM国、R国北、娼国の海軍が海上警備を行っている。
 「新井絵里はM国内に滞留しているのだな」
 湯野中が確認する。
 「その様に考えられます。あのコースでは逃れられるのはM国か中国です」
 鄭淑徳少将が答える。
 「中国に逃れる可能性はないの」
 「無いでしょう。あの監視社会に査証無しでは。それに道が険し過ぎます。何日も山道を進み続けるしかないです」
 「そうね」
 真紀子も納得する。
 「日本から新しい企業の工場進出が報告されています」
 指宿五十八がT市から報告に来ていた。
 「その企業は」
 「ナインユニオンといいます。女性下着のメーカーです。中国、ベトナム、T国にも工場を進出しています」
 「その企業が何か問題」
 「経営者が本庄真奈美という女性ですが立憲国民党代議士徳永裕美と密接です。リベラル寄りかつフェミニストです」
 「二人が同性愛とか」
 真紀子は性的マイノリティかと聞いている。
 「いやいやそうではありません。我が国の敵となる勢力と言う事です」
 「献金とかも」
 「計上されています。それ以外にもフェミニストグループが側近に居ます」
 「最近月村とよく議論する女か」
 葛城義和も忌々しく思い出す。
 「そうです。月村総理の公営保育園民営化、消費税一本化政策に強く反論しています」
 「僅かな微数野党が口先だけ煩い」
 葛城義和は怒りを露骨に表す。
 「その進出が問題と言う事ね」
 「今度は小さな企業ではありません。現地人を日本に呼んで教育します。現地人の中間管理職を育成して現地の運営を強化する戦略で人気の企業です」
 「調査目的ではないのね」
 「どうとも言えません。正規ルートで進出しています。さらに娼国に本社を置きます」
 「日本国内とは別企業と言う事」
 「日本に存在するのは販社と職業訓練学校です。これは各海外本社から日本に教育要請費用が払われる形です」
 「何それ。こっちのサプライチェーンと良く似ているじゃない」
 「今では葛城先生の真似は何処でもやっています」
 「そうだけど」
 真紀子の表情は厳しい。
 「とにかく日本での見張りを強化して。T市は厳重警戒を行います」
 「そうね。その規模ではR国内と娼国を自由に動けるわね」
 「大敵かもしれん」
 平佐和も難しい顔になる。
 葛城義和は滝澤沙緒里に連絡を取る。
 「その繋がりなら分かります。広瀬亜理紗元テレビ太陽アナウンサーと徳永、本庄。そしてテレビ太陽クルーだった佐藤栞李です」
 「前からなの」
 「いいえ。目立って活動はしていませんでした。本庄は最近ナインユニオンをグローバル化しました。問題は徳永です」
 「そうか。月村も強烈に嫌っている。四十でも見た目は可愛いが。その分人気も有って面倒な存在だ」
 「危険な勢力だと思うよ」
 「分かった。戻ったら話を聞く」
 「立憲国民党代議士徳永裕美の調査を徹底しましょう」
 葛城義和は電話を切ると厳しい口調でそう宣言する。
 「また仕事が増えたな。何とか潜水艦を撃沈してしまわないと」
 湯野中も渋面である。
 「これは危険な話です。奴等は社員教育を徹底した企業です。この国から従業員を集めればリベラル思想を植え付けます」
 「先生。それ何処までこの国に浸透しますか」
 湯野中は無駄だと言いたい。
 「極めて緩慢でも徐々にではありますが確実に浸透します」
 葛城義和の言葉は非常に厳しい。
 「そうよ。油断はできない」
 真紀子もそれに同調する。
 「先生。我々はどうすれば良いのですか」
 「徳永裕美と本庄真奈美を日本で処分するのが最善です」
 「そうだな。日本で処分すれば問題ない」
 
 森川優紀巡査部長ら四名は南の島に戻された。暫らくインターンを伴った医師の診察で様子を見る。
 伊藤楓巡査長はそれ程酷くなかった。森川優紀巡査部長と田村眞子二等海尉の傷が酷かった。
 
 M国の弁護士から四名が南の島の鉄格子に戻され事が細野英二二等海将らに報告された。
 M国、娼国、R国の海上警備が厳重なので小型潜航艇で海中を索敵する。
 南の島付近は海上警備が手薄で大方がM国の港への侵入を警戒している状況であった。
 細野英二二等海将らの滞在するホテルがある半島は陸路を動きにくい場所なので湾の右側しか警戒してなかった。
 大方の艦船が外からの進入を警戒して逆に沿岸すれすれは開いていた。
 「小型潜航艇で前路を経過しながら進めば行けるな」
 「行けそうです」
 「今しかない。行こう」
 細野英二二等海将が決断する。
 母潜には数名残って十二名で向かう事となった。
 男性隊員二人が小型潜航艇で一隻ずつ交互に進入して武器と潜水服を運ぶ。十名で南側の崖を上る。
 勇躍して新井絵里を残して全員で出発した。
 小型潜航艇二隻が前路を確認しながら進む。
 無事南の島の海底に段差のある辺りまで着いた。其処で小型潜航艇の燃料補給を行って必要な物を積む。
 先に潜水服で十二名が出発する。
 訓練した男性隊員二人が先に登る。上からロープを垂らして残る十人をサポートする。
 その間に一隻ずつ小型潜航艇が海中洞窟から進入する。一隻は外で見張る。
 最初の一隻が縦洞から浮上して潜望鏡で警戒しながら無人の桟橋にセイルだけ浮上する。上陸して潜水服と武器をトーチカの様な建物の裏に隠す。
 裏の崖を上った十名は木々に隠れてトーチカの様な建物の裏に隠した武器を手にする。
 一気に五号棟に駆け込む。
 まずフリーカメラマン木村綾乃と松井玲那元巡査部長がだれて居る警備員を押さえる。
 警備員は鍵のボックスを指差す。
 「四人は六号房だ」
 当然の様に答える。元より闘う意思は無い。
 木村綾乃と松井玲那元巡査部長が残る。
 男性隊員八名が六号房に突っ込む。
 四人を確保して負ぶって脱出する。
 伊藤楓巡査長ら四人が潜水服を着ける。
 四人が崖を降りて松井玲那元巡査部長に合図が来る。
 「心配するな行け。十分待ってから警報を鳴らす」
 警備員らは逃げる時間を考慮してくれた。
 木村綾乃と松井玲那元巡査部長が最後に崖を降りる。
 警備員が警報を鳴らしても他の警備員はなかなか来ない。北側に連絡を取ったが海底捜査は遅れた。
 潜水艦は全員を収容して逃げた。
 だがM国沿岸から外には出られない。湾内に着底して半島のホテルに引き揚げた。
 
 娼国は騒然と成った。
 外からの進入に備えていた。細野英二二等海将らの潜水艦が既に沿岸に進入していたと判明した。
 全員が艦内に居ると推定される。
 小型潜航艇が導入された。M国沿岸の海底を徹底調査となった。
 
 娼国昭和中期の高層ホテル。最上階の座敷天昇の間である。
 「やられたね」
 「外海からの進入に警戒を絞っていました」
 「敵は相当にこっちの情報を得ている。このスパイを何とかしないと」
 湯野中は情報を収集する弁護士らを問題視する。
 「どうであれ潜水艦が沿岸に居れば発見できます」
 柿崎一行は強気である。
 「そいつらは全員不法入国者だろ。俺と葛城以外の日本の政治家や役人の宴会は見ているのか」
 「いいえ。それは一回も無いです」
 「ならばこの国の風俗を不法入国者が話すだけだろ」
 平佐和は楽観している。
 「でも葛城先生の情報が流れます」
 真紀子が指摘する。
 「それじゃ俺もだな。引退したぞ。そんなに問題か」
 「問題です」
 真紀子は真っ向否定する。
 「とにかく潜水艦ごと葬りましょう。沿岸から出られなければ時間の問題です」
 柿崎一行は自信を持っている。
 「もう奴等は情報を日本に送っているだろ」
 「そうです。でも今の段階では僅かな週刊誌が記事にする程度です」
 葛城義和も問題視しながら騒ぎはしない。
 「潜水艦が潜っている間は何もできません」
 「海底で沈めてしまえば良いか」
 湯野中が呟く。
 「日本のマスコミが何か報道しないか」
 「先に日本のテロ組織がスパイを脱獄させたと報じてしまえば良いです。既に今の政府が関与することはありません」
 葛城義和は報道合戦を続ければ問題ないとの見解である。
 「不法入国、潜水艦の領海侵犯を大きく報じましょう」
 
 細野英二二等海将は潜水艦を湾内ではなく少し離れた海底に着底させた。
 宇垣美佐都はその状況を聞いて危険を感じた。
 山を越えて隣の山にある小屋に逃げる提案をした。細野英二二等海将もそれを受け入れた。慌しく直ぐに移動することになった。
 山荘は山を一つ超えなければ成らなかった。それは嘗て渡辺則継元警視らが匿われた山荘である。
 荷物は船に積んで町から宇垣美佐都が車で運んだ。
 半島のホテルよりは快適である。
 だが森川優紀巡査部長と田村眞子二等海尉の股間の痛みはなかなか治まらない。娼国の医者が処方した抗生剤も長く持たない。
 その痕を見たフリーカメラマン木村綾乃、伊藤千種、松井玲那元巡査部長は慄き怒りを強くした。
 四人を奪還したが細野英二二等海将らはその情報に落胆した。森川優紀巡査部長と伊藤楓巡査長は軍人の宴会にしか潜入できてなかった。
 田村眞子二等海尉と生駒莉奈二等海尉もほぼ同様に近い。
 四人は娼国の首脳や葛城義和、平佐和周一郎から拷問を受けた。だが二人は既に政界を引退してR国で商売を始めている。
 日本の政治家、官僚の癒着は掴めてない。
 娼国の売春、風俗の過激さや現代のからゆきさんは既に週刊誌で報道されている。逆に報道が宣伝効果に成っている。
 大高の潜入させた四人の情報は価値が薄い。葛城義和元総理を日本の政界や表立った仕事に戻れなくする程度である。
 影の権力として娼国で日本の政界をコントロールされてはどうする事もできない。
 実質癒着して政界や官僚として君臨する現行勢力の資金提供と破廉恥な遊びの実態を暴かなければならない。
 大高の目的としていた日本の政界、官僚の大きな闇と娼国、R国による侵略の実態を暴くには殆んど前進していない。
 そしてこのままではスパイ行為、不法入国、潜水艦による領海侵犯が問題視される結果にもなってしまう。
 数年前の様にリベラル系マスコミが主流とは言えない。娼国系マスコミがかなり猛威を振るっている。
 これまでの情報収集結果から殆んど前進していない。大高の女性に自らを犠牲にする決断をさせた潜入作戦の効果は殆んど無いと言わざるを得ない。
 野党の追求材料も殆んど無い。
 日本の支援者に田村眞子二等海尉の現地で受けた拷問の実態を送るべく内容。を纏める作業のみ行われた。
 
 本庄真奈美らはT市に着いた。
 購入した工場の改築も始まった。そして現地のスタッフを集める募集、面接を開始した。
 本庄真奈美らはあまりにも国際社会と掛離れたR国の内情に驚愕した。
 R国に貧困は無い。それなりの生活は保障されている。
 選挙はある。だが候補者は毎回一人しか出ない。当選するのは権力者が認める市長だけである。R国では市長が国会議員を兼ねる。
 税金は消費税十パーセント。直接税は無い。税収が少なく税負担も少ない。だから税金でできる事も少ない。
 道路や警察は税金で賄う。さらに市役所の運営、ゴミの処分までである。
 病院、学校、福祉などの維持は権力者の資金で維持されている。北は湯野中、南は安形、村上、真紀子である。
 選挙で対立候補が出た時。湯野中系の候補者がその様な内容を宣言した。
 対立候補が当選すれば資金援助は止まる。病院、学校、福祉の運営がその候補者の資金で行わなければならない。
 対立候補は立候補を取止めた。それ以降対立候補は出ない。それでもR国では投票は義務である。
 湯野中も娼国も国内と国外の両方からグループの収益を大きく得る。
 日本、亜細亜に高層ビル群を建造して街そのものを進出させている。その街の中だけで経済が回る。
 非正規雇用を国内の派遣会社より高く仕事に就かせる。ニューシティの下層階がその寮となる。
 街の中で給料を払い街の中の消費で回収する。
 ニューシティが進出すれば自治体も押さえる。議会を歳費無しにして候補者を息の掛かった市議しか立候補しないようにする。
 売春までは自由に成らないが風俗は取締りが無く稼ぎ放題である。売春はR国との定期船の上で行う。
 この船にR国まで乗船する事は無い。途中で戻る船に乗り換えられる。何よりも風俗売春の収益が大きい。
 海外からも国内からも独占的に吸い上げているのである。
 R国には地図に無い境界線がある。北は湯野中配下、南は娼国配下。市長であり議員は五十人ずつ。多数決では決まらない。議会は形だけである。
 権力者同士の話し合いで総てが決まる。
 南も北も別々に軍を持っている。人は将校だけである。兵士は殆んどロボットで構成する師団。艦船もロボットと自動化された構造で水兵は要らない。
 そして運送業者と外から来る日系企業、軍人以外は市を跨いで移動しない。
 海外のツアー旅行は有るが限られた海外旅行である。国内に観光は無い。外から来る観光客の売春は娼国とS市だけである。
 それ以外の市に観光客は来ない。入れるのは許可された国のさらに許可された企業だけである。
 これまで本庄真奈美のナインユニオンは現地スタッフを日本に呼んで中間管理職の教育を行った。
 R国では渡航が認められない。現地で中間管理職の教育を行ってそれから本格的に工場稼動になる。
 国内には売春従事者が多い割に貧困は無い。就職希望者も少ない。自宅に居るより働ければそれなりに良い生活できる程度である。
 さらに市を跨いで他の市から募集ができない。交通手段が無く自家用車も普及してない。
 当初は日本語の分かるスタッフを集めた。
 大方が警察員か軍人の妻である。
 ナインユニオンは昼食と夕食をバイキングで提供している。他の国では大受けで感謝される。
 昼食は嬉しいが夕食は要らないというアンケート結果であった。
 日本や他の途上国とは状況が違い過ぎる。
 日本的リベラルな教育はまったく無理らしい。
 形だけの民主主義だが誰も抵抗しない。生活に困ることは無く娯楽も充実している。
 表面は一夫一妻だが男も女も買春して売春もする。本庄真奈美が一番驚いたのは生む専門の職業が存在することである。
 当面は仕事の教育だけ始める事に成った。
 
 その日の内に娼国の小型潜航艇が海底に着底する細野英二二等海将らの潜水艦を発見した。M国の領海なのでM国の駆逐艦に爆雷攻撃を依頼する。
 娼国が払い下げた駆逐艦である。
 破壊した後に潜水夫が潜って調査したが遺体は一体も出なかった。
 両方の半島を徹底的にM国警察が捜査した。何も掴む事はできなかった。もっと遠くに逃げたと考えられた。
 
 細野英二二等海将らは宇垣美佐都の忠告の通り移動して一時的には助かったのである。
 領海進入した怪潜水艦のM国海軍による撃沈。娼国へのスパイ進入。その逃亡は日本の旭放送でもM国でもリアルタイムに報道された。
 これによって細野英二二等海将も事態を悟った。
 潜水艦が破壊されてはM国を出る手段が無い。
 マスコミの取材を呼ぶにもM国に来て貰わなければならない。それは危険である。前回それで捕まっている。それではマスコミも動かない。
 そしてM国内の移動は検問で危険である。
 
 娼国昭和中期の高層ホテル。最上階の座敷天昇の間である。
 娼国では事態を重く見ていた。
 「こっちでの日本の官僚、政治家の動きをあの四人は掴んでない。それだけが幸いだ」
 湯野中がぼやく。
 「コンパニオンにまで潜入して来るとは考えなかった」
 指宿も想定外だったと言いたい。
 「大高の強引な作戦だった。もう少し気付くのが遅かったら情報を掴まれていたな」
 平佐和も危険を痛感する。
 「M国。前にも匿われましたね。同じ場所の可能性も考えられませんか」
 葛城義和は渡辺則継元警視らの隠れた場所も可能性が有れば確認すべきとの見解である。
 「小倉紘子に確認しましょう」
 真紀子が小倉紘子元警部を呼び出す。
 小倉紘子元警部は日本で北海道警に捕えらた。少し前まで娼国の南の島に幽閉されていたのである。
 その後R国にて平佐和の愛人と成って平佐和の経営する現地風俗企業のCOOに納まった。
 一度。吉岡理穂らの奪還作戦で脱出してM国に逃れ宇垣美佐都の協力で山荘に隠れていた。
 娼国のヘリが小倉紘子元警部を乗せてホテルの屋上に着いた。
 「M国で貴女方が隠れていた山荘の位置を確認したいのです」
 真紀子が開口一番要求する。
 「はい。地図を画像で見られますか」
 パソコンは用意されていた。
 小倉紘子元警部は地図を拡大しながら山の形を見て行く。一つの山から山荘を見つけ出す。
 「此処です」
 小倉紘子元警部の答えるパソコンの画面には山荘の姿が側面から表示されていた。
 「直ぐにM国の警察を向かわせよう」
 
 M国の警察は山荘を包囲した。中に人が居るらしい事は確認されている。
 まず刑事が踏み込む。中は既に空だが人の居た空気はある。
 既に細野英二二等海将らは応戦体制であった。山荘で銃撃は避けたい。裏から出て山の奥に構えていた。
 山荘から山の斜面が見渡せる。細野英二二等海将はM国の警察の接近を確認していた。
 警察部隊は山荘を取り巻いて上に進む。
 構えているのは細野英二二等海将以下十一名である。
 松井玲那元巡査部長が先導して森川優紀巡査部長らを連れて山道を逃げる。
 細野英二二等海将以下潜水艦の乗員らが先に発砲する。
 警察部隊も応戦する。
 細野英二二等海将らは森川優紀巡査部長らを少しでも逃がすため時間を稼ぐ作戦である。
 警察部隊はジュラルミンの盾を構える。
 後ろの部隊が山の上に回る。
 細野英二二等海将らは手分けして前と後ろに撃ちまくり続ける。
 警察部隊は徐々に包囲を狭める。
 警察部隊が接近したところから一人ずつ手榴弾で自爆する。
 全員が自爆した。
 「おい。女らが居ないぞ。山の裏側に向かわせろ」
 別の部隊が山の裾野に急行する。
 宇垣美佐都がトラックで向かっていた。
 「二手に分かれましょう」
 松井玲那元巡査部長はトラックに向かうのと半島のホテルに戻る二手に分かれる方法を提案する。
 松井玲那元巡査部長が伊藤楓巡査長と生駒莉奈二等海尉を連れてホテルに戻る道を取る。
 フリーカメラマン木村綾乃と伊藤千種が田村眞子二等海尉と森川優紀巡査部長を連れてトラックと待ち合わせる場所に向かう。
 だがM国警察部隊の動員はそれを上回っていた。娼国の依頼には何としても応えなければ成らない。大量の動員を行った。
 先に田村眞子二等海尉らが包囲された。岩に隠れて銃撃戦を行う。
 警察部隊は八方から撃って来る。
 伊藤千種が倒れる。続いて木村綾乃が倒れた。森川優紀巡査部長も頭を打ち抜かれる。田村眞子二等海尉は包囲されて自決した。
 もう一方松井玲那元巡査部長らは半島の山道に差し掛かっていた。
 しかし警察はその先に構えていた。
 後ろからも追尾している。
 松井玲那元巡査部長が山道の左右から待ち伏せた警官に取り押さえられる。
 伊藤楓巡査長と生駒莉奈二等海尉は一気に逃げる。警察部隊はそれを背後から射殺する。
 松井玲那元巡査部長は捕えられ娼国のヘリが迎えに来た。
 
 娼国昭和中期のホテル最上階天昇の間である。
 夜遅く松井玲那元巡査部長は昭和中期のホテルの屋上に降ろされた。
 「おのれ元総理」
 松井玲那元巡査部長は葛城義和を見るなり怒りを滾らせてそう叫ぶ。
 「女名前は」
 指宿が横から詰問する。
 「松井玲那元警視庁巡査部長」
 松井玲那元巡査部長は臆びれず名乗る。
 鄭淑徳少将の部下が入って来る。
 松井玲那元巡査部長を押さえて服を脱がす。
 「なにするーー」
 松井玲那元巡査部長は強気に反抗する。
 「黙れ身体検査だ」
 四人がかりで押さえて暴れる松井玲那元巡査部長を全裸に剥いてしまう。
 「やめろーーーーーーーーー」
 松井玲那元巡査部長は下着姿に剥かれても暴れまくる。
 指宿が立ってビンタする。
 「おのれーーーーーー」
 松井玲那元巡査部長は怒りの限り叫ぶ。
 緊縛師らが入って来る。鄭の部下が押さえて高手小手に縛り上げてしまう。
 「ううーーーーーーーー。はなせーーーーーーーーーー」
 松井玲那元巡査部長は叫び続ける。
 「あきらめろーーーーーーーーーー。お前の仲間全部死んだんだ」
 指宿が腹の底から怒鳴る。
 「なんではだかにするんだよーーーーーーーーーー」
 松井玲那元巡査部長は無駄でも叫ぶ。
 「此処に捕まったらこう成るのだ」
 指宿は静かな諭す声で言う。
 「・・・・・・・」
 松井玲那元巡査部長は唇を噛んで睨み返す。
 既に丸出しの乳房は高手小手に縛った縄で強く突き出している。丸出しに成った薄紅色の乳首が若さを物語っている。
 乳房は下半分が綺麗な円を描いて標準サイズだが美しい。
 畳に御尻を着かせて暴れる脚を四人が持って脚首に縄を掛ける。
 高さの低い十字架が一メートル四方の鉄板に立てられた大道具が運び込まれた。それに背中を押し付ける。
 高手小手に縛った縄を十字架に縛って固定する。
 脚首の縄を引っ張り十字架の横柱の左右の先端に縛り付ける。
 「ああーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーー」
 股間が大きく割れてV字開脚に成る。
 「綺麗な脚だぜ。あいつらの代わりに将校の玩具だな」
 鄭の部下がそう詰る。
 「ちくしょうーー。あんな酷い事を」
 松井玲那元巡査部長は怒りの限り睨み返す。既に森川優紀巡査部長らから拷問内容を概ね聞いている。



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