鬼三のSM小説
女衒の國
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
その十六 女躰拷問連鎖
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R国S市新日本空輸ホテル。最上階のコーナースイートである。
葛城義和は四時間近く滝澤沙緒里の躰を満喫した。挿入は僅かである。滝澤沙緒里の女の性を弄繰り回した。
滝澤沙緒里はいつも為されるまま葛城義和に躰を任せる。これが嘗てフェミニストだった女とは到底思えない。
今日は失神する姿を二回愉しんだ。潮噴きも充分愉しんだ。二回目の失神の時に躯となった滝澤沙緒里の中に果てた。
夕食のルームサービスが運ばれて来た。二人ともバスロープ一枚である。女性だったので滝澤沙緒里が受け取ってサインした。
「T市の日本人区狙われているの」
「今度奪還に来るなら其処が一番狙われる可能性が高い」
葛城義和はあくまで憶測で有ると言いたい。
「護り固められないの」
滝澤沙緒里は不安である。
「護りを固める様に湯野中氏と確り打ち合わせるよ」
「うん」
滝澤沙緒里は嘗ての同胞と雖もマスコミの前に出られては困る。R国で稼ぎまくったAV女優のイメージである。日本でジャーナリストには戻れない。
そして今の稼ぎを総て失う危険すら考えられる。
「その件は平佐和先生も心配されていた。情報収集しているR国の弁護士を突き止めないとならない」
「そう」
滝澤沙緒里は不安そうな表情を暗くしている。
「居住区内に柿崎氏の部下を数名滞在させるように要求するよ」
「うん。ありがとう」
「警察員が沢山住む居住区だ。それに安堵するわけではないがそう簡単には奪還はできないと思う」
滝澤沙緒里は月に二回くらい日本のバラエティや旅番組に出演する。娼国系マスコミの番組である。
完全に元のジャーナリストからAVに転向して娼国系芸能プロのタレントに成っていた。
R国でホテル経営をして莫大に設けている。既に国籍は娼国に移しているから日本から税金問題は無い。
日本国籍のままでも娼国、R国の収入は日本から調査できない。だが日本への渡航があるので安全を図ったのである。
伊藤千種と木村綾乃はR国国際空港の見張りを弁護士事務所に依頼した。二人はS市のセントラルホテルに待機する。
直接見張るのはこれまでの経緯からかなり危険と承知している。
弁護士費用が嵩むが複数の日本企業が支援してくれる。大高が築いた支援網である。
宇垣美佐都はR国北の警察員高品加来冶大佐に連絡を取った。高品加来冶大佐は中佐から昇進してT市日本人区を管轄する警察の所長に就任した。
一番危険な人間のようだが単に友人ではない。男女の関係であった。
宇垣美佐都は既に結婚している。当然不倫という事になる。日本では無い。この国ではそれ程煩くない。
それでもリベラル系には当然非難される。
宇垣美佐都は余計なことは話さない。
高品加来冶大佐は宇垣美佐都の要求に難色を示したが女の躰を優先した。
宇垣美佐都はデータで高品加来冶大佐から情報を受信できた。
それには日本人居住区の略図に内山莉緒警部補と木村史乃警部補、新井絵里、田中道子の住居が示されていた。
宇垣美佐都はそれを出力してスキャナで撮影する。画像データにして細野英二二等海将に送った。
宇垣美佐都は直ぐに高品加来冶大佐のフォローを行う。ザ・リッツカールトンホテルで密会をした。
高品加来冶大佐にとってT市の日本人居住区から加重死刑囚を奪還されてもそれ程の責任は無い。
この防衛は別の部隊が来る。責任はそっちになる。
「あの四人を奪還して何かが変わるのか」
「それは何とも。でもリベラルは確実に非難します」
「非難をしてもボイコットに至ったとしても湯野中氏と娼国の経済力が実質は上だよ」
「そうです。でもリベラルが確実に全世界に浸透します」
「湯野中氏や娼国の政権が滅びるというのか」
「長い将来には」
「アメリカは共和党が巻き返したぞ」
「中国も伸び悩んでいます」
「アメリカはR国の内政に干渉しないと思う。日本政府とて干渉はしないはずだ。騒ぐのは日本の微数野党とマスコミだ」
「今の与党は干渉できないわね」
「それどころか多くの官僚がこっちに繋がっている。さらにニューシティの派遣層がみな失業する」
「どうして」
「日本が強く非難行動をすれば娼国も湯野中氏もそっちの業務を総て引き揚げる」
「ああ。でもそれ湯野中氏も損害に成らないの」
「他の国に移すだけだ」
高品加来冶大佐は宇垣美佐都の躰をとことん蹂躙した。宇垣美佐都も夫よりSEXが上手い高品加来冶大佐に躰が強く傾いてしまっている。
M国人の夫は真面目で誠実な人間だがそっちは淡白なのである。
R国北のD市。市江廣子の経営する日本旅館の特別室である。
葛城義和は柿崎一行を夕食に招いた。
女将の市江廣子が自ら料理を運ぶ。
日本の大分から取り寄せたてっちりとてっさのコースである。
「今度はT市の四人ですか」
「そうです」
日本から届いた麒麟クラシックラガーで乾杯する。
「現地の弁護士と思しきはなかなか尻尾を見せません。一人では無いと思います。この動きが問題です」
柿崎一行は情報収集する現地の弁護士に業を煮やしている。
「そうですね」
「T市の四人の見張りを強化することは了解です」
「潜水艦が何処に行ったかも分からない。まだまだ危険は迫っています」
「はい」
「後は空港から入って来る日本の政治家、官僚を追及される事を恐れています。以前から何度も此処が水際でした」
「T市に行くパターンは常に警戒しています」
柿崎一行も充分に警戒網を払っている。そして葛城義和は柿崎一行を北側の組織の中では強く信頼している。
「空港から直ぐにヘリで移動します。また宴会場にはコンパニオンに化けない限り潜入はできません」
柿崎一行は日本から来る政治家や官僚の備考はできないと言う。
「そうですね」
「一番恐れるのはT市のホテル滞在が確認された日本の役人をR国と東京で見張られる事です」
「分かります。それも充分に警戒しております」
この後に葛城義和は空港を見張られる危険に関して娼国の鄭淑徳少将とも打ち合わせをした。
T市秘宝館である。
少し前日本の温泉街にはそんな施設が各地に存在した。
それはあくまで展示物だけの施設であった。T市の場合実物の女性が展示されている。
性器のオープンだけではない。イレポン、口で抜いてくれるコーナー。指を入れて触れるコーナーも有る。
更に一般は入れない軍人、警察員専用のコーナーが有る。
拷問椅子に磔に成った女が展示されている。三名が交代で三日に一日出て来る。SMプレイができるコーナーである。
日本では無い。本番もOKとなっている。
予約制で展示されない日もある。本日は護送車で森川優紀元巡査部長が運び出された。
そのままヘリに移されTS市の大学病院に連れて行かれる。病気や怪我ではない。医療実習の患者役である。
医学生が沢山受講する講堂に連れて行かれた。
学生の席は階段に成っている。後ろからも見下ろせる。
直ぐに全裸にされ開帳台に乗せられた。
まず看護学科の男性看護士が剃毛する。チームで他に五人が囲んでいる。更に上からのカメラで大きなモニターに映し出される。
森川優紀巡査部長の乳房は左右が微妙に容の違いを感じさせる。
左の乳房と乳首は整形したものである。
森川優紀巡査部長は天葛少将の拷問で左の乳首をクリップで鋏まれその上から粘土を被せて三日放置された。
乳首は乳輪ごと落ちてしまった。それを医療実習で整形されたのである。
剃毛が終わると別の看護士グループが浣腸の準備をしている。
点滴スタンドの瓶にグリセリンが入っている。カテーテルをアナルに挿入する。講師らしきがマイクで要領の説明を行う。
森川優紀巡査部長はグリセリン液が直腸に入って腹の痛みに苦しみ悶える。
「う、うう、うーーーーーーーーーー。うう、ぐうーーーーーーーー」
森川優紀巡査部長は開帳台に固定されている。その台の上で躰を捩り藻掻き究極に苦しむ。
大きなガラスの水槽が腰の真下に置かれる。苦しみ続ける森川優紀巡査部長からようやく腸カテーテルが抜かれた。
「ううーーー。ううぐううーーーーーーーーーー」
森川優紀巡査部長の呻き声と共に茶色いドロドロの水が流れ出す。
「うう、ぐぐううーーーーーーーー」
徐々に塊が断続的に落ちる。
「はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
森川優紀巡査部長は荒い息遣いで苦しみ続ける。
容赦なく医療実習生のチームが交代する。若いインターンの手でアナル開口器が挿入される。
続いて膣にクスコが挿入される。
膣の奥と直腸の中がライトに照らされてスクリーンに拡大された。
女の一番恥ずかしい部分が中まで詳細に公開されている。
森川優紀巡査部長は恥ずかしさに顔を火照らせてスクリーンから目を背ける。
講師らしきが女躰の構造を細かく解説する。
森川優紀巡査部長を此処まで移送して来た警察員二人も背後に立って確り鑑賞している。
横向きに入れたクスコの二つに割れた部分に膣天井部がU字に下がる。その部分に尿道口がくっきり穴を開けている。
この体勢でそこに尿道カテーテルが挿入される。
「うう」
尿道の奥にカテーテルが侵入する感触に森川優紀巡査部長は呻く。
インターンの指で尿道カテーテルは抓まれている。尿はそこまで出て止まったままである。
「ううーー」
別のインターンがそれを尿瓶で受ける。
それを試験管数本に分けて検査らしきを行う。
森川優紀巡査部長の股間は丸出しである。その股間を更に二つのクスコで奥まで晒しものにされている。その前で講師らしきが詳しく説明する。
森川優紀巡査部長の躰のプライバシーを詳細に分析する内容である。
麻酔医が来て局部麻酔を掛ける。
「これから卵細胞を取り出します」
経腟超音波で卵巣の中をモニターに映し出す。採卵針を腟に挿入して採卵を行う。採卵針の太さは注射針位である。卵胞液と共に卵子を採取する。
拷問で子宮を突き刺すのとは違う。大きな痛みは無い。最初ちくりとする痛みがあるがその後は痛みがあっても軽微である。
念の為に局部麻酔を掛ける。
この先がえげつなかった。森川優紀巡査部長から採取した卵子を人工授精する。それを人口人体で育てる内容が講義された。
森川優紀巡査部長には恐ろしい事である。子供が意思に関係なく外で造られてしまう。驚愕の人体実験であった。
その後も森川優紀巡査部長の膣の奥をインターが一人ずつ順番に診察実習する。膣の中から分泌物も採取された。
尿道カテーテルの採尿実習も三回行われた。
森川優紀巡査部長は百名近い医療実習生の目に晒されて羞恥極まりない姿をとことん嬲りまわされた。
そして意図しない自分の子供が製造される恐怖に苛まれながらT市秘宝館の鉄格子の部屋に戻された。
森川優紀巡査部長は夕食も殆んど食べずに注文したアルコール類を飲みながら泣き続けた。
伊藤楓巡査長と生駒莉奈二等海尉の鉄格子はどちらも通路と隙間を挟んで隣り合わせである。
二人とも森川優紀巡査部長の状況を見て何も話さない。
吉岡理穂の頃から依頼を受けていたM国の弁護士はR国の弁護士数名に調査を依頼している。
そのR国の弁護士は契約しているR国の私立探偵の様な人物らに空港を見晴らせていた。
その弁護士から日本の役人らしきは入って来るがみな空港からヘリで移動する。行き先は突き止められないと報告されて来た。
またT市のホテルも娼国のホテルも宿泊は可能だが宴会場などの調査はできないとも報告されて来た。
伊藤千種と木村綾乃も真野枝里名元警部補らがコンパニオンとして潜入しなければならなかった事情を悟った。
同じ事を行ってもまた簡単に捕まるだけである。捕まった同朋の奪還は非常に難しい。
作戦を考え直さざるを得ない。R国国際空港に現われた日本の役人を日本とR国の移動及び日本での動きを監視する作戦に切り替えた。
その為に日本でも私立探偵を依頼した。
伊藤千種は細野英二二等海将に現状を連絡する。
S市セントラルホテルと聞いて細野英二二等海将は驚愕する。
「其処は危険だ。旅行者の振りをして直ぐに日本に帰れ。そのホテルで何人も捕まっている」
「そんな!観光査証で入国してチェックインしただけです」
「君らは既にジャーナリストとしてリスト化されている。これまでの記録を良く見て」
吉岡理穂の頃から引き継がれた記録の事である。
「ええ」
「R国に入国する時警告書を渡された筈だ。ジャーナリストが写真一枚撮っても駄目だ。それにマスコミ関連の入国は禁止されている」
「そこまでですか」
「他のホテルに移っても駄目ですか」
「S市内は全部駄目だ」
「他の街に移っても駄目でしょうか」
「既に其処にチェックインした時点でマークされる」
「分かりました。エアが取れ次第日本に帰ります」
午後の新日本空輸便が取れたので伊藤千種と木村綾乃は直ぐに帰国準備に掛かった。
既に津島の部下も指宿の部下も柿崎一行の部下もこれを察知していた。帰りのエアを取っていたので様子を見ることにした。
伊藤千種と木村綾乃は日本に戻って済州島経由で韓国に入る。そこからM国に向かった。
娼国、R国共どのグループも伊藤千種らが済州島に入ったのでそれ以上は追求しなかった。
M国。細野英二二等海将らが隠れる小さな湾に隣接する半島である。
宇垣美佐都から送られた図面を広げて会議が行われていた。
T市日本人居住区へ潜入して四人の奪還が如何に難しいか実感する。
田中萌子三等海尉、田中仁美三等海尉、松井玲那巡査部長の三名は悩み続け事に成った。
あまりにも警察員の住居が多いのに慄いている。
田中萌子三等海尉、田中仁美三等海尉は同じ田中だが親戚でも何でもない。此処に来る時初めて出会ったのである。
「鉄条網の電流は何とかなります。この区画は密集しているので屋根伝いで動けますが四人確保は」
松井玲那巡査部長が難色を言葉に出す。
「事前に連絡する方法はさすがに無いよね」
田中仁美三等海尉は先に連絡して逃げる準備をしてもらえばと思う。できそうもない事だが念の為言ってみる。
「鉄条網も陸自から協力を呼ばないと無理です」
田中萌子三等海尉は自分ら海自ではこれを乗り越える手段は無いと言う。
「そうね」
田中仁美三等海尉も同意する。
「陸自を呼ばなくても鉄条網の突破は出来る。問題は其処に到着までR国内を入り込む方法だ。更に脱出方法が難しい」
細野幸治二等海佐である。
「あとはコーナーごとの監視所をどうするかですね」
それ程士気は高くないが塀にはコーナー毎に監視所がある。
手段が纏まるにはまだまだ遠い。
高品加来冶大佐はT市のVIP居住区内に宇垣美佐都と密会できる家を準備した。
R国では不倫など日本ほど煩くはない。それでも妻が一緒に住む役人住宅には呼べない。
所長に昇進するとなかなか海外には出られない。宇垣美佐都をT市に呼ぶしかなかった。
逆に宇垣美佐都は高品加来冶大佐の関連と成れば自由に出入りができる。そのセキュリティカードを持つ事ができた。
高品加来冶大佐は日本人の加重死刑囚の事などどうでも良い。自分が愉しむ事が優先である。
そして高品加来冶大佐が宇垣美佐都を密会に呼ぶ家には抜け坑が有った。高品加来冶大佐は証拠を残さない為その抜け坑を通って密会に来る。
役人住宅は大佐と雖も警察員の住む日本人居住区に存在する。当然住宅のランクは上位となる。
抜け坑はメイドや警察員の住む日本人居住区の区画に繋がっている。
宇垣美佐都が密会する家は広い。一時的に此処に匿う事も可能である。
その家はVIP居住区の中央にある湖水に隣接している。そして潜水服を持ち込めば湖水から潜ったままD川の支流に出られる。
問題はそのあと浅い川を泳ぐしかない。人の背丈は立たないが小型潜航艇でも潜っては進めない。
D川の分岐までは小型潜航艇が使えない。そこまでは車を使うか歩くかボートという事になる。
宇垣美佐都は高品加来冶大佐が帰ったあとで抜け坑の中を少し探検した。出口を確認する。其処は使われてない空き家の地下であった。
さらに元の家に戻ると別の抜け坑が有ることも判った。
その先を突き止める時間は無い。その日は予約した乗り合いヘリで港に向かった。
「何故もっと追跡しない」
杉下一行は部下の報告に激高した。
「短い滞在でそのまま韓国に向かいました。別の取材と思いました」
「伊藤千種は元テレビ太陽の記者だぞ」
テレビ太陽は極めてリベラル寄りの局だったが娼国資本が買収した。そして旭放送と名を変えた。
リベラルに傾倒する大方の社員がその時退職した。
「今はフリーです」
「それが一番危険だ」
杉下一行は直ぐに葛城義和に報告する。
葛城義和は真紀子に連絡する。真紀子らは娼国のホテル一階のラウンジの個室に集った。
ラウンジと言っても昭和の日本の喫茶店と変わらない。時にはこんな場所も悪くは無い。
「伊藤千種はS市のホテルまで入って何を狙っているの」
「多分。娼国、R国に入る日本の議員、役人でしょう。その癒着を突き止めようということです」
「直ぐに脱出したのは誰かが注意をしたということですね」
指宿も大方の想像が着く。
「そうでしょう。そして行方をくらまして違う街に潜入する目算でしょう」
柿崎一行は尾行をしなかった事が悔やまれる。
「まあ。どのチームもそこまで考えなかったですね」
鄭淑徳少将は無理も無い全チーム同罪と言いたい。
「韓国にそのまま居る可能性は無いの」
「それでも見つけるは容易じゃない。それに女性の観光的価値の無いこの国に彼女らが入るのは明らかに何かを狙っている」
指宿は極めて苦々しい表情である。
「R国は弁護士に見張らせて日本は仲間に動いてもらうか。私立探偵を雇うというところですね」
「日本の弁護士は追跡までしませんからね」
「R国とて同じです。弁護士に雇われた私立探偵の様な連中が見張っているのでしょう」
「それでは相当な資金が要るな」
指宿は金が続く事を問題視している。
「支援している企業が複数ありそうですね」
葛城義和はこっちも充分気にしている。だが今そっちを下手に探るのは好ましくない。
「直接現金の受け渡しなど一切してないよ。だからこっちの問題より捕まえている女の奪還防衛が重要よ」
真紀子は資金の流れには自信を持っている。
「唯日本のマスコミはクレクション表示しながら資金が流れているのでは無いかと憶測ベースで書いている」
「裏日本史レベルの扱いには成っているな」
「これを強化しようという目論見に違いないです」
「そう。葛城先生そんなに問題」
「確かに娼国系マスコミの日本参入と民事党四百十七議席で野党勢力が縮小した事で弱まってはいます。それでも油断は成りません」
「そう」
「木村綾乃と伊藤千種は日本にいる時にけりを付けるが良いかもしれないな」
指宿が強気の決断をする。
「この先も三チームばらばらに行動するの」
「その方が良いです。今回の様にみなが同じ判断することは稀です」
「判った」
真紀子も葛城義和の意見に納得する。
宇垣美佐都は翌日早く半島のホテルに向かった。
湾口奥の小さな町からボートで向かう。町で韓国を経由して来た木村綾乃と伊藤千種も合流した。
宇垣美佐都の話を聞いて細野英二二等海将は不倫ではないかと一瞬頭を過ぎった。だがそれを追求すべきではないと考え直す。
「問題は中に入る方法ですね」
「VIP居住区には湖水から潜水服で入れます」
「問題はD川の分岐から支流をどう行くかが問題だな」
「小型潜航艇にゴムボートと船外機を積んで行けばどうでしょう」
「見付かったら終わりだな」
細野英二二等海将は慎重である。
「D川の分岐から水門の少し手前まで歩いて行ってどうでしょう」
「それしかないよ」
「潜水服はどうする。一人二人分背負って行く事になる」
「ご自身の分だけで充分です。四人分は先に家に送って隠して起きます」
宇垣美佐都が答える。
「問題はボンベだ。距離が短いから小さいので行けるが」
「この距離なら私たちはシュノーケルで大丈夫です。水門のところは暫らく潜って行けます」
田中萌子三等海尉が断言する。
「うん」
田中仁美三等海尉も頷く。
「私ならレンタカーでこの辺を走れます。T市から出なければ検問は居住区の入口だけです。二人分くらい先にそのあたりの草むらに隠しておきます」
これも宇垣美佐都が引き受けた。
「支流の周りは森林地帯だ。上からは簡単に見つかりはしない。だが追跡されたら一気に殲滅されるか捕らえられる」
「もう少し時間を下さい。抜け坑がまだ繋がっています。二つの経路で逃げてはどうでしょう。次の機会に調べます」
宇垣美佐都の次なる提案である。
「お願いして宜しいでしょうか」
細野英二二等海将は丁重に依頼する。今はこの方法に頼るしかない。
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