【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第四十三幕
続報復挽歌
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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二〇二十三年霜降上元。太陰太陽暦九月十九日。
(この二十四節気は平気法によるものです)
二〇二十三年十一月二日。
越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
館山弁護士、大河内税理士、杉下一行、福富麻次郎、本多椿が来ている。
二フロア分の吹き抜けの居間に床を嵩上げした火の無い囲炉裏の周りに集まっていた。
仕出し屋から届いた刺盛りでビールを飲みながらの会合である。
珠洲と瀬里菜はカウンターに離れていた。
「確かに鬼堂先生のお仰る通り。山川里咲の横山弁護士宅強盗と和歌山のガソリン放火は岬ビューホテルの関連が匂います」
館山弁護士も岬ビューホテルの関連で危険な事が起きていると懸念を示す。そして館山弁護士はその裏で横山弁護士の役割に思い当たる。
「横山弁護士と岬ビューホテルの関連は無いのだな」
この関連が無いことを願う。
「会員でない事は確かですが。空き巣に入られた赤座社長はあそこの会員でほぼ毎週出入りしています」
館山弁護士は横山弁護士をかなり調べた。赤座元太は入会審査している。その時断った人物なのである。
「するとガソリン放火も行方不明の山川里咲か。それだと不自然だな」
如月鬼堂はその時点では山川里咲はこの世に居ないと見ていた。
「捜査線上に上川紗月という女性の車が上がっています。それが上川紗月も行方不明なのです」
館山弁護士は捜査情報を得ている。
「二人とも遺体処分されたと見るべきだな」
如月鬼堂は岬ビューホテルがやった事で規制強化に繋がることが心配である。
現代では何でも規制して奇麗な社会にしようという知識階級のこぞった意見が主流と成っている。
如月鬼堂は規制のない自由な社会であってほしい。
二千二十四年問題とマスコミは言う。
昔は現状を無視して法律は施行されなかった。如月鬼堂はこの規制に反対である。
今は規制を延期か撤廃して無人運転、自動運転、ロボット化が確立するまで現状を考慮すべきと言ってきた。
だがインターネットアダルト放送では大きな影響力はない。
逆に影響力が有れば言論の袋叩きにされているかも知れない。
「岬ビューホテルは連続拉致強姦事件の連中とどこかで繋がりが有るのでしょうね」
館山弁護士の確信に近い憶測である。
「遺体を処分しているならそのジョイントに成る人物がどこかに居る筈だ」
「そうですね」
館山弁護士も苦い顔である。
「もし警察犬を使って岬ビューホテルに上川紗月の捜査をしたらどうなるのですか」
本多椿はその危険を推察した。
「あそこでやっている事がかなり明るみに成るが上川紗月がお座敷のSMショーに出ただけではだれも逮捕できない」
如月鬼堂は言下に否定する。
「あっちの関連が明るみに成る事は」
「それはない。関連が有ってもそのジョイント役すら相手が誰か知らないと思う」
これも如月鬼堂は否定した。
「そこまで突っ込まないでしょう。問題視している刑事が居ても上が捜査に進まないでしょう」
館山弁護士も警察犬捜査は行わないと見ている。
「でもショーに出されて復讐に出たとしたらどうでしょう」
「SMショーの出演は合意の上ときちんと承諾の書面を作っていますよ。高額な借金か何かが有るはずです」
「館山先生。大宮のクラブ麗はどうでしょう」
「あまり問題ないですね。ホームページでかなりハードなメニューを謳っているだけで女性集めに苦慮している様子です」
館山弁護士は如月鬼堂の懸念に調査結果は今のところは問題ないとの見解を示した。
和歌山。岬ビューホテル。
今回は究極のハードショーはない。
それでも青木学が主宰するSM愛好会の面々が集まって来ていた。
彼らの多くが二日、三日、四日と三泊する。
駅前は警察が検証を続けていた。
在籍のコンパニオンでショーは行うが危険は避けて深夜としたのである。
生贄のコンパニオンは横溝亜寿香が指名された。
本人は嫌がったが青木学と岡田弥一郎が強引に説得する。金の必要性から唯唯諾諾承諾してしまった。
本日は大宴会場ではなくまだばらばらに部屋でプレイである。
山川里咲は強盗で逃走。上川紗月は放火犯で逃走中と成っていて会員にやや動揺が奔っていた。
赤座元太と宇治原歳加年、瀬尾将は小宴会場に浪江、弘枝、香乃子を呼んで六人でプレイしながら飲んでいる。
山川里咲の事件の事情は赤座元太から伝えられていた。
「でも山川里咲。飲酒運転を揉み消して示談にしてその示談金稼ぎにショーに出たのよね」
弘枝は復讐とはお門違い。自分らのように働けと言いたい。
「横山という弁護士に騙されたと勘違いしているのだよ」
赤座元太自身も逆恨みと思っていた。
「行方不明と思われた小学校教諭の山川里咲を拉致されたと思って警察犬で捜査したらその弁護士の家に行き着いたのでしょう。その後は捕まらないの」
香乃子は興味本位である。
「指名手配中らしい」
赤座元太も会員仲間でも殺して遺体処分とは言えない。
浪江も弘枝も香乃子も全裸である。
料理を運ぶのはロボット仲居なので何も気にしない。
三人ともドテの黒い塊が生え揃っていたので浪江から順番に剃毛していた。
「それで上川紗月は此処を焼こうとガソリン撒いて火を点けたの。なんかやばくない」
香乃子はきな臭さを感じている。
「ショーに出演する承諾は書面で取ってあるのだろ」
「その筈だな。そう聞いている」
「私たちに影響なのよね」
「まあ。刑事的には無いだろ。仕事が無くなるのと寮が無くなるのは避けられないかも知れないな」
「えーーーーーーー。そんな」
弘枝は絶対に困る。
「まあ。そんな事には成らないな」
赤座元太は達観していた。
「刑事が踏み込んで来ないの」
「こっちは被害者だよ。横山という弁護士も」
宇治原歳加年は否定する。
「でもさ。此処が無くなったらどうする」
香乃子もやはり心配である。
「大宮にハードなSMクラブができたぞ」
瀬尾将はクラブ麗を知っていた。
「そんなのじゃ」
弘枝は駄目と思う。
「万一此処が手入れで潰されたら地下クラブでも作るか」
宇治原歳加年がポツリと言った。本気ではない。言ってみただけである。
「それは必要かもしれないな。俺たちは如月鬼堂監修のクラブでは遊べない」
そんな会話の中で浪江の剃毛が終わって三人の男がその部分を点検した。
次は弘枝の剃毛が始まる。
隣の小宴会場では岡田弥一郎が青木学と一緒に木村草太若頭補佐に料理と酒を振舞っていた。
「この女ですか」
「今月中に金が必要だ」
「はい。二十五日あたりで」
「如何ほど」
「二千万」
「えーーーーーーー」
岡田弥一郎が慄く。
「木村さんそれは無理」
青木学は否定した。会員の負担が高すぎる。他に医療費や手数料も必要になる上コンパニオンの花代も掛かるのである。
「仕方ないな。他を当たろう」
木村草太若頭補佐の充ては川口の会長である。
二千万が無理とは考えてなかった。
「ちょっと待ってください。何人かに相談してみます」
岡田弥一郎が考え直す。
「そうだな」
岡田弥一郎は隣の小宴会場に行く。
赤座元太らの宴会場である。
女のポートを見せて増額を提示した。顔だけではない。全裸の部分アップまである。
「いいよ」
宇治原歳加年も赤座元太も瀬尾将も納得した。
「岡田さん。価格より後で報復に来ることが無いようにね」
赤座元太は釘を刺した心算である。
岡田弥一郎は逃げるように頷いて部屋を出て行く。
「しかし俺は山川里咲の膣に希硫酸を塗ったが子宮には流れてないと思うがな。何故か子宮が摘出されたらしい」
赤座元太はそこまでやってないと言いたい。
「いや。俺は子宮口の中まで半田鏝を突っ込んだな。細いのが有ったから」
宇治原歳加年はきっぱり認めてしまう。
「そのくらいは受けて貰わないと。一夜であれだけ稼ぐのだからな」
瀬尾勝は宇治原歳加年に同意する。
「そうよ。私たちの何か月分」
弘枝は自分のギャラと比べて言う。
「そうよね」
浪江も同意した。
「連れて来る過程に問題が有るかもしれないがな」
赤座元太は自分ら以前の問題と言う。
「だって飲酒運転で横山という悪徳弁護士が間に入って示談にして刑務所行き免れたのでしょ」
弘枝はそのくらい仕方ないと言いたい。
「子宮が摘出に成る条件は入ってなかったのかな」
赤座元太はそう推測する。詳しくは聞いてない。
「確かに条件に入れにくいな」
瀬尾勝もそこは難しさを理解する。
「でも膣とクリの感度は戻るのでしょ。乳首も奇麗に成形。それではあの金額は高すぎるよ」
弘枝は認めたくない。
「それじゃ女の戦いをしてもらおう」
赤座元太が切り出す。そして両側にバイブレーターが付いたアイテムを持ち出した。疑似男根の部分にはイボが付いている。
「これを女に咥えて締めの緩い方が回ってしまう。回って声を出した方が負け。一回目負けたらテーブルの上でおしっこ」
浪江らは仕方なく頷く。
「二回負けるとや」
「なに」
「勝った方のおしっこを膀胱に受けて貰う」
赤座元太は強い口調で宣言した。
「えーーー。前に横溝亜寿香にやった事よ」
それでも弘枝は嫌がっている。
「じゃ三人が一回ずつ負けたら」
浪江が一回ずつ負ける含みを込めて言う。
「誰かが二回負けるまで続行や」
「おしっこはそんなに出ないよ」
弘枝が無理と言いたい。
「ビールが有る」
赤座元太は飲めば出ると言う。
畳に座布団を並べて浪江と香乃子が股間を向き合って横に成る。脚を各々X字に折ってクロスさせて股間を寄せる。
赤座元太が香乃子に先に差し込む。さらに二人の股間を寄せさせて浪江に入れた。
「確り咥えて構えろ」
二人とも膣に力を入れる。
赤座元太がスイッチを入れた。
「うぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
浪江の方が回ってしまう。そして思わず声を出してしまった。
「香乃子の勝ち」
浪江がテーブルに乗って透明なボウルを跨ぐ。
女の部分を開いて尿道口を見せて直におしっこを出す。
一回が終了である。
排泄姿だけならいつも見られている三人。今更たいした事ではない。
二回戦は香乃子と弘枝である。
弘枝の方が回ってしまった。
弘枝は声を押さえて粘るがバイブレーターは弘枝側が回っている。
「うぐ・・・・・」
「はーい。香乃子の勝ち」
赤座元太は僅かな呻き声も許さない。
弘枝もおしっこを披露した。
最後は浪江と弘枝で対戦に成る。
「ねえ。勝ってもおしっこ出ないよ」
弘枝が宣言してしまう。
「良いのだよ。こいつが出す」
赤座元太は香乃子を顎で示す。
二人はバイブレーターを咥えて真剣に身構えた。
「構えて」
今度は瀬尾将がスイッチを入れる。
「・・・・・」
「・・・・・」
二人とも無言で藻掻く。
最初浪江が回っていたが弘枝の方が回る。
二人の脚がクロスした部分が軋み合う。
弘枝が踏ん張ってまた浪江の方が回ってしまった。
「あが」
「はい。弘枝」
勝負はついた。
浪江が二枚の座布団に泣かされて股間を開く。
香乃子が先に正常な方向で尿道カテーテルを尿道口に入れる。香乃子は渡されて自分で入れてしまった。
尿が流れ出ないように指でカテーテルの中程を抓んでいる。
宇治原歳加年がその反対側を浪江の尿道に差し込む。
香乃子の尿が浪江の膀胱に流れ込んでしまった。
十一月四日深夜。
和歌山。岬ビューホテルの大宴会場。
横溝亜寿香を生贄にしたSMショーが始まる。
投票で虐めたいSMコンパニオンナンバーワンである。
三日中に会員三十人は全員チェックインしてコンパニオン三十名と共に六十二名が宴会場に居る。
これだけが悦びの連中である。
横溝亜寿香は普通のコンパニオンのミニスカスーツ姿で出て来た。
満場の拍手が沸く。
弘枝らはこの女を虐める事に積極的に成っていた。
以前のイベントで怒りを感じて以来である。一度虐めたいと決められるとなかなか人間の心理は変更されない。
長身で脚は奇麗。涼しい美人顔である。虐めても罪悪感が無い。
国会議員にでも成ったら年配の与党議員をとことん叩く若い野党女性議員のイメージさえある。
横溝亜寿香は座敷中央に設置された回転する演題の上に立っている。
「自分で脱げるだろ。脱げ」
青木学から強い命令が飛ぶ。
回転テーブルがゆっくり回り始めた。
「・・・・・」
「立ったまま前向いて脱げよ」
そして宴会場四面のモニターに正面からの映像が投影される。カメラは天井の円盤に設置されていて回転演台と同期していた。
横溝亜寿香は黙ってジャケットのボタンを外して脱ぎ始める。
身体を損傷させる闇のハードショーではないが今夜だけで百五十万が提示されていた。一人の負担は五万である。
此処の面々には一日の小遣い程度で痛くも痒くもない。
横溝亜寿香には辛すぎてもこの収入を得るしかない。
スカートを落として純白のブラも外す。
容の良いお椀型の乳房が露に成る。肌の肌理は細かい。
乳首と乳輪は薄紅色だが奇麗で乳輪は直径二十五ミリ程度で理想的なサイズである。
ショーツを下ろすとドテの黒い塊は小さく整えられていた。
「お尻を着いて大切な部分を」
青木学から当然のように要求が飛ぶ。
もう全員が一回以上見たその部分である。それでも全員の目が集中する。
股を大きく開いてびらびらが閉じ合わせたまま一周回る。
そして両手の指で小陰唇を広げて薄橙の粘膜を晒して膣口と尿道口を見せて一回転した。
そこに若い男が四人入って来る。
「・・・・・」
横溝亜寿香に動揺が奔った。
うち二人は佐野幸春と高田淳乃である。
横溝亜寿香は立ち上がってしまう。
「宇治原さんに頼まれてね」
佐野幸春は事前に連絡しなかったのである。
高田淳乃も軽く顔で会釈する。
横溝亜寿香はどうして先に言ってくれなかったのかと思うが宇治原歳加年が確り口止めをしたに違いない。
それでも内緒で教えてくれたらと思う。
あとの二人もそれなりにイケメンである。一人はどこかの駅で見かけた。JRの駅員だと思う。
そして佐野幸春と高田淳乃は横溝亜寿香が二人と遊んでいるとは知らなかったのである。
「彼女を今日はこの四人で責めて貰います」
青木学が宣言する。
会員らは若いイケメンに弄らして辱しめる嗜好を愉しんでいた。
だが横溝亜寿香には三回目である。四人に増やしたが効果の程はわからない。
青木学は宇治原歳加年を促す。
宇治原歳加年は拷問椅子を演台に載せる。そして四人のイケメンに仕草で抱き抱えて乗せるよう促す。
全裸で服を着けた若い男の手で抱き抱えられる佐野幸春と高田淳乃はよいが二人は初対面である。
下半身側をその二人が持っている。
横溝亜寿香は拷問椅子の上で大股開きに固定されてしまった。
二人の視線は女の部分から目を逸らせている。
それが逆に横溝亜寿香の恥じ心を突き刺す。
宇治原歳加年は佐野幸春と高田淳乃に宴席が囲っている後ろの椅子に待機するように促した。
責めるのは残った二人だけでやらせる目論みのようである。
宇治原歳加年が一人にクスコを渡してもう一人にロングスプーンとカットグラスを渡す。
「・・・・・」
横溝亜寿香の表情が曇る。
恐ろしく恥ずかしい事をイケメン二人にやらせると察しが付く。
「それを姉ちゃんのお〇〇こに突っ込んで奥を広げて」
宇治原歳加年はクスコを渡した細面で硬めの表情のイケメンに言う。この男は佐川圭司という。
横から香乃子がクスコにローションを掛ける。
「まず。お姉ちゃんのお〇〇こ広げて」
佐川圭司は横溝亜寿香の薄小豆色の粘膜を指先で割って広げた。
横溝亜寿香の表情は恥ずかしさに火照ったように固まる。
佐川圭司はじっくり横溝亜寿香の女の部分を観察してクスコの先端を差し込む。一気に入れてしまう。
「螺子を回して奥を広げて」
宇治原歳加年の指示が飛ぶ。
佐川圭司が螺子を回して膣の奥を目いっぱい広げるとその奥に薄紅色の粘膜の盛り上がりが露に成ってその中央に鬼頭の先の様な亀裂が見えた。
それが岡田弥一郎の操作でカメラの照準を合わせてモニターに拡大して投影される。
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