【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第四十二幕
報復挽歌
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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金城宅磨はその舌で納村優菜の鼻の頭を舐めさせる。
「うおーーーーーーーーーーーーーー。ういおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーー」
納村優菜は叫びながら藻掻き続けた。
金城宅磨は一気に蛇の頭を忍者姿黒装束が二人で広げている歯の間に突っ込んでしまう。
「うごごおーーーーーーーーーー。うごごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおおーーーーーーーーー」
納村優菜は目を見開いて固まる。
金城宅磨は直ぐに抜いてしまう。
納村優菜の首を持ち上げてペットボトルの水を与えてボウルで受けた。
納村優菜はペットボトルの水を口に受けてボウルに吐き出す。嗽を数回繰り返した。
「あはあーーー。はあ。はあ。はあ。はあ」
納村優菜は荒い息遣いを続ける。
金城宅磨は納村優菜の乳首を黒い書類を挟むクリップで鋏みつける。
「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
もう片方も鋏む。
「・・・・・」
二つ目は顔を顰めただけである。
そのクリップにスタンガンの端子に繋いだ鰐口クリップを接続してしまう。
スタンガンは忍者姿黒装束二人にそれぞれ渡す。
続いて小陰唇二枚を片方ずつ鋏む。
「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
納村優菜は強烈に叫ぶ。
金城宅磨は構わずもう片方も鋏む。
「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
また涙が溢れる。
この二つにもスタンガンから伸びた鰐口クリップを接続した。
これもそれぞれ忍者姿黒装束に渡す。
「乳首から」
金城宅磨は電流を流す要求をする。
忍者姿黒装束二人がスイッチを入れた。
「ぐうーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーー。いたい。いたい。いたい。いたい。いたい」
納村優菜は蒼白な表情で喚き続ける。
金城宅磨は適度に切る合図をした。
「がはあーーーーーーー。あーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー」
納村優菜は震えながら荒い息遣いで痛みを訴える。
「下」
今度は小陰唇を鋏んだクリップに繋がったスタンガン二台から電流を流した。
「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいたーーーいたいーーーいたいーーー」
また納村優菜は強烈に表情を破裂させて叫ぶ。
「がはあーーーーーーーいたいーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーー。がはああーーーーーーーーいたいーーーーーーーーーー」
どこまでも猛然と叫び続けた。
金城宅磨はまた適度に切る合図をする。
「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーー」
納村優菜は涙を溢れさせて痛みを訴えていた。
金城宅磨は同時に流す合図をする。
「ぐがあーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーいたいーーーーーーーーー」
どこまでも痛みに狂ったように藻?き叫ぶ納村優菜の表情は金城宅磨の加虐心を堪能させた。
「ぐがあーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーーいたいーーーーーーーーーーーーー」
納村優菜強烈に泣き叫び続ける。
金城宅磨はまだ満足ではない。
少し間を置いて電流を流す合図をする。
「ぐがあああーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーー。いたい。いたい。いたい。いた。いたい。いたい」
納村優菜は喚き続ける。
「ぐがあーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーー。いたい。いたい。いたい。いたい。いたい」
長めに流したが切る合図をした。
「あはあーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーー」
金城宅磨はまだ許さない。
もう一度流す合図をする。
「がはーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーー」
納村優菜は大股開きにされた腰を揺すって藻掻く。
「だめーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。でるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
遂に失禁してしまう。
「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
忍者姿黒装束は一斉にスイッチを切った。
失禁尿は流れ続けた。
「あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
泣き叫び続ける。
納村優菜は失禁が終わると躯の様な姿で床に沈む。
忍者姿黒装束は濡れた床をバキュームで吸い取る。
「これはだいぶ前に撮影されたのではないか」
「どうしてですか」
本多椿もテレビ会議を繋いできていた。
「これだけの日数で監禁されていたらもっと体形に変化が出る」
「ああ」
「そうですね最初の動画と躰の変化はありません」
館山弁護士も認める。
「多分この仮面の男と納村優菜さんはもう生きてないのではないか」
「既に遺体を処分してしまっている可能性もありますね」
館山弁護士もそう思った。
「何でこんなに期間を開けたのですか」
本多椿はテレビ会議の向こうから疑問を如月鬼堂に投げる。
「多分。警察の捜査を揺さぶって遊んでいるのではないか。あと他にネタがないから長引かせたかだな」
如月鬼堂の見解である。
納村優菜は拷問椅子に乗った金城宅磨の腰の上に大股開きで乗せられて膝を脚乗せ台に縛られている。
腕は頭の上で手首を縛り合わされて天井のレールを流れる滑車に吊るされていた。
予告編にあった場面である。
女の部分には金城宅磨の一物が深く侵入していた。犯された儘の状態である。
納村優菜のフロント面には縦に凧糸に繋がれた洗濯バサミが六系統三センチおきに鋏まれていた。
凧糸の長さは二系統ずつ三パターンに変えられている。
一つのパターンは納村優菜の躰の側面を腋から膝の手前まで太腿の側面に鋏んで来ていた。
二つ目のパターンは乳房の外側から腹の側面を通って腰から太腿の中心を膝上まで鋏んできている。
三つ目のパターンは乳首から乳房の麓を鋏んで腹の横からドテ、金城宅磨の一物を飲み込んだ小陰唇、内腿を膝の手前まで鋏んでいた。
凧糸の長さは真ん中の二系統が一番長い。
凧糸は離れた柱から繋がれている。
拷問椅子を後ろに引っ張ると三回に分けて洗濯鋏が一挙に毟り取られて飛ぶ。
それが二系統ずつ連続三回起こるのである。
拷問椅子にはキャスターが付いていた。
これを忍者姿黒装束二人が後ろから引っ張る。
一番短い両側面の二系統が一気に飛んだ。
「がはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
納村優菜は大口を破裂させた強烈な悲鳴となる。
金城宅磨の手はきっちり洗濯バサミが飛んだ納村優菜の腰を押さえた。
「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
納村優菜は拷問椅子の脚乗せに固定された脚を暴れさせて藻掻く。
金城宅磨のペニスは強く刺激された。
さらに拷問椅子は後ろに引かれる。
乳房の横から太腿の中心を膝まで鋏んだ二列が一気に飛ぶ。
「ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
納村優菜は涙を飛ばして狂ったように躰を振って藻掻き暴れた。
「がはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
納村優菜は壮絶な表情である。
金城宅磨は抜けそうな腰を押さえて中で強くさおをいきませていた。
さらに拷問椅子は後ろに引かれる。
乳首から小陰唇、内腿を鋏んだ洗濯バサミが一気に飛ぶ。
「ぐーーーーーーーーーーーーー・・・・・・ぐがわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
納村優菜の躰は強烈に震撼する。
それでも金城宅磨は確りその腰を押さえていた。
そして遂に究極の刺激に納村優菜の中に果ててしまう。
「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
納村優菜はさらに暴れて拷問椅子にしなだれてしまった。
金城宅磨はさおを納村優菜の膣から抜いて拷問椅子から降りる。納村優菜の躰は拷問椅子に沈む。
その躰中洗濯バサミが飛んで皮膚を引き破った痕だらけである。そして膣口から金城宅磨の情液が流れ出ている。
動画はここで終了していた。
このあと納村優菜の躰は眠らされたまま乾式メタン発酵の廃棄物処分工場に運ばれる。
従業員の居ない休日に闇組織のメンバーが処分する手筈である。
金城宅磨は生きたまま。
納村優菜は此処で電子鞭を当てて意識を回復させた。
金城宅磨が納村優菜に挿したまま闇組織の隊員が上から二人を縛ってしまう。
「俺と一緒に死んでもらうぞ」
金城宅磨は納村優菜に最後の宣告をする。
「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ころさないでーーーーーーーーーーーーーーー」
納村優菜は掠れた声で叫ぶ。
そのまま二人は破砕処理層に投げ込まれた。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
納村優菜の悲鳴とともに一瞬でミンチとなってしまう。
これが連続拉致強姦事件の六人が闇組織の手を借りて金城宅磨から一億円の手数料を取って行った総てであった。
「これで総てですか」
「そうだろう」
「納村優菜さんはあの仮面の男と無理心中させられたということ」
本多椿はあまりの事に呆然としてしまっていた。
「何かあの仮面の男から手掛かりがありそうですが」
「あの男は警察が誰か突き止めるだろう。それは奴らも承知の上だ。家財産は本人が処分してからだろう」
「それじゃ。あの仮面の男は判明してもそれ以上先に捜査は進まないですね」
「そういうことだ」
如月鬼堂は土曜日には淡々と解説する心算である。
十月十四日。
上川紗月は大阪の病院を退院する。
利根川元教授は上川紗月の膣とクリトリスの感度が戻ったことを医療器具で示した。
「はい。ありがとうございます」
乳首も奇麗に成形されていて僅かに左右の段差を感じる程度である。
「ですが一つ困ったことがありまして。子宮口の奥まで焼かれていました。危険な状態でしたので已む無く子宮は摘出いたしました」
利根川元教授は静かな口調で説明した。
「え、ええーーーーーーーー」
上川紗月はそれ以上暫く言葉が出ない。
「お気の毒ですがそれ以上はどうにもできませんでした」
利根川元教授の言葉は上川紗月の耳に遠く聞こえた。そして宇治原歳加年の顔が浮かぶ。
あいつだ。あいつが犯人だ。そんなことまで条件に入ってない。
上川紗月は怒りと絶望に呆然としていた。気付いたら利根川元教授の姿はなかった。
そのまま山川里咲と同じように東京に戻る。
部屋に帰って泣き続けた。
寝付けないで呆然と部屋を見る。すると女性の姿が現れた。
「えーーーーーーーー」
直ぐにぼやけて消えたが何処かで見た記憶がある。
次の瞬間テレビの放送内容を思い出す。
消息不明でまた海賊動画を流す組織に拉致されたと思われていたら横山弁護士宅に入った強盗という警察の発表である。
「ああ。横山」
上川紗月の頭の中で事態が点滅した。
自分を今の状態に追いやったのも横山弁護士である。
あの温泉ホテルのショーは何度も行われているのではないか。毎回あるような対応だった。
あんな事をされたのは自分が初めてではない。
山川里咲も同じ被害者ではないか。
ノンアルコールカクテルにアルコールが入っていたのも最初から罠ではないのか。全員がグルに違いない。
「君が今日直ぐに金を借りてくれなければ警察に渡すしかない。だがそれではこの人たちは救われない」
横山弁護士の言葉に押しやられた。
木村草太を紹介されて杉本金融から借金する。木村草太が返済手段は紹介すると言って保証人になった。
そうでなければ借りられる筈はない。
そして恐ろしい内容が待っていた。
一発で稼げて飲酒運転事故で刑務所行きを免れる手段と言われて唯唯諾諾である。
会員を集めてあんなショーを行うあの温泉がいけない。
あの温泉の連中がショーの生贄に横山弁護士らに自分らのような犠牲者を作らせていたのだ。
山川里咲は横山弁護士の家に強盗に入ったのではない。復讐したのだ。ああ。そして二件目が赤座元太。
ひょっとして自分がアルバイトに入った居酒屋もグル。
もしかして山川里咲もあそこで飲まされたのでは。
十月十五日。
上川紗月は居酒屋の近くで車を止めて待ち伏せた。
顔を知っている無難な客が通るのを待つ。
そして時々気さくにしゃべった六十くらいの客を捕まえた。
「ああ。あんたは」
「お願いします。ちょっと教えて下さい」
「うん」
「この人覚えていませんか」
「ああ。そう。行方不明と捜査したら実は強盗だった。店に居たよ。小学校の先生と言っていた。夏休みだけアルバイトやっていたな」
「やっぱり」
「まだ最終日じゃなかったのにあんたと同じように突然来なくなったよな」
「最後の日。山川里咲さんカクテル飲みました」
「そうだよ。あの日も同じ客だったよ。店の人全員にカクテルご馳走していたよ」
「やっぱり」
「めったに来ない人だけどな。あれで三回目だな。そう言えばその時の人もそれっきり来ない」
「ありがとうございます」
上川紗月は完全に確信を持った。
あまりにも酷いことである。飲酒運転から計画された罠だった。一千万の慰謝料はこいつらの利益に分配されたのである。
こんな酷すぎる話はない。
そしてノンアルコールと言ってアルコールを飲ませたのはマスターに違いない。入店した時から計画されていたと思う。
絶対に許せない。復讐以外考えられない。警察に行っても無駄なことだけは分かっていた。
だが山川里咲とは違って復讐するは岬ビューホテルと思ったのである。
十月二十日。
和歌山。上川紗月は車に潜んで岬ビューホテルに行く会員を見張った。
自分の姿を隠してドライブレコーダーに岬ビューホテルに入る客を録画したのである。
昼頃に木村草太若頭補佐が来て一時間くらいで帰った。
夕方。赤座元太、宇治原歳加年も来ている。殆ど座敷に居た会員が入っていった。
上川紗月はこの面々が金曜、土曜と二泊すると確信する。
山川里咲はこの面々に復讐しようとして殺されたに違いない。だからその霊が自分に真実を知らせに現れた。
この面々を全部焼き殺すべきである。そう心に誓う。
駅からホテルまで裏手は草むらである。これにガソリンで火を放ったら焼き殺せる。上川紗月はそう目算を立てた。
ガソリン携行缶を準備しなくてはならない。
翌日にした。
十月二十一日。
上川紗月はガソリン携行缶五缶と時限点火装置を用意して和歌山に向かう。
風向きを考慮して駅側の草むらかホテルの奥かその横かを判断して仕掛ける。
自分は現場を離れて逃げると考えていた。あの面々は主催者に至るまで殺すべきである。
暗くなってから準備を整えて車で現場を離れる。
だが誤算があった。風向きが変わったのである。
火は駅方向に燃え広がった。
消防が出動して消火したがかなりの大火である。燃えたのは民家と商店であった。
岬ビューホテルでは周囲に防犯カメラを巡らせている。ショーの内容から警察の踏み込みを警戒して仕掛けられていた。
一つ間違えば自分らが焼き尽くされる火災である。
そして木村草太若頭補佐は上川紗月の車に気付く。
岬ビューホテルでは犯人を上川紗月と断定した。警察より先に上川紗月の身柄を押さえて処分することである。
十月二十二日。
木村草太若頭補佐は事態の重要性から川口の会長を通して闇組織に処分を依頼した。
川口の会長の依頼で組織は直ぐに動く。住居は確認されているのである。警察より先に辿り着く。
上川紗月は失敗したことに懊悩していた。
木村草太若頭補佐らが自分を捕まえることは念頭にない。
既に上川紗月の部屋にはスパイカメラが投入されている。眠ったことを確認して拉致を敢行された。
運ばれたのは内房のリゾートからやや近い乾式メタン発酵の廃棄処理物施設である。
其処には木村草太若頭補佐と横山弁護士、組織の男が二人待っていた。
上川紗月は眠らされて運ばれて来てそのまま壁に磔にされる。
横山弁護士が鞭で顔を叩いて起こす。先端が平たい一本鞭である。
「うぐ、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
上川紗月は一発で意識を回復した。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。お前らは」
四人を見て驚きの声を上げる。
「何がお前らだ!ホテル焼こうとしたな」
「あんなホテル焼いて当然だ」
上川紗月は言い返しながら殺される恐怖が一気に去来していた。
組織の男が今度は鞭の先端でビンタする。先端が四角い革の蠅叩きの様な一本鞭である。
「ぐわーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
岬ビューホテルの宴会でも叩かれた鞭である。判っていても強烈に痛い。
山川里咲はこの連中に殺されたに違いない。
そして自分が寝ている間に拉致されたと悟る。
さらにいま恐ろしい姿で壁に磔にされていると理解した。
頭の上で縛り合わされた手首とX字開脚にされた脚首の三点で吊るされている。かなり辛い吊るしである。
次はもう一人の組織の男が同じ鞭で頬を叩く。
「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
既に上川紗月の頬は真っ赤に染まっていた。
「折角奇麗に成形されたのにな」
木村草太若頭補佐は上川紗月の乳房に鞭を当てて言う。
「全部罠に嵌めたのじゃないか。嘘の事故だろ!山川里咲も同じように騙しただろ」
上川紗月は堪らずそう言ってしまう。
横山弁護士は哂う。
木村草太若頭補佐は上川紗月の乳房を平たい鞭でビンタする。
「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
上川紗月は痛みに悲鳴を絞り出しながら確実に殺されると戦慄が奔っていた。
「そこまで調べたか」
横山弁護士の表情が歪んだ。
木村草太若頭補佐は横山弁護士に鞭を渡す。
先端が四角い長方形のゴムで棒状になった一本鞭である。
横山弁護士はそれで剥き出しにされた上川紗月の女の部分を叩く。
「うぐう、うふーーーーー。ぐうふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
上川紗月は強烈な悲鳴を絞り出した。
痛みに躰は小さくぶるぶる震えている。
「そうだよ。マスターも客も被害者も自転車の男も全部仲間だ。お前で三人目だよ」
横山弁護士はあっけらかんと言ってしまう。
「そうだろ」
「それがどうした。もうお前は死ぬのだ」
横山弁護士はもう一発上川紗月の女の部分を叩いた。
「うぐうう、うぐううーーーーーーーーーー。ぐうああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぐがああーーーーーーーーーーーーーーーー」
上川紗月は痛みに顔と躰を強く捩って藻掻き悲鳴を絞り出す。そして失禁してしまった。
あっはっはっはっは。
全員から陰湿な哂いが漏れる。
「おのれーーーーーーーーーーーーーーー。殺されたらばけてでてやるーーーーーーーーーーーーー」
上川紗月は痛みに藻掻きながら無念の限りの言葉を絞り出した。
「お前の幽霊か。それは歓迎だな。是非裸で出てくれ」
横山弁護士が揶揄う。
「そうだ。全裸のまま死ねば全裸の幽霊だな」
木村草太若頭補佐もあざけていた。
「絶対にお前らの犯罪を明るみに出してやる」
上川紗月の怨念は煮え滾っている。
「幽霊が何を証言しても警察は取り合わない」
木村草太若頭補佐は自信をもってあざけ哂う。
「そんなことはないよ。幽霊から遺体が見つかって犯人が逮捕された事例もあるよ。私に罠を教えたのは山川里咲だよ。こんな巨悪がまかり通るか!!」
上川紗月は鬱積した怒りを吐き出すように言い切ってしまった。
「はっはっはっは。それも無理だ。お前の遺体は残らない。あれを見ろ」
壁に磔にされた上川紗月の正面には廃棄物最終処分設備が置かれている。
「・・・・・」
上川紗月には何だか解からない。だが途轍もなく恐ろしい物に見えた。
「これは乾式メタン発酵という。主に動植物性の残渣を処分する。残るのはガスと堆肥だ。ガスは発電。堆肥は動物の餌だ。何も残らない」
木村草太若頭補佐は悠然と語る。
「ああ。私をそこに・・・・・」
上川紗月は絶望の表情である。
「これで化けて出られるか」
今度は横山弁護士があざけ哂う。
「出てやる!絶対に出てやる!!肉体が火葬されても魂は存在するよ。必ずお前らの犯罪を明るみにしてやる」
上川紗月は言い切ってしまった。そして絶対に許せない怨念を心に刻む。
そのあと四人は上川紗月を半殺しにする勢いで叩き続けた。
そして予定通り処分されたのである。
十月二十六日。
越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
如月鬼堂は何故か早く起きてシャワーを使いラーメンを作っていた。
袋麺ではない。生めんを茹でてスープも好みに合った物を数点まとめ買いをしている。
テレビはイスラエルとハマスのニュースである。
国連ではアメリカがロシアの提案を拒否してアメリカの提案をロシアと中国が拒否権を使った。
「世界はイスラム、社会主義、自由主義と三つの勢力の対立だ。何処まで行っても解決はない」
如月鬼堂は一人ぼやく。
「ねえ。常任理事国の拒否権を廃止したらどうなるの」
珠洲がサンドイッチとコーヒーを食べながら如月鬼堂に聞いてみる。
「珠洲はどう思う」
如月鬼堂は逆に珠洲の見解を聞く。
「大国が国連を脱退して国連の価値がなくなる」
「日本が連盟を脱退した以上だな」
如月鬼堂はニュースコメンテーターの見解を無駄な意見と達観していた。
最期のSM小説家 第四十二幕 報復挽歌 完
最期のSM小説家 第四十三幕 続報復挽歌 に続く
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