鬼三のSM小説
女衒の國
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
その十五 生の女躰拷問秘宝館
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鄭淑徳少将も同じ疑問である。
「しかしそれでは渡航費とて厳しいです。年金など良くても二ヶ月七十万くらいでしょう」
「誰か大高に支援する者が居るのでは」
「その可能性はあります」
葛城義和もそれを否定しない。
座敷にはカウンターが搬入されていて席は全部窓を向いている。中では津梨清吉が寿司を握る。ご贔屓の板前である。
全員の好みは分かっている。仲居は注文を聞かず酒を置いてゆく。津梨清吉も黙々と握ってゆく。
「売春とか現代のからゆきさんでは支援者は出来ないでしょうけど。日本の実質的自立だと説明すれば支援する可能性は有ります」
「そうよ。その可能性は高いよ」
真紀子も葛城義和の見解に同調する。
「その企業を洗い出しますか」
鄭淑徳少将である。
「それより大高の所在を突き止めて対処するのが最善です」
葛城義和は支援者だけでは何も出来ない。大高貞夫を見つけ出して抹殺が最善と考えている。
「奴等は直ぐに動かないと思います。今は検問とか警備の配置などを窺っていると考えられます」
柿崎一行の見解である。
「奪還された六名は殺しても日本から来た奴らを捕らえて拷問して吐かせるのが急務だな」
「そうです」
湯野中の問いに葛城義和がきっぱり答える。
マスク工場の地下二.五階に造られた隠し部屋である。
生ビールのサーバが運び込まれ宴会をしながら吉岡理穂からこれまでの経緯が語られていた。
焼肉は煙の処理が問題で出来ない。刺身と調理された肉、日本では禁止のユッケがつまみである。
酒井美紀子らは予め弁護士から報告されていても大きなショックである。
「恐ろしい国ですね。軍人や警察官がその様な事を公然と愉しんで行く。由々しき国体です」
酒井美紀子の世代の常識では到底有ってはならない。戦前戦後に遡ればほぼ常識だがそんな歴史さえ知らない。
もっともT市秘宝館はその内容を大幅に超えている。
酒井美紀子から脱出の手筈が語られた。
「二人ずつ三回に分けでですか」
「そうです」
「もしも最初の二人が捕まったらどうします」
「荷物に外から紛れ込んだように細工します」
「此処に踏み込まれませんか」
「もう何度も踏み込まれています。赤外線センサーで何回か調べられています。それでもこの地下室の存在はばれていません」
酒井美紀子は自信を持っている。
「その場合輸送トラックでは動けません。その先はどうしますか」
日本では食べられないユッケをつまみながら男性隊員が次の手段を追求する。
生肉も正しく調理すれば危険は無い。調理を分かっている人はそう言う。素人に近い調理人しか置かないチェーン店が事故を起こした。
メーカー側で処理して納めてくれると弁明していた。一人前の梱包で処理を済ませて密封されていればその言い訳はある程度成り立つ。
だが何人分も一つの塊ならば二回目は周りを削る処理を店が行わなければならない。調理人にも会社にもそんな知識さえなかった。
河豚の様に資格を厳重にすれば続けられた。官僚らは禁止する以外考えなかった。
「その時に判断します。山越えは出来ません。軍によるヘリの索敵がかなり顕著です。潜水艦まで近付けません」
「一気にヘリを奪って逃げますか」
「それも駄目です」
「ヘリポートの警備まで強化していますか」
吉岡理穂は以前そっちの警備は厳重でなかった印象を持っている。
「この間。輸送トラックで港まで行ってヘリで戻ってきました。軍が確り警備しています」
酒井美紀子がその状況を説明する。
「しかしT市秘宝館の警備はずさんでしたね」
「まさか既に罠に嵌っているとか」
上野愛菜三等空尉は不安を口にする。
「警備がずさんなのは南の島も同じでした。難しいのはこの国から出ることです。周辺の国には娼国の影響が強いです」
吉岡理穂がきっぱり断言する。二回に渡って其処に突入して奪還している。むしろその後に逃げることの難しさが語られた。
(女衒の國 その十三 女躰拷問挽歌滾る 参照)
「もし二つ目の手段が無いならば全員一回に行った方が」
加東彩子元巡査部長は此処に残っても危険と考えている。
「いいえ。三回に分けるのは大高からの指示です。私達も此処に残って製造を続けます。先の事も有ります」
あくまで酒井美紀子は大高の指示に従う意思である。
T市秘宝館の六人が奪還されたので生駒莉奈元二等海尉が送り込まれた。
まだ刺青はされてない。
生駒莉奈元二等海尉は連れてこられた経過と六人が奪還されたと聞いて自分が取り残されたと悲観した。
明日から恐ろしい責めが待っている。食事も喉を通らない。医療班が来て点滴をセットして行く。
この情報は酒井美紀子らには届いていない。
T市秘宝館から六人が奪還されて半月が過ぎた。
日本の政治家らはまた小林由美子を宴会場に引き摺り出した。
こんどは八十畳の座敷である。
日本から政治家より官僚が多くやってきた。小林由美子と聞いてその怒りを強く持っている。
五十人の宴会場に女躰盛と配膳のコンパニオン合わせて百名が入る。日本からの出稼ぎのからゆきさんは居ない。
R国内で娼国の南の島と同じ様に体外受精して代理母から生まれた女性ばかりである。そして日本人向けに現地の血ではなく日系人の種である。
宴席は二列。客の正面に長い座布団があり女躰盛のコンパニオンが寝る。
客の座布団の右にお膳があり飲み物と小皿が置かれる。その後ろにもう一枚座布団がある。
こっちは配膳のコンパニオンが全身奉仕する席である。
女躰盛のコンパニオンは全裸でやや股間を広げて寝かされている。配膳のコンパニオンは腰の前掛け一枚である。
殺したり身体に傷をつけたりしない限り何をしても文句は言わない。
小林由美子は宴会場の真ん中で開帳台に乗せられている。
「股間の黒い塊は程よく伸びております。剃毛ご希望の方はどうぞ」
司会は村上副主席である。
湯野中も真紀子も出て来てない。
剃毛は希望者が七名だったのでくじ引きになった。
カメレオンの入った水槽が運び込まれる。
剃毛するシーンは六枚のスクリーンに映し出されている。
小林由美子はカメレオンを見てまたこれが来るとは思ってはいても恐々とする。この人数の中で爬虫類の舌で責められて女の性を晒す辱めを受ける。
剃毛が終わって赤い皮膚が露出した女の部分がスクリーンに拡大される。暫くびらびらを広げて薄橙の粘膜が広げられ尿道の亀裂と膣口が公開された。
さらに緊縛師が包皮を剥いてクリトリスも公開される。
「今回は特注のクスコです。小林由美子の女の奥まで大きく広げます」
かなり口径の大きいクスコである。直径五十ミリはある。
強化ガラス製で四つに割れる。強度が弱くならない様に四つの羽の内側をリングが途中まで入る。
四方向に広げられて四角形の内側にピンクの膣壁が弧を描いて晒されている。
既に役人、官僚らは配膳のコンパニオンを腕に抱いて乳首や女の部分を弄繰り回している。濃厚にキスをする者も多々いる。
緊縛師二人は膣の中に執拗に蜜を塗りこむ。
別の緊縛師がカメレオンを台に載せて嗾ける。その舌はクスコで広げられた小林由美子の膣の中に侵入して膣壁を舐める。
「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーー」
小林由美子は一気にサイレンの様にカメレオンの舌の侵入に悲鳴を上げる。
二匹目も嗾ける。
「ああーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
一人の緊縛師が蜜の補給を担当して。スポイトで膣の中の敏感な部分に流し込む。カメレオンの舌はそれを追って舐める。
あと一人の緊縛師はカメレオンを抱いて膣の中を舐めさせる。
「うおおーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーああーーーーーーーーーーーーーー」
小林由美子は崩れた泣き顔をさらに歪め皺を強く刻んで悲鳴を上げ続ける。
そして失禁してしまう。
客席は興奮の坩堝でみなコンパニオンの躰にその興奮をぶつけて弄くり続ける。コンパニオンは辛くても堪え続けるしかない。
「あはん。あはん。あはん。はあ。はあ。はあ」
小林由美子は失禁が治まっても暫く荒い息遣いである。
緊縛師らは流れた潮を一度拭き取る。
蜜を塗り直してもう一度カメレオンを嗾ける。
「ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
一気に小林由美子の泣き悲鳴が轟く。
カメレオン四匹の舌が小林由美子の敏感な娼婦の泣き所部分と子宮口を舐める。隠微極まりない光景がスクリーンに拡大される。
股間は藻掻く様に揺れる。緊縛師は蜜をどんどん追加する。
「いやあはああーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーー」
小林由美子は逝き顔とも泣き顔とも付かない崩れ歪んだ表情を引き攣らせ続ける。実に隠微な表情である。
「いやあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーいやあーーーーーーーーーーーー」
小林由美子の股間は開帳台に厳重に縄で固定されている。それでも前後に強く藻掻き揺れる。
緊縛師は娼婦の泣き所とボルチオに集中して蜜を流す。
カメレオンの舌はそこに集中する。
「うおおおおーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーー」
小林由美子の表情は破裂寸前を繰り返す。
客席からも役人、官僚らの強い責めにコンパニオンもところどころ声を漏らしている。興奮度が上がりさらにピッチを上げて責める。
「ううおおおーーーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
小林由美子の躰は固まりそれを震撼させる。股間は硬く強い動きで揺れる。
緊縛師らはカメレオンを引く。
「あはあ。はあ。あはあ。はあ。はあ。はあ」
小林由美子の股間は完全に痙攣している。そして荒い息遣いをしながら涙をポロポロ溢す。
これだけで許されるわけは無い。ここまでは序の口である。
緊縛師は冷水浣腸の準備をしている。
点滴を立てるスタンドをセットする。
小林由美子のアナルをアナル開口器で開く。膣の奥とアナルの奥が同時に広げられる。
「いやああーーーーーーーーーーーーーーーー」
小林由美子はスクリーンに映った自分の姿に堪らず悲鳴を上げる。
膣のクスコは直ぐに外された。アナルの開口器に腸カテーテルが接続される。
冷水がじわじわ直腸に流れ込む。
「ううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
一気に腹を痛みが襲う。
「これから浣腸して羞恥の破局を迎えていただきます。その後にAV男優さんによる二穴挿入をご覧いただきます」
小林由美子はまだ二本入れられた事は無い。男優二人に責められると聞いて驚愕する。そして腹は究極に痛い。
「ううっぐうーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーー」
小林由美子は腹の痛みに苦しみ悶える。
男優は既に待機している。その横で緊縛師は鞭をブルーシートに並べる。
二人の男優に獣的理不尽な強姦を披露されて女の性を晒しものにされる。その後強烈な鞭打ちが待ち構えている。
緊縛師は浣腸の痛みに苦しみ藻掻く小林由美子の腸カテーテルを抜く。
「うごおーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
小林由美子は開帳台に固定されていて腹を押さえる事も摩る事も出来ない。
藻掻き苦しみながらアナルから便と茶色い水を断続的に何度も噴き出す。
最後は僅かなどろどろの茶色い液が搾り出すように流れ出る。
会場からは残酷な拍手が沸く。
さらに水浣腸が注入される。腸内を綺麗にする目的である。
「うぐううーーーーーーーーーーーーー」
小林由美子は先ほどよりは軽微だが藻掻き始める。
男優二人で腹を摩って洗うだけなので直ぐに抜いてしまう。
男優らは小林由美子の戒めを外して開帳台から降ろす。そして高手小手に縛り直す。そのまま仰向けに座敷に寝かせる。
胸を縛った谷間の縄の重なり合う部分にフックを付ける。天井の滑車からフックを下げて引っ掛ける。
畳から小林由美子の背中が躰一人分離れる高さに引き上げる。一人下に男優が入る隙間を作ったのである。
両脚とも各々膝から脚首に縄を掛けて左右の壁のフックに引っ張り縛る。
小林由美子の躰はV字開脚に成る。
一人の男優が股間側に立って腰を押さえる。
もう一人が小林由美子の真下に体を入れる。立っている男優に手伝ってもらって下からアナルに挿入する。
「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーー」
アナルはローションを使っても最初はかなり痛い。男優らの技術で強行に挿入した。
立っている男優が下の男優の真っ直ぐ伸ばした足を跨いで膝を付いて小林由美子の太股を?んで膣に挿入する。
「うおおーーーーーーーーーーー」
二穴の挿入の衝撃に呻き声を絞り出す。
安定した姿勢とはいえないがピストンを開始する。スキンは付けていない。妊娠したら堕胎させる方針である。
場合によっては小林由美子も子宮を撤去する。
アナルの男優は動かないで中でさおをいきませる。上の男優がV字開脚の小林由美子の太股を?んで烈しく膣の奥を突く。
「ぐおおーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーー」
小林由美子は痛みとも逝き声とも判らない声を絞り出す。
アナルは暫く痛い。
膣とアナルの間の僅かな壁を挟んで二本のさおが張り詰める。小林由美子の顔は究極に歪み軋んでいる。
それでも上の男優は責め続ける。
上の男優が太股を押さえているのでアナルに挿入したさおは確りめり込んでいる。
「ぐうがあーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーーーーー」
小林由美子は目を硬く瞑って大口を開けて声を絞り出す。SEXと言うより二人の男に犯された玩具の状態である。
宴席の役人、官僚らは男優らの動きに同調してコンパニオンの女に指を突っ込んで掻き回す。
何人かは逝き顔を晒した小林由美子に鞭打ちを期待している。
小林由美子にとっては何処までも納得行かないでは済まない。死か娼国に運ばれるしかなかった。
そしてこのホテルに移動されて救済の可能性はもっと無くなった。
最早、出水茉里元巡査部長を裏切りと責めることは出来ない。
「ああーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーー。ああーー。ああーー。ああーー。ああーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
遂に官能に押し切られてしまった。
強姦に逝き顔を晒してしまった。
座敷からさらに歓声が沸く。
小林由美子はまた涙を流す。堕ちるところに堕ちた涙である。
男優二人が小林由美子の躰を離れると官僚が一人鞭を持つ。
V字開脚にされたこの状態で叩かれる。女の部分を狙ってくることは充分に想定出来る。
小林由美子の予感通り鞭は男優に責められぐちゃぐちゃになった女の部分の粘膜に炸裂する。
「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
小林由美子の躰は強烈な痛みに震撼する。さらに痛みに躰を振って藻掻く。
次が飛んで来る。
「うぐおおーーーーーーーーーーーー」
三発目は内腿に外れた。
「ぐうーーーーーーーーーーー」
それでも相当に痛い。
二十人近くに叩かれた。局部に直撃は7発程度だったが内腿、土手、乳房などに鞭の蚯蚓腫れと赤紫の痣が無数に浮かんでいた。
血も滲んでいる。最後は漏らしてしまって終了となった。
小林由美子は鉄格子に戻されたが湯に入ったり出たりを繰り返し鞭の痛みに眠れない一夜を明かした。
酒井美紀子と上野愛菜三等空尉、二人の男性隊員は交代で日本へ輸出のトラックに便乗した。
そして検問の安全性を確認したと結論を出した。
最初に誰から行くかその順番を決める事に成った。
「どうします。くじ引きにしますか」
酒井美紀子が六人に確認する。
「全員一度に行けませんか」
吉岡理穂は置いて行かれるのが不安である。
「リスクが高過ぎます」
「本当に此処に残って問題ないのですか」
「私も全員一度に行きたいです」
加東彩子巡査部長も同じ主張をする。他の者も同意する。
「判りました。二日輸送を止めましょう。三台順次出発です。一台はいつもの輸送トラックです。二台はレンタル車です。男性二人が行きます」
「それだと見つかった場合此処は維持できません」
上野愛菜三等空尉はそっちの不安を主張する。
その間に酒井美紀子は大高に連絡を取る。
次のメールが帰ってきた。
『全員の希望ならそれを尊重しましょう。
六人一台で出発しましょう。
酒井さんらは其処に残ってください。
日本企業の工場として正規ルートで入っている以上簡単には逮捕したりしないはずです。
出発したら見張りが立ってないところで、隠れるのに必要なスペース分のマスクを路肩に捨ててください。』
残る四人には衝撃だが考え抜いてこれに従うしかないと結論を出した。
査察は常時入る。四人が居なくなれば警戒が増して港に付いても港から出発が危うくなる。
マスクを工場から出して駐車場で積み込む。このとき入り込めば荷台にもぐりこめる。
この工場に隠れてないことは何回も査察に入って検分されている。
四人は覚悟を決めるしかなかった。
翌朝六人は覚悟を決めて十トントレーラーに隠れて出発した。
出発時はマスクのダンボールの上に隠れる。
人の身長くらいの縦長のダンボールである。大きさも一メートル四方ある。
中は四段に仕切られている。一段分を残して残りを軍の見張りの無い路肩に捨てる。
中に隠れて一番上の一段だけカモフラージュに残す。
今までの検問では箱一個だけ上から開けて確認する程度であった。
柿崎一行は南との境界の少し手前で網を張っている。北側の検問の少しあとである。
赤外線センサーで人体が隠れているのを道の両側から検地する。
検問は従来の通り箱一個開けて通過した。
一時間ぐらい走って赤外線センサーに掛かって軍が囲んで止める。
運転手は何も知らない。
銃を構えて取り囲んで数名の兵士が荷台を空ける。
「どうしたのですか」
「中に人が隠れている。六人だ。センサーが感知した」
六人とも同じ判断をした。箱から出て反対側の荷台の扉を空けて一気に飛び出す。
兵士たちは態と片側だけ囲んでいた。
六人は一気に駆ける。岩場に逃げ込む。
「一人捕らえれば良い。あとは射殺しろ」
柿崎一行は軍にそう命令した。
「何とかD川の流域まで逃げて潜水艦に来てもらうか、M国に逃れましょう」
だが柿崎一行は彼女らが逃げるであろう方向に軍を配置していた。
止められたトラックのドライバーは事態が判らない。
「今逃げたのは秘宝館から逃げた日本人だな」
「・・・・・・・・・・」
運転手は無言で怯えながら手を振っている。
「多分何も知らないのだろう」
柿崎一行が兵士を制する。
待ち伏せをしていた小隊が真野枝里名元警部補を連行してくる。
「残りは」
「射殺しました。第一分隊が遺体を収容しています」
軍曹が報告する。
「何処から乗った」
「駐車場で積んでいる時よ」
「詰まっていたマスクは」
「発車して最初の信号を過ぎた辺りで茂みに捨てたよ」
柿崎一行は直ぐ手配する。
「良いか。今のところにあればヘリが回収してくる。そのまま箱に戻して港へ向かえ」
「・・・は、はい」
運転手は怯えている。
直ぐに発見の報告が入る。
柿崎一行は軍のヘリで輸送させる。
落ちたマスクが積み終わったら軍の車両にこのトラックが港で船に積み終えるまで同行して確認するよう指示をする。
運んで来たヘリに真野枝里名元警部補を乗せる。柿崎一行も便乗してそのまま娼国に向かう。
娼国では緊急招集が掛かった。
拷問部屋の準備をして真野枝里名元警部補の護送を待つ。
真紀子、湯野中、葛城義和が集っていた。
真野枝里名元警部補は行き成り撃って来るとは考えてなかった。五人とも射殺されたと思われる。
これから自分が拷問に掛けられる。もう死は覚悟している。
日本に帰ってマスコミの前でこの国の闇を公開出来なかった事が未練である。今は死を選んでもT市の工場に残った四人を護らなければならない。
四名はそのまま火葬場に送られた。五人目の田中道子だけ万一を考えて睡眠銃で撃ったのである。
田中道子も寝かされたままヘリで南の島へ護送された。そして元の鉄格子に入れられた。
真野枝里名元警部補は四階の拷問部屋に連行された。
其処に居る面々を見て真野枝里名元警部補は死を覚悟していたにも関わらず恐怖に震える。
真野枝里名元警部補は機内で既に自殺防止帯を着けられている。工場を出発したジャージの上下を着たままである。
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