鬼三のSM小説 続女躰崩壊
女衒の國
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
続女躰崩壊
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直ぐに気付いて手話に切り替える。
『それが出来ないのよ』
「何故」
滝澤沙緒里はまた言葉を発してしまう。
『貴方は久保田奈緒子巡査部長の事を忘れている』
「ああ」
『それだけじゃない。貴方が何を証言しても信用されない存在にして日本に帰すのよ』
河口晴奈はもっと事態を理解している。
「ああーー」
これまでの事で滝澤沙緒里にもなんとなく想定が付く。
『日本には彼らの息が掛かった会社や人、組織が沢山有る。貴方が何かをリークしてもその発言者である貴方自体を即時に社会的に否定する』
『私が帰って全員の救出を叫んでも無駄という事』
『無駄以前。私達も人身御供よ。救出以前に処刑される』
内山莉緒警部補も十分に置かれた状況が理解できていた。
『奴等はみんなをどうするの』
『私たちの躰に利用価値が有る間SMコンパニオン代わりにしてその後は最悪此処に居たという二人の様に処刑されるか』
内山莉緒警部補にそれ以外は想定がつかない。
『市江廣子と沼緒輪加子警部は懐柔してテレビクルーとアナウンサーは処刑したのね。その違いが解らない』
木村史乃警部補とて処刑は逃れたい。
『我々三人は日本に帰さない事だけは確かね』
実名で入った滝澤沙緒里は雁字搦めにして帰す。使い道の無い男と年配者は死体で帰した。偽名で入った者は処刑か懐柔して利用する。
唯一市江廣子だけが例外である。
『とにかく此処に居る間は逃げる事は敵わない。暫くは従う姿勢になったほうがいい。奴等の拷問には足掻いても従わされてしまう』
内山莉緒警部補はこれまでの経過からの判断と痒み責めには敵わないと言いたい。
『それしかないね』
木村史乃警部補も同意する。
翌日。朝食が終わると滝澤沙緒里だけが鉄格子から出された。
「もう此処に戻ることは無いわ。みんなに別れを言って」
真紀子が行き成り宣告する。
「何処に連れて行くのですか」
「あなたが逃げ出したところ」
「あのホテルの地下の」
「でも鉄格子の中じゃなくて沼緒輪加子の隣の高級邸宅よ」
真紀子はにっこり含み哂いを見せる。
「どういう事ですか」
「着いたら詳しく説明してあげる。今はみんなに今生の別れを言って」
「もう二度と会えないと言う事ですか」
「そうね」
「・・・」
滝澤沙緒里は呆然とみんなを見回す。涙を零してまず内山莉緒警部補の手を握る。
「副主席。永久に逢えない訳じゃないのでは」
指宿がその先を促す。指宿はあまり追詰めないで希望を持たせた方が良いと言う考えである。
「そうね。もう少し説明してあげましょう。残る三名は私達に逆らって処刑されない限り命は保障する。保障にならないか」
真紀子は苦笑する。
「更に私達の調教に従って女の悦びを素直に受け入れたらT市の日本人居住区だけ自由にしてあげる」
「私と同じところに」
「貴方は日本とR国を参勤交代ね。貴方の躰で稼いだAVの収入でT市に高級邸宅を建て日本でAV嬢の住む街の高級マンションで暮らす筋書き」
「私が従わなければ」
「久保田奈緒子はどうなってもいい」
「久保田さんは今どうしているのですか」
「AVで稼いだ収入で邸宅と日本人向け社員寮を建てて家賃収入で両親と共に豪華に生活している。監視付きだけど」
「そうですか」
気を取り直して他の三人に無言で涙の別れをする。
新しい下着と滝澤沙緒里が日本から着て来た衣服、キャリーバックが渡された。その場で衣服を着ける。
屋上に上げられそこからヘリに乗せられた。
「久保田奈緒子。あの局部拷問のあと麻酔が覚めてから物凄い苦しみようだったみたい」
「え、えー」
「お○○こ縫って整形したのよ。壮絶なAVが撮れたわ。拷問されてお○○こ整形したAV嬢。すごい売れ行きよ」
「それもAVに」
「そうよ。でも全部ギャラは払っているわよ。そして貴方にも」
「えっ」
「貴方の口座に現金が振り込まれてそこからT市の邸宅も日本の姉ヶ崎のマンションも購入しているわ。あなたの名義よ」
「どういうことですか」
「要するに貴方はR国に来て国際無修正AVを撮影して一稼ぎ。R国の綺麗な湖畔に贅沢な住居を構えて日本にも帰るマンションを買った」
「・・・・・・・・・」
「その先もあるのよ。貴方は同じ建物内のマンションを二つ購入して大家。家賃収入で生活。そして大人気の無修正AV嬢」
「私のAVはそんなに沢山ばら撒かれているのですか」
河口晴奈の予想以上である。既に滝澤沙緒里の人格は塗り替えられていた。
「そうよ。何をどう言い訳しても超人気の無修正AV嬢ね」
「そんな」
「資産は全部あなたの名義。口座から支払われています。登記も全部終わっています」
「・・・・・」
「でも姉ヶ崎は安形が造った街。五十階建てが六十四棟二列に木更津の手前まで並んでいる。一大ニューシティよ」
「そこは総て監視されているのですね」
「AV嬢が沢山住む街に貴方のお部屋は在る。もちろんこちらの系列が見張っている。でも細かくは管理しない。行動を起こせば久保田さんが」
「参勤交代とは」
「日本に住むのは年に五か月。それ以外はT市に戻って貰います」
「実家に戻ったりは出来ませんか」
「出来るわ。担当にちゃんと連絡してくれたら」
「担当とは」
「日本に帰ったら向こうから挨拶があるわ。空港に出迎えてくれるでしょう。住田会系大船一家の構成員よ」
「やくざ」
「貴方はR国では殺されない。でも日本で何か行動を起こしたら命の保障はない。その上他にも犠牲者が出る」
「判りました。いつ日本に帰れますか」
「一か月位先かな。貴方が女の奥の悦びを知ったら」
滝澤沙緒里にこの恐ろしさは充分に分かっている。抵抗しても無駄である。それより日本に帰りたい。
「何故そこまで女の悦びを教えるのですか」
「貴方がそれなしでは生きて行けなくなるように」
「知里さんもそうするのですね」
「そうよ。今訓練している男性と一緒に日本に帰します」
「解らないのは何故そこまでして危険を冒して私達を日本に帰すのですか」
「一つ。貴方は行方不明では困るの。一つR国の宣伝の為よ」
「宣伝」
「そうよ。知里さんは日本で事業に失敗して借金の解決に来た。湯野中と知り合って妾になり借金を精算して系列企業の社長に成って帰る」
「そういうストーリーなのですか」
「R国に行けば女性は日本より稼げる。企業家、資産家はR国に行けば日本人の出稼ぎ女が居て日本より愉しめる。そしてR国に日本企業が集まる」
「どうして若村さん達を殺すまでしたのですか」
「売春立国を守るためよ。ああいう倫理の人達は経済の敵よ」
「それだからと言って」
「入国前に警告しているわ。貴女方先進国が自分らの倫理を押し付けて介入するからよ」
「でもこの国も日本や亜細亜に進出しているでは有りませんか」
「そうね。亜細亜全部を経済的植民地にする為よ」
「これは戦争と同じなのですか」
「戦争。私達はこの闘いに武力は使わないわ。経済侵略のみよ。若い女性首相が国民の代表の如く君臨しても経済的には植民地」
「でも侵略には違いないのですね」
「日本だって同じでしょう。安田総理はその為に世界各国を訪問して支援金を撒いているのでしょう」
「そんな」
「国民に認識がないだけよ。そして中国のように武力で制圧しないだけよ」
「でもその日本の企業を引っ張って日本にも経済侵略するのですね」
「そうよ」
ヘリは暫く川に沿って飛ぶ。小さな湖水の近くで高度を下げる。広い庭の有る家に着地する。
「着いたわ。この家よ」
湖水に面して広々とした庭を有する豪邸である。
「何ですかこの家は」
「だから邸宅と言ったでしょう」
「いったいいくらするのですか」
「貴方のAV一本の五分の一。日本で貴方が住むマンションの十分の一。僅か三百万よ」
「いったい私はいくら稼いだ事に成っているのですか」
「成っている。そんな仮説ではないわ。総て貴女の物。一億よ。口座の残金は七百万だけど」
滝澤沙緒里は驚愕して言葉が出ない。
滝澤沙緒里が日本に帰る日が来た。空港まではヘリで指宿が送る。
ロビーには盛高知里と坪井直樹が待っていた。坪井直樹は日本で盛高知里をサポートする専務である。
坪井直樹は盛高知里と滝澤沙緒里を津島に教育を受けながら調教した。日本でも同じ事を継続する。
盛高知里も滝澤沙緒里もやっと日本に帰れる念願の日である。されど喜んではしゃげない。重苦しい空気が二人を包んでいる。
坪井直樹の存在は更にその空気を凍らせた。
二人とも余分な会話を控える。
成田には住田会系大船一家の若頭稲垣七郎が組員二人を従えて出迎えに来ていた。
そのままロールスロイス二台で姉ヶ崎に向かう。
姉ヶ崎ニューシティは姉ヶ崎から二列に長く延び内房線を途中跨いで巖根まで繋がっている。アクアラインの手前である。
難しい土地買収だった。それが内房線を途中跨ぐ結果となった。
姉ヶ崎寄りが家族の町で木更津寄りが独身者と風俗の街である。
千葉港からは娼国に向けて船が出港する。
貨物船を兼ねた客船だが出港と同時に娼国の法律下である。姉ヶ崎ニューシティで娼国系の宅配風俗嬢が船に誘う。
宅配風俗では本番は無い。船に乗せれば本番が可能になる。
娼国まで運行するが日本国内の港で戻りの船に乗り換えるか降りて新幹線で戻る。遠くても済州島で折り返す。
娼国まで運ばれるのは僅かな客と積荷だけになる。大方が娼国の経営する大規模農場で作った作物である。
娼国での需要とR国その他の国で加工工場に運ばれる。
盛高知里と滝澤沙緒里が住むのは独身者の街である。だが上層階は元風俗嬢、会社役員、芸能人他が多い。
フロア毎、さらに南北に分かれてEVを四十七階で降りたところからオートロックである。
完全に世間から守られる。
「滝沢さんが四七〇九。盛高さんが四七一一。キーをお渡しします。合鍵は管理人室にもありません。お預けなるかはご自由に」
封筒に五本入った電子キーを渡す。
「今日はお二人でご自由にお話し合いして下さい。我々は此処で失礼致します。北嶋副主席から連絡がありますので取り敢えず滝沢さんのお部屋へ」
「はい」
両名とも返事はしたものの唖然とした。
「盛高さんは明後日から社長として出勤していただきます。滝沢さんは五ヶ月間だけこちらでご自由に」
「連絡は」
滝澤沙緒里は真紀子の言っていた担当に連絡が気になる。
「私にメールを下さい。このニューシティから出られる時だけで結構です」
大きな封筒を一通ずつ渡す。
「あとケアが必要になりましたらいつでもご連絡を」
どうやらそれも稲垣七郎の担当らしい。
「私の当面の生活費は」
盛高知里は鉄格子から直接来て所持金がない。
「ご心配なく。通帳もキャッシュカードもその中に。一か月分の給料も既に振り込まれています」
「そう。ありがとう」
一応は盛高知里が社長で坪井直樹が専務。周りに不信感の無い様に振舞う約束である。
「では今申し上げた様に本日は滝沢さんのお部屋で北嶋副主席の連絡をお待ち下さい」
滝澤沙緒里の部屋は入ると手前に小さな部屋が左右に続いて右手が二十畳は有るリビングが広がっていた。
キッチンは手前にありカウンタータイプになっている。
一番奥が窓である。外には出られないが眼下には東京湾が一望出来る。ロケーションは申し分ない。
何故か一番奥に在るバスルームを覗くと洗面も豪華だが浴槽は窓に隣接している。
高層階なので外から見られることはない。ロケーションに浸りながら入浴が出来る。
シャワールームも別途にガラス張りのボックスである。
リビングにももう一つの洋間にも家具が入っていた。リビングのテレビモニターも120インチはある。
盛高知里は滝澤沙緒里に進められるままリビングのソファーに沈む。
そこに真紀子から電話が鳴る。
受話器を取らず音声を出す。マイクの音量を最大にした。
「北嶋です。お疲れ様。どうですかお部屋は」
「充分過ぎます」
「T市の豪邸に比べたらたいした事はありませんが其処は日本です。資産価値は大きいと思います」
「何故こんな豪華なマンションを」
「貴方にはR国に行きAVで稼ぎ捲くって豪華に暮らしている様に振舞ってもらわなければなりません。クローゼットを覗いてみて」
疲れている盛高知里を残して滝澤沙緒里は廊下に出て浴室の隣の寝室に入る。何とクローゼットは四畳間程の広さである。
中に入れられた高級衣類はシャネル、ニナリッチぐらいは滝澤沙緒里にも解る。
「どう。私と安形、湯野中からのプレゼントよ」
「ありがとう御座います」
滝澤沙緒里はこれまでの仕打ちに怒りも忘れて総てあまりの高級感につい自然に礼を述べてしまった。
既に日本に戻る時には滝澤沙緒里の心を諦めだけが支配していた。そして徐々にでは有るが確実に悦びに溺れ虚飾に舞う自分が認識されつつあった。
「滝澤沙緒里さんには毎月家賃収入が四十万入ります。それで税金と生活を賄ってもらいます。足りなければあと三本くらいAVに出ればいいわ」
「そんな」
「まあよく考えて今しか出来ないからね。インターネットでアダルトサイトをいろいろ見れば貴方の置かれた状況が解るわ」
「ああ」
滝澤沙緒里も絶望によろめく躰をソファーに沈める。
「必要に成ったらいつでも稲垣さんに言って。それからあなた方が余計なことをリークするとどうなるか封筒の中の青いUSBをセットして」
直ぐに動画が始まる。
円形の上が球状でよく見かける鳥篭を大きくした人間の檻である。
中には女性とおぼしき奇形の人間が椅子に置かれている。
両手、両足がない。腹の部分がベルトで固定されている。
自分で動く事はまったく出来ない。
アップになるとそれなりに美形の日本人である。乳房の形もよい。
全裸である。
太腿の途中で切断された足は自分で閉じる事が出来ないのか女の部分は丸出しに成っている。ドテに黒い塊は無い。
檻の外からは観光客らしきが観ていた。
スイッチボックスがあり観光客がスイッチを押すと水が飛びその晒し者の女に掛かる。
「どう。この状態で毎日観光客の見世物よ。自殺する事も自分で体を動かす事さえ出来ません。毎日点滴で栄養補給します。小水は垂れ流しよ」
この映像は滝澤沙緒里と盛高知里を恐怖のどん底に陥れた。
こんな状態で生かされては堪らない。死ぬ自由さえない。
「次にあなた方が一番気に成っている三人の話ね。緑のUSBに入っている。河口晴奈は死んだよ。自分から死を選んだわ」
「え」
「残る二人は米軍の接待のあと入院中よ。命に別状はないけど悲惨な躰よ。二人は警察官だったから仕方ないわね」
「どうなったのですか」
「全部動画を見れば解るわ。他に聞く事はない。私への連絡方法、R国に戻る時、他の連絡先、詳しい事はお渡しした封筒に入っています」
「私はもう諦めて此処でおとなしくするしかないと思います。でも敢えて伺いたいのですが、娼国は亜細亜を武力で制圧する事はないのですか」
無駄と解っても最後の足掻きである。ジャーナリストの本性が出てしまった。
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