【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第四十五幕


現代のからゆきさん


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 山下茉由は軽トラで近くの山に止まって偵察ドローンを発進させる。
 一日の動きや灯りの状況を確認した。
 
 六月十六日。
 山下茉由は軽トラで工場を見下ろせる山に待機する。
 その行動は川口の会長が手配したロボットが察知していた。
 川口の会長らのアジトにも状況は届いている。
 山下茉由は一機だけ偵察に出して工場の灯りが全部消えるまで待つ。
 日曜日なのでほとんどの灯火は消えていた。灯りが点いているのが富久山の居る場所である。
 それを囲むように火炎瓶を投下すれば良い。
 ドローンの投下目標を座標セットする。
 山下茉由は以前からプログラミングなどの知識があった。
 スイッチをクリックしたら一機ずつ自動で発信して行く。
 十機に火炎瓶、九機にガソリンタンクをセットしてある。
 麓に向かう道は一本道。川口の会長が手配したロボット三体はその途中に二台の車で待機する。
 二十三時を少し回って工場の灯りは全部消えた。
 偵察のドローンを回収して火炎瓶の十機を発進させる。
 十機は順番に軽トラの荷台から飛び立つ。
 戻って来た偵察ドローンにもガソリンタンクをセットする。
 火炎瓶の十機は上空で円陣を組む。
 低空で飛行して目標地点でセットした座標の通り火炎瓶を投下した。
 ガソリンを搭載した第二波を発進させる。
 山の中腹から工場の火がぽつぽつと確認できた。
 第二波はそれを狙ってガソリンを撒くようにセットしている。
 火炎瓶だけで結構燃えていた。
 第二波が上からガソリンを撒くと一気に燃え上がってしまう。
 火災に気づいた富久山哲郎が消火器を取り出したが火の回りが早い。消防に電話しようと携帯を探すが煙に包まれて倒れてしまった。
 山下茉由はドローンを回収して山を下りる。
 工場は完全に火に包まれていた。
 消防が出動する前に川口の会長が向かわせたロボットが山下茉由の軽トラを確保してしまう。
 横道に一台が隠れて一台が通行を止める。
 山下茉由の軽トラはブレーキを掛けた。
 横道に居た一台が後から挟む。
 出て来たロボットがパライザーで山下茉由の行動を麻痺させる。
 そのまま躰を縛って車のトランクに突っ込んで千葉に向かう。
 一体が山下茉由の軽トラを運転して二台で処分に向かった。
 軽トラとドローンは県を超えた山中に放置する。何れ見つかるがそれで構わない。
 消防が火災をキャッチして消火に向かう。
 燃え方が酷くて鎮火には朝まで掛かった。
 工場は完全に全焼である。
 付近に民家はないので他に被害は出なかったが一部山林に燃え移ってヘリまで出動した。
 
 六月十七日。
 越後湯沢。如月鬼堂の居間。
 朝から工場火災のニュースである。
 全焼した工場から黒焦げの遺体が発見された。
 そして報道では既に多量のガソリンによる放火の可能性が疑われているとのことである。
 従業員から事情聴取して社長が寝泊まりしていたことが確認される。その社長の富久山哲郎と連絡が取れてないと報道されていた。
 従業員は富久山氏の車は電気自動車でガソリンは工場内には存在しなかったと証言している。
 続いて動画がアダルト系動画投稿サイト数か所に投稿された相良佳美がR国にて遺体で発見されたと報道された。
 如月鬼堂の予想した通りである。
 如月鬼堂は朝食のざるうどんを作っていたがそれを持って囲炉裏端の大型テレビモニターの前に移動する。
 直ぐに館山弁護士、杉下一行、本多椿とテレビ会議が繋がった。
 「R国でも殺人事件として捜査は始めたようです。そして相良佳美さんの親族は今日の便で遺体の引き取りに向かうそうです」
 館山弁護士が得ていた情報である。
 「客の手掛かりも引き渡された先の闇クラブも判らないままだな」
 「いいえ。それ以前です。国連職員佐賀美野にそっくりに作られたロボットに連れて行かれた家自体です。その場所は空き家しかないそうです」
 「するとその家に着いて最初に眠らされた時さらに何処かに移動させられたのだな」
 「そうですね。それと四人が行ったクラブと顔出しなしでインタビューを受けた女性の居たクラブの場所は違うようです」
 松尾奈々代からマスコミが得た供述であった。
 「何故判る」
 「インタビューを受けた女性が動画を見て自分らの働いていた場所とは違うと供述しています」
 「何も明らかにならないまま終わりだな」
 「そうですね。あの国ではこれ以上どうにもなりません」
 「最後の客は動画で顔が潰されていたしな。他の四人のプレイに出て来る東欧系はあれでは犯罪にならない」
 「でもマスコミはこれから大騒ぎですよ」
 「そうだな」
 如月鬼堂もそれは分かっている。
 マスコミはとことん騒ぐ。だがコメンテータらの推測による議論が続けられてできない理想発言が並べられるだけである。
 
 川口。料理旅館。
 一日一組。女性を引き合わせるだけの営業である。
 今夜は特別なコースが準備されていた。
 木村草太若頭補佐が川口の会長に無料で山下茉由の処分を行ってもらう交換条件で約束の女を紹介したのである。
 今回も木村草太若頭補佐は女を罠に嵌めたのではない。
 会社経営者の女。ジャンプした手形が落とせない女社長が緊急の運転資金稼ぎである。
 もとより和歌山に紹介したのでは旧場に間に合わない。
 医者の男と運送会社の社長、印刷会社の社長、廃棄物収集運搬処分業の社長の四人でやって来た。
 女は矢嶋圭織という。清楚なスーツ姿で来ていた。
 躰は悪くない。
 美しい女である。
 風俗で働く雰囲気ではない。だが一度短い期間ソープに努めていた。今回はそんなことでは追い付かない。
 「脱いでもらおう」
 医者の男は金を前に出して要求する。
 矢嶋圭織は立って躊躇なく脱いでしまう。一度ソープに努めたらそんなものである。
 「要求額は一千万。内容は覚悟しているな」
 木村草太若頭補佐から受け取ったメモを置く。
 「はい」
 矢嶋圭織はメモを一瞥して答える。
 印刷会社の社長が立って四人の予約なので女将に八十万を渡す。料理代、部屋代の名目である。
 医者の男が一千万の束を押しやった。
 矢嶋圭織は持って来たバックに仕舞ってカギを掛ける。
 それを女将に預けた。
 翌朝入金のため弟が取りに来る。手形の取り立てが迫っているからである。今夜の後に自分で入金には行かれない。
 運送会社の社長が布団を敷いて矢嶋圭織を寝かせる。
 印刷会社の社長が剃刀とローションを持って来た。
 剃毛からである。
 矢嶋圭織は何をされるか分かって股を広く開いた。
 金を貰うという態度である。
 ドテの黒い塊は綺麗に整えられている。剃るのがもったいないくらい肌理の細かい肌に黒い陰毛が綺麗に映えていた。
 印刷会社の社長と廃棄物収集運搬処分業の社長が両側から剃ってしまう。
 陰毛の下を見るとドテの皮膚の白さは変わらない。
 皮膚が紅いのは小陰唇の周り僅かな範囲である。
 女の部分を開くと中は薄橙でビラビラの内側はほんのり薄い小豆色。ソープで働いていた割には綺麗である。
 しかし膝にはそれなりの痕が僅かに感じられた。
 四人は矢嶋圭織を連れて風呂場に移動する。
 旅館ごと貸し切りで女将しかいない。廊下を全裸で矢嶋圭織を移動させても他の客との接触はないのである。
 湯に浸けて四人で順番に洗いながら輪姦す。
 
 千葉。内房のリゾート施設。
 山下茉由は此処の地下に運ばれていた。
 忍者姿黒装束が四人。
 うち二人は川口の会長と葬儀会社の社長。残りは医者の男の助手をやっている二人である。
 電子鞭で拷問椅子に固定して眠らされていた山下茉由を起こす。
 「あふぁあーーーーーーーー」
 山下茉由は顔を振って藻掻きながら目をぱちぱちさせて開いた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー」
 忍者姿黒装束が目に入って悲鳴を上げる。
 「我々が何だか分かるな」
 「・・・・・」
 「木村草太が前後を考えないであんたを和歌山に紹介したから死んでもらうしかない」
 川口の会長が宣告した。
 「ああ」
 「あんたのやった事は全部確認している。工場は全焼だ。中から判別不能の遺体が発見された。警察は富久山哲郎と断定した」
 「・・・・・」
 山下茉由は無言で頷く。
 「だが警察と消防は火炎瓶で放火して空からガソリンを撒いた火災と断定している。いずれ軽トラはあんたが買った中古車と警察の捜査は行き着く」
 「・・・・・」
 また無言で頷く。
 「我々はあんたが逮捕されては困るのだ」
 「ああ」
 山下茉由は和歌山のことをしゃべられては困ると理解はできた。
 「今度の日曜日にあんたの遺体処分を行う。あんたの躰は一切何も残らない」
 「あ、ああーーーーーーーーー」
 山下茉由は瞬間これまでのニュースで聞いていた被害者の遺体が出ないことに結び付いた。
 「此処は何処です」
 山下茉由は思わず聞いてしまった。
 「それは教えられない」
 「私は焼かれてしまうのですか」
 「いいや。ガスと水、堆肥に分解される。ガスは燃やされるが水は蒸発して堆肥は畑の肥料だ」
 逃げ出せるはずはないが万一の場合の用心である。そこまでしか語らない。
 「折角元教授殿が治したま〇こだ。俺たちがじっくり遊んでやる」
 「散々和歌山でも気持ち良くされたのだろ。強制的に」
 その言葉に山下茉由は嫌な記憶が蘇った。
 もう復讐は果たしたのである。その結果もこの連中が教えてくれた。警察に捕まったら拘置所に監禁されたまま死刑を待つことになる。
 軽くても無期懲役である。
 「お願いがあります」
 山下茉由は一か八かどうせ殺されるならと切り出した。
 「ほお。一応聞こうか」
 「私が富久山哲郎に何で報復したか社会に告発できませんか」
 「あんたの裸の動画で告発でも良かったらな」
 「はい」
 山下茉由は富久山の正体を告発して社会の同情を抹消したい。死んだ二人の無念も合わせてである。
 「良し。動画を編集する奴が来たらやり方を決める」
 それから山下茉由は四人に躰を洗いながら輪姦された。素直に受け入れる。気持ちの抵抗もしない。
 そして三回続けて逝ってしまう。
 
 川口。料理旅館。
 矢嶋圭織は湯殿で輪姦されたあと座敷で柱に磔にされて鞭で叩かれていた。
 医者の男は事情からこの女は何回も遊べると目論む。
 手首を頭上で縛り合わされて高い位置に埋め込んだフックに吊るされている。
 右脚は脚首を柱の根元に埋め込んだフックに縛られ左脚は離れた天井から膝から脚首に掛けた縄で引っ張られていた。
 股間は大きく開いて丸出しになった女の部分を叩かれている。
 「あーーーーーーーーーあはあん。あはあん。あーーーーーーーーーーーー」
 矢嶋圭織は痛みに吊るされた左脚を蹴って藻掻く。
 印刷会社の社長は先端が細長い一本鞭を持っていた。
 その先端で四人が洗いながら輪姦して閉じ合わせが緩くなった粘膜を割るように叩く。
 「ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あは。あは。ああーーーーーーーーーーーーーーん」
 躰を揺すって左脚を暴れさせて藻掻き悲鳴を上げる。
 廃棄物収集運搬処分業の社長が鞭を代わった。
 叩くことがメインの目的ではない。
 矢嶋圭織は今夜女をとことん燃焼させられて女の性の奥地を極めさせられる。そののちに一番敏感な部分と子宮を焼かれてしまう。
 女の悦びの奥地をとことん晒させられてそれを絶たれてしまうのである。
 それが今回の一千万の代償。矢嶋圭織はそれを犠牲にしても事業を護りたい。
 結婚も子供も諦めるしかないのである。
 廃棄物収集運搬処分業の社長も女の部分だけを叩く。
 「うぐう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 矢嶋圭織は頭を振って脚を蹴って暴れる。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 繊細な粘膜を叩かれた。強烈な痛みである。
 「このくらいで良いかな」
 「そうだな。責めに掛かろう」
 印刷会社の社長と運送会社の社長が拷問椅子を運んで来る。
 医者の男と廃棄物収集運搬処分業の社長で矢嶋圭織を吊るしから降ろして拷問椅子に乗せた。
 「さあ。とことん逝き顔を晒して貰うよ」
 医者の男が宣告する。
 「ああ。残酷ですね。二度と感じなくされてしまうのに」
 矢嶋圭織は言ってはいけないと思いつつも言葉に出してしまった。医者の男の言葉が胸に詰まってしまったのである。
 だが四人とも怒りはしない。矢嶋圭織の辛さが滲み出た言葉が快感の極みである。
 「あんた。この一回じゃ済まないのじゃないか」
 印刷会社の社長が指摘する。
 「どうしてですか」
 矢嶋圭織は恐ろしい言葉に突き刺さった。
 「前にもソープか何処かで金作っているだろ」
 「どうして」
 「膝を見れば判るよ」
 「ああ」
 「返さなくて良いのだからカンフル注射の様な融資より金繰りは楽になる。だがまた足りなくなるな」
 「うう」
 矢嶋圭織は否定より不安が過ってしまう。
 「この一発を逃れてもまたピンチが来る」
 「どうしてそんなことが」
 「言える。バランスが正常ならソープの稼ぎで数年は安泰だ」
 「うう」
 「銀行融資は限界か審査が通らない。手形が迫って街金を歩いて断られた。切羽詰まって木村草太の話に乗った」
 「うう」
 「BSと金繰りがあったら説明してやるよ」
 印刷会社の社長は言い切ってしまう。
 「あります。貸借は試算表までですが。資金繰り表もあります。バックにタブレットが」
 印刷会社の社長は拷問椅子への戒めを腕だけ外す。
 矢嶋圭織は月次の合計残高試算表と資金繰り表のPDFを開いた。
 印刷会社の社長と運送会社の社長がじっくり見る。
 その間に廃棄物収集運搬処分業の社長が柄付のマイクロローターとドリルバイブその他を用意していた。
 「一目瞭然。固定費と変動費に対して売上が低い。そこに借り入れの返済が圧し掛かっている。もって三か月だな」
 印刷会社の社長は断言してしまう。
 「うう。そんな」
 矢嶋圭織に否定はできない。既に心配が過っていた。
 「だがな。助けてやらなくもないぞ」
 医者の男が横から言葉を掛ける。
 「え、えっ」
 矢嶋圭織は向き直った。
 「次は乳首斬らせろ」
 「そんな」
 矢嶋圭織は驚愕の表情になってしまう。
 「斬りっぱなしとは言わない。修復もしてやる」
 医者の男はきっぱり断言する。
 「整形ですか」
 「感度も乳腺も戻してやる。子宮がなくなるから乳腺はあってもしょうがないがな。膣の感度もその時に直してやる。今回は暫く禁欲の苦しみだな」
 医者の男は愉快そうに言う。
 「本当に助けてくれるの」
 矢嶋圭織は縋るしかない。
 「ああ。子宮以外はな」
 矢嶋圭織は仕方ないと無言で頷く。
 「何回かあんたの躰で愉しませろ。正常化するまでその度にそれなりの金は出してやる」
 印刷会社の社長も矢嶋圭織の躰が気に入ってしまった。
 「それじゃこれを受け入れろ」
 医者の男はリモコンから伸びたアームの先端にマイクロローターの付いたアイテムを翳す。
 そして運送会社の社長がクスコを横に差し込んで矢嶋圭織の膣を広げた。
 内部をカテーテルカメラで照らしてモニターに映し出す。
 それを見ながら医者の男が膣天井部の一番敏感な部分にマイクロローターの先端を当てる。
 「あふぁ。あふぁあーーーーーー。あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 僅かな責めで矢嶋圭織の表情は破裂して躰は迫り上がって太腿の筋肉は怒張していた。
 「あーーーーーーーーーーーーふぁあーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 矢嶋圭織は一分と持たないで白目を剥いてしまう。
 印刷会社の社長が電子鞭で起こしてマイクロローターの責めを代わる。
 男らは一人二回ずつ矢嶋圭織を責めて四回失神を繰り返させた。失神四回は医者の男が居なければやや危険かもしれない。
 既に浪花ナンバーの病院所属の救急車が待機している。
 夜通し走って京橋の病院に着く。
 今回の処置は利根川元教授ではなく院長が行う。
 膣天井部と子宮を焼くのは抽選で運送会社の社長が行った。医者の男が局部麻酔だけ掛けてやる。
 矢嶋圭織は痛みを抑えて貰っても号泣のすすり泣きである。
 全て終わって医者の男は追加で四百万をテーブルに置く。
 「これは俺たちからのご祝儀だ」
 ずれた言い方だがこの男のいつもの言い方である。
 「ああ。あ、ありがとうございます」
 矢嶋圭織は思わぬ追加に怯えながら喜ぶ。
 この四人に今回の責めは序の口である。
 「次からは木村草太ではなく此処の女将に言え」
 「はい」
 矢嶋圭織は貰った四百万をバックに詰めて女将に預け直して救急車に乗った。
 
 六月二十日。
 越後湯沢。如月鬼堂の居間。
 十八日の大雨のあと本日も茹だりそうな暑さである。
 如月鬼堂は味噌ラーメンを氷で冷やした朝食を摂っていた。
 珠洲と瀬里菜はサンドイッチとコーヒーである。
 杉下一行からメールが入って館山弁護士、本多椿とテレビ会議が繋がった。
 「おかしな動画ですよ」
 杉下一行はパソコンのテレビ会議の向こうから言う。
 タイトルは『裸の告白。群馬の工場火災は私の報復です』である。
 全裸で拷問椅子に大股開きにされた山下茉由が登場する。後ろには忍者姿黒装束が四人立っていた。
 字幕が流れる。
 『私は処刑覚悟で闇販売のドローンを購入して群馬の富久山哲郎の工場に放火しました。今その処刑を受けるところです』
 その先は報復に至った経緯が綴られていた。完全に富久山哲郎の事業の理想を覆す告発である。
 「あの夜中の工場火災だな。確かに上から火炎瓶で放火してガソリン撒かれたと検証されていたな」
 如月鬼堂も数日前の報道を思い出す。
 「おかしいですね。この女どうやって闇販売のドローンに行き着いたのでしょう」
 館山弁護士の疑問である。
 「拉致されたのでは順番があべこべだ。考えられるのはこの女。和歌山辺りで究極のショーで報復の資金作ったのじゃないか」
 如月鬼堂はそう推察した。
 「放火で警察に捕まってことが露見するのを封じたのですね」
 館山弁護士も納得する。
 「でも何でこんなの流すのですか。それだったら後始末だけで良いのではないですか」
 本多椿の疑問である。
 「本人が最後の願いじゃないのか。この男がなぜ殺されるか何としても明らかにしたかったのだろ」
 「あの連中がそれに乗ったのですか」
 「社会を騒がせて遊びたい目的にはピッタリだろ」
 画面では山下茉由が四人に輪姦されていた。
 「パパ。テレビ」
 珠洲が知らせる。
 『群馬工場火災。犯人を名乗る女性の動画が拡散。連続拉致強姦事件の犯人らによる拡散と思われる』
 速報が流れた。
 画面では山下茉由が膣をクスコで広げられている。
 だが一通り躰を公開しているだけである。
 「パパ。テレビまた」
 また珠洲が知らせた。
 『国連職員佐賀美野にそっくりに作られたロボットに騙された小勝明菜さんが自宅で手首を斬って自殺しているのを家族が発見。死亡を確認』
 また速報の字幕が流れる。
 「遂に自殺者が出たな」
 「地味なようで恐ろしく練られた事件でした」
 館山弁護士の見解である。
 
 最期のSM小説家 第四十五幕 現代のからゆきさん 完 
 
 最期のSM小説家 第四十六幕 高校時代の苛めに報復 に続く


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