【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第四十幕


海外ツアーの悲劇


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 「この女は」
 どんな素性かと言う亜希江の質問である。
 「連続拉致強姦事件の専従班に所属する神谷悠乃警部補です」
 忍者姿黒装束の一人が答える。
 「そう。最適な道連れね」
 亜希江は悦んだ。一番罪悪感の湧かない女である。心行くまで苦しめたい。加虐心が一気に沸騰した。
 亜希江は電子鞭やスタンガンを使わずビンタする。数十回叩いて神谷悠乃警部補はようやく目を開いた。
 「こらーーーーーーーーーーーー。なにするーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補はの前には忍者姿黒装束が四人である。
 「あーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーー」
 驚愕の表情になる。
 「神谷悠乃警部補。私が誰か分かるわね」
 亜希江は既に正体が割れていると分かっている。
 「山井亜希江」
 「そうよ」
 「此処はいったい何処」
 T国に居る筈の山井亜希江が目の前に居る。
 「どこかしら」
 亜希江は答えない。
 神谷悠乃警部補は何か日本国内のように思った。T国の警察に紹介した時は購入した家には数日戻ってないとの答えだった。
 亜希江は先端が四角い革で蠅叩きの様な一本鞭を持つ。
 それで神谷悠乃警部補の頬を叩く。
 「うーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は警察官の口調で怒鳴る。
 亜希江は容赦なくさらに叩く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補さらに強く叫ぶ。
 「四人で輪姦して」
 亜希江はまず組織の三人に言う。
 組織の二人は山井和徳氏に先を譲るが山井和徳氏は組織の三人に強く譲る。
 「あんたが山井ね」
 神谷悠乃警部補は顔で山井和徳氏を指し示す。
 山井和徳は否定も何もしない。
 一人目の忍者姿黒装束が挿入する。さおだけを出していてカメラは男には後ろからなのでさおは映らない。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーー。こらやめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は無駄でも叫ぶ。
 男は一気に突っ込む。
 だが神谷悠乃警部補は膣口を強く絞めて入れさせない。
 男は神谷悠乃警部補の膣口に指を突っ込む。両手の人差し指を入れて強引に広げる。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は藻掻く。
 男は一気に挿入してしまう。
 下からのカメラが神谷悠乃警部補の膣に入っている状況だけを収録する。
 男は膣を閉める神谷悠乃警部補に強い力でさおを動かす。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴でも逝き声でもない抵抗する叫びである。
 二人の忍者姿黒装束が神谷悠乃警部補の太腿を抱えるように強く押さえていた。
 神谷悠乃警部補から腰を動かして挿入している男のさおに異常な力が入らない配慮である。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーー。うごーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーー」
 それでも神谷悠乃警部補は藻掻く。
 男は時間を掛けずに意識を調節して早く果てる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 情液が流れ込んだ悲鳴である。
 男は素早く抜く。
 神谷悠乃警部補の膣口から情液が流れ出た様子が拡大された。
 「おのれーーーーーーーーーーーーーーーー。強姦で二十年だーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は堪らずその場で浮かんだ怒りの言葉を叫ぶ。
 「それは逮捕された時よ。私達がどんなに逮捕されないか貴女方は良く分かっているわね」
 亜希江は詰るように言う。
 「何れ逮捕されるよ。警察は甘くないよ」
 神谷悠乃警部補は怒りを込めて言葉を返した。
 「そうね。捕まるのは馬鹿な模倣犯だけね。連続拉致強姦事件はいつ解決するのかしら。冤罪者を逮捕して被害者は間違って冤罪者に報復なんて」
 亜希江はさらに馬鹿にするように言葉に含みを込めて言う。最初の防護服の事件の六人と原直子の事件を詰っているのである。
 「うぬーーーーーーーーーーーーーー」
 専従班は悔しさに藻掻く毎日であった。
 
 埼玉県警専従班の部屋。
 「神谷悠乃警部補の消息は館山でぷっつり切れています。警察犬も其処から探知できません」
 松任谷巡査部長が報告する。
 「もう一つ強い匂いが其処から繋がっていたとあるが」
 「その追跡も無意味でした。廃棄物運搬会社の車庫で切れていました。匂いの出発点は木更津の倉庫でした」
 「中身は」
 「動植物性の残渣です。マニュフェストも確認させてもらいました」
 「うーーん」
 中宮警視正も行き詰まった。
 これまでも警察犬の追及が叶わなかったのである。
 
 連続拉致強姦事件の犯人六人のアジト。
 雨は止んで曇り空である。麓の町はどんより見える。
 今日は肉と魚介類を焼いて瓶ビールである。
 「あの夫妻にはうってつけの獲物だな」
 印刷会社の社長は飲みながら送られて来た画像を編集する。
 「刑事の財布を掏るような危険を犯してまでと思うが。なんとも鮮やかだったな」
 葬儀会社の社長は組織の三人の手口に感心する。
 「これであの警部補の遺体も永久に出ない。何とも愉快だな」
 廃棄物収集運搬処分業の社長である。
 「今回は子宮を取れなくてがっかりか」
 川口の会長が医者の男に言う。
 「生かして返さないなら取っても意味はない」
 生き永らえて苦しんで貰わなければ意味がない。医者の男の残忍極まりない言葉である。
 
 内房のリゾート施設。
 輪姦すのが終って亜希江がここまでの動画を神谷悠乃警部補に再生して見せていた。
 これまでの動画同様に神谷悠乃警部補の性器の奥まで公開され汚れを取り出すシーンまで撮影されている。
 これが数日後に公開されてしまう。
 中宮警視正も同僚も若い男性刑事も鑑識も見る。
 神谷悠乃警部補はどうする手立てもない。警察の捜査が進んでくれるのを期待したい。そしてもう自分は警察を辞めるしかない。
 それ以前に自分は殺されるのではないか。そんな恐怖が頭を過る。
 「亜希江さん。貴女は何でこんなことをするの」
 神谷悠乃警部補は亜希江の動機を聞きたい。
 「お遊びよ。若い女を苦しめる愉しみ」
 亜希江は馬鹿にするように言う。
 「嘘よ。そんなことに財産を叩くようなことまでするの。相当の金額を闇の組織とかに払っているでしょう」
 神谷悠乃警部補は突っ込む。
 「だって。もう先がないもの。相続者も居ないし。愉しむだけ」
 「もっとまともなことに使ったら。寄付とか」
 神谷悠乃警部補は真直ぐ極まりない。この犯罪者に言うだけ無駄な正論の極致である。
 「ご冗談でしょう。寄付なら社会を破壊する方に使いたいわ」
 亜希江は嘲哂う。
 「何でそこまで人を傷付けるのが愉しみなの」
 「あーーら。自分の人生が終わるのよ。何人道連れにしてもいいじゃなーーーーーーーーい」
 亜希江はさらに嘲哂う。
 「自分が死ぬなら人類を終わらせても良いと言うの」
 「そうよ。できたらね。プーチンもそうするのじゃないかしら。私は一番憎らしい若い女を破壊するのよ」
 「何で若い女なの」
 神谷悠乃警部補は怒りを破裂させる。
 亜希江は先端が四角い蠅叩きの様な一本鞭で神谷悠乃警部補の頬を叩く。
 「うーーーー」
 「あんたはそこまで知らなくていいのよ」
 もう一発叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーー」
 「駿河問いにして」
 亜希江は二人に要求する。
 一人が神谷悠乃警部補にクロロホルムを充てた。
 警察官である。用心深く眠らせて吊るす。
 
 六月二十八日。
 越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
 朝一番館山弁護士と杉下一行がテレビ会議を繋いで来た。
 如月鬼堂は瀬里菜に起こされてシャワーを浴びている。
 朝食がまだなので珠洲が自分らの分と一緒にサンドイッチを作り瀬里菜がサイフォンでコーヒーを淹れた。
 如月鬼堂はいつもラーメンか饂飩、蕎麦を自分で作る。
 昨夜の原稿が遅れて起きるのがさらに遅れた。
 神谷悠乃警部補の動画が公開されたのである。
 「拷問しているのは山井夫妻と思われます」
 館山弁護士は興奮していた。
 「それで被害者が日本で拉致された神谷悠乃警部補か。明らかに物理的に無理があるな」
 如月鬼堂は驚かない。
 テレビは大型スクリーンに報道番組が放映されていた。瀬里菜が準備したのである。
 如月鬼堂もモニターに動画を再生する。
 元警察官のコメンテーターはT国にいる山井夫妻がどう移動したかが最大の謎と言う。
 T国に居る筈の山井夫妻がR国に移動できても何らかの手段があったかもしれないと見ていた。
 だが、神谷悠乃警部補を日本から運び出すのも山井夫妻が日本に入国するのも無理がありすぎると言う。
 「この前と同じ場所か。黒い幕で狭く囲んでいるが床が同じようだな」
 「そうとは言えませんよ。床はAIが加工した画像かもしれません。いいえ。AI以前にも可能です」
 館山弁護士もあれから考えた。
 「そうだな」
 如月鬼堂も以前の憶測がずれていたと納得する。
 
 動画では神谷悠乃警部補が駿河問いに吊るされていた。
 手首と脚首を背中の上で四本合わせて縛られ風呂敷包みを吊るしたような形である。首だけがべこの様に肩の間からはみ出していた。
 亜希江が近付く。
 先端が四角い革で蠅叩きの様になった一本鞭で神谷悠乃警部補の顔を叩く。
 一発で意識を回復しないので連打する。
 「う、う、うう」
 神谷悠乃警部補は虚ろに目を開いて辺りを見る。そして亜希江を睨み返す。
 「鞭で叩いて」
 そう言って亜希江は数種類の鞭をテーブルに並べた。
 山井和徳は座ったままで二人が鞭を持つ。
 残る一人は輪姦す時だけ交代したが撮影に徹している。
 神谷悠乃警部補の躰は横から見ると空中に五角形を描いていた。胸から膝まではほぼ半円を描く。
 膝と肩で折れて頂点は手首を合わせて縛られ脚首も合わせて縛られている。
 その二つの縛りをOの字型のフックで纏めて天井から下がった滑車のフックに吊るされていた。
 神谷悠乃警部補は苦しい駿河問いの吊るしに藻掻き続けている。
 正面に立つと乳房が斜め下を向いて標準サイズの美しさを見せていた。
 一人がその正面から先端がU字になったワイヤーの鞭を持ってそれを叩く。
 U字の部分が乳輪を囲むように神谷悠乃警部補の左の乳房を叩いた。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おのれーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 男は覆面の下でほくそ笑む。
 二発目を構える。
 「おーーーーーーーのれーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は怒りに煮え滾る。
 左の乳房には蚯蚓腫れがU字に浮いていた。
 その上から叩き付ける。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は空中で藻掻きながら悲鳴を絞り出す。
 一発目は蚯蚓腫れが紅くなっている。
 「ねえ。そろそろ尿意が限界じゃない」
 これまでのやり方から拉致して一時はカテーテルで抜き点滴を打っていた筈である。
 それから拷問椅子に乗せてさらに駿河問いにした。既に十時間近い。
 「そうです」
 もう一人の忍者姿黒装束が答える。
 「後ろから叩いて。お漏らしさせちゃいましょう」
 亜希江は女性警察官の羞恥の籠った動画を配信したい。
 男は先端が長方形の革二枚の一本鞭を持つ。
 下からドテの部分を叩く。
 「うーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーー」
 男は構わず連打する。
 「おーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーー。お、おおーーーーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーー」
 叩き続ける。
 「うおーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーーーー。おおーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は一分足らずで無念の失禁をしてしまう。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーーーーあ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 止められない。もう流し続けるしかない。
 「ふ、ふ、っふ、ふふ。婦警さんのお漏らし公開。この動画を取得して悦ぶ人は沢山いるわね」
 亜希江は嬉しそうに嘲る。
 「うぬーーーーーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は怒ってもどうにもならない。無念だが限界である。
 「婦警さんが耐えられずお漏らし。最高だわ」
 亜希江は成功と悦ぶ。
 「おのれ!卑劣なーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は堪らず言葉を吐き出す。
 「その言葉。悦ぶ人は心底悦ぶわね」
 亜希江はさらに詰って愉しむ。
 「うう。うぬーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は口惜しさに藻掻き続ける。
 一人目がまたU字ワイヤーの鞭で右の乳房を狙って叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は痛みに空中で藻掻く。吊るされた腹が強く迫り上がる。
 
 「館山先生。この女性警察官は埼玉県警神谷悠乃警部補と字幕に出ていましたが」
 如月鬼堂は所属が気になった。
 「ご存じなかったですか。連続拉致強姦事件の専従班で中宮警視正の指揮下です」
 「なんと。そこまで大胆にやるか。挑戦と言うより苔にしているな」
 如月鬼堂は神谷悠乃警部補の行方不明は聞いていた。
 だが連続拉致強姦事件の専従班とは確認してない。もしかしてと思ったがその通りであった。
 
 鞭打ちのあと駿河問いの吊るしのまま床のフックから糸で引っ張った黒いクリップを五十本も躰中に鋏まれた。
 吊るしの高さを上げればクリップは白い肌を引き千切るように飛ぶ。それは一部蚯蚓腫れの上を鋏んでいた。
 亜希江らは料理を出してビールを飲み始める。神谷悠乃警部補を暫くそのまま放置していた。
 
 既にこの動画の公開以前に神谷悠乃警部補も亜希江と山井和徳もこの世に居ない。
 廃棄物収集運搬業が運んで乾式メタン発酵で処分されていた。
 躰の水分は蒸発され大量の動植物性残渣と一緒に発電用のガスと堆肥となって完全に消滅している。
 永久に遺体も何も出て来ないのである。
 
 画面には躰のフロント面全体を下からクリップで鋏まれ苦しみ歪む神谷悠乃警部補の表情がアップになっている。
 「そろそろ良いわね」
 亜希江は時間を計っていた。
 「これを引いて下さい」
 組織の男が山井和徳に勧める。
 「良いわよ。一気に引っ張って」
 山井和徳は縄に体重を掛けて一気に引っ張る。
 神谷悠乃警部補の躰は五十センチくらい引っ張り上げられた。
 一秒くらいの差でクリップは一気に神谷悠乃警部補の躰から引き抜け飛んで床に落ちる。
 「ぐがわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ががああーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は脚首を縛り合わされた脚を膝で互い違いに蹴る。腰は迫り上がって瞬間空中に固まる。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーー」
 そして強く弾ける。
 顔は究極に軋み歯を剥き出す。
 「ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに躰を硬い動きで揺すって暴れる。
 そして失禁した。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は小水を垂れ流すとそのまま白目を剥いてしまう。
 壮絶な光景であった。
 神谷悠乃警部補の躰のフロント面全体にクリップで鋏んだ痕がくっきり残っている。さらに鞭で叩いた蚯蚓腫れから血が滲んでいた。
 失神したまま組織の二人で拷問椅子に移す。
 ベルトと縄で固定する。
 腕は椅子の背の後ろで手首を互い違いに縛り合わせた。
 「依頼人。完了です」
 組織の男が報告する。
 「これを塗って起こして」
 亜希江は金柑をたくさん絞っていた。
 「・・・・・」
 組織の男は神谷悠乃警部補の躰のフロント面を見てやや躊躇う。
 もう一人が手を出す。
 その両方の掌に掛ける。そして自分の手にも掛けた。
 「行くよ」
 もう一人が合図する。
 二人で両側に立つ。
 乳房と太腿に一気に掌を被せて両手を腹に向けて擦る。
 二人で左右同時である。
 「うごーーーーーーーーーーーー。うごーーーーーーーーうごーーーーーーーーーーーうごーーーーーーーーーーーーうごーーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は一気に意識を回復して暴れ悲鳴を轟かせた。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に沁みる。
 「うおーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は頭を振って表情を破裂させて暴れ続けた。
 その日は麻酔を打って拷問椅子のまま寝かせる。
 亜希江らは最後の夜を飲み明かして僅かに眠った。
 
 動画は翌朝。
 神谷悠乃警部補は拷問椅子に眠らされたままである。
 鉄の箱の中に大量のコークスが燃えて鉄の棒とアームの先端に刻印が付いた物が真赤に焼かれていた。
 神谷悠乃警部補の乳輪の下にトランスから繋がった針を突き通す。左右両方である。
 さらにクリトリスの下にも潜らせる。
 そして頭にはステンレスのベルトが巻かれてそれもトランスに繋がっていた。
 さらに首に天井から下がった絞首刑の縄が巻かれる。
 「いいよ。やって」
 亜希江が組織の男に要求した。
 「はい」
 組織の男が瞬間トランスの電流を流す。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補は瞬時に意識を回復した。
 「なに。これ」
 神谷悠乃警部補は躰に付けられた物に慄く。
 「これで処刑よ。選ばせてあげる。一つは絞首刑。一つは電気椅子擬き。一つはお○○こから焼き鏝を内蔵に突っ込んで死刑よ」
 亜希江は極めて感情を押さえて語った心算である。
 「以前に婦警がこんな殺され方しましたね。昔の言い方で暴走族みたいな若者に」
 組織の男が付け加えた。
 「どれを選んでもいいのよ。決めなければ貴女には絞首刑が正解かしら」
 亜希江は警察官だから日本の死刑が妥当と言う。
 神谷悠乃警部補はこうなるとほぼ感じ取っていた。
 「死ぬ前に三つ教えてよ。そのくらいはいいでしょ」
 神谷悠乃警部補は責めてこれまでの疑問を片付けたい。
 亜希江は撮影している組織の男を見る。神谷悠乃警部補の知りたいことは概ね分かる。
 組織の男は手元のノートパソコンを見た。首を縦に振る。
 「何」
 亜希江の声は落ち着いていた。
 「此処は何処ですか」
 「日本。内房」
 「貴女はどうやって日本に帰ったのですか」
 「如月鬼堂とかがアダルトテレビで言っていたでしょう。潜水艦よ。この下の海底から入ったわ」
 「・・・・・」
 「麻薬の密輸も一緒よ」
 「・・・・・」
 神谷悠乃警部補は暫く口が聞けなかった。
 「あと一つは」
 「何で若い女性を狙うのですか」
 神谷悠乃警部補は愉しみでは納得できない。
 「私はもう子供の産めない体なの。私のたった一人の息子が痴漢冤罪で電車に飛び込んだの」
 「何で冤罪と決めるの」
 神谷悠乃警部補は警察官の言葉になる。
 「本物の痴漢が事態を見て名乗り出たのよ」
 亜希江の言葉は刺すように強い。
 「復讐する相手はそっちじゃないですか」
 神谷悠乃警部補は痴漢だけが悪いと言う。
 「間違えて捕まえた女とその父親はその時の主人が日本刀で叩き斬ったわ」
 亜希江は神谷悠乃警部補の言葉に取り合わず怒りの言葉を叩き付けた。
 「あーーーーーーーーーーーーー」
 神谷悠乃警部補も思い当たる事件があった。
 「正論を唱える美形の女なら誰でもいいの。私が成り立たないから何人でも拷問して痴態の羞恥を世間に晒して殺すのよ」
 「そんな関係ない人に復讐なんて。もっと社会に対して働き掛ける方法もあります」
 亜希江には全く関係ない正論でしかない。
 「貴女方の正攻法。命のダイヤルとか。はっはっはっは。そこに電話して借金が消えるの。逃げた恋人が戻るの。失った地位が回復するの。辛い辛い一から以前のマイナスからの努力しかないね」
 「だからって関係ない人に・・・・・」
 「私の納得は社会に復讐だけよ」
 「それじゃ貴女は社会に復讐なら核爆弾のスイッチがあったら皆殺しにするのですか」
 「スイッチがあったら押したいわ。でもそんなものはない。だから資産を叩いて復讐したの」
 「そんな」
 「もういいでしょう。最期に教えてあげる。貴女も私達も死体は全く残らない。乾式メタン発酵で動植物性残渣と一緒に処分される」
 「乾式メタン発酵。産業廃棄」
 「そう水分は蒸発。躰はガスと堆肥ね」
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー」
 「警察が頑張っても捜査が及ばないことが分かった」
 「ああーーー」
 神谷悠乃警部補はあまりの手口の大きさに驚愕して言葉も出ない。
 「やって」
 亜希江は二人の忍者姿黒装束に要求した。
 神谷悠乃警部補の首が吊るされて拷問椅子の戒めが外される。
 戒めが取れると同時に神谷悠乃警部補の躰は一気に吊るし上がった。
 山井和徳と亜希江は日本酒に毒を入れて乾杯する。
 このあと動画は編集されて日を置いて公開されたのである。
 もちろん最後の会話はカットされていた。
 
 最期のSM小説家 第四十幕 海外ツアーの悲劇 完 
 
 最期のSM小説家 第四十一幕 精密人間型ロボット に続く


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