【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第四十幕


海外ツアーの悲劇


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 「あーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は瞬間身構えた。
 石橋道博は飛び掛かって口をクロロホルムの染み込ませたタオルで押さえる。
 沖島千秋はそのまま石橋道博の腕の中に倒れてしまう。
 其処で全裸にして床に磔にする。
 地下室から拷問椅子やそれと判る物は撤去されている。床や壁、天井のボルトを埋め込む切り込みは残っていた。
 石橋道博は会社が買い戻したとき何か使えると思って計画を思いつく。
 沖島千秋は石橋道博が何度も誘ったがデートに応じなかった。いつか思う存分に自由にしたい。
 その願望が滾ってしまっていた。
 床に大股開きで大の字に磔にする。
 ボルトやフックは抜かれていたがボルトの穴は切られたままである。そこにフックを捻じ込んでおいた。
 管理の名目で今日までに何度も入って全部準備を整えている。
 まずは脱毛クリームで永久剃毛をする。
 ドテと大陰唇にクリームを塗りこんで暫く待つ。
 石橋道博は余命宣告をされていた。あと半年は生きられない。沖島千秋を道連れにしたい。
 もしも誘いに応じて抱かせてくれていたら道連れまではしなかった。身勝手な思い付きとは分かっている。
 だが一心に進んで制御は全く利かない。
 どう身勝手でも自分は死ぬ。欲しい物はこの女の躰だけである。
 給料の大方をスナックにつぎ込んでいた。週に二日。沖島千秋の来る日だけである。
 撮影機材の準備をしている。
 これまでも連続拉致強姦事件の犯人六人らやその模倣犯から配信される動画を集めていた。
 沖島千秋もそれと同じようにしたい。
 躰を床に磔にした全裸を撮影して乳房、女の部分、それを広げたアップ。さらにクスコを挿入して女の奥まで撮影したい。
 インターネットの海外サイトで見るAV女優などと比べて綺麗な女の部分である。
 薄橙の内部の粘膜に尿道の亀裂と複雑に閉じた膣口が確認された。
 綺麗な女の部分でも開いて触ると粕が取れてくる。
 石橋道博の興奮度がさらに上がってしまう。
 喉の奥から興奮が込み上げていた。
 クスコを挿入する。
 螺子を回して広げると生々しい女の奥が露わになる。
 ピンクグレーに濁った粘膜の盛り上がりの中心に小さな子宮口の亀裂が確認された。
 これまでの動画と同じレベルの公開である。
 撮影が終わったらカメラを固定しておく。
 陰毛に塗った脱毛クリームが既に効いていた。
 ドテの黒い塊を全部抜いてしまう。
 さらにドテから股間部分をよく洗った。
 石橋道博はそのまま沖島千秋の躰に重なる。
 まずは思いを果たすべく挿入する。
 滾っていた願望の限り激しく挿入を続けた。そして入念に唇を貪る。
 願望の限り沖島千秋の中に二回果てた。DNAが残ると分かっている。それまでに全てを終わらせる心算であった。
 バケツに冷たい水を用意する。それを浣腸器に吸い上げた。
 浣腸器の先端を沖島千秋のアナルに突っ込む。
 シリンダーを押して冷やした水を沖島千秋の直腸に流し込んで行く。
 もう直ぐ意識を回復する筈である。
 冷たい水はじわじわ入って行く。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は強烈な腹の痛みに意識を回復した。
 「うぐ、う、うう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。なによーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は床に固定された手首と脚首を揺すって藻掻く。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーー。石橋ーーーーーーーーー。こらやめろーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は痛みに究極に表情を歪めて藻掻き叫ぶ。
 「もう遅い。お前の恥ずかしい姿は全部カメラに収めた。明日全世界にばらまく」
 石橋道博は強い口調で宣告する。
 「なんだとーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋はカメラに気付いて驚愕する。
 「腹が痛いだろ。もう直うんこを漏らす姿も撮影だ」
 石橋道博は勝ち誇っている。
 「付き合ってやらないからってこんなことしていいのか」
 沖島千秋は藻掻きながら叫ぶ。
 石橋道博は浣腸器を抜いてアナル栓を捻じ込む。
 「う、うう、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は痛みに表情を軋ませて藻掻く。
 「苦しいか」
 「決まってんだろ!!」
 「はっはっはっは。暫く藻がけ。動画を取得した奴らが悦ぶ」
 「お前なんかがこんなことしても直ぐに逮捕されるぞ」
 沖島千秋は石橋道博如きがこんな犯罪を目論んでも訴えて制裁できると確信して見下した言い方である。
 以前から沖島千秋は石橋道博を店の客でなければ相手にする価値のない男と見下している。
 「多分これまでの事件のニュースからリミットは明日の夕方だな」
 石橋道博は落ち着いた口調でそう返した。
 「あの女の子達まで利用して。犯罪に加担させて。うう、うぐううーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は腹の痛みに強く躰を捩っている。
 「お前のこと言って一人五万出したら喜んで協力したよ」
 石橋道博は少女らが沖島千秋に反感を持っていたと理解している。同じ派遣会社から選んで成功と言いたい。
 「お前のやっていること分かっているのか」
 「充分に分かっているよ。どうする。そろそろアナル栓抜いて排泄した方が良いのじゃ」
 石橋道博は舌なめずりした言い方である。
 「うぬれーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋はどうしようもない状況に唸る。
 「その戒めは解かないぞ。此処で排泄するかいつまでも苦しむかだ」
 石橋道博は薄哂いを浮かべていた。
 「うぬれーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は強烈に藻掻く。
 「いま世の中に出回っている海賊動画では『わたしのうんこを見てください』と言わせるのだ。言うまで苦しませるのだ。どうする」
 石橋道博は愉しそうに語る。
 「うーーーーーーーーぐ、ううーーーーーーーーーーーー」
 それでも沖島千秋は藻掻き続けた。それでもうんこを見てくださいとは言えない。
 やがて石橋道博の方が焦れて来る。
 朝には拷問を終わらせて此処を出たい。死は元より覚悟している。だが捕まりたくはない。
 仕方なしにアナル栓を抜く。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋はアナル栓をぐらぐら捩られて呻く。
 ぶう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
 茶色い水と千切れた便が一気に床に流れ出る。
 石橋道博はホースで水を流して床を洗い流す。沖島千秋の股間も水で洗う。
 「う、う、ううーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は冷たさに悲鳴を上げる。
 石橋道博は鞭を持ち出す。
 先端が長方形の革一枚の一本鞭である。
 石橋道博は沖島千秋の左肩の位置に立つ。其処から大股開きに広げられた女の部分を狙う。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は鞭を見て悲鳴を上げる。
 石橋道博は沖島千秋の閉じ合わせた小陰唇に狙いを定めてこれが叩きたかったと思いを込めて振り下ろす。
 「うぐ、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は大口を破裂させて悲鳴を上げる。
 石橋道博はこの女の部分を血が滲むまで叩きたい。
 二発目を振り下ろす。
 「ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋の躰は痛みにぶるぶる震える。
 「あはあーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 沖島千秋は藻掻きながら荒い息遣いである。
 石橋道博は加虐心を剥き出しに自分の思う通りにならなかった女に怒りを破裂させて叩き続けた。
 
 六月二日。
 越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
 如月鬼堂は珠洲に起こされて慌ててシャワーを浴びた。
 既に館山弁護士と杉下一行にテレビ会議が繋がっている。
 如月鬼堂がいつも自分で作る冷やしうどんを瀬里菜が作っていた。
 それを食べながら動画の確認をする。
 「最後の五本目ではないな」
 如月鬼堂は見た瞬間違いを悟る。
 「また模倣犯です。後を絶ちませんな」
 館山弁護士はテレビ会議の画面から呆れた表情を示す。
 「メールで配られて動画配信サイト数か所にアップされていました。被害者と同じ職場の同僚が気付いて警察に通報したようです」
 杉下一行が経過を説明した。
 「この場所は」
 「長野らしいことは被害者が副業の飲食店を出た時間から推測されます。警察が防犯カメラを解析中です」
 館山弁護士はそこまで情報を得ていた。
 「直ぐに犯人は割れるな」
 如月鬼堂は社会に衝撃を与えて騒がせるが直ぐに解決と見ている。
 
 石橋道博は沖島千秋の股間の粘膜を三十回くらい叩いた。
 沖島千秋は強烈な悲鳴を上げ続け泣き喚いて涙を何度も溢れさせる。壮絶な光景が続いた。
 沖島千秋の土手から大陰唇は鞭の深紅の筋が幾重にも重なって無残極まりない。血も滲んでいた。
 石橋道博は一度鞭を置く。
 一本ずつ滅菌梱包された注射針を取り出す。
 石橋道博は沖島千秋のクリトリスを包んだ包皮を剥く。
 そのピンクの小さな膨らみに注射針を突き刺す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴が上がる。
 石橋道博はもう一本注射針を滅菌梱包から出す。
 それもクリトリスに突き刺す。
 「あがーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋の頭を反り返らせ大口を破裂させた悲鳴が轟いた。
 「あはあ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 沖島千秋は涙を溢れさせ躰をぶるぶる震えさせ荒い息遣いを続ける。
 石橋道博はもう一度鞭を構えた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は恐怖に震えて叫ぶ。
 石橋道博はその鞭をクリトリスに刺さった注射針目掛けて振り下ろす。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがががああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋の躰は瞬間固まって次に強烈に暴れる。
 「ごおーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐおおーーーーーーーーーーーー。おうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は治まらない痛みに喚き暴れ続けた。
 そして遂に失禁してしまう。閉じ合わせた綺麗な粘膜が鞭で叩かれて無残に崩れている。その部分から小水が流れ出る。
 「あはあーーーーーーーー。あはん。あはん。ああ。ああ。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 沖島千秋は何処までも荒い息遣いで藻掻き続ける。
 石橋道博はもう一回振り被った。
 「あーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・・」
 沖島千秋の恐怖に怯える悲鳴は途中で掠れてしまう。
 石橋道博の振り下ろした鞭は恐怖の断末魔に震える沖島千秋のクリトリスに刺さった注射針を直撃する。
 「ぐわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は藻掻きながら大口を破裂させたまま声のない悲鳴を上げ続ける。そしてそのまま白目を剥いてしまった。
 石橋道博もう一度沖島千秋の口にクロロホルムを当てる。
 クリトリスの針を抜く。血が流れ出た。小陰唇も血が滲んでいる。
 壁にも残っていたフックの跡にフックを捻じ込んで用意していた。腕を広げた状態に両方の手首を縛り付けて壁に磔にする。
 腰は壁に設えておいたベルトを巻いて留めた。
 両脚の脚首を縛る。
 今度は先端がU字のワイヤーになった一本鞭を取り出す。
 それで沖島千秋の乳房を横から薙ぐ。
 「ぐああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一発で意識を回復した。
 恐怖に震え怯えた目で石橋道博を見る。
 石橋道博は構わず二発目を叩き込む。
 一発目の痕が深紅に乳房に残っていた。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は強烈な悲鳴を絞り出し背中を丸める。首を乳房の近くまで倒して痛みに藻掻き続けた。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 沖島千秋の躰はぶるぶる震える。
 石橋道博は片手で沖島千秋の髪を掴んで首を持ち上げ乳房に鞭を叩き込む。
 「ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋は石橋道博の掴んだ髪を振り解いて痛みに藻掻き暴れる。
 壮絶な光景である。
 石橋道博はもう一度髪を掴んで首を持ち上げて乳房に鞭を叩き込む。
 「ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 既に沖島千秋の乳房はU字のワイヤー鞭の痕で無残な姿になっていた。
 
 「これはAIで画像編集していますね。本人の姿だけモザイクを一括で処理しています」
 杉下一行の分析である。
 「しかし自分の姿は消してバックはそのままだな」
 如月鬼堂は不完全な処理と言う。
 「どっちみち直ぐに犯人に行き着くでしょう」
 館山弁護士も簡単に見ていた。
 「しかし。この犯人はこの女にかなり強い憎しみを持っているな。尋常な叩き方ではない」
 如月鬼堂は犯人の男の感情を読み取る。
 「どうせ詰まらない逆恨みでしょう」
 館山弁護士は見下してしまう。
 
 石橋道博は乳房も三十回くらい叩いた。
 両方の乳房とその周りにも鞭の痕が幾重にも重なって一部割れて血が流れている。
 白く肌理の細かい周りの皮膚と対比していっそう無残さを奏でていた。
 石橋道博はメスを取り出す。
 まずは小陰唇の粘膜部分を一気に切り落としてしまう。
 「あ、ああ、ああ、あ、あーーーーーーーーーーーーー。ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 血が流れ落ちる。
 沖島千秋は引き攣った表情で固まる。
 次は乳首を抓んで乳輪の根元から斬り落とす。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー。お、おお、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沖島千秋の躰はがくがく震える。
 「はあ。はあ。はあ。はあ」
 血がどばっと流れ出る。
 反対側の乳首も斬り落とす。
 石橋道博の手も血まみれである。
 僅かに情けか出血多量でこのまま死ぬ沖島千秋をもう一度クロロホルムを当てて眠らせる。
 動画は此処で終了していた。
 
 石橋道博はそのまま手を洗って鍵を閉めて自宅に戻る。
 もう既に五時を回って空は白んでいた。
 自宅で着替えだけして僅かな荷物で朝一番の北陸新幹線で大宮に向かう。
 大宮で東北新幹線の新函館北斗行きに乗る。
 既に自宅で動画を購入したメールアドレスにばらまき動画投稿サイト数か所にアップした。
 時間の問題で警察は自分に辿り着くと分かっている。
 新幹線はグランクラスに乗った。最後の旅である。ビールを飲みながらスマホでテレビ放送を確認していた。
 新青森までは何もニュースに出てない。
 十時過ぎからの女性キャスターの名前の付いたニュース番組で警察の捜査が始まった旨が報道された。
 札幌行き特急北斗に乗り換える。
 何とか摩周湖に辿り着きたい。摩周湖に身を投げれば遺体は浮かばないと聞いていた。そして捜索も行わないらしい。
 
 連続拉致強姦事件の犯人六人のアジトである。
 「これは大変だぞ。この場所はあのビルの中だ」
 動画を見た川口の会長は瞬時に危険を察した。
 「ああ。山井夫妻の使ったビル」
 動画を処理した印刷会社の社長も直ぐに判る。
 「時間の問題で辿り着く。あのビルの前には防犯カメラはない。それでも今日中には警察の手が回る。そして鑑識が入れば何か出る」
 川口の会長は最後的状況を推測した。
 「そうだな。いくら掃除しても被害者のDNAくらいは残っている」
 医者の男も確実にまずいと言う。
 「山井夫妻には覚悟を決めて貰わないと」
 「空きビルになっていた筈だな。誰かが入り込んで使いよったな。選りによって」
 「次のテナントを入れておけば良かったな」
 「もう遅い。山井夫妻と話し合おう」
 山井夫妻がT国に移住したことは直ぐに判る。T国の警察が協力すれば直ぐに強制送還されてしまう。
 「取り敢えずは隣の組織のアジトに移って貰おう」
 隣は潜水艦が海中から入る組織のアジトである。だが隣と言っても車で一、二分は掛かる。
 「其処から潜水艦で逃がすか」
 「いいや。多分最後の覚悟を決めるだろう」
 川口の会長はそう推測する。
 説明を受けて山井夫妻は最後の生贄を要求した。逃げきれないことは十分に理解できるらしい。
 一度潜水艦で日本に戻して生贄を提供する。
 山井夫妻はその日の内に組織のアジトに移動した。
 潜水艦でT国を脱出は手配の都合で十日後になる。
 
 越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
 本多椿がプレイルームの客の対応を終えて明日のインターネットアダルト放送の打合せに移動して来ていた。
 「明日はそんなに難しくない」
 如月鬼堂はやや楽観気味である。
 「そうですね」
 本多椿もほぼ楽観している。
 警察はその日の夕方に犯行現場のビルに辿り着いた。
 担当者が休んでいたので店長がビルに案内する。地下室に磔にされて血まみれで死んでいる沖島千秋が発見された。
 昨夜アルバイト先のスナックを出てからの沖島千秋の足取りを防犯カメラで追って来て少し手前で足取りが消えている。
 一番可能性があるのはこの空きビルとなった。
 そしてその日休んでいたこのビルの担当者石橋道博の疑いが濃厚となる。さらに沖島千秋がアルバイトしていた飲食店の客であったと判明する。
 警察は石橋道博のマンションの部屋に令状を取って翌日捜査に入った。
 部屋の中で血の付いた衣類が発見される。
 直ぐに石橋道博の足取りを追う。足取りは釧網線の摩周駅で途絶えた。弟子屈町一帯に捜査が行われる。
 土曜日の昼のニュースで摩周湖に身を投げた可能性が濃厚と伝えられた。
 さらに石橋道博の余命が半年であったことも判明する。
 
 如月鬼堂と本多椿は上越新幹線で東京に向かっていた。
 「衝撃は大きかったが単純な事件だったな」
 如月鬼堂は結論を出してしまう。
 「今度は連続拉致強姦事件の犯人が後ろで何かすることもなかったのですね」
 「そうだ」
 「結局この石橋は沖島千秋のアルバイトする店に通ってデートに応じて貰えなかったから犯行に至ったと言うことですね」
 「そうだな。余命がなかったのが犯行に進んでしまったのだ」
 「少女たちは自分たちの持っていたグループの名簿を職場の個人情報と勘違いして追って来たのでビルに逃げ込んだと言っていますが」
 「それは警察があっけなく白状させるよ」
 
 六月十一日。
 越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
 館山弁護士が連絡して来た。直ぐにテレビ会議を繋ぐ。
 「長野の犯行現場になったビルですが鑑識の現場検証で意外なものが発覚しました」
 瑞浪花那のDNAが出たのである。
 このビルがその時の犯行現場の可能性があると思われた。
 
 六月十二日。
 越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
 今日も館山弁護士が連絡して来る。直ぐにテレビ会議を繋ぐ。順次大河内税理士、杉下一行、福富麻次郎、本多椿と繋がった。
 今度こそ全容解明と行かないまでもかなりのことが明るみになると色めき立っている。
 浦和警察署の南郷美涼巡査長のDNAも見つかった。
 以前のビルの持ち主は山井和徳と判明する。そしてT国に移住したことも確認された。
 だがまたここで非合理的な現実にぶつかってしまう。


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