【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第四十幕


海外ツアーの悲劇


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 「二人約束しましたね。AV嬢になると。この先どうしますかね」
 杉下一行の疑問である。
 「なるだろう。何れは。業界側が直ぐは受け入れにくいが。犯人らもそこは考慮していた」
 如月鬼堂はこれも断言してしまう。
 五月二十日のインターネットアダルト放送はサミットの話題にかなり逃げた。如月鬼堂の強い見解は次回廻しにする。
 
 五月二十七日。
 三人目の動画が公開された。
 大内亜季二十五歳。フリーターである。
 これも如月鬼堂の想定の通りサミットの余韻が覚めた後であった。
 大内亜季は眠らされたままである。
 股間に脱毛クリームが塗られていた。
 川口の会長が太腿を押さえる。運送会社の社長がクスコを挿入して螺子を回して内部を広げた。
 運送会社の社長はブジーを手にする。通常より長いブジーである。
 
 越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
 先週から本多椿が泊まっていた。客をこっちに呼んで越後湯沢のプレイルームを使う。
 館山弁護士と杉下一行にテレビ会議が繋がって珠洲と瀬里菜を入れた四人で検証していた。
 「あれを子宮口に刺すの」
 本多椿が悲痛そうに呟く。
 
 運送会社の社長がモニターで拡大された内部を確認しながら薄紅色の粘膜の盛り上がりの中心に紅が濃くなった亀裂にブジーの先端を突っ込む。
 「ぐ、ぐ、ぐ、ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は大口を破裂させて悲鳴を上げて意識を回復した。
 「いーーーーーーーーーーーーーーーーたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は堪らない痛みに叫ぶ。
 「これからお前の番だ」
 語り手はさらりと言い切る。
 「何でこんな痛いことするのーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は猛然と抗議する。
 「AVでもSMなのだ。たっぷり悲鳴を愉しませて貰う」
 「何でよ。十万ぽっち振り込んだだけでこんなことするのよ」
 「はっはっはっは。あと一千万振り込んだ口座を持たせてやるよ。だが解放されて警察にしゃべったら半分以上税金だ」
 「え。一千万」
 大内亜季は一瞬たじろいだ。
 「何で騙して連れて来てこんな目に遭わせるの。最初からAVで募集すれば良いでしょう」
 大内亜季はそれでも禍に納得行かない。的外れの抗議をしてしまう。
 「それでは社会的衝撃がない。さらに女の質が落ちる。それにこれは無償配布だ。より多くの目に触れる」
 語り手は淡々としゃべる。
 既に運送会社の社長と川口の会長が鞭を持っていた。先端が細長い一本鞭である。
 両側から大内亜季の乳房を狙う。
 川口の会長が一発目を叩く。左の乳房を横に薙いだ。蚯蚓腫れを作りたい。
 「ぐーーーーーーーうーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は叩かれて川口の会長を怯えた目で見る。
 運送会社の社長が構える。今度は右の乳房を横に薙ぐ。
 「ぐ、ぐぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季の躰は拷問椅子の上で大きく震撼する。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 大内亜季は顔を振って荒い息遣いでぶるぶる震えていた。
 川口の会長はさらに構える。
 「はあ。はあ。ああーーーーーーーーーーー」
 川口の会長は怯えて悲鳴を漏らす大内亜季の左の乳房を的確に薙ぐ。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は顔を振って躰を震撼させ痛みに藻掻く。
 「あはあ。はあ。はあ。やめてーーーーーーーーーーーーーー」
 泣き叫ぶ。
 運送会社の社長が右の乳房を叩く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季から涙が溢れる。
 
 「一昨日長野で警察官二人が撃たれる事件があったから一日公開を伸ばしたのですね」
 館山弁護士の見解である。
 「そうだろうな。単純な立て籠もり事件だが衝撃は大きかった」
 如月鬼堂も館山弁護士の見解に同意する。
 「今日だと今夜のスタジオが難しいです」
 本多椿は悪いタイミングと言う。
 「少し切り口を変えて同じ見解を繰り返すしかない」
 如月鬼堂はそれなりにはしゃべれると思っていた。
 
 大内亜季の両方の乳房は蚯蚓腫れが何本も紅く腫れて無残極まりない。乳房の蚯蚓腫れはそんなに盛り上がらない。
 深紅の筋が痛々しいだけである。
 川口の会長が蝋燭に点火した。
 「えーーーーーーーーー」
 大内亜季はそれを鞭の痕に垂らされると判って驚愕する。
 運送会社の社長はその間に金柑の実を搾る。
 川口の会長が左の乳房の蚯蚓腫れに蝋涙を垂らす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーあーーーーーーーあーーーーーーーあーーーーーー」
 大内亜季は強烈な悲鳴になる。
 「まだまだ序の口だ」
 語り手は静かに宣告した。
 「あはあん。はあ。はあ。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季はまた涙を溢れさせる。
 左の乳房は真っ赤な蝋涙が蚯蚓腫れの上に点在して無残さを増していた。
 運送会社の社長が搾った金柑の汁を掌に流して一気に右の乳房に被せる。そして強く揉み回す。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーああーーーー。あーーーーーーああーーーーーー。あーーーーーーああーーーーーーー」
 大内亜季の躰は強烈に暴れる。拷問椅子は軋む。そしてサイレンの様に悲鳴を上げ続けた。
 「ああーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーああーーーーーーー。あはあ。はあ。はあ」
 大内亜季は痛みに震え藻掻き涙をぽろぽろ溢す。
 「もうやめてーーーーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また泣き叫ぶ。
 川口の会長がまた杉下一行のポルノショップ製のアイテムを取り出す。まだ股間にクスコは入ったままである。
 運送会社の社長はローターを取り出す。
 「女。今度は逝き顔を晒して貰うぞ」
 語り手が宣告する。
 
 連続拉致強姦事件の犯人六人のアジトである。
 天気は晴れているが数日前ほど熱くはない。寿司桶の出前と刺身を数枚取って日本酒とビールで乾杯していた。
 窓から麓の町は綺麗に見渡せる。
 「公開を一日ずらしたのか」
 廃棄物収集運搬処理業の社長である。
 「仕方ない。衝撃の強い事件が起きてしまった」
 印刷会社の社長がそう答えた。
 「もう少し待っても良かったかもしれんな」
 川口の会長である。
 「ところで五人の女どうした」
 葬儀会社の社長はその後が気に成っていた。
 「退院してそれぞれソープランドに努めたまでは確認している」
 組織に頼んだ報告は川口の会長が受けている。
 北村華は青森。大内亜季はいわき。浜田祐実は土浦。古仲沙良は千葉。浦海七奈美は秋田と報告されていた。
 「吉原には一人も行かないな」
 「メジャーすぎる。ひっそりやろうと考えるだろ。そして出身地から離れたところを選ぶ」
 「今回は成功しそうだな」
 葬儀会社の社長は期待する。
 「一年以内にAVデビューしてくれればな」
 「もし放棄したら一人処分すれば後は直ぐに実行する」
 川口の会長は見せしめに一人処刑すれば充分と言う。
 「どうだ。また五個も子宮を摘出して満足か」
 葬儀会社の社長が医者の男に聞く。
 「ああ。満足だが。女全部子宮を取ってやりたい。あれさえなければ妊娠はしない」
 医者の男は冗談だが屈折した言葉を吐く。まだ物足りないらしい。
 「それじゃ人類が絶滅するぞ」
 「知ったことか。俺たちの玩具になる女が居れば後はどうでも良い」
 「まあ。全部の女から子宮を取るのは医者が総動員しても無理だ」
 「まあ。社会を震撼させれば充分よ。今回の動画はそれほどハードではない。だが字幕の内容から衝撃は大きい」
 川口の会長は社会に衝撃を与えられると期待していた。
 「警察は海外では手の出しようがない」
 「だが国内に計画しているグループが居ると見解は出ている」
 「如月鬼堂がまた潜水艦とか騒がないか」
 「いくら騒いでもマスコミすら取り上げない」
 自身は持っている。だが当事者としては心配になるのである。
 
 「あーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーー。またいっちゃうーーーーーーーーーー。もうむりだよーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は既に三回逝き顔を晒した。
 川口の会長と運送会社の社長の責めに簡単に逝ってしまう。
 二回目、三回目は速い。
 「いくら逝っても女は死なない。気持ち良くなり放題だ」
 語り手は大内亜季の叫びを全く取り合わない。
 既に大内亜季は強烈な逝き声を上げていた。
 それでも川口の会長と運送会社の社長は責め続ける。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季の躰は拷問椅子の上で思いっきり仰け反って官能に藻掻くように躰を震撼させる。膣付近は痙攣がはっきり確認された。
 だがまだ失禁も失神もしてない。
 組織の忍者姿黒装束が電流責めの準備をしている。
 「それじゃそろそろ痛みに切り換えよう」
 語り手がぼそりと言う。
 「いやだあーーーーーーーーーーーーーーーー。もういたいのいやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は泣き叫ぶ。先程の痛みが相当に答えたらしい。
 川口の会長と運送会社の社長が両側から乳輪の下に針を潜らせる。
 「あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は大口を破裂させて悲鳴を上げた。
 組織の忍者姿黒装束がその針の両端にトランスに繋がった赤と黒の鰐口クリップを接続する。
 さらにクスコにも接続した。
 「いやーーーーーーーーーーーーーー。いやだーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は恐怖に悲鳴を上げる。
 川口の会長がトランスの摘みを回す。
 最初は乳首の下の針に流した。
 「ぐがあああーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーー。いたい。いたい。いたい」
 大内亜季は一気に泣き叫ぶ。
 川口の会長と運送会社の社長はじっくり喚き散らす大内亜季の表情を愉しむ。
 「うーぐうーーーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーー」
 大内亜季は藻掻き泣き叫ぶ。
 大口を破裂させて悲鳴を上げ続ける姿が暫く画面に焼き付いた。
 川口の会長は適度に一回電流を止める。
 「あはあーーーーーーーーー。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 大内亜季は涙を振り飛ばして荒い息遣いを続けた。
 川口の会長は続いてクスコに電流を流す。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は躰を細かく震撼させて藻掻く。
 「あがあーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。い、いたいいーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は表情が恍惚になり掛けては頭を振って藻掻きまた恍惚になり掛ける。そしてまた頭を振って痛みを訴える。
 川口の会長は五、六回繰り返した。
 「次は蛇イレポンだ」
 語り手はまた簡単なことのように宣告する。
 「えーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー。だめだよーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は蛇と聞いて驚愕の表情を破裂させて叫ぶ。
 忍者姿黒装束が水槽から蛇を取り出して翳す。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は強烈に叫ぶ。
 クスコは横向きに入っていた。金属の嘴二枚の間に填まり込んだ尿道の亀裂から小水が流れ出す。
 下には吸収シートが敷かれていた。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 忍者姿黒装束は蛇を水槽に仕舞う。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 大内亜季の躰はまだ震えていた。
 「次はお前の排便姿も公開する。浣腸だ」
 「やだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 だがそのまま浣腸され排便姿も公開されてしまう。
 ここでクスコは抜かれる。
 川口の会長と運送会社の社長は二本のドリルバイブを用意していた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーー。なにそれーーーーーーーーーーー」
 大内亜季はドリルバイブを見て驚愕の叫び声を上げてしまう。
 「これでもっと気持ち良くしてやる」
 語り手はまた簡単なことのように宣告する。
 「やだよーーーーーーーーーーーー。そんなのこわれちゃうよーーーーーーーーー。やだよーーーーーーーーーーーーーー」
 運送会社の社長が浣腸したばかりのアナルにスポイトでローションを流し込む。さらに指で蕾に塗って解す。
 「いやだよーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は泣き顔で首を振る。
 運送会社の社長は容赦なく大内亜季のアナルに細目のドリルバイブを挿入してしまう。
 「うふううーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーーーーー」
 今の状態では痛くはないようである。
 アナルのドリルバイブは当面動かさない。
 川口の会長もローションをたっぷり塗って膣に挿入する。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。はああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 既に大内亜季の膣は十分に解されていた。二穴に入ると気持ち良いのである。
 川口の会長は膣のドリルバイブだけローでじりじり動かす。
 軽い振動と回転運動だけさせる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季の表情は軋み歪む。躰を捩り震撼させる。
 「あはああーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーー」
 直ぐに強烈で甲高い逝き声が上がる。
 大内亜季の逝き声はサイレンの様に続いた。
 既に大内亜季が何回も上り詰めていることは画面からも確認できる。だが一回も失神はしてない。
 「このくらいだな」
 川口の会長が語り手に合図する。
 「さあてお前は今日一日で官能の奥まで味わった。その綺麗なま○こではここまで気持ち良くなったことはない筈だ」
 語り手は決めつけてしまう。
 「・・・・・」
 大内亜季は何も言い返せない。失禁までした恐怖の震えはまだ治まってない。
 「これからお前の感じる機能を完全に破壊する。女の悦びとは今日で完全におさらばだ。そして子宮を撤去する。もう結婚はできない」
 語り手は淡々と語る。
 「えーーーーー。そんなーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は悲痛に叫ぶ。
 「だが。お前がAV女優になるならクリを潰して膣を焼くのは執行猶予する。子宮は撤去する」
 語り手はやや強い口調になる。
 「そんなーーーーーーーーーー。結婚できないよ」
 「AV女優は結婚しなくて子供も要らない。その綺麗な躰でたくさんの男に奉仕しろ。それがお前の生まれて来た役割だ」
 語り手はさらに強い口調に成る。
 「そんなーーーーーーーー」
 大内亜季の表情は悶絶状態である。
 「よく考えろ。これまでの撮影が全部公開される。お前のま○この奥までしょんべん出す姿も全裸も全部公開されるのだ。AVか風俗以外では働けない」
 語り手は諭すように言う。
 「あーーーーーーーーーー。ひどい。酷すぎる。ああ。ああ。もうAVで稼ぐしかないよーーーーー」
 大内亜季は早く状況を悟りつつ悲鳴のように叫ぶ。
 「そうだ。そして直ぐには何処も制作しないかもしれない。一時的にソープかSMクラブで働け。そして一年以内にAV女優になれ」
 「ならなかったらどうするの」
 「もう一度我々の仲間が拉致してクリトリスと膣を処刑する。その時は乳首も斬り取る」
 「あ、ああーーーーーーーーーーー」
 大内亜季はさらに恐怖に慄く。
 「どうして。そんなところに追い詰めるの。コンパニオンに応募して来ただけだよーーーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は怯えながらも言わずに居られなかった。
 「罠にはまったのだ。依頼人の目的は顔とスタイルの良い女をAVと風俗に転身させることだ」
 「何で子宮を取っちゃうのよ」
 「風俗嬢に子宮は要らない。子宮があるから女は強い。航空母艦は艦載機がなければ一番弱い軍艦だ。淀君は秀頼を生んだから北政所を凌いだ」
 「え、ええ。なに」
 大内亜季には意味が通じなかった。
 「そして依頼人の子育て応援社会に対する反撃だ。独身者は税金を取られまくりだ。子宮を取るのは依頼人の趣味だ。はっはっはっは」
 「そんなーーーーーーーーーーー。ひどすぎるよーーーーーーーーーーー」
 大内亜季は泣き続ける。
 「子宮がなければ妊娠しない。風俗もAVも働き放題だ」
 ここで大内亜季に麻酔が掛けられてしまう。
 
 如月鬼堂らは時間がなくなった。スタジオに向かわなければならない。動画の確認を中止して出発した。
 本多椿を伴って珠洲の運転する車で越後湯沢に出る。
 e700系新幹線のグランクラスに乗った。
 車内で打合せを続けたかったが空いていると予測していたグランクラスにも客が居たので打合せはチャットになってしまう。
 
 埼玉県警。専従班の部屋である。
 「拷問はR国で行われたとしても動画の配信は日本国内だな」
 中宮警視正は何とか逮捕に結び付けたい。
 「そう思いますが。行き詰まりですよ」
 意気盛んに捜査に燃えていた神谷悠乃警部補も意気消沈している。
 「問題はR国で女性五人が行方不明になって解放されるその間に山形であの山小屋が破壊された」
 「確かに連続拉致強姦事件の犯人らが関わっている可能性が高いと思います」
 「そうだよ」
 「確かに焼け跡の詳細な検証でドローンの様な物で攻撃された可能性が高いです。こっちの犯人らが用意できる物ではありません」
 「そうだ。あの連中がやったに違いない」
 「ですが爆発火災現場から出た破片から出所を特定できるものが皆無です」
 どんなに破壊力があっても金属の部品は残ってしまう。川口の会長はそれを充分に考慮して設計していた。
 「海外で使われた自爆ドローンにも一切の部品の出所が分からない物があったな」
 中宮警視正も朧げに見えるものがあるようで何も掴めない。
 
 五月三十一日。
 連続拉致強姦事件の犯人六人のアジトである。
 印刷会社の社長は四本目の動画公開の準備をしていた。
 行き成りJアラートが出る。
 総てのチャンネルが北朝鮮のミサイルにJアラートになってしまう。
 「公開延期だ」
 川口の会長が苦々しく諦める。
 だが一時間と経たないでアラートは消えて従来の放送内容に戻った。
 印刷会社の社長は九時くらいまで待って送信する。
 「ここまで騒ぐものかな」
 「まったくだ。日本の追跡能力が極めて低いだけだろ」
 「弾道が乗っているわけじゃない。落ちてきても火災程度だろ」
 「まあ。今の日本じゃ警戒に警戒。それでも落ち度は非難される」
 「ばかげているな」
 「もっと天誅してやろう」
 
 越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
 九時半に杉下一行からメールが入った。既に如月鬼堂は起きてシャワーも済ませていた。
 四人目の犠牲者は浜田祐実二十九歳である。
 当初川口の会長らはもう少し違う女の選択がっても良いかと思った。だが全裸にして化粧を落としたらかなり良い女であった。
 化粧がやや濃すぎたらしい。顔立ちを際立たせすぎる化粧が良くなかったのである。


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