鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

その二十二 怪しき海底艦隊

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 生方少将以下将校らはロボットの見張りだけにして眠ってしまう。
 
 野付半島から上陸した中国水兵十人は夜間に各々違ったコースで進めるだけ進む。昼間はなるべく眠る。
 普通の徒歩ではない。ローラースケートを履いた者。電動キックボードを使った者。折りたたみ自転車の者も居る。
 大方が折り畳み自転車である。
 上空は機動部隊の哨戒機が飛び交っていた。だが夜間にこれらの動きを掴むのは容易ではない。
 そして娼帝國側が大きく警戒してなければ全く掴めなかった動きである。
 朝一番に湯野中の指示で工作員を数名帯広に向かわせた。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 既に昼食の時間となっていた。
 仲居が素?と腹に持たれないミニ懐石的な料理を運ぶ。
 「野付から帯広まで歩いたら何日掛かるの」
 真紀子の疑問である。
 「百キロ以上あるからな」
 「徒歩ではないでしょう」
 「だってゴムボートに十人では」
 「折りたたみ自転車とか」
 湯野中はそのくらいはゴムボートに乗ると考える。
 「昼間動けば哨戒機が発見します。どうやって夜間にうごくかです」
 葛城義和の疑問である。
 「レーダー走行とか」
 「中国の衛星なんかもう残ってないからな」
 平佐和は衛星から誘導はできないと言う。
 「中国は自動車の自動走行が進んでいました。何かその辺りに方法があるのではないかと思います」
 葛城義和の想定である。
 「もし自転車が夜間レーダー的な走行ができたとして着くのは」
 「二昼夜ないし三昼夜ね」
 真紀子が計算した。
 続いて帯広に繋ぐ。
 葛城義和がこっちの見解を説明した。
 「今夜から警戒が必要ですね。ばらばられ来られたらかなり危険です」
 「補充人員を送ったよ」
 「夜間でばらばらでは発見が大変です」
 溝口明日香少佐は対応が難しいとの認識である。
 「前回はラウンジを狙われたが」
 「・・・・・」
 溝口明日香少佐はやや考え込む。
 「ラウンジに単独で突っ込んでくることはないか」
 「そうです。前回は百人以上犠牲を出して十二人攫っています。その人数ではラウンジは安全です」
 「うーーん。ラウンジ狙って来るなら夜だけテイクアウトを認めようかと思ったが。個別の部屋を狙われたら難しいな」
 湯野中も唸る。
 「とにかく隊員の配置を送ります」
 溝口明日香少佐はファイルを転送して来た。
 「これしかないですね」
 葛城義和も認める。
 
 南シナ海の中国残存軍の海底基地。
 この日も王双元外相の憂さ晴らしのSM拷問が行われていた。
 女性が二人天井から下がった滑車に獣縛りにされて吊るされている。下からは床に立てられたアームに疑似男根が上を向いて突き上げていた。
 その先端から半分がそれぞれの女性の膣に減り込んでじっくりピストン運動を続けている。
 女性は自分から抜けることはできない。
 王双元外相はこの状態で続けさせる。
 二人の女性は何度も逝ってしまって失神してまた疑似男根の責めに登り詰める繰り返しであった。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー」
 一人は失神している。
 さらにこの状態で王双元外相は浣腸の指示を出していた。
 大きな高さ二メートルの水槽に氷水が詰まっている。
 その中を小腸の様に管が通っていた。その出口には腸カテーテルが二本延びている。
 反対側は漏斗の注ぎ口だが黒いビニールが被っていた。
 踏み台があってその上に立って小水を流す。艦長クラスが並ぶ。
 アナルに差し込まれた腸カテーテルから二人の女性の直腸に急激に冷やされた小水が流れ込む仕組みである。
 「やめてーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 中井睦は下から突き上げて来る疑似男根の責めに耐えられない。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーー」
 もう一人は堀川奈央という。失神から疑似男根の責めに意識を戻してまた藻掻き始める。
 その二人の直腸に一気に急激に冷やされた小水が流れ込んだ。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐううううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーー」
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーー」
 中井睦も堀川奈央もこの責めに耐えられない。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。くるしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人は究極に藻掻く。それでも疑似男根は動き続けている。
 地獄の状況の中で三人が小水を流し込んだ。
 そこで中佐の徽章がストップを宣告する。
 二人の真下には水槽も何も受けてない。天辺に疑似男根の付いたアームがボルトで床に固定されているだけである。
 中佐は二人のアナルから腸カテーテルを抜いてしまう。
 大音響と共に一気に二人のアナルから茶色い水が流れ出し粉砕された便が飛び出し床に飛び散る。
 二人は藻掻き続けていた。
 五十年配の下士官が放水銃でコンクリートの床とアームの根元を洗う。
 掃除係の年配女性がカッパキと塵取りで汚水を取り下水に流す。
 床をモップで綺麗にする。
 疑似男根は膣の中を突き上げる運動を続けたままである。
 若い将校がもう一本ずつ床にやや斜めにしてアームを立てる。これの先端には細めの疑似男根が付けられていた。
 それを各々将校が二人のアナルに挿入して長さを調節する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーー。だれかたすけてーーーーーーーーーーーー」
 中井睦はもう堪えられないと悲鳴を上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 堀川奈央は藻掻き頭を震撼させ涙を流していた。
 それでも疑似男根は二穴挿入で責め続ける。
 「あーーーーーーーーふん。ああーーーーーーーーふん。ああーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーあがあーーーーーーーあーーふん。ああーーー」
 中井睦は顔をガタガタ振って藻掻く。目から涙が流れるまでは行かないが睫毛はしっとり濡れていた。
 そして口から濃く粘りの強い涎が繋がって落ちる。
 二人とも失神してはまた責めに藻掻く。
 恐ろしい光景であった。
 限界と見て中佐の徽章が若い将校二人に吊しを降ろさせる。
 二人の女性は荒い息遣いのまま躰は震撼し続けていた。
 暫し休憩が入れられたがこれで終わりではない。
 
 北海道。
 第一機動部隊の赤城、加賀から発信した哨戒機は道東、道南を十重二十重に索敵する。
 だが中国の水兵は昼間は木立に隠れて寝袋で眠っていた。
 彼らは夜間に光を出さないで走行できる。
 全員が同じゴーグルを付けていた。
 そのゴーグルの中に探知機が反応した白黒画像が映る。道端の石ころまで反応してくれる。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 酒を飲み刺身をつまみながらモニターは機動部隊と帯広に繋がっていた。
 「索敵には全く引っかからないね」
 機動部隊の哨戒機はまだ一人も発見してない。真紀子はそれを呟く。
 「昼間は動かないのでしょう。予定通りです」
 葛城義和は現時点で発見できないのは問題視してない。
 「危険なのは朝の四時くらいだな」
 湯野中はそう目測を立てる。
 「いやもう少し前じゃない。暗いうちに連れ出さないといけないでしょう」
 「そうか」
 「今日は此処に泊りだな」
 平佐和がぼやく。
 「いや先生と真紀子さんはお帰り下さい」
 葛城義和はそう勧める。
 「大丈夫。逆に朝には寝られるよ」
 真紀子は朝まで頑張る意思であった。
 
 南沙諸島の中国残存軍の海底基地。
 鉄柱をボルトで組み立てた十字架が二体立てられて中井睦と堀川奈央が逆さ磔にされていた。
 十字架の横の柱に脚首、膝、太腿を吊るされている。
 大股開きで女の部分とアナルが上を向いて丸出しである。
 若い将校二人が二人の女の部分にクスコを挿入する。
 「やめてーーーーーーーーーーーー。今日はもうゆるしてーーーーーーーーーーーー」
 中井睦は泣き悲鳴混じりに辛さを訴える。
 五十年配の下士官が冷やしてない缶ビールを二つ持ってくる。
 若い将校二人が受け取ってクスコに流し込む。
 「やめてーーーーーーーーーーーー。それはだめーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーーーー」
 中井睦は泣き叫ぶ。
 「あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 堀川奈央も悲鳴を上げる。
 クスコの入口まで満タンにする。
 若い将校二人はマドラーを使って膣の中を掻き回す。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーー」
 中井睦はこの後の苦しみを充分思い知らされている。
 
 道南から道東の辺り。
 月夜でも夜の闇が完全に支配していた。
 核戦争のあと道に街灯一つない。探知装置が出すゴーグルの中の映像だけで進む。
 哨戒機や衛星からの探知は全く不可能である。
 帯広ニューシティの会議室では溝口明日香少佐らが小型ドローンを低空飛行させて警戒を続ける。
 屋上にも隊員とロボット警官が配置され建物の側面をドローンに巡回させ警戒していた。
 
 帯広。報道フロアである。
 「中国残存軍のゲリラ兵が十人前後で昨夜遅く野付け半島から上陸しました。帯広ニューシティを狙っていると思われます」
 奈那獅ェ読む。
 「前回新青森ではラウンジに二百人くらいの水兵が乱入して女性十二名が攫われました。今回敵兵は十名くらいですからラウンジは安全と思われます」
 続けて咲枝が読む。
 「女性はセキュリティを変更していますので夜間は高層階のラウンジに避難して下さい」
 奈那獅ェ警告を繰り返す。
 
 南沙諸島の中国残存軍の海底基地。
 中井睦と堀川奈央は膣にビールを流し込まれ強制急性アルコール中毒にされていた。
 今度は拷問椅子に乗せて大股開きで磔にされ利尿剤を投入されただけで放置である。苦しみながら小水を自ら垂れ流すしかない。
 ぐったり躰を拷問椅子に沈めて時々尿を垂れ流す。
 その部分は二人並べてモニターに拡大して投影されていた。
 王双元外相らは満足そうに娼帝國から奪ったビールと冷凍の刺身で飲みながら鑑賞する。
 「我々には陸地で食糧を作る場所すらない」
 王双元外相が話し出す。
 「そして女がまったく足りません」
 中将の徽章の海底艦隊指令である。
 「何処までも娼国とR国から奪うしかない。今度が成功しなければさらに手段を考えなければならない」
 王双元外相は不安を漏らす。
 「既に潜水艦六隻を失いました」
 海底艦隊指令も苦しい表情である。
 そしてその不満は娼帝國から攫った女性に向けられた。
 中井睦らは一人自殺したらしいが何人かが食糧と交換取引されたらしいと聞かされていた。
 早く自分らもそうして欲しいと思う。
 特に中井睦は自分が一番多く幹部らの玩具にされているように思える。
 
 道南。十勝三股付近。
 一機の哨戒機が使われなくなった道々を走る自転車をサーチライトで照らした光の枠の中に発見した。
 だがその水兵は光に気付いて自転車ごと光の輪から身を隠した。
 哨戒機はその付近を機銃掃射する。さらに爆弾を落とす。
 直ぐに空母からロボット空挺部隊を積んだヘリが発信した。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 「発見したよ。自転車で移動している」
 既に画像が届いた。
 「顔にゴーグルを付けている。これが暗闇走行のできる装備だな」
 湯野中が予測の通りと確信する。
 「これができるとなるとかなり面倒です」
 葛城義和も腕組み状態になってしまう。
 「哨戒機は」
 「機銃照射して爆弾を落としてそのあと上空を旋回しているよ」
 最初に気付いた真紀子が答える。
 「それで結果はどうなった」
 「ロボット空挺部隊が向かっている。逃げたか仕留めたかは判らないよ」
 「哨戒機の光が近付けば隠れるだろう。見つかったのはかなりの偶然だな」
 湯野中も期待できないと見ていた。
 「空挺部隊が降下したよ」
 四人がモニターに集中する。
 直ぐにロボット兵が自転車の残骸と黒焦げの遺体を発見した。
 ヘリが着陸できる場所を探して遺体と残存物及び降下したロボット空挺部隊を回収した。
 それから一時間。平佐和は座ったまま眠ってしまう。
 「屋上の工作員が壁面を攀じ登る中国兵を射殺したよ」
 「これで二人だな」
 さらに帯広を囲むロボット兵に発見され二人が射殺された。
 「何とか全員倒せるかな」
 湯野中はやや安堵し始めた。
 
 一人が通風孔を壊して侵入する。殆ど音を立てないで排気口を外して内部の機械も外した。
 それを草むらに投げ捨てる。
 そこから中に侵入して通路に降りた。
 十四号棟一階の外で一人が工作員と撃ち合いとなる。
 ロボット警官も駆けつけて銃撃戦となった。
 もう一人の中国兵が近付いて工作員に発砲する。
 工作員は胸を撃たれたが怯まず発砲して後ろから来た中国水兵の眉間を打ち抜く。
 もう一人はロボット警官が射殺した。
 撃たれた工作員はロボット警官が病院棟に運び込む。
 特殊な装備で五十階を建物の側面から登り切った中国水兵が工作員に見つかった。
 此処で撃ち合いになる。
 古い空港に繋がっていた新都市交通の線路から一人侵入したが見張りのロボット警官数体と撃ち合いになり射殺された。
 一人は十五階の窓をプラスチック爆弾で破壊して侵入する。
 女性の部屋だったので確保した。だがクロロホルムで眠らせて運び出そうとするところをロボット警官に見つかって籠城となってしまう。
 通風孔から侵入した一人は一旦EVで屋上に来る。
 其処では女性工作員と中国水兵が撃ち合っていた。
 女性工作員が対峙していた中国水兵を射殺するタイミングを見計らって上がって来た水兵はその女性工作員に後ろから飛び掛かる。
 クロロホルムで眠らせるのに成功した。
 近付いていた大型ドローンをリモコンで呼ぶ。
 本来女性だけ乗せるのだが自分も乗ってしまう。
 成功したのは一人だけである。
 部屋の住人女性を人質に立て籠もった一人を包囲する。
 「人質が居るのだドアから離れろ」
 そう要求する。
 溝口明日香少佐は一旦泳がせる指示を出す。
 屋上と一階に工作員が待機した。
 中国水兵は意を決して人質を盾に屋上に向かおうとする。
 エレベーターに乗り込むまで手は出さない。
 屋上では溝口明日香少佐が他の隊員にエレベーターの出口を遠巻きにさせて自分は遮蔽物に隠れて狙撃体制をとる。
 中国水兵は屋上でエレベーターから出て人質を担いだまま大型ドローンを呼ぼうとする。
 溝口明日香少佐はその瞬間を狙って狙撃した。
 中国水兵は人質女性を投げ出し倒れこむ。
 女性も頭を打っていたのでドクターヘリで病院棟に搬送する。
 結果は工作員一人が拉致されてしまった。
 
 ジーゼル潜は大型ドローンから工作員と水兵を収容してドローンは陸地に戻して隠す。そのまま潜航してしまった。
 本来水兵は大型ドローンに乗って来てはいけない筈であったが艦長は何も言わない。
 そのまま父島付近で囮を務めていた艦に連絡を取る。
 水兵を其処に残して迂回して海底基地に戻った。
 この水兵を囮を務めた艦が役割通り回収してこの水兵は任務を果たして昇格されるのである。
 
 南沙諸島の中国残存軍の海底基地。
 中井睦と堀川奈央はある程度急性アルコール中毒から回復したところで将校らが二人ずつ掛かって二穴挿入されてしまった。
 泣き叫び許しを請う二人に容赦なく将校らは襲い掛かる。
 それでも二人は暫く責められているうちに逝き声を上げ始めてしまう。
 アルコール中毒の後の官能は逆に効いて楽になる。
 各々四組に二穴強姦で輪姦されてようやく収容する牢屋に戻された。
 二人ともそのまま倒れて眠ってしまったので軍医が点滴をセットする。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 真紀子らは平佐和を新天昇の間に残して十時まで各々隣接したホテルの部屋で仮眠を取った。
 溝口明日香少佐らも一応三時間くらい仮眠を取ってジェットヘリで到着する。
 女性工作員が一人人質に攫われてしまった。
 「申し訳ございません」
 着くなり溝口明日香少佐は詫びる。
 「まあ。仕方ないよ。民間人は護ったし九人まで倒して侵入を防いだのだ。籠城した奴も上手に射殺した。上出来だと思いますが葛城先生」
 湯野中は葛城義和に確認する。
 「その通りで。良くやりました」
 葛城義和も同意する。
 「拉致された隊員は」
 「荻野結花中尉です」
 「その荻野中尉が一人は射殺したのですね」
 葛城義和は報告文から確認する。
 「そうです。そしてその後ろから突然出て来たもう一人の中国水兵に拉致されました」
 「逃げたのは突然来た六つエンジンの大型ドローンだな」
 「そうです。別の屋上にいた隊員が確認しています」
 「これで敵の持っている手段はかなり解明できました。同じ手を使ってももう上手くは行かないでしょう」
 「後は七人の回収の問題だな」
 平佐和は昨夜戦闘が終わってから朝食まで新天昇の間で眠ってしまっていた。まだシャワーも使っていない。
 「荻野中尉は上手くしたら自分で脱出できたりしないの」
 真紀子が何となく言ってみた。
 「前回の海底基地の深さから海上に脱出はできます」
 「それなら南沙諸島の哨戒を強化しましょう」
 葛城義和はその脱出に期待したい。
 「あと荻野結花中尉は虫に見せたマイクロカメラを持っていました。海底で電波は届きませんがその帰巣スイッチで戻ってもらえば位置が特定できます」
 「でもそんなに航続距離がありますか」
 「いいえ。でも海上に出てくれれば電波が繋がります」
 「ううん。期待できる要素が二つだな」
 湯野中はやや希望が見えたと思う。
 
 荻野結花中尉を移送して来た潜水艦は警戒を重ねて海底基地に侵入した。
 「収穫は一人だったか」
 王双元外相は落胆した。
 「後は全員喰われた模様です」
 艦長はもっと知っているがそれ以上報告しない。
 水兵がもう一隻の艦で帰還してから報告すれば良いのである。
 荻野結花中尉は即座に全裸にされて生贄にされた。
 獣縛りにされてコロシアムタイプの会議室の中央に吊るされている。
 まだ麻酔が効いたままである。
 五十年配の下士官が王双元外相の指示で鞭を持って来た。
 王双元外相は五十年配の下士官にやれと顎で合図する。
 獣縛りで躰の線に沿ってX字開脚に縛られた太腿の裏側を狙う。
 「うぐ」
 続けて今度は剥き出しの女の部分を狙った。
 もろに閉じ合わせた粘膜を叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーー」
 荻野結花中尉は朦朧とした顔を振って痛みに躰を震撼させる。
 見慣れない風景が目の当たりにある。荻野結花中尉は瞬間に事態を悟った。
 一人を銃撃戦で射殺したその直後に後ろから顔を押さえられて意識がない。
 市民を護るべき自分が拉致されてしまった。



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