鬼三のSM小説
女衒の國
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
その十七 拷問と経済侵略
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将校ら四人が静かに棺桶の蓋を外す。
木崎綾乃は中でじっと固まっていた。小水も大便も垂れ流しである。将校らは戒めを外して引っ張り出す。
「うおおーーーーーーーーーーーーーーーー。うう、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
木崎綾乃は行き成り暴れだす。
「ううおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おおーーーーーーーーーーーーー。おおーーーーーーーーーー」
脚を蹴り宴会場の畳の上を暴れ回る。
「やめろーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーー」
将校ら八人が押えに掛かる。
「うおおーーーーーーーーーー」
床に捻じ伏せる。
「やめろーーーーーーーーーー。はなせーーーーーーーーーー」
クロロフォルムを充てる。
「うう」
ようやく静かになった。
手と脚を縛って放置する。
「成功か」
生方少将は成功と見た。
「多分」
加賀美少将も行けたと思っている。
「とにかく医療チームに引き渡そう」
続いて松井玲那元巡査部長の棺桶を開く。
松井玲那元巡査部長は中で気絶していた。そのまま戒めを外して棺桶から出す。畳に寝かせる。
将校一人が馬乗りに成って役得とばかりビンタする。
「うう」
更に叩く。
「おーーーーーーーーーーー」
起き上がろうとするのを四人がかりで押えて立たせる。
「おのれーーーーーーーーーーー。きちがいーーーーーーーーーー」
松井玲那元巡査部長は唾を飛ばす。気持ち悪さからである。
「失敗だな」
生方少将は状況を見て呟く。
「もう一人も何とも」
天葛少将はどっちも失敗と見ている。
「そっちは医療チームの判断だ」
「どうする。この女」
「こっちはまだ何も斬ってなかったな」
「やるか」
「その前に沢山悲鳴を愉しましてもらおう」
「クリップの究極の責めはどうだ」
「どうやる」
「クリップを全身に付けて一気に飛ばす」
「そんなの動画でよくある。悲鳴は堪能できるが究極ではない」
「何回かそれを繰り返して最後に二時間付ける」
「それを一気に飛ばすか」
「どっちにしても病院送りだな」
座敷に十字架が持ち込まれた。
松井玲那元巡査部長はそれに磔にされる。
両腕を広げて十字架の横柱の先端に手首が固定された。
十字架の根元に鉄パイプが一本縛り付ける。松井玲那元巡査部長は脚を開かされ脚首を鉄パイプの両端に縛り付けられた。
腰の位置で縄を掛けて十字架の柱に固定する。
松井玲那元巡査部長は憮然と生方少将と天葛少将を睨んでいる。
ダンボールいっぱいに詰まった黒いクリップが運ばれて来た。
松井玲那元巡査部長はその数に慄いている。
これで躰を鋏まれることは想像が付く。
天葛少将が二人の将校に付け方を説明する。
将校らは手首の手前から鋏んでゆく。一個ずつ黒いクリップに蛸糸を巻いて鋏む。五センチくらいの間隔で両方から鋏み付けて肩から乳房、乳首に鋏み付ける。
腹の横を通って土手の横を鋏んで女の部分のビラビラの片側を鋏む。
松井玲那元巡査部長の躰は既に震えている。
将校らは更に内腿の柔らかい肌を鋏んでゆく。
「ああ」
松井玲那元巡査部長は恐怖の息を漏らす。これを引っ張って飛ばされたら強烈な痛みである。
何を言っても許されることはない。
「俺の合図で引け」
四人が二系統の蛸糸の各々先端を持っている。
松井玲那元巡査部長は恐怖に縮み上がる思いで構えている。
「てーつ」
旧日本海軍の魚雷発射の命令である。
四人の将校は力の限り一気に引く。
「ううおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわわわ、わわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
松井玲那元巡査部長は躰を強烈に揺すって暴れる。
「ぐうあああーーーーーーーーーーーーーーーー。あーはんはんはん。あはあーーーーーーーーーーーーーーん」
強烈な悲鳴は続く。
一同は暫くそれを鑑賞する。
別の将校四人がもう一度同じ様にクリップを鋏み付けてゆく。既に松井玲那元巡査部長の躰はクリップに鋏まれた痕だらけである。
一部皮膚が剥けている。更に一部は血が滲んでいる。
会場には生ビールのサーバーが数台運ばれる。
「今から二時間。この状態で待つ。ビールは天葛少将、加賀美少将、鄭少将。そして俺からのおごりだ」
生方少将が宣言する。
うおーーーーーーーー。
歓声が沸く。
暫く飲み会となった。
葛城義和は柿崎一行を伴って出水茉里元巡査部長の家に来ていた。
「南沙羅は神奈川県の山奥に居ました。日本の警察が突き止めました。アスレチックがあるとのことですが日本の警察もそれ以上は踏み込めません」
柿崎一行が報告する。
「そうだな。状況を掴んだと思われない方が良い」
「それじゃ。あの二人やっぱり木邑良乃に加担していたのね」
出水茉里元巡査部長は自分の予測が合っていたと納得する。
「そうです」
「で。吉祢恭子は」
「ハワイでヘリの操縦訓練を受けていました」
「完全に決まりだな」
葛城義和は真紀子に連絡する。
津島も同じ様に状況を把握していた。
其処からテレビ会議で話し合う。
「奴らは何処を狙っているの」
真紀子は敵の意図が疑問である
「四人が集まる時を待っているのでは」
「それでは娼国」
「それは無理だ。この要塞にパラシュート降下はできない。まずヘリが迎撃される。降下しても全員射殺だ。何度もシュミュレーションをやっている」
津島は絶対不可能と言う。
「他に四人が集まるところはない」
「D市は」
「奴らがD市の存在を知っているか」
「どっちにしてもヘリから降下は無理だ。特殊部隊が警護している。パラシュート降下すれば全員空中で射殺される」
津島はそれも却下する。
「ではヘリは何に使うのです」
「撤収、退却する時じゃないのか」
「すると敵は地上から来ると」
「その可能性が高い。大掛かりな艦隊が来ない限り空からは有り得ない。逆に地上からはあちこち入れる」
「とにかく日本を出るところでコンタクトしないとまずいな」
「そうです」
テレビ会議は終了した。
「もし四人が当分集まらなかったら敵は誰を狙うの」
出水茉里元巡査部長は葛城義和だけを心配している。
「平佐和先生か俺だな」
「安全な場所はないの」
「娼国だな」
「津島長官の言い分では娼国に来れば撃退できると言うことでしょう」
柿崎一行も娼国が安全と考えている。
「何か無謀な木邑良乃の作戦です。攻めて来ても一発で殲滅できるように思いますがね」
柿崎一行もやや安易に見始めている。
「そんな事はありません。木邑良乃はともかく吉祢恭子は大高の様に慎重です。無謀な作戦には乗らないと思います」
出水茉里元巡査部長は嘗ての上司である。その慎重さも充分に理解している。
以前には何度も自分の捜査を止められていた。慎重過ぎる事に苛立ちを覚える事さえ多々有った。
「そうですか」
柿崎一行も慎重にその言葉を受け入れる。
「出水さんのお陰で二人まで特定できました。この二人の動きにコンタクトします」
「柿崎さん。相手に調査を気づかれていることは無いですね」
「大丈夫です日本の警察も慎重にやってくれました」
日本の刑事はその山奥を調査するに慎重であった。写真を見せた商店民家には犯罪者ではないと言い置いた。
沢山の対象者の中からその動きを調査している。此処にいた限りこの人は関係者ではない。捜査に来たことは内分にと言い置いた。
もとよりそのアスレチィックと村人は付き合いが無い。南沙羅は買い物に来ただけである。
過疎地域なのでよそ者の顔は覚えていた。
娼国。昭和中期の高層ホテル。四十五階の宴会場である。
用意した生ビールの樽は僅かな時間で飲み尽くされた。生方少将らはホテルの配膳を通さず酒屋から直接購入した。
それでも宴会には足りなかった。
もとより二時間では相当飲める。
「縛りを解いて躰を押えろ」
生方少将が命令する。
将校四人が松井玲那元巡査部長の後ろから躰をがっちり押える。二人の将校が前から戒めを解く。
松井玲那元巡査部長は恐々と恐れながらももう暴れない。自分で取っても痛みは同じと分っている。
それ以上に自分では到底全部取れない。座敷を逃げ回ってもいつまでも付けっ放しになる。もうどうにもできないのである。
四人の将校が後ろから松井玲那元巡査部長の躰を押える。四人の将校が前から二本の糸の先端を持って構える。
「てーつ」
生方少将が合図する。
四人の将校がいっせいに糸を引く。
「うおーーーーーーー。お、お、お、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
松井玲那元巡査部長は猛然と暴れる。後ろの四人の将校は全員躰を離す。
松井玲那元巡査部長は畳を転げまわる。
「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
畳を叩き蹴って暴れまくる。そして失禁する。それにも構わず暴れる。
痛みにどうにも治まらない。
「うおーーーーーーーーーーーーー。お、お、おおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
衛生兵が全身麻酔の準備をする。
将校八人で押えてクロロフォルムを充てて痛み止めを注射する。モルヒネである。
松井玲那元巡査部長は畳に仰向けに成ったまま静かになった。
そのまま病院に搬送する。
「もう少し暴れさせても良かったな」
天葛少将は少し麻酔と痛み止めが早かったと言いたい。
「そうだな」
生方少将も同感する。
神奈川県の奥地。
アスレチックに見せかけた訓練場である。
男性六名の訓練を指揮するのは陸上自衛隊元陸士長斑目沙弓。
完全な斥候訓練である。
そして南沙羅の訓練もかなり進歩した。
もう責められても簡単には逝かなくなった。今度は感じるのを抑えて逝った振りをする訓練である。
そして既に娼国の一坪オフィスには木邑良乃の手先が入り込んでいた。こっちは娼国ノンチェックである。
木邑良乃はマンションを出ない。自分に複数の見張りが付いている事は薄々理解している。
マンション内に既に工作員が部屋をキープしていた。
木邑良乃は別室から繋いだインターネット回線でオンライン会議を行っている。音声も聞かれるので文字入力して暗号通信で行っている。
これらはハワイに居る吉祢恭子が指導したのである。
姉ヶ崎ニューシティ。娼国が日本に進出した巨大なビル群。その一号棟四十八階の会議室である。
五代官房長官は木邑良乃抹殺を唱える。
「長官。それはあまり意味がありません。木邑良乃を亡き者にしてもその仲間は動きます」
R国北側の日本支部長が説明する。
「そうです。見張りが付いています。確り行動を把握することが重要です」
柿崎一行もその発言を押す。
「徳永の手先は問題ないか」
五代官房長官はこっちも心配している。それ以上に早く立憲国民党参議院議員徳永裕美を黙らせたいのである。
「こっちの件に隠れて動いて来ると思います」
柿崎一行もそっちも警戒しなければならないとは思っている。
「どっちも抹殺はできないのか」
「いまでも木崎綾乃、椋木美弥、新見由香らの行方不明を幾つかの局が小さく報道します。大きな報道に成ってしまえば火消しが難しいです」
「週刊太陽の休刊で押え付けたのではないのか」
「それとてやり過ぎれば逆転されます」
「一歩も進まないな」
この会議にはR国から平佐和も参加していた。
「五代君。焦るな。四年前と比べたら葛城君がここまで変えたのだ。仕上げはじっくりリベラルを撲滅するのだ」
平佐和は五代官房長官の暴走を警戒している。
「人数は僅かに成りましたが。野党の反撃は議席に関わらず同じレベルです」
五代官房長官は平佐和にも意見する。
「五代君。それは最後の一人に成っても同じだ。民主主義国家だ。一つ発言を間違えても致命傷だよ」
「徳永を罠に嵌めて週刊太陽の様に失脚させられないか」
五代官房長官は収まらない。
国会答弁や記者会見では如才なく冷静な五代官房長官だが此処では本音が剥き出しである。
「検討します」
柿崎一行はそう言って現状を治めた。
R国D市。市江廣子の経営する日本旅館である。
想定に無い客が投宿していた。
本庄真奈美ナインユニオン社長と広瀬亜理紗元テレビ太陽アナウンサーである。T市に女性下着の工場を誘致した。
R国内に自動車工場は在るが乗用車は普及してない。殆どの住人が市と市の間で移動しない。
動くのは輸送トラックだけである。
どの市にも生活手段は有る。娯楽も有る。R国の現地国民にはどこも同じである。移動の必要が無い。
日本企業の社員はヘリで移動する。
この日本旅館をR国の国民が利用することは無い。日本人でも家族連れの利用は皆無である。
大方がカップル利用または買春。女性の買春には若い男性を紹介する。
この二人は料理だけの利用である。
日本企業なので予約を取ることはできた。
女将の市江廣子は娼国に二人の照会を行った。それに対して真紀子が直接連絡して来た。
二人の正体や工場誘致の目的の真相も伝えられ対応の仕方も確認した。
市江廣子が仲居一人を伴って直接料理を運ぶ。
「本日はようこそお越し下さいました。当館の女将でございます。市江廣子と申します」
二人はその名前を聞いて驚愕した。
市江廣子は元国民党衆議院議員。政権交代のとき八月の選挙で初当選した。もう十数年前の事である。
元テレビ太陽の御天気御姉さんから国民党にスカウトされた。有名人かつ女性を使った議席稼ぎ要員である。
娼国に捕らえられた親友沼尾輪加子警部を追ってこの国に入った。市江廣子もスパイ容疑と麻薬取引の容疑で逮捕され終身刑となった。
長い間理不尽な拷問を受けた。
その後終身刑のまま真紀子の協力者となった。この国から出ることはできない。それでも真紀子の計らいでこの旅館を経営している。
「どういう経緯で終身刑から此処の女将さんに成られたのですか」
広瀬亜理紗はそれを聞かずには居られない。言葉に出してしまった。
「私は今でも終身刑のままです。この国から出る事はできません」
市江廣子はきっぱりと答える。
「それでは此処の利益は」
これも広瀬亜理紗が先走ってしまう。
「総て私の物ですよ。この旅館も利潤も」
R国に直接税は無い。消費税十パーセントだけである。
「どうしてその様な優遇を」
「うふふ。それはね。この躰で平佐和先生を懐柔したからよ。北嶋副主席に協力して」
また二人は唖然とする。
完全に市江廣子は嘗ての主張など捨てて娼国についていることは分る。
「平佐和先生は此処でどういう立場なのですか」
広瀬亜理紗はそっちの疑問に突っ込みたくなる。
「それは良くご存知なのでは。貴女はナインユニオンの社員になる前は何をされていたのですか」
市江廣子は逆に突っ込む。広瀬亜理紗を見たことは無い。
「市江先輩の遠い後輩です。テレビ太陽が旭放送に変わって退職しました」
「そうなの。それで興味が沸くのね」
そんな事は既に真紀子から聞いていた。
「まあ。そうです」
その間にも一緒に来た仲居が続きの料理を運ぶ。
市江廣子はそれを並べてゆく。
「平佐和先生は娼国とR国が日本に大型シティを進出させているでしょ。その橋渡し役よ。葛城先生は大きく流通を変えられたわ」
「この国。娼国とR国は誰が実権を持っているのですか」
「R国に地図に無い境界線が有る事はご存知ですね」
「はい。T市の市長からそれなりに聞いています」
「北側は湯野中氏。南側は娼国で安形主席だけど。現実は北嶋副主席。その間に入っているのが平佐和先生と葛城先生」
「村上首相は」
「名前だけの傀儡です。議会も市長が国会議員を兼ねているけど北と南五十対五十。形だけの議決。北は全員湯野中氏の配下です」
「で南は」
「安形主席と村上副主席の配下。又は娼国の退役軍人で津島長官の配下です。大方ご存知なのでは」
「いいえ。そこまでは」
本庄真奈美らにはこれまで想定の範囲であった。そして娼国にこれまで捕らえられた何人かが娼国に懐柔されていると理解した。
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