【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第四十二幕


報復挽歌


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 鞭が用意されていた。
 山川里咲にもその鞭で叩かれると分かる。
 ルーレットが回って五人の当選者を選出した。
 「最初は乳房と太腿です」
 一人目が一本鞭を構える。先端が長細くなった物である。円形テーブルの上に十字架の斜め前に立って横に乳房を薙ぐように構えた。
 「・・・・・」
 山川里咲に強い怯えの表情が奔る。
 会員は乳房へ横に鞭の先端を叩き込む。
 「う、ぐ、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲の左膝が蹴り上がる。
 「あーーーーーーーーーはあーーーーーーーーああーーーーーーーーーーん」
 痛みに躰を揺すって藻掻く。
 会員は二発目を構える。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲から恐怖の悲鳴が上がった。
 会員は同じ角度で叩き込む。
 「うう、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲の躰が十字架にぶら下がり左脚が乳房の近くまで蹴り上がった。
 「ぐあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああ」
 一発目に叩いた痕が真赤な筋になって浮いていた。
 五発乳房を叩いて次に交代する。既に真っ赤な鞭の痕が幾つも奔って無残な乳房になっていた。
 二人目の会員は教鞭の様な竹の鞭を持つ。
 青木学が演台に上がって左の脚首も固定してしまう。
 今度は太腿を狙う。
 太腿の中心の一番艶めいた部分を二本揃えて横筋を書くように叩く。
 竹の鞭は一発で直ぐに蚯蚓腫れになってしまう。
 「う、ううーーー」
 この会員は山川里咲の太腿にメモリの様に五本の真っ赤な痕を刻んだ。
 青木学は次の会員に先端が長方形の革二枚重ねた一本鞭を渡す。
 そして山川里咲の左脚を十字架の根元から外して脚首は縄を掛けたまま十字架の横柱の先端のフックに縛り付けた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲の股間が大きく広がって女の分部が丸出しになる。
 アンダーから女の分部を叩かせる嗜好である。
 会員は閉じ合わせた小陰唇の粘膜を狙って下から叩き上げる。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 強烈に痛そうである。
 「ぐう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲は吊るされた左脚を強くくの字に曲げて蹴る。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに躰を捩って藻掻く。
 会員は興奮度が一気に上がる。続けざまに叩く。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲の目から涙が溢れていた。
 会員は三発続けて叩いて鞭を持ち直す。
 五発目は鞭を短く持ち替えて力を込めて叩き上げる。だが逸れて内腿を叩いていた。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーー」
 内腿も相当に痛い。躰を揺すって藻掻く。
 青木学は次の会員に同じ鞭を持たせて竹の洗濯鋏を五本渡す。
 そして洗濯鋏で女の分部を鋏む仕草を示した。
 会員は五本全部並べて女の分部のびらびらを二枚合わせて鋏んでしまう。
 「・・・・・」
 山川里咲は驚愕した表情で震える。
 これを鞭で叩き落とされるのである。
 そして鞭の傷みで全身がヒリヒリしていた。
 山川里咲の躰は殆ど十字架にぶら下がっている。縛りを解いたら床に崩れそうである。
 会員は十字架の横柱に吊るされた左脚側に立つ。
 今度は斜め上から叩く。
 「ぐわーーーーーーーーーーーーーーーー」
 洗濯鋏は揺れるが飛ばない。
 二発目は鞭を短く持つ。
 同じ角度で叩く。
 「ぐふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 洗濯鋏三本の鋏が小さくずれる。山川里咲から甲高い悲鳴が上がった。
 「うーーーふううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 同じように三発目を叩く。
 「ぐふふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 更に甲高い悲鳴が上がる。目から号泣するように涙が溢れた。
 二本が飛んで三本目がさらにずれて鋏が僅かになってぶら下がっている。さらに四本目も鋏みがずれて小さくなっていた。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーああーーーーーーーーーーーーーん」
 山川里咲は顔を振って泣き喚く。
 四発目を叩く。この会員も強く興奮していた。
 「ぐふふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふ、ふぁうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 僅かに鋏んでぶら下がっていた三本目が飛ぶ。四本目の鋏が浅くなってぶら下がった。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーん」
 山川里咲はさらに強く号泣する。
 慣れたSM嬢なら声を上げる程度で堪えられる。海外物のSM動画ではもっと過激である。
 だがそれに演技を含んでもいてオーバーになっていても演技なしの山川里咲の苦しみようが物凄い。
 普通の人なら引いてしまう光景である。
 だが此処の面々は興奮の坩堝となっていた。
 会員は力を込めて狙いを定めて五発目を叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は二本とも飛んでしまった。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲は痛みに藻掻き泣き続けた。
 青木学は鞭で抽選した五人目の会員に同じ鞭と竹の洗濯鋏五本を渡して乳首付近を指さす。
 その会員は左右の乳首に一本ずつ鋏む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲は鋏まれただけで悲鳴を上げた。
 残りは鞭の痕の蚯蚓腫れ三か所を鋏む。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーん」
 山川里咲は十字架にぶら下がって蒼い表情で震える。
 五人目の会員もやや興奮した息を殺し切れてない。加虐心はとことん滾っている。
 今日この宴会場でこの若い女の乳首を斬り落とされるのである。誰が斬り落としの籤に当たるかは判らない。
 自分が斬れたら最高に良い。
 だが今その乳房の周辺に僅かでも傷をつけたい。
 その高まった興奮度で乳首の洗濯鋏を叩く。
 ビシャーーーーーー。
 洗濯鋏は一発で飛ぶ。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲から涙が溢れている。だが小陰唇の時の悲鳴ほどではない。
 慣れたSM嬢なら洗濯鋏で乳首を鋏まれたら鞭の前に差し出すと言っていた。洗濯鋏を叩き落とされたら痛いが早く落として貰うのが最善とのことである。
 会員は次の一発に考えた。乳首のを叩き落としながら後の二つの抓みをずらしてやろう。
 乳首の洗濯鋏の根元を強く払って乳房の蚯蚓腫れを鋏んだ二本を舐めるように振り降ろした。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふうふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲から強烈に甲高い悲鳴が上がる。
 乳首の一本は飛んだ。乳房の蚯蚓腫れを鋏んだ二本は僅かな皮膚を抓んでぶら下がっている。
 会員の興奮度はさら上がった。
 その二本を鞭のアームの部分で二本一度に叩き落とす。
 「ふふぁあーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー」
 既に紅く成った蚯蚓腫れが割れて血が滲んでいた。
 「あーーーーーーーあはん。あはあん。ああーーーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲はまた号泣してしまう。
 十字架に力なくぶら下がって小刻みに躰を振って怯え半狂乱である。
 会員は興奮の限り最後の一本に洗濯鋏を根元から強く叩き落とす。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーーー。うう、ふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふああーーーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲は痛みに強烈に躰を暴れさせ涙を溢れさせた。
 青木学の目にも山川里咲がもう自力で立てないことは分る。
 身近な会員三人に手伝って貰って山川里咲の躰を十字架から降ろす。そのよろめく躰を拷問椅子に移した。
 「今度は気持ち良くなって貰いましょう」
 青木学は山川里咲にクスコを挿入する。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲は女の部分のさらに奥を広げられて悲鳴を上げた。
 「このアイテムです」
 青木学はリモコンから伸びたアームの先端にL字にマイマイクロローター付いたアイテムを翳す。
 杉下一行のポルノショップで販売されている物である。
 「これを二人でこの女の一番敏感な部分を責めて頂きます」
 山川里咲のクスコの奥はカテーテルタイプのライトに照らされてスクリーンに拡大表示されている。
 「あはあ。・・・・・あはああ。・・・・・あはあ」
 山川里咲は恥ずかしさに興奮した息遣いを漏らす。
 これを録画されている。会員以外には配らないしコピーガードは掛かっていると言われていた。
 それでも自分のこんな姿を見続けられると思うと堪らない。
 抽選で会員二人が演壇のテーブルに上がった。
 拷問椅子の両側からスクリーンを見ながら山川里咲の女の奥を責める。
 「あ、ううーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 スポイトでローションを流されて娼婦の泣き所を二人で責められている。
 山川里咲に抑えることは全くできない。
 
 連続拉致強姦事件の犯人六人のアジトである。
 五人で飲みながら闇組織の別の班と打合せができていた。
 「ロボット五体で決行させるらしい」
 川口の会長が切り出す。
 「やはり特攻船か」
 葬儀会社の社長は特攻船を出すと足が付かないかと言いたい。
 「船は拝借するらしい。エンジンだけ提供してくれだって」
 「クルーザーか釣り船を略奪してエンジンを付け替えるか」
 「そうだ」
 「しかしあのロボット水は大丈夫か」
 印刷会社の社長である。
 「ダイビングウェットスーツを着せるのだ」
 「成程。頭まで潜らないからな」
 「潜水艦に収容する時は深度三十くらいの海底に投下して潜水夫が拾う」
 「そして拝借した船は自爆か」
 運送会社の社長は後始末を気にした。
 「水上ドローンで撃沈する」
 「何時やる」
 「明日だ」
 「拷問は」
 「この前俺たちがやった場所だ」
 「千葉か」
 「そうだ。今回は医者に手伝ってもらう」
 また凶悪な計画が動き出していた。
 
 和歌山。岬ビューホテルの宴会場。
 山川里咲は二人ずつ四組八人に膣の奥を責められて何回も行き顔を晒して二回失神した。
 更に尿道を尿道バイブで責められて逝き顔を晒して失禁してしまう。
 女の性を全部曝け出さされてそれを破壊される。何か話に聞いていた海賊動画の内容を思い出した。
 山川里咲はこれで医療費を出して回復させてくれなければあの犯人と一緒だと思う。
 この面々に犯人が要るのではないかとさえ思った。
 だが自分が何かを話すことは絶対にできない。何としてもこれからの人生を護るためである。
 
 八月二十日。
 南伊豆の海岸。
 海岸線を鳥に見せかけたドローンが偵察する。
 水着姿の女性を物色していた。
 そして二人の女を選ぶ。
 ダイビングウェットスーツ姿の女が四人海の家の裏から飛び出して来る。
 それに合わせてレジャーボートの様な釣り船が海岸に近付く。今はスピードを殺していた。
 ビーチのパラソルの下で寝ている女性二人がダイビングウェットスーツ姿の女四人に攫われる。
 四人の女は女性二人を抱えたまま近付いて来た釣り船に女性を投げ込んで自分らも乗り込む。
 レジャーボートの様な釣り船は高速で沖に向かって走り去る。
 五十ノットを超えていた。船の安全性は無視している。巡視船が追いかけても追いつかない速度である。
 直ぐに通報されたが相当の沖合まで行ってしまった。
 女性二人をカプセルに閉じ込めて海に流す。
 ロボット六体も次々にカプセルに入って他のロボットが投げ込む。
 海から潜水服が上がって来た。
 最後の二体もカプセルに入れて海に投げ込んで自身も飛び込む。
 海中にも潜水夫が二人いてカプセルを潜水艦の艦尾の甲板に載せたチャンバーから中に収容する。
 潜水艦の構造からチャンバーに注水して上のハッチから潜水夫がカプセルを入れて自分らも中に入った。
 チャンバーを排水して下のハッチから潜水艦に入る。
 収容が終ると潜水艦は潜望鏡深度で甲板に繋いでいた水上ドローンを発進する。レジャーボートの様な釣り船に当たって轟沈した。
 連絡を受けた海上保安庁のヘリが索敵に来たが手遅れである。
 沈没したレジャーボートの様な釣り船を捜すのは簡単ではない。
 行方不明で捜索が続いた。
 潜水艦は東京湾の海底を航行して内房のリゾート施設に着く。保養施設の海底から二つの関門を通って地下の桟橋に入るのである。
 女性二人は眠らされ縛られ点滴を打たれて密室に保存された。
 
 越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
 テレビモニターで報道内容を確認していた。
 居間に居るのは如月鬼堂と珠洲、瀬里菜、ミニチュアダックスのぺーだけである。ペーは居間を勝手に動き回る。
 「また奴らの関連の仕業だな」
 如月鬼堂はそう呟く。
 「攫って行ったのはまたアンドロイド」
 瀬里菜である。
 「そうだろ。しかし手が込んでいるな」
 「でも同じ手は一回限りでしょう」
 「それがさらに手が込んできた」
 「ねえ。中宮って言う人。どうなったの」
 珠洲が走り回っていたペーを抱き抱えて言う。
 「多分更迭だろ」
 如月鬼堂はそっちには無関心である。
 「館山先生と繋がったよ」
 館山弁護士とテレビ会議が繋がった事を瀬里菜が知らせた。
 「改造した釣り船と思われる漂流物が見つかったようです。自爆したか大型船にぶつかって大破したか何らかの手段で破壊された模様です」
 館山弁護士は一早く情報を得ている。
 「連続拉致強姦事件の犯人に関連した事件ではなかったか」
 如月鬼堂はこの時は少し事件の内容が違うと思ってしまった。
 
 八月二十五日。
 越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
 報道番組では以下のことが分かった。
 釣り船の残骸が引き上げられて本来四十馬力だったエンジンが二百馬力二基に変えられていたこと。遺体らしきは一切発見されてない。
 釣り船は下田の港から盗まれた物と確認される。
 ダイビングウェットスーツを着た女性四人が何者かはまだ不明。
 拉致された被害者は豊田沙良二十五歳及び納村優菜二十三歳と判明した。
 両名に繋がりは全くない。
 海岸で豊田沙良と納村優菜を攫った四人の女は防犯カメラに何回かその姿が確認された。
 捜査の進展でよく似た女性には行き当たったが四人ともその時間のアリバイがあった。そして四人の間の関連性もない。
 「館山先生。これやっぱりロボットでしょう。二人の女性を潜水艦で運び去ったのだよ」
 「それだとストーリーは繋がります。あの連中の関連ではあるのでしょうね」
 館山弁護士は如月鬼堂の見解をやんわりはぐらかした。
 
 八月二十八日。
 山川里咲は大阪の病院で手術からようやく麻酔が切れて目を覚ました。
 恐ろしすぎる状況が蘇る。
 高枝斬り鋏で右の乳首を斬り堕とされた。鋏まれて押し上げられた乳首が乳輪ごと飛ぶ。
 半狂乱になって悲鳴を上げた。
 強烈な痛みが襲ってくる。医者らしきが麻酔を打ってくれた。
 目の前に居る利根川元教授ではない。
 クリを指されて斬られた。そのあと膣に希硫酸を塗られてしまう。
 その時の会員の言葉が頭に焼き付いている。
 『もうお前はアナルと尿道しか感じないぞ。表面は綺麗になるらしいが』
 会員は感度を修復してくれる約束は知らないらしい。
 自分にこれまで知らなかった女の性を奥の奥まで教えて何度も上り詰めさせた。その後に悦びに封印をしようというのである。何という残酷さだろう。
 給料が上がらず物価だけ上がって税金を薄給から搾り取られてみんな喘いでいる。このご時世にあんなことに多額の金を使う。
 何という酷い奴らだろうか。許し難い。だがその金で自分は平穏を取り戻すしかなかった。
 もし同僚に話したら『貴女は罪を認めて法の裁きを受けて罪を償うべきよ』と言われてしまう。
 逃れることを勧めてはくれない。そんな時代になってしまったのである。
 「膣の感度は大方戻っていますよ。乳房と乳首も大方揃えています。乳腺も繋がっています」
 利根川元教授は静かな口調でそう語った。
 「ありがとうございます」
 そのあと利根川元教授の指でクリトリスと膣の奥と乳首の感度を確認してくれて安堵する。
 木村草太若頭補佐に感度が戻ることは現場では絶対に言わないよう厳重に注意されていた。
 「ただ一つ想定外で膣を希硫酸で焼いてくれたので子宮がどうにもならなくて摘出いたしました」
 利根川元教授は気の毒そうに静かに話す。
 「え、ええーーーーーーーーーーーーーーー」
 山川里咲は驚愕の表情になった。
 暫く口が利けない。
 そして間を置いて嗚咽してさらに号泣してしまった。
 最後に痛みに苦しむ私のクスコの中に角度を変えて念入りに希硫酸を塗っていた会員の顔はしっかり覚えている。
 絶対に許せない。
 乳首を斬られて痛み止めを打たれて今度はクリトリスに針を刺された。その後カッターで切られて痛みに朦朧としていたが瞬間は覚えている。
 泣き止んだ時には利根川元教授は部屋を出てしまっていた。
 木村草太若頭補佐に病院は手術に関係ない。利根川元教授が場所を借りているだけだと言われた。
 大手の大学病院を引退した医師だと聞いている。
 もう子供は産めない躰となってしまった。
 大きすぎる代償だったと思う。それでも飲酒運転事故で刑務所は行きたくない。どうにも運が悪かった。
 そのまま病院に挨拶をして帰路に着く。
 近鉄で名古屋に出て新幹線に乗り換えた。
 一体誰が自分のカクテルにアルコールを入れたのだろう。カウンターの男が間違えたのか。質す訳には行かない。
 飲む間トイレには立ってない。
 まさか罠。
 自転車は自分を遮るように走っていた。だからそっちに気を取られ横道から来る人物に気付かない。
 まさか弁護士も店も被害者も自転車もグルではないか。
 そうだ。そうに違いない。
 怒りが込み上げてきた。酷い。あまりにも酷い。
 あそこの会員は金を払っていると思う。
 私の借金した一千万も客から集めた差額もコンパニオンの花代と病院の費用を除いて結託した奴らが山分けしたに違いない。
 山川里咲は新幹線の窓際の席で顔を隠して泣いてしまった。
 そしてどうしたら復讐ができるのか。警察に行ったら自分が飲酒運転で逮捕されて終るに違いない。
 横山弁護士は確信犯だと思う。被害者の社長も従業員らしきも。さらに飲んで下さいと言った客も。店のスタッフも買収されていたに違いない。
 どうしたら真相を確認して復讐できるのだろうか。怒りに悶々としながら頭の中を状況が駆け巡る。
 誰が主犯なのか。横山弁護士に違いない。
 そうだあのような会合は今回が初めてではないのではないか。
 そうなると木村草太若頭補佐は毎回斡旋している。
 だが居酒屋は毎回あそこではあり得ない。自分だけが被害者の筈である。
 車で撥ねた社長も怪我をしていたし今回限りと思う。
 資金繰りに行き詰まって横山弁護士の策に乗った考えられる。
 そして山川里咲は復讐すべき相手をノミネートして行く。


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