【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第三十七幕
凶悪犯罪計画
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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二〇二十二年寒露上元。太陰太陽暦九月三日。
(この二十四節気は平気法によるものです)
二〇二十二年九月二十八日。
越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
ノートパソコンで執筆する如月鬼堂のもとに館山弁護士からテレビ会議が入った。
元総理の国葬が終わった翌日である。
館山弁護士はまだ札幌に留まっていた。
「笛木巡査部長が言うには向井正樹氏に多額の使途不明金が有ります。その入所も不明です」
「今度の事件には関係ないだろ」
「そうですが見解を求められまして」
「何をして金を得たかは皆目判らないよ。資金の洗浄と貯蓄はあの連中と同じじゃないか」
「どう説明しましょう」
「無駄なことだ。警察が捜査すれば良い」
如月鬼堂は捜査しても無駄と断言してしまう。
皆目判らないという如月鬼堂の回答で笛木巡査部長も断念して帰った。
十月一日。
長野県の山岳地帯である。端澄敏郎は以前に山を買って山荘を建てていた。
三百四十六号線を逸れた脇道を進む。既に私道である。
山荘と雖も頑丈な造り。鉄板で組み立てて外壁に木材を貼っている。麓まで見渡せる高い鉄塔が立っていた。
寺門一、玉川亮、東秀雄の三名は泊り込みで武器の組み立てを終えている。
ナンバープレートを付け換えた車でばらばらに下山した。
入れ違いに闇組織の決死隊が順次上って来る。
この面々は端澄敏郎と運命をともにする覚悟で来ていた。
全員が冤罪で人生を失った者ばかりである。
仕事を引き受けた段階で前金を貰っている。仕事の前に既に好きなだけ遊んでから組織の手を借りながら人質を拉致して来た。
そしてこのテロに真髄から賛同している。
端澄敏郎の日本社会に報復という犯行宣言を自分等の報復と決意した。
不退転の身一つで望むのである。
社会から隔絶して生きるこの闇組織には三つの班がある。
一つは下界に住めない凶悪犯のグループ。一つは冤罪者のグループ。最後は戸籍を持たないグループである。
彼らは普段下界と断絶した部落に住んでいる。下界に降りる時は一回だけの任務をこなす。
下界と断絶しているがインターネットもテレビも繋がる。
普段の仕事は闇廃棄物の処分などである。
十月二日。
如月鬼堂は十一時過ぎに上越新幹線のグリーン車で越後湯沢に帰り着いた。
駅には珠洲が迎えに来ていた。
「館山先生が女性を二人お連れよ」
「ほう」
如月鬼堂は何だろうという表情である。
「この間の事件の被害者の二人よ」
若林夕子と山下瑞樹の二人は向井十夢らの拷問で躰を傷つけられ風俗すらできない。
若林夕子は大学も退学に成ってしまった。
二人に躰を整形する費用はない。
館山弁護士は二人を愛好会のショーに出て貰う条件で整形費用を貸して会費で払うショーのギャラの一部から返済する提案をした。
既に大河内税理士、杉下一行、福冨麻二郎とテレビ会議が繋がっていた。
四人は承認済みである。
「良いだろう」
如月鬼堂も納得した。
二人は片方の乳房を一本鞭で強い痕を付けられ蚯蚓腫れが割れた部分を焼かれていた。
「整形費用は私がご用立てします」
館山弁護士が立て替えるというのである。
「いや。傷つけられたのは片方だろ」
「そうです」
「そのままショーをやったらどうだ。整形はその後だ。その方が同情も集まらないか」
如月鬼堂は傷付いた乳房を見せた方が会員らを悦ばせ同情も沸くという考えである。
「それはどうでしょう。悦ぶ者ばかりでは」
館山弁護士は反対する。
「ならば先生のお考え通りで」
如月鬼堂が引き下がった。
連続拉致強姦事件の犯人六人のアジトである。
それなりに暑さは楽になった。
今日はテラスに出てバーベキューを焼いて生ビールで乾杯である。
「凄い構造の山小屋だな」
医者の男である。図面を見て驚いている。
「バズルカでも貫通しない」
川口の会長は自信を持っている。
「自衛隊の戦車持って来るしかないか」
「周りの木の装飾が焼けるだけだ。ロシアのミサイルでもびくともしない」
「しかし外が焼けたら中は熱くて」
「図面良く見てよ。外周に地中からのスプリンクラーも付いている。さらに鉄板は二重構造だ」
川口の会長は笑っている。
「なんと」
医者の男はさらに設備に感心する。
「最初から篭城して闘うべく準備して建てた山荘だ。水は地下水が有る。電力も離れたところから太陽光を地中ケーブルで取り込んでいる。」
「蓄電設備も有り予備発電機も有りか。これじゃ要塞だな」
「会社を畳んで残った資産と払うべき債務と税金をこっちに投入した。日本社会への復讐だ」
「なかなか期待できそうだな」
医者の男と印刷会社の社長以外はこの件で既に何かに関わっていた。それ相当に利益も得ている。
医者の男にとっては高みの見物である。
十月三日。
日本社会は騒然となった。
次々と幼児の行方不明が報じられる。さらに若い女性の行方不明が多数報じられた。
これまでの犯罪と同様に思われもする。だが幼児の行方不明が更に騒ぎを拡大した。
今度は一地域ではない。行方不明は全国に分散していた。
総動員で非常線が張られたが何も引っ掛からない。既に後手に成ってしまっていた。
全部十月一日から三日に掛けて行方不明になったのである。
報道番組は大方このニュースで埋め尽くされた。
長野県の山岳地帯。端澄敏郎の山荘である。
地下室には人質の幼児と生贄の女性が監禁されていた。
女性は五人。幼児は八人居た。
完全に地下は座敷牢である。女性五人は一人ずつ小部屋に監禁されていた。幼児は大部屋に八人入れられている。
一人の女性が小部屋から出されて幼児の世話をさせられていた。
幼児の大部屋にはトイレがある。
女の小部屋は剥き出しの便器が置かれていた。それでも水洗は繋がっている。
小部屋の四人の女性は全裸である。子供の世話をさせられている女性は下着が許されていた。
五人の女性は最初抗議を続けた。その度に平たい革のスパンキングで躰中を叩かれる。
スパンキングを使うのは撮影前に鞭の痕を付けたくないからである。
「依頼主。どれから掛かります」
覆面姿は四人。忍者姿黒装束である。
「子供達の映像を撮影して動画と犯行声明の作成からです」
一人ずつ幼児を壁に立たせて撮影する。
「この動画をお嬢ちゃんのお母さんに送って代わりに警察の人が助けに来てくれるのだよ」
端澄敏郎はそんな説明をして宥める。
幼児は泣き続けていた。
「家は貧乏だからお金ないよ」
子供は身代金など出ないと言う。
「身代金を要求する訳ではないのだよ。代わりに警察の人に来てもらうのだ」
端澄敏郎は柔らかく言うが幼児は泣き続ける。
さすがに幼児は生かして帰す予定でいた。気に入らない女性政治化を身代わりに呼び出すのである。
一日掛かって撮影は完了した。
十月四日。
翌日一人目の犠牲者が拷問部屋に引っ張り出された。
拷問を担当するのは二名だけである。
一人は高い鉄塔に設えた三百六十度カメラとレーダーを確認して攻撃態勢で構えていた。
一人は食事担当である。
端澄敏郎は兵器の操作をサポートしながら拷問を撮影する。端澄敏郎はスーツ姿で覆面はしてない。
一人目の犠牲者が全裸で十字架の根元に腰を着いて磔にされていた。
腕と胸部は高手小手に縛られている。腕を縛った縄は後ろでフックが付けられて天井の滑車から吊るすように張られていた。
脚はV字開脚にされて各々脚首と膝を縛った縄で斜め上の天井から吊るすように引っ張られている。
その躰は船の碇を十字架の前に立てかけた形に成っていた。
これでは女の部分もアナルも丸見えになってしまう。
恥ずかしさに女は顔を斜め下に逸らしていた。
後ろの十字架は背もたれ程度の役しかしてないらしい。
かなりの時間トイレに行かせてもらってない。
犠牲者の女性は札幌平成大学講師で竹田柚季という。
何度もトイレを抗議した。許されることはない。
脚を揺すって藻掻いている。
「といれいかせろーーーーーーーーーーーー」
まだ何度も叫ぶ。
「其処でしていいのですよ」
忍者姿黒装束はまったく動じない。
俯いた顔は蒼白に成っていた。
拷問を行う側はあくまで排泄を公開させる意思である。
竹田柚季は躰を揺すり藻掻き続ける。
やがて震え切った躰で股間から小水が溢れるように流れ出す。
竹田柚季は悔しさに涙を零す。
だが忍者姿黒装束にサングラスの男らはそれだけでは許さない。
二人で掛かって両側からマジックハンドで竹田柚季の女の部分のびらびらを抓んで引っ張る。
ピンクの粘膜の中心に排泄している尿道口が丸出しに成った。
「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーー」
竹田柚季は驚愕の事態に叫ぶ。
尿道口が膨らんで放尿が直に出る。その究極に恥ずかしい姿が動画に撮影された。
さらに抑えていた直腸も緩む。もう便も耐えられない。
竹田柚季の顔が真っ赤に成る。
次の瞬間便も飛び出してしまった。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
竹田柚季は堪らない羞恥に悲鳴を上げる。
「酷い!卑劣だーーーーーー」
竹田柚季は堪えられず怒りに叫ぶ。
顔は真紅に染まっている。
「はい。卑劣にやらしていただいております」
忍者姿黒装束の男が詰る。
「・・・・・」
竹田柚季はあまりの台詞に言葉も返せない。
端澄敏郎は小水に濡れそぼった女の部分をアップにする。
「おしっこで濡れたピンクの粘膜が綺麗に栄えていますよ。おしっこで洗ってもまだ糟が残っています」
端澄敏郎が言葉を極めて詰って神経を揺さぶる。
正面のモニターに映るので竹田柚季にも見える。
「あーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーーー。そんなのなんでーーーーーーーーーー」
竹田柚季は驚愕して叫ぶ。
「ワイドショーで現実には行われない綺麗事を並べる大学の先生です。その先生のこんな姿が公開できて心底満足ですよ」
端澄敏郎な舌なめずりするような口調で言葉を吐き掛ける。
「おのれーーーーーーーーー。なにものだーーーーーーーーーーー」
竹田柚季は一人顔を隠さない端澄敏郎を奇妙に見ながら叫ぶ。
「名乗るほどの者ではございません。犯行声明にはきっちり記載させていただきました。犯罪史に名を残せばと思いましてね」
端澄敏郎は竹田柚季を揶揄ながらその躰の隅々を女の部品ごとにアップで撮影して行く。
「あーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。とるなーーーーーーーーーーーーーー」
竹田柚季は全裸でこの上ない恥ずかしい姿に縛られても叫ぶ。
「720Pの画質で鮮明に公開させていただきます」
端澄敏郎は完全にふざけている。
忍者姿黒装束の二人は竹田柚季の便を箒と塵取りで掃除して床にできた小水溜りをカッパキで取る。
さらに股間を放水銃で緩めに洗う。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
忍者姿黒装束の二人は入念にアナルと女の部分の外側を洗う。
「広げてください」
端澄敏郎が要求する。
忍者姿黒装束の二人がマジックハンドでもう一度女の部分のびらびらを掴む。そして強く広げる。
「あーーーーーーーやめろーーーーーーーーーーーーーーー」
竹田柚季は藻掻き叫ぶ。
「中は洗っていません。たっぷり汚れを公開させていただきます」
端澄敏郎は近寄ってへらで糟を採取する。
それを竹田柚季の鼻元に翳す。
「やめろーーーーーーーーーーーーーーー」
竹田柚季は顔を叛ける。
「吊るしを上げてください」
端澄敏郎が要求する。
竹田柚季の躰を張った三本の縄は天井から下がった鎖を巻き上げるチェーンブロックに接続されていた。
スイッチのボタンを押すだけでチェーンブロックが自動で巻き上げる。
「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
竹田柚季は躰が不安定に持ち上がって強烈に悲鳴を上げる。
竹田柚季の股間が目の高さまで吊るし上げられた。
「ストップ」
端澄敏郎は丁度良い高さで止める。
女の部分に指を突っ込む。
「あーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
竹田柚季は指の侵入に怒りを剥き出して叫ぶ。
端澄敏郎はクスコを手にする。
「やめろーーーーーーーーーーーーーーーー」
竹田柚季はクスコを見てさらに叫ぶ。
端澄敏郎は濡れてないのを指で確認しながらもローションかワセリンすら塗らないで強引に突っ込む。
「うーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
奥まで強引に突っ込んだ。竹田柚季は粘膜を強く擦られた痛みに悲鳴を絞りだす。
「おのれーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーー」
端澄敏郎は構わずクスコの螺子を回す。
「やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
竹田柚季は般若の形相を破裂させて叫ぶ。
忍者姿黒装束が後ろからスポットライトを当てる。カメラの照準は既にクスコに合わされていた。
「あーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーー」
端澄敏郎は長い鉄の箸を取り出す。
「真っ赤な子宮口がくっきりだぞ」
端澄敏郎はまた詰る。
「やめてーーーーーーーーーーー。とるなーーーーーーーーーーーーー」
「もう遅い」
端澄敏郎はそう呟いて鉄の箸の先端を子宮口に突っ込む。
「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーー」
強烈な悲鳴が轟く。竹田柚季は藻掻き躰を震撼させる。物凄い痛みである。
抜くと竹田柚季の躰はぶるぶる震える。
「あーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
竹田柚季は躰をがくがく震えさせる。そして荒い息遣いの悲鳴が続いた。
端澄敏郎は忍者姿黒装束の二人にアイテムを渡す。リモコンから伸びた柄の先に小さなローターが付いている。
「これで責めてください」
端澄敏郎はそう言ってカメラの後ろに下がる。
竹田柚季にもう抵抗力はない。
忍者姿黒装束の二人は吊るしの高さを少し下げる。
竹田柚季の躰の両側にしゃがんで左右からクスコの中に柄の先端のローターを突っ込む。
「いやあーーーーーーーーーーー」
竹田柚季は堪らず顔を歪めて声を漏らす。
一人が膣天井部、一人はその反対側に当てる。
端澄敏郎がスポイトでローションを流し込む。
「あーーーーーーーーーーーーー」
忍者姿黒装束の二人はそのローションを掻き回すように先端のローターで膣内部を責める。
「あーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
竹田柚季の表情は一気に大口が破裂する。
忍者姿黒装束の二人は責め続ける。
「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
竹田柚季は敏感な部分をピンポイントに責められてまったく堪えることができない。
だがまだまだ序の口の責めである。
端澄敏郎はもっともっと残酷な責めを予定していた。
地下では子供に食事が配給されていた。下着姿の女性も子供を宥めるのに苦慮している。
「私も攫われたのよ。私も逃げたいけど逃げられないの」
そう言い続けるしかない。
十月五日。
越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
全国的に静かに雨模様。暑さは鳴りを潜めつつある。だが時々軽く除湿代わりに冷房を入れたくなる。
杉下一行が動画と犯行声明をメールで添付してきた。
愛好会の主なメンバーとテレビ会議が順次繋がる。
恐ろしい動画と犯行声明が公開されていた。
動画から人質の子供八人の画像が公開される。さらに一人ずつ名前、住所他詳細が公開されていた。
更に女性五人が全裸で公開される。
「今度はちょっと意味が違いますな」
館山弁護士も困惑している。
向井十夢の事件から何日も経ってない。まるで向井十夢の事件の終焉を待って行われたようである。
「子供はいったい何のために」
福富麻次郎も驚愕していた。
「身代金ではないな。誰かを身代わりに呼び出すのじゃないか」
如月鬼堂はそんな予測をする。
「しかしただ事ではないです」
大河内税理士もその規模に驚いていた。
「ねえ。監禁している山荘の場所まで公開しているよ」
瀬里菜も犯行声明と動画の中に監禁場所を公開しているのに驚く。
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