【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第三十三幕


対抗してきたSM愛好会


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 川口の会長と葬儀会社の社長には見慣れた裸である。だがまだまだ弄って愉しみたい。
 線の細い顔でくっきりした顔立ちで色白の上品な美人。二人の加虐心は何処までも滾る。
 「深雪さん。あと五千万もって来たのだがな」
 川口の会長が切り出す。
 「寿々さんのように全部使ってしまってはこの先」
 横山深雪は率直に不安を口に出す。ここまで躰を犠牲にしてきたのである。何としても立ち直りたい。
 「我々の本音はまだまだ女将さんを弄りたいのだ」
 葬儀会社の社長は究極に露骨な言葉を浴びせる。
 「でも寿々さんの様な躰になってしまったら。もう」
 「確かに。感度を全部失ったら玩具にはならない。今回は此処の医者に落とさなければならないので最初の処理は任せる」
 川口の会長がそう切り出す。
 「感度を失った苦しみを一回赤裸々に隠さず聞かせて欲しい」
 「ああ。残酷なのですね」
 横山深雪は涙を滲ませる。
 「そのあとで結果は分からないが我々の知っている医者に再生手術をさせる」
 川口の会長は静かに語る。
 「は」
 横山深雪の表情は瞬間固まる。
 「有名大学病院の外科部長だった人物だ」
 葬儀会社の社長がそう補足する。
 「それでもう一度」
 横山深雪はそれでもう一回究極の拷問を受けると思った。
 「成功してもしなくても。その先は切ったり貼ったりはない。二年を限度に女将さんの旅館の離れで究極の逝き顔を愉しませて欲しい」
 「特別な部屋代で払って必要なら五年間無利息で融資する」
 二人はこの先も協力する条件を提示した。
 「でも感度が治らなかったら」
 横山深雪には治らなかった場合協力はしてもらえない不安が残る。
 「それでもまだ感度を引き出す方法はある」
 川口の会長はまだまだ愉しみ方はあると言いたい。
 「お願いします」
 覚悟が決まった横山深雪は気丈な表情を崩さず深々と頭を下げた。
 葬儀会社の社長が五千万を同じ型のアルミケースで渡す。
 横山深雪は全裸のまま脱いだ着物と一緒にアルミケース二つを部屋の隅の方に寄せる。
 そのまま川口の会長と葬儀会社の社長は横山深雪を浴場に連れて行った。
 
 川口の旅館である。
 紀崎真耶は泣き藻掻きながら二回の浣腸で直腸を綺麗にされて二穴挿入を一巡された。
 最初はアナル挿入に泣き喚き轟音のような声を上げた。それがアナルも感じるところまで調教される。
 紀崎真耶は二穴挿入の快感も知ってしまった。
 医者の男らはここから屈辱と堪えられない不快感そして一度強烈な痛みを与える。
 快感の前に痛みと辛さを与えることで快感はさらに深まる目論見であった。
 四人は紀崎真耶を全裸で高手小手に縛ったまま浴室に運ぶ。
 紀崎真耶は何度も逝ってしまいぐったりしている。
 四人は紀崎麻耶をタイルに寝かせて頭だけ空気を入れたビニール枕に乗せる。
 二人が両脚とも内腿と脹脛を縛り合わせた。
 一人が口に開口器を突っ込む。紀崎真耶は何をされるか解らず素直に口を開いてしまう。
 医者の男が膣を開口器で広げる。腰の下に空気を入れたビニール枕を差し込んで膣を上に向ける。
 医者の男と印刷屋の社長が紀崎真耶の頭の両側にしゃがんで顔と肩を押える。
 廃棄物収拾運搬処分業の社長が紀崎真耶の股間の手前に膝立ちになり運送会社の社長が胸部を跨ぐ。
 廃棄物収拾運搬処分業の社長が膣に刺さったクスコに運送会社の社長が口の開口器に小水を流し込む。
 「がはっ。がはっ。がはっ。がはっ。がはっ。ごごごごごごーーーーーー。ごごーーーーーーーーーー」
 紀崎真耶は押えられ藻掻くが動けずに口から押し出す。
 大方は吐き出されたが口に不快感と一部が残ってしまう。
 廃棄物収拾運搬処分業の社長はクスコを抜いて股間をタオルで拭く。膣口を強力な粘着テープで留める。
 膣内には流し出し切らなかった小水が残っている。
 運送会社の社長が口の開口器を抜き取る。二人が頭を押えている状態で口の周りを拭う。その口も強力な粘着テープで留めてしまう。
 紀崎真耶は堪えられない不快感に藻掻き続ける。
 紀崎真耶は大谷彰浩若頭補佐にかなりのことを言い聞かされていた。さらに四人が来る前に女将から相当に言い聞かされている。
 風俗にて一回だけで稼ぐには尋常なことではできないことを悟らされた。
 相当なハードプレイでも五十万が限度を理解するに至らざるを得なかったのである。
 それでも実際に行われると堪えられない。
 まだこれだけではないと分ってはいた。身体の一部破壊を覚悟しなければならない。
 四人は紀崎真耶の躰を縛ったまま板の間に移す。
 医者の男が長い針を左の乳輪の左側から刺し込む。乳輪を潜らせ一度乳房の谷間に突き出す。
 「う、うう」
 紀崎真耶は痛みと恐怖に堪らず粘着テープで塞いだ口からくぐもった悲鳴を漏らした。
 医者の男は針をそのまま右の乳輪を突き刺し潜らせ突き抜けさせる。
 次に注射針でクリトリスの下を刺して潜らせ貫く。
 「う、ぐうーー」
 さらに粘着テープで塞いだ中で閉じ合わせている女の部分の粘膜を粘着テープの外から貫く。
 紀崎真耶の女の部品を刺し貫いた針一本一本にスタンガンの端子に繋いだ鰐口クリップを接続する。
 「ふはぁ。ふはぁ」
 粘着テープの下は荒い気遣いである。
 「行くよ」
 印刷会社の社長が宣告してスタンガンから電流を流す。
 「ぶーーー。うう、うおおーーおーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 紀崎真耶は藻掻き躰を震撼させる。強烈な悲鳴に口を塞いだ粘着テープが部分的に剥がれてしまう。
 印刷会社の社長はそこで一度スタンガンの電源を切る。
 「あはあーーーーーーーー。はあーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーー」
 紀崎真耶は荒い息遣いで藻掻き続ける。そしてスタンガンの衝撃で口の中に残った不快な小水を飲んでしまった。
 更なる不快感と痛みに包まれている。
 印刷会社の社長はもう一度スタンガンの電流を流す。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーー。ああ。・・・・・・・ああ。・・・・・ああ・・・・・ああ・・・・・ああ」
 紀崎真耶の躰が震撼を続ける。
 「だめーーーーーーーーーー。ああーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 紀崎真耶は遂に失禁してしまった。
 女の部分に張った粘着テープも針にだけ留められて浮いている。
 印刷会社の社長はスタンガンのスイッチを切る。
 「あはあーー。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ」
 紀崎真耶は躰をぐったり沈めさせて荒い息遣いを続ける。
 四人は一度紀崎真耶の戒めを全部解く。
 「飲んだか」
 医者の男が確認する。
 「うん。飲んじゃったよ」
 紀崎真耶は不快感を露に答える。
 「十五分休憩をやる。嗽して躰洗って出て来い」
 そう言って四人は浴場を出て行く。
 
 生駒の旅館である。
 川口の会長は横山深雪への責めを葬儀会社の社長に任せてタブレット端末に集中していた。
 相談が入ったのである。それも武器の闇販売ができる。
 役員を解任された。会社と女性と現代社会に報復したい。そういうテロ要望である。
 川口の会長は納得して協力を表明した。
 そのチャットのようなメールのやり取りである。
 『どうして役員を解任された』
 『会議中に忍田常務が女性蔑視発言をした。それに女性社員から痛烈な苦情が出た。私則末はそれを庇って非難の火達磨だ』
 『それで会社から解任か』
 『二人とも電工石化の解任だ』
 『どうやって復讐したい』
 『GW開けに女子社員の研修旅行がある。そのバスをジャックしたい。それを予定した山荘に引っ張り込む』
 『武器は』
 『自動小銃と迫撃砲、機雷が欲しい』
 『自動小銃はそのまま用意する。迫撃砲はもう少し良い手段を考えよう。機雷は要件に合わせて造る。予算はどのくらいだ』
 『最後の覚悟をしている。二人合わせて一億はある』
 『それなら大丈夫だ。充分に支援ができる』
 『予定している山荘だがその裏に海に流れる地中の川がある。そこから機雷を付けて遺体を流したい』
 『機雷と一緒に流すなら相当な構造が必要だな。出来なくはないが少し構造を検討する』
 壮大な計画である。川口の会長は心を躍らせていた。
 葬儀会社の社長は横山深雪の膣にクスコを突っ込んで内視鏡で内部を照らす。面相筆を使って娼婦の泣き所を責める。
 パソコンの画面に内視鏡の拡大画像を映す。的確に一番女の瓶感な部分を責めていた。
 「あはあーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーー。あは。あは。あーーーーーー。あはあ。ああーーーーーーーーー。あはあーーーー」
 横山深雪は莫大なプレイ料を貰っていて抵抗はしない。静かに葬儀会社の社長の責めに躰を任せていた。
 川口の会長がメールを終了して責めに加わる。
 本来クリトリスを責めるところだが尿道専用でカテーテルのように撓るマイクロバイブを取り出す。
 片手には面相筆を持っていた。
 まずは面相筆で尿道口の周りを責める。
 「あはあ。はあ。ああはあーーーーーー。あはあ。ああ。はあ。あはああ。ああーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーー。ああーーーーーーー」
 横山深雪の表情は軋み続けていた。
 
 川口の旅館である。
 テレビのニュース番組はウクライナと知床遊覧船の事故の報道を繰り返していた。
 「しかしマスコミや評論家が小さな有限会社を叩いているが国の管理責任はないのか」
 運送会社の社長が刺身をつまみながらぼやく。
 「そうだよな。救助の手が直ぐ届かない海域だし景色は綺麗だが危険な場所だ。国がもっと管理すべきだよな」
 医者の男も国の責任を追及すべきと言う。
 そこへ紀崎真耶がバスタオルを巻いて戻って来た。表情は極度に怯えている。遊覧船の事故の報道を複雑な表情で見て目を逸らせた。
 見ているだけで嫌な過去を思い出してしまう。
 医者の男が紀崎真耶にグラスを渡す。それにビールを注いでやる。
 紀崎麻耶はありがたくそれを飲み干す。
 「もう一度良い声で鳴いてもらうよ」
 医者の男が宣告する。
 「もう痛いことは最後だけだ」
 印刷会社の社長が付け加える。
 運送会社の社長が布団を敷いて紀崎真耶に寝るように促す。
 「勤め先は続けるのか」
 「はい。正規雇用なので何とか続けたいです」
 「まあ。GW明けには退院できるが明日と明後日は大丈夫か」
 「母が入院していますのでお休みを頂きました」
 「そうか」
 紀崎真耶は退院と聞いていよいよ何をされるのか慄く。
 四人は紀崎真耶を縛らないでV字開脚にして印刷会社の社長と運送会社の社長が各々太腿を押える。
 廃棄物収拾運搬処理業の社長がまた紀崎真耶の女の部分をクスコで広げた。
 「ああーー。・・・・・・・あはーーーーーーーーー。・・・・・あはーーーーーー。・・・・・あはあーーーーーーーーー」
 紀崎真耶は何度やられても恥ずかしさに神経が高ぶる。
 廃棄物収拾運搬処理業の社長がアイテムを膣の奥に侵入させた。それはリモコンから伸びたアームの先端に超小型の卵バイブがL字に付いている。
 この面々もクスコにカテーテルタイプの内視鏡を接続していた。それをパソコンに拡大して画像を見ながら敏感な部分を責め続ける。
 「あーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーー」
 紀崎真耶は究極の責めに直ぐに反応してしまう。
 
 和歌山県。岬ビューホテル。
 この日予約がなくホテルは営業してない。岡田弥一郎が青木学を呼んで料理と酒を振舞っていた。
 「GWにもう一回やりたかったが生贄が居ないな」
 岡田弥一郎は残念そうである。
 「今回は連泊にして宴会会合のあと部屋ごとにソフトSM企画でどうかな。スーパーコンパニオンにSMコースを納得させて」
 「それで行けるかな」
 「遊びたがっている奴が多い。如月鬼堂も今回GWに二日連続でショーをやるらしい」
 「そうか。それで案内出してみるか」
 岡田弥一郎は何としても営業に繋げたい。
 「隣の温泉街。一斉に宣伝始めたな」
 「何か大きな資本が介入したらしいな。一軒は箱守駒江が女将らしい」
 「会員の中にそっちに繋がりがあったのか」
 「多分な」
 「こっちはスーパーコンパニオンで行け」
 青木学はそっちが良いと言う。
 「徐々に客は入っているがスーパーコンパニオンの団体宴会がまだだ」
 「今回は連泊にしてスーパーコンパニオンのSMコースを開催したら仲間の口コミでこの先客が付くのではないか」
 「何とか期待したいな」
 岡田弥一郎も伸るか反るかやってみることにした。
 
 生駒の旅館である。
 既に医者が待機していた。
 「女将さん。尿道を責めた感触はどうや」
 葬儀会社の社長が分っていて確認する。
 「はあ」
 横山深雪は顔を赤らめて俯いてしまう。
 「さあ。それでは」
 最後の責めを行う宣告である。
 「最初に言った約束を忘れないでな。此処の女将を通して連絡しろ」
 待機している医者には聞かせられない。
 まずはクリトリスを焼く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山深雪の悲鳴を一回愉しむ。
 後は若宮寿々の時のように医者を呼んで先に局部麻酔を打たせる。
 電気鏝で膣の中を万遍なく焼いてしまう。
 横山深雪は若宮寿々のような反応は示さなかった。
 既に銀行融資は大方決まっている。
 横山深雪はさらに廃業した旅館を買い取って設備を充実させる計画を立てていた。
 そのまま医者の車で病院に向う。何とかGWは一部分の営業だが自分が旅館に出たい。
 川口の会長と葬儀会社の社長は先にチェックインしていたホテルに戻った。山荘には明日帰る。
 
 川口の旅館である。
 紀崎真耶はあれから二回失神した。
 いよいよ最後の涙を愉しむ場面である。
 四人は誰がクリトリスを焼くか抽選で決めた。
 印刷会社の社長が半田鏝を持つ。
 大股開きにして運送会社の社長と産業廃棄物収拾運搬処理業の社長が各々脚首に乗って膝を押える。
 医者の男が肩を押えた。
 紀崎真耶は恐々と強い鼓動を打ちながら身構える。
 印刷会社の社長がクリトリスを包んだ包皮を指先で剥いて濃いピンクの玉を剥きだす。
 半田鏝の熱さを確認して先端をピンクの玉に当てる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 紀崎真耶の強烈な悲鳴が轟く。
 医者の男が直ぐに局部麻酔を打つ。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 紀崎真耶は涙をポリポロ溢す。
 これだけでは許さない。
 医者の男は何本も麻酔を打つ。
 運送会社の社長と印刷会社の社長が位置を交代する。
 運送会社の社長は紀崎真耶の膣の中を半田鏝で入念に焼く。
 「あーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 麻酔が効いていても紀崎真耶に何をされているか分かる。
 紀崎真耶は四人の手でこれまで殆んど開発されてなかった女の性をとことん抉り出された。
 一日で四回失神して気持ち良さの真髄をとことん思い知らされたのである。
 紀崎真耶はぽろぽろ涙を溢し続ける。
 確かに因果を含まれていた。男らの払った金は一千万である。それしか道はなかった。
 その内大谷彰浩若頭補佐の手数料が二百万。総て今の自分には納得するしかない話であった。
 それでも紀崎真耶は余りにも残酷な目論見に涙を抑えられない。
 母が意地を張らなければこんなことにはならなかった。最初から病院の説得を聞いて生活保護を入院した日に申請すれば問題なかったのである。
 その悔しさがとことん去来する。
 医者の男はあと一千二百万をテーブルに置く。
 「これは俺たちからのご祝儀だ」
 いつもの医者の男の言い方である。
 泣いていた紀崎真耶の目は涙が乾いて点になる。
 「あんた。これだけあってもこの先厳しいよ」
 「どうしてですか。お○○こが使えないからですか」
 紀崎真耶は狼狽している。普段口から出さない言葉を言ってしまう。
 「違うよそこが感じなくてもソープで働ける」
 運送会社の社長がきっぱり否定する。
 「大谷さんから全部事情は聞いている。お母さんはもう働けないだろう。兄弟二人あんたが学校を出してやるしかない」
 「ああ」
 紀崎真耶は恐ろしい現実を一挙に悟る。
 「あんた。どんな仕事しているのだ」
 医者の男はやんわり確認する。
 「得意先周りの営業です」
 「いくら貰える」
 「手取り二十三万で賞与が年二ヶ月です」
 「安いな」
 「でも非正規に比べたらまだ」
 紀崎真耶はもうどうしたらいいのという表情である。
 「あんた旅館の女将やらないか。いまの倍以上になるぞ」
 「え、えっ」
 「場所が和歌山だが。あんた今の収入ではこの先どうにもならないぞ」
 「はい」
 「俺たちの知り合いが温泉街の復旧事業に手を出していてその一軒で雇われ女将だ」
 「でも私が其処に行ったら」
 「退院したらお母さんが食事の世話くらいできるだろ。あんたが仕送りするかそっちへ引っ越せば良い」
 「多分その六百万を払った段階で生活保護は止まってあとの治療費もあんたが作ることになる」
 印刷会社の社長が状況判断を補足する。
 「あ、ああーーーーーー」
 紀崎真耶は泣きべそ顔になる。
 「医療費を清算しなくてもだめ。清算してもまだ支払いが出る。どっちに転んでもお母さんの判断では弱者は助からないお役所的日本の制度だ」
 印刷屋の社長が制度を非難する。
 「どうする」
 「ああーー。お願いします。ああーー。お願いします」
 紀崎真耶は涙をぽろぽろ溢しながら医者の男の腕に縋る。
 「今日愉しませてもらったから。この後は悪いようにはしない。女将の件は大谷氏から連絡があるよ」
 そう言い置いて旅館専属の悪徳医者が来たので四人は帰った。
 
 四月三十日。
 和歌山県。岬ビューホテルである。
 大江戸海鮮屋チェーンの則末元専務と忍田元常務は死を覚悟した報復テロの前に放蕩に来ていた。
 川口の会長に協力を求めた二人である。
 二時間後の八時からスーパーコンパニオンを予約している。
 料理は全部運ばれていて暫く人払いをお願いしていた。
 それでも廊下を一応確認する。テレビの音を大きくしてドアを閉めたら聞こえないのを確認して内側から鍵を閉める。
 「九日のバスのコースはこれです。狙うのはこの場所が最適です」
 忍田伸介が則末嘉郎元専務に説明を始める。
 「自動小銃なら行けるな。既に手配はした」
 川口の会長に依頼したのは則末嘉郎である。
 「この山荘に運び込みます」
 忍田伸介は山荘の図とパンフレットを見せる。既に手配は済んでいた。管理人などは居ない貸し山荘である。
 「全部で四十二.三名で全員女だったな」
 「そうです。要らない女は先に殺して海に流します」
 「君が見つけた地中の川からだな」
 「そうです。山荘の裏に滝があってその滝壺に投げ込むと地中の川を流れて砥崎の海に浮かびます」
 「川の中で崩れないのか」
 「動物の死骸とダッチワイフを流しましたがどっちも浮かんでいました」
 「拷問に何人残す」
 「この七人でどうでしょう」
 既に忍田伸介は名簿にチェックを入れていた。
 「訴えた女は」
 「あれに女の価値はありません。機雷を抱かせて流しましょう」
 さすがに発言を非難された男の歯に衣を着せない言い分である。
 「そうだな。その七人がベストだな」
 「そうです」
 話が纏まって忍田伸介は部屋の電話でスーパーコンパニオンを呼ぶ。

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