【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第三十二幕


続犯罪連鎖


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 「そうですが会員の中に六人の誰かが居たりするということはないですか」
 松本真里菜巡査部長はまだその見解から離れない。
 「私の事務所でかなり洗っています。あとはそちらでやってください。でもいまは目の前の事件が先です」
 「はい」
 松本真里菜巡査部長も館山弁護士には突っ込みにくい。
 「申し訳ありません」
 中宮警視正が話しに割って入って詫びる。
 「六人の誰かが後ろに居るとも思えませんが、会員を御調べになるなら私の事務所にお越しください。リストはこちらで管理致しておりますので連絡しておきます」
 館山弁護士は相当に自信を持っていた。
 中宮警視正らは引き上げて館山弁護士の事務所に向う。
 
 男の家から南七香の長野の店は見える。
 僅かな距離を店の裏口からキャリーバックで運んだだけである。
 如何なる防犯カメラにも写らない。
 男は中井静雄という。閉めている居酒屋店のオーナーである。従業員を断って協力金で維持していた。
 南七香が七店舗持つオーナーと聞いて驚く。それから南七香をいろいろ調べた。どうやってコロナ過で店舗を維持しているかを知る。
 知り合いに愛好会の会員が居た。そして会員のみに配信された南七香の動画を見せてもらったのである。
 中井静雄はローターで責めるのを後回しにして剃毛を先に行うため一度クスコを抜く。
 横幅の短いT字剃刀でじりじりと南七香の陰毛を剃る。
 南七香は床に磔にされたまま剃られるドテを凝視していた。
 
 館山弁護士は事務所に指示する。
 「愛好会の会員のリストと調査した資料を用意してくれ。専従班が来たら渡すように」
 「資料も渡すか」
 「いまこっちで会員に当たるのは時間が掛かり過ぎます。情報を渡して警察に調べさせましょう」
 館山弁護士は如月鬼堂の確認に今はそれが最善と説明する。
 「会員の誰かか、会員が誰かに南七香の動画を見せない限り犯人が南七香を愛好会の会員と知ることはないな」
 「そうです」
 「捜査員を動員して警察が会員に当たれば絞れるのか」
 「多分それが早いと」
 館山弁護士はそれに賭けるしかない考えである。
 
 南七香は暗い室内で自分だけが上からのスポットライトに照らされている。照らされた床に傷が確認できた。
 防音までは施してないと思える。地下にある店舗ではないかと思えた。
 何故この男は自分を知っているのか。愛好会の会員ではないと思う。
 だが自分がSM愛好会のショーに出ていると知っている。既に会員か会員のさらに知り合いで動画を見ているに違いない。
 店に入る時に付近に止まっている車はなかった。
 近くに隠れて居たか。だがいつ自分が長野店に来るか判る筈はない。
 ずっと尾行されていたのか。徒歩でやって来て長野店を見張っていた。それは無理がありすぎる。
 まさか付近の休業中の店に隠れて居た。それも無理がある。
 南七香は屈辱の剃毛をじっと監視しながら状況を分析して試行錯誤を繰り返していた。
 「綺麗になった。陰毛の下になっていた皮膚のほんのり紅さが良いぜ」
 中井静雄の覆面の下の顔が哂っている。
 中井静雄は剃毛した南七香の女の部分をもう一度開いて動画に部分的アップで詳細に生々しく収めた。
 次は両手の指で膣口を引っ張って強引に広げる。
 「やめてーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーー」
 南七香はまた叫ぶ。
 「いいなあ。その声」
 中井静雄は南七香の泣き叫ぶ声を愉しんでいる。そして力の限り引っ張り薄橙の粘膜を晒けだす。
 「いやーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーやめてーーーーーー」
 南七香は躰を捩って藻掻き悲鳴を上げる。
 薄橙の波を打った粘膜が微妙に動く。生々しいエロさを動画に焼き付けてくれる。
 南七香は藻掻き続けた。
 中井静雄はもう一度南七香の膣にクスコを挿入してしまう。
 「今度は逝き声をたっぷり聴かせて貰うぞ」
 「何で鬼堂先生に要求を呑ませるのにそこまでするのーーーーーー」
 南七香は悲鳴混じりに訴える。
 「お前の究極に恥ずかしい動画を一般に公開すると言っただろ」
 中井静雄は淡々とふざけて諭すように語った。
 「どうしてそこまでするの」
 「お前が会員だけの配信で多額に稼ぐのが気に入らない」
 「目的は私なの」
 「そうでもある」
 「どうしてよーーーーーー」
 南七香はまた悲鳴のように叫ぶ。
 「だからお前がチェーン店を護る金を風俗で稼ぐなら社会に公開しないと納得が行かない」
 「どうしてよーーーーーー」
 「お前だけコロナ渦で傷つかないで生き延びるのは許せない。世間に晒け出すべきだ」
 「どうしてーーーーーー。私は死ぬ思いで会社を護っているの!!」
 中井静雄はリモコンの先のローターをクスコの中に差し込む。
 「あーーーーーーやめてーーーーーー」
 「それじゃリスクが足りないと言っているのだよ」
 中井静雄はローターのスイッチを入れる。
 「あーーーーーー。だめーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 二本のローターの先端は南七香の娼婦の泣き所を挟むように責めた。
 「あーーーーーーーーーーーーだめ。やめてーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 南七香の表情は破裂している。
 「もう遅い。お前の恥ずかしすぎる姿は社会にばらまかれた」
 中井静雄は陰湿な悦びを込めていた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーん。ああーーん。あはあーーーーーーーーーーーーん」
 南七香は真っ赤な顔で号泣してしまう。
 中井静雄の手はどこまでも責め続ける。
 南七香の股間は強く痙攣していた。顔を右に左に躱して藻掻き続ける。
 「あーーーーーーーーーーーーだめ。だめーーーーーーーーーーーー」
 南七香は必死に堪えようと藻掻く。
 中井静雄はなんとしても南七香の逝き顔を動画に公開したい。
 二つのローターの先端で南七香の敏感な部分を挟んで交互に微動させた。
 「あーーーーーーあはあーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーやめろーーーーーーーーーーーー」
 南七香は抵抗し続ける。
 中井静雄はスポイトで膣の中に媚薬を流し込む。
 「やめてーーーーーーやめろーーーーーー」
 南七香は叫び続ける。
 中井静雄は責める手を早めた。
 「あーーーーーーあはあ。ああーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーー」
 南七香はどこまでも抵抗し続ける。
 中井静雄は更に媚薬を投入した。
 「やめてーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 南七香は表情を破裂させて喚く。
 中井静雄はまだかと焦りピッチを上げた。
 「逝けーーーーーー」
 南七香は踏ん張る。
 動画がばら撒かれても最後まで抵抗する姿勢を見せなければならない。
 どうしたら自分は会社を護れるのか。従業員は全部女である。こんな動画を見ないと信じたい。
 いや報道されて愛好会で稼いできたことがばれたらどう思うか。
 資金的に会社はまだ護れる。対面をどう保つかである。
 なんとしても恥ずかしい逝き顔だけは晒したくない。
 中井静雄はアナル開口器を取り出す。
 「やめてーーーーーーーーーーーー」
 藻掻く南七香のアナルに強引に突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 南七香は猛然と悲鳴を上げて藻掻く。
 「如月鬼堂の本に書いてあったな。こことここを両方の穴から責めると効果があると」
 「いやーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーー止めて」
 南七香はさらに藻掻いて泣き悲鳴を上げる。
 「もう一つおまけだ」
 中井静雄はクリトリスを剥いて女の鬼頭に小さめのローターを絆創膏で貼りつけてしまう。
 「もう。やめてーーーーーーーーーーーー」
 「諦めて逝き顔を見せろ」
 南七香はこの責めを愛好会のショーでやられた。とても堪えられるものではない。
 「何でそこまで私を虐めるの」
 南七香は堪らず抗議する。
 「俺は女だけこの窮地に助かるのが許せない。せめて総てを白日に晒したい」
 「貴方。飲食店の経営者ね。あはあーーーーーーーーーーーーだめ。やめてーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー」
 南七香の表情は執拗な責めに堪らず破裂する。
 クスコの金属の羽の谷間に挟まった尿道の亀裂から僅かに潮を噴き上げてしまった。
 「ああーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 南七香は紅く染まった顔を振って悲鳴を漏らし続ける。
 「あは、あーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーー」
 股間は滑らかに震撼を続けていた。
 
 この犯人に心当たりのある会員がいた。
 警察が捜査に来て知らないと言って後で解れば面倒である。
 捜査に対応しないため即座に旅行に出てしまった。それによって中宮警視正らの捜査から一時的に外れてしまう。
 専従班は所轄に依頼して如月鬼堂の愛好会会員一人一人に当たっていた。南七香の動画を見た会員以外の人物を絞る目的である。
 松本真里菜巡査部長は単独で動いてしまう。
 そして長野に犯行現場を絞った。
 街中で防犯カメラにも検問にも引っ掛からない。松本真里菜巡査部長は地下室のある近隣の店舗と目標を絞った。
 
 「あはあーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーー」
 南七香の躰は強く震撼して股間が痙攣している。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 遂に南七香は逝き顔を晒して強く逝き声を上げてしまった。
 躰はがくがく震えている。
 その動画も直ぐにアップされた。
 
 松本真里菜巡査部長は南七香の焼肉店の周りの店を片っ端から当たる。
 付近では地下室のある店舗は休業中の中居静雄の『居酒屋やま』一軒だけと判った。
 居酒屋やまは休業している。
 店舗はシャッターが下りて施錠されていた。
 聞き込みで店主が二階に住んでいると確認している。
 松本真里菜巡査部長は裏口に回った。
 既に中井静雄は隠しカメラで接近を悟っている。南七香の拷問は中断した。
 裏口の施錠を態とリモコンで解除する。
 松本真里菜巡査部長は呼び鈴を押して待つ。
 反応なし。
 扉に触ると施錠されてない。
 松本真里菜巡査部長は礼状無しに乗り込んでしまう。大概は警察といえば理解する。
 此処が現場の可能性が高い。
 一階の店舗は真っ暗である。松本真里菜巡査部長はペンライトで照らして地下に降りる階段の踊り場に来た。
 その床が真っ二つに割れて松本真里菜巡査部長は落下する。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 その下には金網が張ってあった。松本真里菜巡査部長の躰はすっぽり網の中に落ち込んでしまう。
 中井静雄は松本真里菜巡査部長の顔と躰を見て金網に電流を流す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーーー」
 暫く松本真里菜巡査部長の悲鳴が続いたがやがて絶命した。
 中井静雄は電流を切る。そして松本真里菜巡査部長の脈を確認する。
 既に生簀に使っていた水槽に人を溶かせるジェルが張ってあった。
 中井静雄は松本真里菜巡査部長の躰から金属製の物を外して水槽に投げ込む。
 念のため水槽にカバーを掛けた。
 「ねえ。殺したの」
 南七香は驚愕の表情で確認する。
 「ああ殺した。女の価値はない。ただの警察犬だ」
 中井静雄は平然と語る。
 そして松本真里菜巡査部長のスマホを持って車で飛び出す。
 小さな紙の船に載せて川に流してしまう。
 
 「ねえ。あの液は何よ」
 南七香は戻って来た中井静雄に気になったことを確認した。
 「金属以外大概の物を溶かす。人体も溶ける」
 中井静雄はまた平然と答える。
 そして金網と踊り場の床を元に戻す。
 南七香の鼻と口にクロロフォルムを当てる。
 中井静雄もそのまま眠ってしまった。監視カメラが異常を感知したら起こされるように仕組んである。
 
 若井千奈美巡査長はその日松本真里菜巡査部長が戻らないので不審に思った。他の捜査員は主な所轄署に赴いている。
 若井千奈美巡査長も中宮警視正に連絡しないで松本真里菜巡査部長の向った長野の権堂に向った。
 スマホは鳴ったまま応答がない。
 若井千奈美巡査長は松本真里菜巡査部長が中宮警視正に了解を取らずに向ったので直ぐに報告は避けたかったのである。
 南七香の店の付近を聞き込む。松本真里菜巡査部長が数時間前聞き込みをして居酒屋やまに地下室があることを突き止めた情報を得る。
 若井千奈美巡査長もシャッターが閉まっているのを確認して裏に回った。
 中井静雄は目を覚まして事態を確認する。
 若井千奈美巡査長も呼び鈴を押したのち反応がなく扉が施錠されてないので中に入ってしまう。
 松本真里菜巡査部長と同じようにペンライトで照らして地下に降りる階段の踊り場に来る。
 また床が二つに割れる。若井千奈美巡査長も落下してしまう。
 「あはーーーーーーーーーーーーーー」
 そして松本真里菜巡査部長と同じように網の中に落ちてしまった。
 中井静雄は若井千奈美巡査長の容姿を確認する。
 まず微電流を流す。
 微電流で行動を押えてトングで網の中にクロロフォルムを染み込ませたガーゼを差し込んで顔に当てる。
 「ぐうう」
 若井千奈美巡査長は直ぐに倒れた。
 中井静雄は若井千奈美巡査長を網から引っ張り出す。全裸にして床にU字金具とボルトで腕と脚首、膝を固定して磔にする。
 中井静雄には丁度良い玩具である。
 磔作業が終わってスタンガンで起こす。
 「う、ぐううーーーーーーーー」
 中井静雄は上から見下ろしている。
 「やっぱり此処か」
 若井千奈美巡査長は覆面姿の中井静雄を見て叫ぶ。
 「ふっふっふ」
 中井静雄は覆面の中で哂っていた。
 「あーーーーーーーーーーーーー」
 若井千奈美巡査長は次に自分の姿を悟る。
 躰を揺すって藻掻く。
 「こんなことしても捕まるぞーーーーーーーーーーー」
 若井千奈美巡査長は強気で叫ぶ。
 中井静雄は生簀のカバーを外す。
 「見ろ。お前の同僚だ」
 生簀を指差す。松本真里菜巡査部長の躰は既に溶け始めている。
 「あーーーーーーーーーー。松本部長」
 「お前の運命もこうなる」
 中井静雄はさおを社会の窓から出す。
 大股開きにした若井千奈美巡査長に挿入してしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーやめろーーーーーーーーーー」
 若井千奈美巡査長は藻掻く。
 中井静雄は若井千奈美巡査長の腰を掴んで強くピストンする。
 「う、ううーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーー」
 若井千奈美巡査長は動く限り腰を振って抵抗する。
 中井静雄のペニスは太い。それが子宮口に当たる。
 「うおーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーー」
 若井千奈美巡査長は怒りの限り叫ぶ。
 中井静雄は溜った物を放出したい。
 若井千奈美巡査長の膣を壊さんばかりの勢いで動き続ける。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーー。ぐぐうおおーーーーーーーーーーーーー」
 若井千奈美巡査長は藻掻き続けるが返ってそれが刺激になる。中井静雄は若井千奈美巡査長の膣の中に溜ったザーメンを流して果てた。
 「おのれーーーーーーーーーーーーーー」
 若井千奈美巡査長は怒りに沸騰している。
 「お前の運命はあの刑事と一緒だ」
 そう言い置いて中井静雄は若井千奈美巡査長をもう一度眠らせる。そのまま若井千奈美巡査長のスマホを同じように流しに行く。
 中井静雄は戻って来ると若井千奈美巡査長を眠らせたまま躰に書類を挟むクリップを付ける。
 右の乳房の横から乳首、乳房の内側、左の乳房の内側、左の乳首、左の乳房の横に鋏み付ける。
 それを金属の銅線で繋いでゆく。
 次は女の部分の粘膜の片側を鋏む。続いて内腿を三センチ置きに鋏んで膝まで並べる。それも銅線で繋ぐ。
 もう片側も同じように鋏みつけて銅線で繋いだ。
 三本の銅線の先端をスタンガンの端子に接続する。
 
 そのころ中宮警視正らは松本真里菜巡査部長と若井千奈美巡査長が署に居ない事に気付いていた。
 スマホに応答はない。位置情報を確認する。
 松本真里菜巡査部長のスマホは長野市安茂里付近の犀川の河川敷。若井千奈美巡査長のスマホは犀川緑地付近の河川敷を示す。
 所轄に確認を依頼したがどっちのスマホも河川敷にただ流れ着いていた。紙の船は川の水に溶けてなくなっている。
 捨てられたのか流されたのか全く判らない。
 二人が署に留まらず勝手に行動したことだけが確かである。
 
 宇佐美。如月鬼堂の居間。
 南七香の動画の配信が止まった。
 一同はさらに不安になる。
 犯人の言い分の通り申請中の会員を全部承認した。それに対しても犯人から何の反応もない。
 「どういうことでしょう」
 大河内税理士が不安を表明する。
 「動画が止まったのが嫌な予感がします」
 館山弁護士も不安を隠せない。
 「まさか。要求を呑んだのに犯人が殺したのか」
 如月鬼堂も不安を剥き出しである。
 
 専従班はとにかく長野に向う。だが何故か直ぐに権堂には結びつかなかった。スマホの流し方が巧みだったのである。
 「二人は何かを掴んで勝手に犯人のアジトに乗り込んだのでしょうか」
 「それじゃ困るな。状況を連絡するのは基本だ」
 中宮警視正は心配しながら怒っている。
 「捜査を長野に絞りますか」
 「そうだな。長野中央警察署に本部を置こう」
 
 長野市権堂。居酒屋やまの地下である。
 中井静雄は若井千奈美巡査長の躰に鋏んだクリップを繋いだ銅線にスタンガンの電流を流す。
 「あがあ」
 若井千奈美巡査長は一気に意識を回復した。
 中井静雄は一度電流を切る。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 若井千奈美巡査長は震えながら叫ぶ。
 中井静雄はまた電流を流す。
 「ぐうー」
 若井千奈美巡査長の躰はがくがく震える。
 中井静雄は電流を切っては流す。
 若井千奈美巡査長の躰はどこまでもがくがく震え続ける。
 中井静雄は何度も切っては電流を流す。
 若井千奈美巡査長の躰は小刻みに震える。
 「だめー。だめー」
 若井千奈美巡査長は遂に失禁してしまった。

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