【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第三十二幕


続犯罪連鎖


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
戻る|
1| 113| 114| 115| 116| 117| 118| 120| 121| 122| 123| 戻る
 川口の会長のリクエストに女の奥の公開が含まれていた。
 それを動画に組み込むのである。
 栗山市長の手で突っ込む。
 「あーーーーーーやめろーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野はまた叫ぶ。
 小型カメラの持った男が内部をペンライトで照らして撮影する。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。撮るなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野は強烈に叫ぶ。
 「まだまだこれからよ」
 声にはフィルターが掛かっている。
 田村穂野にはそれでも栗山市長と思う。
 だが確証がない。
 指摘してそれが録画に残って万一違えば大変なことになる。あの女セクハラも本当かと言うことになりかねないと思う。
 栗山市長は川口の会長の指示通り田村穂野に逝き恥を晒させなければならない。その工程に掛かる。
 田村穂野の膣の奥にローションを流し込む。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野は弄られると悟って叫ぶ。
 栗山市長は小型のアイテムを取り出す。
 今回は杉下一行のポルノショップの製品ではない。もっと小型のローターが金属のアームの先端にL字に付いている。
 その大きさは金属皮膜抵抗くらいである。
 内視鏡カメラをクスコの入口内部に接続して撮影と同時に中を照らす。
 その先端の小さなローターで膣天井部の奥を刺激する。
 精巧にできたアイテム。細かい微振動が局部の刺激に最適である。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野は究極の刺激に藻掻き抗議する。
 川口の会長が開発したアイテムである。杉下一行のポルノショップ製より効果が高いと実証している。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野は一気に抗議交じりに緊迫した悲鳴となった。
 
 宇佐美。如月鬼堂のマンション。その居間である。
 館山弁護士と熱海店の店長荒井枝理が来ていた。
 「また二人浚われたな」
 如月鬼堂がニュースを見ながら呟く。
 仕出し屋から刺身の盛り合わせが届いて床を嵩上げして設えた囲炉裏端で飲み始めていた。
 今日は珠洲と瀬里菜も囲炉裏端で一緒に居る。
 この部分の構造は越後湯沢と変わらない。
 居間だけカウンターの外側が床から七十センチ嵩上げされて囲炉裏の部分は回りに足を入れる堀が作られている。
 ここに湯を張って足湯にもできる構造である。
 越後湯沢と違うのは窓から遠くに水平線が広がっている。
 「SS市市職員で田村穂野と市の市長が行方不明ですが。どういうことでしょうね」
 館山弁護士も事態に気付いていた。
 「復讐だなSS市市長の復讐だな。もう一人の高橋緋花莉もテレビ太陽SSアナウンサー。同じ地域のローカル局だ」
 如月鬼堂も同じ結論である。
 「田村穂野さんは市職員で栗山市長をセクハラで告発して高橋緋花莉さんはその報道を強く行ったから」
 荒井枝理の見解も同じである。
 「そうです。そしてもうじき動画が配信されると思います」
 館山弁護士はそれを警戒している。
 「状況から連続拉致強姦事件の犯人が後ろに居ることは間違いないな」
 これまでと同じ如月鬼堂の業界に影響を与えかねない事件である。
 「ところで先生。オミクロンで蔓延防止になってそれが継続される傾向です。店舗の営業はこのまま行きますか」
 荒井枝里は十月頃の状況になることを心配している。
 「まったくいい加減にして欲しい。ワクチンばかり騒がないで治療薬を早く見切り承認して市販して欲しい」
 「そうですね。自宅療養やキットで自己判定なら治療薬を市販が寧ろ有効です。治る病気になればそれがベストです」
 館山弁護士も同調した。
 如月鬼堂らには愛好会やSMの業界が世情に影響されたり、規制を受けたりすることを何としても避けたいのである。
 テレビのニュース番組がSS市次期市長候補の女性市会議員佐々木彰子が行方不明を伝えていた。
 「これは何でしょう」
 館山弁護士が疑問を呈する。
 「栗山市長が自分の後継者にしたくない人物を抹消したのではないか」
 如月鬼堂は栗山市長の意思をそう読む。
 
 岡山県内の小さな島。栗山市長の隠し別荘である。
 闇組織の派遣員の一人が栗山市長の田村穂野を責める作業を交代した。
 もう一人の派遣員が市長を部屋の外に引っ張る。
 「ご要望の通り佐々木彰子を鮫の餌にしました。任務完了ですとの報告が入りました」
 派遣員はそれを栗山市長に報告した。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野の表情は強く軋む。躰は藻掻く。搾り出す逝き声に混じってやめてを繰り返す。
 逝き顔と逝き声、股間の痙攣をたっぷり録画撮影して次の工程に掛かる。
 栗山市長はイチジク浣腸を二つ手にした。便の形が見えるようにとの川口の会長のリクエストである。
 栗山市長も田村穂野を辱める方法として有効と納得していた。
 「なにするんだよーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野はイチジク浣腸に驚愕する。便を漏らす姿を撮影されてしまうと分かって無駄でも抵抗せざるを得ない。
 栗山市長は叫び続ける田村穂野のアナルにイチジク浣腸を刺し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野は藻掻き腰を捩って抵抗する。便を出す場面を社会に公開されるのは堪えられない。
 闇組織の派遣員二人ががっちりその腰を押える。
 栗山市長はイチジク浣腸を二本注入した。
 アナル栓はしない。
 闇組織の派遣員が拷問椅子の股下に大きく深く透明なタッパンを置く。
 便は堪えられず飛び出すのを待つ。
 「ちくしょーーーーーー。ひどいよーーーーーーーーーーーー。トイレゆかせろーーーーーーーーーー」
 田村穂野はまだ抗議する。
 「駄目だ。まだまだ序の口だよ」
 「おのれーーーーーーーーーーー。最低の認否人だーーーーーーーーーー」
 「はっはっはっは。若い女が大便を練りだす動画はたくさんの人の永久保存版だぞ」
 「おーのれーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野の怒りは沸騰して藻掻くがどうにもならない。
 正面のカメラの他に闇組織の派遣員が小型のカメラで田村穂野の躰を舐めるように撮影する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。だあめーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 田村穂野が耐えきれず長い便がアナルから流れ出す。
 「あーーーーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーーーーん。ちくしょーーーーーーーーーーーーーーーー」
 長い便は透明なタッパンの中に落ちて丸まる。
 強烈な臭いがあたりに充満した。
 その強烈な臭いは田村穂野の羞恥心をさらに追い詰める。
 闇組織の派遣員が正面の窓を開く。
 冷たい海風が一気に流れ込む。
 「たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野は僅かな希望を掛けて大声で叫ぶ。
 「はっはっはっは。無駄だ。何処にも聞こえない」
 いくら叫んでも狭い島だが海を航行する船には聞こえない。
 「次は剃毛だ」
 「ちくしょーーーーーーーー。ふざけるなーーーーーーーー」
 田村穂野は何処までも叫び抗議する。
 闇組織の派遣員は窓を閉めて拷問椅子の固定を強化した。
 それでも田村穂野は藻掻き続ける。だが殆んど躰は動かない。
 栗山市長は鋏みで田村穂野の陰毛をカットする。電動剃刀で剃れる長さまでカットしてしまう。
 「お前のこの部分の紅い皮膚を動画に焼き付けて社会に公開してやる。これも永久保存版だ」
 栗山市長は片手で田村穂野の太腿を掴んで片手で電動剃刀を大陰唇に当てて剃る。
 剃りにくい大陰唇を先に剃ってドテを入念に剃った。
 陰毛の下の紅い皮膚が太陽光に映えて綺麗である。
 田村穂野は怒りを篭めて防護服姿の顔が見えない栗山市長を睨み続ける。
 栗山市長は女の部分を開いてさらにカメラにアップで撮影した。
 「いやだあーーーーーーーーーーーー」
 そしてもう一度クスコを挿入する。
 「やめろーーーーーーーーーーー。まだなにするーーーーーーーー」
 さらにアナルに開口器を挿入して広げた。
 「あーーーーーーーーーーーー。やだあーーーーーーーーーー」
 田村穂野は唯々叫び続ける。
 栗山市長はもう一度内部をカメラに撮影した。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーー。そんなところをとるなーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野は叫ばずに居られない。散々弄られて中はぐちゃぐちゃである。気が狂いそうに恥ずかしい。
 栗山市長はロングスプーンで田村穂野の膣の奥を掬い出す。これも田村穂野を辱める強い報復心の一環である。
 何としても二人の女が憎い。
 ロングスプーンで掬いだした膣内部の分泌物をガラス板に載せてカメラに拡大する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野は泣き悲鳴を上げた。
 「お前がさっきの責めでとことん感じた証拠だ」
 栗山市長は言い訳の聞かない証拠と突きつける。
 「ちくしょーーーーーーーーーーーー。そこまでしてーーーーーーー。ひどすぎるーーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野は途轍もない屈辱に堪えられない。それでも叫び続けることしかできないのである。
 栗山市長は膣に入れたクスコだけ抜く。
 アナルの開口器の奥に今度は直系十五ミリくらいの柄付きのローターを刺し込む。
 「うーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野はまた強烈に悲鳴を上げる。
 責め続けられて逝き顔を動画に晒し続けてしまった。
 終わってアナルのクスコも抜く。
 闇組織の派遣員が責めを代わる。
 派遣員はアナルの奥深く指を入れて責め始めた。
 「ああーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野の尿道から噴水の如く潮が噴き上げる。
 「あーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーああーーーーーーーー」
 三十秒近く噴き上げ続けた。
 「やめろーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーー。何でこんなことするのーーーーーーーーー。ああーー。ああーーー。ああ。ああ」
 田村穂野は何処までも続く屈辱に荒い息遣いをしながら無駄な抵抗の叫びを続けるのみである。
 栗山市長は鞭を取り出す。
 拷問椅子の正面やや離れて立って一本鞭を構える。
 先端が四角い革を二枚縫い合わせた一本鞭である。先端のチップはかなり硬さがある。
 栗山市長は田村穂野の左の乳首を叩く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野の固定された躰が拷問椅子を揺らして震撼する。強烈に痛そうな表情である。
 辱めは与えた。今度は破壊である。
 栗山市長は怒りの限り存分に叩く構えでいた。
 さらに乳房を叩く。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 栗山市長は思いの限り左右の乳房を三十回以上叩いた。
 田村穂野の乳房は点が飛んだような蚯蚓腫れが真っ赤になり一部皮膚が剥けている。
 容良く肌の肌理も細かく美しかった乳房は無残な状態である。美しい乳房に傷のような蚯蚓腫れはなかなかそそらせる。
 次は同じ鞭で閉じ合せた局部を叩く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー」
 また田村穂野の躰は痛みに拷問椅子を揺するように震撼する。
 栗山市長に田村穂野に対する哀れみは微塵にもない。痛烈な痛みに上げる泣き悲鳴は悦びの極地である。
 この先は川口の会長からの要求がない。栗山市長が復讐心の限り拷問し捲くるのみである。
 拷問椅子の背凭れを後ろに倒す。平らまでは行かないが緩い傾斜になる。
 栗山市長は何とお灸を取り出す。蝋燭では許さない。それも昔ながらのもぐさのお灸である。
 小さい山の形の固まりを乳首と蚯蚓腫れで無残な乳房に載せる。
 「なによーーーーーーーーーー。やめてよーーーーーーーーーー」
 田村穂野はうわ言のように叫ぶ。
 栗山市長は両方の乳房に合計十個置いて一つずつ火を点ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野の恐怖の悲鳴が上がった。
 しばらくは暖かいだけである。やがて熱くなる。本来は熱くなったら直ぐに取るはずである。
 栗山市長はそこからが本番である。
 「あつーーーーーーーーーーーーい。あつーーーーーーーーーーーーーい。熱い。熱い。熱い。あーーーーーーーー。ああーーーーーーーーー」
 田村穂野は泣き叫ぶ。
 栗山市長は充分痕になる状況まで待って取り去る。
 「ああん。ああ。あはん。あはん。ああ。ああ」
 田村穂野は火傷に泣き続けた。
 闇組織の派遣員が局部麻酔を注射して乳房の部分は終了である。
 栗山市長は続いて股間に掛かる。
 まずクリトリスに載せた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 閉じ合せた粘膜にも載せる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野は恐怖に崩れきった表情で泣き叫ぶ。何処にも届かなくても助けを呼び叫ぶ。
 栗山市長はこれにも火を点ける。また暫く見物である。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あついーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーーーー」
 暫く熱く成ってきた悲鳴を鑑賞して適度なところで掃う。
 「ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 田村穂野は火傷に泣き続けた。
 闇組織の派遣員は拷問椅子の上で右脚の戒めを外して左脚の脚首と縛り合わせる。手首の戒めも外して左右の手首を縛り合わせた。
 その状態から二人で田村穂野の躰を俯きにして一度床に降ろす。
 手首と脚首を縛ったままさらにそれを一緒に縛り合わせてフックを付ける。天井から下がった滑車のフックに引っ掛けて吊るし上げてしまう。
 「うーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーー」
 駿河問いの苦しい吊るしである。
 田村穂野のスマートな躰は空中で五角形を描く。そのまま空中で苦しさに藻掻き続けた。
 その状態で栗山市長は田村穂野の膣に横向きにクスコを挿入する。
 「あーーーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーー」
 田村穂野は遂にヒステリックに泣き叫ぶ。
 栗山市長はまたお灸を取り出す。
 「えーーーーーーーーーーーーー」
 栗山市長が態々駿河問いを依頼したのは膣天井部を下から上に向ける目的であった。
 お灸をクスコの奥にロングスプーンで挿し込む。
 長いマッチ棒を擂る。それでもぐさのお灸に点火した。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田村穂野はさらに強い悲鳴になる。
 「もうころせーーーーーーーー。ひとおもいにころせーーーーーー。ばかやろーーーーーーーーーーーー。きちがいーーーーーーーーーーー」
 田村穂野は恐怖と苦しみに追い詰められて猛然と叫ぶ。
 熱くなるまでまた見物である。
 「うおーーーーーー。うおーーーーーーーー。うおーーーーーーーー。うおーーーーーーーー」
 田村穂野は熱さに藻掻き狂ったように暴れる。
 栗山市長は田村穂野の膣の奥からお灸を取り出す。
 闇組織の派遣員が麻酔を打つ。
 田村穂野を駿河問いに吊るしたままにして動画は一旦終了である。
 
 二月一日。
 宇佐美。如月鬼堂の居間である。
 杉下一行が動画を転送してきた。
 田村穂野一人分だけである。行方不明から一週間が過ぎている。
 「内容がさらにえげつなくなりました」
 杉下一行をしてそう言わせる内容なのか。如月鬼堂はなんとも言えない。
 「この防護服の男はSS市市長だな」
 如月鬼堂は此処だけの話と断定してしまう。
 「その可能性はあります」
 杉下一行も同じように見ている。
 そこに館山弁護士が着いた。館山弁護士はスタッフに車を運転させて動画を移動中に確認している。スタッフはそのまま帰った。
 「そうなると既に全員が死んでいるということだな」
 「全員とは」
 「館山先生のご推察の通りだ」
 「栗山市長、この田村穂野、そして高橋緋花莉テレビ太陽SSアナウンサー」
 館山弁護士は数えるように読み上げる。
 「あと佐々木彰子ですね」
 最後は杉下一行が付け加えた。
 「ねえパパ。田村穂野と高橋緋花莉が以前のようにボートか何かで流されて開放されることはないの」
 珠洲の疑問である。
 そのとき仕出し屋が刺身と寿司、てんぷらを配達してきた。
 瀬里菜が対応する。今日は珠洲も瀬里菜も清楚なミニワンピース姿である。
 「これまで悲痛な姿でも開放されたのは連続拉致強姦事件の犯人らが主体の時とこっちのメンバーへの嫌がらせで始まった鬼塚槙登の事件だけだ」
 如月鬼堂は殺されていると断定する。
 「市長が失脚自殺で二人の女は道連れですね」
 「そうだ。それで動画は編集してから公開している。その時点で闇組織の派遣員らは引き上げて市長の自殺は終わっている筈だ」
 「そうですね。佐々木彰子は市長の手に渡らず闇組織が依頼を受けて殺害したのですね」
 館山弁護士も意識が一致した。
 「しかし今回の映像は室内でも異常に明るいです」
 「外の光が大きな窓から入っているな」
 「それでイメージがこれまでと大きく違います」
 「まさか模倣犯」
 「それはない。あの市長に単独でこの犯行は無理だ」
 「そうですね」
 館山弁護士も同意する。
 そこに大河内税理士と福富麻次郎が着いた。
 珠洲と瀬里菜は二人に席を勧めてカウンターに下がる。
 そこで話題は変わった。
 「もう一回南七香を起用しますか」
 大河内税理士が会員からのリクエストで提案である。
 如月鬼堂は関心がない。四人で決めることになる。
 「新しい候補は居ないのですか」
 館山弁護士はそっちが居れば新人で行きたい。
 「いま候補は出てない」
 「しかし四回目だよ」
 「リクエストはあっても実際に何人が金を払うかです」
 「それでは我々で決めないで参加を募って人数に達したらとしますか」
 大河内税理士が提案する。
 「最少人数は」
 杉下一行が確認した。
 「二百人でどうでしょう。一人五万」
 「一店舗の中だけで行きますか」
 「待って下さい。希望者が多ければ」
 福富麻次郎が疑問を呈する。
 「その時は抽選で行きましょう」
 「動画はなし」
 「抽選外れたらオンラインで一万と言うことでどうでしょう」
 「そうだな」
 大方話しは纏まった。
 ニュース番組ではただいま入った臨時ニュースの報道が行われている。
 『佐々木彰子SS市市会議員の遺留品が相模湾に流れ着いた模様です』
 SM愛好会の面々はそのまま飲み明かして最近同じマンションに取得したプレイルームに泊まってしまう。
 
 二月二日。
 杉下一行が二本目の動画を取得して全員に配った。
 また居間の囲炉裏に集まって確認を始める。
 「南七香さんの件。熱海の会合で五十人以上集まりました」
 瀬里菜が動画の再生より先に報告した。
 大河内税理士が南七香に電話で知らせる。南七香も資金繰りに安堵した。
 「しかし蔓延防止だの隔離だのいい加減にしてもらいたい」
 如月鬼堂は憤懣やるかたなきである。
 生駒店以外蔓延防止が掛かっている。協力金を申請してないので看板を消して会員営業のみでそのまま続行である。
 「まったくです」
 大河内税理士も深く同調する。
 
 テレビ太陽SSアナウンサー高橋緋花莉を拷問する動画は同じ部屋と思われる背景の下で始まった。
 同じように栗山市長が拷問椅子に磔にしたまま強姦する場面から始まる。
 「うおーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーー」
 高橋緋花莉は意識を取り戻したばかりである。
次頁
戻る


ご感想、アンケート
ご感想、ご質問、ご用件、ご依頼などございましたら以下のメールにお送りいただければ幸いです。
sado9364○yahoo.co.jp
(お手数ですが○を@に変えてご使用ください)