【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第五十四幕
長い残暑の惨劇
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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山小屋からは拷問椅子、責め具、忍者姿黒装束が発見される。
犯行現場は特定された。
そして模倣犯と確認されたのである。
越後湯沢。
如月鬼堂の居間。
如月鬼堂は仕出し屋から届いた野立て弁当でビールを飲みながら執筆を考えていた。
「パパ。テレビ速報」
18時を大きく回って夕方の報道番組が終わる少し前である。
『拉致されたと伝えられていました葵紗椰さんが保護されました。犯行現場と思われる山荘に三遺体』
『発行現場の遺体は捜査に当たっていた大森登喜江巡査部長。犯人と思われる男性。愛犬と葵紗椰さんを捜索に向かった交際中の男性で田沼真治さん。
捜査に当たっていた高野悠乃巡査長が行方不明。脇坂成実さん。田代菜美さんは依然行方不明』
字幕は二度流れた。
「模倣犯だったな」
如月鬼堂は確信と呟く。
そのあと山小屋の中継に代わって状況が報道された。
九月十五日。
如月鬼堂の居間。
如月鬼堂は珍しく早く起きる。シャワーを使って朝食の冷やしラーメンを作っていた。
つゆも自分で作る。
油はラー油で代用。甘味のある酢。そばつゆの濃縮タイプ。これに氷を溶かしてやや薄めただけである。
載せる具はその日の気分らしい。
今朝は錦糸卵。刻んだ蒲鉾。ボイル海栗。六つに割った茹卵であった。
「パパ。椿さんも冷やし中華が良いって」
珠洲が泊まったプレイルームから上がって来る時間を確認したのである。
つゆは調味料を追加して増す。具は蒲鉾を追加で刻むだけで卵は瀬里菜が纏めて茹でてくれていた。
ボイル海栗、錦糸卵は余分にある。それにもずくを追加した。
麺は三個茹でる。一人半の大盛にしたのである。
九時に館山弁護士がテレビ会議を繋いで来るのでそれまでに朝飯を済ませてしまう。
館山弁護士とテレビ会議が繋がった。
「葵紗椰の交際相手で愛犬と捜索に出た田沼真治はパイプジェルを張った水槽に浸けられていたようです」
「そうだと脇坂成実と田代菜美も溶かされて川に流されたな」
如月鬼堂はこれも決め付けてしまう。
「そのようですね」
「山荘は泊った旅館から三人の帰り道と反対方向に在って交際相手と一緒に飼っていた犬が見つけたのだな」
「そうですがかなり距離はあります」
「警察犬の追跡と反対側だな。よく馴染んでいた犬だから警察犬より追跡力があったのかな」
「問題は其処で死亡していた三人です。まず捜査本部は殉職した大森登喜江巡査部長らの行動を把握していませんでした」
「偶然。この田沼真治とその愛犬に遭遇したのじゃないのか」
如月鬼堂はそれに矛盾はないと言う。
「だと思いますが本来なら手順は捜査本部に無線連絡してから了解を得て突入します」
「何か緊急の動きじゃないか。そして射殺と若い女性巡査長の拉致の仕方から連続拉致強姦事件の犯人らが動いたと見えるな」
「そうですね」
館山弁護士も否定はしない。
「動画で忍者姿黒装束は最低四人居た。あと三人プラス何人かは逃れたな」
「葵紗椰の断片的な証言ではそのとき居たのはマイクでしゃべっていた一人と言っています」
「連続拉致強姦事件の犯人らが引き継いで事件は続くな」
「その可能性です」
和歌山県。
新宮市から五十キロ以上山間部に入った一軒宿。
客がチェックアウトした後である。
「古川は拳銃など持っていなかった。刑事を撃ち殺したのも古川を射殺したのも女刑事を拉致したのも本物の犯人らじゃないか」
藪坂浩司は状況からそう思った。
「それじゃ俺たちも殺されるかな」
小川純太は怯える。
「可能性はないと言えない。古川を射殺したのは証拠隠滅だ。スマホを破壊してくれて良かった」
藪坂浩司はやや助かったと言う。
「それはあまい。警察の捜査はそのうち回る」
小川純太は怯えている。
「葵紗椰が逃げたのが悔しいな」
小坂信二は悔しさを滲ませた。とことん玩具にして最後は確実に犠牲にしたかったのである。
「探しに来た男が身代わりだな」
「どっちにしても終わりだ。覚悟はしている」
「そうだな。古川の言う通り俺たちは女性優遇社会に一矢を報いる意志からだったな」
「最後に一発景気よくぶち上げよう」
「そうだな。ストーカーも女に騙された殺人も判決は女性優遇だ。見せしめにお仕置きを行おう」
「そうだ夏が暑すぎて客もそんなに来ない」
「いずれ此処の維持も難しい。どうせ俺たちはこの先も負け組で良いことなしだ」
「そうだな。俺たちの価値観と現代社会は違いすぎる。最後の花火を盛大に上げよう」
「今日の客。電話の声が若かったな」
「その容姿を見て決めよう」
「最後の生贄を盛大に愉しもう」
連続拉致強姦事件の犯人六人のアジト。
最後の猛暑が猛威を発揮しかけていた。まだ一歩手前と言える。
昼から生ビールと焼肉である。
「残った三人が暴挙に出たな」
旅館での会話はドローンが中継していた。
「玉砕を条件に少しだけ協力してやるか」
医者の男は遊びたい。
「そうだな。時間の問題で警察はあの温泉旅館に辿り着く」
川口の会長は和歌山県警が一日、二日で残りの三人に辿り着くと見ていた。
「奴らの鬱憤を犯行声明としてはっきりさせてもらおう」
印刷会社の社長も賛成である。
既に戦闘用のドローン五機と自爆用ドローンが一機周りの木立に隠れていた。
「捕まえた婦警はどうなっている」
医者の男は早く拷問を始めたい。
「内房に着いている」
「そっちを先にやらないか」
六人はそのままばらばらで移動した。
アルコールが入っていたのでタクシーと電車での移動である。この連中は目的以外に無駄な危険は犯さない。
そして夕方。
和歌山県。
新宮市から五十キロ以上山間部に入った一軒宿。
二人の女性がチェックインした。
二十八歳と二十五歳の姉妹である。
姉が山本栞菜、妹が袖崎志津香と言う。姉妹で苗字が違うが妹は一度結婚して離婚した。夫の姓をそのまま使っている。
藪坂浩司らは姉の方に目標を絞った。
和歌山県警。会議室。
「葵紗椰の供述では最初自分の捕らえられている山荘にイーグルという田沼真治の愛犬が飛び込んで来たと言います」
大森登喜江巡査部長の上司で捜査主任である早瀬川警部が捜査状況を説明していた。
「犬は葵紗椰の視線と顎で指さした下着を咥えて助けを求めて走り去ったのですな」
石川警部補の確認である。
「表で鈍い銃声がしたと供述しております。田沼真治が断末魔の声で犬に走れと命令していたのが聞こえたとのことであります」
「それで近くを捜査で動いて来た大森巡査部長らに出くわしてその犬が誘導したのだな」
和歌山県警捜査一課長が確認した。
「高野巡査長の警察犬もその下着に反応して一緒に追ったのだな」
和歌山県警管理官岩谷警視正の確認である。
「そうです。葵紗椰は警察犬とイーグルという愛犬が戻って来たと供述しています。問題は何故この時大森巡査部長は本部に連絡しなかったかです」
早瀬川警部は疑問を呈する。
「命令に従わない大森だ!勝手に動いたに決まっている」
岩谷警視正は決め付けてしまう。
「残りの仲間は破壊されたスマホの通話記録から追えないのか」
「それが闇販売されているSIMを別販売のスマホに入れていました。追跡には時間が掛かります」
捜査はなかなか進んでない。
和歌山県。
新宮市から五十キロ以上山間部に入った一軒宿。
山本栞菜と袖崎志津香は部屋に運ばれた夕食の時点で眠ってしまう。
グラスに塗った睡眠薬が効いたのである。
二人とも全裸にして三人で輪姦す。
終わったら躰の細部まで撮影して動画公開の準備に入った。
其処にドローンが侵入して来る。
『よく聞け。我々はお前らが真似をしている本家だ。世間に連続拉致強姦事件の犯人と言われている。お前らの邪魔はしないが指示に従って貰う』
ドローンのマイクから宣告された。
「はい」
三人が顔を見合わせて藪坂浩司が返事する。
『和歌山県警の動きは遅い。捕らえた警察犬担当の高野悠乃巡査長の動画を明日の早朝に一部公開する。お前らは明日の夜までに動画を指示するアドレスに送れ。こっちで大量に配信する』
「判りました」
これも藪坂浩司が答えた。
『お前らの動画を公開したら警察は直ぐに来る。既に戦闘準備は行っている。射撃用ドローンと特攻用ドローンだ』
「・・・・・」
三人はドローンのカメラに向かって頷く。
『お前らも死を覚悟しているのは分かっている。だが少し警察を道連れにする。逮捕されるのは避けろ。その旅館ごと焼き払う。最後の寸前に二人の女は解放しろ。警察が保護をして突入するタイミングで爆破する』
「了解です」
今度は小川純太が覚悟を決めざるを得ないと今一度悟って返事する。
『それから次の動画には犯行声明をきっちり書け』
「判りました」
また藪坂浩司が答えた。
『今夜と明日は好きなだけ遊べ』
ドローンは出て行った。
九月十六日。
越後湯沢。
如月鬼堂の居間。
会議は土曜日のインターネットアダルト放送のスタジオに出発する前に伸ばしたので如月鬼堂はゆっくり眠っていたのである。
八時に珠洲に起こされた。
「杉下社長からメール。そしてテレビ会議が繋がるよ。椿さんももう直ぐ」
「ああ」
如月鬼堂はベッドから足を床に投げだして片手を着いてベッドに座る。
数秒間悶絶したように躰を揺すってシャワールームに消えた。
珠洲はサンドイッチの量を増やす。瀬里菜はアイスコーヒーとトマトジュース、サラダを準備する。
動画は高野悠乃巡査長である。
忍者姿黒装束は四人。
「これは本物の奴らだな」
如月鬼堂は画像を見た瞬間に決めてしまう。
「そうですね。山荘で大森登喜江巡査部長と犯人の一人を殺したのは連続拉致強姦事件の犯人らですね」
「それで若い高野悠乃巡査長だけを拉致したか」
「そのようですね」
画面では高野悠乃巡査長が全裸で一本棒の状態で逆さに吊るされていた。
胸部は高手小手に縛られ髪は床に垂れている。
まだ麻酔が効いたままである。
葬儀会社の社長と運送会社の社長が鞭を構えた。
どっちも先端が平たい革で蠅叩きの様な一本鞭である。
斜め左側から運送会社の社長が右の乳房を叩く。
「う」
高野悠乃巡査長の躰が微動した。
葬儀会社の社長が斜め右側から左の乳房を叩く。
「うぐう。うう。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
高野悠乃巡査長は完全に意識を戻した。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。おまえらは!大森部長を殺したな!おのれーーーーーーーーーー」
強気で叫ぶ。
「その通りですよ。高野悠乃巡査長。我々の真似をする輩が失敗しそうだったのでちょっと手を貸しました。貴女はその戦利品です」
印刷会社の社長が幕の裏から淡々と語る。
「ふざけるな!今度こそ私の犬が追跡してお前らを」
高野悠乃巡査長は逆さ吊るしのままでも強気で怒りを破裂させた。
「ああ。あの警察犬は良く働きました。もっとお利口な愛犬と一緒に葵紗椰を上手に逃がしましたね。でも貴女の追跡はできません」
印刷会社の社長は嘲るように言う。
「なぜよーーーーーーーーーー」
高野悠乃巡査長は苛立つ。
「これまでの事件でも追跡はできなかったでしょう」
印刷会社の社長はさらに嘲る。
「何故できないの」
高野悠乃巡査長はさらに苛立った。
「それは企業秘密でございます」
印刷会社の社長は哂う。
葬儀会社の社長が鞭を構える。
「ああ」
高野悠乃巡査長はそれを見て躰を硬くした。
葬儀会社の社長は先端が平たい一本鞭で太腿の表面を叩く。
「うぐうーーーーーーーーーーーー」
高野悠乃巡査長の逆さ吊るしの頭が内側に迫り上がる。躰は震撼して揺れた。
「やめろーーーーーーーーーーー。痛いだろーーーーーーーーーーーー」
強気で怒鳴る。
今度は運送会社の社長がドテ付近を叩く。
「ぐっふーーーーーーーー」
高野悠乃巡査長の頭は後ろに反る。軽く振り子のように揺れた。
「痛いーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーー」
まだ怒鳴る。
今度は産業廃棄物収集運搬処分業の社長が竹刀を持って正面に立つ。
カメラは横のカメラに切り替わる。
竹刀の先端で内腿の間にできる隙間から覗いた小陰唇を叩く。
「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
高野悠乃巡査長の躰が強く震撼して悲鳴を絞り出す。
「いてえーーーーーーーーーーーーーー。おのれーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
躰を強く揺すって藻掻く。
今度は両側から葬儀会社の社長と運送会社の社長がそれぞれ乳房を叩いた。
「うがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーやめろーーーーーーーーーーーーーーー」
高野悠乃巡査長は顔を揺すって藻掻く。
産業廃棄物収集運搬処分業の社長がもう一発小陰唇とクリトリスの包皮を叩いた。
「うぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
高野悠乃巡査長は痛みに躰を震撼させて強烈に暴れる。
医者の男がスタンガンを持つ。
それを膝の裏側に当てる。
「がふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーー。がああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
高野悠乃巡査長はさらに躰を強烈に揺すって震撼させた。
「やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
苦しみに藻掻きながら滲んだ声で叫ぶ。
医者の男はさらにドテに当てる。
「ぐわーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
高野悠乃巡査長の躰はさらに暴れた。
産業廃棄物収集運搬処分業の社長が竹刀を置いて粘着テープをドテの陰毛に貼る。
「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーー」
高野悠乃巡査長は何をされるか分かって叫ぶ。
産業廃棄物収集運搬処分業の社長は粘着テープを擦って確り密着させた。
「や、やめ、やめえろおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
高野悠乃巡査長は肩を揺すって捩って叫ぶ。
産業廃棄物収集運搬処分業の社長に医者の男も手伝って両側から粘着テープの角を抓む。
二人で一気に引っぺがす。
「がふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
綺麗に容よく剃られたドテの陰毛は一気に全部抜けてしまった。
「綺麗につるつるですよ。でも婦警さんの割にはこんなところまで整えていますね。彼氏でも居るのでしょうかねえ」
印刷会社の社長はまた揶揄う。
「ふざけるなーーーーーーーーーーーーーーーーー。わたしにだっているよーーーーーーーーーーーーーーーーー」
高野悠乃巡査長はさらに怒りを破裂させた。
「そうですか。でもこの動画が公開されましたら終わりですなあ。その方も諦めるでしょう」
印刷会社の社長はさらに揶揄う。
「ふざけるな!葵紗椰さんの彼氏も愛犬連れて探しに来たぞ」
高野悠乃巡査長は怒りの限り印刷会社の社長の言葉を否定する。
「そうでしたねえ。馬鹿な男でしたよ身代わりに死んでしまってねえ。女がああなったら次を見付けたら良いのですよ」
印刷会社の社長は高野悠乃巡査長を逆なでするように嘲る。
だが高野悠乃巡査長が言い返す間髪を与えず運送会社の社長が蠅叩きの様な一本鞭で顔にビンタを喰らわす。
「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
さらに葬儀会社の社長もビンタした。
「ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーー」
高野悠乃巡査長は強烈に顔を振って暴れる。
医者の男が一本鞭を持った。先端が細長い一本鞭である。それを内腿の間の隙間に叩き込む。
先端は女の部分をもろに叩いていた。
「がふぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。が、あ、ああ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
強烈に藻掻く。そして遂に失禁してしまった。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
眠らされて移動する間と監禁されている間に大量に溜まっていたのである。
「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーー」
何処までも流れ出る。
脚にも腰にも乳房、顔にまで掛かってしまう。
ここで医者の男が麻酔を打ってしまった。
そして静止画で高野悠乃巡査長の躰が公開される。
女の部分のアップから広げた内側。綺麗に薄い緋色である。そしてクスコで広げた膣の奥に見える極薄い緋色の子宮頸部が公開された。
今回の動画はここで終了である。
「和歌山の捜査本部を苛立たせる目的だけだな」
如月鬼堂は連続拉致強姦事件の犯人らが偶然得た戦利品を一応公開したと見ていた。
「パパ。お昼どうする」
珠洲が動画の終了タイミングを見て確認する。
如月鬼堂は本多椿に目を向けた。
珠洲の視線も貴女次第と言っている。
「え、え。お弁当で」
本多椿は控えめに答えた。
昼食は野立て弁当四人分となる。
「葵紗椰が田沼真治の通夜に出る為に退院したそうです」
館山弁護士の得た情報である。
「あの状態で自分を助けに来た田沼真治の通夜には行かずに居られないな」
「愛犬が葵紗椰の匂いを覚えていると確信しても無謀な行動ですね」
「無謀だがそれで事件は大きく動いた。警察犬は残された衣類などから追うだけだが愛犬はスキンシップが長かったのだろうな」
如月鬼堂も無謀は否定しない。
「しかし。なぜ旅館から山荘までは警察犬が追えなかったのでしょう」
「それだが。あの山荘に水槽が三つ並んでいたな。密封できる蓋もあったのじゃないか」
「並んでいました」
「あれに水を入れて眠らせて水に浸けて運んだらどうだ。完全に密封して小型の酸素ボンベを付けたとしたら。かなり防げるのじゃないか」
「そうですね」
九月十九日。
如月鬼堂の居間。
如月鬼堂はまた八時に瀬里菜に起こされた。
「ううーーん」
「杉下社長からメールよ」
「うう。もう出たのか」
如月鬼堂は予期してなかったのである。
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