【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第五十四幕


長い残暑の惨劇


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 「良いな」
 古川久も納得する。
 直ぐに線香花火が用意された。
 ドテに被った蝋涙に掛ける。
 あまり効果はない。
 「無駄だ。直に掛けよう」
 小川純太は蝋涙が落ちた内腿に掛ける。
 「う、うう。うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実はようやく意識を戻した。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。熱いーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 躰を揺すって藻掻く。
 小坂信二が鞭を構えた。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は鞭を見て悲鳴を上げる。
 小坂信二は左の乳房に被った蝋涙に叩きつけた。
 「うぐ」
 まだ痛くはない。被った蝋涙が割れて落ちただけである。
 僅かに破片が乳房に残った。
 小川純太が鞭を構える。
 「ああ」
 脇坂成実は躰を硬くして身構えた。
 小川純太は右の乳房の蝋涙を叩き割る。
 「う」
 まだ痛くない。衝撃だけである。
 「あーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は鞭の恐怖に叫ぶ。被った蝋涙で痛みは緩慢だが当たる衝撃は強い。
 もう乳房に被った蝋涙は欠片が点在した状態である。
 古川久と藪坂浩司が大股開きの太腿の両側から構える。
 「あーーーーーーーーーーーーー。いやだあーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実はさらに喚く。
 二人は股間に被った蝋涙に両側から斜めに叩きつけた。
 「うぐーーーーーーーーーー」
 衝撃は強いがまだ鞭の痛みではない。
 「脇坂成実さん。痛いのはこれからですよ」
 古川久がマイクで宣言した。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやだあーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実はヒステリックに叫ぶ。
 四人が同時に構えた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は恐怖に怯え切った悲鳴である。
 小川純太が右の乳房を叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は強烈に躰を震撼させて藻掻き暴れる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 続いて小坂信二が左の乳首を叩く。
 「うぎゅーーーーーーーーーーーーーーうぐーーーーーーーーーーーーうぐうーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は悲鳴を絞り出す。猛然と躰を揺すって拷問椅子を震撼させる。
 そして目尻から涙の雫が垂れてしまう。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。い、いいたいーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 泣き叫ぶ。
 左の乳房には紅い筋が滲んでいた。
 次は古川久が右の内腿を叩く。
 「うがふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は真上を向けた大口を破裂させて叫ぶ。
 さらに続けて藪坂浩司が左の内腿を叩く。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は痛みに藻掻き続けた。
 
 越後湯沢。
 如月鬼堂の居間。
 来客もメールもなく静かな日である。
 昼飯が仕出し屋から届いていた。
 猛暑は全く引かない。
 「雨が降れば水害、降らなければ渇水だ。いい加減天候をコントロールしてほしい」
 如月鬼堂はぼやく。
 「パパ。無理だよ。温暖化が進行するだけなのよ」
 珠洲はまた如月鬼堂の無茶苦茶発言が始まったと諭す回答である。
 「何かできそうだが。ダムの上に人口で積乱雲を作ってとか。大型のスクリューを海底に設置して海底の冷たい水を海上に押し上げ海水温を下げるとか」
 如月鬼堂はさらにぼやく。
 「パパ。クラウド・シーディングという技術でいまある積乱雲から雨を降らせることはできるのだって。でも積乱雲は作れないって」
 瀬里菜はスマホでAI検索して言う。
 「何だ。水不足は解消できそうじゃないか」
 如月鬼堂は怠慢だと言いたい。
 「まだ研究中なの。それに線状降水帯の防止はできないよ」
 瀬里菜は我儘言っちゃ駄目という表情である。
 「ダムの上は必要量だけ。平地は夜中に二時間だけスコールと行かないものかな」
 如月鬼堂はまだぼやく。
 珍しく平和な日である。
 「パパ。海底に大型スクリューを設置して冷たい水を海面に上げるの相当な数が必要だよ。またパパの怒る税金が増えるよ」
 珠洲がまた窘めに入った。
 「台風でやられたら国や自治体の支援金が必要になる。それなら設備をした方が良いと思うな。日本に台風が上陸しないと。温暖化も問題なし」
 原稿を送ってしまったので何処までも気ままに喋る如月鬼堂である。
 
 和歌山県。
 新宮市から五十キロ以上山間部に入った一軒宿のさらに奥の山小屋。
 脇坂成実は散々鞭で叩かれて全身蚯蚓腫れが深紅に染まって滲んでいた。
 白く柔らかい肌が無残極まりない。
 小川純太から閉じ合わせた女の部分を狙う。
 「ふふぁあーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は目を隠したサングラスの向きからでも何処を狙っているのか分かって恐怖に滲んだ声で悲鳴を上げた。
 小川純太は脇坂成実の女の部分にやや縦斜めに長方形のチップになった鞭の先端を叩きつける。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は痛みに躰を硬くしてそれを強烈に震撼させた。
 「うぐうーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーうーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーうぐううーーーーーーーーーーーーーーー」
 頭を猛然と振って藻掻き続ける。
 続いて小坂信二が同じ位置で構えた。
 「ふぁああ。ああ。あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は恐怖に怯え切った悲鳴である。
 小坂信二も女の部分に叩き込む。
 「があふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は瀕死の表情を破裂させた。
 「うーーーーーーーーーーうぐうーーーーーーーーうぐうーーーーーーーーーーうぐうう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 号泣の涙を溢れさせる。
 それでも古川久が構えた。
 そして小川純太と小坂信二が拷問椅子の向こう側に回って大股開きにされた太腿の上から手を伸ばして両側から女の部分のビラビラを引っ張る。
 「・・・・・」
 脇坂成実は恐怖に声も出ない。
 唇は震え躰も震えていた。
 古川久の加虐心は沸騰の頂点である。
 剥き出しになった尿道の亀裂を目掛けて鞭の先端を叩きつけた。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐぐぐ、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実からもう一度号泣の涙が溢れる。
 そして失禁してしまった。
 「あふぁふぁああーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 泣き続ける。
 まだまだ四人の加虐心は収まらない。
 藪坂浩司がいま叩いた膣口にクスコを突っ込む。
 「ふぁあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は涙を流したまま叫ぶ。
 小川純太がハンドルを回して拷問椅子の角度を後ろに倒して行く。
 「ふぁふぁあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は恐怖に震え続ける。
 股間が上に向いてクスコの口が真上を向くまで倒した。
 「これから貴女のお〇〇この中を焼きます」
 古川久がマイクで宣告する。
 「や、やめ、やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は躰を揺すって藻掻き叫んだ。
 藪坂浩司が線香花火を翳す。
 「ふぁあ、ああーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は恐怖に震える。
 藪坂浩司は数本纏めた線香花火をクスコの上で抓んで垂らす。
 小川純太が蝋燭に火で点火した。
 「ふふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がああ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は恐怖に強烈な悲鳴になってしまう。
 線香花火の火はクスコに当たって消える。一部は周りの皮膚に散って行く。ほんの一部がクスコの奥に落ちて行った。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 狂ったサイレンの様に悲鳴は続く。
 藪坂浩司は線香花火をクスコの口まで下げで垂らす。
 「あふぁあ。あふぁあん。あふぁあん。あはあーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあ、ああーーーーーーーーーー」
 脇坂成実はさらに強烈に泣き喚き続けた。
 
 八月二十七日。
 越後湯沢。
 如月鬼堂の居間。
 如月鬼堂はゆっくり起きて朝食の冷やしラーメンを食べていた。
 食後は瀬里菜の淹れてくれたアイスコーヒーである。
 朝のニュース番組の終わり近くに速報が流れた。
 『湊女子大学の女子大生グループ三名が行方不明。三名とも昨日からスマートフォン等に応答なし』
 「また始まったか」
 だが動画は公開されてないらしい。
 珠洲も瀬里菜も服を脱いで浴室に向かう。
 順番で今日は瀬里菜を責める日である。
 かなり間が空いていた。
 最上階の二フロアをぶち抜いた居間と会議スペース。その中間にガラス張りの浴室がある。
 窓側の改造した扉を開くと半露天風呂にもなった。
 ガラスにブラインドを下ろして見えなくすることもできる。
 瀬里菜は浴槽の中に置かれたビーチチェアを倒して横になった。
 横になった躰の半分が湯に浸かる。
 如月鬼堂は膣の奥に指を突っ込み娼婦の泣き所をゆっくり指先で責めて行く。
 そして剥き出したクリを舌の先端で舐める。
 瀬里菜は心置きなく声を上げて快感を満喫してしまう。
 珠洲も手伝って乳首を舐めてやる。
 久々の静かな一日である。
 
 和歌山県。
 新宮市から五十キロ以上山間部に入った一軒宿のさらに奥の山小屋。
 昨日の客がチェックアウトしたので小川純太らが山小屋に移動して来た。
 脇坂成実は拷問椅子に眠らせたままである。
 葵紗椰も別の部屋に眠らせて点滴をセットしたままにされていた。
 尿道カテーテルもセットされ尿パックに溜められている。
 小川純太らは鞭の痕で無残な姿になった脇坂成実の躰に欲情してしまった。
 起こす前に四人で順番に輪姦す。
 四人目が終わって膣を洗って拷問開始である。
 脇坂成実和の躰に一回ずつ洗いながら輪姦したが四人分の情液が直に流し込まれていた。
 既に蝋燭数本に点火されて芯の周りに蝋涙が溶けて溜まっている。
 一人一本ずつ持つ。
 小川純太と小坂信二が両側から乳房に掛ける。
 古川久が左の内腿に流す。
 藪坂浩司がドテに流した。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ぎゃふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぎゃああーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は強烈な衝撃に一気に意識を戻して悲鳴を上げる。
 「脇坂成実さん。正面のテーブルを見て下さい。貴女の子宮です。摘出させていただきました」
 古川久がマイクで静かな口調で宣告する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あ、ああ、ああ、あーーーーーーーーーーん」
 脇坂成実は強烈に泣き喚く。
 そして全身が鞭の蚯蚓腫れに熱蝋を被ってヒリヒリ痛む。
 「膣の周辺は麻酔を打っていますので痛みはないと思います」
 確かに股間の部分の感覚はない。
 「あーーーーーーーーーーあはああん。なんということ。ひどすぎるーーーーーーーーーーーー。あは、あは、あはああーーーーーーーーーーーーーーん」
 また号泣してしまう。
 だが藪坂浩司が医者でも設備がない。子宮は医療実習用のサンプルをホルマリンに浸けただけである。
 脇坂成実を絶望に堕として愉しむ。
 そして連続拉致強姦事件の犯人らと同じに見えれば良いのである。
 
 連続拉致強姦事件の犯人ら六人のアジト。
 暑いがガンガンに冷房を効かせて肉を焼いていた。
 「奴ら拉致のやり方はかなり頑張ったな。上出来だ」
 川口の会長は一応褒める。
 「あれなら簡単には温泉旅館に辿り着かないな」
 葬儀会社の社長も一応は褒めた。
 「だが、同じ手を二度使ったらいちころだ」
 印刷会社の社長は危険も確りあると指摘する。
 「そうなったら一気に捜査の手は回るな」
 医者の男が哂う。
 「これでは犬が追跡しても旅館に泊まっているから捜査が入っても問題はないな。警察は空振りで帰る」
 「早く動画を出して騒がしてくれないかな。既に三人が行方不明と報道されている」
 「こっちも何かやりたいな」
 医者の男は女を拷問したくてうずうずしている。
 「もう少し様子を見よう。何か手を打つ必要があるかもしれない」
 川口の会長は待てと言う。
 「ところで和歌山の岬ビューホテルはどうなっている」
 「別のやくざが女を罠に嵌めてR国に送って逆輸入らしい」
 「そっちは大丈夫なのか」
 「見張りは行っている」
 川口の会長は上出来と言いながら古川久らが気になるのである。
 
 和歌山県。
 新宮市から五十キロ以上山間部に入った一軒宿のさらに奥の山小屋。
 古川久はアイロンを低温で温めていた。
 脇坂成実の躰には蝋涙が被ったままである。
 小川純太がそのアイロンを翳した。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実はまた恐怖に凍り付く。
 そのアイロンを左の乳房に被った蝋涙に軽く当てる。
 蝋涙は溶けて剥がれてアイロンに付く。
 一部は溶けて皮膚の上で縮れて変形した。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実の躰は恐怖に固まって震撼する。
 これも恐ろしい拷問である。
 小川純太はアイロンに付着した蝋涙を床に流してガム剥がしでアイロンの底面を擦り取る。
 その小坂信二にアイロンを渡す。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーー。もうやめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は恐怖に震えた声で叫ぶ。
 小坂信二も右の乳房に被った蝋涙に瞬間アイロンを乗せる。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度も蝋涙が剥がれてアイロンの底部に付いただけである。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。ふぁあーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は強烈に顔を震撼させた。
 小坂信二も付着した蝋涙を熱で溶かして流しながらガム剥がしで掃除する。
 そのアイロンを古川久が受け取った。
 右の太腿の蝋涙を狙って構える。
 脇坂成実は震えながら恐怖の表情を凍らせた。
 古川久は右の内腿に押し付ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 蝋涙はアイロンと皮膚の間で溶けて床に垂れた。
 「がああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 サイレンの様な悲鳴になる。
 完全に火傷になっていた。
 藪坂浩司が水を掛ける。
 そして局部麻酔を打ってしまう。
 そしてアイロンを取って股間の蝋涙に押し付ける。
 「がーーーーーーーーーふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脇坂成実は強烈に躰を揺すって暴れた。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴が続いて暴れ続ける。
 藪坂浩司は局部麻酔を打ってしまう。
 さらに全身麻酔を掛けた。
 そしてそのまま注射器で致死量の空気を注入してしまう。
 
 九月一日。
 越後湯沢。
 如月鬼堂の居間。
 如月鬼堂は今朝日付が変わって原稿をメールで送った。
 朝はぐっすり眠ったままである。
 珠洲と瀬里菜に体を揺すって起こされた。
 「杉下社長からテレビ会議よ」
 「う、うう。何が起こった」
 如月鬼堂は目を擦りぱちぱち開いたが体はベッドに沈んだままである。
 「杉下社長。テレビ会議。起きましょう」
 珠洲が急かせる。
 「ううーーー。話を聞いて」
 如月鬼堂はベッドに沈んだまま立てない。
 仕方なく瀬里菜がテレビ会議に対応する。
 「パパ。この間三人行方不明で連続拉致強姦事件の犯人らに拉致されたのじゃないかと報道されていた一人で脇坂成実さんの動画が配信されたの」
 「それならメールで」
 「それがね。違うアドレスで二回配信されているのだって」
 「判った」
 「起きるのよ」
 珠洲がまだ急かす。
 「うーーん。四、五分待て」
 「金縛りになっちゃったの」
 「大丈夫だ四、五分で立つ」
 如月鬼堂は一分くらいで起き上がった。
 そして顔を洗ってバスロープを着る。
 「杉下さん。今まで毎回メールアドレスは同じじゃないな」
 「ええ。使い捨てです」
 そのまま館山弁護士、本多椿とインターネットテレビ会議は繋がった。
 動画を同時検証する。
 
 和歌山県。
 新宮市から五十キロ以上山間部に入った一軒宿のさらに奥の山小屋。
 「田代菜美は溶けていた」
 「もう流したのか」
 「ああ。流して水槽も洗った。金属は何もなかった」
 川に流す後始末は古川久が一人で行った。
 他の三人は旅館の客に対応している。
 「あと一人だな。明日から掛かるか」
 「良い女だ。たっぷり愉しもう」
 「むかつく世の中だ。連続拉致強姦事件の先生方を尊敬する。こっちも徹底的にやりたいな」
 「その前にそろそろ警察が確認に来るのじゃないか」
 「それを丁寧に対応してからだな」
 三人は旅館に戻った。
 警察は防犯カメラと犬を使って彼らの旅館に辿り着く。
 愛知県警の依頼で和歌山県警の大森登喜江巡査部長と若い刑事が来た。
 「はい。この三人は八月二十四日にお泊りいただきまして二十五日の午前中に御帰りになりました」
 「この車でしたか」
 「そうです」
 「誰が運転していましたか」
 「いやあ。私はそこまでは確認しておりません。少々お待ちください」
 ここまでは藪坂浩司はが対応して小川純太を呼びに行く。
 「帰るとき運転されていたのはこの人だったと思います」
 小川純太は脇坂成実を指さした。



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