【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第四十七幕


報復連鎖


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 ゴルフのパットで叩くように鞭の先端で洗濯鋏を根元から薙ぐ。一気に六本が飛んだ。
 「ぐふぁあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実は強烈に躰を振って暴れる。
 その躰は微妙に震え続けていた。
 そして白く肌理の細かい内腿にはくっきりと六個の痕が滲んでいる。
 橋爪雄一は左の内腿に残った三本を狙う。
 「うふう」
 御手洗夕実は恐怖に震えた息遣いを漏らす。
 左から鞭の先端で根元を攫うように薙ぐ。
 抓みが浅くなった一本が飛んで一本が一気に飛ぶ。最後の一本が僅かに抓んだ状態にずれてぶら下がった。
 「ふーーーーーふぁあーーーーーーーーーーー。ふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に甲高い悲鳴になる。
 また涙が溢れた。
 御手洗夕実の躰は異常に震えている。
 橋爪雄一は鞭を山川一郎に渡した。
 山川一郎は御手洗夕実の左の乳房に浅くぶら下がっていた一本を鞭の先端で飛ばす。
 「ふふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また甲高い悲鳴が上がった。
 乳房には鋏まれていた痕がくっきりと残っている。
 山川一郎は内腿の一本を後回しにして腰と腹、ドテの五本を狙う。
 ドテの二本を払った。
 「ぐごおーーーーーーーーーーーーーー」
 続いて残りの三本を払う。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実は藻掻き暴れ続けた。
 山川一郎は左の内腿の一本に鞭の先端を軽く接触させる。
 「うふうーーーーーーーー」
 御手洗夕実は震えたまま恐怖の息遣いを漏らす。
 山川一郎は力を入れないでその洗濯鋏の咥え部分を払う。洗濯鋏は浅く抓んだ皮膚を捩じり引き破るように落ちた。
 「うふぅうぅーーーーーーーーーーー。ふふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 内腿の皮膚が捩じれるように割れて血が滲み出る。
 「さあ。残りはお前のま〇こを鋏んだ六本だな」
 泉茂は悦ばしそうに宣告した。
 「ちくしょうーーーーーーー。こんなことして。わたしにどんな恨みあるんだあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実は何で自分が恨みを買うのかと言いたい。
 「お前は俺たちに説明なしで税金を乙欄で差し引いた」
 泉茂はきっぱり宣言する。
 「それは会社と国のやり方だろ」
 御手洗夕実は強気で言い返す。自分らは悪くないと言う。
 「うそつけーーーーーーーー!給与所得者の扶養控除等(異動)申告書を出せと言わなかったぞ」
 野田鷹之が強い口調で叩きつける。
 「そんなのホームページに書いてあるよ。やらない方が悪いよ」
 御手洗夕実は自分のやり方は悪くないと言い切ってしまう。
 「案内もしない。用紙も配ってないだろ」
 野田鷹之の怒りは沸騰する。
 「申告しなければ二か所以上で給与取っている前提なのだよ。年末調整か確定申告で返って来るよ」
 御手洗夕実はまだ言い返す。
 「それじゃ一年先じゃないか!」
 今度は山川一郎が怒りを破裂させた。
 「こんなこともプロジェクトに入った段階で処理しないで会社の運転資金にして!どうせ会計内容が良くないのだろ」
 野田鷹之が見透かしたように言う。
 「そんなの会社に言ってよ」
 「何を言うか。お前が会社の窓口だろ」
 「そうだけど。会社に従うしかないよ」
 山川一郎は野田鷹之に鞭を返した。
 野田鷹之は撮影を代わって泉茂に鞭を渡す。
 今度は泉茂が鞭を横に構えた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーー」
 洗濯鋏は御手洗夕実の大股開きにされ剥き出しの左右の小陰唇に三本ずつ二列に鋏んでピンとやや斜め正面を向いている。
 的確に狙いを定めて一番上の左右二本をひっぱたく。
 一本が飛び一本の抓みが浅くなる。
 「ふふぅぁふぅぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぅぁああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実は涙を溢れさせて強烈に甲高い悲鳴を上げた。
 「あふぁあああーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に痛い様子である。
 四人は満足さに充満した表情になっていた。
 泉茂はぶら下がった一本に狙いを定める。
 鞭の角で僅かに抓んだ小陰唇の粘膜を引っかけるように叩く。
 「ふふぁあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実は狂ったサイレンの様な悲鳴を絞り出した。
 洗濯鋏は僅かな抓みがさらにずれて躰の震えにさらにずれて落ちる。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 涙を溢れさせて悲鳴を絞り出し続けた。
 山川一郎を皮切りに野田鷹之、橋爪雄一から拍手が沸く。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーん。やりすぎだよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に繊細な部分である。そして一部捲れた小陰唇から血が滲んでいた。
 四人の興奮度は沸点である。
 この女ならどんに泣かせ苦しめても良いという意識は共通していた。
 泉茂は野田鷹之に鞭を返す。
 野田鷹之は下の二個の左側を狙う。
 鞭を斜め上に構えた。鞭の角を斜めにする。
 その角で洗濯鋏が抓んだ先端を叩いた。
 洗濯鋏は飛ばない。ずれて僅かに粘膜を抓んでぶら下がって揺れる。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実からまた涙が溢れた。
 野田鷹之は僅かに引っ掛かった一本を指先で剥がすように落とす。
 「ふふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実は痛みにぶるぶる震える。
 野田鷹之は橋爪雄一に鞭を渡した。
 橋爪雄一は鞭の先端を横に構えて右下の一本を狙う。
 これも抓んだ根元を横に薙ぐ。
 洗濯鋏は一発ですっ飛ぶ。そして先端はそのまま右の内腿を掠った。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実は大口を破裂させ顔を振って悲鳴を絞り出す。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に痛そうである。
 掠った内腿が紅く筋が浮いて一部血が滲みだした。
 「あーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーん。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに暴れ藻掻く。
 「最後あんただ。全部飛ばして」
 橋爪雄一は鞭を山川一郎に渡した。
 山川一郎は鞭を斜め上に持ち先端を斜めに構える。
 「ふふぁあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実は恐怖に引き攣った悲鳴を上げた。
 山川一郎は一気に叩き下ろす。
 「ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実は悲鳴を轟かせ強烈に暴れた。
 洗濯鋏は一発で吹っ飛んでしまう。
 小陰唇は左右とも血が滲んでいた。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 そして遂に失禁してしまう。
 また山川一郎を皮切りに拍手が沸く。
 御手洗夕実は泣きながらだらだらと失禁尿を垂れ流した。
 「三十にもなったお姉さんが失禁したぞ」
 泉茂が詰る。
 「ふぁっふぁっふぁっふぁは」
 野田鷹之は高笑い。
 山川一郎は泣く御手洗夕実の顔をにんまり覗き込む。
 御手洗夕実は涙を溢れさせて睨む気力もない。
 「さあ。これからお前を破壊する」
 泉茂が宣告した。
 「なによーーーーーー」
 御手洗夕実は恐怖の表情で泉茂を見る。
 一斗缶の中でコークスを燃やして焼き鏝を温めていた。
 「お前の乳首を斬ってま〇こを焼きたいがそれだと俺たちが動画を公開するまで持たないからな。躰に焼き印を押して乳房を潰す」
 泉茂は淡々と宣告する。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実は恐怖に叫ぶ。
 「機械彫りマシーンもある。刺青もしてやる」
 野田鷹之が機械を掲げて宣言する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実は恐怖に躰を揺すって顔を振って藻掻き暴れる。
 山川一郎と橋爪雄一の二人で御手洗夕実が漏らした失禁尿をモップで拭く。
 「まあ。痛み止めとかは用意してあるよ。食料と水も十日は持つ。一週間くらい堪えるのだな」
 「・・・・・」
 御手洗夕実は震え続けていた。
 「まずは刺青からだ」
 野田鷹之が掛かろうとする。
 「見ろこういう図柄だ」
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実の恐怖に点になった眼が固まる。
 
 八月二十六日。
 如月鬼堂は朝早く珠洲に起こされた。
 「テレビのニュース。それと杉下社長からインターネット会議」
 「あふぁあーーーーーーーーー」
 如月鬼堂はあくびをして起きる。
 間を置いて同じ速報字幕が続けて流れた。
 『休暇が終わって行方不明を伝えられていた御手洗夕実さんと芳賀茉由さんの行方が判明。連続拉致強姦事件の模倣犯の犯行と断定。救出は難航の模様』
 「この件で動画がやっと入手できました」
 今回は杉下一行のもとには配信されて来なかったようである。
 知り合いを何軒か当たってコピーを手に入れた。
 「行方不明で捜索願が出されていました派遣会社キャリアコンサルスタッフの営業社員二人は今朝配信されました違法動画で拉致されたと判明しました」
 珠洲がチャンネルを変えると報道番組になる。
 「動画の内容から警察は場所を特定しました。犯人らは既に海外に逃亡していました。問題は山奥の一軒家ですが途中の道が崖崩れです」
 三十代二児の母のアナウンサーが読んでいた。
 珠洲が杉下一行から届いたファイルをパソコンに展開する。
 「報道の通り模倣犯が作成した動画です。かなり雑ですが最初から場所を隠すことも犯人の正体を隠すことも考えていません」
 「行く先は日本から捜査依頼も強制送還もない国だな」
 如月鬼堂もほぼ状況を察した。
 ここで館山弁護士がテレビ会議を繋いで来る。
 「台風の状況次第でこの二人の救出は時間が掛かります」
 館山弁護士の得た情報である。
 「そうだな」
 そのまま動画の確認に掛かる。
 
 画面では喚き散らす御手洗夕実を橋爪雄一と山川一郎が押さえて野田鷹之が刺青を完成させた。
 そう言っても綺麗な物ではない。
 男根を腹から右の乳房に墨一色で線が太く彫られていた。ドテの盛り上がりが〇玉の部分になる。
 山川一郎が熱く焼かれていた焼き鏝を取り出す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 自分の躰に彫られた恐ろしい刺青を深刻な表情で見つめていた御手洗夕実は焼き鏝を見て悲鳴を上げた。
 山川一郎はそれを左の乳房に押し付ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実から歪み切った表情で大口を破裂させた悲鳴が轟いた。
 焼き鏝の先端を離すと『淫女』と文字が焼き付いている。
 「がふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実はそのあと涙とさらに悲鳴が同時である。
 泉茂らはまだ赦さない。
 今度は橋爪雄一が次の焼き鏝を一斗缶の中で焼けたコークスから取り出す。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実は泣きながら磔にされた床で藻掻く。
 橋爪雄一は焼き鏝の先端をドテに当ててしまう。
 「がふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実はこの上なく引き攣った表情で藻掻く。
 ドテにも『淫女』と焼き印されてしまった。
 あと一本残っている。
 野田鷹之が撮影を代わった。
 泉茂が最後の一本を取り出す。
 「ミニスカートが履けないように」
 そう言って御手洗夕実の太腿の一番艶めいた部分に押し当てた。
 「あがあふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 御手洗夕実から悲鳴と共に号泣の涙が溢れ出る。
 山川一郎が違法承知で局部麻酔をいま焼いた三か所に注射した。
 「米はある。電子レンジもある。痛み止めは冷蔵庫の上にボルタレンがある。冷蔵庫に冷凍食品と野菜が入っている」
 泉茂が最終説明をする。
 「それに缶ビールも一箱残っている」
 野田鷹之が付け足した。
 山川一郎が全身麻酔を構えている。
 「次に目を覚ましたら俺たちは居ない」
 ここで御手洗夕実を全身麻酔で眠らせてしまった。
 杉下一行の取得した動画はこれで終了である。
 
 「もう一人はないのだな」
 「今回はこの一本だけのようです」
 「この内容から犯人四人は海外逃亡した後だな。しかし防犯カメラが盗まれたのは六月の終わりころじゃないか」
 如月鬼堂は防犯カメラを軒並み盗んだ事件とこの二人の被害者の拉致には時期の誤差が大きいと言う。
 「それですが。あまり再設置は追い付いていません。再設置した何台かがその後に線を切られていたそうです」
 館山弁護士が今朝得た情報である。
 「模倣犯で動画の拡散力は低いが用意周到だったな」
 如月鬼堂はそんな見解を示した。
 
 八月二十九日。
 何故か台風は日本列島に来る。真っ直ぐ北に行って欲しいと願っても東に曲がって関東にも襲来しそうである。
 木村草太若頭補佐は岬ビューホテルで断られた女をSMクラブに売ってしまった。
 本人に五百万がバンスとして貸され木村草太若頭補佐には手数料として百万が支払われる。
 SMクラブなら週に一回の出勤なので本人も承諾した。
 飲酒運転での事故による逮捕だけは逃れたい。
 その部分がネックで人生の重大な妥協を余儀なくしたのである。
 女の名は野川唯美という。
 三十二歳になる。
 受け入れたのは三輪三千夫がオーナーのクラブ麗である。
 対応はマネージャーが行う。
 そしてプレイ代の50%を返済に回すと決められた。返済の倍額分の客に付いて貰う策である。
 最初のプレイは三輪三千夫が客として味見をする。
 三輪三千夫は虐めたい加虐心を滾らせていた。
 野川唯美はクラブのサイトに公開していない。マネージャーが常連に営業する形である。
 「スーパーハードコースでは六時間二十五万。鞭はバラ鞭無制限。一本鞭は前鞭十回までです。局部は別途。顔はビンタのみで五発までです」
 マネージャーは形通りの確認を始める。
 「オプションは」
 「乳房一本鞭無制限で八万追加。局部を含む無制限で十五万追加です」
 「それじゃ十五万追加だな」
 三輪三千夫はあっさり追加額を希望した。
 既に四十万である。
 野川唯美は慄いている。
 「他にご要望は」
 「ビンタは」
 「無制限には五万追加です」
 「剃毛は」
 「一万です」
 「鞭の痕に檸檬か金柑を塗りたい」
 三輪三千夫のいつものコースである。
 「え、ええ」
 野川唯美は恐怖の表情になってしまう。聞いただけで気の狂いそうな痛みの想像がつく。
 「それも五万追加です。よろしいですねますみさん」
 何故か以前に居た紀咲槙乃と同じ源氏名を使っていた。
 これで五十一万である。
 「はい」
 拒否したいが飲み込むような返事をする。痛みは仕方がない。飲酒運転で逮捕を逃れた代償と思う。
 「他には」
 「羞恥責めも希望したい」
 三輪三千夫は新人に対していつも通りの要求である。
 「それは特に追加はございません」
 マネージャーも通常の返事をする。
 「部屋に入ったら躰を洗わないで服を脱がせてクスコを使いたい。局部の粕を取るところも見たいのだ」
 三輪三千夫は詳細に念を押す。
 「え、ええ」
 野川唯美は驚愕の内容に慄いている。
 「ますみさん。これはハードでも躰に痕が付くわけでも極端に痛い訳でもありません。受けていただけますね」
 マネージャーは当然の事と強く念を押す。
 「え、はあ」
 野川唯美は堪らなく嫌である。だが五十一万。
 半分返済に充てるがこの全額が野川唯美の取り分となる。客は別途にクラブにその三割の手数料とルーム代を支払う。
 一対一の交渉ならごねたがマネージャーの前。バンスの返済も考えて応じるしかなかった。
 そのままプレイルームに向かう。
 
 大阪京橋の病院。
 矢嶋圭織は退院した。
 四人の男らの言った通り膣の感度も斬られた乳房も綺麗に治った。
 差し引き失ったのは子宮だけである。
 矢嶋圭織に子供が欲しいとか幸せな家庭などという意識は薄かった。
 寧ろ子育てなどしたくない。
 そして事業で大成功して社会的地位が魅力である。
 だから子宮を失ったことは殆ど苦になってない。
 いま心配なのは宣伝費である。
 それも自分が躰を無条件に提供すれば叶えて貰えると仄めかされた。
 だが入院に取られる時間が困るのである。
 そして禁欲が何よりも辛かった。
 当面の運転資金はできたが宣伝を掛けないとまた資金繰りが追い付かなくなる。新幹線が運休する心配があったので急いで帰りたい。
 幸い本日は動いていた。明日から二、三日計画運休になるかもしれない。
 とにかく自分の手で会社を動かす。
 一刻も早く会社に戻りたい。
 途中で運転見合わせになりながらなんとか帰れそうではある。
 
 さいたま市大宮区宮町。クラブ麗のプレイルーム。
 クラブ麗の事務所とは別のマンション内に幾つか用意されていた。
 同じマンションに如月鬼堂の運営するプレイルームも存在する。
 野川唯美はシャワーの使用を願い出たが三輪三千夫は強く拒否した。
 ワンピースを裾から一気に捲り上げて頭から抜き取ってしまう。
 「あーー。あはあーーーーーーーーーーー」
 野川唯美は堪らず声を漏らしてしまった。
 ブラジャーとショーツ。それを包むストッキングだけの姿である。
 そのまま両手首を縛る。
 天井に設えた滑車のフックにその縄を引っ掛けて引っ張り上げて爪先立ちにしてしまう。
 野川唯美の躰は震えていた。
 ストッキングを一気に降ろす。
 野川唯美は三輪三千夫の顔が腰に近寄って来ると洗ってない躰の匂いが気になる。堪えられず上半身を捩って躰を躱した。


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