【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第五十五幕


終わりなき劇場型の脅迫


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 医者の男は構わず螺子を回して奥を広げてしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーー」
 大空梢は拒絶の悲鳴を上げた。
 さらに医者の男はクスコを90度倒して横向きに直す。
 「ご安心ください。既に一回広げて撮影済みです。今度は大女優の究極の逝き顔を晒していただきます」
 印刷会社の社長は当然のように淡々と語る。
 「いったい何するのーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大空梢は恐ろしい宣告に何をされるか堪らず叫んだ。
 葬儀会社の社長がリモコンから伸びたアームの先端にマイクロローターの付いたアイテムを翳す。
 「なにそれーーーーーーーーーー」
 「女性の膣の中で一番敏感なところをじっくり責めて極楽の境地にご案内します」
 印刷会社の社長はじっくり詰る口調である。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大空梢は強烈に叫んで拒絶する。
 葬儀会社の社長はV字開脚の股間の斜め前に腰を落として膝を着く。モニターに拡大された膣の中を確認しながらアームの先端を突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーー」
 大空梢は叫び続ける。
 葬儀会社の社長は膣天井部に当ててスイッチを入れてしまう。
 「あはーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーー」
 大空梢は究極の責めに腰を迫り上げて躰を硬くして藻掻く。拒絶しながらも声を抑えられない。
 早くも膣液がクスコの金属の口から流れ出す。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーーーん。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめ、やめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 腰が迫り上がって震撼する。
 藻掻いても葬儀会社の社長は確り究極の部分に当て続けていた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁあああーーーーーーーーーあーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 大空梢は究極に軋む顔を逸らせて藻掻きながら声を上げる。
 膣液は涌き出るように流れ出た。
 「ふぁああーーーーーーーーーん。あ、ああーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーー」
 大空梢は責めに蹂躙されてしまった。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な声を上げて躰が強く弾ける。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーー。・・・・・」
 一気に躰は沈む。そして白目を剥いてしまった。
 ここで字幕が流れる。
 『大女優の公開されなかった究極の全裸です。社会は大騒ぎですね。続きは三日後です。浅尾摩耶は極右側の政治家なので遺体処分は行いませんでした。内房船方漁港に流れ着いています。要求はあくまで政策金利8%です。何処までも続きます。超法規的措置をお早めに』
 動画はこれで終了していた。
 
 「先生の予測通り浅尾摩耶は開放されましたね」
 本多椿は悪い方にずれなくてやや安堵していた。
 「奴らの社会を掻き回す作戦の一環にすぎない。政策金利を8%にしてもこの劇場型犯罪を一回終了させるべきだ」
 如月鬼堂はやや不満である。
 「政策金利8%で日本の経済が悪化してもですか」
 「物価は嫌でも下がる。今のままでも日本経済は悪化する」
 「それじゃ奴らのやることは意味がないと」
 「その度合いが違うな」
 「先生。その辺りのコメントはくれぐれも控えめに」
 館山弁護士はやんわり窘める。
 「いまのところ発言する予定はないよ。私としては物価が思いっきり下落して欲しいと思うだけだ」
 「この女優はどうなります」
 本多椿はそっちが気になった。
 「難しいな。次の犠牲者によって違ってくると思う。今の段階では分からないな」
 
 十二月三日。
 中部協和組若頭補佐山根忠弘は片淵香奈枝を中部国際空港まで送る。
 片淵香奈枝は今朝大阪の病院を退院した。
 このままR国で最後の嫌な仕事をして借金は清算される。自分の手元に五百万だけ残って日本に帰る予定である。
 躰に受けた障害は子宮を除いて概ね回復した。
 子宮を諦めてはいたが重い心境である。
 あのホストは資金を失ってどこに消えたのか。片淵香奈枝はまだ騙されたとは思ってない。
 あの温泉で行われた会の資金で借金は消えたが行われていたことはこれが現代の日本かと思う。
 頭のどこかにこの仕事を進めている総てに怒りがふつふつと沸く。
 これがなければあのハードなSMを二十回から三十回以上受けなければならない。とても堪えられるとは思えなかった。
 何としてもこの忌まわしい事態から早く逃れたい。
 
 豊洲。如月鬼堂の居間。
 如月鬼堂は八時に起きてシャワーと食事を済ませた。だが十時を過ぎて一向に動画は配信されない。
 「今週はどうします」
 「このまま何も出なければ簡潔に済ませて他の話題を列挙すれば良いだろ」
 「そうですね。正月の旅行はどうします」
 「今度は期間中にスタジオはない。椿は乗らなくて良いのじゃないか」
 「良いですか」
 「うん。高島波瑠と岡田有美も下ろしてしまえ」
 「それが良いですね」
 本多椿は行きたくないのである。
 「パパ。プレイルームのパートの人達。年末一時金の他にお給料上げてあげないと物価高よ」
 珠洲は如月鬼堂が苦い顔をしてもパートのローテーションを維持しなくてはならない。
 「状況を見て考えてよ。まだ物価は上昇したままだからな」
 「それじゃ二割くらい上げても良い」
 「仕方ないだろ」
 如月鬼堂は苦い顔をしながら自分が直接担当したら同じように考えるしかないと思っていた。
 
 十二月七日。
 豊洲。如月鬼堂の居間。
 連続拉致強姦事件の犯人らは予告したのにまだ動画を配信してない。
 如月鬼堂は土曜日のスタジオを無難に済ませて朝早く起きた。
 本多椿はプレイが入ってなかったので一緒に戻る。そのまま如月鬼堂の客用の部屋に泊った。
 四人で珠洲の作ったサンドイッチと瀬里菜がサイフォンで淹れたコーヒー、トマトジュースで朝食を摂る。
 「パパ。テレビ」
 本多椿と正月の件で雑談していたところに食器を片付けに立った瀬里菜が知らせた。
 『赤坂テレビで日曜朝の報道番組のコメンテーターを務める石崎勉さんの次女で陽菜さんが旅行先千歳市のホテルから行方不明。携帯電話に応答なし』
 速報が流れる。
 「遂に次の犠牲者ね」
 「ううん。この確保が遅れて配信を伸ばしたのかな」
 「極めてリベラル寄りのコメンテーターのお嬢さんね」
 「そうだな。これで大空梢は晒し者にして辱めだけで終わりだな」
 「それじゃ帰って来るのですか」
 「帰って来るだろうが。条件は付けられるかもしれない」
 「映画で脱げとか。そうでないともう一度拉致するなどと」
 本多椿はこれまでの状況からそう想定してしまう。
 「動画の中でも既に言っていたな」
 「ええ」
 その時。館山弁護士がインターネットテレビ会議を繋いで来た。
 「先生。メールが来ていますよ」
 既に杉下一行からメールが届いている。
 直ぐに再生する。
 
 動画はあのまま大空梢の続きであった。
 失神したままである。
 運送会社の社長がビンタで起こす。
 「あ、ああ。やめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 目を開いて責めを拒絶する。
 「大女優の膣から物凄い濡れですよ」
 印刷会社の社長はモニターに床下と簡易診察台の濡れを投影してから詰った。
 「やめてーーーーーーーーーーーーー。貴方方が強引にこんな酷いことしたの!私は合意してないの!これは強制猥褻よ!!」
 大空梢は堪らずに言い返す。
 「耐えられず気持ち良くなって濡れて逝ってしまった事実は画像にきっちり残っております。言い訳しても見た人は貴女の濡れ場を愉しむのみです」
 印刷会社の社長はさらに詰る。
 医者の男がロングスプーンで膣の中の濡れと滑りをクスコの口からビーカーに流し出し一部掬い出す。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大空梢はヒステリックに喚いてしまう。
 葬儀会社の社長がビーカーを受け取って大空梢の目前に翳す。
 「どうです。大女優の膣の中はこんなに汚れていましたよ」
 印刷会社の社長はさらに嬉しそうに詰った。
 「貴方方が監禁して理不尽な強制猥褻でこんな状況を作ったの!普通にしていたら私はこんなことにはならないの!!」
 それでも大空梢は怒りを破裂させて言い返す。
 医者の男はヒデボトルで膣の中を洗う。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーん。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「何を仰います。中を洗って差し上げているのですよ」
 印刷会社の社長は嘲ている。
 「私を帰してーーーーーーーーーー。たくさん予定が入っているの!契約した仕事がいっぱいあるの!!」
 大空梢は取り乱し怒りを破裂させたまま叫び続けた。
 「今更もう全部キャンセルですよ。二週間も開けてしまっています。諦めましょう」
 「ちくしょーーーーーー。これを解けーーーーーーーーーー」
 大空梢は脚を揺すって躰を震撼させて藻掻く。
 運送会社の社長と産業廃棄物収集運搬処分業の社長が片方ずつがっちり太腿を押さえた。
 葬儀会社の社長がまたマイクロローターのアイテムを突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大空梢は強烈に喚く。
 葬儀会社の社長はスイッチを入れてマイクロローターを振動させる。
 「いやあーーーーーーーーーーーーー。だめいやーーーーーーーーーーーーー。あふぁ、ああ、あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 大空梢の躰が固まり強烈に藻掻く。
 運送会社の社長と産業廃棄物収集運搬処分業の社長はがっちり太腿を押さえ続けた。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーーん。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめ、だめ、やめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大空梢は藻掻き叫び続ける。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また躰が押さえられたまま強く弾けて沈む。
 また白目を剥いてしまった。
 医者の男が膣内のほぼ透明で滑った液をロングスプーンで流し出す。
 一部ビーカーに流し込んでカメラに翳した。
 運送会社の社長と産業廃棄物収集運搬処分業の社長が手前側の左右にしゃがむ。葬儀会社の社長は太腿の向こう側から指を伸ばす。
 医者の男はクスコを抜いてしまう。
 運送会社の社長と産業廃棄物収集運搬処分業の社長、葬儀会社の社長が三方から指を大空梢の膣に突っ込んで究極に広げてしまう。
 奥に真っ赤な子宮頸部の粘膜の盛り上がりが見え隠れする。
 医者の男が三人の指の間からヒデボトルで膣の中に水を流す。
 水は三人の広げた指の下から流れ出る。
 洗った奥の子宮頸部は子宮口までくっきりカメラにアップになった。
 ここで一度戒めを全部解く。
 運送会社の社長と産業廃棄物収集運搬処分業の社長、葬儀会社の社長が三人で大空梢の躰を持ち上げる。
 医者の男が簡易診察台を後ろに退かせた。
 そして拷問椅子を躰の下に差し込む。
 三人は拷問椅子に大空梢の躰を降ろして大股開きで腰、膝を固定する。
 腕は拷問椅子の後ろに回して互い違いに手首を縛り合わせた。
 医者の男は金属のアームをU字にした羽根四枚の開口器を取り出す。
 それを膣に突っ込んで広げてしまう。
 レーザーが当てられて奥の子宮口から膣壁の凸凹までくっきりカメラにアップになる。
 葬儀会社の社長がスポイトで蜜を流し込んだ。
 運送会社の社長と産業廃棄物収集運搬処分業の社長が一匹ずつカメレオンを抱いて来る。
 二人はカメレオンを大空梢の大股開きの太腿に乗せて膣の中の蜜に嗾けた。
 カメレオンは左右から膣の奥に舌を伸ばす。カメレオンの舌は膣壁の蜜を舐め回し始める。
 葬儀会社の社長はスポイトで蜜を追加した。
 「う、うう」
 大空梢は目を開く。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。なにーーーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に躰を揺すって叫ぶ。
 「カメレオンの舌で気持ち良くなっていただきます」
 印刷会社の社長が宣言する。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーー」
 さらに強烈に叫ぶ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 そしてまた失禁してしまう。
 カメレオンは一気に舌を引いた。
 大空梢は一度排泄していたがまだそれなりの量が流れ出てしまう。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうやめろーーーーーーーーーーーーーーー」
 ヒステリックに叫ぶ。
 医者の男がもう一度ヒデボトルで膣の中を洗った。
 葬儀会社の社長がまたスポイトで蜜を流し込む。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーー」
 大空梢は蜜を流し込まれて躰を揺すって叫ぶ。
 カメレオンは確り太腿に乗ったままである。
 運送会社の社長と産業廃棄物収集運搬処分業の社長がまたカメレオンを嗾けてしまう。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もういやあーーーーーーーーーーーーーーーーやめろーーーーーーーーーーーーーー」
 大空梢はヒステリックに叫び続けた。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 カメレオンの舌の感触に堪えられず藻掻き叫ぶ。
 ここでまた字幕が流れた。
 『日本政府はまた見殺しでしょうか。このままでは気が狂ってしまいそうです。政策金利を上げるだけですよ。早く超法規的措置を』
 これで動画は終了している。
 
 「ただえげつなく脅し続けるだけですね」
 本多椿は怒りを沸騰させていた。
 「大空梢は全く何の関係もないのに例え解放されても大損害だな。もうCM収入はほぼ絶望だよ」
 「そうなってしまうのですか」
 「何とも言えないが犯人らは脱ぐ要求をして解放ならそうなるな」
 「女優は続けられるのですか」
 「まず本人の精神力の問題だな」
 「そうですね」
 「先生。今回の石崎勉さんの次女で陽菜さんの拉致なのですが。犯人は何台か防犯カメラを破壊しているようですな」
 館山弁護士の得た情報である。
 「すると防犯カメラが破壊されたコースを通ったのだな」
 「それが一定の地域で広範囲に破壊しています。千歳のホテルですから防犯カメラはそんなに多くありません」
 「すると防犯カメラを破壊したのは捜査を混乱させる囮かもしれないな」
 「確かにその可能性もありますね」
 「杉下社長がメールに書いて来たな。和歌山のクラブも正月に列車のツアーをやるらしい。そして究極のショーも別口のルートから続いているな」
 如月鬼堂はそっちも気がかりである。
 「担当するやくざの組が代わっただけでやり方が同じなのがかなり危険です。奴らを告発するのもさらに危険です」
 「そうだな」
 「ところで先生。昨夜のスタジオで中国問題は今の総理が退陣しないと片が付かないと仰いましたね」
 如月鬼堂はインターネットアダルト放送で視聴者から多かった中国問題の質問に次のように答えてしまった。
 高畑香苗総理の委員会での発言はいくら中国が怒っても取り消す訳には行かない。また取り消すべきでもないと思う。
 解決は当分難しい。評論家らの言う通り年単位の時間を要する。
 恐らく今の総理が交代するまで解決はないと思う。
 民事党は今の総理の人気のうちに解散総選挙を行わないと先が苦しい。中国が嫌がらせを続けてもそこまでは辞任はないと思う。
 そして暫く中国からのインバウンドが激減して日本製品を買ってくれない方が物価高対策には良いのではないかと思います。
 こんな発言をしてしまった。
 「どうでしょう保守寄りの先生のファンがどう反応しますかね」
 館山弁護士はそこを問題視する。
 「俺は政治家じゃないよ。支持を気にしては居られない」
 如月鬼堂は開き直ってしまう。
 
 十二月九日。
 豊洲。如月鬼堂の居間。
 海賊動画の予告はなかったが会議が入っていたので如月鬼堂は早く起きた。
 シャワーを使ってラーメンを作る。
 今朝は醤油バターにボイル海栗と海藻を入れた。
 醤油は北海道系の濃い醤油である。
 数年前に和歌山のクラブのツアー列車とこっちのツアー列車が運転停車ですれ違ったのを思い出した。
 またそんなことになるのではないかと嫌な予感がしてくる。
 そんなところに杉下一行からメールが届いてしまう。
 会議は十時から。館山弁護士と本多椿は九時に来る。一時間で確認できれば良いがと思う。
 九時から会議スペースの大型モニターに投影して三人で確認する。
 カウンターでも見られるが珠洲も瀬里菜も見たくない。
 瀬里菜がサイフォンでコーヒーだけ淹れてくれた。
 「お昼はお寿司頼む」
 瀬里菜は会議の昼食を確認する。
 「うん」
 何を頼んでも高い豊洲である。
 下町の出前は此処まで来ない。
 
 動画を再生する。
 石崎陽菜の動画であった。
 暗い部屋にスポットが当たった中に石崎陽菜が両手を広げて十字架に磔にされている。
 全身に力が入って躰を小刻みに揺すっていた。
 その状態が暫く続く。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーー。ああ」
 遂に失禁尿が流れ出てしまう。
 だくだくと流れ出てなかなか終わらない。
 石崎陽菜は瀕死の表情で俯いたままである。
 やがて手前に忍者姿黒装束四人の後ろ姿が現れる。
 「石崎陽菜さん。此処がどういう所かお判りいただけますか」
 印刷会社の社長が黒い幕の裏からマイクで語り掛ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。なにーーーーーーーーーーーー。なんでーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 取り乱すが事態が分らない様子である。
 そして恥ずかしすぎるお漏らしをしてしまった後である。
 「よく正面の四人の姿を見て下さい」
 其処には四人の忍者姿黒装束にサングラスの男と思しき者が立っている。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーなにーーーーーーーーーーーーーーー」
 石崎陽菜は衝撃に叫びを上げてしまう。
 「何で。何で。何でよーーーーーーーーーー」
 千歳のホテルで寝た以降の記憶はない。行き成り躰が縛られていて尿意に堪えられず漏らしてしまった。
 「どういうことになるか。もうお分かりですね」
 印刷会社の社長は当然のように言う。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。なんでよーーーーーーーーーーーーーー」
 石崎陽菜は取り乱して叫びまくる。
 「石崎勉さんのお嬢さん。もう諦めて下さい。今日は十二月六日です」
 印刷会社の社長は諦めを宣告してしまう。
 「そんなーーーーーーーーーーーーーーーーー。父のせいなの!いやよーーーーーーーーーーーーーーーー。かんけいないよーーーーーーーーーーーー」
 石崎陽菜は理不尽と受け入れられない。さらに取り乱す。
 「いま我々が政府に何を要求しているかご存じですね」
 「そんなーーーーーーーーーーー。その脅迫の犠牲者なの!!」
 「そうです。日本政府が政策金利8%を実現しない限り貴女は生きて帰れません」
 印刷会社の社長はきっぱり宣告してしまう。



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