【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第五十五幕
終わりなき劇場型の脅迫
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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運送会社の社長と葬儀会社の社長が盥に入れた鰻と水を入れない水槽に蛇を運び込む。
「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶は恐怖にサイレンの様な悲鳴を上げた。
「あ、ああ。いやあーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーー」
震えた声で叫ぶ。
川口の会長がスネークフックで蛇を掴んで翳した。
「・・・・・」
浅尾摩耶は恐怖にガクガク躰を振るえさせる。悲鳴は声にならない。
「さあ。蛇イレポンです」
印刷会社の社長が宣言する。
「あ、ああ。いやあーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーー」
今度は喚き散らした。
医者の男が鰻を掴む。
「どうです。鰻を受け入れることで妥協しませんか」
印刷会社の社長が嘲ながら揺さぶる。
「だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。どっちもだめーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶は喚き拒絶姿勢である。
医者の男が鰻をクスコに突っ込んでしまう。
「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶はサイレンの様に強烈な悲鳴を上げる。
「いやあーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
どうにも堪えられない。狂ったように叫び続けた。
医者の男は僅かにピストンする。
「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶は強烈に叫ぶ。
医者の男は一旦抜く。
「がふぁーーーーーーーーーーーーーーー。おのれーーーーーーーーーーーーー。あくまあーーーーーーーーーーー。きちがいーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶は驚愕の事態に叫び罵った。
「鰻で妥協しないのでしたら。今度は蛇を行きましょう」
印刷会社の社長は悪魔承知の宣告である。
「いやーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶はまた狂ったように喚き叫ぶ。
川口の会長がもう一度スネークフックで蛇を掴んだ。
「いやあーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやだあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶は躰を揺すり藻掻き震えた声で叫ぶ。
字幕が流れた。
『蛇イレポンは次回です。次は一週間後です。政策金利8%。早めに超法規的措置を。このままでは浅尾摩耶は気が狂ってしまいます』
動画はここで終了である。
「何とも小出しに来ますが政策金利8%の一点張りですな。政府も対応の仕様がありません」
館山弁護士は何とも致しがたい。同じ見解を繰り返した。
「検問だらけで物流は遅れる。監視社会は強化される。良いことは何もない。そして円安は進む。総理の物価高対策最優先は口だけだ」
如月鬼堂は苛立つ。
「たぶん物価高対策は根本の円安対応はしないで給付、減税で濁すだけでしょう。対応しても為替介入までですな」
館山弁護士は苛立つ如月鬼堂に現状を分析する。
「財政出動は長期金利がアップしてさらなる円安になるかもしれない。7%は言いすぎたがせめて実質金利を正常な範囲になるまで利上げすべきだ」
如月鬼堂も言いすぎは深く実感していた。
そしてこの犯人がこれ以上自分の発言を取り上げることに怯える。
言いすぎは番組でも認めた。
十一月十六日。
越後湯沢。
如月鬼堂は8時11分着の上越新幹線で本多椿を伴って帰り着く。
駅には瀬里菜が迎えに来ていた。
「予定通り杉下社長からメールは来ているよ」
「うん」
如月鬼堂も新幹線の中で確認している。
「それと速報で女優の大空梢が拉致されたって」
「なに」
「夜中に自宅から。家族は行き成り眠らされて朝気付いて通報したらしいの」
「自宅は」
「世田谷区烏山だって」
「う、ううん。防犯カメラは避けられるな」
本多椿を伴って居間に入って閲覧の準備とテレビ会議を繋ぐ。
珠洲が二人にサイフォンで淹れたコーヒーを出してくれた。
動画は予告通り高司彩美参議院議員である。
高司彩美は眠らされたまま診察台に固定されている。
フロント面には無残な刺青がその姿を晒していた。
横の台にはホルマリンに浸けた臓器が置かれている。高司彩美の子宮である。
そして股間はのっぺり前回小陰唇を斬られて縫われたのが綺麗に整形されていた。
おしっこ穴は埋められアナルの直ぐ上になる会陰の部分にコックが付いた人口尿道が付けられている。
乳首も片方がない。
斬って縫った痕を綺麗に整形されていた。
医者の男がスタンガンで起こす。
「がふぁあ。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
高司彩美は意識を回復して周りを見回した。
「高司彩美参議院議員どの。これが最後です。日本政府は要求を飲みませんでした。正面のモニターを見て下さい」
印刷会社の社長が静かに話し掛ける。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あふぁああ。あふぁあ」
高司彩美は一気に涙を溢れさせた。
刺青だけではない。絶望的な姿である。
「横の台にあるのは貴女の子宮です」
「あ、ああ」
「言い残すことはございますか」
「あるよ!絶対に許さない!何処までも呪ってやる」
「はっはっはっは。何人が我々を呪っていますかな。貴女の幽霊なら歓迎ですが出たためしは御座いません」
「警察は何としてもこの連中を逮捕しなさい!こんな犯罪が横行してよい筈はないです!」
怒り狂っても言うことは月並みである。
「それが遺言ですな。確かに承りました。最後は安楽に死なせて差し上げますよ」
その瞬間医者の男が麻酔を当てた。
字幕が流れる。
『日本政府が決断をしないので高司彩美参議院議員の生命を絶ちます。遺体は永久に出ません。次の次の犠牲者も確保しました。次は七日後です。少し時間を差し上げます。超法規的措置で政策金利8%の実行を』
これで動画は終了していた。
「何ともこれは物凄い衝撃ですよ。態々これを流して」
館山弁護士は恐ろしさを噛み締めて言う。
「いくら防犯カメラを増強してもロボットと潜水艦ではどうにもならん。捕まれば自爆する。行き先は潜水艦に遮られる」
如月鬼堂は無力さを指摘する。
「先生。今回防犯カメラがドローンに幾つか破壊されていました」
「う、うーーん。そこまでやるか」
「犯罪の規模が違いすぎますな」
館山弁護士は組織の恐ろしさを確信した。
「奴らは政府が絶対に応じないと確信して犠牲者の山を築いて社会を混乱させて嘲笑っているのだな」
「そうですね。イスラム国に日本人ジャーナリストが捕らえられた時と同じ判断です。あの二十億と死刑囚の釈放より聞けない要求です」
館山弁護士はきっぱり断言してしまう。
十一月二十二日。
中部協和組若頭補佐山根忠弘は中部国際空港に女を迎えに来た。
R国に居る元隅田会系大船一家の木村草太若頭補佐と連携しての行動である。
片淵香奈枝は大船一家と同じホストを使った手口で株を買わされて杉本金融名古屋支店から多額の借金を作らせられた。
今回の行先も和歌山である。
如月鬼堂に関わる弁護士事務所には確りお灸を据えた心算でいた。
場所が代われば問題なしと楽観したやり方である。
そして片淵香奈枝も妹が自殺していた。真相は自殺ではない。
姉妹で相互保証した借金を片淵香奈枝一人に負わせる手段として殺害したのである。
片淵香奈枝も木村草太若頭補佐に確り因果を含められて覚悟を決めての逆渡航である。
和歌山で借金を八割清算して残りをR国でAVを制作して手元に五百万くらいが残る。
岬ビューホテルでは年内最後の三連休を使ってSM愛好会である。ショーは二十三日の早朝に開始する。
岡田弥一郎は会員に三泊して貰って個別のプレイを含めて荒稼ぎである。
片淵香奈枝も成功を重ねた最後に投資に失敗したホストは借金で行方をくらましたと信じている。
この情報は葬儀会社の社長にも杉下一行にも流れていた。
如月鬼堂はこれ以上被害が波及しないように情報を握り潰してしまう。
川口の会長は警戒を強めて監視を強化した。
和歌山の会員らは全く飽きることはない。
女が代われば新しい愉しみである。
大方の日本人が物価高に疲弊しているがある所には金が余っているらしい。
十一月二十三日。
越後湯沢。
如月鬼堂は先週と同じ8時11分着の上越新幹線で本多椿を伴って帰り着く。
珠洲が迎えに出ていたが二十一日の降雪による一部雪の跡で遅れた。
駅でコーヒーを飲みながら待つ。
全体的には雪は解けていた。マンションの前が走りにくいだけである。
「今年は早めに豊洲に移るか」
「それが良いよ」
珠洲も賛成する。雪の中での運転は嫌である。
如月鬼堂も雪に閉ざされては仕事にならない。
正月を豊洲のマンションで過ごして年が明けて二十五日くらいに宇佐美に移る。越後湯沢に戻るのは三月から四月である。
居間に戻ると既に館山弁護士とテレビ会議は繋がっていた。
杉下一行からメールも届いている。
「館山先生。今年はもう豊洲に移るよ」
「そろそろ雪を警戒ですな」
「そうだ。明日の会議が終わったら」
明日は愛好会の会議の予定である。
ショーの会合が緩慢になって苦情が出ていた。
そう言われても連続拉致強姦事件の犯人らが世間を騒がせて検問だらけでショーも行いづらかったのである。
画面では極右党参議院議員浅尾摩耶が三本コの字に組んだ鉄パイプにそれぞれ脚首、肘と手首、腰を固定されてまんぐり返しにされていた。
全裸で一番恥かしい女の部分は真上を向いて晒されている。
相変わらず忍者姿黒装束は四人である。
医者の男が冷たい氷の塊を軍手で掴んで顔に当てる。
「あ、ああ。ああ」
浅尾摩耶は目を開いた。
「あーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
自分の状態に気付いて悲鳴を上げる。
「うぐうーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーー」
藻掻く。
「極右党参議院議員浅尾摩耶どの。今日は十一月二十二日です。前回は蛇イレポンの寸前でした。一週間待ちましたが政府も日銀も何も動きません」
また黒い幕の外から印刷会社の社長が語り掛ける。
「そんな要求!?める訳ない!」
浅尾摩耶は猛然と言い返す。
「政府が呑むまで続けるだけですよ。次の生贄も確保して居ります。今日こそは蛇イレポンです」
印刷会社の社長は当然の如く宣告した。
「やめろーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめ。いやーーーーーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶はまんぐり返しの腰を揺すって藻掻く。
「その前に一週間たっぷり汚れたお〇〇コの奥を公開です」
印刷会社の社長が宣告して医者の男がクスコを翳した。
「あーーーーーーーーーーーーーやめろーーーーーーーーーーーーーーーー。強制猥褻だーーーーーーーーーーーーーーーー」
先に運送会社の社長が浅尾摩耶の女の部分を広げる。
それが浅尾摩耶の目の前のモニターに拡大された。
「あーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーー。いやだあーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶は喚き叫ぶ。
運送会社の社長は人差し指を折った関節で尿道口付近からクリトリスの下まで擦り上げる。
「あーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶は堪らず悲鳴を上げた。
印刷会社の社長は構わず繰り返す。
「あーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶は緊急サイレンのように叫んで失禁してしまう。まんぐり返しの股間から噴水の様に尿が噴き上げる。
かなり溜まっていたのである。
「遂に参議院議員浅尾摩耶先生のお漏らし公開です」
印刷会社の社長は愉しそうに宣言する。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ちくしょーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶は堪らない恥ずかしめに汚い言葉を吐いてしまう。
「眠らせている間も点滴を投与しております。前回はカテーテルで抜いておきました。今回はマニアの永久保存版として動画に公開です」
印刷会社の社長は詰る口調で説明した。
「あふぁあーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーー。あはあん。ああん。ああ。ああ。だめ。だめ」
浅尾摩耶は堪えられない恥ずかしめに震え藻掻き続ける。
股間から内腿、腹までびしょ濡れである。
「ひどいーーーーーーーーー!ひどすぎるーーーーーーーーーー!」
失禁が終わってさらに怒りに叫ぶ。
続いて医者の男がクスコを突っ込む。
「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいやああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶はまた強烈に喚く。
「蛇を入れる前に浅尾摩耶参議院議員先生の膣の中をお掃除いたします。蛇をお迎えする為でございます」
また印刷会社の社長は嘲るように言う。
「やめろーーーーーーーーーーーーーーーー。もうやめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶はさらに怒り沸騰する。
葬儀会社の社長がロングスプーンで膣の奥から濁った滑りを掬い出す。
それはモニターに拡大されていた。
「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶はそれを見てまた強烈な叫びを上げる。
葬儀会社の社長は掬った滑りを黒い皿に落とす。濁った滑りの中に白い粕の粒が確認された。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
堪えられない辱めに浅尾摩耶は目を剥いて甲高い叫び声を上げる。
葬儀会社の社長は喚き散らす浅尾摩耶を無視して数回掬ってヒデボトルで膣の中を洗う。
膣口が真上を向いているのでスポイトで残った水を吸い上げる。
「さあ。いよいよ蛇イレポンでございます」
印刷会社の社長はぼそりと宣告する。
「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶は顔を揺すって強烈に叫び拒絶状態である。
運送会社の社長が台車に水を入れない水槽を載せて蛇を運びこむ。
川口の会長がスネークフックでその蛇を掴んだ。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁあ、ああ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶から恐怖の叫び声が上がる。
川口の会長は容赦なく蛇の頭をクスコに突っ込む。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあがあーーーーーーーーーーーー」
浅尾摩耶はまんぐり返しに固定された躰全体を揺すって猛然とサイレンの様な悲鳴を轟かせる。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
狂ったように叫び続けた。
そしてクスコの上から失禁尿が溢れ出る。
漏らしたばかりで量は少ないが強烈に淫靡である。
そこで川口の会長は蛇をクスコから抜き取る。そのまま水槽に戻した。
「あふぁあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー。ああ。ああ。あふぁあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
浅尾摩耶の躰が震え続ける。荒い息遣いも暫く治まらない。気丈で小作りな顔からは涙が溢れてぐちゃぐちゃである。
モニターには蛇を抜いたあとの膣の奥が拡大されていた。
また字幕が流れる。
『浅尾摩耶議員はまだ精神異常にはなっていません。助けるのは今の内です。三日後にはもっと強烈な蛇責めを行います。超法規的措置に期待いたします』
動画はこれで終了していた。
「何とも壮絶でしたね」
館山弁護士は見終わって内容に溜息状態である。
「何処までも酷くなりますね」
本多椿も恐ろしさを強く感じていた。
「ロボットが拉致実行犯では対処が難しいですな」
館山弁護士も埒が明かないことに嘆く。
「関連組織の奴らがやっていても何の手掛かりも掴めない。ロボットなら見つかっても自爆すれば良い。潜水艦に渡されたら追い駆けようもない」
如月鬼堂はこれが現実とまた同じようなことを言う。
「中宮警視正はどう考えているの」
本多椿はそっちも不満に思った。
「誰がやっても難しい。この捜査だけは逃げたいだろ。さらに特命専従班は警部補のおばさんが癌だよ」
如月鬼堂は此処だけの会話と言ってしまう。
「警察全体でやっているのでしょう」
「それでも捜査の主体は専従班で中宮警視正が責任者です」
館山弁護士はそう認識している。
「中宮警視正は逃げられないの」
「一度外れた。だがまた戻された」
如月鬼堂はそれが現状と言う。
十一月二十六日。
内房のリゾート施設。
連続拉致強姦事件の犯人六人が集まっている。
寒さと曇り空、やや時雨空でおでんと日本酒が良いらしい。
医者の男は今朝大阪から戻った。
それで一日工程が遅れたのである。
「明日の配信になってしまったな」
医者の男は自分の都合で送らせてしまった。
「返って焦らして面白いじゃないか」
印刷会社の社長は問題ないと言う。
「浅尾摩耶は女の機能は取り上げても議員が続けられる範囲で帰すのだろ。今度の女優は何処までやる」
医者の男はまだまだ残酷にやりたい。加虐心が滾っている。
「浅尾摩耶は保守だから中道リベラルに近い高司彩美とは差をつけなければならない。大空梢は女優だからな女の機能は取っても女優を続けられる範囲だ」
川口の会長の見解である。
「逆に子宮以外は残して脱ぐことを強制したらどうだ」
医者の男はそっちが面白いと思う。
「それが良いな」
葬儀会社の社長が賛成する。
「そうだな。その方が二重に大騒ぎだ。正統派女優が転換か。ふあっはっはっはっは」
印刷会社の社長も悦ぶ。
反対意見はないので決まった。
「そしてもう一人悲惨な結果にする生贄を確保するか」
川口の会長が方針を示した。
反対意見はない。決まりである。
「ところで高畑香苗総理は第一に物価高対策と叫んでいるがこの先効果があるのか」
運送会社の社長が嘲るように言う。
「肝心要の円安の抜本的是正はしないのだから。為替介入程度行っても。他の対策もさほど意味はない。だが中国問題と逆の効果から期待があるかもな」
川口の会長は意味深な言い方である。
「どういうことだ」
産業廃棄物収集運搬処分業の社長である。
「発言による中国問題が経済を後退させる。それと強い経済対策というのが裏目になると見る。景気が大きく交代して物価は下落する」
「なるほど如月鬼堂とかの言う経済的瓦礫の山か」
一同は大笑いする。
豊洲。如月鬼堂の居間。
如月鬼堂と珠洲、瀬里菜、ミニチュアダックスのペーは豊洲のマンションに移った。
一月の下旬に宇佐美に移動するまで此処に滞在する。
最上階の6LDKを二区画繋いだ。それでも越後湯沢よりは狭い。
囲炉裏はなくキッチンの前のカウンターを広くした。
内部の壁を壊して工事して通用口を繋いでいるがリビングと会議スペースは別になる。
東京なので館山弁護士と本多椿が来ていた。
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