【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第五十二幕


続現代のからゆきさん


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 こんな風に女の性を弄られることに堪えられない。
 「バカヤローーーーーーーーーーー!まだハードにもなってない。躰を隅々まで提供しろ!!」
 細川直哉は強く叱咤した。
 「ああ。はあ。はい」
 矢田谷瑞樹は逆らえないことは分かっている。堪らなく理不尽で辛くてもそれ以上反論はできない。
 細川直哉は片手で矢田谷瑞樹の髪を掴む。
 そしてもう片方の手でビンタする。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 矢田谷瑞樹は目を瞑って顔を逸らせて悲鳴を絞り出す。
 細川直哉はさらに一発叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 矢田谷瑞樹は悲鳴を絞り出しながら目を逸らせ目を瞑って堪える。
 細川直哉はまだ叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 矢田谷瑞樹は悲鳴を絞り出しながら涙が溢れそうなのを抑える。
 細川直哉は表情を見ながらそれでも叩く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 矢田谷瑞樹から絞り出す悲鳴と一緒に涙の玉が溢れた。
 細川直哉はさらに叩いて追い打ちをかける。
 「ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーん。・・・・・」
 矢田谷瑞樹は泣き悲鳴のあと目をきつく瞑って顔を逸らせて涙を流す。
 細川直哉は甚振るのはこの後でまだ辱めたい。矢田谷瑞樹が辱めに強く傷つくと理解できる。
 強い辱めを与えて心の底に傷を残したい。
 クスコを抜く。
 先端に滑りが付着したまま出て来た。それを翳す。
 「見ろ。お前の膣の奥の滑りだ」
 態と詰る。
 「・・・・・」
 矢田谷瑞樹は堪らず強く首を振った。そしてさらに涙を溢れさせる。
 細川直哉は膣にローターを三つ順番に押し込む。
 「ああ」
 三個とも一気にスイッチを入れた。
 「あふぁああーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーー」
 ローターが三つ膣の中で動く。
 その猛攻撃には堪えられない。
 躰を強く捩って藻掻く。
 
 和歌山。岬ビューホテル離れの間。
 岡田弥一郎と青木学は赤座元太、宇治原歳加年、瀬尾将の三人を呼んで大谷彰浩若頭補佐が送って来た画像を見せていた。
 「この四人のどれかを説得して送ると言って来た」
 青木学が情況を説明する。
 「どれかか。これから説得するのだな」
 赤座元太は四人の全裸ポートをじっくり見ていた。
 中に矢田谷瑞樹も含まれている。
 「まあ。この四人なら金を出す価値は」
 宇治原歳加年はやや納得する。
 「書いてある年齢とかがソープランドの顔出しと同じでなければな」
 瀬尾将は前に二人に懲りていた。
 「今度は確り素人女を罠に嵌めたらしい。現地の叔母さんでないことは確かだよ」
 岡田弥一郎と青木学は何とか此処のショーに会員を繋ぎ留めたい。
 日常のSMコンパニオンだけでは経営は苦しいのである。
 「最近あっちに派遣されたのか」
 「そうだよ。確り借金を積ませて」
 「ならば期待できるな」
 赤座元太もやや納得する。
 
 R国TS市。
 隅田会系大船一家が経営するSMクラブのプレイルーム。
 矢田谷瑞樹はローター三個の責めに逝き顔を晒してしまった。細川直哉はそれでもローターを止めない。
 「あーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 遂に失禁尿を漏らしてしまう。
 「あはあーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 何処までも断続的に漏らし続ける。
 床には吸収シートが何枚か敷かれていた。
 「あはあーーーーーーーーーーーーー。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ」
 失禁尿は治まったが暫く荒い息遣いである。
 「確り美人のお漏らしが見られましたね」
 細川直哉はまた詰って愉しむ。
 「これが目的で三つも入れたのですか」
 矢田谷瑞樹は堪らず言ってしまった。
 「そうだよ。この手で五割方成功する」
 細川直哉はきっぱり答える。
 「ああ」
 矢田谷瑞樹は悔しさと怒りを隠せない目つきである。
 酷いと言いたいが何とか抑えた。
 細川直哉は浣腸の準備をしている。イチジク浣腸を三つくらい掴んでいた。
 矢田谷瑞樹は遂に大の排便も撮影されてしまう。
 細川直哉は十字架に磔の矢田谷瑞樹の前にしゃがんで一つ目をアナルに突っ込む。
 「・・・・・」
 矢田谷瑞樹は表情を強張らせて顔を叛ける。
 細川直哉は立て続けに三個注入した。
 そしてアナル栓をねじ込む。
 「あは、ああーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーー」
 一気に便意と腹の痛みが矢田谷瑞樹を襲う。
 細川直哉はその脚元に水槽を置く。そしてソファーに戻ってビールを飲み始めた。
 矢田谷瑞樹が便意に悶えるのを愉しむ。
 既にテーブルには鞭が三本用意されていた。浣腸のあとは本格的に叩く心算である。
 
 五月十九日。
 越後湯沢。如月鬼堂の居間。
 如月鬼堂は連続拉致強姦事件の犯人らのニュースや動画が静かになったので執筆を進めていた。
 「パパ。お昼どうする」
 瀬里菜が確認する。
 「そうだな。鰻は高いから寿司だな」
 如月鬼堂は鰻が高くなったと頭から離れない。
 「お寿司だって高くなっているよ。安い宅配寿司もあるけどね」
 「あれは不味いよ」
 「それじゃ高くてもしょうがないでしょ」
 「今の便乗値上げは問題だよ。ビール迄値上げしやがって」
 「ワイドショーで消費減税とか給付とか言っているよ。民事党は消費減税を行わない方針だって」
 「完全に参院選は負けだな。俺は消費税より直接税か酒税を減らして欲しいが。消費税を減らせばそれを見込んで値上げがしやすくなる」
 「あ、ああ。そうだね」
 「低所得層に給付は良いと思うが年二回くらい定期的に行わないと意味がないよ」
 「でも直接税は下がらないよ」
 「責めて1$50円の円高にしてほしい」
 「またそれをアメリカ頼み」
 「ぼやいてもどうにもならん」
 如月鬼堂は不満たらたらである。
 
 R国TS市。
 隅田会系大船一家が経営するSMクラブの事務所。
 矢田谷瑞樹はSMクラブが共同で経営する病院から戻って来た。
 「随分派手なことをやってくれたな」
 「だってあの人私の膀胱に自分のおしっこ入れるのですよ」
 「それを受けて貰わないと。ちゃんと専属の医者も待機しているのだから」
 「そ、お、ん、なーーーーーーーーーーーー。ひどすぎますよーーーーーーーーーーーーーーー」
 「五十万になるプレイだぞ。あんたいくら借金が有るのだ。株で失敗した借金だろ」
 「はい」
 「どうだ一発で大方返す手も有るぞ」
 「どんな」
 矢田谷瑞樹は猜疑心の強い表情で確認する。
 「和歌山でのショーだが特別な医者が総て元の機能に戻すので治療費が掛かる。それを差し引いて二千万にはなる」
 木村草太若頭補佐は柔らかくきっぱりと言う。
 「でも。その内容が」
 矢田谷瑞樹は強い警戒の表情で木村草太若頭補佐を見る。
 「確かに過酷だが医者が治す。乳首を斬られてしまうが綺麗に治す。乳腺も繋がる。膣を焼かれるが感度まで戻して寧ろ綺麗なその部分にしてくれる」
 木村草太若頭補佐はじっくり諭すように言う。
 「え、ええーーーーーーーーーーー」
 矢田谷瑞樹は血相を変えた。
 「良いか。この間の状況では完済まで二年くらいだ。とても持たないのではないか。借金の事情から破産しても免責は取れない」
 「そうですが」
 「それ以前に破産しても返済する条件まで付けられている」
 「ええ」
 「あんた借用書よく見てないのか」
 「そんな。ああ。まあそれ以前に破算も免責は無理ですが」
 「そうだろ」
 矢田谷瑞樹は力なくテーブルに俯いてしまった。
 
 五月二十三日。
 矢田谷瑞樹は木村草太若頭補佐に送られてR国国際空港から関空に向かう。
 関空には大谷彰浩若頭が迎えに来ていた。
 そのまま和歌山に向かう。
 矢田谷瑞樹は巧みな計略で二人分の借金を背負ってしまった。だが計略には気付いてない。
 杉本金融は二人に相互保障を要求した。どちらも風俗で働いていなかったからである。
 ホストに嵌った心算はない。
 中学から幼馴染の女友達が嵌っていたホストがインテリ系で投資を紹介してくれていた。
 スタートアップという起業に騙されたのである。テレビでもスタートアップの解説はよく聞く。
 最初は成功した。スタートアップ企業に次々投資して利益が出ていたのである。その一部で自分の店に来てくれと言われた。
 高いボトルなども入れさせない。
 低い売り上げで良い話を聞かせてくれたと思っていた。
 利益は得ても大きく儲けるには借金が必要である。
 ある日それが利益共々飛んでしまった。
 そして幼馴染の女友達は自殺してしまう。相互保障に応じたので二人分の借金を背負ってしまったのである。
 一括返済の条項にも触れてしまう。
 R国行きは避けられなかった。
 ここで前に五十幕、五十一幕に登場した海野琴音を思い出していただきたい。妹が自殺してその借金を背負ってしまった。
 姉妹で姉が美形でスタイル抜群なら妹もそうと思うかもしれない。違う場合も多々ある。
 妹の方が落としやすかった。しかし最初から狙いは姉の海野琴音だったのである。
 矢田谷瑞樹も同様と言える。
 美形かつスタイルも良い。だが大谷彰浩若頭補佐らからは中学から幼馴染の女友達は商品にはならないと思われていた。
 もとより狙いは矢田谷瑞樹だったのである。
 そして二人は果たして自殺であったのか疑問の余地はないかも知れない。
 
 和歌山。岬ビューホテル離れの間。
 浪江と赤座元太、弘枝と宇治原歳加年、香乃子と瀬尾将の六人である。
 「今夜は期待できるな」
 赤座元太は虐める気満々で待っていた。
 「なかなか良い女だな」
 宇治原歳加年の納得である。
 「こういうのが来てくれないとな」
 瀬尾将もやっと金を出す価値があるショーになると思っていた。
 宴会場は既に宴会料理の準備が行われている。
 そして会員が少しずつ集まり始めていた。
 泊まる部屋に待つのだが既にその日のコンパニオンと一緒に宴会場に入ってしまう者もある。
 始まるのは零時を回ってからになる。
 岡田弥一郎と青木学は追加の監視カメラをセットしていた。
 万一の警察の接近を警戒してである。
 
 連続拉致強姦事件の犯人ら六人のアジト。
 曇り空だが雨は降ってない。
 肉を焼くには気が進まなかった。仕出し料理と寿司で樽の酒を?んでの集まりである。
 「大船一家がR国に沢山女を送っている。今日一人和歌山の特別プレミアムハードに逆輸入したらしい」
 川口の会長はやや警戒感を持っている。
 「目立ちすぎるのか」
 医者の男である。
 「円安で日本人女性の出稼ぎと騒がれかねない」
 「現代のからゆきさんはやや不味いか」
 「ああ。如月鬼堂のところの杉下が情報を掴んで動いていた。それだけなら良いがハードの女を騙す手口がまた大量生産方式だ」
 「足が付くかもな」
 印刷会社の社長も気になる。
 「今度は自殺に見せかけてそれぞれに殺人も行っている。今のところ警察は自殺で事件性なしとしているが」
 「危険は危険だな」
 葬儀会社の社長も危険と言う。
 「何かダミーに一発起こすか」
 医者の男は劇場型犯罪に注目させようという考えである。
 
 大谷彰浩若頭補佐の運転する車は近畿自動車道紀勢線を南下している。
 矢田谷瑞樹はプレイの終わりに細川直哉の玉を蹴ってしまった。
 プレイ内容に怒ってどうにも治まらなかったのである。
 細川直哉は病院に運ばれた。
 矢田谷瑞樹もクラブの病院で手当てを受ける。
 そして数日クラブの病院設備に入院した。
 鞭の痕を癒すためと膀胱の消毒である。
 細川直哉には木村草太若頭補佐の仲裁でプレイ代を全額返して治療費をクラブが払う。睾丸摘出には成らなかったので何とか収まった。
 矢田谷瑞樹はあれだけのことをされて無料になってしまうのは何とも納得できない。
 だが木村草太若頭補佐から逆に慰謝料を払ったらもっと高額になると言われてしまった。
 何処までも泥沼に落ちて行く自分を感じずには居られない。
 鞭で乳房が蚯蚓腫れになるまで叩かれた。さらに女の部分も叩かれて血が滲んだのである。
 
 越後湯沢。如月鬼堂の居間。
 瀬里菜が迎えに行って館山弁護士と本多椿が着く。
 そして出前の寿司桶が二枚届いた。
 「連続拉致強姦事件の犯人らは埼玉県警襲撃以来静かになりました。でも質問がたくさん来ています」
 本多椿はAIで集計している。
 「答える必要がある質問は」
 如月鬼堂はできたら飛ばしたい。先週答えたので終わりの心算である。
 「トランプもイスラエルもウクライナも触れる必要はないです」
 館山弁護士の見解である。
 「どれも膠着状態だな」
 「そうなると米は何故安くならないが残ります」
 「大臣が辞任して交代してどうなるかだな」
 「更迭じゃないですか」
 「辞任にしておこうよ」
 如月鬼堂はそっちの方は表面的で良いと言う。
 「何故安くならないかに重点を」
 「円安で輸出が増えたのと元からの不足が表面化。そこに卸業者が付け込んで操作して値を上げた。円高にすれば解決と行きたい」
 如月鬼堂的見解である。
 「先生。また非国民ですよ」
 館山弁護士は冗談半分に咎めた。
 「生産者よりも卸業者が問題だ。消費者の利益を考えて卸業者を叩くのが良いと思う。それには関税一時撤廃と究極の円高が効果だ」
 如月鬼堂はやはりそっちに拘る。
 その時三輪三千夫とテレビ会議が繋がった。
 「先生。少々気になることがありまして」
 「また何か引っ掛かっることか」
 三輪三千夫はクラブのバンスを片付けて去った海野琴音のことを話す。
 「一度クラブを去ったのですが調査費用が欲しいと言って来まして」
 そう話し始めた内容は以下の通りである。
 海野琴音は妹が通い続けて借金を作ったホストに強い怒りを持っていた。
 だが何を言っても無駄な話である。
 後日確認したら妹が通っていたホストクラブは既に閉店していた。その場所は別の店になっていたのである。
 顔写真は妹のスマホの待ち受けから確認していた。
 そのホストを池袋ではなく歌舞伎町の入口で見かけたのである。
 後をつけて店を突き止めた。
 店に入るのは控えたい。危険である。
 金曜の夜と土曜の夜。近くに車を止めてそのホストが送り出す女性客を確認する。
 二人の女性客が杉本金融に行くのを突き止めた。
 そしてそのホストがやくざの事務所らしきに出入りするまで確認する。
 それ以上自分で調査は危険と思った。
 そこで調査員を雇う費用の必要から三輪三千夫らにもう一回プレイをお願いしたのである。
 確かに必要なことができたら来いとメモを渡した。だがもう一回海野琴音が来るのは明らかに異常と言える。
 やんわりどこまでも事情を追求した。
 海野琴音が妹の借金の保証人になったこともその時点で聞いたのである。
 「本当に妹さんは自殺かな」
 三輪三千夫は完全に不自然と思った。
 「其処は大船一家の事務所です」
 館山弁護士は話を聞いて断言する。
 「それじゃR国に何人もからゆきさんさせる件と関連しているな」
 如月鬼堂は直ぐに杉下一行ともテレビ会議を繋いだ。
 「それが海野琴音も大谷という男にR国に行くよう勧められたのです」
 「何故クラブ麗に」
 「R国に行くのは嫌と言い張ったようです。それで自分でバンスを一括で引き受けるところを見つけたら良いと言われてうちのクラブに」
 「偶然。最悪のプログラムは免れたわけだな」
 「そうです。その大谷という男は一千二百万のバンスを本人の手では探せないと高を括ったのでしょう」
 「鬼堂先生。大谷というのは大船一家の大谷彰浩若頭補佐ではないですか」
 館山弁護士は知っていた。
 「三輪さん。海野琴音さんに確認できますか」
 交渉を行った人物なら名刺か何かは貰っていると思う。
 そして直ぐに答えは出た。
 「警察は自殺で事件性なしと結論を出してしまったのですね。他にも似たような事案が最近あるか洗ってみましょう」
 館山弁護士は似たような自殺者が他にもいると見做してしまう。
 
 和歌山。岬ビューホテル。
 大谷彰浩若頭補佐の車で矢田谷瑞樹が着いたのは夜の九時を過ぎていた。
 これから恐ろしい地獄が始まる。
 青木学に控室に案内されて約束の金が渡された。
 それを大谷彰浩若頭補佐が持って帰る。矢田谷瑞樹には領収書が渡された。
 躰に障害を受けるSMプレイの代償に借金の三分の二が消える。
 残りもAVに躰を晒して解決になってしまうかもしれない。それはなんとか避けたいと思う。
 だがその背後から細川直哉のプレイが蘇って来る。
 そして今夜はそれ以上に恐ろしいプレイが待っていた。
 食事を勧められたがとても食べる気にはならない。
 
 大宮。クラブ麗のプレイルーム。
 海野琴音は如月鬼堂とテレビ会議を繋いだ部屋に居た。カメラには顔を見せないように避けている。
 「もう少し待った方が良い。鬼堂先生の弁護士がある程度調べてくれる」
 三輪三千夫はまだ海野琴音とプレイはしたいが事情を考慮していた。
 「はい」
 海野琴音はまだ如月鬼堂や三輪三千夫らの推測の範囲とはいえ強烈に慄いてしまう。
 「最初から目的は貴女だったのでしょう。妹さんの方が罠に嵌めやすかった。貴女ではホストに転ぶなど有り得なかったでしょう」
 「はい」
 海野琴音の声は震えていた。どうにも許せない。
 
 和歌山。岬ビューホテル。
 矢田谷瑞樹は和服に着替えさせられた。純白の湯文字を腰に巻いて肌襦袢を着る。着物は必要ないらしい。
 その姿で大宴会場に牽かれた。
 座敷の中央に円形の回転ステージがある。六十人がそれを囲む。会員が三十人。それに付くコンパニオンも三十人である。
 そして岡田弥一郎と青木学が上座に設えた本来のステージに居る。
 カメラも何台か設置されていた。
 撮影も条件に入れられている。会員以外にコピーを配れないようにガードは掛かっている約束である。



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