【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第三十九幕


謎の海外進出企業


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 湯文字一枚のまま青木学はターンテーブルの上の拷問椅子に乗せる。背凭れは殆ど倒してない。
 腰をベルトで固定する。
 腕は頭の上で縛り合わせた。それを天井の円盤からターンテーブルの中央に下がった滑車のフックに引っかけて上から強く張る。
 岡田弥一郎も手伝って片方ずつ膝から脚首に縄を掛けて天井の円盤の側面に下がった滑車のフックに引っ張り吊るし上げた。
 拷問椅子の脚乗せ部分は使わない。
 高田アドリアナはターンテーブルの上で拷問椅子に大股開きのX字開脚にされてしまった。
 黒い塊はベース型に処理されていたので小陰唇は丸見えである。
 ターンテーブルが回転すると円盤も同期をとって回転する。
 「剃毛からです。ルーレットで当たった席番の方お願いします」
 青木学が声を掛けた。
 宴会場の四面の大型モニターは常に高田アドリアナの正面から映しているが一時的にルーレットに替わって回転する。
 青木学は当たった会員に脱毛クリームを渡す。
 「全部抜いてしまうので」
 「そうです」
 「剃毛ではなく脱毛ですな」
 会員は嬉しそうである。
 掌に脱毛クリームをたっぷり出してドテの陰毛全体に塗して強く擦り込む。
 「あはあ」
 高田アドリアナは息を漏らす。
 確り契約に書かれているので仕方ない。一部法律に触れる契約だが今の高田アドリアナには訴えたり文句を言うどころではない。
 医者によるケアが終わったらチェコに逃げ帰る。
 強制的に脱毛されてしまうのは抵抗があるが仕方ない。
 チェコに帰ればAVで働く。チェコでは大方がパイパンのAV嬢である。
 青木学は次の抽選を行う。
 そしてクスコを翳した。
 脱毛の会員は一度席に戻る。当然抜き取るところもやらせて貰える。
 高田アドリアナは遂に女の奥まで見られてしまう。
 母はチェコだが父は日本人。日本社会との性の感覚にギャップが大きい。日本の感覚ではかなり辛いことである。
 だが今日の内容では序盤らしい。
 洗うなと言われてそこまでと思ったが金額を考えて承諾した。別にそれなら割り切れなくはない。
 父は母が浮気をしたので離婚した。
 正確にはAVでアルバイトをして小遣いを稼いだのである。
 母は元々チェコでAVに出ていたと聞いている。
 女の部分を開いておしっこを公開する場面や自分でクスコを入れて奥まで公開しているAVを男友達らに見せられた。
 シリーズで他の女優のも沢山あった。
 元々AV女優だったと知っていたのだが実物を見たときはショッキング感を隠せなかった。
 男友達らは高田アドリアナのショックを期待していたのである。
 そのまま四人に輪姦された。もとより承知の上で多人数が入れるファッションホテルに入ったのである。
 四人が二順して最後はアナルと両方に二人のサンドイッチにされた。何回逝ったかもう解らない。
 会員は高田アドリアナの膣にクスコを挿入して奥まで広げていた。
 天井の円盤から下がったカテーテルタイプのライトで照らされて内部とその付近がスクリーンに拡大されている。
 恥ずかしいがもう割り切ることにした。
 見られているが男性は全部おやじばかり。今更あまり気にならない。若い女性が嫌だが全部SMスーパーコンパニオンらしい。
 同じことをされる女性らである。それなら良いと思う。
 会員はロングスプーンで膣の奥の汚れを掬いだしていた。
 それを目の前で翳されてしまう。
 高田アドリアナはこんなことがしたいのかと思ったが一応顔を逸らせる。
 寧ろこんなことだけで済んでくれたらと思う。この先体を破壊される痛みが待っている。
 女の感じる部分を焼かれてしまう。
 木村草太若頭補佐にクリは形だけだが膣の奥はある程度直してくれる医者だと聞いている。
 だが絶対にそれは言うなと念を押されていた。
 「お前の奥の汚れがこんなに出たぞ」
 会員は詰ってくる。
 高田アドリアナは一応顔を顰めて逸らせておく。
 青木学はローターを四個取り出した。
 またルーレットが回る。
 一人一回くらいしか当たらない抽選である。この辺で当たってもありがたくはない。
 会員はクスコを抜いて膣にローターを三個挿入する。
 さすがに高田アドリアナもローターを三個入れられたのは初めてである。
 最後の一個でクリを責め始める前に最初の会員がドテの陰毛を抜く。簡単に取れてしまう。
 綺麗に拭くと薄っすら紅みの掛かった皮膚が綺麗である。
 高田アドリアナは躰の色が極めて白い。チェコは日焼け気味の肌の色も多い。
 白く肌理の細かい肌にその部分の紅さが生えて美しい。
 会員は入念にガーゼでその部分を拭く。
 既に高田アドリアナの膣の中では三つのローターが暴れていた。
 ローター担当の会員は指先でクリトリスを剥く。
 既に高田アドリアナの表情は軋んでいた。
 その会員はさらに剥き出したクリトリスにローターを当てる。
 「あ、あ、あはーーーーーーーーーーーー」
 高田アドリアナもこのもう攻撃には堪えられない。
 躰は強く軋み藻掻く。
 ターンテーブルは回転するがモニターには正面からの高田アドリアナの藻掻く姿が映し出されている。
 青木学は腸カテーテルを準備していた。
 それはイルリガードルスタンドに吊るしたボトルタンクに接続している。
 クリトリスを責める会員にその先端を渡す。
 薬のボトルタンクにはグリセリンに氷が入れられていた。
 会員はクリトリスにローターを当てながら腸カテーテルを高田アドリアナのアナルに差し込む。
 コックを回すと冷えたグリセリンが一気に直腸に流れ込む。
 「ぐうう。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 冷たいグリセリンが腹を襲う。
 高田アドリアナは藻掻き苦しむ。
 これではローターには意識が行かない。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいいーーーーーーーーーーーーーーー」
 ベルトで固定された腰と吊るされた脚を捩って藻掻き苦しみ続けていた。
 まだ腸カテーテルは流し込んでいる。
 高田アドリアナはどこまでも藻掻き続けた。
 会員はカテーテルの途中を持って青子学の方を見る。アナル栓を捻じ込む前にカテーテルを抜いたら直ぐに逆流しそうである。
 青木学はコックを閉める。
 そして素早く抜いて肛門が収縮する瞬間にアナル栓を捻じ込む。
 「う、うう、うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 青木学は漏らすタイミングを与えないで捻じ込んでしまった。
 拍手が沸く。
 「もうたすけてーーーーーーーーーーーーーーーーー。むりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 高田アドリアナは苦痛を訴える。恥どころではない。
 また拍手が沸く。やった。追い詰めたという拍手である。
 岡田弥一郎の手で直ぐに水槽が置かれた。
 拷問椅子のお尻の下には吸収シートが敷かれる。
 「あーーーーーーーーーーーーー。はやくーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーー」
 高田アドリアナは涙を溢れさせていた。
 会員の手でアナル栓が抜かれる。
 震える高田アドリアナから茶色い水が流れ出て細かくなった便が噴出した。さらに緩い便が絞りだすように出て来る。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 高田アドリアナは苦しみ藻掻き続けた。恥より堪えられない苦しみに総て出し切るしかない。
 換気扇は強力に作動していた。
 それでも匂いは充満する。顔が綺麗でスタイルが良い女でなければ宴会場から退避したい光景である。
 膣のローターは入ったままであった。
 直腸の苦しみが治まるとそっちが効いてくる。
 高田アドリアナの藻掻き方が苦しみから官能に変わり始めた。
 会員はもう一度クリトリスにローターを当てる。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 高田アドリアナは急激に官能に上り詰める。苦しさからの脱出である。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 高田アドリアナの躰は迫り上がって固まる。そして強く撥ねて反り返った。
 次の瞬間静かに沈む。
 それでも躰は震撼したままで女の部分はまだ痙攣している。
 「それでは次です」
 モニターが切り替わってルーレットが回った。当たったのは宇治原歳加年である。
 弘枝を伴ってターンテーブルに上がった。
 責め具はワゴンに数種類用意されている。
 宇治原歳加年は責め方を弘枝に任せた。
 弘枝は高田アドリアナの女の部分をよく検分する。
 「大分開発されているよ」
 弘枝は膣の奥に指を突っ込む。
 「ううん」
 奥が深すぎるのである。
 クスコをもう一度挿入する。
 中を広げてリモコンの先に柄が伸びてマイクロローターの付いた杉下一行のポルノショップ製のアイテムを突っ込む。
 「ねえ。かなり深いよ。全部一斉に責めて良いのじゃない」
 宇治原歳加年はカテーテルカメラを奥まで挿入する。別のモニターに内部を投影して敏感な部分を探る。
 弘枝はアナルバイブにローションを塗ってアナルに差し込む。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 充分に開発されたアナルである。
 弘枝は宇治原歳加年にもう一本柄付きのマイクロローターを渡す。
 そして下を指さした。
 娼婦の泣き所の反対側も責めろという要求である。
 弘枝の神経は昂っていた。
 悦びを一般の女以上に知った女である。その悦びをこの後で潰してしまう。どうにも堪えられない(こたえられない)。
 弘枝は残酷の坩堝に飲まれていた。
 宇治原歳加年にもそれは伝わる。
 「うふう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 高田アドリアナの躰は責めに蹂躙されていた。
 弘枝は柄付きマイクロローター二本とアナルバイブで責めながら尿道バイブを取り出す。
 
 越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
 あれから残る三人の女性の動画は公開されてない。
 今日は仕出し屋から野立弁当が運ばれていた。三つの重に刺身と天ぷらその他が盛られている。
 真性奴隷女の館の樽常マネージャーとテレビ会議が繋がっていた。
 三月三十一日から予定されている次のツアーに乗せる?女性の打ち合わせである。
 「本多さん達は自分らのお客の参加は終わったから新しい女性を乗せたらと言っています」
 次の優先順位を乗せて本多椿らが参加しても本来のお客で指名が埋まっていて新たな営業に繋がらないからである。
 「それは駄目よ。申し込んでいる人達は高島波瑠さん達が目的よ」
 瀬里菜が直ぐに否定する。
 「次回から参加する女性を先に発表しないとな」
 如月鬼堂も瀬里菜の言い分の通りと思う。
 瀬里菜が本多椿に電話をして自ら説明した。
 「椿さんは行くのは納得したけど指名の余地のあるメンバーをもっと多く乗せたらどうかと言うの」
 「そうなるとギャラが問題だな」
 如月鬼堂は福富麻次郎に連絡を取る。
 「先生。それなら車両を二両くらい増結しましょう」
 「そうか」
 「四国の時は難しかったですけど。今回は可能です」
 「それじゃ後は瀬里菜と話し合ってくれ」
 
 連続拉致強姦事件の犯人六人のアジト。
 外は曇り空である。
 愉しみが終わった倦怠感もある。
 寿司と刺身の出前を取って日本酒をコップ酒であった。
 今日は医者の男を除いて五人である。
 医者の男は大阪の個人病院に向かった。
 「後の三本はいつ公開する」
 印刷会社の社長である。
 「急ぐことはない。三本の公開で充分に混乱している」
 川口の会長はじっくり構えていた。
 「誰一人捜査が行き着くことはないな」
 葬儀会社の社長も悠然としている。
 「当分は静かにしていることだな」
 運送会社の社長も充分に堪能した気分である。
 「何人か自殺するかな」
 「いまのところその傾向はない。病院も確り管理している」
 「一人くらいでもAVになってくれたら面白いのだが」
 廃棄物収集運搬処分業の社長はまだ社会を踏みつけたい。綺麗になりすぎた理想論しか認めない社会に一矢の気分である。
 「そうだな遺体で処分は最後の手段だ。生かして社会に残すのが良い」
 川口の会長の結論である。
 その時。警報が鳴った。
 車両が山道に侵入したのである。
 「警察だな」
 川口の会長が一人対応する。二人が残り二人が地下に下がった。
 警察の車はテラスの下の坂道で赤外線スコープを使っている。
 「何もないな」
 中宮警視正は首を振る。
 「そうですね。ただの山荘です」
 神谷悠乃警部補も同意する。
 川口の会長らも何度も赤外線スコープで確認していた。正面の岩で内部は確認できない。
 中宮警視正は一応山小屋に向かう。
 「何回かお願いしているとは思いますがご協力を」
 中宮警視正と神谷悠乃警部補が警察手帳を提示する。
 「どうぞ」
 一応中に入った。
 「こちらは」
 「友人で私はこの下の葬儀会社の者です」
 「私は印刷会社を経営しております」
 二人は淡々と答えた。
 「一応お車を拝見できますか」
 「どうぞ」
 川口の会長が案内する。
 「以前にこの車の便座を持ち帰られました」
 「ご協力ありがとうございます」
 神谷悠乃警部補は車のタイヤを撮影して道の轍を確認した。
 「この車以外来ていませんね。この二台の車の跡だけです」
 問題なしで二人は帰って行った。
 「中宮と言ったな。専従班の班長らしい」
 「自ら来たか」
 「そうだ自ら此処は関係ないと証明に来たようなものだ」
 「ふはっはっはっは」
 葬儀会社の社長は笑い飛ばす。
 中宮警視正らの車が山道を麓まで下るのを確認してまた五人で飲み始めた。
 他の四人の車は葬儀会社の駐車場に止めている。
 「あの警視正一度解任されてまた戻って来たな」
 そこまで情報が入っていたのである。
 
 和歌山。岬ビューホテルの宴会場である。
 高田アドリアナは宇治原歳加年や瀬尾将らの責めで二回失神した。
 さらに十数人に鞭打ちされて躰中真っ赤な筋だらけになっている。一部血が鬱血して無残である。
 次のルーレットが回る。
 「次は蚯蚓腫れに金柑の汁です。このプレイは如月鬼堂のショーでは禁じ手になっています」
 青木学は宴会場の期待感を煽るように言う。
 高田アドリアナは恐怖に慄き震える。
 何となくこの痛みが分かるようである。
 当たった会員は金柑の実を沢山搾る。
 高田アドリアナはそれを震えながら見ていた。口元が震えているのが宴席からも良く分かる。
 会員は搾った金柑の汁を霧吹きに入れた。
 まずは太腿の蚯蚓腫れを狙う。
 蚯蚓腫れは白く艶めいた太腿を深紅に染めて一部割れていた。
 そこに吹き掛ける。
 「う、うぐ、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 高田アドリアナの躰は拷問椅子の上で仰け反る。
 天上の円盤からの吊るしを揺すって強烈に藻掻く。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいーーーーーーーーーーーーーー。いたい。いたい。いたい。いたい。いたい」
 泣き喚く。
 高田アドリアナの可愛い顔が般若の形相になって叫び続けた。
 それでも一、二分で大方治まる。
 「あはあーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 高田アドリアナの躰は震え続けていた。
 会員は乳房に掛ける。片方ずつシュ、シュと両方に一気に掛けた。
 「ぐう、うう、うぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 また高田アドリアナは表情を破裂させて叫ぶ。
 高田アドリアナは機関銃のように痛いを叫び続けた。
 治まるのを待って最後に股間の蚯蚓腫れを狙う。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 恐怖の悲鳴である。
 会員はびらびらの粘膜に二振り掛けた。
 「はあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。ぐあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴である。
 高田アドリアナは号泣の涙を溢れさせて喚き続けた。
 治まったところで最後の時間である。
 青木学らが呼んだ会場の医者の手で乳房と女の部分付近に局部麻酔を注射してゆく。
 最後のショーの準備である。
 高田アドリアナは観念した表情になった。
 「最初は煙草です」
 青木学のアナウンスでルーレットが回る。
 当たった会員がターンテーブルに上がる。
 「片側に集中して下さい」
 青木学は会員に煙草を渡してそう注文を付けた。
 会員が煙草を咥えて青木学が火を点ける。
 高田アドリアナは恐々とそれを見ていた。
 もう早く終わって病院に運んでほしい。
 此処に居る医者は応急処置だけらしい。その後大阪の病院に運ばれると聞いていた。
 会員は美味そうに煙草を吸ってそれを高田アドリアナの右の乳房に押し付ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーー」
 高田アドリアナは恐怖の表情を歪めて目は点になっていた。
 次のルーレットが回る。
 痛みは局部麻酔で押さえられている。だが痛みが抑えられながらも強い衝撃感がある。
 自分の皮膚が悲鳴を上げているのは良く分かる。
 十人に煙草を押し付けられ右の乳房は悲惨極まりない。最後の一人はローズ色の乳輪に押し付けて行った。
 高田アドリアナは本当に真から残酷な人ばかりと思う。だがそんな人がいて金を貰えなければ母とチェコに逃亡できない。
 次のルーレットが回った。
 青木学が呼んだ医者は止血パットを持って構えている。
 岡田弥一郎が高枝切り鋏を三方に載せて準備していた。
 当たった会員は大悦びである。
 高枝斬り鋏に巻いた白い紙を外して鋏の刃の部分を開く。
 高田アドリアナは恐怖極まって固まっている。
 会員は高枝斬り鋏の歯の部分を左の乳房に当てた。
 高田アドリアナは会員の顔を僻目で見る。観念はしていても躰は震える。
 「方々。行きますよ」
 「おーーーーーーーーーーー」
 「女。観念しろ」
 余計な掛け声である。
 観念していた高田アドリアナの心を揺さぶる。
 「う」
 高田アドリアナは微かに目を見開いて瞑る。
 男の力が高枝斬り鋏に篭る。そして一気に鋏む。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 血が飛び散って乳首が撥ね飛んだ。
 血が噴流する。
 医者はガーゼを当てて止血パット素早く貼る。
 「次はクリトリスです」
 次のルーレットが回る。
 青木学は当たった会員に小さな半田鏝を渡す。
 熱くなる時間を待つ間が高田アドリアナの恐怖感を炙り続ける。
 青木学は煙草を差し出す。
 「先に焼いてから刺して下さい」
 会員は煙草を咥える。
 青木学がまた火を点けた。


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