【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第三十一幕
犯罪連鎖
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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二〇二十一年立冬中元。太陰太陽暦十月六日。
(この二十四節気は平気法によるものです)
二〇二十一年十一月三日。
越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
鬼塚慎登の事件が終わって平穏な日々が続いていた。緊急事態宣言も終了して熱海店も会員だけの通常営業を行っている。
この日は愛好会の主なメンバーが集まっていた。
瀬里菜が駅に迎えに行って真性M女性の館の樽常マネージャーと如月鬼堂担当の編集小川綾香が着く。
本日のテーマは裏の全裸美人コンテストの打ち合わせと次の愛好会に出てもらう生贄の審査である。
そして小川綾香は次のグラビアの候補者探しで来た。
樽常マネージャーは今回二人を紹介する。佐々木鞘香、工藤美央の二人である。ポートをUSBで持参して来た。
二人は全員一致で愛好会に承認される。
大河内税理士も満足顔である。小川綾香も二回分のグラビアモデルが確保できた。
インターネットアダルト放送で全裸美人コンテストを行うには一般に顔出しのできる候補者が足りない。
今回は裏の愛好会の会員のみでコンテストを行う。愛好会の会員以外に動画は配給されない。
愛好会のショーは各店舗を一人の女性が一回ずつ回る。
全裸美人コンテストは熱海店で十二月の二週目と決められた。
連続拉致強姦事件の犯人グループ六人のアジトである。
いよいよ冬の兆しで空気は澄み渡っていた。雨上がりでコートが有っても良い寒さである。
「警察はようやく鬼塚事件の遺体捜索を終えたな」
葬儀会社の社長は生肉の表面だけ焼き目を付けて細かく刻む。
「あの最後に縄を抜けて鬼塚に飛びかかった女刑事。どんな姿で発見されたのかな」
医者の男は肉を適度に焼いてサイコロ状に切る。
「それよりあの女デカどうやって縄を抜けた」
運送会社の社長である。
「鬼塚がいくら厳重に縛ってもあれだけ電気拷問で藻掻き暴れさせたら弛む。ある段階からじっくりチャンスを伺っていたのだろう」
川口の会長が推測する。
「危なかったな」
「爆破装置を仕込んでおいて良かった。鬼塚が逮捕されても何も出ない。だが何か僅かなきっかけという危険もないとは言えん」
川口の会長はあくまで用心深い。
「ところで川口と生駒の闇風俗。館山という弁護士が事故の女を送るのを止めたのならこっちで究極の事故女を作ってしまわないか」
医者の男である。
「たらし屋でも闇サイトで募集するか」
「事故を作るのも方法だ」
「騙された女よりそっちが無難か」
「いいや弁護士が一人必要だ」
「抱き込めるのを捜せるか」
「居ない事はない。当たって見よう」
またも連続拉致強姦事件のグループは動き始めた。
六人は巷で手頃な犠牲者を物色する。
印刷屋の社長は一人暮らしの地方出身の女を見つけた。
その女は早見朱莉という。
器量は良い。髪を後ろに束ね額を出した表情が気丈に見える。それが加虐心をそそらせる。
大学卒業だが勤め先は零細企業。その業績はコロナで悪化している。
今や零細企業の社員は非正規より年収が少ない。
十一月五日。またアジトに連続拉致強姦事件の犯人グループ六人が集まった。
夜に集まったので寒さも考慮して味噌バターの石狩鍋である。
そして早見朱莉を堕とす作戦会議が始まった。
「その女は事務所と自宅アパートを電車で通勤か。バイクでも乗ってくれればよいのに」
運送屋は事故の賠償金で究極の風俗に追い詰めたい。
「会社を潰した方が早くないか」
葬儀会社の社長である。
「無職にして自転車で配達の仕事に就かせるとか」
印刷屋は二人の意図をそう確認する。
「壮大な計略だな」
医者の男は時間が掛かると言いたい。
「良いではないか。遊びだ。じっくり堕とすのも愉しみだ」
川口の会長はじっくり愉しめば良いとの考えである。
「そうだな。たっぷり借金作らせよう」
「運転免許は有るのか」
「車は所有してない」
印刷屋が調査結果から答える。
「こいつ他に技能とか持ってないのか」
葬儀会社の会長は技能とか持っていれば他の仕事に就きやすいと懸念する。
「無いだろう。どうせ事務謙雑務だ」
印刷屋はあっさり否定する。
「自転車の配達で事故がベストだな。免許が有れば宅配のアルバイトという手も有るが。保険に入ってない自転車事故が確実だな」
「どっちにしても時間が掛かる。もっと標的を探そう」
医者の男は待ちきれない。
如月鬼堂の経営するファション喫茶熱海店は客席五割使用で連日会員のみ営業ではぼ満席である。
今週の日曜日には愛好会のショーが行われる。
だがまだ安心はできない。女性の補充は行わない。
人数が足りないのでショーをメインで運営していた。
早見朱莉の勤める会社は既に経営が苦しく勤務日数を減らしていた。早見朱莉は六人の意図に反したように居酒屋でアルバイトを始める。
だが通うのは自転車であった。
印刷屋の社長はそこに目を付ける。店で飲ませる客の役は会社員を前金二十万後金三十万で雇う。
当たる役は老人を前金二十五万後金七十五万で雇った。
車で早見朱莉に幅を寄せるのは東秀雄が行う。その車には川口の会長が雇った悪徳弁護士が乗っていた。
早見朱莉は坂道の左端を走っている。
東秀雄はじりじり寄せた。車は一トンのワゴン車である。
早見朱莉はやや速度を上げて坂を下った。
老人が横道から出て来る。早見朱莉は急ブレーキを掛けるが老人に当たってしまう。
「あーーーーーー」
早見朱莉の悲鳴と同時に老人は倒れた。
東秀雄の車も止まる。
早見朱莉は自転車を倒したまま老人に駆け寄って行く。
弁護士が近づいた。
「あんた飲んでいるね」
そう言われて早見朱莉ははっとする。とんでもないことである。
弁護士の胸にはバッチが光っていた。
「逮捕されるよ」
「ええ」
早見朱莉は怯えている。
「私は弁護士だ。助けてやるよ」
そう言うと弁護士は倒れている老人の肩に手を回す。
「直ぐに病院に運びます」
「ああ。はあ」
老人は怯えた表情で言葉を発する。
「大丈夫ですよ」
そう言って東秀雄に車に寝かせるように指示した。
そのまま川口の会長の話のつく病院に運びこむ。
「少し金は掛かるよ」
「えー。私」
早見朱莉は金が無いと言い掛ける。
「逮捕されたら二十年だ」
「・・・・・」
早見朱莉は蒼い顔で弁護士を見た。
「私は横山と言います。弁護士です。多分二百万くらいは掛かります。稼ぎかたは有ります」
老人は病院で腕と足の骨折と診断される。
横山弁護士に金を作らないならばこの段階で警察を呼ぶと言われ早見朱莉は従うしかなかった。
そのあと闇風俗で金を作る部分は川口の女将が因果を含める。
横山弁護士は早見朱莉と川口の会長らからと二重取りであった。
川口の会長は闇サイトで新たな相談を受けた。
最近頻発に電車内で無差別傷害事件が起こる。
相談者はそれらが成功とは言えないと言う。川俣軍司や梅川の事件を読んであのように成功して警察に射殺されたい。
それには若い良い女の道連れが欲しいと言う。
恐ろしい終焉願望である。
だが用心深く残忍極まりない川口の会長を悦ばせた。
鈴鹿悠渣はスタイルの良い美女に憧れ続けてきたのである。
だが手に入ることはない。
キャバクラ、風俗と求め歩いてかなり金も使った。
だが上手に手玉に取られ金を損するばかりである。
ある日。借金の保証人にされ逃げられた。女は良い男と海外に消えてしまう。
女が立ち去る最後に置き手紙に残した言葉は鈴鹿悠渣を絶望に堕とした。
『最後に言ってあげる。貴方がどんなに頑張っても一生良い女は来ないよ。また騙されるから』
そして鈴鹿悠渣の親が残した資産も三分の一に枯渇し始めていた。
鈴鹿悠渣は絶望に暮れて闇サイトに相談する。
川口の会長は村上治夫らが撮り鉄女を狙った時にもう一人手頃な女を見つけていた。
ローカル線を走る単連の気動車が狙い目である。
秘境駅ツアーを計画させた。土讃線を使う。単連の気動車を貸し切りにする。
土讃線には坪尻と言う有名な秘境駅がある。だがもう一つ似た様な秘境駅が存在した。新改駅である。
坪尻は琴平と阿波池田の間の特急通過駅。また新改も大杉と土佐山田の間の特急通過駅である。
坪尻は駅と停車中の普通列車が通過する特急から確認できる。
新改駅は斜め奥に待避するので殆ど見えない。
この駅を狙って秘境駅ツアーを組む。
随行員は闇サイトの常連玉川亮が引き受けた。前金二十五万。後金百七十五万である。
すべて鈴鹿悠渣の負担で後金は闇サイトが預かって終了後に玉川亮に振り込まれる。
十一月十四日
標的の田原萌江はこのツアーに招待された。他にも女性は参加している。
田原萌江だけがアイドルで招待である。
随行員と鈴鹿悠渣を含めて男性十五名。田原萌江を含めて女性四名。
一名空席の十九名で高松を出発した。
鈴鹿悠渣の目には田原萌江以外女の価値はない。
鈴鹿悠渣は高松駅のコインロッカーから送られて来た暗証で拳銃の入ったカバンを取り出した。
そのまま参加者の一人としてツアーに合流する。
鈴鹿悠渣は玉川亮が工作を担当しているとは知らない。
川口の会長の設定したツアーを進行する役とだけ教えられている。
川口の会長のシナリオの通り動くしかない。殺す順序は決められていた。
玉川亮は最後に鈴鹿悠渣の命令で警察を呼ぶ役割となっている。
単連の気動車は高松を出ると多度津に止まる。此処で交換列車を待ち後続の特急を先に出す。
土讃線は2000系気動車が三月に引退して特急はくろしお鉄道所属を含めて2700系気動車に入れ替わった。
鈴鹿悠渣は小型カメラでずっと車窓を撮影し続けている。この先このカメラは恐ろしい動画を配信する。
ツアーは琴平に止まり坪尻駅に入った。
此処で駅の先端まで入って停車する。次の普通列車が特急を待避するホームのスペースを空けておく為である。
ツアーは此処で駅の付近を探訪する。高台の簡易な展望台から坪尻駅を望む。
次の普通列車が特急退避に坪尻駅に入って来る。展望台から二台の異なる普通列車が坪尻駅に退避する異例の光景が撮影できた。
熱海。如月鬼堂の経営するファッション喫茶である。
この日は佐々木鞘香のショーが行われる。
佐々木鞘香は覚悟を決めて熱海に向かう新幹線に乗った。
グラビア、AV、今夜からの三会場のショーで三千万近い収入が得られる。
もう後戻りはできない。グラビアは撮影されている。
愛好会のショーが一番高いが一番怖い。
ギャラは終わったら直ぐに入金される。それも申告しなければ非課税である。
相当のプレイ内容は聞かされていた。
一時的な痕や痛みは残るが安全は約束されている。
佐々木鞘香はかなり早めに熱海に着いた。ホテルにチェックインして躰を整えてから熱海店に向かう。
いくら羞恥を覚悟してもなるべく汚れは見せたくない。
鈴鹿悠渣らのツアーは阿波池田に着いた。此処で昼食を摂る。
鈴鹿悠渣は準備に緊張していた。
玉川亮は鈴鹿悠渣の状況を観察する。
阿波池田を出発して大歩危から大杉を過ぎて土佐山田の一つ手前が新改駅である。
田原萌江はアイドル気取りで比較的イケメンの男性三人くらいと鉄道探訪の話を続ける。
時々他の男性にも話し掛け一応の愛想を振り撒く。だが鈴鹿悠渣の近くには来ない。
女が避けたがるオーラが有るらしい。
列車の乗務員は運転士が一人だけである。特急列車と対向列車を待ち合わせながら無人駅を過ぎて行く。
新改駅の反対側スイッチバックの引き込み線に入る。
其処で運転士は車内を反対側の運転台に移動する。
戻るように本線を跨いで新改駅の引き込み線に入る。
鈴鹿悠渣は一気に移動する。
カバンから一丁目の拳銃を取り出す。
運転席の横に突っ込み運転士を射殺する。
車内に悲鳴が上がる。
鈴鹿悠渣が非常ブレーキを掛ける。
単連の列車は新改駅のホームに掛かった所で止まった。
鈴鹿悠渣は車内に拳銃を向ける。
「動くな」
次の瞬間一人の男性を射殺する。一番イケメンに見えた男である。
また悲鳴が上がる。
男性は床に崩れた。
「動くな」
鈴鹿悠渣は強い口調で命令する。
「おい。随行員。その女を全裸にしろ」
鈴鹿悠渣は拳銃を構えて田原萌江を指先し玉川亮に命令した。
「待ってください。そんな事。私が」
玉川亮は両手を前に出して掌を開いて待ったの姿勢に成る。
「やらないと次の犠牲者が出る」
鈴鹿悠渣は拳銃を一人の女性に向けた。間髪を開けず引き金を引く。
銃弾は女性の眉間を撃ち抜く。
女性の体は傾きそのまま列車の床に崩れた。
「や、やめ、や、め、ろーーーーーー」
玉川亮は驚いて狼狽する素振りを見せる。
「ね。仕方ないよ」
玉川亮は田原萌江を説得する様にじりじり寄って行く。
「いやあーーーーーーーーーーーー」
田原萌江は叫ぶ。
鈴鹿悠渣はその脚元に一発撃ち込む。
「あ、あーーーーーー」
田原萌江は恐怖に床に崩れる。
「そいつに脱がされたくなければ自分で脱げ。もう一人やるぞ」
鈴鹿悠渣は二人目の女性に銃口を向ける。
「た、助け」
叫び終わる前に銃弾は眉間を撃ち抜く。
緊迫感を強くする為だ。構えたら直ぐ撃てとの川口の会長の指示である。
「どうだ。もっと犠牲を出さないと分からないか」
鈴鹿悠渣は次の女性に銃口を向ける。
「いやあーーーーーーーーーーーー」
女性は叫び失禁する。
「どうだ」
鈴鹿悠渣は田原萌江に迫る。
「お前脱がせ」
鈴鹿悠渣は別の男に銃口を向けた。ツアー参加者の中で一番風采の上がらない男である。
床に崩れている田原萌江の後ろに膝立ちになり肩の上から手を伸ばす。
ブルゾンの前を下げて肩から抜き取る。
タンクトップも捲り上げて首から抜き取ってしまう。
上半身はブラ一枚である。
スカートの腰のフォックを外す。前に回って膝からスカートを抜き取る。
その男の手も体も震えていた。
「下着も取れ」
銃口はその男に向いている。男は後ろに回る。
ブラのフォックを外す。
鈴鹿悠渣に見えるようにブラを下げて後ろに取り去る。
田原萌江は慌てて乳房を手で隠す。
「隠すな」
鈴鹿悠渣は田原萌江に銃口を向ける。
田原萌江は仕方なく震える手を下ろす。
「拳銃は二丁。弾はあと十一発。何人殺せるかな」
これも川口の会長の計算である。全員殺すには弾が足りない。何人かは生き残れる。
鈴鹿悠渣は田原萌江の太腿に銃口を向けた。
「・・・・・」
田原萌江の躰が震えて手を肩の後ろで床に着く。
鈴鹿悠渣は田原萌江の太腿の直ぐ横の床に撃ち込む。
「あはーーーーーーーーーーーー」
田原萌江は悲鳴を上げて反対側に上半身を倒れ込ませる。
「下着を取れ」
田原萌江は恐怖に仕方なくショーツを両手で腰から抜き取る。
「女を広げろ」
鈴鹿悠渣は拳銃で股間を差して横に振る。手で横に長い列車の座席を示した。
「そこにお尻を載せてM字開脚だ」
鈴鹿悠渣は究極の要求をする。
田原萌江は両手を背中の後ろでシートに着いてお尻をシートに載せた。
そのまま震える脚もシートに載せる。
田原萌江の躰はシートの上でほぼM字開脚になる。
女の部分は丸出しである。
鈴鹿悠渣はカメラを三脚に載せて撮影を続けていた。
田原萌江の躰は恐怖にブルブル震える。
「ま○こを広げろ」
鈴鹿悠渣は銃口を向けてさらに究極の要求をする。
「・・・・・」
田原萌江は恨み顔を滲ませるが震える両手で大陰唇を左右に引く。
閉じ会わせた女の部分のびらびらが広がって緋色の部分が覗く。
「もっと広げろ」
鈴鹿悠渣はさらに要求する。
「・・・・・」
田原萌江は一瞬上目遣いに鈴鹿悠渣を見るが両手の指に力を入れてさらに広げる。
尿道の小さな亀裂と膣口が露に成った。
鈴鹿悠渣はカバンからクスコを取り出す。それを田原萌江の横にシートの上に投げた。
「お前それでこいつの女の奥を広げろ」
鈴鹿悠渣は服を脱がした男に命令する。
男はクスコを拾って田原萌江が女を広げている前に座り込んだ。
男は震える手で田原萌江の膣口にクスコを押し込む。
「うーーーーーーーーーーーー」
田原萌江は金属の冷たさと侵入の痛みに悲鳴を上げた。
「螺子を回して目一杯広げろ」
男は覗きながら螺子を回してクスコを広げる。
鈴鹿悠渣はペンライトを横のシートに投げた。
「よく覗いたら少し離れてそれで中を照らせ」
鈴鹿悠渣はそう命令してカメラの照準をクスコに合わせる。
田原萌江は強く顔を横に反らせて堪え続けていた。
その顔は真っ赤に紅潮している。
「クスコを抜け」
その男に命令する。
男は震える手でクスコの螺子を戻す。
「いたあーーい」
螺子を戻したので膣の粘膜を鋏んでしまった。
男はそのまま抜き取る。
「い、いいたい」
田原萌江はイレギュラーな痛みにまた声を上げた。
鈴鹿悠渣はT字剃刀とシェービングクリームを投げる。
「剃毛しろ」
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