鬼三のSM小説
女衒の國

この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。

女衒の國の侵略者

1| 2| 3| 4| 5| 6| 7| 8| 戻る|
 「次ぎは浣腸だ」
 「・・・・・・・」
 小倉紘子警部は恥ずかしさと悔しさ無念さの極致に口も聞けない。笛木祐子巡査部長に詫びを言う余裕もない。
 気丈な婦警の顔は恥ずかしさに土色である。
 全員がこの姿を堪能する中で晴久が緊縛師と協力して漏斗を腰と天井から紐で吊るす。
 腰から吊るして天井からのロープでバランスを取る。
 今度は浣腸器ではない。イチジク浣腸を十個ぐらい持って来た。
 再び刑事らが四人で左右から腰を押える。
 「ううーーーん。ちくしょうーーーー」
 小倉紘子警部は逃れんと躰を突っ張るが押えは固い。
 五人目の刑事が膣に指を突っ込んで股間を掴む。その体勢でアナルにイチジク浣腸の先端を入れる。
 「ああ。があーーー。あがあーーー」
 瀕死に躰を振ろうとするがイチジク浣腸は入って行く。膣に指を突っ込んだ掴みが功を奏している。
 刑事は緊縛師に渡されるイチジク浣腸を次々と入れて行く。
 「ううーー」
 小倉紘子警部は顔を顰めて堪え続けた。
 暴れようにも動けば膣に荒っぽく入った指が強烈に痛みを伴わせる。
 「ううーー」
 小倉紘子警部はどうにも抵抗出来ない。
 態々冷やしたイチジク浣腸が直腸に進入して来る。一挙に痛みが襲う。
 小倉紘子警部の顔は究極の苦しみに歪む。
 「今度は固まった便を賞味のまま出して貰おう」
 一課長がにたにた哂っている。
 小倉紘子警部は悔しさに唇を噛みながら眉間に三重に皺を寄せ藻掻く。髪を振り乱して屈辱と究極の痛みに堪え続けた。
 「まさに警部。赤達磨だぜ」
 浣腸していた巡査部長が笑う。
 小倉紘子警部は目の奥に怒りの篭った表情で若い巡査長を睨む。膣に指を進入させただけでも絶対に許せない。
 だがそのレベルは格段に上回っている。
 小倉紘子警部は何としたら復讐ができる。此処に居る全員を裁けるか。腹の痛みに苦しみながら懊悩する。
 若い刑事は緊縛師が持っていた最後のイチジク浣腸を注入し終わった。
 緊縛師がアナル栓を捻じ込む。
 押えていた刑事らも手を離す。
 笛木祐子巡査部長は自分の頭上で起こっている忌まわしい状況をちらりと見て目を逸らす。顔を大きく振って悲しい顔を歪める。
 小倉紘子警部の吊るされた躰は空中で苦しみに悶え歪む。
 「どうだ。苦しいだろ」
 平佐和が詰る。
 「どうか。抜いて排泄させてください」
 小倉紘子警部はきっぱり屈辱まみれの言葉を吐く。そして涙を溢れさせる。腹の痛みも感情の起伏も限界であった。
 普段気丈な人ほど限界は脆いかもしれない。笛木祐子巡査部長より脆く崩れ涙を流し続ける。
 下で笛木祐子巡査部長は見るに堪えない怒りに泣き崩れた。
 平佐和らは満足の極致である。
 「御前抜け」
 平佐和はまた玉木巡査長を指名する。
 玉木巡査長も小倉紘子警部の膣に指を突っ込み膣から躰を掴む。もう片方の手でアナル栓を抜く。
 自分に掛からないよう膣に挿入した手で躰を押し上げて角度を調節する。
 だが大音響と共に便は一挙に透明な漏斗の壁面に叩きつけられた。
 臭いは一気に充満する。
 晴久のスイッチ操作で総ての換気扇が一気に回った。換気機能はかなり強力に設えられている。
 小倉紘子警部の表情は恥に限りなく沈む。
 顔を究極に逸らし土色の表情を隠す。
 羞恥の極致である。
 一課長らは拍手する。拍手の渦になった。
 真下で拷問椅子に載せられた笛木祐子巡査部長は表情に困る。
 小倉紘子警部の惨めさは落ちるところまで堕ちた。
 この状態で道警本部長は鞭を構えている。
 どうしても小倉紘子警部の敏感な部分を一発叩きたい意気込みである。
 それを察して刑事二人が小倉紘子警部の太腿を左右から抱き抱える。女の部分を前に突き出し形良く突き出したビラビラを指で広げる。
 「はああーーーーーーーーーー」
 小倉紘子警部の表情は恐怖に縮み上がる。
 本部長は嬉々として狙いを定める。一本鞭の細長い先端をクリトリスからその下の尿道口の亀裂、薄橙の部分を縦一文字に叩く。
 小倉紘子警部の目を?いた表情は一瞬空中で固まる。
 「ぐうう。ぐううう。ぐおおおーーーーーーーーーーーー」
 鈍く腹の底から出る悲鳴が轟く。小倉紘子警部は吊るされた躰を空中で強烈に小刻みに振る。
 押えていた刑事二人は振り切られてしまう。
 「ぐうわわわわわーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶に苦しむ姿が続いて本部長らを満足させる。
 本部長は刑事らを促し一課長に一本鞭を渡す。
 「やめてーーーーーーーーーー。もうむりよーーーーーーーーーーー」
 小倉紘子警部は泣き悲鳴で叫ぶ。普段の気丈さは片鱗もない。
 それでも一課長はにたり哂って鞭を構えた。
 刑事らは四人掛りで押える。
 「ああーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーー。おねがあーーーーーーーーーーーーーい」
 本部長の叩きは一発でも壮絶に痛かったようである。
 それでも一課長は許す気も手加減する気もない。
 刑事らは一課長の意図を理解してまたビラビラを広げる。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーー。やめてーーーーーーーーーーー」
 小倉紘子警部は必死に叫ぶ。
 一課長は鞭を振り被る。
 「ああーーーーーーーーーー」
 小倉紘子警部の悲鳴を一刀両端に斬る如く一本鞭が振り下ろされた。
 「・・・・・・・・・」
 小倉紘子警部の表情は衝撃に破裂して般若の形相になる。
 「あぐうーーーーーーーーーー」
 再び小倉紘子警部の躰は吊るされたまま何度も躰を揺すぶって狂ったように暴れ悲鳴を搾り出す。
 「ぐわああああーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な悲鳴が続く。壮絶に暴れる。痛みに行き場のない暴れである。
 「うぐうううーーー。ううーーーーーー。ぐうううーーーーーーーーー」
 縛られ吊るされ痛いところを庇い様もない。藻掻き苦しみ続ける姿を本部長以下は溜飲が下がる思いで鑑賞する。
 そして次の陵辱プランを話し合う。
 「生き物を入れよう。一番屈辱的だ」
 平佐和が愉しそうに言う。
 「晴久さん。何かここに入れる生き物を調達できますか」
 晴久は執事に相談に行く。
 小倉紘子警部は頭を前に倒しぐったりしている。痛みの余韻はまだ治まっていない。
 晴久は風俗嬢一人を連れて入って来る。
 二人の生贄だけでは間が持たない場合の予備で待機させていた。
 自縛も責めもできる風俗嬢である。
 まだ二十代後半。二人の婦警よりかなり若いが見た目の年齢はそんなに変わらない。
 美人では有るが明るい光の下ではやや風俗疲れと崩れが感じられる。
 続いて搬入された水槽には水がなく蜥蜴が何匹も蠢いていた。
 風俗嬢は二人の婦警に向けて床に尻を降ろし股間を広げる。
 自らの手でクスコを膣に挿入してしまう。螺子を回して膣の中を広げる。
 「これからあんたらにも同じことをやるから見ていろ」
 一課長が二人に宣告する。
 糸でたずなを繋いだコオロギが用意されていた。風俗嬢は糸を引いたままクスコに侵入させる。
 蜥蜴も足に糸を付けていた。それもクスコに侵入させる。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「あーーーーーーーーーーーー」
 異口同音に二人から悲鳴が上がる。
 風俗嬢は慣れているのかまったく動じない。
 小倉紘子警部は恐怖に慄いている。笛木祐子巡査部長は青い顔で目を見開いたままである。
 蜥蜴は膣の奥でコウロギを咥えてクスコの外に出る。
 小倉紘子警部の気丈な躰は既に震えていた。
 笛木祐子巡査部長は宣告した一課長を睨み続けている。
 この二人には強制的に広げられた膣にコウロギが進入するだけで恐怖の悲鳴である。そこでさらに蜥蜴の餌付けが行われた。
 屈辱も限りないがそれ以上に恐怖が支配している。
 何ともないように風俗嬢が目の前で見せた。そのことがそれ以上に恐怖を煽るのである。
 笛木祐子巡査部長を磔にした拷問椅子が緊縛師らの手で右に移動して元の位置に戻される。
 小倉紘子警部が吊るされている真下に拷問椅子をセットした。
 吊るしを下げて拷問椅子に躰を降ろす。
 緊縛師が素早く縛って磔にする。
 小倉紘子警部は抵抗してもどうにもならない。ただ平佐和らを睨みつけるのみである。
 緊縛師はまず笛木祐子巡査部長にクスコを挿入する。
 笛木祐子巡査部長は膣に力を入れている。
 緊縛師はローションを塗りスポイトで膣にローションを流し込む。そして強引に捻じ込んでしまう。
 「ああーーーーーーーーー。ああーーーーーーーー」
 笛木祐子巡査部長の悲鳴とともにクスコは膣の奥に突き刺さった。螺子を回して強引にこじ開ける。
 「ううーーーーーーーーー」
 笛木祐子巡査部長の表情は強烈に歪む。
 緊縛師は小倉紘子警部に向かう。
 小倉紘子警部は怒りの篭った目で緊縛師を睨み付ける。
 「力を抜け。痛いだけだぞ」
 抜けと言われて無駄と観念しても力は入ってしまう。
 緊縛師は直ぐにスポイトでローションを流し込む。
 緊縛師は小倉紘子警部の締める力が幾分弱まっていることを見極めてそのまま突っ込んでしまう。
 すんなり挿入されてしまった。
 「ああ」
 小倉紘子警部は怯えた溜息を漏らす。
 躰は震えている。
 先に笛木祐子巡査部長の膣に刺さったクスコにコウロギが投げ込む。
 笛木祐子巡査部長は顔を顰めて腰を捩り不快感に堪える。
 コウロギには紐が付いてない。
 蜥蜴を突進させる。
 「あ・・・・・・・・・・・・・」
 笛木祐子巡査部長の表情は究極に縮み上がる。
 コウロギは膣の中を逃げる。
 「あーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーー」
 笛木祐子巡査部長は腰を捩り笛のような悲鳴を奏でる。
 目からは涙が大粒に光った。
 蜥蜴は膣の中でコウロギを咥え外に出て来る。
 「ああーー。ああーー。ああーー。ああーー」
 笛木祐子巡査部長はわなわな怒りに躰を震わせ痙攣状態を続ける。
 小倉紘子警部は蒼白の表情でそれを見詰めていた。
 躰が震えクスコの金具が微かに音を立てる。
 緊縛師はクスコの開きを強化した。
 「いやあ。いやよ」
 小倉紘子警部はうわ言のように呟く。
 緊縛師は手で掴んだコウロギを投げ込む。
 コウロギは逃げるようにクスコの中に突進する。
 「ああーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー」
 小倉紘子警部はなりふり構わずサイレンの様に悲鳴を上げる。
 子供が喚く如くである。
 本部長も一課長もその表情を凝視して悦びを噛み締める。
 そこに蜥蜴が放たれた。
 蜥蜴はクスコの中に突進する。
 「ああーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー」
 小倉紘子警部からサイレンのような悲鳴が続く。それでも逃げようとするコウロギは直ぐ蜥蜴に掴まる。
 「ああーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー」
 蜥蜴はコウロギを捕まえて直ぐ外に出て来る。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ」
 小倉紘子警部は蒼白な顔で目を?いて荒い息遣いである。
 「もう一回だな」
 本部長が宣告する。
 「やめてーーーーーーーーー。もう。もうやめてーーーーーーーー」
 小倉紘子警部は泣き叫ぶ。
 「御前自分にやってくれ笛木を許せ言っただろ。それとも笛木を責めるか」
 一課長が追い詰める。
 「ああ」
 小倉紘子警部は絶望的な表情で観念する。
 再びコウロギが投げ込まれる。
 「ああ、ああーーー。ああーーーーーーー。ああん。ああん」
 腰を激しく捩り膣の中で動き回るコウロギに泣き喚く。
 
 晴久はリビングで波琉の躰を弄りながらこの状況を見ていた。
 波琉は既に全裸に?かれている。
 波琉は青い顔で状況を見ていた。自分にここまではしないと思うがやはり不安である。
 晴久は電話で蛇を手配していた。
 波琉には状況からその恐ろしい使い方に想像が付く。
 
 泣き喚く小倉紘子警部の膣をこじ開けたクスコに蜥蜴を突進させる。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 表情を破裂させた強烈な悲鳴である。
 平佐和らは悦びの表情になる。
 膣の中で蜥蜴はコウロギを追い詰める。
 「ああーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あああーーーーーーーーーーーーー」
 小倉紘子警部は狂ったように腰を暴れさせ金切り声の悲鳴を連発する。
 やがて蜥蜴はコウロギを捕まえて出て来る。
 「あはあん。ああん。はあ。ああん。はあ」
 小倉紘子警部は洗い息遣いで涙をぽろぽろ溢す。
 「酷い。酷いよ。酷過ぎる」
 笛木祐子巡査部長は俯いたまま震えている。
 緊縛師らは二人の膣にローションを流し込みクスコを抜く。
 執事がワゴンに載せてドリルバイブを運んで来た。
 小倉紘子警部はこの使い道を知っている。
 笛木祐子巡査部長も見ただけで何をされるか解った。
 「さあ。たっぷり気持ち良く成って貰おう。次ぎは蛇を手配してある」
 平佐和が含みの有る言い方で宣告する。
 二人とも驚愕の表情である。言葉は出ない。目の前のドリルバイブどころではない。蛇が恐ろしい。
 二人の脳裏には女の部分に蛇が入る恐ろしい現実が浮かぶ。
 そして既に緊縛師の指で上り詰めてしまった。目の前にある気狂い的な道具。これに堪えることは不可能と諦めるしかない。
 二人ともドリルバイブの強烈な責めに轟音のように悲鳴を上げ続ける。そして何度か失禁して最後に失神してしまった。
 先に小倉紘子警部が失神。程なく笛木祐子巡査部長も反応しなくなった。
 小倉紘子警部は口をだらしなく開き涎を流し瞼が緩んで瞳は上に上がり白目を晒している。
 笛木祐子巡査部長は細く閉じが緩んだ瞼の間から瞳が内側に寄り合わせた白目状態である。
 平佐和はそれでも責めるよう指示する。
 気を利かして緊縛師が写真撮影した。もちろん録画は撮られている。
 若い刑事らも撮影する。
 二人ともドリルバイブの責めにビラビラがだらしなく広がっていた。刑事らはその白く濁ったゼリー状の液に塗れた女の部分も撮影する。
 若い刑事のビンタで起こして水分補給した。更にドリルバイブの責めを続行である。
 「もっと強力なのに換えろ。太いのが回転しながらピストンするのが良い」
 平佐和はこの遊びを熟知しているようである。
 当初は緊縛師がやっていたが若い刑事が手をだし交代で責めている。
 富川巡査部長は長机に並べられたドリルバイブを見比べて回転式を探し出す。
 太いが回転運動だけである。
 富川巡査部長は平佐和を振り返って確認する。
 「それでいいよ」
 平佐和も要求通りの物はないと確認した。
 小倉紘子警部は天井を見上げたままである。富川巡査部長を睨むだけの気力は既にない。女の性の極致を体験させられた直後である。
 富川巡査部長はドリルバイブの先端に付けられた疑似男根を小倉紘子警部の膣に滑り込ませる。
 最早緩く簡単に入ってしまう。
 スイッチが入る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 直ぐに大口を開いた強烈な悲鳴が上がる。
 玉木巡査長もドリルバイブ選びに悩んでいた。
 回転式の太いのが見当たらないので極太のピストン型を掲げる。
 「いいだろう」
 平佐和も納得した。
 こっちも極太であっても簡単に挿入されてしまう。
 スイッチが入る。
 「あおおーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううおーーーーーーーーーーーーーーー」
 笛木祐子巡査部長の顔は究極に軋む。
 「ああーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー」
 笛木祐子巡査部長は拷問椅子の上で藻掻く。
 「ああ、ああーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 顔は仰向けに究極に歪む。
 「あはああーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 次の瞬間堕ちてしまった。
 左を見ると小倉紘子警部も既に白目を剥いた躯状態である。
 二人は拷問椅子から降ろされ搬入された簡易ベッドに寝かされた。
 猫足タイプのバスタブが搬入され簡易便器の横にセットされる。
 お湯と水の蛇口や排水は奥の壁に設えてあった。簡易便器も排水に接続されている。
 再び鉄格子がセットされた。別々に監禁した形になる。
 そのまま気が付くまで放置である。
 平佐和らは蛇拷問を匂わせて引き揚げてしまった。
 
 護衛に残ったのはR国の工作員五名だけである。
 晴久は久々に波琉と一緒に食事を摂った。
 波琉は全裸のままである。
 「ねえ。ほんとにこの家、私の物に成って此処に暮らせるの」
 「監視は今迄通りだが。あと一年と半年でこの家と幾らかの財産が君の名義に財産分与される。そして別の女が君の立場になる」
 「何処で」
 「別にもう一軒建てる。だがお前だけは俺との関係を続けてくれ」
 晴久は勝手な言い分をさらりと言う。
 「お客の接待は無いのね」
 「もちろん。それは次の女に引き継ぐ。お前だけは離したくない」
 「判った」
 波琉にとって此処を出て自由になっても資産がなければ働かなければならない。元の苦しい境遇に戻るだけである。
 これまでも自分で購入できなくても総て執事らが購入してきてくれるか手配してくれた。
 「執事の人たちのお給料とかは」
 「その心配はない。執事もメイドもR国の工作員だ」
 「私は分与された資産で生涯暮らせるように計画すればいいの」
 「現金資産を使えばだが配当金が入る株も分与する。帯広ニューシティの不動産も分与するから家賃収入も入る」
 「使うときは執事かメイドに頼むのね」
 「少し違う。会計端末から引き出すのはお前だ。それをFBデータでメイドらの管理する現金口座に移して買い物とかをしてもらう」
 「そう。別に逃亡したりもしないよ。どうせ工作員に見つけ出されて殺されるだけでしょう」
 「そうだ。俺にもどうする事もできない」
 「そうなの。お父さんでも」
 「同じだ。平佐和先生とてこの勢力を裏切れば手が伸びる。社会的モラルを大きく逸脱した接待を共有するのもその為だ」
 「もしそんな事になったら」
 「社会的信用を潰されて自殺か行方不明だな。俺とて同じだ」
 
 地下では笛木祐子巡査部長が先に意識を取り戻した。小倉紘子警部を起こして湯に浸かりながら鉄格子を挟んで話す。
 「完全に罠に嵌められたのよ。立ち入り捜査を認めたのも一課長が捜査を禁止しなかったのも罠だったのよ」
 「此処から逃れる手は無いですね」
 「多分。親族が騒いでも捜査中に行方不明とか。死体が見つからない方法で死亡の確認とかね」
 「たとえば」
 「ヘリが海上で墜落とか」
 「パイロットだけ助かって私たちが行方不明」
 「そう。他にも方法があるでしょう」
 「命令違反の捜査で行方不明とか」
 「そうね」
 「蛇を入れられたらどうなります」
 「気が狂うわね」
 小倉紘子警部は自分が堪えられるとは思えない。
 「ひょっとして命令違反の捜査に出て気狂いになって発見とか」
 「二人とも完全に狂うという保証は無いよ」
 「そうしたら拷問を何処までも強化するか。狂わない方を殺して行方不明。一人は精神異常で発見」
 笛木祐子巡査部長とて堪えられる自信などない。
 「それは考えられるね」
 「平佐和がR国と闘うネットワークとか言っていましたけど。その仲間が警部を探さないのですか」
 「探すかもしれない。でもまた犠牲者が増えるだけよ。最近は会合を開いても察知する。私が仲間に入っていると知っている位だから危険」
 R国、娼国に行った仲間は誰も帰って来ない。犯罪者にされた者。心中に見せかけて殺された社長。行方不明のままの者。
 R国、娼国に正式な入国をしてない場合は捜査もされない。
 韓国で旅行者が行方不明でもマスコミは大騒ぎする。だがこちらは何処にも騒がれることは無い。大きな力が働いているのである。



ご感想、アンケート
ご感想、ご質問、ご用件、ご依頼などございましたら以下のメールにお送りいただければ幸いです。
sado9364○yahoo.co.jp
(お手数ですが○を@に変えてご使用ください)


戻る
次頁