【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第三十幕


全裸美人コンテスト入賞者の悲劇


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 二〇二十一年処暑中元。太陰太陽暦八月二十日。
 (この二十四節気は平気法によるものです)
 二〇二十一年九月二十六日。
 緊急事態宣言は解除する方向が見えつつある。だが如月鬼堂らの飲食を伴うイベントにはなかなか雲行きが晴れない。
 暗雲の中さらに連続拉致強姦事件の復活である。
 如月鬼堂は本多椿を伴って上越新幹線のグリーン車で越後湯沢にいつもより遅い時間に戻った。
 駅には珠洲が迎えに来ている。
 「枝里さんがお待ちよ」
 「うん」
 荒井枝里の来訪は判っていた。
 「もう一人お連れよ」
 「期待できるか」
 「できそうだよ」
 珠洲はあっさり認める。
 何故か高嶋波瑠以来熱海店のコンパニオンからSM女優を選りすぐっていた。
 これで三人目である。
 女は加賀美明日香といった。
 硬い表情で理知的イメージを漂わせる美人である。
 如月鬼堂は熱海店で一度も見たことがない。
 目立つ美人顔である。
 この手の美人を甚振り悲痛な表情を剥き出させれば加虐心を煽れる。
 とことん泣かせても罪悪感を沸かせない。観客がハードを期待する。
 美しさは潔癖だが可愛さ愛しさは沸かせない。
 スタイルも長身スレンダーで申し分ない。
 遅れて雨倉編集長と担当の小川綾香が着いた。
 加賀美明日香はSMクラブの仕事はしない。グラビアと愛好会のショーだけである。
 全員水着で露天風呂に入り加賀美明日香だけ全裸で濡れた緊縛を試しみる。
 抜群の映えである。
 愛好会の方はテレビ会議で承諾を取った。
 前回から本多椿が以前のように愛好会の司会にも出ている。
 
 夕方近くになって館山弁護士が野村未来也弁護士と野崎卓郎弁護士を伴って訪れた。
 連続拉致強姦事件の犯人対策である。
 「埼玉県警は相変わらず同じ捜査をやっていますね」
 野村未来也弁護士が状況を述べる。
 「Nシステムや防犯カメラで動きが掴めないと地道に同じ捜査で手掛かりを掘り出すしかないようです」
 館山弁護士が付け加えた。
 「普通の犯人と知能と経済力の両方が違うな」
 如月鬼堂はまた同じ見解を繰り返す。
 「大庭信一郎がもしその一人だとしましたらその周囲を調べれば朧げに正体が見えるのではないでしょうか」
 野崎卓郎弁護士の見解である。
 「鬼堂先生。こうなったらいつまでも続けられるより警察が逮捕した方が良いのでしょうか」
 館山弁護士は如月鬼堂の見解を確認する。
 「なんとも言えん」
 如月鬼堂は困り果てている。
 「しかしこのまま続いてまた模倣犯まで出るようでは」
 「四国までどう運んだか。大庭は葬儀会社だな。霊柩車で運んだとしよう。運送屋、バス、パッカー車とかを乗り継いだら」
 「それらの社長仲間の集まりと見ますか」
 「仮説だが印刷屋が居て運送屋が居るとしよう。パレットに積んだ刷り本を満載にした中に隠して運べる」
 「それらのパターンを何通りか乗り継いだらできますね」
 「それらのグループ関係を掴まなければ推理も成り立たないが」
 「大庭信一郎と川口で遊ぶ仲間はいないのか」
 「川口に鋳物工場を持つ会長が居ますがその工場も別荘も警察は捜査に入っています」
 「ううん。何も出なかったか」
 如月鬼堂も鋳物工場の会長ではばれにくい運搬方法は持ってないと思った。
 「山荘は内部まで捜査しています。乗用車とキャンピングカーも入念に捜査しています」
 館山弁護士らは警察から捜査情報を得ている。
 「もっと他にいるかだな」
 「もし行方不明の二人の女性を殺していれば遺体の始末はどうでしょう」
 野村未来也弁護士はそっちから何か出ないかと思う。
 「まさか葬儀会社。遺体を焼いてしまうとか」
 如月鬼堂が思い付きで呟く。
 「いいや。火葬場は厳重に管理されているでしょう」
 館山弁護士は否定する。
 「廃棄物処理業者ならどうかな」
 「逆に見つかったらもっと面倒ですよ。処理場とか有っても見付かる可能性は高いです」
 「焼却炉とかは」
 「人を焼けば臭いが違います」
 「地中深く埋めるか」
 野村未来也弁護士もありきたりの線に行ってしまう。
 「何か普通では思い付かない手段を持っているのか。まだ監禁しているのか」
 「監禁は危険でしょう。この犯人はそんな危険を犯さないと思います」
 「会員の中にも繋がりは見えないしな」
 「とにかく業界を護る方向で固めましょう」
 「しかしこれ以上法律で規制されますか」
 野崎卓郎弁護士は規制には繋がらないとの見解である。
 
 九月二十八日。
 緊急事態宣言の解除は決まった。
 だが熱海店の会員のみ営業でさえ暗雲のままである。
 飲食店の規制解除に繁雑な条件が立ち込めている。
 如月鬼堂は憤懣やる方なきである。飲食店に大きく影響する段階的解除を唱える専門家に怒り心頭になっていた。
 今日は瀬里菜を責める順番となっている。来客が多く二人を責める順番がかなり日を飛んでいた。
 最初は三人で露天風呂に入る。珠洲と瀬里菜が立ったまま二人の躰で如月鬼堂を挟んで乳房をスポンジ代わりに両方から体を洗う。
 この程度では如月鬼堂が起たないことは普通に成りつつある。
 それでも二人は刺激を与えようと責め続ける。
 普通の同年代の男性なら絶対にない極楽である。
 そのあと瀬里菜は如月鬼堂の責めで失神するまで逝き捲くった。
 
 連続拉致強姦事件の主犯である川口の会長は闇サイトに完全犯罪相談所を開設している。
 相談者はインターネットアダルト放送に出演するアイドルの拉致強姦を目論でいた。
 標的は如月鬼堂の番組に出ている岡田有美である。
 犯行は自宅で行いたい要望であった。
 相談は幾つものサーバーを経由してチャットで行う。
 会長:どんな家だ
 相談者:地下室があります。
 会長:連続拉致強姦事件の真似をしたいか。
 相談者:あれをやりたいです。
 会長:捕まるぞ
 相談者:捕まらない方法をご教授下さい。
 会長:捕まらない方法を教えるが僅かな失敗でアウトだ。
 相談者:はい。
 会長:家は何処だ。
 相談者:中津川です。
 
 十月一日。
 岡田有美は連絡を絶った。
 十月二日の放送前日打ち合わせに出て来なかった。携帯にも応答がない。
 代役は手配が間に合わない。
 本多椿が如月鬼堂に連絡をする。今回は三人だけでやることにした。
 通常如月鬼堂は当日開始前の打ち合わせにしか出ない。
 その日はテレビ会議で済ませた。
 
 時間軸は一日戻る。
 鬼塚槙登の山荘である。
 地下室が存在するが母屋からは入れない。地下室の上は池になっていた。
 入るにはやや離れて祠がある。地下の入口はその床下になる。
 しかしその入口は池の底にある扉に繋がっていた。池の水を抜いた時だけ通ることができる。
 池の底に地下室へのハッチがある。
 いま池の水は抜かれている。
 地下室の中は船底のような造りで板張りの周り及び下は空洞になっていた。
 岡田有美は床に寝かされている。
 全裸にされて麻酔で眠らされていた。
 大股開きにされ脚首には革の拘束具が付けられて離れた壁から左右に縄で引っ張られている。
 両方の腰の横に鉄パイプが床に埋め込まれ腰と太腿を押さえる役割をしていた。良く見ると鉄パイプはやや斜め内側に傾斜している。
 手首は縄で縛り合わされ頭の上に伸ばされて離れた壁から引っ張られていた。
 岡田有美の躰は高さ三十センチ位の二本の鉄パイプに引っ掛けて三方から三本の縄に引っ張られている。
 鬼塚槙登は岡田有美の女の部分を広げて弄って愉しむ。顔、躰を存分に触って感触を愉しみ続けた。
 綺麗な躰である。ドテの黒い塊は綺麗に処理され美しく靡いていた。
 鬼塚槙登はこの岡田有美の躰を僅かな客が独占しているのが不満である。
 岡田有美は週に二日しかプレイに出ない。愛好会の会員が占めている。
 新規はまったく予約を取れない。
 キャンセル待ちも受けないらしい。
 岡田有美は安全な従来の客だけで収入を得られていた。
 あとはインターネットアダルト放送の出演料が入る。
 それでは鬼塚槙登に触れる機会がない。
 その不満が今日に至っている。
 如月鬼堂がSM系アイドルにしてしまった。ハードを受けたのは如月鬼堂と愛好会のステージに上がった会員だけだと思う。
 鬼塚槙登は親から受け継いだ資産で充分な遊興費が出せる。
 山を三つ持っていた。
 松茸が採れる。自分で採りはしない。業者に採らせる。太陽光パネルも一斜面に何機も設置した。
 働かなくても充分に収入はある。
 岡田有美のような細身で狐系の顔を好む。
 インターネットアダルト放送は通常のテレビのように録画はできない。
 画面をそのまま動画に保存できるソフトで毎回録画している。
 如月鬼堂が監修する雑誌のグラビアもデータで集めていた。
 本多椿と野球拳をするゲーム系ソフトがお気に入りである。
 岡田有美は世田谷の烏山と芦花公園の中間くらいに在る賃貸マンションに住んでいた。
 甲州街道から細い斜めの道を一本入る。まったく人通りのない道である。高い木に覆われて暗く見通しが利かない。
 岡田有美はクラブの帰り甲州街道でタクシーを降りる。
 鬼塚槙登は岡田有美が如月鬼堂の運営するプレイルームで仕事を終えて深夜にタクシー帰宅するまで尾行して確認していた。
 闇から出現して首を腕で巻き麻酔を当てる。
 川口の会長から紹介された偽ナンバーのパッカー車に投げ込んで中津川林道の途中で自分の車に移す。
 川口の会長の指示通りブルーシートにくるむ。
 厳重に梱包してキャリーバッグに収めた。
 車を置いてパッカー車を受け取った場所まで返却した。
 其処からは偽ナンバーを外して貸し出した側が回収する。
 山道を鬼塚槙登の自宅の山までNシステムも防犯カメラもない。
 川口の会長からその情報を得ていた。
 岡田有美が床に磔にされている場所は黒い幕に囲まれている。
 勿論カメラは回していた。公開するかは迷っている。
 岡田有美の躰の隅々まで入念にカメラに収めた。
 尿道カテーテルで尿を抜き取る。
 次は浣腸をする。浣腸器のシリンダーから四百CCを流し込んだ。
 さすがに岡田有美は意識を戻す。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 磔にされた自分の全裸に気付いて悲鳴を上げる。
 「なに。なによーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 岡田有美は驚愕の表情を破裂させていた。
 「あんたは俺の玩具だ」
 まだ若い声である。
 岡田有美はタクシーを降りて直ぐに羽交い締めにされた。今気が付いてこの姿である。
 連続拉致強姦事件の犯人とは違うように思う。さらに周りには一人しかいない様子である。
 拉致されたことは間違いない。
 何をされるか恐怖感が襲ってくる。
 「あなたは何者」
 岡田有美の声は震えている。
 「俺か。連続拉致強姦事件の弟子だよ」
 答え方に強い凄味はない。
 「私をどうするの」
 「どうするかな。あんたの抵抗次第だ」
 鬼塚槙登は曖昧に答える。
 「う、うう。うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 腹の痛みが一気に岡田有美を襲う。
 堪らず藻掻く。
 鬼塚槙登は足で岡田有美の腰を持ち上げる。尻の下に簡易便器を差しこむ。
 「出して良いぞ」
 鬼塚槙登は当然のように言う。
 所詮SM嬢と言う扱いである。
 岡田有美は首を振る。
 「そのまま耐えるか」
 鬼塚槙登は出すまで待つ構えである。
 「うーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 苦しみに悶える。苦しむ顔がなかなか鬼塚槙登をそそらせる。
 「う、う、ううーーーーーーーーーーーーーー。う、うーーーーーーーーーーーん。う、う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 岡田有美はさらに藻掻く。
 だが次の瞬間。大音響と共に肛門が破裂するように便が飛び出す。
 「あ、ああ。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 強烈な臭いが充満する。
 鬼塚槙登は岡田有美のプライドの破滅する姿に満足した。
 極上の美人を羞恥の底に堕とした悦びである。
 鬼塚槙登はカテーテルで抜いた岡田有美の尿の入った尿瓶を翳す。
 「お前のオシッコも抜いてあるぞ」
 鬼塚槙登は満足げである。
 岡田有美は怒りと羞恥の坩堝に言葉もでない。
 鬼塚槙登は簡易便器を外して濡れタオルで岡田有美の股間を拭く。
 「ああ。いやあ」
 岡田有美は堪らない不快感を洩らす。
 鬼塚槙登は岡田有美のアナルに金属のこけしを突っ込む。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 岡田有美は痛みと不快感に叫ぶ。
 鬼塚槙登は膣にクスコを挿入する。螺子を回して強く広げた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 岡田有美は強烈に叫ぶ。
 鬼塚槙登は中をペンライトで照らしてじっくり観賞する。
 「動画買えば公開されているよ」
 岡田有美はそんな事をしなくても見られると言いたい。
 「画像では中の全体感がないのだ」
 鬼塚槙登はクスコにトランスから繋がった線の先端に付いた鰐口グリップを二つ接続する。
 アナルに入れた金属のこけしにも接続した。
 「何をするの」
 岡田有美は恐怖に慄いている。
 「電流責めだよ」
 「え、えーー」
 浣腸したばかりのアナルに電流を流す。
 「うーーーーーーーーーーーー。ううわーーーーーーーーーーー。ううわあーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴を上げる。
 岡田有美はこの責めを受けたことがない。
 「うーーーーぐううーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 岡田有美は腰を迫り上げ太股の筋肉を突っ張らせて藻掻き苦しむ。
 「うがあーーーーーーーーーーーーーーー。があ、あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 鬼塚槙登は岡田有美の苦しむ表情を愉しみながら膣に刺さったクスコにも電流を流す。
 「ぐうごおーーーーーーーーーーーーー。ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 岡田有美の顔は破裂している。躰は小刻みに震撼する。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 岡田有美は般若の形相をさらに破裂させて藻掻き苦しむ。
 鬼塚槙登は適度なところで一度電流を止める。
 「あはあーーーーーーーー。あはあーー。ああ。あはあ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 岡田有美の荒い息遣いはなかなか修まらない。
 「あはん。あはん。ああ。あはん。ああ。あはん。あはん」
 岡田有美は涙をぽろぽろ溢す。
 鬼塚槙登は満足だがまだやりたい。
 アナルのスィッチを入れる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 続けてクスコのスィッチも入れる。
 「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐあ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 岡田有美の表情は藻掻き苦しみながら恍惚になる。
 「ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 鬼塚槙登は岡田有美の表情を見ながら電流を止める。
 「はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 鬼塚槙登は何度か繰り返した。
 岡田有美の尿道口から一度抜いている尿が僅かに流れ出る。
 鬼塚槙登はそれを見てにんまり悦ぶ。
 そしてさらに電流を流す。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 岡田有美の表情は一気に恍惚になる。
 鬼塚槙登はさらに電圧を上げた。
 岡田有美の躰は小刻みにさらに強く震撼する。
 やがて恍惚の表情は白目を剥く。口からは泡が流れ出す。
 鬼塚槙登は一物を取り出す。スキンを二重に掛ける。
 川口の会長の注意に従ったのである。
 クスコと金属のこけしを抜き取る。
 怒張した一物を岡田有美の女に突っ込む。
 岡田有美の泡を噴いた口をガーゼで拭く。
 口には病院に行くまでDNAは残らないとの考えから唇を貪る。
 満足するまで濃厚に貪った。
 口の周りを消毒液で拭う。
 鬼塚槙登の一物は岡田有美の女に入ったままである。
 岡田有美の乳房を鷲掴みにして一物を女の奥に強く押込みを続ける。
 「あーーーーー。いやーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーー」
 岡田有美は意識を回復して不本意な挿入に拒絶を続ける。
 「嫌よ。嫌。やめて。いやあーーーーーーーーーーーーー。いやあ。やめてーーーーーーーーーーーー」
 岡田有美は叫び拒否し続けた。
 鬼塚槙登は片手で乳房を掴んだままもう一方の手でビンタする。
 「うーーーーーーーーー」
 さらに叩く。
 「うおーーーーーーーー」
 岡田有美は首を振って鬼塚槙登を睨み返す。
 鬼塚槙登はさらに怒りを込めて叩く。
 「ぐーーーーーーーーー」
 岡田有美は涙目になる。
 鬼塚槙登は興奮度が上がって岡田有美の中で果ててしまう。
 萎えた一物を抜いてスキンを抜き取る。その口を縛って捨てた。
 「躰の表面は傷付けないよ。お前の仕事続けられないからな。でも子宮は要らないよな」
 「やめてーーーーーーーーーーー」
 岡田有美は叫ぶ。
 「子供は要らないよな。それがない方が沢山の男の相手ができるだろ」
 「勝手に決めないでよーーー」
 鬼塚槙登は次に大量の洗濯バサミを持ち出す。
 その洗濯バサミは凧糸で繋がれている。
 鬼塚槙登はそれを岡田有美の乳房の横から躰の側面に三センチ置きに鋏み付けてゆく。両側二十五個ずつ付けた。
 糸の先端を天井から下がったフックに通す。
 岡田有美は恐々と身構えている。
 恐ろしい痛みだと聞いて知っていた。仕事で高いギャラが出ていても避けたい。それでも仕事なら最悪は仕方ない。
 だがこいつにただでやられるのは堪らない。

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