【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第二十五幕
究極の闇風俗
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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嫌なお金である。今はそれに頼るしかない。東京ではリバウンドの傾向さえ現れている。
オリンピックでもっと感染が拡大して長引く危険性すらある。そうなると自分らの規模の老舗旅館では年内絶望となってしまう。
提案では二回来て貰って合計二千五百万になる。それなら年を越して安泰と言える。
既に前回丸坊主にされてしまった。今も貰った鬘を被っている。今夜も恐ろしい拷問をされるが仕方ない。
二人は横山深雪の和服を脱がす。
帯を解いて和服を抜き取る。白い肌襦袢から色の濃い乳首が透けて見える。下着は着けてない。
肌襦袢も脱がす。前回焼いた乳房は綺麗に治っている。
湯文字一枚にしてその姿を鑑賞する。
「畳に尻を着いて広げてくれ」
川口の会長が要求する。
「はい」
辛そうな返事だが従う。
横山深雪が立ったまま湯文字を捲くると綺麗な脚が腰まで露になる。股間には隙間があり綺麗な腰と太腿である。
太腿の火傷も綺麗に消えていた。
座って内腿が広がる。女の部分も丸出しになった。
焼いてしまったドテは綺麗になっているが黒い塊は小さく調整されて頼りなく生え揃っている。
「女将さんの一番恥ずかしいところを閉じているそのびらびらした粘膜を指で開いてくれ」
川口の会長が要求した。
「はい」
横山深雪の表情は強張っている。女将さんと呼ばれるのも嫌悪を感じた。それでも両手で股間のびらびらを広げる。
「今日はドテもっと焼くぞ」
「・・・」
横山深雪は仕方ないと黙って頷く。
「焼くより抜こう」
葬儀会社の社長は残忍な欲求を露骨に言う。
「それが良いか」
川口の会長も同意する。横山深雪はそれでも何か言える立場にない。年内維持できる提案を貰ったのである。
「さあ。風呂の中でやらせてくれ」
川口の会長が横山深雪の手を引っ張る。
葬儀会社の社長が横山深雪の湯文字も解いて先に風呂に浸けた。
「この女なら愛好会の基準に合格したのじゃないか」
川口の会長が小声で横山深雪の躰の評価を言う。
「そうだな。まあ教えないことだ」
葬儀会社の社長は余計なことを教えないでこっちで最後まで虐めようと言う考えである。
湯に浸かるには鬘を取る。坊主頭に髪が生え掛けた状態だがそれでも女を感じさせる。
川口の会長と葬儀会社の社長が交互に責めた。
どちらも一回ずつ横山深雪の中に果てたが横山深雪は二人の責めで二回も逝き顔を晒してしまう。
横山深雪は不本意であり悔しさを滲ませる。
川口の会長はその表情を見抜いて三回目の残酷な拷問を目論む。今回はその過程である。
大河内税理士は杉下一行、館山弁護士、福富麻次郎とテレビ会議を繋いでいた。全員自宅である。
「大河内先生。高島波瑠が将来有望なのでハードなしですから南七香を出させたいのではないですか」
福富麻次郎は大河内税理士の目論見が理解できた。
「そうだよ。やっぱりハードができなければ」
大河内税理士も我が意を得たりというところである。
「それでは策を練って南七香を拷問しますか」
杉下一行も賛成する。
「しかし一会場だけでしょう」
「市川沙也香ももう金が足りないのじゃないかな」
大河内税理士はこのあたりの見積もりができていた。
「あれも虐めて溜飲が下がりますね」
福富麻次郎も大河内税理士の提案を押す。どっちの女社長もこれまでの金とクラブの収入では足りなくなっていると見積もりができる。
「しかしそれでも二会場です」
館山弁護士はまだ足りないと言う。
「椋木美弥をもう一回どうでしょう」
杉下一行はそっちが希望である。
「無理でしょう。クラブで相当に指名が入っています」
「そうだな」
「もう少し検討しましょう」
その先も南七香の虐め方が夜通し議論された。
横山深雪は縦長の台に磔られていた。
股間を広げられ脚を折って台の脚にそれぞて脚首と脛で縛られている。
腕は頭の真上に伸ばされ手首を縛られてその縄の先端が台の裏に固定されていて殆ど躰は動かせない。
「さあ。全部ドテの毛を抜くからな」
「・・・・・」
自分の躰の一部が元に戻らなくなる。どうにも辛いが貰える金額が大きい。横山深雪は悲しそうな表情で堪える。
葬儀会社の社長は強い粘着テープをドテに貼った。それを上からよく擦る。
一気に剥がす。
「う、ぐううーーーーーーーーーーーーーーー」
横山深雪は躰を固く迫り上げて悲鳴を絞り上げる。
それでも抜けたのは半分強である。
葬儀会社の社長はもう一度強い粘着テープをドテに貼る。
じっくり上から摩って押さえつけた。
また一気に剥がす。
「う、ううーーーーーーーーーーーーーー」
横山深雪は涙を溢している。
殆ど抜けたが僅かに数本残っていた。
川口の会長が毛抜きを持って来る。一本ずつ抜く。
「うーーーーーーーー」
毛抜きを葬儀会社の社長に渡す。
葬儀会社の社長は近くにある二本を纏めて抜く。
「う、うーーーーーーーーーー」
横山深雪の目からまた涙が溢れる。
二人は最後の一本だけ残して鞭を持つ。態と一本残す。これも精神的虐めを目論んでいるからである。
後日自分でその一本を抜くか剃るしかない。その時永久にパイパンにされた辛さを噛み締めてもらう。
持っているのは幅のある薄い革のベルト状の一本鞭である。
葬儀会社の社長はそれで股間を狙う。
先端をもう一方の手で持って反動をつける。
幅三センチの鞭の先端が横山深雪の閉じ合わせた粘膜を叩く。
「うう、おーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーん」
叩かれた瞬間に横山深雪の躰は力が入って固まる。次に震撼した。
「あーーーーーあはああーーーーーーーーーん」
悲鳴を搾り出す横山深雪の表情は歪み切っている。
可愛い女ではない。またシャンでもなく柔らかい表情だが美形である。こんな女の顔が痛みに歪み切る。
加虐心をとことん満足させてくれる女である。
柔らかい表情だと哀れむ者が多い。だがこの二人はその奥にある気丈さ芯の強さを汲み取っている。
交代して川口の会長が同じ鞭を構えた。
「・・・・」
横山深雪は恐怖の表情でそれを見る。
川口の会長も力を籠めて横山深雪の女の部分を叩く。
「うう、ごおーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
強烈な痛みである。革の縦長の鞭がきっちり女の部分を叩いていた。
二発目で横山深雪は涙を滲ませている。
葬儀会社の社長が別の一本鞭に持ち替えて横から乳房を狙う。
今度は先端が細いビニール紐を編んだ一本鞭である。
乳房を二つ並べて真っ赤な乳首を狙って叩く。
「ぐううーーーーーーーーーーーーーー」
鞭の先端は乳首を僅かに逸れて乳房の盛り上がりをへしゃげるように叩いていた。
直ぐに真っ赤な筋が浮かんでくる。
この真っ赤な筋が二人の興奮を沸騰させた。
川口の会長はまた股間を狙う。
二人は三十数発叩いて横山深雪の戒めを一度解いた。
乳房も股間の周りも鞭の真っ赤な筋と蚯蚓腫れで無残極まりない。相当の痛みが感じ取れる。
「お尻を上に向けろ。浣腸する。直腸を綺麗にして全部中身を出したら暫く湯に浸からせてやる」
辛い鞭の痛みを癒すには早く湯に浸かりたい。横山深雪は黙って恥ずかしい四つん這いになる。
葬儀会社の社長が浣腸器を準備していた。
目的は直腸を綺麗にして二穴挿入である。
葬儀会社の社長は浣腸液を入れ終わってアナル栓を差し込む。横山深雪をそのまま風呂場に連れて行く。
「腹が苦しくなったら俺たちの前でその洗面器を跨いで栓を抜け」
川口の会長が命令する。
「排泄したら洗って始末して風呂を使え。鞭の痕は湯が癒してくれる」
葬儀会社の社長が付け加えた。
横山深雪は早く湯に浸かりたい。鞭の痕の痛みが堪えられないのである。さらに腹の痛みが襲っている。
反対側の壁にある鏡を見ながら洗面器を跨いでアナル栓を抜く。
ズブーーーーーーーーーーーーーーー。
「ああーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
横山深雪は鏡に映った自分の姿と痛みに号泣してしまう。
それでも泣きながらシャワーを手にして躰を洗った。そのまま湯に飛び込む。湯の中からシャワーでタイルの汚れを洗う。
洗面器を洗い場の端の排水溝まで持って行って洗い流す。崩れて個体がないので綺麗に流れる。
横山深雪は涙をぽろぽろ溢していた。
「三十分やる。痛みを癒して出てこい」
川口の会長が命令する。
二人は部屋に戻った。
仕出し料理とビールで乾杯する。
二十万の価値は到底ない料理である。
二十万の大方が旅館の使用料となる。表向きには休業していて女将一人で対応していた。人件費も要らない。
「これじゃ月に二組も受ければ闇風俗と言え何とか成り立つと言うところかな。これも今の状況を生き延びる手段だな」
川口の会長がぽつりと言う。
「危険を犯すには利益が薄い。だがこの立地と硬い口コミだけでは簡単には表ざたにならないな」
葬儀会社の社長は如月鬼堂の取り巻きが闇風俗を警戒するが問題ないと言いたい。
「もともと此処は隠れ売春だ。元より黙認だろ」
川口の会長も大方危険はないとの見解である。
戻ってきた横山深雪にもビールを勧める。
横山深雪は息つくようにそれを飲む。
「少しは治まったか」
「え、ええ。でも」
横山深雪は痛そうに鞭の痕を指で押える。
「今から究極の気持ち良さを与えてやる。そうしたら痛みを忘れる」
倒錯ではない。あくまで強引に逝かせようと言う目論見である。
強力なドリルバイブが数本用意されていた。細いのがアナル用だが膣に入る物はかなり太いのがある。
横山深雪はその太さに慄く。
「心配するな。痛くはない。俺が改造した物だ。総て自動でローションを膣内に充満させる機能が付いている」
川口の会長が説明した。
「それで一気におかしくなってしまうのでは」
横山深雪は恐々としている。前回もこの二人に不本意な深い官能に落とされてしまっている。尋常な悔しさではなかった。
「それがサービスだよ。どんなに不本意でも女将さんの女の性を総て晒してくれないと」
川口の会長は強い口調で決め付ける。
「そうだ。こっちは痕が残る訳ではない」
葬儀会社の社長も強く指摘してしまう。
「はい」
横山深雪は強姦で逝ってしまうのと殆ど変わらない意識である。堪らなく辛く不本意でも受け入れるしかない。
だが二人にはもっと深い目論見がある。
葬儀会社の社長が拷問椅子を押して来た。
横山深雪をそれに乗せる。
太腿、膝、脚首を縄で固定して腹は拷問椅子のベルトで固定した。腕を拷問椅子の後ろに回して手首を互い違いに重ね合わせて縛る。
川口の会長はまず膣だけ責め始めた。
「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
横山深雪には強烈な刺激である。一気に表情を絞り上げて刺激に堪えられない声を漏らす。
それでも最初は回転運動だけである。
徐々に回転からピストン運動に変え回転しながらピストンさせる。さらに振動も加えた。
「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
僅かな時間で横山深雪の膣からローションに混じった膣液が流れ出ている。
横山深雪の全身に力が入って躰が迫上がった。襲ってくる官能に頭を右に左に躱して藻掻き続ける。
「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
横山深雪は僅かな時間で失神してしまう。
白目状態になっている頬をビンタして起こす。一発では復活しない。連打する。至福のビンタである。
「あはあ」
横山深雪は意識が戻って失神してしまったと悟る。
直ぐにまた責める。
「あーーーーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
横山深雪は続いて責められるのに受け入れ態勢ではない。慌てて拒絶姿勢になってしまう。
それでも容赦なく責め続ける。ドリルバイブの強い責めに感じてしまえば抵抗のしようがない。
横山深雪は膣だけで三回失神した。一度失禁もしてしまう。
葬儀会社の社長がアナルにローションを塗りこむ。
「えーーーーーーーーーー。もうむりですーーーーーーーーーー」
横山深雪は強烈な刺激に逝きまくって究極に崩壊した状態である。
「女はいくら逝っても大丈夫。死なない」
川口の会長が強固に叱咤して宣言する。
「そんなーーーーーーーーー」
「完全に逝ったら失神するだけだ。強烈に気持ち良い筈だ」
「そんなあーーーーーーーー。もうむりです」
横山深雪は殆ど泣き悲鳴の状態である。
「そんなことはない。まだまだだ」
川口の会長は強行に押し切る。
「えーーーーーーーーーー。だめですーーーーーーーーーーー」
川口の会長が先にアナルに挿入した。
「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
続いて葬儀会社の社長が膣に入れる。
「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーん」
横山深雪はスイッチを入れる前から藻掻き始めていた。
「せーの」
川口の会長の掛け声で一斉にスイッチを入れる。
「あがあーーーーーーーーーーーーーー。がああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあああーーーーーーーーーーーー」
横山深雪は強烈に藻掻き始めた。
葬儀会社の社長は横山深雪がドリルバイブを押し出そうするのを腰に力を入れて踏ん張る。
「うわああーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーー」
横山深雪の顔は一気に究極の破裂状態となる。
そして僅かな時間で失神した。
もう一度ビンタで起こす。
「あはあ。ああーーーーーー」
横山深雪は壊れた表情で二人を見る。
「気持ち良かっただろう」
「もう怖いですよ」
「どうだ。普通のセックスではこんなに良くならないだろ」
「そんな。もうおかしくなりますよ」
「そうしているのだよ」
川口の会長は目的の片鱗を言ってしまう。
「女将さんをとことんを淫女にするのだよ。普通の男ではもう満足しないようにね」
「そんな」
「わしらは愉しむ。女将さんはその金で理不尽な法律で追い詰められた経営を回復する。問題はないだろ」
「でもこんな多額のお金を使ってまで。私はどうしてもそのお金が必要ですが。お二人は治療費も払ってそこまで遊びたいのですか」
横山深雪は余計なことを言ってはいけないと思っている。それでも言葉に出してしまった。
「今しかできない遊びだ」
川口の会長がぼそっと本音を言う。
「時代が変わりすぎたのだよ」
葬儀会社の社長が付け加える。
横山深雪にはまったく分からない。
「俺たちがまだ上司に顎で使われていた時代と今じゃ大違いだ」
「女が強くなったとでも」
「女は女将さんのように元から強いよ。社会が変わって女性の体質も大きく変わった。俺たちには嬉しくない社会だ」
「まだSMクラブが残っていてくれるがな」
「お風呂屋さんもあるがそんなのでは足りない」
「常に此処が続いてくれれば良いと思っている」
「そんなにお金を使って」
横山深雪はもっと他にお金の使い道があると言いたくなって留まった。
「俺たちが若い頃は年配者に逆らわず総て敬語で対応してきた。自分らが仕事を指示する側でも年配者は言い方に配慮した。俺たちの時代になったら逆だ」
「女もそうだ。俺たちが若い時代がミニスカートの最初の流行だ。スカートの中が見えてしまっても恥ずかしがるだけで男を睨んだりはしない」
「それが今では自分の動きのミスで中が見えてしまっても見られた男を睨み付けて来る。女の体質がここまで変わったのだ」
「そうですね」
横山深雪もそこまで言われると何か思い当たる。
「コロナで不況といっても総てではない。儲かった奴も、変化のない公務員も、そして女将さんのように窮地に追い詰められた人もある」
「ああ」
横山深雪は理不尽に追い詰められた一部の存在である自分の辛さをを噛み締めた。
「金はあるところにはある。俺たち以上に有り余っている奴等も少なくはない。そんな金ほどろくなことに使われない。騙される奴もある」
「お二人に奥さんは居られないのですか」
「今の日本で結婚して何になる。男は家族の奴隷だよ」
川口の会長は怒りを吐き捨てるように言う。
「そんな」
横山深雪には堪えられない言葉である。
「そう真っ平だ」
葬儀会社の社長も同調する。
「最初良くても航空母艦に戦闘機が載ったらそれまでだ」
空母は艦そのものに強い戦闘能力はない。艦載機を積むことで海軍最強の基軸の軍艦となる。
太平洋戦争で大鑑巨砲主義より航空兵力の優勢を最初に世界に示したのは日本海軍と山本五十六の戦略である。
川口の会長は空母を結婚して子供のできた家庭の女の立場に例えた。
「どこまでも金で遊ぶのが最善だよ。どんなに金を使っても結婚ほど高いものはない」
葬儀会社の社長もしみじみと自分の見解を述べる。
「大概の男は綺麗ごとばかり並べる。だんだんそれしか通らない社会になってしまった。男にとって女は躰と容姿の見た目だけだよ」
「そう。容姿、躰の好みの女の性をとことんその奥まで愉しむだけだ」
「妻より愛人でよろしいと」
「それも今では勝手が悪い。お風呂屋さんとSMクラブがあれば良い」
「どうして女を潰したいのですか」
「女性優遇社会への怒りの捌け口だな」
「ああ」
横山深雪は遂に自分が潰される本音を聞いてしまった。
「さあ。今日は約束通り顔を焼かしてもらう」
「はい」
横山深雪は大金を貰った約束である。じたばたはしない。
「女将さん。今日の金でこの先やって行けたら概ねあんたの勝ちだよ。これでもここまでで済めばね。次に呼ばれてわしらの願望が達成されるのだ」
「今一決断力と思慮に欠けて議論の下手な今の政権が赤黄色の信号でオリンピックに突入だ。対策は後手。ワクチン接種も間に合わない」
「我々の見積もりは年内回復が辛うじての希望というところだ」
「えーーー。年内も難しいのですか」
「これまでの状況を見てよ」
「総ての観光業が回復するのは時間が掛かる。社会マスコミが回復に沸いても裾野に至るのはまだまだ時間が掛かるものだ」
「此処もそれまでは続くよ」
「ああ」
横山深雪は絶望の溜息をつく。
「まあ。その時は提案を替えてやるよ」
川口の会長は横山深雪の旅館が継続するに必要な見積もりから金額を上乗せした。その分とことん凄惨な内容を次に予定している。
その日は顔を少しずらして顎の内側を焼き鏝で焼いた。横山深雪は無様に泣かず無言で涙を流す。
六月三十日。
感染状況は確実に下げ止まりからリバウンドに変わってきていた。
もう緊急事態宣言に戻してもどうにもならない。オリンピックとのジレンマである。
蔓延防止は延長するしかないが無意味な策以外の何者でもない。
ワクチン接種も新規申請が中止となった。供給の目処があやふやである。
そして盛り場で若者の人出は蔓延防止無視の状況となっている。このままではもう制御は難しい。
七月一日。
大河内税理士らは七月四日に南七香の予定を熱海に入れ、七月十一日に市川沙也香の予定を長野に入れた。
どちらも二百名ずつとして稼働率五十パーセントは守る。
如月鬼堂は殆ど関心を示さず大河内税理士の提案のまま瀬里菜が会員にメールを送信した。
南七香と市川沙也香に提示されたのは八百万である。それでもこの二人には足りそうもない。
最期のSM小説家 第二十五幕 究極の闇風俗 完
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